2012年12月30日日曜日

蓼科だより・272号〜田舎暮らし情報

★ーーーーーーーーーーーーーーーー2012年12月29日(土)★
★テーマ:今年最後の,腐葉土仕込み,大前氏原発論,ダイオキシン,みこしは軽くてパーがいい
★蓼科便りは,”田舎暮らし”と地域(長野県東信地区)の情報をお伝えします
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 松井の球界引退の記者会見にわいた昨夜から今朝にかけて,我家で積雪が15センチになりました。4回目の雪になりますが,積もったのは初めてで,除雪機の初出動となりました。
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 今年最後の「蓼科便り」になりました。一年って早い,年令の所為ですね!
 唯臥独尊,分を弁えぬ独り言に今年も一年間おつきあい頂きましてありがとうございました。失敗だらけの農楽や,定見を持たない論評に失笑を禁じ得なかったと思いますが,「良くも悪くもあるがまま」を心情として書いておりますので,他山の石にして頂ければ幸いです。
 貴重なコメントを頂いた皆様には特に御礼申し上げます。ありがとうございました。
ーー
 今週は,落葉集めをして腐葉土を仕込みました。昔であれば,今頃とてもこんな作業はできませんが,近年はだいたい年末まで大丈夫です。12月に入って一旦は冷え込んでも必ず緩み雨もあるのが通例です。
 畑の土は凍っていますが,落葉が布団のように地面を覆っている山の地面はフカフカです。寝雪が積もると,雪は断熱材ですからやはり山の地面は凍りません。里山の大地は一年中暖かいのです。様々な微生物や菌が温々と生き続けているのだろうと思います。
 なんとも言えぬふくよかな山の匂いを嗅ぎながら落葉を集めているといろんなことを思います。
 もし,落葉がなかったら,雪がなかったら,山の大地は凍てついてしまうな,もしかしたら,木が葉を落とすのは自己防衛なのかな,それを剥がして集めて持ち去るのは反自然的な行為なのかな,などとしょうもないことを考えます。落葉を剥がされた地面が「寒いよ!」と言っているような気もします。

 ともかく,軽トラの荷台に換算して10台分程集めました。畑に添って続く里山の小径が落葉の収集場所です。落葉のことだけではありませんが,本当に恵まれていると思います。こんなステキな場所に家を建てた両親に感謝です。

 今年は,新アイデアで発酵材をつくりました。落葉を集めながら,「自然はどうやって腐葉土を作るんだろう」と。答えは簡単でした。落ちた所にいるだけです。だけどそこには過去の落葉が分解した腐葉土と腐蝕があります。
 閃きました。「似たような状況を人工的に作れば良いんだ」と。必要なのは落葉を分解する微生物と微生物が働くための餌だと。そこで,今年の落葉の下にある腐葉土と腐蝕をかき集めスコップで袋にとり,それを同量の米糠と半々に混ぜ合わせ発酵材とすることにしました。
 踏込んで7m3ほどの落葉に約100kgほどのその発酵材を使いました。そして落葉の湿り具合(含水比約60%と教わった)の調節は微生物の働きを促進させるためにEM活性液の100倍液を使いました。
 この方法には失敗はないと思いますが,問題が残るとすれば所定日数です。そこは来年のお楽しみです。
 一日4〜5時間やって,都合4日程かかりましたが,寝雪が来る前に終らすことができてラッキーでした。これで今年の農楽作業は全て終了しました。来春まで,残るは土室とバイオマス温室の管理だけです。

下記Youtubeにこの様子をアップロードしました。

時期遅れになってしまいましたが,10月の体験農園もアップロードしました。

ーーーーー前回の大前研一氏の原発論についてコメントを頂きました。

(安中氏)最後の大前研一氏の原発論ですが、概ね妥当な意見だと思います。
 大前氏は、元日立製作所の原子力技術者でしたから、専門知識も豊富です。私の能力や経歴など及びもつかない人です。
 活断層のことは、私も「気にする必要はない」と思っています。記憶で申し訳ありませんが、建家の設計において活断層の存在は「想定」されていました。地面が崩れても原子炉を守る設計になっていたと記憶しています。

 規制委員会は「大衆迎合」気味の見解を出しています。それが委員会の存在意義を示し、自分たちの延命になるからです。でも、私は、規制委員会の批判を言いたいわけではありません。今の委員会の構成では、(自分の過去を覆い隠そうと大衆迎合に傾くのは)当然ということを言いたいだけです。
 再稼働の是非は、最終的には国家(国会、内閣、首相)が判断することです。
規制委員会は、その判断材料の一つを作っているだけです。政府に代わって結論・命令を出す機関ではありません。マスコミは騷ぎすぎ(それも悪意の・・)です。
 大前氏は、アメリカにシンパシーを感じていたとしても、少なくともアメリカの手先ではないでしょう。また、東芝の技術を高く評価していますが、客観的に見て、ウェスティングハウスを傘下に収めた東芝の原子力技術力は世界一でしょう。大前氏が手先になる必要もないと思います。

(私)しかし,原子力規制委員会の田中俊一委員長は3.11事故の原因を作った方ではないのでしょうか。経歴を見ると,原子力村でぬくぬくを暮らしてきた人のように思えます。
 何故こういう人が何時までも居座っているのか,居座らせておくのか,不思議に思っていますが,私の感性がおかしいのでしょうか?日本には他に原子力学者はいないのでしょうか?

 そして,この後に及んで大衆迎合の見解を出すようなら,そんな委員会など要らないのではないでしょうか。国家・国民のための見解ではなく延命のための見解なんですね。それとも,国民のレベルに合わせた政治的な見解ということなんでしょうか。

(安中氏)その通りです。安江さんの感性は正常です。
 全てとは言いませんが,日本の学術の世界は腐敗臭で満ちています。「学者」とは哀れな存在だと思います。私のサラリーマン時代の最後は、部長として特殊建築物の営業をしていました。
 ターゲットは、国立大学の研究施設です。ゆえに、大学教授たちを抱き込むための工作に明け暮れていました。お決まりの、カネ、酒、オンナ(中にはオトコも・・)の攻勢です。
 私の成績は良かったほうだと思います。ですが、私の能力ではなく、学術の世界の歪さを上手く利用しただけです。学者先生方は、簡単な仕掛けで、いとも簡単に我々の軍門に下っていくのです。
 そんな哀れな存在なのです。
 と、ここまで書いて、自分で吐き気がしてきました。自分も酷い人間だったことを思い出したからです。私のような人間が、彼ら学者先生たちを腐らせていったのです。

