2013年12月29日日曜日

蓼科だより・324号〜田舎暮らし情報

★ーーーーーーーーーーーーーーーー2013年12月28日(土)★
★テーマ:モーツァルトと東山魁夷,二人の青年,
猪瀬都知事の辞任,
     自由のない国の悲劇,中国の外交,韓国の歴史認識
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 朝晩,めっきり寒くなりました。日中は10℃位になるものの朝はマイナス5℃前後です。立科町のスキー場のある白樺高原では既に数回積雪がありましたが,我家の辺りでは日陰にちょこっとあるだけです。
 この20年ばかりこんな年末が続いています。正月に雨が降ったことも何回かあります。

 今年の農楽の締めくくりはすっきりしたものになりませんでした。
 お返しする田圃の復旧作業にほぼ1ヶ月かかってしまいました。そのための作業,つまり小屋の移転,ハウスの解体,測量,土の搬出等を,部分的にシルバー人材センターに助っ人を求めたもののほとんどの作業をひとりでこなしました。
 お金がないのが一番の原因ですが,建設業で育ったのでおかげで建物や土をいじることはオテノモノです。

ーーモーツァルトと東山魁夷
 もう10年にもなるでしょうか,毎年モーツァルトカレンダーを送ってくれる横浜の友人がいます。私もモーツァルトは大好きなので,机の脇に架けて愛用しています。
 複写はがきが入っていて今年のには次のような感動的な文章がありました。

< 東山魁夷の「緑響く」は,モーツァルトのピアノ協奏曲第23番イ長調K488の第2楽章から思い浮かんだ作品とのことです。この作品以後,白い馬が小さく見える風景が次々と浮かび18点の風景画による「白い馬が見える風景」の連作が生まれました。
 絵の中の白い馬について,東山魁夷は「自分自身の『心の祈り』というべきものであろうか」と語っています。
 さて,来年の干支の午は,どんな『心の祈り』を運んできてくれることか?>


(私)長野市には,晩年東山魁夷自身が作品を寄贈したことによって造られた東山魁夷館が,善光寺に隣接する城山公園内にあります。私も数回訪ねたことがあります。上記の「緑響く」もあります。
 何とも言えぬ静かで美しい自然の中に,小さく描かれた真っ白な馬がいる絵は深く心を鎮めてくれます。こんな謂れがあるとは知りませんでした。天才芸術家同士の共感共鳴の世界なんでしょうか。
 下記URLから全貯蔵作品を見ることができます。検索し写真をクリックしていくとどんどん画像が大きくなり,実にみごとです!

http://www.npsam.com/about/museum_kaii.php
ーー温泉であった二人の青年! 先週でしたが,近くの温泉に行き露天に入った時,逞しく感じの良い20台半ばと思える青年が二人入っていて,とても楽しい会話ができました。一人は佐久市出身でもう一人は東京でしたが,二人とも大道芸人(今はパフォーマーと言うのでしょうか)になるのだと言ってました。
 彼らは15ヶ国以上世界を回ってきたそうです。二人が一番強調していたのは,「自主自立の大切さ」と「世界を見てくると,日本のすばらしさが良く判ります。日本は本当にすばらしい国です」ということでした。
 もちろん彼らも日本に悪いところがないとか全てがすばらしいなどとは思っていないでしょうが,総体的に見ればということだと思います。私もそれは全く同感です。
 東南アジアを廻っている時,日本に対する感謝の言葉「日本がヨーロッパの宗主国を追い出してくれた」を聞いて感激したとも言ってました。

 大道芸人で身を立てるということは並大抵のことではないと思いますが,彼らはしっかりした社会認識と自分の考えを持ち堂々としていて実に頼もしく感じました。
 こんなすてきな青年に遭遇して世の中が明るくなりました。やはり全うな世界観を身につけるには,世界を体験することが必須のように感じます。

 私は務めてテレビを見る時はワールドニュースやワールドウェーブを見ることにしていますが,世界は戦争と殺戮とまともに日常生活ができない人々で満ちています。
 日本では平和が当たり前になっていることは悪いことではありませんが,世界ではそれは例外的な現実であることを認識した上で,平和を実現してくれている様々な力と努力に感謝しながら生活しなければと思っています。

ーーーーー猪瀬都知事の辞任

 12/19日午前,猪瀬都知事が遂に辞職しました。長野市出身ということもあり,すばらしい著書も数多く,正義感と情熱を持って行政改革に携わってきた人であり,期待していたのに本当に残念です。
 あれほどの才覚と情熱を持った人をして,お金に負けたのかと,つくづくお金の魔力は恐ろしいと思いました。

 最近の南京事件を扱っているブログに,猪瀬氏の著書「昭和16年夏の敗戦」の記述にいい加減な間違いがあると指摘されていました。
 こうなるとあることないことが堰をついて出てきて,元々そういう人間だった,なんてことになるのでしょう。傲慢で憤懣やるかたなしの人物などとも言われています。

 弁護する何物もありませんが,極端に持ち上げたり落としたりは良くないと思っています。どんな人間にだって良いところも悪いところもあると思っています。
 マスコミの書き方も,良くも悪くも短絡的な偏向が多過ぎるように感じています。

ーーーーー自由のない国の悲劇

 共産主義も社会主義もその他の独裁も,自由を大きく制限した思想と社会制度による点において全体主義のひとつだと思っています。北朝鮮と中国は言うまでもなく,自由・資本主義への転換後のロシアも未だにそこから抜け出せていないように見えます。

