2013年10月27日日曜日

蓼科だより・315号〜田舎暮らし情報

★ーーーーーーーーーーーーーーーー2013年10月26日(土)★
★テーマ:神津島の姪,田んぼの返還,酵素玄米,

  たかすけのお米,松枯れ・県民の集い,気になること
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 今日昼過ぎに,立科町ではわずかですが日が差しました。

 伊豆諸島の神津島に私の姪が漁師の家に嫁いでいます。年末に初産を控えているので心配です。その神津島村にも避難勧告が出たようです。
 こんな時,山国信州は自然の要塞に守られて安全であることをありがたく思います。海はその広大さと豊かな海産資源に恵まれますが自然の脅威も凄まじいです。一番は津波,二番が台風でしょうか。

 信州は冬が厳しいですが,津波はありませんし,台風も大きな被害を出すのは数十年に一度です。信州が男女共に長寿日本一であることは,恵まれた自然環境に大きな要因があるのではないでしょうか。

 神津島の姪に電話しました。何と,「避難勧告がガンガン流れているが誰も行かない!」という返事!いったいどうなっているのでしょう。きっと住んでいるところが安全なところなんでしょう。
 羹に懲りて膾を吹く(あつものにこりてなますをふく)とか,オオカミ少年とかが頭を過ります。

 大島町でお亡くなりになられた皆様のご冥福をお祈り申し上げます。
ーー
 ある程度予期してはいたのですが,ひとつ難題が発生しました。今お米を作っている田んぼをお返ししなければならなくなってしまいました。お借りした相手はお年寄りだったのでず〜と貸して頂けると思いこんでいたのですが,息子さんがやりたいと言い出したようです。

 その田んぼで5回米づくりしました。2回目からは無農薬でつくり,3回目からは無農薬・不耕起栽培にし,今年ようやく並の収穫を得ました。
 土づくりもできたところなので,とても残念ですが仕方ありません。しかし,不耕起栽培のノウハウをかなり取得できたので,新たな田んぼで慣行農法からの転換手法を研究しようと企んでいます。

 問題は,お返しするのに工事をしなければならないことです。10年以上も前のことですが,イチゴ栽培をやった時に,20%ほどの部分に土を入れて30センチばかり高くしてあったのです。休憩小屋とビニールハウス一棟を撤去し,その土を取り除かなければなりません。

 以前に仲間が客土したいという話しがあったので相談しましたが,今年は予算がなくてできないとのこと。そこで,行きつけの人気茶房ユシカフェに行って情報を流すことにしました。
 以前に何回かこのカフェのことを書きましたが地域の人気店です。マスターはお若いのですが,祖父の住まいを上手に手入れして田舎らしさを演出しています。昔のミシンもテーブルになっています。
 マスターは自然食に拘ってすてきなコーヒーと軽食を出してくれます。何よりも彼のセンスとマナーの良さに感心します。

 彼の煎れてくれるコーヒーを飲むと癒されます。エクセレントです。県外からもわざわざ訪ねて来られる方もいて驚きます。下記URLは2008年に私がYoutubeにアップロードした動画です。

 本題に戻ります。マスターに「土の欲しい人,いないかな。150m3ほど捨てなきゃいけないんだよ」と話したトタン,「ある,ある,土の欲しい人がいますよ」とのこと。「え!ほんと!」,一瞬信じられない気持ちでしたが,「今,電話してみるよ」と言って,「今,来るそうです」と。

 日頃お馴染みで無肥料で米を作り続けているUさんでした。本人が欲しいのではなく,やはり仲間から相談されて応援しているというお話でした。旧望月町内ですが,砕石を入れてしまった畑に客土して畑に戻したいということでした。
 話しがまとまりました。こちらではバックホーを用意して積み込みをする。先方は4トンダンプ2〜3台で取りに来てくれる,ということになりました。私も経費が半分ですみますし,先方もありがたいと言って喜んでいます。

 たったこれだけの話しですが,自分一人でこの情報を見つけようとしたらほとんど不可能です。ユシカフェには農業者の常連が多いのですばらしい情報交換の場になっています。少量ですが,野菜や卵などの生産物の直売所にもなっています。
 本当にありがたく,感謝です。
ーー
 玄米食についてメル友から様々な情報を頂きます。次のようなメールも。
 「奥様は、胃が弱いとのこと。我が家で行っている酵素玄米なら多分奥様も大丈夫だと思います。
詳しくは私の家内にお問い合わせください。」として 奥様の携帯とメールアドレスを知らせて下さいました。

 又,違う先輩からは「脱穀の成果が楽しみですね!「酵素玄米ガマ」を購入しました。発酵させるためには無農薬の玄米が必要だそうです。お譲り頂けると期待しています。」とあり,食用玄米20kgのご注文を頂きました。
 そして昨日,その窯で炊いた私の玄米をご馳走になりましたが,とても柔らかく炊きあがっていて美味しかったです。これなら胃の弱い人でもいけると思います。

 先輩が使っている窯は「酵素玄米Pro2」という韓国製のものでした。ネットで調べてみましたが日本製のこの種の電気釜はまだなさそうです。

 圧力鍋を使った酵素玄米の炊き方という下記ページもありましたが,読んでみるとかなり面倒で時間(7時間?)がかかりますす。現在,一般的にはこの方法が普及しているようです。上記の電気釜はまだあまり普及していない感じです。

