2014年4月27日日曜日

蓼科だより・341号〜田舎暮らし情報

★ーーーーーーーーーーーーーーー2014年4月26日(土)★
★テーマ:花見、苗代、孫は
天才、元気野菜づくり、
     東夷、日本の再評価
★ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー★


 去る水曜日の夕方、近所の5人で、私の家の桜の下で花見の宴を催しました。会社経営の現役時代はこんなゆとりが持てませんでしたが、近所付き合いが大切と思い昨年から始めました。皆さん、楽しんでくれたようなので今年も決行しました。

 我家の庭先に、次男の誕生記念として、父がソメイヨシノを3本植えてくれたのです。ですから40才です。更に、隣の三矢工業の敷地にも桜がたくさん植えられており、少し遠くから見ると一帯が桜公園です。
 信州では、桜が満開の頃、花冷えと言って夕方になると寒いのが通例ですが、その日は穏やかで、最高の花見日和でした。普段、挨拶を交わすだけで会話の機会もない人もいますが、2回目になるとグッと打ち解けてくるのが実感できました。

 宴が終ると、北隣の彼が、「私のコーヒーを飲みませんか」と誘ってくれました。この仲間で、今までに彼の家に入ったことのある人間は誰もいませんでした。私もです。それだけに嬉しいハプニングでした。ブラジルの有機コーヒーをいれてくれましたが、まろやかなとても美味しいコーヒーでした。

 彼は、定年退職していますが、近くにある実家には80才を過ぎる両親が暮らしており、その3食の食事を毎日作り世話しているというので、親孝行で評判です。
ーー
 うっかりしていましたが、気がつくとコシヒカリの苗が1.5葉になっていました。昨年とほぼ同じ経過なので順調だと思います。様子をYoutubeにアップロードしますので、フッターにある私のYoutubeのアドレスをクリックしてください。
 毎夕のように霜予報がでるので、3重に防寒シートをかけています。毎朝それを剥がしに行くと、楽しみなのが鶯の鳴声です。2週間ほど前、たどたどしい鳴き声だった鶯もすっかりプリマドンナになっています。今日の夕方、ソメイヨシノがチラチラと散り始めました。
ーー
 吉田俊道氏が提唱・推進している「元気野菜づくりと元気人間づくり」にある生ごみによる土づくりを実践しました.子供の教育講座のような表題と内容ですが、良い土とは・良い野菜とは何か、生物の循環とは何かを知るためには最高の教材だと思います。食の安全をお考えの方は下記URLをお読みになってください。

 トマトハウスの土づくりをこれでやりました。2月に仕込んだ生ごみ用EMボカシ1型がとても良い出来に仕上がっていたのでそれをたっぷり使いました。その実践もYoutubeに載せます。
ーー
 サン興産業さんが指導するEM活性液の二次培養をやりましたが、とても良い仕上がりになりました。匂いも味も良いです。以前は腐敗臭がでることがありましたが、この方法だと間違いがないような気がします。

ーーーーー孫は天才!

 便り339号に、孫の天才?について書きましたが、そのことについてなるほどのコメントを頂戴しましたので披露させていただきます。Kさんは教師ではありませんがプロの教育者です。

< 今回の蓼科だよりも興味深く読ませていただきました。

大先輩の安江さんに言うのもなんですが、お孫さんには是非「天才!」って言って上げてください。うちでは、女房の両親(ジジババ)が年に数回しかうちの子に会わないのですがいつも何かするたびに「○○ちゃんは天才ね」と言ってくれます。(小さい頃から)
うちの息子は最近「オレって天才かも」とよく言います。大したことをやるわけではなく、言い方にちょっと鼻がつく事もありますが、自己肯定感の強い子に育っています。見ていて頼もしいです。
僕の塾に来ている中学生の半分は「オレ、バカだから」と当然のように言います。この子達は焦りはあるのですが、バカだからしかたない、バカだからできなくて当然、とバカを決め付けているのでエンジンもかかりません。この子達を「やればできる」と言うところに持っていくまでが苦労です。
本当に自己肯定感の低い子が多いです。お孫さんには、天才と思ったら「天才!」と思いっきり言ってあげてください。絶対に自己肯定感の強い子になると思います。

もう一つ、柳澤理事長の件ですが、本当に残念ですね。僕も地元の自治会で似たようなことを5年ほど前に見ました。
自治会役員は責任を取りたくないので、余計な事、今までと違う事は絶対にやりたくないのですね。やらなくてはいけない事までできるだけ次の代に先送りしようとするんですね。で、OBたちも自分たちがそうやって押し付けて来たので、さすがに後輩達の時に賛成はしないです。

自治会はおそらくどこでも長老が牛耳っていますから、何も進まないのだと思います。柳澤さんがやろうとされていることの内容などどうでもいいのです。なさけないですね。 >
(私)Kさんは、地元自治体や長野県の公教育についても教育制度の検討委員を務めるなど、アクティブな活動を続けています。
 下記ブログ「GORIむちゅう」を読むとそのお考えがよく判ります。私には、納得の内容でした。

http://blog.livedoor.jp/hero1623/archives/50262828.html

ーーーーー日本は「東夷」!?