(私)いやはや,スゴイ世界ですね。このような現実と言うのはどの業界も同じなんでしょうね。これらの日本的システム(政官業複合態=村態)はかつての自民党が作り上げたものであり,今も生きているんですね。
 安倍首相は,「自民党は変わった。変えていく」と言ってますが,どのように変わるのかしっかり見守らなければなりません。

(安中氏)そんな学術世界の中にも、IPS細胞でノーベル賞を受けた山中教授のような方もいらっしゃるのです。そのような先生に出会えた時には、本当に尊敬の念を持ちました。

ーーーーーダイオキシンについてもコメントを頂きました

(Yさん)Euの農薬規制について,国会図書館の海外立法情報調査室の植月献二さんの調査報告書(下記URL)を紹介します。
http://www.ndl.go.jp/jp/data/publication/legis/pdf/02470001.pdf

 一部分を紹介します。
<一例として、農薬の有効成分のひとつであるクロチアニジンという物質の残留農薬基準値を比較してみると、レタスについては、わが国では20ppmであるのに対し、EU では0.1ppm、トマトについては、同様に3ppm に対し0.05ppmとなっている。
・・中略。
水環境や飲料水、自然保護区域、一般公衆や社会的弱者を農薬の影響から保護することなどが義務付けられ、農薬の空中散布も原則的に禁止された。>


(私)EU諸国では、ミツバチ大量死事件を受けて、その主要原因物質と考えられるネオニコチノイド系農薬を使用禁止にするなどの対策が講じられている。迅速な対応を行ったのはフランス。(Wikipediaより)。やはり,日本にはかなり問題がありそうです。
ーー
(唯臥独村さん)大前さんについてアメリカや東芝の手先という見方をしている人がいるのでしょうか。私は大前さんについて詳しいことを知っている訳ではありませんが、そんな人ではないと思います。

 東大大学院医学系研究科の水口教授らが自閉症の主症状である社会性相互交流障害がラパマイシンという薬によって改善することを、実験によって明らかにしたそうです。

 見方によっては放射線よりもダイオキシンの方がよほど恐ろしいですが、マスコミがなぜ騒がないのか不思議です。“原子力村”があったように、化学会社による“ダイオキシン村”でもあるのでしょうか。

(私)ラパマイシンが効いてくれると良いですね。子どもたちの7%もの数が脳に異常があるなんて民族の存亡に関わるのではないでしょうか?
 マスコミは何故騒がないのか本当に不思議です。

ーーーーーfacebookの友達より「シェアハウスの提案」

小諸在住の眞木 美津恵さんの提案です。合理的で人間的なこれからの住まい方です。
ーーーーーー政界の「みこし構造」と丸山真男論

 上武大学教授の池田 信夫氏が「まぐジャーナル」に下記のようなブログ記事を載せていました。丸山眞男の名前は知っていましたが,論評しか読んだことがありませんでした。このブログ記事を読んで,日本の天皇制について,なるほど〜と理解を深めました。

<リクルート事件で竹下首相が辞任し、その後任の宇野首相が女性問題で辞任したあと、混乱状態の自民党で総裁にかつがれたのが海部俊樹氏でした。弱小派閥でほとんど党内的な力は無に等しい彼を選んだとき、当時の小沢一郎幹事長が言ったと伝えられるのが「みこしは軽くてパーがいい」という名言です。
 この「みこし構造」は彼が新生党の代表幹事になって細川首相をかついだときも、その後の羽田首相のときも続き、最近では日本未来の党の嘉田由紀子氏をかついだのも同じでしょう。
 このように形式的な権威と実質的な権力をわける統治構造は、天皇制からずっと続いているものですが、日本以外には見られない特殊なシステムです。それを指摘したのが、丸山眞男の1985年の論文、「政事(まつりごと)の構造」でした。
・・中略。
 ここ(丸山の論文)では「まつられる」だけで実質的な政治を行なわない天皇と、それをまつり上げて意思決定を行なう実務者が明確に分化し、正統性の源泉と意思決定する主体の異なる二重統治がみられます。
 逆にいうと「まつり上げる」構造は、この二重統治を支えるためのルールと考えることもできます。>


(私)なるほどね,ですね。「形式的な権威と実質的な権力をわける統治構造」という見方は初めてでした(無知の証明ですが・)。こんな考え方が,東京裁判の天皇の戦争責任にも影響したのでしょうか?

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無農薬で有機肥料だけで作った「たかすけのお米」の販売
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「田舎暮らしコミュニティ」のすすめ!
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2012年12月23日日曜日

蓼科だより・271号〜田舎暮らし情報

★ーーーーーーーーーーーーーーーー2012年12月22日(土)★
★テーマ:バイオマス温室の修復,農村ツーリズムシンポジウム終了,

     発達障害の原因,大前さんの原発論
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 今週は,昨秋作ったバイオマス温室の修復を行いました。
 いったん温室をどかしてからバイオマス(竹チップ)を掘り出し,温度と炭酸ガスを排出する配管をやりかえ,消耗した竹チップを補充して復旧しなければなりませんでした。

 温室は,巾2.7m,奥行き2.2m,高さ2.5mの床のない壁と天井だけの小屋ですが,壁の半分と天井は内外ともビニールシートですから軽くできています。しかし,軽いとはいっても200kg以上はあります。
 設計上は解体して移動できるようにボルト締めになっているのですが,もし小型の機械でそっくり吊り上げることができれば楽にできます。幸い近所に住んでいる叔父が機械を持っているので吊り上げることにしました。

 ユニックのクレーンで吊り上げようか,それともミニバックホーでやろうかと迷ったあげく,ミニバックホーでやってみることにしましたが,果たして吊り上げることができるかどうかはやってみなければ判りません。
 軟弱な造りなので,悪い吊り方をすれば温室が壊れてしまいます。建築工事で使う頑丈なパイプを小屋の下に通し,それにクレモナロープをかけて吊ることにしました。
 いざ始めてみるとロープの縛り方・止め方が判りません。一般的な結び方をすると解けなくなってしまいます。このことも叔父はプロなので教わりに行き,2種類の結び方を伝授してもらいました。どんな強い力で絞めても解ける方法です。これを知っているととても便利です。