 しかし,酵素玄米などという新しい言葉に遭遇して混乱しています。
 ネットでいろいろ読んでみるといろんな解釈があり,酵素玄米より発芽玄米の方が良いと書いてる人もいますが,私の既知を総合すると酵素玄米が良いと思っています。
 この論点の違いは,フィチン酸とギャバの働きの解釈の違いにあります。
 ご存知の方,ご教授をお願い申し上げます。

 ですが,一番の問題は玄米そのものです。自治体が認証している特別栽培米というのがありますが,農薬も化学肥料も6割減でしかありません。
 これに関して自然栽培で売っている株式会社ナチュラル・ハーモニーが下記URL「玄米の見分け方」を掲載しています。ごく一部ですが農薬について書いている部分を引用します。下記URLに詳細がありますが,私はこの自然栽培に多いに興味を持っています。

< 農薬はお米にとって「薬」。人にも動物にも植物にもいえることですが、元気なお米とは病気にならないもののこと。強くて病気にならないからこそ、農薬を必要としないというわけなのです。
 このことから「有機野菜」が人気で安全な食べものの象徴のようになっているのですが、その実態はというと……、なんと、約30種類の農薬の使用が許されているのです!

 「えっ!知らなかった」,「有機農産物イコール無農薬だと思っていたわ」なんて方も多いのではないでしょうか?そう思われても無理はありません。実はほとんどの方が見落としていたり、混同している事実なのです……

 つまり、この約30種類の農薬ならば、たとえ100回使ったとしても、「有機米」、「有機農産物」と名乗っても良い、こうしたことになるのです。問題は農薬の使用に対する「表示義務」がないことです。>

 私や仲間が有機認証をとろうとしないのは,上記のような理由があるからです。意味がないとは言いませんがものたりないのです。
 ですから,有機栽培米は無農薬ではありません。
ーー
 前回のメルマガから,「たかすけのお米」の販売を始めました。
 おかげさまで5名様からご注文を頂きましたが,年内には何とか売り切りたいです。
 私の米は,玄米食にお使い頂くのが一番良いと思っています。
 本当の無農薬だからです。健康は安全な食で確保しましょう。

 最低5kgから,5kg単位で20kgまで発送致します。
 定期的な予約発送も承ります。
 販売の詳細については,下記デーランボーのURLをご覧下さい。
 私の貴重な稼ぎです。
 ご注文をお待ちしております。

http://daylanbo.blogspot.jp/2012/11/blog-post.html
 
ーーーーー松枯れ関連の新情報

 村山様から「松枯れ農薬空中散布を考える県民の集い」という学習会の情報を頂きました。
 挨拶文の一部を引用します。詳細を知りたい方はお知らせください。文書を別送致します。

今回は長野県の松枯れ農薬空中散布実施に対応して、その問題点などを探ります。各々の立場からは、”空散問題の本質”が報告・解明される予定です。今回は空中散布問題が客観的に総合的視点(人間健康分野・自然環境分野・防除効果分野・推進方法分野)で解明します。

日時 平成252013)年1124日(日) 開会1330~終了1630
会場 長野県松本文化会館(キッセイ文化ホール)
主催 長野県空中散布廃止連絡協議会(会長  河原田和夫)
参加費 500円(高校生以下は無料)
《お申し込み・お問い合わせ先》
事務局:〒389-0813  長野県千曲市若宮448-7 池田靖子気付
電話 026-275-2094   携帯電話 090-9294-5003  E-mailk.mirai@hb.tp1.jp

ーーーーーこの数年,気になっていること

 この数年,報道の度に気になっていることがあります。 公務員,学校の先生,大企業等の末端社員が個人的な反社会的行為をした時のことです。或いは有名人の家族が問題を起こした時です。

 今週も教員の不祥事がありましたが,校長と教育委員長がテレビ会見で謝罪していました。謝罪しているというより,マスコミと世間の圧力で謝罪させられていると言った方が合っているように感じます。

 気になるというのは,この動きに全体主義への傾倒を感じているからです。
 何故なら,個人の問題をその個人が所属している組織のトップが責任を取るということは,そのトップは末端の構成員の私生活まで監督指導しなければならなくなるからです。
 責任をとらせるということは,裏返せば権限を与えることになります。私生活を管理監督する権限を持たせることは,個人の尊厳と責任という民主主義の根本を否定するものだと思うからです。

 つまり,個人の尊厳と責任の放棄につながるのではないでしょうか。
 何故,教諭が退校後酔っぱらって起こした不祥事をその学校の校長や教育委員長が謝罪しなければならないのでしょうか。世論がそういう現象を望んでいるように感じられるのが恐ろしいのです。

フッターーーーーーー

世界のまちづくり・都市づくりの原則を判りやすく開設したセミナーの記録
英国・ドイツの”まちづくり”−1
http://www.youtube.com/my_videos?o=U&pi=1

農楽のすすめ!
http://tateshinadayori2.blogspot.jp/2011/08/blog-post_26.html

”田舎暮らし”動画がYoutubeに300本以上
http://jp.youtube.com/user/takasukey

メルマガ「蓼科便り」のアーカイブス
http://tateshinadayori2.blogspot.com/
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2013年10月20日日曜日