 前回韓国フェリー事故について、安中さんよりコメントを頂きました。

< 韓国のフェリー事故は、今の韓国そのものを象徴している事故だと思います。もとより、犠牲になった方々やご遺族、未だ安否不明の方々のことを思うと、軽々しいことは言えないのですが、韓国人全ての問題だと、韓国の人が語っていました。

同じ韓国の人が言っていました。韓国では日本のことを「東夷」と呼んでいます。意味は、東の野蛮国という意味です。そして、「野蛮人には、頭からどやしつけるしかない」ということなのです。
学校でそう教育しているので、多くの人がそう信じこんでいると言うのです。ちょっと絶望的と思える意見ですが、当の韓国人の意見なのですから、言葉もありません。
ご存知かもしれませんが、韓国というより朝鮮民族は小中華思想の民族です。簡単に言うと、以下のように民族を上下で分ける考え方です。中国は大中華、朝鮮は小中華、その他の国は夷狄(いてき)とする考えです。夷狄とは「野蛮人」という蔑視言葉です。
李氏朝鮮の初期(中国では明の時代)に、朝鮮の儒者たちが唱えた思想です。中国(明)はとても偉大な国、そして、朝鮮はその中国と文化的同質性をもった「小中華」の国であると、朝鮮を自負する思想です。
日本を東夷(東の野蛮国)として蔑む思想でもあります。

韓国では、この思想を学校で教えているのです。
国民が日本を下に見る土壌が出来てしまうわけです。

そして、今の朴大統領の考え方、行動は、まさにこの思想の具現化なのです。習近平に擦り寄り、日本をバカにする姿は、400年前にタイムスリップした姿なのです。この思想を捨てない限り、韓国とはまともに付き合えないのです。

私は、これまでのビジネスの中で韓国企業とも付き合ってきました。しかし、どこかでこの思想とぶつかり頓挫を味わうのです。「仏の顔も三度」と言います。私の代で付き合うことはもう無理ですね。
もちろん、個人的な友人とは付き合っていきますが。 >

ーーーーー日本企業を再評価 来日したハーバード大教授18人

 2014/3/29 7:00日本経済新聞・電子版の記事です。

< 米国の名門ビジネススクール、ハーバード大学経営大学院(HBS、マサチューセッツ州)の教授陣18人が来日した。全体の1割近くの人数で、これほどの規模の教授陣が一斉に来日するのは1世紀以上の歴史がある同校でも初めてという。
・・・ しかし、竹内教授(ハーバード大学)によれば、風向きが変わったのは2011年に起きた東日本大震災と、一連の経済政策「アベノミクス」を繰り出す安倍晋三首相の登場だった。
・・・「日本は世界の未来を象徴する国だ」。今回、来日したフォレスト・ラインハート教授はこう表現する。エネルギーや農業が専門の同教授は、多くの領域で日本企業の立ち位置が特別なものだと感じている。「日本は高齢化、人口過密、資源不足、食糧問題などにいち早く直面してその解決策を模索してきた」と同教授。「課題先進国」として、米国や欧州は日本に学ぶ意味があるというのだ。

・・・一連の日程を終えようとしていた教授らに日本企業のイメージを問うと、「献身的」「人材の宝庫」「秩序正しい」などのキーワードが返ってきた。一方で、弱点は「保守的」「グローバル化に遅れている」「組織のヒエラルキーが硬直的」などといった声が聞かれた。
 ローカルの商習慣や発想にとらわれがちで、世界標準とはひと味違った製品やサービスを生み出してきた日本企業。「ガラパゴス」の殻を破り、課題解決の先進国へと脱皮できるかが問われているのかもしれない。>

(私)私がこの種の主張に洗脳されているのでしょうか。全く同感でした。

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2014年4月23日水曜日

蓼科だより・340号〜田舎暮らし情報

★ーーーーーーーーーーーーーーーー2014年4月19日(土)★
★テーマ:パソコントラブル、空家情報、貧乏な人とは、

     朝鮮の日本人、日本人の幸福、
★ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー★


 これは4月19日号なのですが、今日は23日、4日遅れの発信となってしまいました。
 家を出ると、鶯の美しい声が聞こえ桜が満開だというのに、339号を発信した翌日からパソコンがトラブり、いよいよこのパソコンも寿命かな、と心理的にグレーの十日間でした。
 ですが、これを書いてる今は日本晴れです!!

 2月に起こったメール発信トラブルが再発し、20kgもある重いiMac20を持って、長野市のPCデポに行ったり、東京新歌舞伎座ビルにあるMac修理専門社に行ったりして、奮闘しましたが、結局解決には今日までかかってしまいました。原因はメールアプリケーションの設定のミスでした。

 マッキントッシュは優れたマシーンだと思うのですが、如何せん専門店と専門技術者が少ないのです。素人の悲しさで、基礎知識が乏しいばかりに無駄な時間とお金と労力を使ってしまいました。関係者にも迷惑をかけてしまいました。

 解決してくれたのは、メーカーのサポート部門への問合せでした。な~んだ、という結果ですが、過去にもメーカーであるアップル社のホームページを丹念に探したのですが、今まで見つけられなかったのです。実はよくよく見ると書いてありました。

 さすが、世界のアップルです。相談料が数千円かかりましたが、電話通話料先方持ちで約2時間ばかりで、複雑なシステム上のトラブルが解決しました。最初からこれに対処していれば、1日で解決してしまったことでしょう。

 何と、まずアップルのアドバイザーがこちらのパソコンの画面を見ることのできるアプリケーションをダウンロードするよう支持がきます。すると、電話で会話しながら、こちらの画面で先方のマウスの矢印が動き、支持通りに作業が進められます。しかも、美しい女性の声で・・。
 こんなの初めてです。そごいアプリケーションです。ご存知の方、いらっしゃったでしょうか。

 料金は通話料に足りなかったろうと思いますが、サービスの一環なんでしょう。言葉遣いや説明の仕方は、変な日本語を使わず完璧でした。さすがだと感心しました。
 今後は、これを覚えたので大丈夫です。ですが、6年も使っていて、「何故今なの!」ですよね!どっか、抜けてますね!