 仕掛けをして,ロープを架けて,慎重に慎重に吊り上げてみると静かに持ち上がりました。その嬉しかったこと,思わず「やったぞ!」と声を出してしまいました。単純なもんです!
 そのまま旋回して反対側に温室を仮置きしました。

 後は楽なものです。配管を直し,この1年間で分解消耗した竹チップを発酵鶏糞を混ぜながら踏込み補充し,水平器で傾きを直し,全体をすっぽり覆うビニールシートを掛け,温室を元に位置に戻して終了しました。

 このバイオマス温室はエネルギーゼロで,バイオマスの発酵熱だけで中がマイナスになりません。昨年はアンモニアガスに悩まされましたが,今年はそんなに出ないと想定していますし,仮にアンモニアガスが出ても除去する方法を教わっていますので大丈夫と思います。

 この温室づくりは,御代田町の東信花木さんが開発した技術ですが,廃棄物利用と省エネの両面からすばらしいと思います。
ーー
 先週,ヒマワリ油ができ上がって我家に届きました。今年はヒマワリ500本で38kgの収穫,それを絞ったら8.1kgのヒマワリ油になりました。率にすると,21.3%でした。目標は30%ですから71%び搾油率でした。全体的に実が小さかったので仕方ないという感じでした。
 パンにつけると香ばしいヒマワリの匂いがして美味しいです。

ーーーーー農村ツーリズムシンポジウム終了!

 去る19日,長野市のホクト文化ホールでかねてより告知していました表記のシンポジウムが成功裏に行われました。基調講演は,銀座のビル屋上で行われた田植が縁となってお呼びすることができた大島順子先生でしたが,皆さんが新鮮な驚きを感じているのがよく判りました。
 先生のお話の冒頭部分をご紹介します。

<学生時代,フランス語を学ぶために夏休みを過ごしたブルゴーニュ地方で,カルチャーショックを受けました。フランスは,ファッションの国でも,気取った文化が支配する国でもない。国土の半分が農地という農業大国で,農村のすばらしさを最大限に享受する文化がある国だったのです

 本当の豊かさとは何か? 東京育ちで,田舎もなかった私には,それを初めて考える機会になりました。
 オイルショックの後,日本は産業重視の経済大国であり続けることを推し進めてきたのに対して,フランスは農村への回帰の方向へ進みました。それが近年はエスカレートしてきたために,大都市では少しでも農村の良さを取り込んで,都市住民も人間らしい生活ができるようにと知恵を絞って政策を進めています。>

 パワーポイントを見せながらの講演でしたが,その写真の美しさにため息が出ていました。日本では,立科町のような田舎でさえ田舎らしい集落の景観がなくなってしまっています。
 話しは,子供達に命の大切さと喜びを与えている教育ファームにも触れました。
 農村体験のもたらす効果として,都市と農村の共存を可能にする,ストレスを貯めている人間へのセラピー効果がある,何よりも農村の価値を高める等々の分析がありました。

 終ってみて思うことは,社会が病んでいる現今の日本で,今後の食料生産を含めた農村のあり方が大きな意味を持つだろうということです。都会の子供達を受入れてみて判った発達障害という恐ろしい病気も農村のあり方にかかっています。

 大島先生はもう20年もブルゴーニュ地方にお住まいですから,お話に生活感と現実味があります。農村の今後をお考えになるなら,この先生をお招きしてください。きっと何かが掴めると思います。
 先生のホームページは下記です。

ーーーーー「ミツバチを救え」の御園さんより
 発達障害の原因について二つ情報を頂きました。


1.マイナビニュース12/14より抜粋
<東京大学(東大)は12月13日、微量のダイオキシンを投与した母マウスから生まれたマウスを用い、独自開発の行動試験を行った結果、仔マウスが成長後に、脳の柔軟性の低下と集団行動の異常が生じること、そしてその背景に脳活動のアンバランスがあることを解明したと発表した。
・・中略。
 ダイオキシンは、環境・食品中に広く存在しており、国際的に環境対策が合意されている残留性有機汚染物質(POPs)の一種。ダイオキシンの母胎への取り込みが、生まれてきた子どもの学習・記憶に影響を及ぼすことが疫学研究により示唆されているが、そのメカニズムは十分に解明されているとは言えない状況であった。>

2.女性自身より抜粋
15人に1人!発達障害児急増のウラに「農薬汚染の食品」より抜粋

<12月5日、文部科学省は春に実施した調査の結果を発表した。そのデータによれば、発達障害の可能性のある公立の小中学校生が、全国で推定61万3千人もいるという。これは全体の6.5%にあたり、40人学級であれば2~3人在籍している計算だ。

「発達障害は脳の機能不全です。主なものには知的能力には問題がないのに、聞く・話す・読む・書く・計算する・推論する力のうち、特定なものを苦手とする『学習障害(LD)』。多動性、不注意、衝動性が特徴となる『注意欠陥多動性障害(ADHD)』。そして、社会性、興味、コミュニケーションについて特異性が認められる『アスペルガー症候群』や『自閉症』などがあります」(文部科学省中央教育審議会専門委員で教育ジャーナリストの品 川裕香さん)>

詳細は,下記URLをご覧下さい。女性自身 12月19日配信
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20121219-00000301-jisin-soci


(私)以前に,ほっとステイの子供達に異常を感じると書きましたが,上記のことは十分考えられる気がします。その学会の先生にお聞きしたら約7%ということでしたが,私の実感ではその倍はあるように感じます。
 脳に欠陥が生じる訳ですから,普通でいられなくなる恐ろしい障害です。原発に勝るとも劣らない害ではないでしょうか。直る病気であれば良いが・・・,と祈る気持ちです。
 子供達の異常の現実を知った時,背筋が寒くなるような恐怖を感じました。

ーーーーーー大前さんのメルマガ12/21より

 大前さんは原子力改革監視委員会の一員なんですね。12/14発表の東京電力発表の改革案についてごく一部を引用します。

<改めて調べあげて分かったことは、当時は誰もが「嘘をついていた」ということです。
 東電、保安院、官房長官はもちろん、真実を伝える役割を担うはずの大手マスコミも同様です。
 3月11日の大地震の後、2日後には炉心溶融していたのに、3ヶ月経過しても燃料ピンの損傷などと報道していました。
・・中略。

 柏崎刈羽原発沖には活断層が確認されていて、新潟県中越沖地震が 発生しました。原子炉の耐震設計は600ガル、制御棒は300ガルに対し、圧力容器に1200ガル、その上のクレーンには3000ガルの加速度が観測された巨大地震でした。