 素人の論ですが,全体主義というのは非常時の思想と体制であって,国の発展と国民の幸福の増進のためにはマイナスの主義だと思っています。その一番の理由は,構成員ひとり一人の自由を奪ってしまっているからだと思います。
 人はあらゆる場面で,自分で何をするか判断し行動していますが,その判断の時に自分の意思で決められるかどうかが全体主義と自由主義の分かれ目だと思います。
 自由がなくなり,体制に逆らえば命さえも危ない状況に置かれた国民がとる行動は,ひたすら保身であり,そのためには社会正義など吹っ飛んでしまい,統治機構は保身の虚偽情報で固められ機能しなくなるのではないでしょうか。
 中国の大気汚染問題や食品の安全問題などはその象徴だと思います。政府にまともな情報が届かず,コントロール不能になっているように思えます。毛沢東にすがるしかないようです。下記産経のロシアについての論説もその証明です。下記のような衝撃的な記述があります。
<ロシアでジャーナリストが客観的な報道に従事するのは命がけだといってよい。実際、過去20年間で341人の記者が殺害され、いまだに1人の犯人も捕まっていない。>
【正論】露ノーボスチ通信が消えた日 北海道大学名誉教授・木村汎
http://sankei.jp.msn.com/world/news/131218/erp13121803090001-n1.htm

ーーーーー中国の外交は未熟!

 アクアビジネスコンサルティング高田勝巳氏より”なるほど”の中国論を頂きました。

<1.前回のコラム「防空識別圏の騒動をみていて感じること。」についての読者からの反応について
 前回のコラムについて、読者から以下のご意見をいただきましたので、ご参考までに共有させていただきます。

(1)貿易会社社長(日本人):
1)尖閣問題については、中国側の海洋権益のための野心という一面もあるとは思うが、中国人がなぜそこまで感情的になるかということに関しては、日本人として考えるべき点があると思う。
2)私は、日本を取り巻く現在の国際社会は、日本の敗戦という事実を前提、又出発点として成り立っていることだと考えている。
3)しかしながら、日本は敗戦といわず終戦という言葉を使うことからも垣間見れるが、敗戦という事実を忘れてしまっているかのような、政治家の発言、行為が目立つので、それに対して、反発する気持ちがあるのではないかと考えている。
 この点においては、米国も認識を中国と共有しているはずで、日本はその辺の自分のポジションを見極めながら、自国を律してゆく必要があると思う。

(高田のコメント)同感です。私が、日本側のより成熟した歴史観の確立が必要と考えるのも、同じ観点であると思います。
 中国も、最近は海洋権益のための野心の部分が多く感じられますが、日本との摩擦を避けたいとの考えも同時に持ち合わせており、

 有名なウラジオスットックでの胡錦涛主席と野田首相の立ち話で、主席が尖閣の国営化を踏みとどまるように求めたとされるのも、善意に解釈すれば、それをやったら、中国国内の歯止めが利かなくなるから頼むからやめておいてくれ、という訴えであったとも考えられます。
 日本のテレビ映像で見たその時の胡主席の真摯な表情がいまでも印象に残っています。


(2)欧米での留学経験のあるコンサルタント(中国人):
1)高田も日本も中国外交の本質がよく分かっていない。
2)高田は、中国は外交上手というが、自分からみると、中国の外交はまだ未熟で、現代外交の本質、妙をまた完全に習得していない(中国の最初の外交官は軍人でソ連に行って一般的な外交儀礼を学んだ程度で現在の外交官もそれと大して変わりない)。
 したがって、中国の対外的な動きに対し、一つ一つ几帳面に反応する必要はない。

3)防空識別圏の問題も同じで、日本として一番よい対応のしかたは、反応しないこと。いったん出した以上、引っ込めることはできないが、反応すれば反応するほど、頑なになって動きにくくなる。
 反応しなければ、その内、みなの意識が薄まってきて、中国が自分なりに落としどころを見つけてくるもの。日本が国会で決議までするのは逆効果。

4)また、そもそも、防空識別圏は領空の外に設けるもの。尖閣諸島が防空識別圏の中にはいることは、暗に自分の領空でないと求めることになってしまい、尖閣諸島を自己の領土とする主張と矛盾してしまうということを、指摘している中国の識者もいる。
 そもそも、その程度のものだから、日本は必要以上に反応しないほうがいい。

(高田のコメント)なるほど、そういう見方もありますか。
(私)こういう考え方もあるんですね。神界では真実はひとつなんでしょうが,人間界では人(国)の数だけ真実があるように私には思えます。その中で真実を確立するものは他を圧倒する軍事力を持った国ということになるのでしょうか。

 このパワーゲームに人間の理性と叡智が働くことを真面目に願っていますが,日本から非武装中立論が消えてしまった状況を考えると,軍事力の方に軍配を上げる人が多いように思えます。
 65年前のことですが,「太平洋戦争の真実」を決めたのは東京裁判であり,圧倒的な軍事勝者であるアメリカでした。しかし,時代は明らかに違ってきているように感じます。65年前のやり方が今後も続くとは思えないところに希望をつなぎます。

ーーーーー韓国の歴史認識の怪!