 しかし、東京では10万円以上かかると脅かされましたが、努力の甲斐あって小額ですんだので、妻には誉めてもらいたいと思っています。言い訳が長くなりましたが、こう言う訳でした!
ーー
 この間、農楽を休んでいた訳ではありません。家の前の2枚の畑の土づくりをやったり、花と野菜の苗づくりを始めました。12日に苗代に蒔いた籾が18日に発芽し、今日は2センチを越しています。ルバーブが伸び始め、ニラがもう一週間もすれば食べられそうです。

 上記のパソコントラブルで重苦しい気分が続きましたが、解決したとたんにスッキリと晴れわたりました。何て単純なんでしょう!人間は感情の動物なんだと改めて実感させられました。
 そして今日、我家の桜が満開になりました。今夕は隣組で花見です!

ーー
 韓国の客船事故は、人災の疑いが濃厚なだけに悲惨さを大きくしている気がします。世界中に日本の悪口を言って歩かなければ、国家が成立たない韓国は本当に気の毒な国だと感じていましたが、この事故はその悲劇の副作用ではないでしょうか。

ーーーーー田舎暮らしに役立つ情報

 現役時代のお客さんであり、かつ友人でもある佐久市のMさんの貸し家が空いたよ、という情報が入りました。
 最近オープンしたばかりの話題になっている佐久総合病院地域医療センターの目の前であり、小海線の北中込駅へ200mたらず、スーパーまで350mという最高のロケーション。何より家主さんが良い!

 下記「佐久市空き家バンク」のホームページを開いて、その中の「中込0053」です。
 連絡先もそこに添付されています。

ーーーーーー貧乏な人とは、

 改めて、ウルグァイのムヒカ大統領の言葉を引用します。お金がないせいか、妙に気に入った言葉です。この認識が大切だと思っています。

<「貧乏な人とは、少ししかものを持っていない人ではなく、無限の欲があり、いくらあっても満足しない人のことだ」
「貧困をなくす、ということは現在の裕福な国々の真似をすることじゃない。ドイツ人が一世帯で持つ車と同じ台数をインド人が持つと、地球から酸素がなくなってしまう。」
「みなさんには水源危機と環境危機が問題源でないことを分かってほしいのです。根本的な問題は私たちが実行した社会モデルなのです。そして、改めて見直さなければならないのは私たちの生活スタイルだということ。」>

ーーーーー『食べ物と薬の効果と副作用』

 ナチュラル・ハーモニーのこの解説は素晴らしい。この通りだと思います。あまりすばらしいので私の下記URLブログに転載させていただきました。
一部分を下の引用します。

<・・・「効果のあるものには必ず副作用がある」
これは自然界の法則です。このことは以前にお伝えしました。今回は少し違った角度から「効果と副作用」について考えていきます。
たとえばワサビやショウガ。
けっこう強い殺菌力があります。だからこそ刺身などに使われるのですが、食べ過ぎれば大変なことになってしまいます。口の中や体内に生息する菌の活動を弱めてしまうからです。
殺菌成分が悪い菌だけを選び出して、ピンポイントに退治するなら良いのかもしれません。でもそこは無差別、体にとって良い菌までも弱めてしまうのです。その結果、異物の侵入に対して、無防備になってしまいます。
つまり殺菌という薬効がある反面、菌を弱めてしまうといった副作用があるのです。
でも私たちは、ワサビなどをたくさん食べてはいけないことを知っていますよね。誰もお米のようには食べないわけですから。これらは「薬味」といわれるように、ちょっとだけ使うもので毎日食べるものではないことを知っているのです。
でも、「○○に良い」といわれた瞬間から、後ずさりを開始しやがて跡形もなくなっていく。そればかりを毎日必死に食べ、やがて重大な事態にってしまう・・・。モノにはやはり限度がある。たとえ野菜や果物であっても、決して偏ってはならないものなのです。
昔からお酢はあくまで調味料でした。「酢を飲んだような顔」と言いまわしがありますが、本来飲むものではないことを物語っています。にも関わらず体に良いとして、飲み物になりつつあるのです。粗悪な原料、そして化学的に操作・培養された菌によって速醸されたものを飲む。
そのうち醤油を飲み始めたり、ワサビをムシャムシャ食べだすのではないかと心配になってしまいます。
漢方薬も含めたクスリにはすべて「副作用」があります。「一日何錠」と制限があるのはリスクを最小限にするための警告です。・・・>

ーーーーー朝鮮農村の立て直しに賭けた日本人

 国際派日本人養成講座のメルマガからのコピーです。
 悪いことをした兵隊も多かったでしょうが、良いことをした日本人もきっとたくさんいたのではないでしょうか。でっち上げた美談ではないと思うのですが・・。
(私)この種の記事は、日本人が極悪非道でなければならない人達にとっては容認できないのでしょうね。

ーーーーー日本人の幸福はアジアにあり!

