2015年12月27日日曜日

蓼科だより・427号〜田舎暮らし情報


★ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー2015年12月26日(土)★
★テーマ:薪小屋づくり、流転の王妃、日本病への診断書、
     天皇誕生日の日付の意味、原爆は虐殺
★蓼科便りは,重農主義を尊重し、地域自給圏構築をめざします!
★ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー★


 春からの課題であった長男の家の薪小屋づくりが終りました。
 途中、妻から「早くやりなさいよ。」と数回言われましたが、
やはり春から秋までは時間が空きませんでした。巾1間、長さ4間、
浪板拭き片屋根の立派な小屋が暗くなりかけた夕方完成し、
私と息子と助っ人の友人と歓声をあげました。

 素材は極めて質素なものですが、構造的にはガッシリとでき上がりました。
広告の裏にフリーハンドで設計図を書き、
心掛けて集めておいた古材を近くの製材所で挽いてもらい、
足りない材料は地元の安い材料で新調し、1トン車を借りて運搬。
 資材調達と運搬で2日、福沢リースから一番小さなミニバックホーを借りて、
古材のコンクリート基礎ブロックを布設するのに1日、木
材の加工・墨出しに1日、組み立てに2人で2日。延べで8人工でした。
 とても助かったのは製材所で平ボテ1トン車を借りられたことです。
自慢の軽トラではミニバックも長い木材もつきません。
この種の車は需要がないのかリース屋にもないのです。

 スキー場は雪不足で困っていますが、私にとってはラッキーな暖かさでした。
 そして今夜は妻が格別優しくしてくれました!
ーー
 お恥ずかしい次第ですが、「メールの社会人基本マナー」を、
NPO仲間のTさんから教わりました。知りませんでした。
 私ができていなかったのは、一行全角35文字までというルールです。
私のマッキントッシュのメールソフトでは画面の大きさに応じて
折り返されるので、そうならないメールソフトがあることに気がつきませんでした。
 今号から実践致します。
 このことについてご意見を頂ければ幸いです。
ーー
 今号は今年最後のメールとなります。
 年末年始は、孫のおつき合いで留守に致しますので、お年賀も少し遅れます。
 今年一年間、おつき合い頂きありがとうございました。
 良いお年をお迎え下さい。

ーーー流転の王妃・最後の皇弟

 この映画を見た方は多いと思います。妻がビデオをとってくれてあって、
見ることができました。5時間近いの大作ですが、見応えも感慨も大きかったです。
普段はあまりテレビを見ないので、こんな長時間番組を見たのは初めてです。

<・・清朝最後の皇帝である愛新覚羅溥儀の実弟・溥傑と、
その下へ嫁いだ嵯峨侯爵家の娘・浩の夫婦愛と苦難の歴史を描く・・>

https://ja.wikipedia.org/wiki/流転の王妃・最後の皇弟

(私)今までに一番泣かされた本は新田次郎の妻で藤原正彦の母である
藤原てい著「流れる星は生きている」でした。
関東軍に捨てられた満州の日本人の地獄のような逃避行の体験を書いたものです。
この時代の人々は皇帝も天皇も首相も国民も皆が常に死と
隣り合わせの中にいたんですね。藤原ていは長野県諏訪の人でした。
子供たちに是非読んで欲しい本の一冊です。

ーーー「日本病への診断書」

 農村自給圏(スマート・テロワール)構想を推進している同志Sさんが
送信してくれたものですが、日本の客観的診断に同感するところが多くあり、
新たな気づきがたくさんありました。視点と洞察力の違いを実感です。
長い文章なので、ほんの触りしかご紹介できませんが、
ご希望の方には別送致します。
 すばらしいので、このメルマガを申込んでしまいました。

 下記メルマガです。
JMM [Japan Mail Media]
『from 911/USAレポート』第706回
「日本病への診断書」
■ 冷泉彰彦:作家(米国ニュージャージー州在住)

 触りをご紹介致します。
<・・・更に言えば、「4万ドル以上」のクラブは香港(25位)までであり、
日本の属する「3万ドル台」のグループに入っているのは、「イスラエル、日本、
イタリア、スペイン」の4カ国で、そのすぐ下には韓国が迫っている、
そんな構図になっています。

かつて、「ジャパン・アズ・ナンバーワン」などと賞賛と畏怖の対象となり、事実
この一人当たりGDPでは米国を抜いて、人口2千万以上の大国の中では堂々のトッ
プに君臨していた「経済大国」の面影はどこにもありません。

これは自他共にある種の「病」であると認めなくてはならない事態です。1989
年の「バブル崩壊」によって金融危機が引き起こされ、経済が大きく痛手を被ったと
いうことに直接の理由を求めることは、もはや何も説明していないのと同じです。こ
の急速な衰退は、事故や怪我といった外的要因に基づくものではなく、内発的な「病
気」であり、その診断が急がれると思うのです。

その「日本の病気」つまり「日本病」とは何なのでしょうか?少々長い前口上と
なりましたが、年末年始の議論の材料にしていただければ幸いです。・・・
・・・
(1)コミュニケーションと言語の特殊性
(2)上下関係のヒエラルキー
(3)東京一極集中は何故ダメなのか?
(4)産業構造が高付加価値型になっていない
(5)苦手でも金融をやるしかない
(6)無駄だらけの教育システム   >

(私)「井の中の蛙」を痛感させられました。

ーーー知らなかった「天皇誕生日の日付の意味」

 私がこのことを知ったのは、文庫本「東條英機 処刑の日」(猪瀬直樹著文春文庫)
を読んでからです。息子にこのことを聞いたらやはり知りませんでした。

<・・極東国際軍事裁判(東京裁判)でA級戦犯28人が起訴されたのは、
昭和二十一年四月二十九日。つまり昭和天皇の誕生日である。
裁判が開廷したのは五月三日。翌二二年のこの日、新憲法が施行されている。

そして、東條英機らA級戦犯七人が処刑されたのは、昭和二十三年十二月二十三日。
そう、当時の皇太子、現在の天皇の誕生日である。
本書によって、この三つの日付の符合を知ったとき、私は思わず戦慄した。
東京裁判について特に詳しいわけではないが、A級戦犯として絞首刑にされた七人のうち、
東條英機と広田弘毅が残した遺書について、それぞれ短い文章を書いたことがあり、
その際、ある程度の資料は読んでいた。しかし、偶然であるとはとても思えない
これらの日付の一致については気がつかなかった。・・>
(私)何故、こんな重要な事実を教えないのでしょうか。
現代日本の出発点とも言える日だと思います。隠す理由は何でしょう。
上記の記事の言い方を借りれば、日本病の症状のひとつではないでしょうか。

どう解釈するか様々な見解があるようですが、
良くも悪くも戦前との決別の日とも言えるこの日のことをほとんどの
マスコミは触れません。不思議です。

天皇皇后両陛下も誕生日の祝賀の席にあっても、
さぞかしお心の内はじくじたる思いでいっぱいだと思います。

ーーーマッカーサーは原爆を「虐殺」と答えた!