 HAL通信12/16より引用します。

< 韓国は、日本に「正しい歴史認識を」と執拗に要求する。大統領に至っては、無関係なヨーロッパ諸国との首脳会談でも、この告げ口外交を繰り広げる。いささか異常である。

 では、韓国がいう「正しい歴史認識」とは何なのか。一言で言えば、自己に都合の良いように過去を粉飾した「韓国の韓国による韓国のための歴史」なのである。
 韓国の日本非難を聞いていて、いつも奇異に感じることがある。それは、「韓国は第二次世界大戦の戦勝国」という言い方である。たしかに韓国は、戦後、日本から独立して国家となった。しかし、それは米英ソ中(蒋介石の中華民国)のヤルタ会談で決めたことである。(ヤルタ会談は記録を残さなかったので、公式文書はない)
 その後、ポツダム宣言を経てサンフランシスコ講和条約で、正式に独立が決まった。それを、韓国の教育では「日本に対する独立戦争」で独立を勝ち取ったと教えている。「どこでそんな戦争があった?」なのだが、韓国の学校ではそう教えている。

 韓国が、自らを「戦勝国」の列に加えているのは、この「ありもしない歴史」が根拠なのである。韓国が教科書で教えている「大韓民国臨時政府」なるものは、中国・上海に確かに存在はしていた。しかし、その臨時政府を承認した国は一国もなく、資金支援していた当時の中華民国(蒋介石総統)ですら政府として承認していなかった。

 当然、ヤルタ会談にもポツダム宣言にも加わっていない。この臨時政府なるものを「戦勝国」に加える歴史は、韓国以外に全く存在していない。これを「正しい歴史認識」というのであろうか。
 こうした歴史認識の延長線上で、日本に「慰安婦問題」を認めろと要求し、諸外国に触れ回っているのである。>

(私)今年も一年お読み頂きありがとうございました。
   良いお年をお迎え下さい。

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2013年12月23日月曜日

蓼科だより・323号〜田舎暮らし情報

★ーーーーーーーーーーーーーーーー2013年12月21日(土)★
★テーマ:産直サミット,ゲルマニウム,永遠のゼロ,

     長岡式講習会,和食,そばシンポジウム,
     廃校の憂き目,憎しみと戦争,高校生の意識
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 18日夜に10センチばかり降った雪が翌日雨となり融けて,金曜日には霰が舞い,土曜には又雨となりました。毎年のことですがこの季節は激しく天候が変化します。
 現在外気温4℃,曇です。

 今日は,不耕起栽培仲間のMさんと,2月27日~28日に参加を決めた「産直サミットin上田」への方針を打ち合せするために,立科町営温泉「権現の湯」で昼食と入浴を兼ねて落合いました。
 不耕起栽培(主として無農薬)と玄米食についてPRすること,玄米食の試食をして頂くこと,玄米食炊きの実演をお見せすることを基本方針とすることを決めました。

 Mさんと二人で話すとだいたい玄米食の科学的根拠の話しになります。今回は私が持参した「ゲルマニウムと私」(浅井一彦著:玄同社)がテーマになりました。Mさんは科学的知識が豊富なのでとても勉強になります。
 浅井一彦博士(明治41年~昭和57年)の本では,ゲルマニウムの効用がバラ色に書かれていますが,Wikipediaで読むと異論・反論もあり未解決な問題を抱えていることが判りました。

 ゲルマニウムは抗がん性のある健康食品としても販売されている動植物に必須の物質のようですが,疑問も残っているようなので研究課題です。
 ですが,この本は感銘を受ける記述に満ちています。第二次世界大戦末期を家族と共にドイツにいた博士の必死の帰国劇があり,帰国後高い理想と情熱によって日本の復興に寄与したことも書かれています。

ーー永遠のゼロ
 今日,記憶を辿れないほど久しぶりに妻と封切り映画「永遠のゼロ」を見にいきました。本を今春読んだばかりだったので,かなり泣かされるだろうと思って劇場に座りましたが,途中から最後まで涙が止まりませんでした。シニア料金は助かります!

 「自爆テロと特攻は違う!」と,友人達の無理解に声を荒立てる佐伯健太郎が姉と共に,祖父が何故特攻で死んだのかという疑問を解明していくストーリー。
 戦争とは,闘うとは,死とは,祖国とは,家族とは,愛とは,憎しみとは,恩返しとは?
 無謀で非常な戦闘により海に散っていった特攻隊員の生き(死に)様を通して,国,家族,愛という生存の原点を考えさせる映画でした。
 子供達には是非見せたい映画です。

ーーーーー長岡式酵素玄米の講習会日程

 表記の説明・実演講習会が1/13日~1/27日にかけて,県内14ヶ所で開催されます。受講料は会場費として500円ほどです。時間はまちまちです。講師は本部の新井郭之先生で,ボランティアで全国を行脚しておいでです。

 ここでは,私の近くの開催だけ掲載致します。ご希望の方は直接お電話ください。他地区の情報を知りたい方は下記長岡式酵素健康の会本部までお問い合せください。

1/18日 午前9:30~ 上田市真田町長4437-1
    早津よし子様宅 0268-72-3657

1/18日 午後1:30~
    小諸市天地4743-27様宅 0267-22-5071

長岡式酵素健康の会本部 049-245-0050
http://www.n-kousogenmai.co.jp/

 講習を受けたからといって強要されるものは何もありません。
 どなたでも安心してご参加ください。
 
ーーーーー「和食 千年の味のミステリー」

 NHKスペシャルで15日夜放映した表記はスゴイと思いました。
 和食が無形文化遺産になりましたが,麹(糀)菌はカビの仲間ですが,日本にしかなく,我々の先祖が造りだしたのだそうです。他のカビは核が一つなのに,麹菌の細胞の中には複数の核があるのだそうです。

 麹菌は,味噌,醤油,日本酒等を造りだしますが,こく,旨味,風味,甘み,酸味等を醸し出し,これが日本食がユネスコの無形文化遺産になれた大きな要因だとか。
下記NHKオンデマンドURLで見ることができます。
http://www.nhk-ondemand.jp/share/search/#/千年の味のミステリー//1/0/0/0-1-2-3/1-2/0/0//0/

ーーーーー国際そばシンポジウムがスロベニアで!