 山川龍雄の日経ビジネス編集長交代の弁が、日経ビジネスオンラインにあり、本音を語っていると感じました。下記URLから一部を引用しました。
< ・・・最後の号の特集のテーマには、改めてアジアを選びました。人口減少が進むこの国において、多くの人が幸せを感じる社会を築くには、やはり国内に閉じこもったままでは難しいと思います。この3年間、取材を続けるほど、その思いは強まる一方です。
 もちろん、岩盤規制の撤廃も女性の登用もイノベーションを生み出す仕掛け作りも重要なテーマです。ただ、それを日本という小さな枠組みの中で捉えるのは、限界に来ているような気がします。アジア40億人を母国市場として捉え直すことで、新たな地平が見えてきます。・・・>

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2014年4月13日日曜日

蓼科だより・339号〜田舎暮らし情報

★ーーーーーーーーーーーーーーーー2014年4月12日(土)★
★テーマ:孫と農楽、苗代の種蒔、ジビエの試練、
     里山資本主義
★ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー★

 この一週間、小二の孫娘が、その姉が母と一緒に海外に行くことになってしまったので、我家に来ていました。
 妻は、大変だと口にしながらもいそいそと世話を楽しんでいるようにみえました。私は、外で農作業をしていると、「お手伝いするね」と言いながらまつわりついてくる孫娘の手をとって作業するのが楽しみでした。この年頃はみな同じなんでしょうが、何でも自分でやりたがります。

 やらせてみるとチャントできるのが又嬉しい。この子はひょっとして天才なのではとジジ馬鹿丸出しです。ですが、この年頃の成長の早いのは確かだと思います。きっとこの頃の教育が大切なんでしょうね。
 今日は、彼女が学校から拾ってきたというヘチマの種をポットに蒔いたり、稲の種籾の手蒔きを一緒にやりました。
ーー
 そうです。今日は私の農楽で一番大切な作業、苗代への種籾蒔きをやりました。しかし、浸種(冷水にやく1ヶ月漬ける)と催芽(発芽を促す)を通じて、ごく一部分ですが、腐ったようになった籾が出てしまいました。
 昨日、催芽桶からだした後で、それを全部ピンセットで取り除きました。今朝6時半頃でしたが、馴染みの農業指導員に診察をお願いしました。こんな早朝なのに彼は近くの育苗センターで作業をしていました。この地域では今頃が苗作りのスタートなのです。
 忙しい作業の機械を止めて見てくれましたが、原因は不明でした。問題はその他の種籾に影響が出るかでしたが、彼はそれは大丈夫と言ってくれたので安心しました。
ーー
 昨年、家の南側の空き地を利用して作った4.6m×5.4mの小さな苗代です。水量は僅かですが、脇に沁みだしてくるきれいな天然水が利用できるのが最高の利点です。
 仲間の宮下氏のアドバイスで作り上げた「手一本植33」と名付けた農法であれば、この苗代で2.4反(24アール:24人分の1年間の米)分の苗作りができます。今年は昨年と同じこの農法で、新しくお借りした田んぼで12アールを作付けする予定です。
 ついでに書きますが、一人分の苗であれば、40センチ×60センチ、深さ15センチのコンテナ二つで、庭先で作ることができます。

 苗代は、5日前から苗代の整備を始め、昨日は新たに作った培土で仕上げ、10ヶ月ぶりに水をたっぷり吸わせて準備完了していました。この培土は、山土とキノコ培地完熟堆肥と籾殻燻炭の混合で作り、EM活性液でpH5~5.5に調整しました。
 苗代土中温度は20℃以上に保たなければならないので、100ボルト10アンペアの土中保温ケーブル(農電)を埋設してあります。しかし、計算通りには行かず、昨年の実績では寒い朝には10℃まで下がってしまいましたが、そこは諦めました。ですが、昨年は素晴らしい苗と秋の実りを得ることができました。

 手撒きで、縦横2センチ間隔を目処に蒔くのは難しいものです。美的感性が問われる作業だと自己満足しながらやりました。それを、孫娘が私の手つきを見ながら真似するのですが、けっこうものになるのを見るのがまた楽しいのです。

 ともかく、「苗代づくり」をYoutubeにアップロードしましたのでご覧下さい。
 追って、種籾蒔きをアップロードします。


ーーーーージビエ処理加工所の試練!

 長くなってしまいますが、余りにも身近に起きた由々しき問題なので当事者の承諾を頂いて書かせてもらいます。

 去る8日夜、隣町で鳥獣処理加工施設説明会という催しがあり、声がかかったので参加してみました。尊敬する知的障害者通所授産施設を経営している社会福祉法人まるこ福祉会の柳澤理事長が計画している事業に対して、地元で反対運動が起こっていると耳に入っていました。
 この十年ばかりジビエはいろんな意味で話題を呼んでいます。
 実はわたしも鹿やハクビシンの獣害に直面しています。

 ことの発端は、ジビエの処理加工施設を授産施設通所者の仕事確保のために造ろうという計画について、地元自治会が1月末の総会で、計画者の説明を一言も聞かずに突然反対決議をしてしまったことです。
 問題は、その決議に至る経過と自治会が計画者の説明も受けつけないという対応にありました。彼は、事態打開の一つの手段として、地元自治会だけでなく広く地域の人々に内容を理解してもらおうとこの説明会を計画したようです。


 説明側には、日本ジビエ振興協議会代表とその上田地区支部長、そして彼と他2名が並び、この順番で挨拶と説明が続きました。私はジビエ料理を食べたことはありますが、ジビエを捕る、処理加工する、料理する話は初めてだったので、説明がみな新鮮でした。
 鳥獣の農産物と林産物に対する被害は日本中で問題になっていることは度々テレビニュースで出るので知られていますが、捕獲や処理加工への対応は法的にも現実的にもかなり遅れていることが判りました。

 彼は丁寧にこの問題の核心を説明しました。強調点は、自治会の反対決議に書かれている施設の説明に重大な間違いがあることと、朝日新聞と信濃毎日新聞の記事に虚偽の内容があることでした。言葉は丁寧でしたが、かなり自治体側に対して厳しい内容でした。しかし、「これが事実です」と締めくくりました。

 この開場には問題の地元自治会の人達がかなり参加していたようです。ところが、その人達に発言を求めても一切の反論もコメントがありませんでした。テレビも新聞社も取材にきている公開討論の場ですから、事実と違うのであれば反論があってしかるべきです。
 ということは、計画者である彼の発言内容は間違っていないと、私も他の聴衆も理解したと思います。
 
 私は一連の説明と質疑を聞いていて、これは根本的におかしいと感じました。地元自治会は彼の説明を拒否しています。何の説明も聞かずに反対するって、どういうこと?