蓼科だより・314号〜田舎暮らし情報


★ーーーーーーーーーーーーーーーー2013年10月19日(土)★
★テーマ:たかすけのお米,再々・玄米食,「魚に恋したシェフ」

     再度・松枯れ
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 台風26号で中断した脱穀が,豊作の確認と共に終りました。
 何よりも嬉しいのは「手一本植33」の作り方が確立できたことです。
 
 豊作といってもこの辺りの標準量の約9割でした。標準は,10アール(1反歩=10畝=300坪)当り10俵(1俵=60kg)と言われています.但し,玄米量です。
 私の田は16アールですから,16俵ということになりますが,今の米袋は30kgになっていますから,32袋で標準ということになります。

 私の収量は33袋でしたが,これは籾です。籾は殻を取ると(籾すりという)20%減量します。私の籾袋を計測してみると1袋平均32kgでした。(因に,昨年は18袋でした)
 これらの数値から計算すると,私の収量は標準の88%となりました。この結果は上等だと思います。何度も書きましたように,不耕起栽培の優先順位は,1に安全性,2に食味,3に収量ですから。

 そこで食味です。一昨日から,どきどきしながら,玄米と白米を水加減や浸し時間を変えながら2回づつ炊いて味わいました。
 私の所感を申しあげます。昨年は口に入れた瞬間にウマイと感じましたが,今年のはそういうウマサはありませんでした。しかし,自分のひいき目かも知れませんが,咬んでいるとコクがあり旨味が強い気がします。
 玄米は昨年M氏のおむすびをいただいて以来なので比較にはなりませんが,一晩浸して炊いたのですが,とても甘くて思ったより柔らかでした。

 そして今回,玄米食用コイン精米機を発見しました。地元JAの最新コイン精米機の精米度メニューに,
今までのメニューの他に,玄米用として,1分づき,3分づき,5分づきが加わっていたのです。
 そこで,普通の籾すり機で普通の玄米にしてもらい,それをこのコイン精米機にかけ,1分づきにして食べられる玄米に仕上げました。これを食用玄米と呼ぶことにします。
 出来上がった食用玄米を元の玄米と比較すると,見たところはほとんど変わりありませんが,元の玄米には,籾も,ゴミも,青米(未熟米)も入っていますが,食用の方は,籾とゴミはなく,青米が僅かにあるだけでした。私はこれを食用玄米として販売させてもらうつもりです。

 この食用玄米の千粒重(千粒の重さ)を測定しました。24gでした。Wikipediaで千粒重を見ると,玄米の状態で測定するとして,精米用(コシヒカリやササニシキ)で22g前後とありましたので,9%多いことになります。
 手前味噌ですが,稲の茎がガッシリして逞しかったのでその分米の内容が充実しているように感じています。

 そこで,「たかすけのお米」お買上げのお願いです。
 私の売りは,有機肥料のみで無農薬で育てたことです。
 少量で恥ずかしいですが,約300kg位販売させて頂きます。
 10kg〜20kg単位で,白米と食用玄米を同価格と致します。
 販売の詳細については,下記デーランボーのURLをご覧下さい。

 数量が少ないせいか,今までご注文が少ないのです。
 私の貴重な稼ぎです。
 皆さん,是非お買い上げ下さい。


ーーーーー再々,玄米食について

 前回玄米食論をご紹介したM氏ですが,不耕起栽培を数ヘクタール目標に頑張っており、その全てを無農薬で行っています。
 私はお米の科学について彼から教わること大です。米の養分についても教わりましたが,玄米の重要論点になっている糊粉層(白米の表面を覆っている糠になる部分)には数種類の酵素が多く含まれています。食品の問題でいろいろ調べてみると至る所で酵素の記述に行き当たります。

 たまたま新聞のチラシ広告に内視鏡手術の開発者新谷弘実(しんやひろみ)博士の酵素の広告があったので興味を持って調べてみました。
Wikipediaで新谷弘実読むと,次のようにありました。詳細は下記URL。

< 福岡県出身の外科医。2007年現在、アメリカのイェシーバー大学アルベルト・アインシュタイン医学校外科学教授で、胃腸内視鏡の分野の医師である。『病気にならない生き方』という健康法を提唱した著書がミリオンセラーになった。

・・・1969年9月、コロノスコープ(内視鏡)を使って、開腹手術をせずに大腸ポリープを切り取ることに世界で初めて成功し、1971年のアメリカ胃腸内視鏡学会で発表するなどの業績を残す。以後、日本とアメリカで35万人の胃腸内視鏡検査、11万例に及ぶポリープ切除。

・・・多数の胃腸内視鏡観察による経験から、乳製品など動物性タンパク質を豊富に摂取する人は健康リスクが高く肉体の老化進行が早いとし、これを「腸相が悪い」という表現で展開した。>


http://ja.wikipedia.org/wiki/新谷弘実

 下記は新谷博士自身のチラシ広告の中の文章です。
「健康に大きな影響を与えるのは食事であり,その鍵は酵素である。酵素とはタンパク質の一種で人間の体にもともとある大切な成分ですが,年齢と共に減少してしまいます。そのため良い食事を足ることが重要です。

 食事から酵素をたくさん摂るためには,肥えた土地で育てられたのもを収穫してすぐに食べることです。新鮮なものが美味しいのは酵素がたくさん詰まっているからです。ライオンなど肉食動物が獲物を内蔵から食べるのも,内蔵が酵素の宝庫だからです。
 現在の栄養学の骨子は,『カロリーの摂り過ぎと,栄養バランス』から成立っており,酵素の文字がありません。」