 私が現役時代にお店を造らせて頂いた佐久市のそば屋「磊庵(らいあん)はぎわら」さんのブログ(下段URL)に「第12回国際そばシンポジウムin スロベニア」のことが載っていました。下に引用しました。
 写真もたくさんあり,楽しいです。イモトのような眉毛をしたおじさんが磊庵のご主人です。
 スロベニアは,人口たった205万人の四国ほどの大きさの国ですが,日本人の倍のソバを食すとか!
 そばの原産地は中国らしく,そばは世界で食されているようです。

< 8月21日から25日にヨーロッパにありますスロベニアにて12回世界そばシンポジウムが開催されました。らいあんでは庵主の萩原正人が参加して来ました。世界15カ国約300人の参加者がありました。研究者のプレゼンテーションは全て英語で行われ内容を十二分に理解は出来ませんでしたが、開催国のクレフト会長初めスタッフの皆さんが大変親切に接して下さり居心地の良いシンポジュウムでした。>

「磊庵(らいあん)はぎわら」のブログ
http://raianhagiwara.blog.fc2.com/blog-entry-27.html

(私)磊庵さんのそば切りは何種類もあり,そこにそば粉を使った創作料理が加わり,とてもすばらしい高級なそばコースを味あわせてくれます。ご案内は下記URLをどうぞ。
http://r.gnavi.co.jp/s1u8zj2s0000/

ーーーーー「なんぞ廃校にして地方教育の退歩を座視するに忍びんや」

 地元蓼科高校の校長が出している「校長室の窓」というA3折りたたみのコピーが一年に数回回覧板で廻ってきます。その中にハッとするような記事がありました。ここ数年,蓼科高校は県立高校の統廃合問題に直面しています,それに絡んだ内容でした。

 明治33年に学校組合率によりできた高校ですが,明治44年に郡営に移管されました。その後県営移管が行われた際この高校が取り残されたのだそうです。
 学校の存続が危ぶまれる中で,立科町の当時の先達は再び学校組合を組織して,自らの負担で学校を存続させる道を選びやり遂げたという史実です。

 その檄文の中に,「なんぞ廃校にして地方教育の退歩を座視するに忍びんや」とあり,立科町の先達の情熱と気概と誇りに強く心を打たれます。
 こうして蓼科高校は存続され,やがて県営となり現在に至っていますが,再度統廃合の危機に晒されているのです。

 今私達はことあるごとに地元行政や政府に陳情し,救済と補助金を要求します。何もかもおんぶに抱っこが当たり前になっていますが,上記の文章を読み現状を鑑みると,何だか気恥ずかしくなるのは私だけでしょうか。

ーーーーー憎しみと戦争が文化・文明を生む?

 この便り320号で掲載しました「スモール・イズ・ビューティフル」とエレサレムの宗教について,安中さんと意見交換がありました。ご了解を頂き掲載致します。ありがとうございました。

(安中) エルサレムを聖地とするつの宗教は、根は同じ宗教です。だから聖地が一緒なのですね。つまり、お互い身内ゆえ、憎しみが募ってしまうのではないでしょうか。

 日本と中国、韓国も、同様のところがあります。お互いに、自分が格上と思うがゆえの葛藤です。戦争に負けたことで、日本人における格上意識は薄くなっていますが、消えたわけではありません。まして、中韓両国民の意識からすれば、一番格下の日本が一番威張っているとの認識です。
 また、両国の教育がそれを煽っています。「100年はダメかもしれない」と思っています。

 『スモール・イズ・ビューティフル』の書評には素直には賛同できません。人間の欲望が、ここまで文明を発展させ、文化を創ってきました。「世の中の本質について学び」には賛同しますが、「満足することを知る」は無理です。飽くなき前進が私のモットーですから(笑)。
 「善を求める」に至っては、「悪を知らぬ善は滅びる」と思っていますから、到底ムリです。

(安江) 骨肉の争いは激しいですね。しかし,キリスト教社会が生み出した文化・文明は,哲学・科学を土台にして,音楽,絵画,建築,まちづくり等,本当にすばらしいものがあります。
 激しい憎しみと戦争がこれらの文化・文明を生み出したのでしょうか。アフリカの原住民達のように,もしかしたら,平和だと文化・文明は発達しないのかもしれませんね。

 「満足することを知る」というのは,経済的充足だけが幸福の指標ではないという事実を学ぶことではないでしょうか。経済的充足が大きいことは決して悪いことではないと思います。ただ,何のための充足かによって意味が違ってくるように思います。
 難しいです。何れにしても,私にとってこれは研究課題です。

(安中) 安江さんの仰る通り、憎しみと戦争が文化・文明の源泉かもしれません。それに愛と正義が混ざると言っても、愛は憎しみに、正義は戦争へと転化します。同じものと言えます。現代でも、そんな事例に事欠きません。北朝鮮の政変だって、その裏返しですから。

 私個人も、若い頃から、この感情を原動力として成長してきたといえます。その果てに「悪を知り尽くした善」が最強であるとの考えに至っています。
 孫子を興した孫武も、春秋戦国時代という憎しみと戦争の渦の中で、「戦わずして勝つ」という不戦の勝利の教えに到達したと教わりました。
 この教えは、単純な平和主義ではありません。むしろ、そんな浅い考えを排したものです。

 しかし、難しいですね。その領域に到達しようともがいていますが、やすやすとは行けません。ただ、今の道を「二河白道」(にがびゃくどう/下記URL参照)の道と思い、ひたすら歩き続けていきます。
http://ja.wikipedia.org/wiki/二河白道