 彼が明らかに法に触れることをしようとしているなら理解もできます。確かに鳥獣の処理加工という仕事は一般的ではありません。しかし、鳥獣の処理は国家的課題であり、獣肉の処理場は日本中にたくさんあります。基本的には家畜の処理と同じ筈です。
 そのような事業に対して、説明も聞かずに話合いもせずに言語道断で反対決議をするなどということが民主主義国で起こって良いのかと思いました。


 私は手を挙げ上記のことを申し上げ、「何故こんなことになったのでしょう」と、質問しました。
 彼の答えは、「私にも理解でません」でした。
 私は、「これは民主主義の冒涜ではないでしょうか」と締めくくりました。更に付け加えるなら、こういう行動をリンチと言うのだと思います。
 因にWikipediaには、次のように説明されています。
「私刑のこと。法律に基づかないで、特定集団(およびそれ自身が定める独自の規則)により決され、執行される私的な制裁」

 左翼系の県会議員や市会議員が反対運動をしていることが伝えられていますが、彼らが好んで口にする民主主義とはいったい何物でしょう。朝鮮民主主義人民共和国という国名の中にある民主主義ではないかと想像しています。自分の考えに合わない者は始末するという異次元の民主主義のようです。
 人により組織により主義主張が違うことは仕方のないことだと思いますし、多様性は良いことだと考えています。そして、民主主義という法に基づく手続きを尊重しようというのが今の日本だと思います。今回の件は、その手続きを蹂躙しているとしか思えません。

 柳澤理事長の社会福祉事業への思いの深さや事業内容を何度か見聞きしていますが、その献身的な取組みには本当に頭が下がります。
 地元自治会の皆さんには、充分話し合い、研究の上納得づくで受入れて頂きたいと願っております。またどうしてもダメであるなら、反対の理由を相手に納得させるのも民主主義的手続きではないでしょうか。

ーーーーー里山資本主義(藻谷浩介著)

 以前から読みたいと思っていましたが、最近友人からも勧められて里山資本主義(藻谷浩介著)を読みました。”田舎暮らし”に言及しているから言う訳ではありませんが、すばらしい本です。
 具体的事例の中には?と思われる部分もありますが、基本思想・理念が現実的で、データも豊富であり、この主張は間違っていないと思いました。そして、NPO法人信州まちづくり研究会で実行しようと考えている「田舎暮らしコミュニティ」づくりに直結しています。
 前号でご紹介したウルグァイのムヒカ大統領の考え方にもつながります。
 本の中から、藻谷先生の里山資本主義の真髄と思われる記述をご紹介します。

<「里山資本主義」とは、お金の循環が全てを決するという前提で構築された「マネー資本主義」の経済システムの横に、こっそりと、お金に依存しないサブシステムを再構築しておこうをいう考え方だ。
 お金が乏しくなっても水と食糧と燃料が手に入り続ける仕組み、いわば安心安全ネットワークを、予め用意しておこうという実践だ、勘違いしないで欲しいのだが、江戸時代以前の農村のような自給自足の暮らしに現代人の生活を戻せ、という主義主張ではない。

 お金を媒介として複雑な分業を行っているこの経済社会に背を向けろという訳でもない。庄原の和田さんも言っている。「お金で買えるものは買えばいい、だがお金で買えんものも大事だ」と。
 前章のオーストリアの例のように、森や人間関係といったお金で買えない資産に、最新のテクノロジーを加えて活用することで、マネーだけが頼りの暮らしよりも、はるかに安心で安全で底堅い未来が出現するのだ。
 ただし里山資本主義は、誰でもどこででも十二分に実践できるわけではない。マネー資本主義の下では条件不利とみなされてきた過疎地域にこそ、つまり人口当たりの自然エネルギー量が大きく、前近代からの資産が不稼働のまま残されている地域にこそ、より大きな可能性がある。

 また里山資本主義は、マネー資本主義の評価指標、たとえばGDPや経済成長率を縮小させる可能性もある。しかしそれは、「簿外資産の活用による金銭換算できない活動が、見えないところで盛んになって、お金に換算できない幸せを増やす。ついでに、お金で回る経済システム全体の安定性も見えないところで高まっている」という話にほかならない。>

(私)この本の情報を検索していたら、偶然ですが、すばらしいブログを発見しました。その投稿者田中淳夫さんは次のように自己紹介しています。

< おそらく森林ジャーナリストを名乗っている者は、日本で私一人だろう。林業ジャーナリストや環境ジャーナリストといった肩書の人はそこそこいるのだが、私はいずれにも属さない。森林を自然レベルから地域社会まで包括的に捉える意味を込めて「森林ジャーナリスト」を使っている。 >

(私)ブログの記事の中から幾つか拾い読みしてみましたが、納得の記述でした。現場をよく見てるなと思いました。ブログのホームページと関心を持った記事のURLを添付します。この田中氏も里山資本主義について大筋賛成を書いてありました。

田中淳夫ブログホームページ
http://bylines.news.yahoo.co.jp/tanakaatsuo/

どこまで森林セラピー基地を増やすのか
http://bylines.news.yahoo.co.jp/tanakaatsuo/20140406-00034290/
日本の林業は、買いだ!?
http://bylines.news.yahoo.co.jp/tanakaatsuo/20140114-00031575/