(私)酵素の効能に関してはあまり異論はないようです。そして,玄米論も種々ありますが,無農薬米が良いというのは共通しているようです。

ーーーーー「魚に恋したシェフ」

 この話しの理念は我々の不耕起移植栽培の「生物資源型農業」と同じです。
 NHKオンデマンドで「How I fell in love with a fish.」を再度見ました。105円でした。

 主人公はDanBarber。ニューヨークの有名シェフ、ダン・バーバーは、2匹の魚に恋してしまった。だが、最初の恋は、すぐに冷めた。理由は養殖場で与えられていた餌の正体を知ってしまったこと。
 一方、もう一つの恋は続いている。“甘くて清らかな味”のその魚は、画期的な方法で養殖されていた。

 「餌を与えない養魚場,生態系ネットワークが植物連鎖を機能させている,成功の基準は魚の天敵が健康かどうか,不純物がない,今必要なのはおいしさを重視した新しい農業の形,餓えの問題は生産量ではなく分配の不平等だ,食糧問題の原因は供給の減少ではなく資源の枯渇,・・・」

(私)不耕起移植栽培では肥料の要らない米づくりを目指しています。餌を与えない養魚場と同じ原理です。これは現実です。是非このビデオを見てください。きっと納得されます。

ーーーーー松枯れについてコメント

 ちょうど年前にお会いした石川県のメル友からスゴイ情報を頂きました。今まで聞いたことのない,しかし,すごく単純で簡単な松枯れ・ナラ枯れ防止法でした。

 『野にも山にも炭を撒く』(宮下正次著 五月書房)です。
 元関東森林管理局勤務
「森林(やま)の会」代表・森びとプロジェクト委員会理事・日本熊森協会顧問が書いています。既に実験・実行済で実績をお持ちですから確かな情報だと思います。
 インターネットに要約(下にURL)がありましたので,論旨を抜粋します。本は東御市図書館にあったので借りることにしました。前号でご紹介した村山様の論旨とも合致すると思います。

 文章の中に,松やナラが枯れるのは土壌の酸性化が原因であり,pHが3レベルになっているとありましたので,早速,県指定重要文化財になっている中山道松並木のpHを測定しようと思っています。

「はじめに」から抜粋
< 日本列島は松枯れからナラ枯れへ
 松枯れを許してきたら、ナラ枯れが起こり始めました。このまま広葉樹を失なってしまうとこの後には森が残りません。これほどの短時間に、しかも大量に、生きていた樹が枯れ広がったことは今までありません。
 熊は餌を求めて山を下りてくるようになりました。熊などの獣害は何百億円にものぼります。大変恐ろしいことが忍び寄っていると思われます。
 国は松枯れを抑えようと法律に基ずいて農薬散布を続けてきました。マツノザイセンチュウという虫が松を枯らすと法律で結論ずけたのです。運び屋のマダラカミキリを殺せば松枯れは止まるとして、30年以上にわたって猛毒の農薬散布を続けてきましたが、松を守ることができませんでした。
 国が行った行政評価でも効果無しの「C」評価が下りました。それに要した1兆円もの巨費が無駄になったばかりでなく、森の生き物をも殺りくし、生命循環の根幹をなす微生物をも殺してきました。
・・・「森林(やま)の会」は2000年に、萩原弥惣治前橋市長に炭による松枯れ対策を提案しました。市長から「是非、炭を撒いてほしい」というメッセージが届きました。
 皆さんからカンパをいただいて初年度に1.5ヘクタールに3トンの炭と木酢液を撒きました。次年度も1.5ヘクタールに同量の炭と木酢液を撒きました。枯れはピタリと止まりました。中には90%も枯れの進んだアカマツも含まれていましたが元気になりました。

・・・私は立ち枯れを追って25年、炭を撒き続けて15年、日本から世界へ450か所踏査、125か所で炭撒きを続けてきました。
 この様子をまとめたのが『野にも山にも炭を撒く』です。
・・後略。>

 詳細は下記URLから:
http://chikyuza.net/n/archives/31267
 宮下正次氏については,下記URLをご覧ください。
http://www.miyashitashoji.com/profile.php


(私)この情報を下さったメル友からのメールの中に,「わが社の松も炭で生き返りました。写真を撮らなかったことを後悔しています」という記述もありました。
 現役時代に連続炭化プラントをもった森林資源リサイクルの会社を設立し,現在も籾殻燻炭を大量に焼いている私とすれば,断定はできませんが,今までの知見から言ってこれは正しいと感じています。
 この問題にご興味のある方は是非お読み下さい。そしてご意見を下さい。前回ご紹介した村山隆様の活動とも符合します。もしこれが本当なら,まで農水省がやってきたことはどういうことになるのでしょう。

 国は,9年間水銀原因論を受入れなかった水俣病の失敗と同じ轍を踏むことになるのではないでしょうか。水俣病の場合,チッソや昭和電工や国の補償額全部併せても1千億円に届かないと思いますが,1兆円もの無駄遣いをどう考えたら良いのでしょう。しかも問題は全く解決させないばかりか広がっていくばかりです。