 しかし、無事制御棒が挿入され原発は安全停止しました。後は私が提案している冷源と電源が確保されていれば、冷温停止に持ち込むことが可能です。つまり、活断層がどんなものであっても原子炉を停止させることが出来るのです。
 こうした事実を無視して、「活断層=危険=原子炉は止める」というのはお粗末に過ぎると思います。原子炉に関する理解不足です。


(私)「嘘」については統治システムの問題だと思います。不正が働けない仕組みにしない限り永遠にこの問題はなくならないと思います。これって,当たり前のことですよね??
 わたしに警察権を与えたようなもので,何をするか判りません。

 大勢からヒンシュクを買いそうですが,後半の原発論に同調します。しかし,大前さんはアメリカの手先とか,東芝の手先とかという見方もあるのでしょうか?どなたかご教授ください。

 一週遅れですが,下記URLから大前さんのメルマガ(ブログ)を読むことができます。
http://www.lt-empower.com/koblog/
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無農薬で有機肥料だけで作った「たかすけのお米」の販売
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2012年12月15日土曜日

蓼科だより・270号〜田舎暮らし情報

★ーーーーーーーーーーーーーーーー2012年12月15日(土)★
★テーマ:大地と水のパワー,豆の脱穀,班の常会,

   島田動画へのコメント,BEAUTIFUL CANADA
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 今さらながらの話しですが,地熱と水の保温力には驚きました。前号でトマトハウスと土室のことを書きましたが,一昨日朝8時の温度測定では,外気がマイナス9℃,ハウス内がマイナス4℃でした。地熱と水の保温効果は5℃あることになります。
 ハウス内がマイナス4℃であるにもかかわらず,2段に積んだペットボトルの上段の一部が凍っていただけでした。ということは地熱の影響も受けていると思いますが,まだ余力を持っているということです。

 土を器に採って,水を含ませて外気中に置けば,マイナス1℃でも間違いなくコチコチになりますが,土が大地にあれば,マイナス5℃でも,表面は白くなっても土は凍りません。これが地熱のパワーです。
 この大地をビニールで囲うことによって,風当たりを防ぐので,地熱の散逸を減らし,太陽熱で昼間10℃くらいに温められたペットボトル200本の水が放熱することと相俟って5℃の保温効果が生まれているのではないかと推測しています。

 しかし,昨年の最低気温はマイナス12℃でしたから,水の量を倍にしようと思います。
一昨日のニュースで,菅平スキー場では過去最低のマイナス20.2℃を記録したそうです。
ーー
 豆の脱穀が終りました。いずれも少量ですが,アオマメ,クロマメ,タンバノクロマメ,小粒クロマメの4種類です。干すために樹を引き抜く時から,できが悪いなと思っていましたが,現実に脱穀してみると,本当にできの悪い豆でした。

 脱穀は一番原始的なやり方,棒で叩く方法でやりました。少量ならこの方法で十分だよ,と先輩から言われているのですが,叩き方をいろいろ工夫してみても,どうしても20~30%残ってしまうので指で割って出しました。他人に見せられない様子です。

 こんなバカげたことをやりながら,先輩が「豆は熟して,一定の乾燥をすれば自分ではじけてくるんだよ」と言っていたことを思い出しました。そうであれば,少しの衝撃で豆は鞘から落ちる筈です。
 叩いても落ちずに残った鞘を割って出した豆は変なものが大半でした。それで気がついたのです。作り方に問題があるから豆が病気か虫かにより異常を来しているのだと。
 
 米作りも野菜作りも,又しても良いものを作るには相当の勉強と現場の試行錯誤が必要だと痛感させられました。
ーー
 私は今,地元町区第5班で公民館の役を務めています。その常会を開催するに当って,新しく班内にできた町営子育アパートの住民との会話です。このアパートに住んでいるのは20代〜30代ばかりです。
 常会の回覧板を届けに行くと,「常会には是非でなくちゃいけないですか?」との質問がありました。その場では「義務ではないですが,是非都合して出て下さい」と返事しました。
 常会の折,そのことに触れて次のように話しました。
「この常会は,地方自治の最末端の会議です。この会議に出席して意見を述べ決定に参加するのは,ここに住む住民全員の権利なんです。義務などではありません。間違えないでほしいのです。
 もし皆さん,『子育住宅の住人は常会に参加させない』と言われたらどうしますか?『人を馬鹿にするな,差別だ!』ということになりませんか?選挙も同じです。投票には行きましょうね。」

 いったいどんな教育を受けてきたのでしょう。私はこれが日本の民主主義の現状だと思いました。
 政治家にとっては御しやすくて都合いいのかも知れませんが,とても世界のリーダーにはなれないと思います。日本の民主主義も道半ばですね。

ーーーーー島田先生動画へのコメント!

 号外でお知らせした島田先生の動画への反応はたくさん頂きました。皆さん全員納得のコメントでしたが,原発に関して福島第一原発建設に携わった安中さんが下記コメントをくれました。

<島田晴男先生の講演記録動画を先ほど見終えました。さすがに疲れましたが、非常に興味深く拝見しました。原発問題などは、やや乱暴な断定と思いましたが、素人への分かりやすさを考えれば、やむを得ないのかなと思いました。

「原発マフィア」ですか。
 私の「もんじゅ」設計での体験話は、原発コーナーでも書きました。我々の「今の技術では、高速増殖炉は造れない」との結論を無視した背景に「原発マフィア」がいたことは承知していました。
 なにしろ、2兆5000億円の予算がついた「金のなる木」を捨てよと言うのですから、聞くわけはありませんね。でも、いきなりチーム全員が外されるとは思いませんでした。彼らの利権に対する執着のすごさですね。

 福島第一の1号炉は、私が仕事をしていた時代から、一番の問題炉でした。1号炉は、100% GEの設計で、全体がブラックボックスでした。全ての炉、全ての箇所に「立ち入り自由」の絶対権限を有していた我々でさえ入れない、触れない箇所だらけでした。
 格納容器の中は、配管のジャングルでした。体格の良いメンバーは体が入らないので、細身の私がいつも上のほうまでよじ登っていました。まさにジャングルですが、その詳細が誰にも解明できないのです。そんな危険な炉を昨年まで40年以上も動かしてきたのです。
 島田先生の仰っていることは95%以上、真実だと思います。