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2014年4月6日日曜日

食べ物と薬の効果と副作用

あまり素敵なので、(株)ナチュラル・ハーモニーのメルマガをそのまま転載させて頂きました。私はこの通りだと思いました。

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続ナチュラル☆ライフ実践メルマガ 第10回

医者にもクスリにも頼らないまなざし
~1回わずか10分!常識に挑戦し、知的ナチュラルライフを応援するマガジン~

第10回 食べものとクスリとを分ける最大のポイントとは?
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今日のテーマは:「効果と副作用」 

【このメルマガでお伝えすること】

●食べものとクスリを分けるシグナルとは?クスリになくて食べものにあるものとが分かる!
●いまこそ見直す時がきた!本能はきちんと見分けている、そのイミとは?
●大自然と人との共同作業が生み出すエネルギーとは?そのイミとワケとが分かる!
●感謝の思いが最高に満ちた瞬間、その凝縮されたひとこととは何か?

それでは本文へご案内しましょう。

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「○○が何かに効く」、「健康に良いから・・・」

ほうれん草が効く、タマネギがとか、夏バテには、風邪予防には、こうしたことが盛んに言われています。

耳にするたびにいつも、「何だか食べものと薬との境界線がなくなってしまったな」と感じます。以前はここまで露骨ではなかったと思うのですが、これも健康への不安の為せるわざなのでしょう。

「効果のあるものには必ず副作用がある」
これは自然界の法則です。このことは以前にお伝えしました。今回は少し違った角度から「効果と副作用」について考えていきます。

たとえばワサビやショウガ。

けっこう強い殺菌力があります。だからこそ刺身などに使われるのですが、食べ過ぎれば大変なことになってしまいます。口の中や体内に生息する菌の活動を弱めてしまうからです。

殺菌成分が悪い菌だけを選び出して、ピンポイントに退治するなら良いのかもしれません。でもそこは無差別、体にとって良い菌までも弱めてしまうのです。その結果、異物の侵入に対して、無防備になってしまいます。

つまり殺菌という薬効がある反面、菌を弱めてしまうといった副作用があるのです。

でも私たちは、ワサビなどをたくさん食べてはいけないことを知っていますよね。誰もお米のようには食べないわけですから。これらは「薬味」といわれるように、ちょっとだけ使うもので毎日食べるものではないことを知っているのです。

でも、「○○に良い」といわれた瞬間から、後ずさりを開始しやがて跡形もなくなっていく。そればかりを毎日必死に食べ、やがて重大な事態にってしまう・・・。モノにはやはり限度がある。たとえ野菜や果物であっても、決して偏ってはならないものなのです。

昔からお酢はあくまで調味料でした。「酢を飲んだような顔」と言いまわしがありますが、本来飲むものではないことを物語っています。にも関わらず体に良いとして、飲み物になりつつあるのです。粗悪な原料、そして化学的に操作・培養された菌によって速醸されたものを飲む。そのうち醤油を飲み始めたり、ワサビをムシャムシャ食べだすのではないかと心配になってしまいます。

漢方薬も含めたクスリにはすべて「副作用」があります。「一日何錠」と制限があるのはリスクを最小限にするための警告です。

例えば“ガンに効く”言われている「アガリスク」。いまだ根強い人気ですが、心臓病の副作用が指摘されています。“血液サラサラ”もいまだ信じられていますが、万一、サラサラになり過ぎたらケガをした場合に血が止まらない。“血液サラサラ・流血ドバドバ”といった事態にも繋がりかねません。

問題は良い面だけを取り上げてそれだけをことさらに強調する姿勢にあります。「何かに効く」といった宣伝文句には、くれぐれも注意が必要です。

薬効のあるものは副作用がある、そのことは分かった。でもそれなら毎日の食べものはどんなものがふさわしいのでしょうか?食べものとクスリとの決定的な違いとは一体何なのでしょうか?

「食と農」の歩みとは、薬効のないものを意識的に選抜してきた、もしくは植物に備わった薬効を極力消してきた歴史ではないかと思います。

つまり日々口にする食べるものは、薬効もなく、副作用もないものこそがふさわしい。もう一歩踏み込んでいうと、毒にも薬にもならないものこそが毎日の食べもの、こんなことが言えると思います。

例えば原種のきゅうり。

苦すぎて、とても食べられるものではありません。とうもろこしも、そもそもは堅くてとても歯が立たなかったといわれます。漢方薬の朝鮮人参も常食には極めて厳しいといわねばなりません。「ちなみに漢方薬に副作用はないと思われがちですが、そんなことはありません」。「薬ですから、もちろんあります」。

つまり「農の歴史」とはとても食べられないような植物を、食べられるものに変えてきた歩みといえる。それならば食べものとクスリとを分けるものとは一体何なのでしょうか?

それはズバリ!「おいしさ」。おいしいか、まずいか、このことが分かれ道となるのです。

自然栽培を行う上でも、おいしい/まずいは重要な分岐点となります。単に肥料を与えず、自然任せの放任に徹すれば、作物は野生化していくばかりとなります。植物の成長に必要な土・太陽・水・大気といった大自然、そこに「人」というもうひとつの自然が加わる。そのことではじめて「おいしさ」という調和に満ちたエネルギーが生まれる。おいしい、それこそが本来の食べものではなかろうかと思うのです。

良薬口に苦し“と言われますが、クスリとは本来マズイもの。ウマイものは食べもの、このように分けられるのではないでしょうか?