フッターーーーーーーー

世界のまちづくり・都市づくりの原則を判りやすく開設したセミナーの記録
英国・ドイツの”まちづくり”−1
http://www.youtube.com/my_videos?o=U&pi=1

農楽のすすめ!
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”田舎暮らし”動画がYoutubeに300本以上
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蓼科だより・313号〜田舎暮らし情報

★ーーーーーーーーーーーーーーーー2013年10月12日(土)★
★テーマ:脱穀,ヤーコン,もってのほか,燻炭焼き,

     再度玄米,戦争・引揚げ体験記,松枯れ問題
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 私が稲刈り機と間違えたハーベスター(脱穀機)の出番がきました。点検整備し試運転しました。
 小さな点検個所のネジが錆び付いていて,無理に廻したら折れてしまいました。JAの機械センターに見てもらったら,ネジの交換が難しい箇所なので「ガムテープで留めておけ」をいうことでした。「アッ,こういうこともありか!」と納得。

 エンジンのオイル交換は既に済ませてありましたが,機械構造の確認はしてなかったので,開けられるカバーは全て開けて,内部を確認しオイルをさし,ガムテープも張り,「コレデヨシ!」と軽トラで田んぼに移動。

 試運転は順調でした。籾がさらさらと袋に流れ込み,排出されたワラ束を見るとどの束も籾がきれいに落ちていました。準備完了です。明日から3〜4日かける予定です。脱穀は一人でやりますが,体験なさりたい方はお出かけ下さい。飛び入りお手伝いを歓迎します。

 今日JAで籾の含水率を検査してもらったら12%でした。16%以下なら合格なのでOKです。この2週間ばかりこの地域では雨らしい雨が降っていないので例年にない乾き方です。

 その渇きが影響して20センチばかりに伸びたダイコンがその後一向に成長しません。これはまずいと思い,200Lポリタンクに水を満載し,散水ホースを40mほど接続して給水しました。以前に一部分だけ水をくれた箇所ではやはり成長が顕著です。明日もう200L給水するつもりです。しっかり成長してくれよ,と祈りながら!

 ヤーコンとサツマイモの試験堀もやってみました。ヤーコンは一つの樹に立派な芋が10個ほど付いて豊作でしたが,サツマイモは芋が1~2個しかなく不作でした。

 ヤーコンは健康に良い野菜のようです。Wikipediaに次のようにありました。
<食用としての伝統は日本では浅いため、食材そのものとしてよりも、豊富に含まれるフラクトオリゴ糖が乳酸菌の増殖に寄与する、プロバイオティクスの整腸作用や、作用メカニズム不明の血糖値抑制効果などの健康に対する効果が注目され、一種の機能性食品と扱われる傾向が強い。
詳細は,http://ja.wikipedia.org/wiki/ヤーコン >

 ヤーコンは,昨年先輩に教わり作り始めたのですが,サラダにして食べると爽やかな甘みとシャキシャキ感が素敵です。保存に強く保存期間が長いほど甘みが増します。今春食べたヤーコンは最高でした。

 食用菊「もってのほか」も毎日採れます。ピンクは先に終り,今明るい黄が最盛期です。美しいし香りも良いし,秋の楽しみの収穫の一つです。ご所望の方はご連絡下さい。Wikipediaに次にようにありました。

< 菊そのものの解毒効果に関しては、生体内の解毒物質「グルタチオン」の産生を高めることが発見されている。食用菊としては、発ガン効果の抑制・コレステロールの低下・中性脂肪を低下させる効果の研究結果が発表されている。
 栄養面では、ビタミンやミネラルが比較的に多く、特にβ-カロテンやビタミンC、葉酸をはじめとしたビタミンB群などの抗酸化作能力の高い栄養素を多く含む。さらに、紫菊花には抗糖化作用があるとされ、アンチエイジングの観点からも注目されている。
詳細は,http://ja.wikipedia.org/wiki/食用菊 >

 これを読むと最高の機能性食品ですね。名前の由来は、「天皇の御紋である菊の花を食べるとはもってのほか」とか、「もってのほかおいしい」といったことから転化したらしいです。

 籾殻燻炭生産を去る木曜日から始めました。今春でしたが,深夜にやってお巡りさんに叱られた作業です。それ以来夜中の燻炭づくりは自粛しております。
 ありがたいことに,今春6500L買って下さったH様から同量のご注文を頂きました。全量畑に入れたそうですが,結果が良かったということです。そのデータをいただけることになっていますので楽しみです。そして,8回ほど焼かなければなりませんがお金になるので張り合いです。

ーーーーー再度,玄米について!