 産経新聞の記事からです。議会証言の記録だというので、
信じても良いのでしょうね。

<・・・「もし原料供給を断ち切られたら1000万~1200万人の
失業者が日本で発生するだろう。それを彼らは恐れた。
従って日本を戦争に駆り立てた動機は、
大部分が安全保障上の必要に迫られてのことだった」・・・
・・・別の上院議員から広島、長崎の原爆被害を問われると
「熟知している。
数は両地域で異なるが、虐殺はどちらの地域でも残酷極まるものだった」
と答えた。原爆投下を指示したトルーマンを批判したかったようだが、
原爆を「虐殺」と表現した意義は大きい。・・・>

老兵・マッカーサーはなぜ「日本は自衛の戦争だった」と証言したのか…
http://www.sankei.com/premium/news/151224/prm1512240003-n1.html
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農村消滅論から大転換
http://shinshumachidukuri.blogspot.jp/2015/01/blog-post_17.html

「スマート・テロワール : 農村消滅論からの大転換」を読んで
http://shinshumachidukuri.blogspot.jp/2015/07/blog-post_9.html

農楽しながら「”田舎暮らし”コミュニティ」を創る
(月刊『ザ・フナイ』より)
http://shinshumachidukuri.blogspot.jp/2014/11/blog-post.html

無農薬玄(白)米の販売
http://daylanbo.blogspot.jp/2013/11/blog-post.html

農楽のすすめ!
http://tateshinadayori2.blogspot.jp/2011/08/blog-post_26.html

”田舎暮らし”動画がYoutubeに300本以上
http://jp.youtube.com/user/takasukey

メルマガ「蓼科便り」のアーカイブス
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2015年12月20日日曜日

蓼科だより・426号〜田舎暮らし情報

★ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー2015年12月19日(土)★
★テーマ:ガイアシンフォニー、知覧特攻平和会館、
     大御宝(おおおみたから)の経済学、中国崩壊はない、
★蓼科便りは,重農主義を尊重し、地域自給圏構築をめざします!
★ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー★


 我家の辺りでは、散らついたことはありましたが、積雪はまだありません。この数日は零度を下廻り霜が降りていますが、予報を見るとまた暖かくなりそうです。
 立科町の2つのスキー場は15日開場予定を延期し、昨日、片方は辛うじてオープンしましたが、妹夫婦がプチホテルとレストランをやってる方のスキー場は再延期となりました。私の記憶ではこんなことは初めてだと思います。
ーー
 昨日、ようやく上映の運びとなった「ガイアシンフォニー第八番」を上田市のサントミューゼで見ました。第7番から5年ぶりの公開です。
 <『地球交響曲(ガイアシンフォニー)』とは、イギリスの生物物理学者ジェームズ・ラブロック博士の唱えるガイア理論、「地球はそれ自体がひとつの生命体である」という考え方に勇気づけられ、龍村仁監督によって制作されたオムニバスのドキュメンタリー映画シリーズです。>
(オムニバスとは、すでに発行された独立した作品を集め、ひとつにまとめて 一作品としたもの)

 ラブロック博士は、「地球は生きている」と言ったそうですが、ちょっとオカルトっぽく感じられます。ですが、何故か惹かれて、見るとすばらしくて、1992年公開の第1番から全編を見ています。実は、以前に書かせてもらいましたが、望月のテロワールカフェ「ユシカフェ」さんのおかげです。
 このDVDはお値段が良いのでとても買えません。ユシカフェのマスターに話したところ、「店で買うので見て下さい」と、全編、サービスしてくれたのです。ただ、最近、「返ってこないのがあるんです」と困っていました。無料で、彼は貸出しの控えもとらないのです。そういうマスターです。

「生きている」について思いました。地球本体が生物であるかどうか、私には判りませんが、仮に無機物であるとしても、地球をすっぽり包み込んでいるのは無限とも言える生物であることは間違いありません。そう考えれば、生きていると言っても間違いではないように思います。
 それに、地球本体と我々生物と切り離して考えることはできるのでしょうか。一体と考えるしかないように思います。

 第八番のテーマは「宇宙の声が聞こえますか」。NPO法人「森は海の恋人」理事長畠山重篤さん、上田市出身のバイオリニスト中澤きみこさんの夫でバイオリン製作・修復家の中澤宗幸さん、能面打ちの見市泰男さん等が登場します。いずれもたくさんのメディアで採り上げられている方ばかりです。
 宇宙の神秘というか、生命の元というか、そんな不思議な何かと会話できる皆さんだと思います。すばらしいです!今回はおまけに中澤きみ子さんのバイオリン演奏を聞くこともできました。

 この映画は自主上映できますが、今回は地元のボランティアの主催だと聞いていますが、メインスポンサーのAmwayにも感謝です。チョット気になるのが、アムウェイのマルチレベルマーケティング方式(ねずみ講?とも言われる)の評価ですが、良いことをサポートしている企業は良い企業だということにしましょう。


ーーー知覧特攻平和会館のこと

 前回、このことを書きましたが、貴重なコメントを頂きましたので披露致します。
 Aさんからです。
< 私が初めて知覧に行った後、その話を、特攻隊の生き残りである伯父に話した時、伯父は、こう言いました。
「知覧か・・、陸軍の特攻隊のやつらは本当に可哀想だ」
私が、「陸軍も海軍も、特攻隊はいずれも悲劇ではないですか」と問うたら、伯父は、「我々海軍特攻隊を指揮した大西中将は、終戦の日に腹を切った。
しかし、陸軍特攻隊を指揮した富永中将は、終戦の日に台湾に逃亡した。陸軍の連中はずっと可哀想・・」と言ったのです。
このことを伯父以外から聞いたことはありませんが、伯父の話は事実でした。

伯父は新潟に住んでいて、今は90歳を超えた老体で東京に来ることは出来ません
が、以前は毎年、靖国参拝していました。
伯父は、靖国参拝をこう言っていました。
「靖国参拝が良いとか悪いとかは何の意味もない。特攻で散った仲間たちと、『靖国で会おう』と誓い合った。なのに、自分は生き残ってしまった。彼らとの約束を果たすには、靖国に行くしかないのだ。そこでしか彼らに会えないからだ」

伯父は痛恨の思いを込めて参拝していたのだと思います。伯父と同じ思いを持つ人たちが一人でもいるならば、靖国は必要なのだと思うのです。>

 Sさんからです。
<・・・鹿児島に行かれたとの事、私は年に一度は行っています。それは京城で兄弟同様 にしてもらった叔父が鹿屋の海上自衛隊にある海軍の特攻の記念館に祀ら れているからです。昭和19年に12月11日にスリガオ海峡西口で駆逐艦を攻撃し戦死しました。学徒動員で海軍に入り、特攻を志願して国や私たち家族の為 に散ったのです。
笑顔の写真がNHKで放映され驚き、海軍が鹿屋に祀られていて 知覧ではない事を知りました。私は今でも、このような生き方に共感していま す。戦争を礼賛するのとは違い、そのときに応じて自己犠牲を辞せずの考え方を 自分も取りたいと思って来たのです。
ところで私は鹿児島県庁に勤めた時代があり、当時屋久杉を伐採していた屋久島 を国立公園に指定して東京に戻りました。第二の故郷として大事に思っている土 地です。>

(私)これらの内容を、人によっては軍国主義者の言い分だという批判があることも知っていますが、私はそれには組しません。一国民として当然のことであり、軍国主義とは全く関係ないことだと思っています。実は私の亡くなった伯父は回転特攻の生き残りの一人でした。