食ベものはクスリではありません。それは他の生命を頂くことで自分の生命を維持・拡大していく、こうした崇高さを帯びているのです。『瀬戸内三部作』で有名な大林宣彦監督の出身は広島県尾道。昔から醤油などが空になった状態を“満てたり”と表現するそうです。

私たちは“なくなった”とか“切れた”とかいいたくなりますが、そこでは“満てたり”。込められている思いは、私たち家族が今日まで健康で元気に、そして幸せに暮らして来れたのはこの醤油のおかげ。だからなくなる瞬間はその健康へのありがたさと感謝の気持ちが最高に満ちた瞬間。だから“満ちた”と表現するそうなのです。ステキですよね。

食べものを、命の通わないモノとして捉えたり、はたまた何らかの効果を求め、クスリのように考える。人に対しても“使える”とか“使えない”とか、機能性で判断する。こうしたことは私たちの時代精神を言い表しているように思います。

私たち個人宅配「ハーモニックトラスト」は安全・カンタン・便利な宅配といったレベルに留まらず、いつまでも、そしてどこまでも「いただきます」や「満てたり」に込めた気持ちを「おいしさ」と一緒に届けていきたい。それは「魂を流通させる」ことに他ならないのです。

本物が本物としてきちんと認められる社会を!食べる人の健康を真剣に考えて努力と研鑽を惜しまない作り手がきちんと報われていく社会を!そして誰もが当たり前に、自然栽培のお米や野菜、天然菌の発酵調味料を買うことができる社会を!

そうした世界をみなさんと一緒に作っていきたいと思っています。

今回は「効果効能」を考えることで食べものとクスリとの決定的な違いについて考えてみました。

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田舎暮らしコミュニティ・中山道 芦田宿:企画書
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蓼科だより・338号〜田舎暮らし情報

★ーーーーーーーーーーーーーーーー2014年4月5日(土)★
★テーマ:苗代、EMの培養、農政官僚の焼け太り、
   私たちの本音は、復興の実態、クマラスワミ報告書
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  先週は田んぼの土手焼きで肝を冷やしましたが、今週は順調に苗代(なわしろ:稲苗を作る場所)を整備しました。昨年不注意で用済み後の苗代に雑草をたくさん生やせてしまったので、どうやってその種を絶やそうかと思案したあげく、工事用のガスバーナーで焼いてみました。
 この上に新たに作った苗間土を1~2センチ入れて種籾を蒔きます。基本的には陸の草は水中では発芽しないのですが、苗代の場合、当初2週間ほど冠水させないので雑草が出てしまう恐れがあるからです。

 雪の下でトンネルが押しつぶされていた冬野菜(小松菜、葉だいこん等)の手入れも済ませました。冬の間に貯まっていた庭木の剪定枝の焼却もしました。下仁田ネギとナスタチウムの種を128穴のトレイに蒔き、ビニールハウスに置きました。可愛い赤い芽を出し始めているルバーブと冬越しのネギに完熟の草堆肥と草木灰とEM活性液200倍液をたっぷりくれました。

 新しいEM情報源を株式会社アドバイスさんから紹介して頂き、研究しながらEM活性液の培養を進めています。今まで曖昧だった培養の理論が判ってきました。pH(ペーハー:酸度を表す:7が中性)3.5というのが理想の完成数値とされてきましたが、その目的は腐敗防止でした。用途によってそこに拘らなくも良かったのです。
 その他幾つかの疑問点も解けてきました。pHのことなど、酢漬け食品を考えれば判ることですが、言われなければ判らない愚かさに自嘲しております。
 
 アドバンスさんは佐久市にあり、白井社長とは長年のおつき合いを頂いています。わたしより遥かにお若いですが、しっかりした理念をもって、肝の据わった経営者です。EMを活用して中国雲南省の奥地で田七人参を栽培し、それを原料とした田七人参商品とEM関連商品を販売しています。
 ホームページ「白井の田七人参」をご覧ください。この田七人参はすばらしいと思います。

ーーーーー農政官僚の焼け太り!?

 前回のメルマガの記事「国家戦略特区で農業はどうなる?」に、安中さんから歴史に学ぶコメントを頂きました。とても参考になるので、下に引用させて頂きました。

< 農業特区の話、今度、郷里(新潟県)に帰ったら意見を聞いてみます。親戚には農業従事者が結構いますので。でも、安江さんの仰る通り、農政官僚の焼け太りの感じがしますね。

日本の戦後復興期の自動車産業の話があります。当時の通産省は、トヨタなどの自動車会社に対し、合併再編をさせようとしました。弱者ばかりで、アメリカの自動車会社の足元にも及ばないとしてです。
しかし、自動車産業は、この勧告を蹴り、互いに切磋琢磨する道を取りました。結果は、現在の自動車産業が示してくれています。

逆に、通産省の指導に従った繊維産業は衰退の一途をたどりました。農業は、紛れも無く後者の道を歩んでいます。

自由に参画できるようになったら、故郷の農家をまとめて運営する会社を興したいと考えていますが、今回の特区構想では無理そうですね。

安江さんのご指摘とおり、徳川幕府の農業政策は見事でした。幕府を開いた当時1000万石だった生産量が、およそ100年で3000万石になったのですから、戦後70年ですっかり衰退した現在の農政とは雲泥の差ですね。

幕府の行なった具体的な政策とその効果を少し上げてみます。
(1)新規開発した新田に対する7年間の年貢免除政策は、民間資本の活用を生んだ。

(2)新田開発や用水路建設を設計・監督した職人の棟梁たちに「名字帯刀」を許しました。今の建設業の現状からみると、羨ましい限りですね。

(3)札差(ふださし:米取引の金融業)の存在を許したことで、米流通が劇的に効率化され、さらに金融経済を生むことにつながりました。この政策により、経済の主役が武士+農民から商人へと移っていくことになり、日本全体の経済規模が格段に大きくなっていきました。今でいうイノベーションですね。