 前回玄米について書きましたがたくさんのご意見と情報を頂きました。それらを読ませて頂いた結果,前回ご紹介したブログには?が付きました。もちろん全部という訳ではありませんが,現在わたしがこれが本当なのでは,と感じている(自分で検証できないので断定はできません)下記ブログをご紹介致します。

 一番のポイントはフィチン酸の研究結果です。次のような記述が入ってました。
<食品中のミネラルやタンパク質との強い結合となっている場合に、消化吸収を妨げる方向に働くと考えられてきた。しかし、現在では糠などに閉じ込められた状態ではミネラルの吸収に問題が見られないことがわかってきた。

 何よりも,流石と思ったのは自分で作った無農薬の玄米を食べ続けている我が尊敬する同志M氏からもらった下記記述です。これは曲がったことがヒステリックに嫌いな,自らを科学者だと称する男の体験記です。
< 私は、玄米を食べて8年になります。(最初の1年は無農薬ではない)
1.食べ始めて3日目に身体中に元気がみなぎってくるのを感じました。
2.そのころ15キロのダイエットに成功し、腰回りの贅肉がとれました。過去、3回キロのダイエットをしていましたが、腰回りがとれたとのは玄米食が初めてです。
3.目尻のシワがいつの間にか消えました。記憶では確実に3本あったのに。
4.若い頃つくった海水浴で皮剥いてできたシミが取れ、綺麗な肌にました。
5.男なのに気持ち悪いほど肌がつるつるになり、人から「若い」と言われるようになりました。
6.便秘が治りまして便通が良くなりました。悩んでいた痔(脱肛)も同時に完治しました。
7.朝5時から夜11時頃まで働いても、疲れを感じません。(昼寝は少し)
8.80まで現役を決心して始めた農業でしたが、無農薬の玄米から100歳まで元気でやれるような気力を戴いたような気がします。

 これは、フィチン酸では説明できず、玄米の酵素の働きだと、説明可能ですので、酵素が重要な役目をしていると思い、その他にも酵素を多摂取できる食生活に変えまして、益々元気で、社会貢献したいと考えています。 >

 M氏は信用できる男です。彼のお弁当に入っていた玄米食をいただいたことがありましたが,美味しかったです。そういえば,不耕起栽培の恩師園原先生も玄米食ですがすごく血色が良いです。少年のような艶と色をしています。
 何か玄米食のコマーシャルのようになってしまいましたが,真実の記録です。
 私も数回は玄米食を食べたことがありますが,妻を説得して,これからは定期的に食べるようにするつもりです。折角,無農薬でお米を作っているのですから!

ーーーーー1945年敗戦時,北朝鮮からの戦争・引揚げ体験記 どなたのご紹介だったか忘れてしまいましたが,「竹林はるか遠く─日本人少女ヨーコの戦争体験記」(ヨーコ・カワシマ・ワトキンス著,都竹恵子訳)を涙ながらに読みました。

 1945年敗戦時,共産軍の手に落ちた北朝鮮から,九死に一生を得て母と姉と共に帰国した主人公擁子がアメリカ人と結婚して渡米し,1986年にアメリカで出版した本です。

 Wikipediaには次のように紹介されています。
<『竹林はるか遠く-日本人少女ヨーコの戦争体験記』(So Far from the Bamboo Grove)は、日系米国人作家のヨーコ・カワシマ・ワトキンズによる自伝的小説。1986年(昭和61年)にアメリカで出版された。
 
2005年(平成17年)に大韓民国でも『요코 이야기(ヨーコ物語、ヨーコの話)』として訳出されている(後に発売中止)。
 日本語版は2013年(平成25年)719日に『竹林はるか遠く──日本人少女ヨーコの戦争体験記』という邦題でハート出版より発売された。Amazon.co.jpのベストセラーになった。>

 続いて次の記述があるのには驚きました。
<戦争の悲惨さを訴える資料として、アメリカでは優良図書に選ばれ中学校用の教材として多くの学校で使用されている。>(私)終戦直後,米軍将校による連合国批判ともとれる『アメリカの鏡・日本』 (ヘレン・ミアーズ著)がアメリカで出版されたということにも驚きましたが,アメリカが自由を国是とし,言論の自由原則を貫いているスゴサを感じました。何故日本語への翻訳が27年もかかるのでしょうか。隣国への崇高な配慮?でしょうか。

 数年前に,「流れる星は生きている」(藤原てい著)を涙を拭きながら読んだことを思い出しました。この本は満州からの引き揚げでしたが,その悲惨さ凄まじさは同じです。人間生存の極限の記録だと思います。

 「竹林はるか遠く」の主人公80歳になる擁子さんは,在米二世韓国人グループの怒りやデマゴーグにも屈せず,アメリカの学校や社会で講演活動を続けているそうです。
 この本は出版以来,学校の副読本になり数々の賞を受賞し,毎年マサチューセッツ州の8年生(中学2年生)の学力テストに出題されており,彼女の講演依頼は常に数年後までいっぱいだと訳者は書いています。

 何故,日本では今まで何もできなかったのでしょう。今回の日本語訳の出版を受けて,果して日本の文科省とマスメディアの対応はどうなるのでしょうか。27年間アメリカに捨てておいたものをどうやって拾い上げるのでしょうか。どんな原則をもってこの問題を公にするのでしょうか。

ーーーーー松枯れの空散問題は!