 いつも気になっていることがあります。それは戦争責任のことです。戦争責任というと、戦前の軍と東條英機と天皇のことがでてきます。戦争を遂行した当事者ですから何らかの形で責任があったに違いありませんし、現実的には連合国による東京国際軍事裁判により決着しています。
 その評価については専門家の中でも賛否両論が激しく交錯していて、素人は確信的なことなど言える筈はなく、その時々の主張になびかされて、その時の思いを口に出すことしかできません。

 気になるというのは、戦争犯罪者として彼等を処断することが戦争責任・原因の解決であるがごとき風潮があることです。彼等の行動の背景にあったものこそ究明すべきだと思っています。それをしない限り、また同じことが繰り返される気がします。何か違うような気がしてならないのです。

 彼等が個人的にあんな大それたことができたのでしょうか。国民は純粋無垢で関係ないのでしょうか。戦前のマスコミが戦争を煽り立てたことは周知のことです。その風を送っていたのは国民だったのではないでしょうか。彼等が100%加害者で、国民と世界は100%被害者なのでしょうか。

 誤解されると困るのですが、戦犯と判決された人達が無罪だと言っているのではありません。そのことについては私ごときに判断できるような問題ではありません。

ーーー大御宝(おおおみたから)の経済学
 
 
国際派日本人養成講座からですが、書かれているのは、安倍政策の評価、韓国のグローバル資本主義の惨状、経済民本主義のこと。農村自給圏(スマート・テロワール)構想を考える上でとても参考になりました。経済民本主義は大正時代からある考えのようですが、私は初めてです。下段のURLから全文をお読み下さい。
< 民本(みんぽん)主義とは、大正デモクラシーの指導者であった吉野作造が唱えた概念で、民主主義が「民衆に主権がある」という権力のあり方を主張しているのに対し、民本主義では「民の福利を図る」という目的に着目した思想である。この場合の「民」とは、無国籍の「人民」ではなく、ある一国の「国民」である。
したがって、経済民本主義とは、国民の幸福を目的とした経済運営ということで、上記の「経世済民」そのものであり、中野氏が「経済ナショナリズム」で説いていることとほぼ同じであると言えるだろう。・・・
・・・この理想は、初代・神武天皇の出された詔(みことのり)に「元元(おおみたから)を鎮むべし」として次のように謳われている。
「人々がみな幸せに仲良くくらせるようにつとめましょう。天地四方、八紘(あめのした)にすむものすべてが、一つ屋根の下の大家族のように仲よくくらそうではないか。なんと、楽しくうれしいことだろうか。」>
 
大御宝(おおおみたから)の経済学
http://blog.jog-net.jp/201512/article_3.html

(私)この考え方に農村自給圏(スマート・テロワール)の考えをプラスすれば最強の国策になるのではないかと思いました。
 グローバリゼーションとアメリカが主導するグローバリズム(新自由主義)とは違うと「新自由主義の自滅」(菊池英博著文春新書)に書かれていて、その功罪が論争されていますが、私達(NPO)が進めようとしている農村自給圏構想はそれらに対立してしまうかもしれない考え方です。

 しかし、悪玉視されている向きがある新自由主義にも良い面がありますし、一方で農村自給圏も必須だと思います。単純にみると対立するしかないように思えますが。冷静にみれば、対立させるものではなくて、調和させていくものではないかと考えています。これをうまくやっているのがEUのような気がします。
 地域主権と地域だけで自立できるかという対比も同じ構図になるように思います。

ーーー中国崩壊が実現しないのはなぜ?

上海の高田勝巳さんの記事がWEDGE Infinityに掲載されました。高田さんは中立的な立場で書いていらっしゃると思いますのでご紹介します。中国問題は私の判断能力を超えています。

< ・・・日本で中国崩壊説が語られ初めてどのくらい経つであろうか? 私が中国に留学していた1984年から1986年の時もすでに語られていたので、少なくとも30年は語られているはずだ。
・・・日本で根強い中国崩壊説について考えてみました。・・・>
中国崩壊が実現しないのはなぜ?
http://wedge.ismedia.jp/articles/-/5707

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農村消滅論から大転換
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農楽しながら「”田舎暮らし”コミュニティ」を創る
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無農薬玄(白)米の販売
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2015年12月13日日曜日

蓼科だより・425号〜田舎暮らし情報

★ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー2015年12月12日(土)★
★テーマ:大豆の脱穀、島津家、西郷隆盛、知覧特攻平和会館、
     ミツバチ大量死、下川町の森林未来都市
★蓼科便りは,重農主義を尊重し、地域自給圏構築をめざします!
★ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー★

 12月だというのに暖かいです。当町にもスキー場があります。たしか15日頃オープン予定と聞いていましたが、果してできるのか、スキー場のソバで営業している私の妹夫婦も心配しています。

 先週土曜日の第九の演奏会は佐久市のコスモホールも満員になり、素敵な迫力ある演奏会となりました。第九が終わるといよいよ年末の諸事一区切りの体制です。やろうやろうと思いながらなかなか進まなかった家の周りの片付けやお世話になった皆さんへのお歳暮配り等です。

 嬉しいことがありました。3種類の大豆を作りましたが、今まで自分がやってきた脱穀・選別処理に自信がなかったので、篤農家のTさんにアドバイスをお願いしました。家まで来てくれて、機械器具のことやその処理について丁寧に説明してくれて、最後には、足踏み脱穀機を私に下さいました。
 2台あるから1台あげます、と。私はすごい宝物を頂いた気分です。

 恐らく、今では買えない代物だと思います。本人も年代が判らないと言ってましたが、半世紀以上は経つと思われます。車軸とギアだけは鉄製ですが他は木造です。二人なら軽く持ち上がる程度のものですが、倉作りの倉庫の中から出して軽トラに積み、埃を払って、足踏みしてみると、実に快適に動きました。

 脱穀した大豆を殻と分別する専用のザル(しっかりした竹ヒゴの)もお借りして、ゴミとの分別はTさんのお宅で電動のトウミ(唐箕:風でゴミと実を分別する)を使わせて頂くことになりました。本当にありがたいことです。大した量ではないので、なんとか年内の終らそうと考えています。
ーー
 10日から今日まで、妻と、所要で初めて鹿児島市の親戚を訪ねました。妻の従姉妹夫婦が同行してくれたので、所要はともかく、これ幸いに鹿児島観光を楽しみました。私にとっては何年ぶりかの旅でした。鹿児島に行ったら、是非見たいと思っていたところがありました。島津家と西郷隆盛ゆかりの地と知覧特攻平和会館です。

 NHKの大河ドラマでも度々登場する島津家ですが、初代は源頼朝から抜擢された忠久とあり、幕末に有名な斉彬は28代、そして現在の当主修久氏は32代だと言います。あまりにも立派な家系で、島津家だけで壮大なドラマができる感じですね。篤姫、島津貴子さん等話題に事欠きません。

 1時間ばかりしかなかったので、尚古集成館と御殿だけしか見られませんでしたが、尚古集成館に展示されている紡織機や大きな鋳物性工作機械には驚きました。
 鎖国の時代によくここまで西欧の文明を取り入れたものだと。素人談義ですが、鎖国の縛りにもかなりほころびがあったのではと思うことと、薩摩藩の財政は相当豊かだったのではないでしょうか。

 更に驚いたのは、御殿のある仙巌園と尚古集成館のある広大な土地・施設を島津家が管理しているということと、皆さんご存じの通り、尚古集成館が「明治日本の産業革命遺産」として、今春世界文化遺産に登録されたことです。島津家の本籍地は今でもここです、とのことでした。

 西郷隆盛が死の直前までいたという洞窟をみましたが、余りに小さくて、大きな時代のうねりの中で官軍と賊軍両陣営の将を務めるとという悲劇の舞台を見た気がしました。明治22年に大赦で赦され、賊軍の汚名は晴らされて正三位を贈られたといいます。
 ちょっと気になるのは、薩長連合が明治政府を作った後の首相をみると、圧倒的に長州が多く、賊軍になった東北と薩摩から首相が出ていないことです。長州(毛利)が関ヶ原の敵討ちを明治維新(戊辰戦争)で果たしたとすれば、この次の大きな政変は、長州が撃たれる番となるのでしょうか?