福島第一原発での経験は、今でも鮮明な記憶として残っています。圧力容器の蓋が徐々に開いていく光景。真上からその中を覗いている我々の目に、チェレンコフ光の真っ青な光にふちどられた燃料棒が冷却水の中に整然と並ぶ光景が飛び込んできます。
 原子力エネルギーの凄さを体いっぱいに感じて(実際に、強烈な放射線が我々の体を貫いていたわけですが)、体は硬直し、思考は停止していました。昨日のことのように、瞼の裏に焼きついています。>

話題の動画は下記です。

(私)投票所にいくのが嫌になるような政党の混迷の中で,このようなことを知るにつけ,国という巨大な組織を変えることの難しさをつくづくと感じます。
 ましてや,中国のようなとてつもなく巨大な国家を変えるのはもっと大変なことだと思います。
 島田先生が動画の中で,チャーチルの言葉として,次の言葉を紹介していました。
「民主主義は最低だ。しかし,他の制度はもっと最低だ!」
 でも,私は変化を求めて投票には行きます。

ーーーーーー”BEAUTIFUL CANADA”

 毎年年末になると,松本市の(株)林友の穂苅会長さんが”BEAUTIFUL CANADA”と題した素敵なカレンダーを送って下さいます。筆字の添え文には次のように書いてありました。

「本年も環境と人をテーマにしてカレンダーを発刊させて頂きました。カナダの国営公園内では,動物が主人公で人は客であるという考え方に徹しています。現今の環境問題の問われている中ですが・・・・」

 これを読んで,十数年前のことですが,会長さんの仲間と一緒にカナダへ行った時のことを思い出しました。
 雄大で美しいカナディアン・ロッキーの山中の高速道をバスで走っていると,先方にエルクという牛程もある大鹿の群が道を渡ろうとしていました。すると,バスは静かに止まったのです。他の車も・・。
 通訳が話しました。「カナダでは動物が主人公で人間は動物達からこの大地を借りていると考えています。だから,彼等が渡り終わるまで車はじっと待つのです」
 ホテルの庭にも,ゴルフ場にも彼等は我が庭のごとく現れました。カレンダーの添え文から美しいカナダの大自然とエルクのことを思い出しました。
 
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2012年12月13日木曜日

蓼科だより・号外 〜田舎暮らし情報


蓼科便り」の皆さん,こんばんは。

今回の号外は,”田舎暮らし”には関係ないだろうとお叱りを受けそうですがお許しください。

下記添付は,「希望あふれる日本へ」からのメルマガです。
ここに添付されていた島田晴男先生の講演記録動画に唸らされました。
既にこれをご覧になっている方も多いと思いますが,選挙にあたってきっと参考にして頂けると思いご紹介いたします。

現在の政局・政党,野田首相,デフレ,原発マフィア,農業マフィア,TPP,教育,日本の民主主義等々です。

以前から島田先生の論説に惹かれていましたが,一層その想いを強くしました。
100%正しいかどうかは私ごときに判ることではありませんが,わたしはほとんど同調しています。

自分自身が関わっていて,日頃感心を持っている農業問題などは全く仰っている通りなので,他のことに関しても信憑性が高いと思っています。

3編になっていて,全部で100分超かかりますが,聞き応えがあります。
前号で書きました我々のマインドコントロールが証明されています。
島田先生を好きな人も嫌いな人も見て頂きたいと思います。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
Begin forwarded message:
差出人:希望あふれる日本へ <mail@kibounippon.jp>
日時:2012121217:03:38JST
宛先:<mail@kibounippon.jp>
件名:2012年衆院選は今後の日本を左右する重要な選挙 島田晴雄先生セミナー動画公開! 希望日本メールマガジン 第24

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2012年衆院選は今後の日本を左右する重要な選挙

島田晴雄先生セミナー動画公開!

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【新着動画】
衆院解散からこれまでの政党の離合集散を
政治背景から読み解く!
また、
今の日本の政治
原発と新エネルギー
農業政策などを
多くの裏話を交えて舌鋒鋭く斬ります!



※公開できない部分は音声カット
してあります。ご容赦ください。


千葉商科大学学長
慶應義塾大学名誉教授
島田晴雄先生
20121129()収録分


http://p.tl/8R6D
(当会HPのセミナー動画ページに
リンクしています)

希望あふれる日本へ
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”田舎暮らし”動画がYoutubeに300本以上
http://jp.youtube.com/user/takasukey
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2012年12月9日日曜日

蓼科だより・269号〜田舎暮らし情報

★ーーーーーーーーーーーーーーーーー2012年12月8日(土)★
★テーマ:農楽記録,クラインガルテン利用者募集,農薬,

  大阪府メルマガ,「戦後レジームからの脱却」,選挙について
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 今朝もマイナス6℃でした。まだ,来年に向けての畑作業が終っていないものですから,土の凍み具合が気になりますが,この位の温度だと軽い霜柱が立つ程度でまだ土そのものは凍っていません。
 もちろん,バケツに入った水は氷になっていますが,大地が持つエネルギーは偉大です。
 土室作りが今日完了しました。トマトの雨よけハウスの真中に縦長に作りました。毎年,スコップで掘っていたのですが,今年は叔父のミニバックホーを借りることができたので余裕で掘ることができました。
このメルマガには写真を添付できないのが残念ですが,5m長の雨よけハウスの両側からバックホーの腕を入れて60センチ巾,深さ40㎝程の溝を掘りました。このメルマガのアーカイブスにしている下記ブログには写真を載せますのでご覧下さい。

 今年は保存野菜が多いので,今までの倍位の収容を考えると,5mのハウスから1mばかり外にはみ出してしまいました。上ふちには厚手の板を廻し杭で固定し土が崩れてこないようにしました。
 昨日,ダイコン3種類(あじまろみ,総太り,青首),ヤーコン,ネギ2種類,ヤーコンの種根,ダリヤの塊根を収容しました。上掛けは今年の2〜3月に自分で編み上げたムシロです。
 雨よけハウスも,冬はビニールを下まで降ろし,出入り口も塞いで完全に密閉しました。しかし,ビニールの断熱性は低いので,外より多少良い程度でしっかり気温が下がりますが,「ムシロを2枚かければ,マイナス20℃まで大丈夫」という教えてくれた先輩の言葉を信じています。
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 初めて作ったヤーコンでしたが,サツマイモのような形の芋が鈴なりになっていて驚きました。このところ,スティックかセンギリにして毎日食べていますが,甘くてシャキシャキと爽やかでとても美味しいです。
 妻は,これを食べてるとお腹の調子が良いと言いながら私よりたくさん食べています。Wikipediaでヤーコンを見ると次のようにありました。