 今春結成された「長野県空中散布廃止連絡協議会」の副会長村山隆様が,表題の問題を糺すべく同協議会を発足させ,長野県に対して提出した「申し入れ書」を作成した理由と経過について詳細に記した『まほろばニュース』をメールで頂きました。

 説得力のある内容でした。この活動は,地域から日本をより良い民主主義社会に変えていく運動の一つと感じています。
 この運動を広めるべきと思っていますので,頂いたメールの挨拶文と『まほろばニュース』全文をNPO法人信州まちづくり研究会のブログに掲載致しました。

 結びに下記の記述がありました。
『沈黙の春』から 50 年,新しい農薬の被害と農薬対策について,仏政府が「農薬によるパーキンソン病発症を農業従事者の職業病と認定した」,「 EC ではネオニコチノイドの暫定禁止を決定した」など,最近の情報もまとめる。 皆様からも是非広めてください。ブログはこちら:
http://shinshumachidukuri.blogspot.jp/2013/10/blog-post_7.html
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2013年10月6日日曜日

蓼科だより・312号〜田舎暮らし情報

★ーーーーーーーーーーーーーーーー2013年10月5日(土)★
★テーマ:稲刈り,ネギの種蒔き,玄米食,発達障害の要因,

     ドブロク特区,住宅ローンの驚き
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 秋期心身強化週間が終り,稲刈りが最期の落ち穂拾いまでキレイに終了しました。豊作の手応えを感じながらのトレーニングでしたから,流れる汗も秋風を受けて爽やかでした。

 初日29日は安中さんと4人家族と共に賑やかに楽しくやり,その後は他の仕事を挟みながらでしたが,一人で4日までかかりました。
 一人でやったら5日間ほどの仕事です。ですが,何回か書きましたように,私の田圃面積は16アールですから16人・年分の量です。ですから自給自足で16人が作業すれば,一人当たり作業は,5日/16人=0.313日/人となり,1日8時間作業とすると,0.313日/人×8時間/日=2.5時間となります。

 この計算は,バインダーを使用しての話しですが,自分の分だけでしたら2.5時間で終了することになります。ですから自分の分だけであれば,手で刈っても早い人なら1日,ゆっくりでも2日もあればできてしまいます。
 つまり,不耕起栽培で,「手一本植33」農法で,手刈りすれば,本当に機械力ゼロで自分の米づくりができるのです。

 更に,苗は33センチメッシュの1本植えです。一人1年分のお米に必要な苗は,9本/m2×100m2=900本です。この苗の量でしたら巾40センチ,長さ60センチ,深さ10センチ程のコンテナ一つで庭の片隅で育てることができます。
 夫婦お二人であれば,この倍ですから,2アール(200m2=60坪)あれば良いのです。

 私はこの農法を運営システムに組み込んで「田舎暮らしコミュニティ」を作ろうと計画しています。一番の問題は一人では農地を確保することが非常に難しいことです。私が計画しているコミュニティでは,夫々の家庭が農地を使用できる手法も組み込んであります。ご期待下さい。
ーー
 今週は,秋蒔きネギの種蒔きをし,ニンニクの種植えもしました。新しくお借りした畑にやったのですが,まだ土づくりが未熟で土が堅いので結果が心配ですが,それぞれ昨年の倍以上蒔きました。
 実は,ネギの種は9/20に蒔いたのですが,その後の日照りに対応した水くれを怠ったために,発芽しませんでした。そこで蒔き直したという訳です。本葉が出る頃までは土に適度な湿度を持たせ,乾かないようにワラや籾殻燻炭で養生することが肝要だと先輩から教わりました。

 今頃になってトマト,ピーマン,ナス,ゴーヤがよく生ってくれて喜んでいます。無農薬の採りたて野菜は美味しいです。子供たちのところへ送ったり,一部はお客様に送らせて頂いております。

ーーーーー玄米食の功罪

 メル友との会話の中で玄米食の話しになりました。一般的に「玄米は食べにくいけれども健康には良い」というのが通説です。しかし,私自身本気で考えたことがなかったので,調べてみようと思いインターネットで読んでみました。
 すると,メリット・デメリットが諸説あり,賛否両論が多々あることが判ってきましたが,正直のところ私には結論が出せませんでした。

 下記は下にURLを添付している福井の米業者のブログからの引用ですが,公正な立場で書かれているように感じております。

< 1)玄米は決してきれいな物ではない。
 お米は田んぼで採れるものです。工場ではありません。ですからあたりまえですが、いろんな異物が混入しています。被害粒や、細かい石粒はもちろんのこと、ガラス片、金属片や、玄米の乾燥の時に混入したと考えられるねずみのフンやとても文章で書きづらい物まで、混入していたことがあります。
それを精米の段階で、精米工場で最新型の選別機を通して排除し、お客様にお届けしています。

2)残留農薬の問題
 通常、お米を作る場合、何らかの農薬を使います。その農薬が残留するとしたら、一番可能性の大きいのは、「もみ」の部分です。ただ、もみは生産者サイトでもみすりを実施し取り除いて出荷されます。次に考えられるのは、玄米皮です。いわゆるヌカの部分。この部分にはどうしても、残留農薬が残ります。
ですから、玄米を食する場合は、必ず、完全無農薬の有機栽培米を使用してください。 >
(私)なるほどと納得できる内容でした。そして,玄米に多く含まれるGABA(ギャバ:下記URLの中に説明あり)等は野菜にも多く含まれているので,バランスのとれた食事をしていれば問題ないようです。

 上記抜粋はごく一部です。下記URLをお読み下さい。
玄米食のメリット・デメリット
http://allabout.co.jp/gm/gc/68060/

γ
-アミノ酪酸(ギャバ)の多い食べ物
http://gaba.ejoho.org/100gaba/130/gaba-4.html

ーーーーー発達障害の要因は,何らかの環境要因!