(安江)「悪を知りつくした善」は悪がないと成立たないところがミソですね。平和のありがたさも戦争がないと判らないのと同じですね。

ーーーーー主要国の高校生の意識調査

 321号で掲載しました「日本は,『自分はダメ人間」世界一!』」についての追加情報です。下段に添付したURLの中に,調査方法やサンプル数,そして調査結果の要約がありました。
 日本の子供たちの現状がよく見えてきます。かなり嘆かわしい結果ですが,自分の子どもや孫達を見ると責任を感じます。下にごく一部分を抜粋しました。

< 調査結果の要約 生活意識 1. 関心事
●日本は「大衆文化」「クラブ活動」「流行」への関心が高いが、「家族」、「勉強や成績」、 そして「友人関係」は、4カ国中最も低かった。

 また、米国は「進路」「家族」「勉強 や成績」「友人関係」、中国は「コンピューターやインターネット」「国」「地域」、韓国 は「容姿・ダイエット」への関心がそれぞれ他の国と比べて相対的に高い。
2005 年調査と比較してみると、日本の高校生はほぼすべての項目で関心の度合いが 低下している。韓国も同じ傾向である。
 米国は日本の高校生とは対照的に、ほとんど すべての項目で関心の度合いが高まっている。特に、「勉強と成績」「お金」「携帯電話 やメール」でその伸びが著しい。中国の高校生の関心が高くなったのは、「大衆文化」 「携帯電話やメール」「流行」である。

http://www1.odn.ne.jp/youth-study/reserch/2012/gaiyo.pdf
 >

(私)この他にも,「大事にしていること」,「自己評価」等,3節15項目にわたり結果を分析してあります。子育てしている親達と教育関係者には是非読んで頂きたいと思いますが,悩んで,ノイローゼにならないようにしましょう!

 全体を通して感じたことは,たくさんの問題を抱えながらもアメリカの民主主義は相対的に健全であるように思えます。家族と友人関係,自分や国に対する考え方,勉学や将来への意欲等が上位にあるからです。やはり,一国家の未来は若者にかかっていると思うからです。

フッターーーーーーーーー

無農薬玄(白)米の販売
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2013年12月14日土曜日

蓼科だより・322号〜田舎暮らし情報

★ーーーーーーーーーーーーーーーー2013年12月14日(土)★
★テーマ:スキー場オープン,土室,玄米食と・,命を食す玄米食

     事実を示します,マンデラさん
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 今週初めから断続的に雪マークの予報が出ていましたが,立科町の里ではまだ降りません。しかし,蓼科山の麓である標高1500mの辺りでは既に数回雪が降り,今朝は20センチを越したようです。

 立科町の二つのスキー場,白樺高原国際スキー場と2in1(ツーインワン)は今日からオープンです。スノーマシーンも稼働しているのでゲレンデの状態は良いということです。
 関越自動車道佐久インターから50分です。お出かけ下さい。

 まだ終了してはいませんが,田圃の土出しが一段落し目処がたったので,他の冬支度を始めました。先ずは土室を作ってあるトマトハウスの冬モードへの変換です。中間まで捲り上げてあったビニールを下まで垂らし,裾を土に埋め込みました。

 そして,昨年から設置した水2L入りのペットボトル100本をハウス内の両端に並べました。保温用で,昼間暖まって夜放熱します。時間があったら増やしたいと思っています。この水はかなりの効果があります。
 貯蔵したのは,ネズミダイコン,青首ダイコン,総太りダイコン,ヤーコン,ネギですが,残念ながらダイコンが不作だったので,昨年と比べると土室が半分くらいしか埋まりませんでした。

 昨日から腐葉土づくりの落葉集めも始めました。この作業が,何故か判りませんが何となく楽しいのです。降り積もった落葉を掻き集める時のカサカサした音が心地よく,地肌が発する山の匂いが良いのかも知れません。

 毎年書いていますが,父が選んだ私の家の場所は最高の環境です。家の南側に畑と里山がなだらかに続いているのです。自然の恩恵を最大限に受けることができます。ただ,私自身が未熟なために生かしきれていないのが残念です。
 雪が積もってしまわない内に腐葉土の仕込みを終らしたいものです。
ーー
 私達がやっている不耕起移植栽培を推進している「ほたるの居る田んぼを創る会」の東信支部が,来年2月27~28日に上田市丸子文化会館で行われる第8回長野県産直・直売サミットに,我々のお米(玄米・白米)を玄米食の試食・実演と共に出店・参加することが決まりました。
 内容は後ほど掲載致します。
  
 どなたでも参加できますので,ご興味のある方はお出かけください。下記URLは「ほたるの居る田んぼを創る会」のことが載っているホームページです。

ーーーーー命を食す玄米食

 ”まちづくり”の恩師T様から自分のご家族に宛てた文章を下さいましたので紹介させて頂きます。
< 皆様 11月17日、かねてから検討していた玄米食のこれまでの経験を下に、今一歩進めた挑戦を開始することにしました。
 直接的なきっかけは、長野県の有機農業をやっている安江さんから伝えられた玄米食の新しいお話ですが、そこにはわが家でのこれまでの5人の子供達の成長から、現在までの約50年の我が家の歴史を踏まえた玄米食までの長い玄米との取り組みがあります。

 出掛けた「太陽の家」(長岡式酵素健康法)の玄米食ではかつて高野山に出掛けた時、購入した仏教の本の中にあった「色心不二」(物質と精神とは一体として機能するようにしないといけない)の思想とシューマッハの『スモール・イズ・ビューティフル』の思想が、玄米の新しい話の中にありました。

 物質(栄養学)と命(生きる力、意思、気力、精神等々)とは対立する概念で、栄養学(物質)として優れていることが生きる力を高めるとは限らない。(栄養学批判)