<食用としての伝統は日本では浅いため、食材そのものとしてよりも、豊富に含まれるフラクトオリゴ糖が乳酸菌の増殖に寄与する、プロバイオティクスの整腸作用や、作用メカニズム不明の血糖値抑制効果などの健康に対する効果が注目され、一種の機能性食品と扱われる傾向が強い。>

 上記のフラクオリゴ糖は人間の健康に良い効能がたくさんあるようです。また赤ワインに多く含まれるポリフェノールも多いとありました。
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 今春,大勢の方からすばらしいとお褒めを頂いたミョウガの手入れもやっと完了しました。昨年末仕込んだ腐葉土をたっぷりかけ,その上に籾殻をかけ,来年も良い花穂をつけてくれよと祈りました。食べる部分は中に蕾みをたくさん持った花穂だそうです。

ーーーーー人気のクラインガルテン:利用者募集

立科町クラインガルテンの1区画が,契約満了のため利用者募集が行われます。
募集期間H24年12月14日〜H25年1月31日
募集区画数は1区画(約250m2,内農園100m2)です。
人気が高いので,たぶん抽選になります。
詳細は下記立科町ホームページをご覧下さい。
但し,募集については12/14以降掲示されるようです。
http://www.town.tateshina.nagano.jp/koukyo/agriculture/nonki_Kleingarten.html

ーーーーー(前号の)農薬についてのコメント

 信州せいしゅん村小林村長さんから下記<>内を頂きました。

<一方的に農薬使用量が単位面積当たり多いと書くことで、読む人にとっては安江さんの論調だけでは誤解が生じ過ぎると思われます。
それぞれの立場の考え方を平等に扱っても良いのではないでしょうか。
 使わなくては生きていかれない農業生産者の立場を理解してあげないといけないし、従来型農産物を求める一般的な消費者のあり方も問い掛けなくてはいけないと思います。

 単純に農薬の使用量を全耕作面積で割った比較では、確かに日本における使用量はアメリカに比べ多いことになります。過去には7倍、最近のOECDの統計資料においてもアメリカの約8倍という数字が残っています。ところが、作物ごとの農薬の単位面積当たりの使用量を比較すると、ぶどう(殺菌剤のみの使用量)では日本はアメリカの3分の2、大豆では約2倍と作物ごとに異なり、一概に日本での農薬使用が過剰と言う訳ではありません。
・・中略。
 単純に単位面積当たりの農薬使用量の多寡でもって環境負荷にまで言及すべきではないことです。農産物の安定生産に必要な農薬使用量は病害虫の発生量、品種による病害虫に対する抵抗性の違い、農耕・栽培形態の違い、農薬の性能や残留性などの違いから変わってきますし、気候や生物循環のスピードも環境負荷に大きな影響を与えるからです。
・・中略。
アメリカのように全栽培面積のなかで、農薬の使用量の少ない作物の占める割合が大きい国ほど、全使用量を全耕作面積で割った数字は、当然、少なく算出されてくるのです。>

(私)小林さん,ありがとうございました。確かに平均値でものを語ると問題が残ります。相手の立場を理解することも必要です。それを理った上でものをいう必要がありますね。良い勉強になりました。
 そして,「一般的な消費者のあり方(見た目,形を重要視する)も問い掛けなくてはいけないと思います。」も重要だと思います。下記は小林さんが下さったデータです。

ーーーーー12/5付 大阪府メルマガより

<松井一郎の「再生と挑戦」
■全国初!「地方税ゼロ」特区を実現

 ヒト・モノ・カネが集まる「稼げる都市」。そんな都市をめざし、大阪府では、「関西イノベーション国際戦略総合特区」に内外から広く企業を呼び込むため、新たな優遇税制を創設しました。
 ライフサイエンスや新エネルギー等の事業者が、特区内に新たに進出する場合、法人二税(法人府民税・法人事業税)を5年間ゼロ、続く5年間は2分の1に軽減するものです。不動産取得税は、事業計画認定後3年以内に取得した不動産についてゼロとする、全国でも類を見ない取組みです。
 そして、大阪市においても、固定資産税等の税目について、府の取組みとあわせて「地方税ゼロ」となる軽減措置を実施します。>

(私)大阪都構想が具体的に動いていますね。行政の仕組みを変えるとは,こういうことを言っているのではないでしょうか。NHKのテレビニュースは毎日見ていますが,このことはニュースにならなかったようです?(見落としているかも知れませんが)

ーーーーー安倍総裁の「戦後レジームからの脱却」?

 解釈の難しい「戦後レジームからの脱却」という言葉を探ってみました。Googleで検索して,俗にいう右より,左より両方を拾いだしてみました。
 この両方を読むと,左右両方の主張がかなり鮮明になります。
 左寄りの主張は,安倍総裁のいう「戦後レジームからの脱却」は新憲法制定時以前に戻ること,つまり明治憲法に戻ることを意味していると結論づけていますが,安倍総裁はそんなことは言っていないと思いますが・・・?
 この問題は難しいですね。我々は近現代史の教育をほとんど受けていません。ですから,何となく左右の論者から聞きかじった情報を元に,どちらかと言えば情緒的な判断をしているだけに思えます。
 私はどちらかと問われたら右寄りですが,確信を持った主張はできません。素人が原発問題を単純な感情・情緒論で判断するのが無謀なように,「戦後レジームからの脱却」のことも近現代史を勉強せずに判断するのは危ういと思うからです。


 右寄りから,「戦後レジームからの脱却」(産経「正論」稲田朋美衆議院銀より)
http://ameblo.jp/sankeiouen/entry-11225360109.html

 左寄りから,「第42回戦後レジームからの脱却」(法学館憲法研究所/中学生のための憲法教室より)
http://www.jicl.jp/chuukou/backnumber/42.html

 もう一つ関心を持っているのが,前号でご紹介した高田勝巳氏の日中関係論です。NPO法人信州まちづくり研究会のブログに掲載しましたが,特に「今後の日中関係について(その1)」です。
 上記の左右両方と違う見解を展開していますが,わたしは現実的で次元の高い主張だと感じています。
 その中で,日中国交回復時に周恩来首相が言ったという「日本人民と中国人民はともに日本の軍国主義の被害者である」という言葉が重要な意味を持っているように思います。
http://shinshumachidukuri.blogspot.jp/2012/11/blog-post.html