 日本在来種みつばちの会の御園様から,子供の脳の障害に関する黒田洋一郎先生(東京都神経科学総合研究所)の論文を頂きましたので紹介させて頂きます。「多くの人に紹介してください。」を添え書きもありましたので,皆様のご協力もお願い申し上げます。

 読みました。正直なところ専門的な部分は理解しきれませんでしたが,世界の専門機関や学者,そして欧米諸国の動きや対応から推察するなら,きっとこの考え方は正しいと感じています。

 長い論文ですが素人にも判るように書かれています。問題の流れを掴むことはできると思います。
 原文はpdfファイルです。このメルマガには添付はしないことにしておりますので,原文をご所望の方は末尾にある私のアドレスまでお知らせください。別メールに添付してお送り致します。 

 書き出し部分を抜粋します。
< 日米欧における自閉症,ADHD(多動症),LD(学習障害)など発達障害児の増加は著しく,遺伝要因でなく何らかの環境要因が増加の主な原因であることが確定的になってきた。
 発症の基本メカニズムは共通で,特定の脳高次機能に対応する機能神経回路の不全と考えられ,どの神経回路(シナプス)形成に異常がおこったかによって,症状が決まる。
・・・汚染された母体から,ほとんどの環境化学物質が胎盤を通過し胎児へ,母乳を通じて乳児へ移行しやすいことは既に実証されており,その上,子どもの脳の血液脳関門は未成熟なので,血中の毒物は簡単に発達中の脳に侵入してしまう。>

(私)友人の話しですが,「実の娘がアトピーで長年苦しんでいたが,子供を産んだら直ってしまった」そうです。彼は自分の職場でも何人もその事例を見ているので確かだと話していました。
 尚,上記の論文とは違いますが,黒田先生の講演録「脳の発達と化学物質・子どもの脳が危ない」が掲載されているホームページを見つけましたので添付します。2007年の講演記録です。

 別のホームページですが,次のような記述もありました。

「科学が証明したときにはもう手遅れだった。水俣病では原因物質が有機水銀であることを、熊本大学の研究チームが突き止めたにもかかわらず、政府が公式に認めたのはその9年後。その間も汚染魚が食べ続けられ、患者はさらに増加した。
 脳科学者の黒田洋一郎さんは、その教訓を無駄にしないよう、発達障害や子どもの行動異常が増えている日本でも、世界各国の研究者から、健康や環境への影響が報告されているネオニコチノイド系農薬などの化学物質について、疑わしきは使わずという「予防原則」の適用を訴える。」

 しかし,今の流れを見ていると水俣病の教訓の学習効果があるようには思えません。

ーーーーードブロク特区へのコメント

 前号のドブロク特区について,アクアビジネスコンサルティング様から納得のコメントを頂きましたのでご紹介します。

< ドブロクの話、私も、個人で楽しむなら問題ないと思います。
先日上海でも農村で作ったドブロクを頂いておいしかったです。ほんのり発泡してアマ酸っぱくておいしかったです。
醸造禁止は、本来、主に酒税の関係と思いますので、個人で楽しむ限り問題ありませんが、度を超えて販売をした時にだけ、厳しく処罰すればよろしいのではないでしょうか。
ただ、日本の行政と法制の問題は、なんでも入口から細かく規制をしすぎる事だと思います。度を超えた場合に厳しく処罰するのではなく、一旦全て禁止して、入口から許可とか届け出が必要な形にしてしまう事が、多くの局面で日本の活力を奪っていると思います。
その他、金融でも、建築でも、企業経営のガバナンスでも、原則を決めて後は自由にさせて度を超えた場合、法律に違反した場合に厳しき処罰すればいいと思います。現状は、入口から細かく規制して、度を超えても、曖昧にしてしまう、悪弊があると思います。
役人にとってはその方が管理し易いし、自分の許認可権限という既得権益を維持することができますので、これはあくまでに役人の上から目線だと思います。国民に奉仕する立場であればそうはならないと思います。この点で日本と中国はよく似ています。

実は、中国は市場経済を取り入れるに当たり、市場経済に如何に行政が介入するかという意味で、日本の役所から色々教えてもらっているのです。逆に特区は中国の専売特許と思いますが。>

(私)日本が修正共産国のお手本になっているとは笑えない皮肉ですね。
 上記のお考えに強く賛成です。次のような事例もあります。
 農地に道具小屋やトイレを作るにも許可が必要です。当然必要な設備を何故許可制にするのでしょう。許可申請すれば認めるというのであれば,最初から一定の条件で認めることができる筈です。
 例えば,10m2以下の機具庫と5m2以下のトイレは作っても良いとして,越える場合だけ許可制にすれば良いのではないでしょうか。官僚と役人はどうしても下々に頭を下げさせたい,「許可してやる」と自分の印を押したいのでしょうか。こういうことがたくさんあるように思います。
 もしかしたら,何も考えていないのかも・・・,心配です。

 一定の条件で特区を申請すれば認めるというのであれば,一定の条件を日本全体に適用すれば特区など必要ないのではないでしょうか。

ーーーーー大問題!日本の住宅ローン!

 住宅生産性研究会のメルマガ524号に,東日本大震災直後、米国の住宅産業界の調査団が米国の同盟国支援のためにボランタリーで日本にやってきた時,彼らが驚いた日本の住宅ローンの非常識が特集されていました。
 詳細は,下記URLをお開き下さい。

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「田舎暮らしコミュニティ」のすすめ!
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農楽のすすめ!
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