 それは「同じ食であっても、その調理の仕方によって、人体に与える影響は違う」、かつて、玄米食を始めたとき「生は生命ある食品から与えられる」ということを学んだことを思い出しました。
 つまり、そこで今回提起された酵素健康法は、命を活性化させているものは酵素であり、酵素を食することが「色心不二」であると言うことでした。

・・中略。

 しかし、生きた食品を保存するために放射能照射すると、命(腐食菌とともに麹やヨーグルトのような酵素)は殺され、単なる物質となるため、そこでもたらされた食品は、単なる栄養を担っている物質は命を伝えることはできなくなるということです。
 同様のことは発芽をしない根菜(芋や大根など)や豆等の穀類に関しても同じです。植物は腐敗する場合と発酵する場合と二つの変化の道を辿ります。酵素により発酵した場合か、酵素が生きている限り腐敗はしません。

 今回の玄米食は、玄米を酵素の働きで発酵させ、発酵玄米を食するということで、同じ玄米を食する場合でも、これまでの炊き立ての玄米を食するのとは違うと理解できました。
 私は、基本的にPPK(ぴんぴんころり)で終末を迎えることが出来るためには、気力の充実した元気の生涯を楽しみたいと思っています。

 玄米食を基本にしながら、無理に玄米菜食にこだわらず、盆と正月を楽しむような食文化生活をしていきたいと思っています。
・・中略。

 酵素の生物理学的な研究はまだ著についたばかりで、ニュートリノの発見により少しづつ解明されている世界のようです。英国のノーベル物理学者がそのニュートリノを発見したと言う話でした。
 私はそのレベルのことを理解する基礎知識はありませんが、人類史を振り返って今回の玄米食は私にとって実験するい値すると確信を持ち、取り組むことにしましたので、皆様も私たちを観察するとともに、実家に帰ったときは試食してみてください。 父 >
(私)T先生,ありがとうございました。ところどころカットした失礼をお許しください。長い玄米食の歴史の上に立って書かれたお言葉に重みを感じます。

 『スモール・イズ・ビューティフル』の書評に下記のようにありました。
<限りない欲望によって成り立っている社会の限界から人類を救うためには、満足することを知り、世の中の本質について学び、善を求めるという精神的革新が必要です。>

 しかし,欲望を満たそうとするエネルギーによって発展した社会が,その欲望を制限することによってしか環境維持ができないということは大きな矛盾だと思います。
 難しい問題です。研究課題です。(笑)

ーーーーー「事実を示します」

 前回のメルマガで殺菌・抗菌のことに絡んで「事実を示します」という言葉を書きましたが,大切な言葉を落としていました。正しくは「私はことの良し悪しにかかわらず事実を示します」といいます。
 数年前に他界された恩師大須賀発蔵先生のお言葉です。アマゾンで検索して頂くと著書があります。NHKラジオの「心の時代」で長年お話なさっていました。

 今週初めでしたが,NHKが放映した「日米開戦への道 知られざる国際情報戦」というドキュメンタリーの中で,世界首脳間の間違った情報伝達が開戦への大きな原因になっていたと結論づけていました。間違った伝達には,確認不十分なものと恣意的なものとがあります。

 この放映の中で例として挙げていたのは,開戦直前の日本軍による輸送船団の数が誇大にルーズベルトに通告されていたことです。その結果発信されたのが,御前会議の開戦決断を招いた「ハルノート」だったということです。


 現在では,このような間違いは起こらないと思います。何故なら,事実が誰の目にも確かに見えてるからです。衛星から丸見えなので船団の数など間違えようがありません。恣意的に嘘を言ってもすぐバレてしまいます。これが「事実」が持つ力ではないでしょうか。

 今世界が辛うじて大戦争にならないのは,世界各国がお互いに丸見えだからだと思っています。世界中が衛星から見ていますからごまかしようがありません。「事実」が判っていることが抑止力になっていると思います。
 こういう意味では,知る権利と報道の自由は平和の維持と幸福のためには最重要であり,マンデラ氏が亡くなった日に成立した「特定秘密保護法」もよくよく検討すべきと思います。

 始末に悪いのは過去と未来についてのプロパガンダです。過去も未来も自分の目で見ることができません。最悪は国が恣意的に歪曲した歴史を教えてしまった時です。歪曲した歴史を直そうと思っても,それは自己否定につながるので,政権交代しない限り基本的にはできないと思われます。
 そう考えると,中国の反日教育は共産党支配が続く限り変わることはないと思えます。

 日本もそういう時代がありました。戦争に負けるまで変えることも止めることもできませんでした。中国も北朝鮮も日本と同じ道を辿るのでしょうか・・。
 私の素人考えでは,国が根本的に変われるというのは,革命か外圧しかないのではと思っています。そのいずれも戦争を伴うと思うのですが,如何でしょうか。
 でも,東西ドイツの統一もロシアのペレストロイカも無血革命でした・・。そして明治維新も(多少ありましたが)。無血革命をよく研究するべきだと思います。

ーーーーーネルソン・マンデラさんって,聖人ですね!