(その2)に,高田氏の友人である中国人の分析として,下記の記述がありましたが,いかにも中国人らしい。
<9.なお、釣魚島の問題については、中国のネットでも騒がれているが、人民日報1953年1月8日版に中国が尖閣諸島を日本の領土として認めている記事がある。これは毛沢東時代のもので、毛沢東は尖閣列島を日本のものと認めていたということになる。
 こういうことであれば、中国共産党は、釣魚島の主権を主張するべきでないと考える。中国は、こういう場当たり的なことをするから、国際的な尊敬が得られないのだと思う。
 ただ、中華民国を継承する台湾は認めていないので、主張する権利があると思う。中国にとって賢いやり方は、台湾に主張をさえておいて、台湾を支持するという立場をとればいいのだと思う。これであれば国際的にもメンツが立つと思う。>

ーーーーー選挙について

 過去20年程,「変える,変える」と叫びながら選挙が行われたように思っていますが,いったい,何が変ったんだろうというのが実感です。敢えて言うなら,日本が悪い方向に変わっている。
 猪瀬直樹さんや緒方貞子さんが太平洋戦争や満州事変を顧みて,その原因は誰が何かを言ったとかやったとかということではなく,統治システムの問題だったと結論づけています。

 今の日本も同じではないでしょうか。統治システムを変えるとは,国のパラダイムを変える,行政の仕組みを変える,ということではないでしょうか。これらをどのように変えていくのか,それを争点にして欲しかった。
 今,争点と言われている原発,消費税,TPPの問題はその新しい仕組みの中で考えて決めていけばいいと思うのです。

 そもそも,今の日本で選挙民が大きく間違わない判断ができるとは思えません。卑近なれいですが,JAが全国農家に配布している月刊誌を読んでいる限りでは(私は<一応>農家なので)できるとは思えません。
 TPPに関して,農業者に判断できる情報は与えられていません。米を語るなら,世界中の米生産状況と米価に関する情報開示をするべきですが,JAの主張に都合の良い情報だけ示して「農業が壊滅する」を叫んでいるだけです。

 「蓼科便り248号」に書いたギャラップ社の調査によれば,
<「2011年度世界メディア報道自由度調査」の報告書によれば、台湾は世界17位で、アジアではトップだった。香港が19位で台湾に次ぐ。韓国は87位。シンガポールは96位で、89位の中国を下回った。
 日本は64位で、回答者の66%が報道の自由が守られていると答え、守られていないと答えた人は26%だった。>

 この数字を信じる限りでは,国民はマインドコントロールされているとしか思えません。
 正しい情報が与えられていれば適正な判断ができますが,プロパガンダ的な情報に踊らされていては,行く先には悲劇しかないと思います。少なくとも私が知る農業はそうなっています。
 不勉強なわたしにこういう主張は似合わないと思いながら書いてしまいました。ご批判ください。
 長くなり過ぎました。申し訳ありません。
 
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「田舎暮らしコミュニティ」のすすめ!
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農楽のすすめ!
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”田舎暮らし”動画がYoutubeに300本以上
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2012年12月1日土曜日

蓼科だより・268号〜田舎暮らし情報

★ーーーーーーーーーーーーーーーーー2012年12月1日(土)★
★テーマ:田んぼの作業一段落,金陵辺,思考停止,

  農村ツーリズム,すさまじい中国,日中関係論
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 先週から,朝の外気温はマイナス5℃〜0℃です。畑に残っているのは春植えのネギと11月に定植したニンニクとタマネギだけとなりました。春植えのネギは来週には採り込み,室に収納する予定です。
 毎年感心しているのですが,山の木々もチャント芽をつけています。ネギ類と山の木々の芽はどうしてマイナス10℃〜20℃に耐えられるのでしょうか。その科学を勉強してみたいです。。
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 昨日,やっと田んぼの来年に向けての作業が一段落しました。不陸(凹凸)直しに3週間ほどかかってしまいました。山から土を運び,ミニバックホーとクローラダンプで田んぼ内に配り,均しは人力でやりました。
 土均しが終ってから,タナクラミネラル(福島県産の天然ミネラル)を散布し,採れたワラ全量を動力カッターで散布しました。正味の時間にすれば一週間とはかからない仕事量ですが,乾いたと思うと雨が降り作業ができなかったからです。

 田んぼに関して残る作業は,水入れとその深水管理です。これが不耕起移植栽培の最大の特徴でありノウハウになっています。一年間高山村へ通ったのは,深水管理と不耕起の科学だったと言えます。
 正直なところ,冬期間の深水管理にはいろいろ問題があり非常に悩ましいところです。まず,土地改良区が水をかけさせてくれません。雨水頼りなので水量の確保が思うにまかせません。更に,1〜2月は雪と結氷で水が一滴もなくなります。
 2月末に雪どけが始まると解決しますが,要対策研究です。
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 今日は,下諏訪へ「日本みつばち講習会 in 諏訪」に行ってきました。去年と今年の日本みつばち飼育失敗のリベンジを期してです。ミツバチを強力に誘引するという金陵辺というランの講習会でした。
 金陵辺は,シンビジウムの一種で,数年前から話題になり品不足が続いているというネパール原産のランです。高知県で金陵辺の生産をしている明石よしかさんが講師で,「生産者があまり話したくない話し」と言いながら,丁寧に話してくれました。
 妻の皮肉に一矢むくいようという思いを込めて,私にしては大金で一鉢買ってきました。早速,冬期間0℃〜5℃位に保てる環境を作らなければなりません。楽しみがひとつ増えました。

ーーーーーMさんから前号へのコメント

(267号)農薬の害はよくご存知だと思います。以前にメルマガに書き,OECDのグラフもお見せしましたが,日本の単位面積あたり農薬使用量はダントツ世界一なのです。

(M)Tvの通販番組を見ているとよく「安心の国産」という枕詞が使われますね・・・・・これを信じる人がいるとすればそれはもう「思考停止」ということですよね!

(私)通販番組だけではありません。歴代農水大臣は全員が言ってます!

ーーーーー農村ツーリズム・シンポジウムにどうぞ!