 知覧特攻平和会館はかなり内陸部の高地にありました。映画「永遠のゼロ」の舞台になったところです。会館の中には、総員1036名という特攻隊員の名前が顔写真と共に第一次から第十一次?まで順番に掲示されていました。若くて堂々としていて、多くは笑顔で写っていました。

 その堂々の写真にじっと見入りました。無性に悲しさだけがこみ上げてきて、その気持ちを何と表現していいか判りません。ただ、じっと見て廻りました。肯定も否定もできない。賛美もできなければ、卑しめることもできない。
 特攻などという非人間的なことを命じた軍の方針を非難し糾弾することはできても、特攻隊員を非難し否定することなどあってはいけないと思います。純粋に、祖国のために命を捧げてくれた隊員の思いに対して、深い感謝と鎮魂を捧げるのみです。

 ただひとつ確信を持って言えることは、この悲しい歴史をムダにしてはいけないということだと思います。今こうしている間も、中近東では毎日100人単位の人々が戦火の犠牲になっている現実があります。こんな大きな問題に自分では何もできませんが、ただ、他人事だと思ってはいけないと思います。

 独り乗りの零戦、本当に小さな飛行機です。滑走路の面影はありませんが、会館の前がそうだったと聞いて、あんな小さな飛行機で、帰りの燃料も持たされずにここから沖縄までも飛んで言ったのかと思うと、目の前が霞んできました。
 せめて敵に突っ込んで思いを遂げられれば浮かばれると思いますが、途中でほとんどが撃ち落とされたとしたら、その無念さは余りあります。

 帰りに妻と、この痛恨の歴史の事実を孫達にしっかり見せる必要があると話しました。

ーーーミツバチ大量死は警告する(岡田幹治著集英社新書)

 お世話になっている弁護士さんから表題の本をご紹介頂き、近くの図書館にあったので早速今回の鹿児島行きの往復の中で読みました。日頃、疑問に思っていることが見事に書かれていました。化学物質が直接、間接に地球環境に及ぼす悪影響と先進各国のこの問題への対応状況を世界の研究成果から解説してくれます。

 「沈黙の春」(「レイチェル・カーソン著)の出版から50年、しかし、「『沈黙の春』は終っていない。この本は「沈黙の春」の現代日本語版として書いた。」と自己紹介しています。

 私自身、家の周辺の環境の変化を実感しているだけに書かれていることの深刻さがよく理解できます。折に触れて書いていますが、小鳥達の姿が減っている、トンボやカエルが減っている、蛇の姿も見なくなった、発達障害と思われる人間が増えている、アレルギー体質が増えている等です。これらがデータで示されています。

 私自身、この現象と化学物質の関係性について説明することはできませんが、本に紹介されている欧米の研究成果等を自分の実際体験と重ねてみれば、判る気がします。決してこれはヒステリックな反応でも恣意的な考えでもありません。化学薬品が生命体に何らかの影響を及ぼすことは否定できないと思います。

 決して、100%農薬を否定している訳ではありませんが、今の日本と世界の状況は酷すぎることも事実だと思います。この状況の改革は、農家に自覚を求めてもできないと思います。理由は薬害の進行が目に見えないからです。そして、その害が目に見えるようになった時には遅いのです。
 だから、情報収集力と予算を持っている監督官庁がイニシアティブをとるべきです。

 いくら経済力がついても、子どもや孫の神経と肉体が正常でなくなったらその家も社会も持続できないと思います。内部崩壊です。私は少しでも異常への道を減らそうと思い、子ども・孫達のために無農薬の米・野菜を作り続けます。

 地域社会や子供たちの将来を考える方は是非この本を読んでみてください。

ーー下川町の「森林未来都市」

 
日経スマートシティ・コンソーシアムより引用しました。
 森林バイオマスを活用したこんなすごい町があるのに驚きました。同時に、実態はどうなんだろうという疑問もあります。視察に行ってみたいです。

<・・・下川町の面積は約6万4000haと、東京23区とほぼ同じだが、うち約9割が森林で覆われ、人口は23区の0.04%にも満たない。しかも65歳以上の人口の割合が38%という、過疎と高齢化の町だ。
 そんな下川町の「森林未来都市」の取り組みの3本柱が、豊富な森林資源を最大限に活用する「森林総合産業の創造」と、木質バイオマス(木材からなる再生可能なエネルギー源)活用による「エネルギーの完全自給」、そして誰もが安心して暮らし活躍できる「高齢化に対応した地域社会の構築」だ。
・・・>

「森林未来都市・下川町の挑戦(前編)~過疎・高齢化の小さな町が発信する“日本を元気にするモデル”」

フッターーーーーーーーーーーーー

農村消滅論から大転換
http://shinshumachidukuri.blogspot.jp/2015/01/blog-post_17.html

「スマート・テロワール : 農村消滅論からの大転換」を読んで
http://shinshumachidukuri.blogspot.jp/2015/07/blog-post_9.html

農楽しながら「”田舎暮らし”コミュニティ」を創る
(月刊『ザ・フナイ』より)
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無農薬玄(白)米の販売
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蓼科だより・424号〜田舎暮らし情報

★ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー2015年12月5日(土)★
★テーマ:農楽の終い、農村自給圏とは、縄文の里村づくり、
     楠木正成、反日でないものは国賊、
★蓼科便りは,重農主義を尊重し、地域自給圏構築をめざします!
★ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー★


 畑と田圃の今年最後の片付けと来年に向けての準備がようやく終りました。NPO活動がだんだん活発化するに伴って、時間が足りなくなり、シルバー人材センターに助っ人を頼みました。
 畑に現在残っているのは、来春収穫するタマネギとニンニク、秋撒きの葉物が僅かです。獣避けのネットを外し、空いている部分に籾殻燻炭と米糠をたっぷり撒いて耕運機で起こしました。

 田圃は、昨年から借りた3枚の避け(中畦)のできが悪かったので、2日かけて、ミニバックホーをレンタルして整備し直しました。巧いもんですよ!今度は大丈夫です。
 ドジョウがたくさん出てきましたが、残念ながら捕ってるヒマがありませんでした。上等のつまみを逃してしまいましたが、来年の楽しみです。

 雨よけハウスのトマトも終りです。今日、最後の収穫をしました。気温が零度になると凍みるのでしょう、実がふやけてしまい、葉も枯れてしまいます。でも今年も充分楽しませてくれました。トマトも全部抜いて耕さなければなりません。それが最後の畑仕事になるでしょう。

 明日は恒例の佐久市民オーケストラと市民合唱団による第九演奏会があります。例の音楽好きの彼と二人です。月並みと笑わないで下さい。指揮者と声楽ソリスト以外はアマチュアですが、だからこそ真剣な演奏が伝わってきて感動します。師走の実感です。

ーーー農村自給圏(スマート・テロワール)とは?