 先日亡くなられたマンデラさんが,アパルトヘイト反対闘争で逮捕され27年間も投獄されたその獄中で,下記の言葉を言ったそうですが,深い感銘を受けました。

「抑圧される人々が解放されるなら、抑圧する人々も解放されなければならない。彼らもまた憎しみの檻の中に閉じ込められているのだから。」

「憎しみを持って生まれてくる人などいない。人は憎しみを学ぶのだ。それなら愛を学ぶこともできるはずだ。」

 聖書より意味が深いのではないでしょうか。私は何故かエレサレムを聖地としている宗教に違和感を持っています。
 私が持つそれら3つの宗教のイメージは,口では博愛を説きながら,やっていることは右の頬を打たれたら左の頬を出すことでなく,機関銃をぶっ放す姿です。

 これって,私が偏っているのでしょうか。こうなった原因は近代・現代におけるその3つの宗教による殺戮数の膨大さです。私の知る限りでは2度の大戦と一連の革命で1億人を悠に越す虐殺と殺戮を行っています。
 左手に聖書,右手に機関銃のイメージです。マンデラさんはその人達に対して上記の言葉を言ったのです。キリストもモハメッドも凌ぐのではないでしょうか。

 「テロリスト監視リストより名前が削除され、アメリカでテロリストと呼ばれなくなったのは2008年のこと」だそうです。そのアメリカから3名の大統領が葬儀に出席し崇拝していました。いったいどうなっているのでしょう!

 http://ja.wikipedia.org/wiki/ネルソン・マンデラ

フッターーーーーーーー

無農薬玄(白)米の販売
http://daylanbo.blogspot.jp/2013/11/blog-post.html

籾殻燻炭の販売
http://daylanbo.blogspot.jp/2012/02/blog-post.html

農楽のすすめ!
http://tateshinadayori2.blogspot.jp/2011/08/blog-post_26.html

”田舎暮らし”動画がYoutubeに300本以上
http://jp.youtube.com/user/takasukey

メルマガ「蓼科便り」のアーカイブス
http://tateshinadayori2.blogspot.com/
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2013年12月7日土曜日

蓼科だより・321号〜田舎暮らし情報

★ーーーーーーーーーーーーーーーー2013年12月7日(土)★
★テーマ:田んぼの土出し,玄米食,耐菌性のメカニズム,
     自分はダメ人間,国の成熟度,18兆円の返済,
★蓼科便りは,”田舎暮らし”と地域(長野県東信地区)の情報をお伝えします
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 この一週間はお返しする田んぼの復旧作業に朝から夕方まで作業の連続でした。ビニールハウスの撤去は2週間も前に終りましたが,一番の大仕事は借用後盛土した部分の撤去です。以前に書きましたように,ありがたいことに,畑に土を入れたい人が見つかり,かかる費用が半減しました。

 ところが,建設業界が多忙なため,土の搬出のために必要な4トンダンプとバックホーが近隣のレンタル屋に空きがなくて,予定より10日ばかり遅れて,昨日・今日とやっとできました。バックホーは私がレンタルし、運転もしました。運転そのものは昔とった杵柄で楽しかったです。

 運んでくれたのは隣町の材木屋さんですが,約100m3搬出してくれました。これで全体の3分の2ほどです。残りの50m3も宅地造成のため欲しい人がいるので何とか片付きそうです。
 しかし,幸いこの3週間ばかり雨も雪もなく好天に恵まれましたが,いつ雪が降ってもおかしくない時期ですから気持ちが落ちつきません。

 お返しするには,土を搬出した後石を拾い,畦を整備しなければなりません。重機械が歩いた部分は土が堅くなっているので,来春,田植え前にはブルトーザーで代掻きをしなければなりません。
 私の現役時代に失敗したイチゴ栽培の後始末です。

 このために,畑の今年最後の片付けと来春の準備が手付かずです。腐葉土の落葉集めもこれからです。ですが,日々楽しんでいます。
ーー
 長岡式酵素玄米の炊き方ですが,玄米の擦り方や乾燥度により微妙に炊き方が変わります。気になるのは食べた時の硬さです。
 3種類の擦り方による玄米を,水量,炊き時間,蒸し時間等を変えてみて炊き比べています。
 3種類というのは,従来の籾すりのもの,個人の拘った籾すりのもの,コイン精米機による一分づきのものです。まだ色彩選別機によるものは試していません。

 まだ結論ではありませんが,現在の研究結果では,一分づきの玄米を使い水を90cc増量,炊き時間を2分延長,蒸し時間を5分延長がベストです。
 欠点は初期発酵が遅いことですが,時間の経過と共に同じになっていくようです。長所は,残り籾の取り除き作業が必要ないことと青米が少ないことです。長短を検討した結果です。

 別次元の問題ですが,発芽・発酵玄米の科学的解析には長岡式とは全く違う解釈もあることが判りました。徒に混乱するといけませんので言及は避けますが,自分である程度納得がいきましたらお伝え致します。
 ですが,美味しい,うまいということと,体調順調という現実は確かです。理論は科学者にまかせ,後からで良いと思うことにしました。ですが,知りたいです。(笑)

ーーーーー「知っておきたい 耐性菌のメカニズム」

ナチュラル☆ライフ実践メルマガ 第7回より転載しました。

<「殺菌・抗菌文化」。食べものにも、生活用品にも、家具や家電、、車のハンドルやボールペンにも殺菌・抗菌。 ここまでくるとあたかも無菌状態を理想とするかのようにも思えてきます。スプレーでシューと殺菌、“ニオイなし”、そうしたものまで売られていますよね。

でも過剰な殺菌を続けた結果、私たちは“菌からの逆襲”を受けているのです。

どんなに殺してみたところで、菌は耐性を持つ。殺菌剤をどれだけ撒いても、必ず生き残る菌がいる。これを「薬剤耐性菌」といいます。一般に1億匹に1匹の割合で発生すると言われていますが、生き残れば瞬く間に増殖していきます。

それは院内感染の問題や鳥インフルエンザなどからも分かるのではないでしょうか?