(お詫び:前回まで,上記「農村」を「グリーン」と間違えていました)
 グリーンツーリズムシンポジウムで講師をして頂く⼤島順⼦先生から当日の資料を頂戴しましたが,すばらしいです。全国の人に聞いてもらいたい心境です。
 本当の幸せとは何か,田舎の重要性,農村・自然体験のすばらしさ,教育ファームの大切さ等々,非常に考えさせられる内容です。我々が持っているものとは違った常識があることが判ります。

 今,国では変革が求められていますが,このお話は農村の再生,というより自覚とでも言った方が良いような将来への方向性を示唆する内容だと思いました。
 特に,自治体の首長さん・議員さん,教育委員さんには是非聞いて頂きたいので,これを読まれた方は,身近にいるこれらの皆さんにお伝えください。

 頂いた資料の前文だけご紹介致します。
<学⽣時代、フランス語を学ぶために夏休みを過ごしたブルゴーニュ地⽅で、カルチャーショックを受けました。フランスは、ファッションの国でも、気取った⽂化が⽀配する国でもない。国⼟の半分が農地という農業⼤国で、農村の素晴らしさを最⼤限に享受する⽂化がある国だったのです。
 本当の豊かさとは何か? 東京育ちで、⽥舎もなかった私には、それを初めて考える機会になりました。
 オイルショックの後、⽇本は産業重視の経済⼤国であり続けることを推し進めてきたのに対して、フランスは農村への回帰の⽅向に進みました。フランスの⼤都市は、少しでも農村の良さを取り込んで、都市住⺠も⼈間らしい⽣活ができるようにと知恵を絞って政策を進めています。
・・中略。
 ⽥舎の空気を吸いに⾏かないと窒息してしまう、という強迫観念を持っているようにも⾒えるフランスの都会に住む⼈々…。東京に住む⼈々には、パリ住⼈のような都会独特のストレスは感じていないようだと思っていたのですが、最近では、ひと昔前には⾒られなかった苛⽴った⼈々を⽬撃するようになりました。

 パリっ⼦たちは、出会った⼈にエスプリのきいた意地悪を⾔ってうっぷん晴らしをし、週末や⻑期休暇には農村に出かけてストレスを発散しています。
 しかし、⽇本⼈は我慢強い…。我慢の限界に達して破裂してしまう前に、農村体験の癒しの効果を、⽇本の都会に住む⼈々がもっと味わう必要があるのではないでしょうか?
 首都圏から⾏きやすい⻑野県に期待します! 60年以上の歴史を持つフランスの農村ツーリズムでも、初めに農家⺠宿を誕⽣させ、その後も新しいコンセプトを⽣み出しながら農村ツーリズムを発展させてきたのは、アルプス⼭脈のある⼭間部の地域だったのです。>


 下記のような書き添えもありました。
<この夏、安江さんの「ほっとステイ」を見学させていただいたときには感激しました。農村体験に来た千葉の子どもたちの嬉しそうな表 情...。このような活動が、首都圏から行きやすい長野県でもっと発展してくれたら... と願っています。 >

下記ブログにシンポジウムの詳細を掲載しています。
http://shinshumachidukuri.blogspot.jp/2012/11/1219.html

ーーーーー凄まじい中国の歴史!

再生日本21のブログより
<今日(11月29日)全国一斉発売される『日中開戦!(上)』(浅井隆著・第二海援隊)からの抜粋です。
よく「中国4000年の歴史」と言われますが、それは私たち日本人が一般にイメージするような悠久の歴史ではありません。

 抗争と断絶、さらに言えば、大虐殺と粛清の歴史なのです。
日中関係を考えるにあたって、私たちはこの凄まじい隣人の本当の歴史を知る必要があると思います。
是非、本レポートをお読みいただくとともに、本書全体を通読されることを、お薦めいたします。
http://www.saisei21.jp/report/2012/report-1>

(私)上記URLは,この本の一部分ですが,中国の古代から続く王朝の興亡に伴うすさまじい殺戮と粛正の歴史です。この中に次のような一節もあります。

<毛沢東は、1928年から、湖南省・江西省・福建省・浙江省の各地に革命根拠地を拡大していくが、その時の行動方針が「一村一焼一殺、外加全没収」であった。意味は「一つの村では、一人の土豪を殺し、一軒の家を焼き払い、加えて財産を全部没収する」である。1928年から1933年までの5年間で、「一村一焼一殺」で殺された地主の総数は、10万人に及んだという。中国共産党が政権を取ると、「一村一焼一殺」は中国全土に徹底して行なわれることとなった。全土で吊るし上げにあった地主は六百数十万人。うち二百万人程度が銃殺された。共産革命はどこの国においても大量殺戮と略奪を伴う惨たらしいものであるが、毛沢東の行動を知っていくと中国史の伝統の焼き直しにも見える。
>

(私)には,物理的な国境がないということがこのような悲惨な歴史を作っているように思えます。ヨーロッパでも第一次世界大戦以降現在に至るまでに,共産革命の数も含めれば悠に1億人を超す殺戮が行われました。
 もし日本海がなくて,日本が大陸と陸続きだったら恐らく同じ運命を辿っていたのではないでしょうか。日本は本当に恵まれていますが,古代・中世の日本の指導者もすばらしかったのだと思います。
 何故なら,イギリスは同じ島国ですが,ヨーロッパに飲み込まれていますが,日本は中国に飲み込まれませんでした。これって,凄いことじゃないでしょうか。こんな学説ありましたっけ?(笑)
 本は,図書館で買ってもらおうと思ってます。

ーーーーー在中国日本人の刮目すべき日中関係論!

 高田氏からシリーズで頂いている「今後の日中関係について」は,NPO法人信州まちづくり研究会の下記ブログに掲載させて頂きました。現在(その3)までです。
 釣魚島はじめ日中間の諸問題について中国人との本音の会話などが載っています。高田氏の心情・信念からして偏向のない率直な内容だと思います。こういう情報が広がってくれれば良いなと思いながら掲載しております。リンクを貼って頂ければありがたいです。

ーーーーー新動画アップロード

10月19日,たまたまチャンスがあって,10月1日に開業した新東京駅を見学しました。美しく,懐かしく,国定重要文化財として誇れる建物だと思いました。
Youtubeに様子をアップロードしました。
http://www.youtube.com/watch?v=Gj8jrgusYgA
 
ーーーーーーーーーー発信者のアピール
無農薬のお米を販売!
http://daylanbo.blogspot.com/

「田舎暮らしコミュニティ」のすすめ!
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農楽のすすめ!
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