 下記URLにある記事は「スマート・テロワール」の説明には最適だと思いますので、再掲します。
 山形県では山形大学が「実証展示圃」(4年輪作と耕畜、農工商連携の実証)に取組みを始めました。

 ごく一部ですが、引用します。
<循環する社会を構想したときに、もう一つ循環させる必要があるのはお金なんですね。お金を地域内で循環させると地域が豊かになります。そのために は、地域の食べものをおいしくすることが必要です。ヨーロッパは「美食革命」と「スローフード」で農村の危機を乗り越えました。
ミシュランの星付きのレス トランもつくりました。農村が豊かになるためには、地域の住民にお金を使ってもらわないといけません。地域のおいしいものにお金を使ってもらうのです。地 産地消というのは単に地域のものを食べてもらうということにとどまらないで、地域の食文化を高め、おいしいものを地域内で提供して食べてもらうことです。 

外に出すより先に、地域でおいしいものを食べるという考え方です。すると、地域に持ち込まれたナショナル・ブランド商品への関心が薄れ、外部ではなく地域 内にお金を落とすようになります。また、地域の人たちが地域の食べものに誇りを持つことも大切です。
イタリアの人々は、他地域のワインはまずいと言うぐら い自分が住んでいる地域の食べものを誇りにしています。それが世界中にイタリアンのブームを起こしました。このような「美食革命」によって、農村の成長が 始まります。>


ーーー「八ヶ岳山ろくに根ざし-住まいづくりを応援します」

 15年ぶりくらいだと思いますが、すばらしい男に再会しました。友あり遠方より来るの感慨でした。私の妹夫婦がやっている女神湖畔のプチホテル&レストラン・ベルで会食しました。
 住環境コンサルタントという非常に珍しい難しい仕事に取組んできた男ですが、「蓼科便り」に書いた「スマート・テロワール」に共感し本も読み、私にコンタクトしてくれたのでした。

 下段にホームページを紹介しますので、名前を明かします。オータ住環境社長太田清人さん56才です。タイトルの文言はホームページのキャッチコピーです。取組んでいる一番の事業名が「縄文の里村づくり」。「縄文人の知恵を入れた理想の住宅地」と謳っています。ホームページにかなり詳細にその内容が紹介されています。

 事業名から想像がつくように、彼の会社は、国宝「縄文のビーナス」を出土した地域にあります。縄文のビーナスは、テレビで何回か放映されましたので見た方も多いと思います。下にホームページを添付。

 縄文の里村づくりの基本コンセプトに次のように書かれていました。
「自然環境豊かな私の生まれ故郷に、自給自足できる豊かな里山集落を作ります
縄文文化の里で 子育て 二世帯 第二人生・・野菜を作り田舎で暮らしましょう
暮らしている 全ての住人が、幸せを感じ取れる、村づくりを 推進してまいります」

 このコンセプトから判るのは、折に触れてご紹介している農村自給圏(スマート・テロワール)構想に重なります。自給自足と自給圏の違いはありますが、自給自足は自給圏に包含される概念ですから矛盾はないと思います。
 ホームページから、縄文の里村づくりをみて頂くとお判り頂けるように、すばらしいサステイナブル・コミュニティづくりです。私も長らく”まちづくり”を研究してきましたが、現実に、数十ヘクタールはあるかと思われる一つの集落をとりまく地域全体をゾーニングして、その建設が進行しているのを知ったのは初めてです。
 日本のどこかにはあるかも知れませんが、私の知る限りでは。

 太田さんの経歴をお聞きすると、特にサステイナブル・コミュニティの勉強をしたことはなく、海外の視察もなかったようです。にも係らずこんなすばらしい発想ができるとは天才的です。
 ですが、全く違った見方をすると、縄文の暮らしへの思いからこの発想が生まれたとすると、縄文の里はサステイナブル・コミュニティだったに違いありません。縄文のビーナスが彼を導いているのかも、と思ったりもしました。今、次々と新しい移住者が来ているようです。

 住宅建築も、在来工法、自然素材、地域産材、自然エネルギー利用でやっています。まさしく「スマート・テロワール」の思想です。力強い味方ができた感じです。講師として来て頂くよう、お願いしました。

オータ住環境(株)

国宝「土偶」(仮面の女神と縄文のビーナス)

ーーー楠木正成を知っていますか? 
 国際派日本人養成講座からです。
 楠木正成の名前は知っていても、ここに書かれているようなことは知りませんでした。教科書問題に絡めて書かれていますが、記録に基づいた論説だと思いますが如何でしょう。もし、天皇制礼讃の歴史解釈だと批判する向きがあるでしょうが違うようです。下段のURLをお読み下さい。

<・・実際に新政の中心となった「記録所」には楠木正成と名和長年(JOG:隠岐脱出した後醍醐天皇を迎え入れた武士一族の長)が配された。また貴族にしても従来の世襲制を改め、家柄は低くとも能力ある人材は積極的に登用している。「公家、武士の差別なく朝政に参与させることにした」というのが史実である。
 一方、自由社版の「天皇親政」もやや言葉足らずで、戦前の「天皇主権」か、などと短絡的に誤解する生徒がいるに違いない。もう少し詳しい説明が必要だ。・・・>
楠木正成を知っていますか? 
http://blog.jog-net.jp/201511/article_6.html
ーーー「この国は狂ったと、私は泣いてしまいました」

 この種の話はどう受けとったら良いのか。政治抗争にすぎないという取り方もあるようですが、本当に不幸で不毛な抗争だと思います。

<ある韓国人が、こんな文章を書いている。
「あの東日本大震災の夜、サッカー応援などに使う「デーハン・ミングック(大韓民国)」という喜びの叫びを何度も耳にした時、この国は狂ったと、私は泣いてしまいました。」

 著者のシンシアリーさん(男性、1970年代生まれ)は生粋の韓国人だが、母親が日韓併合時代に学んだ日本語を教えてくれたお陰で、子どものころから日本の雑誌やアニメを日本語を読んだり聞いたりして、今では時々の日本旅行を楽しみにしているという。

 そのシンシアリーさんは「韓国では、反日でないものは国賊扱いされ、見つかれば社会的に抹殺されます」と言うが、その一例としてこんな事件があった。・・・>

「体面(チェミョン)」と「恨(ハン)」の精神構造
http://blog.jog-net.jp/201511/article_8.html

フッターーーーーーーーーーーー
農村消滅論から大転換
http://shinshumachidukuri.blogspot.jp/2015/01/blog-post_17.html

「スマート・テロワール : 農村消滅論からの大転換」を読んで
http://shinshumachidukuri.blogspot.jp/2015/07/blog-post_9.html

農楽しながら「”田舎暮らし”コミュニティ」を創る
(月刊『ザ・フナイ』より)
http://shinshumachidukuri.blogspot.jp/2014/11/blog-post.html