生き物の増殖には一定の時間がかかります。タネなら1年、ヒトなら15年くらいは必要なのですが、菌は何十分です。耐性を持った菌はものすごいスピードで増殖していくわけなのです。>

(私)この記事は前回の続きですが,”菌からの逆襲”をもたらした原因は教育にあると思います。正しい知識の欠如が間違った常識を生み,「殺菌・抗菌」産業の餌食になっているのだと思いますが・・。
 尖閣,竹島問題も史実を明らかにしていないために無用な混乱を招いているように思います。
 数年前に他界されてしまいましたが,尊敬する大先輩から「事実を示します」という言葉を教わりましたが,事実はどんな美辞麗句や理論より説得力があると信じています。

 菌についても領土についても事実を示すだけで良いのではないでしょうか。面倒なのは,事実と称することがたくさん出てきて,確かめるのが困難な事象が多いことでしょうか。それでも,これしかないと思います。

ーーーーー日本は,「自分はダメ人間」世界一!
◆致知出版社の「人間力メルマガ」12/7 に嘆かわしい情報がりありました。

<日本   83・7%
 アメリカ 52・8% 
 中国   39・2%
 韓国   31・9%
 これは(財)日本青少年研究所が2012年4月に行った意識調査で、「自分はダメな人間だと思うことがある」という設問に対して「よくあてはまる」「まああてはまる」と答えた高校生の国別の割合です。>

(私)(財)日本青少年研究所(下記URL)というのは立派な組織なんですね。このデータは信用できると思うことにしました。
 この数字は大問題だと思います。読み・書き・算盤・英語より重要な事柄ではないでしょうか。国家の根本に関わります。この責任は文科省と先生にだけあるとも思いませんが,やはり教育のプロである教師陣に奮起して頂きたいものです。


ーーーーー裕福さと成熟度と死亡原因の関係性
 Hさんのfacebookより頂戴しました。
 データは5つですが,オヤッと思わせるタイトルが並んでいました。よく見ると面白いです。日経ビジネスの特別号に掲載されていたそうです。
 タイトルは「狙うべき事業領域は」です。これらのデータから各国の需要トレンドが読み取れるということでしょうか。もしかして,未成熟のところに需要があるということ?
 データソースはエコノミスト誌,WHOIMF等ですから信頼して良いのかも・・。
 「死亡原因と裕福さの関係」というグラフを見ますと,アルツハイマー,うつ病,大腸・直腸癌は裕福でないとなれない病気なんですね!
 「各国の成熟度評価」などを見ると,日本はアメリカより上です。スゴイです!
 トップはヨーロッパです。全ての点で成熟しているということですが,北欧を視察した時のことを思い起こすと納得です。


ーーーーー公的資金18兆円を返済!!

 アメリカの経済はダイナミックですね。
 大前研一ニュース11/29より抜粋です。

< 米政府は、2008年の金融危機後に米住宅金融2公社の救済で使った公的資金1874億ドル(約18兆4000億円)のほぼ全額を年内に回収する見通しと発表。
 米住宅市場の回復を支えに2公社の業績が好転し、政府は2公社から巨額の配当を得たとのことです。
 ファニーメイとフレディマックという2公社はほぼ解体路線でしたが、18兆円の返済を終えて、急激に印象を回復しています。 >


(私)ファニーメイとフレディマックは,アメリカの住宅ローン専門の金融機関のことで,1938年に設立されたアメリカ国内の住宅供給の安定化を目的とした特殊法人です。下記URLをご覧下さい。

http://ja.wikipedia.org/wiki/連邦住宅抵当公庫
http://ja.wikipedia.org/wiki/サブプライムローン

 そこで頭に浮かぶのが1987年に分割民営化された旧国鉄債務です。ヤフー知恵袋でみると,

< 国鉄の分割民営化当時の債務残高が約37兆円、このうち現JR各社の負担となったのが11・6兆円、25.5兆円は旧国鉄清算事業団が引き継ぎました。
 その後土地の売却などが思うように進まず、返済が進まないため、1998年橋本内閣下で、年金債務だけJRの追加負担とし、これを差し引いた当時の債務23.5兆円を一般会計に引継ぎました。要するに税金で負担するということです。

 最新の資料は持ち合わせていませんが、平成18年度末で、一般会計に借入金として残っていたのが約2.4兆円、借換債が約19兆円、従って、この時点で21兆円以上の債務がまだ返済されていないということです。>

(私)上記にある「一般会計に引き継ぐ」というのは,国民の税金で払うということなんですね。他の資料を見ると,’10年後の97年時点で,JRは約2兆円返しただけとなっています。民営化から27年経った今,どうなっているのでしょうか。

 ついでに2003年,竹中金融担当大臣の時,金融庁によるりそな銀行救済の公的資金注入額は約2兆円とありました。普通株のによる資本注入だった(実質国有化)とありましたが,そのまま(返してない)のようです。その時に,全社員の給与を3割カットしたとありましたが・・。

 日本のファニーメイとも言える住宅金融専門会社(いわゆる住専)問題を見ると,バブル破綻後の1995年,総額6.4兆円の損失額は出資者である母体銀行と関係金融機関による債権放棄で決着したとありました。農林系は別格扱いで,処理能力を超えたため約7000億円の税金を投入したそうです。
  
 こうして見てくると,素人の私には,アメリカの金融力はずば抜けているように思えますが如何でしょうか。

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無農薬玄(白)米の販売
http://daylanbo.blogspot.jp/2013/11/blog-post.html

籾殻燻炭の販売
http://daylanbo.blogspot.jp/2012/02/blog-post.html

農楽のすすめ!
http://tateshinadayori2.blogspot.jp/2011/08/blog-post_26.html

”田舎暮らし”動画がYoutubeに300本以上
http://jp.youtube.com/user/takasukey

メルマガ「蓼科便り」のアーカイブス
http://tateshinadayori2.blogspot.com/
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