こうしてみると、現代の農政は、徳川幕府に学ぶことだらけですね。>

(私)立科町にも江戸初期に、蓼科山の七合目付近から延々50km以上にもなる塩沢堰が引かれました。近隣市町村にもこの種の史実が残っています。
 「日本とは何か」(梅棹忠夫著)の中に、日本の優れた歴史の積み重ねがあって初めて、明治維新の成功も戦後の復興もあったのだという意味のことが書かれていたと思うのですが、それを再確認できた気がします。不勉強な自分が書くのも憚られますが、日本ほど恵まれた歴史を持った国はないのではと思っています。
 問題は、今の私たちがこの歴史を生かすことができるかどうかだと思います。しかしそのためには、余りにも私は日本の近現代史を知りません。やはり教育が大事ですね。

 続いて次のようなやりとりがありました。
(安江)農政がダメなのは、原則規制で、条件付き緩和だからです。他産業のように、原則自由で条件付き規制にするべきです。
(安中)政策当局は、「原則規制で条件付き自由」にしたいのです。分からないのではなく、分かってそうしているのです。理由は、己の存在を守るためです。古今東西、官僚機構とはそういうものです。
しかし、彼らに自助努力を期待することは出来ません。ゆえに、官僚機構より強い政治が、そして、その政治を支える国民の力が必要なのです。それが民主主義の根幹です。残念ながら、日本の民主主義は、まだまだそこまで育っていません。あと50年ぐらい必要なのでしょうね。

ーーーーー私たちの本音は何なのでしょうか?

 「蓼科便り」305号に掲載しましたウルグァイ大統領のリオで開かれた環境サミットでの演説は世界から注目されたようです。
 305号に掲載したのは大統領の原語による演説と日本語訳文でしたが、facebookにテロップ付きのYoutube画像が載りました。本当にすばらしい演説だと思います。下記URLからご覧ください。
 一部、下に引用します。

http://buzznews.asia/?p=1118&utm_source=post.twitter.com&utm_medium=post&utm_content=1118&utm_campaign=tw_buzz_news_#_

<・・・昔の賢明な方々、エピクロス、セネカやアイマラ民族までこんなことを言っています
「貧乏な人とは、少ししかものを持っていない人ではなく、無限の欲があり、いくらあっても満足しない人のことだ」
これはこの議論にとって文化的なキーポイントだと思います。
国の代表者としてリオ会議の決議や会合にそういう気持ちで参加しています。私のスピーチの中には耳が痛くなるような言葉がけっこうあると思いますが、みなさんには水源危機と環境危機が問題源でないことを分かってほしいのです。
根本的な問題は私たちが実行した社会モデルなのです。そして、改めて見直さなければならないのは私たちの生活スタイルだということ。・・・>
(私)ムヒカ大統領のすごさというのは、言葉だけでなく行動にも表しているからだと思います。「世界一貧乏な大統領」と言われているのは資産が少ないからではなく、個人資産を87%寄付して家とトラクターだけで暮らしているからです。

ーーーーー『知っていますか?』復興の実態について、・・!

 希望日本の会4/4メルマガに下記のような記事がありました。

<・・・震災から3年経ちましたが、いまだ多くの方が仮設住宅にお住まいです。そんな中、8千億円から1兆円かけて防潮堤がつくられようとしています。守るべき人命の無い、人がまったく住まないところにも…

国土交通省も、政府も、安倍総理も、巨大防潮堤は見直しを考える必要があると言っています。ところが宮城県、村井県知事はまともに住民の意見も聞かず、かたくなに防潮堤建設を進めようとしています。
中止にはなりましたが、宮城県は無人島に20億円かけて防潮堤をつくる計画もありました。

北海道奥尻島(1993年マグニチュード7.8)は地震後、巨大防潮堤をつくり、
・漁業が死にました
・観光が死にました
・防潮堤のメンテナンスで財政も苦しい
このような状況にしてはならない!・・・

https://www.youtube.com/watch?v=mZYniYKpqVE#t=34 >


(私)上記Youtubeの中で、「気仙沼小泉地区では、住民は全員高台に避難します。なのに230億円かけて、高さ14.7mの防潮堤を造ろうとしています。これはなんなのだ!」と言っています。私も本当におかしいと思います。下記運動の署名をしました。


ーーーーー遂に出た「クマラスワミ報告書」への反論!

 真偽、善悪の判断は別として、これが慰安婦問題の原点なんですね。知りませんでした。
 産経ニュースから引用します。下段URLに要旨があります。
<裏付けなき糾弾許した日本外交の事なかれ主義、決別の時 4.1 09:46
 まともな裏付けもないまま一方的に日本を糾弾したクマラスワミ報告書と、それに対する日本政府の事なかれ主義的な対応は、歴史問題に関する戦後日本外交のあり方を象徴している。
 産経新聞は31日、日本政府がいったん国連人権委員会(現人権理事会)に提出しながらすぐに撤回した反論文書を入手した。

(私)腹芸などという海外には通用しない手法ではなく、徹底的に公開討論して本題の本質を極めて頂きたいと思っています。

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田舎暮らしコミュニティ・中山道 芦田宿:企画書
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無農薬玄(白)米の販売
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籾殻燻炭の販売
http://daylanbo.blogspot.jp/2012/02/blog-post.html

農楽のすすめ!
http://tateshinadayori2.blogspot.jp/2011/08/blog-post_26.html

”田舎暮らし”動画がYoutubeに300本以上
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