無農薬玄(白)米の販売
http://daylanbo.blogspot.jp/2013/11/blog-post.html

農楽のすすめ!
http://tateshinadayori2.blogspot.jp/2011/08/blog-post_26.html

”田舎暮らし”動画がYoutubeに300本以上
http://jp.youtube.com/user/takasukey

メルマガ「蓼科便り」のアーカイブス
http://tateshinadayori2.blogspot.com/
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2015年11月29日日曜日

蓼科だより・423号〜田舎暮らし情報

★ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー2015年11月28日(土)★
★テーマ:浅間連峰の雪、こだまホールのN響弦楽、腐る経済、
     君たちに憎しみはあげない、磊庵、下條村
★蓼科便りは,重農主義を尊重し、地域自給圏構築をめざします!
★ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー★


 今朝の浅間連峰は中腹から上が真っ白でした。札幌では40センチの雪とか。妻の従姉妹が札幌に嫁いでいるので気になるようです。昨日は庭で薄氷を踏み、冬の到来を実感。立科町の観光地女神湖から白樺湖にかけての道路では既に数回塩カル(凍結防止剤)撒きの出動があったとか。今まで温かすぎたので、急に冬がきた感じです。

 昨日、タイミングよく根菜類と観葉植物の温室の整備が終り収納もできました。父が盆栽の温室にしていた半地下の細長く狭い部屋ですが重宝しています。昨年の計測では室温が0度になってしまうので、壁に断熱材を張ってみました。最低を4℃位にキープしたいのです。
 収納したのは、大根3種類とヤーコンとネギ、そして金陵辺(日本蜜蜂捕獲用の和蘭)6鉢、鉢植えのバラ3鉢、君子蘭。ネギは湿気のありそうな位置に根を地面につけて置き、大根はビニール袋に入れました。これから春まで気を使うのは換気と観葉植物の水やりです。
ーー
 11/22、上田市こだまホールにて、N響奏者による弦楽三重奏でモーツアルトの「ディベルティメントK.563」と、ピアノ五重奏曲シューベルトの「鱒」を聞く機会がありました。両曲とも生演奏で聞くのは初めてでした。
 K563は、たくさんあるモーツァルトのディベルティメントの中でもっとも人気のある曲のひとつだそうですが、華麗なバロックの雰囲気を堪能させてくれました。鱒は馴染みな曲なのでゆったりと楽しめ、最もポピュラーな第4楽章をリクエストでも演奏してくれたので熱い拍手を送りました。

 30代から40代の奏者ですばらしかったです。私にしては高めの料金でしたが、東京で聞けば倍は取られるだろうなと連れていってくれた友人と話しました。先月のイ・ムジチといい、この音楽好きの友人のおかげで、世界でも一流と評される演奏を聴くことができてラッキーでした。
 こだまホールは木造りのこじんまりした温もりのあるホールなので、室内楽やソロ演奏を聞くには最適です。

 因にディベルティメントの意味が判らなかったので調べました。
< 18世紀中頃に現れた器楽組曲である。明るく軽妙で楽しく、深刻さや暗い雰囲気は避けた曲風である。貴族の食卓・娯楽・社交・祝賀などの場で演奏され、楽器編成は特に指定はなく、三重奏、四重奏、弦楽合奏、管楽合奏、小規模のオーケストラなど様々である。また形式・楽章数ともに自由である。・・・>
ーーー田舎のパン屋が見つけた「腐る経済」

 松尾さんに薦められて、「田舎のパン屋が見つけた「腐る経済」」(渡邉格著講談社)という奇妙な名前の本を読みました。30才まで自分の人生を見つけられなかった学者の息子が、祖父の啓示を受けてパン作りに挑み、小麦と菌類と向き合う中で、自然界の生命力に気づき魅了され、天然酵母と天然麹菌によるパン作りを極める自伝小説。

 興味をそそるのが、修業時代に経験した幾つかのパン屋の劣悪な経営実態を、マルクスの資本論を通して考え、自分のパン屋を「腐る経済」という考え方で経営していることです。「腐る経済」とは、利益を求めない、蓄積しない経営を意味しているようです。労働者を搾取しない経営とも言えるかも。
 腐らない経済というのは、ピケティが指摘した資本家の経済、或いは市場主義経済を差しているようですが、正直言って、腐る経済とどこでどうやって線を引くのか判りません。

 私はマルクスの資本論を勉強したことがないので、おかげで資本論に触ることができました。ですが、著者が書いていることはきっと本質的な部分を扱っているだろうと勝手に想像しています。
 一見共産主義者ともとれますが、違うようです。下記の文章があるからです。
「封建主義から共産主義まで人類は今まで様々な社会システムを取り入れてきたが、資本主義が一番ましなシステムだと思う。欠陥もあるが、良い面もある。」

 資本主義の最大の特徴は資本家が生産手段を独占していること、それが生産手段を持たない労働者を搾取することになる。だから、生産手段を資本家からとりあげて国家が持てば搾取はなくなる。と考えたのが共産主義革命だということのようです。しかし、歴史的にはその試みは全て失敗に終り、未だにそれを証明できないままです。

 天然酵母と天然麹菌によるパン作りへの熱烈な取組みは感動ものです。有機栽培と自然栽培の違いも解き明かし、動物性蛋白の問題も提起しています。「ほたるの居る田んぼを創る会」の稲作りに通じるものがあります。自然耕塾@高山村で習った不耕起移植栽培の米が自然栽培の米と違うかどうか試してもらいたくなりました。

 何よりも大きく頷いたのは、生命力についての探求です。次のような記述があります。
<自然栽培で野菜を作っていた畑で、農業大学の研究者が土壌調査をした時のこと。最終的な結論は、「この土では養分が足りていないので作物はできる筈がない」というものでした。
目の前で人参や大根が実りをもたらしているというのに。そのギャップが埋められずじまい。科学の目だけでみたら不思議なことかもしれないが、そのギャップにあるものこそが生命力というものではないかと思う。>

 生きている土、つまり生命力を持った土が答えだと思うのです。私は論理的に説明はできませんし、実践もしていませんが、これを信じます。たぶん、不耕起仲間のMさんなら説明してくれると思います。
 思想的には釈然としないところがありますが、ともかくすばらしい取組みで、すばらしい奥さんと子供たちで、すばらしい経営をしていることは間違いありません。私はエコールという上田地区の図書館ネットワークからお借りしましたがお薦めの本です。

ーーー 「君たちに憎しみはあげない」

 またまた安中さんが注目すべきコメントを下さいました。

<・・・戊辰戦争の私のコメントを掲載いただき、ありがとうございます。
子供の頃、祖父から「薩長のやつばらと口を聞いてはいかんぞ」と言われました。私の先祖は、故郷の村松堀藩に使えていたそうです。きっと、祖父は、祖父の父から官軍に蹂躙された話を聞かされ、薩長に対する恨みを抱いたのだと思います。

ところが、その孫である私には、その恨みが理解できずに、鹿児島や山口の人とも付き合っています。きっと、34代経れば、恨みは引き継げないのですね。弊社の中国人の社員(28歳です)も、反日意識はゼロですし、甥の一人は韓国人の嫁さんをもらいました。だから、今の中韓の若者の多くには、反日意識などもう無いのです。
彼らの話を聞く限りですが、むしろ親日のほうが多いような気がします。

タイムカプセルの話は笑いました。過去のことなど、ほじくり返さないほうがよいということですね。・・・>


(安江)「過去は全て正しい」と言った船井幸雄さんの言葉を思い出します。「正しい」という言葉を「仕方なかった」と意訳するとスゴく判りやすくなるように思います.船井さんは、若い頃幼い子どもと奥さんを亡くしていますが、それでもそう言ったのです。戊辰戦争も日中戦争も太平洋戦争も喧嘩両成敗ではないでしょうか。

 過去を否定すると,復讐につながるのでは。肯定するということは、お互いの立場を理解することで、双方にやむを得ない事情があったことが理解できれば復讐は起こらないでしょう。それを形にしたのが条約だと思います。

 そういう意味でも勝者の復讐裁判とも言える極東軍事裁判は間違っています。しかし、それでも日本は、極東軍事裁判と2発の原発は正しかった(仕方なかった)としました。日本はアメリカに勝っているのだと思います。まともなアメリカ人なら恥ずかしさを感じているのではないでしょうか。

 安中さんの中国人、韓国人の話も「過去は全て正しい」ということを無意識に理解しているのだと思います。

 最近のパリテロ事件の首謀者達に向かって、「君たちに憎しみはあげない」と言ったフランス人ジャーナリストの次の言葉も同じ解釈ができるように思います。

<「金曜の夜、最愛の人を奪われたが、君たちを憎むつもりはない」という書き出しで始まる文章は、妻の遺体と対面した直後に書いた。
「君たちの望み通りに怒りで応じることは、君たちと同じ無知に屈したことになる」と憎しみを否定。「君たちの負けだ。(略)幼い息子の幸せで自由な日常が君たちを辱めるだろう。彼の憎しみを勝ち取ることもないのだから」と、1歳半の息子と2人で普段通りに暮らし続けることを宣言している。>
 しかし、一方で、彼は空爆を拒否するのでしょうか。難しいですね。

ーーー栃木の方がそば処「磊庵」ヘ!!

  Oさん、ありがとうございます。嬉しいやら、驚くやら、ビックリです!さぞかし、そば屋のご主人も喜んでくれたことでしょう。そして、力強いエールをありがとうございます。

<栃木のOです。メールをいただき、昨日、時間があったので、佐久市のそば処「磊庵はぎわら」へ早速出かけ、おいしいお蕎麦を賞味してきました。

栃木からは200キロ強かかり、到着した14時でも店はいっぱいで、名物「水萌えそば」はソールドアウトでしたが、大変おいしい蕎麦をいただけました。そばの味もさることながら、お店の設えと窓から見える南アルプスの稜線が綺麗でしたね。

ついでに、佐久市内の成田山の界隈の街並みも視察してきました。ちょうど、一昨日の、上信越高速のヘリコプター事故の片道制限で、大渋滞している様を、下り方面から確認していたので帰りは3連休最終日の、旧軽井沢で時間つぶしして、帰宅しました。メルマガの情報いつもありがとうございました。

農業政策大転換時期にあって、安江さんのご奮闘、蔭ながら応援しています!>

ーーー日本の未来が見える村・長野県下條村

 下條村は、活性化モデル自治体として全国から視察団が訪れているということです。以前にテレビでも放映していた記憶がありますが、改めて調べてみました。日経ビジネスオンラインからです。

<・・・長野県南部、天竜川の畔に広がる下條村。出生率を向上させたことで全国的に知られる村である。国の合計特殊出生率は1.34。それに対して、下條村の出生率は200306年の平均で2.04人に上る。・・・この出生率は長野県下でも随一だ。さらに、村の人口4176人のうち014歳が710人を占める。人口比17%。この数字も県下一という。・・・・・・この村では中学3年生までは子供の医療費がかからない。さらに、この2年で村営保育園の保育料を20%値下げした。子供向けの書籍を中心に68000冊の蔵書がある村営図書館も村の中心部にある。・・・

・・・伊藤村長は職員に対して、民間企業の従業員がいかに厳しい環境で仕事をしているか、いかに君たちの仕事ぶりが非効率か。懇々と説諭した。・・・
それでも残りの3割は理解してくれない。またまた業を煮やした伊藤村長。実際に民間の仕事を体験させるため、職員を飯田市内のホームセンターの店頭に立たせた。・・・
・・・その結果、村長就任時に比べて、職員数は約半分の34人にまで減った。人口1000人当たりの職員数に直せば8.1人。これは、同規模の自治体に比べて半分以下の数値だ。・・・

日本の未来が見える村・長野県下條村、出生率「2.04」の必然
http://business.nikkeibp.co.jp/article/manage/20090209/185533/?P=1

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農村消滅論から大転換
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「スマート・テロワール : 農村消滅論からの大転換」を読んで
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農楽しながら「”田舎暮らし”コミュニティ」を創る
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無農薬玄(白)米の販売
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農楽のすすめ!
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2015年11月23日月曜日

蓼科だより・422号〜田舎暮らし情報

★ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー2015年11月21日(土)★
★テーマ:タイムカプセルから、メル友から、オーガニック200ha,

     自民党のTPP対策、国境なき医師団、朴正煕大統領
★蓼科便りは,重農主義を尊重し、地域自給圏構築をめざします!
★ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー★


 今日、思いがけない手紙が亡き母や過去の私から届きました。立科町が30年前に設置したタイムカプセルが開かれたのです。84才で亡くなった母が64才の時に書いていました。日本社会があらゆる面で順調に行っていた時期らしく、文章は明るい夢に満ちていました。今の現実を知られなくて良かったと、胸を撫でおろしました。
 私が妻に宛てた手紙もバラ色の文面になっており、妻から「これを読んでどう思うの」と恨めしそうな目線。男は辛いよ!です。何も言えませんでした。
ーー
 前号の「混声合唱団」の記事に間違いがありました。「NPO信州まちづくり研究会に入会して頂いた奥さんがアルトを・・」は、「NPO信州まちづくり研究会に入会して頂いた会員の奥さんがアルトを・・」が正しいです。奥さん、すみませんでした。

 合唱団の関連で横浜の旧友Tさんから懐かしいコメントを頂きました。
<私も3年前から横浜の青葉区の男声合唱団に入って歌っています。シニア平均73歳の60名位が集まって楽しみ、合唱祭や老人ホームの慰問に頑張っています。また来年3月は川崎ミューザのコンサートホールで定期演奏会をします。>
 海外を跳び回っていて、最近立科町に引っ越してきた旧友Oさんからも嬉しいコメントを頂きました。
<メルマガを読んでいて、「スマート・テロワール」に強い関心を持っています。同じ思いの友人二人もいるので、次の連休に帰郷した時安江さんとお話ししたい。本も3冊欲しいです。・・・何か日本人の心が崩れてきているような気がするんです。・・・>

 Oさんは23日に私の自宅に来てくれます。5年ぶりくらいなので楽しみです。海外で働いている人の考え方は客観的に日本をみているので貴重です。
ーー
 以前に中国の作家さんが取材旅行で当地に来られたことを書きましたが、何と、不耕起移植栽培を勉強させて欲しいという依頼が飛び込んできて驚きました。韓国では既にこの農法が導入されているようですが、国際化という言葉が肌感覚になってきたような気がします。

ーーーオーガニック大豆の大規模経営を実現させた「脱固定観念」発想

 『農業経営者』の記事からです。本当に常識を覆す内容にビックリです。
 下段のURLから全文をどうぞ。下記は紹介記事です。
有機栽培は小規模経営が当たり前。こんな常識がいまでも日本ではまかり通っている。この常識を覆したのは、北海道比布町に拠点を置く(有)営農企画・今城正春だった。耕作面積は大豆だけでも70haに及ぶ。・・・>


(私)全部で200ヘクタールを栽培しています。40代半ばで、建具屋から農業経営者になった話です。一般の農家の皆さんには理解不能のお話でしょうね。
 長野県の地形では、どうやっても200ヘクタールは無理だと思いますが、水田の畑地転換を含めた耕地再整備をすれば、20ヘクタールくらいなら可能性はあるのではないでしょうか。スマート・テロワール構想を進める上で大きな課題です。

ーーー自民党、水田の畑地転換をTPP対策に盛る!

 ついに動き出したか、という感じです。日本経済新聞11/18(下段URL)に、自民党のTPP対策として政策大綱に盛り込まれたとありました。「攻めの農林水産業への転換」と謳っていますが、大きな前進だと思います。

 ある意味、農家政策から農業政策へ舵を切ったとも言えるように思います。当然、行き着くべき転換だと思います。お墨付きが出て、関係官庁もこれで農村自給圏(スマート・テロワール)構想に載り易くなると期待します。ハードウェア(農地)改造はやり易くなります。

 我々NPOの役割はソフトウェア(耕・蓄・工・商連携と循環型農業システムの構築)にあるのかも知れません。忙しくなりそうです。問題は地域の潜在力です。諦めきって農政不審に陥っている高齢の農家を目覚めさせるのは容易なことではないと思います。
 上記の今城さんのような、或いは脱公務員で当NPOの会員になってくれたYさんのような新しい血の移入が必要だと思います。

 今日、NPO法人信州まちづくり研究会の月例会があったのですが、上記の報道を踏まえて一段と熱が入り盛り上がりました。12月に入ると農作業から解放される会員が動けるようになるので、本格的に活動が始まります。

http://www.nikkei.com/article/DGXKASFS17H41_X11C15A1PP8000/

ーーー「磊庵はぎわら」の水萌えそば(どうづきそば)

 水萌えそば(どうづきそば)というギャバがあふれる美味しいそばが、信州大学の井上教授によって開発された「千本杵搗き機」によって再現されたといいます。
 佐久市のそば処「磊庵はぎわら」で味わうことができます。私が現役時代に作らせて頂いたお店だから宣伝する訳ではありません。本当にすばらしいのです。嘘だと思ったら、行って召し上がってみてください。自信をもってお薦めできます。そばのバラエティーに驚きますよ。

 佐久市R141のヤマダ電気の臼田よりですが、看板がないのでご注意。道下の見えにくいところにあります。
http://www.raian-hagiwara.com/

ーーー国境なき医師団(Médecins Sans Frontières=MSF)

 くれなければいいのに、私のところに国境なき医師団日本代表医師から寄付の要請が届きました。経営上とはいえ、金銭で他人に迷惑をかけた人間が寄付をするなど、偽善っぽいと思いながら捨てようと思った手紙に目を落としました。
 「たくさんの命を救ったはずなのですが、思い出すのは、救えなかった子どもの顔ばかりです」という言葉に吸い寄せられて最後まで読んでしまいました。
 「医師団の施設でできる治療には限りがあります。資金が不足しているからです。その時には助かりそうな子どもを治療し、そうでない子どもはあきらめるというような、とても残酷な決断をしなくてはなりません。」
 「体重が規定に満たない赤ちゃんのお母さんやお父さんに、入院できないと伝えるのは、医療チームリーダーである私の役目でした。資金が不足しているからです。」
 読んでいて涙が止まりませんでした。偽善っぽいと思う気持ちを封印して最低限の金額ですが送金することにしました。無産者で、お金のことで家族に迷惑をかけている身ですが、書かれている地獄のような悲惨さに比べればなんのそのです。貧者の一灯です。

 驚いたことに、この組織は政府や国際機関から支援を受けず、民間の寄付だけで運営されています。日本国内だけでも70億円も集まっています。約30万人・社の支援です。きっと私のメルマガを読んで下さっている人の中にもいらっしゃると思います。

下記はホームページからです。
<国境なき医師団は、 中立・独立・公平な立場で医療・人道援助活動を行う民間・非営利の国際団体です。1971年に設立し、1992年には日本事務局が発足しました。・・・

・・・MSFは世界各地に28事務局を設置しています。主な活動地はアフリカ・アジア・南米などの途上国です。2014年は38000人以上の海外派遣スタッフ・現地スタッフが、約60の国と地域で活動を行いました。また、2014年実績では、MSF日本から87人を派遣しました。派遣回数は計126回で、23の国と地域で活動しました。・・・>
http://www.msf.or.jp/

ーーー朴正煕大統領は実に傑出した人物であったが

 国際派日本人養成講座の記事(下段URL)からです。
 石原慎太郎と言えば右翼だと評する人が多いように思いますが、私は右翼だろうと左翼だろうと本当のことを知りたいと思っています。産経新聞のこの記事に嘘がないとしたら、すばらしいことだと思います。人間、時には嘘をいうこともあると思いますが、これは本当だと思うのですが如何でしょうか。

<・・・ある時酒の席で朴元大統領は思いがけぬ述懐をしてくれたものだった。「自分は貧農の息子で勉強をしたくてもできずにいたが、日本人がやってきて子供を学校に通わせぬ親は罰を食う、ということで親も嫌々許して小学校に通うことができた。
そこでの成績がよかったので日本人の校長に勧められ、ただで通える師範学校にいかされた。さらにそこの校長が私を見込んで、これからは軍人の時代だからと推薦されて満州の軍官学校に送られ首席となった。そして、他にもいた日本人の子弟をさしおいて卒業の際には代表して答辞を述べさせられたものだ。あれだけの事をさせる民族はあまりいないと思うな」と。
そしてまた突然私に「あの竹島は厄介なことになるよ、あれは李承晩が国際法を無視してやった線引きで、その内必ず困る火種になると思うから、今の内にお互いダイナマイトでもしかけて無くしてしまったらいい」と。・・・>
朴正煕大統領は実に傑出した人物であったが…
http://www.sankei.com/premium/news/151116/prm1511160015-n1.html
(私)先の「蓼科便り」に書いた戊辰戦争のことで安中さんから次のようなコメントを頂きました。
「戊辰戦争のこと、安江さんの仰るとおりです。我々が学校で教えられた明治維新の歴史は、勝者である薩長の視点で書かれた歴史です。先の大戦の歴史と同じです。
 前にも書きましたが、私の故郷(新潟)の藩は幕府側についたため、薩摩の大軍に攻められました。薩摩軍は、城のみならず、故郷の町を焼き払いました。その後の生活困窮の中で、多くの民が樺太へ新天地を求めて去りました。私の故郷の年寄りで西郷隆盛のことを良く言う人はいませんでした。」

 世界で起こっている戦争から見れば、日本の戦は兄弟喧嘩のようなもののような気がします。それでも見方も評価も様々です。会津と山形と新潟とで官軍の評価はまるで違いますし、我々が教わった教科書は薩長の都合のいいように書かれているのだと思います。でもこれは世界の常識なんでしょうね。
 歴代首相を見ると長州勢が圧倒していて、岩手以外の賊軍東北勢はゼロ。安倍さんも長州です。

http://www2.ttcn.ne.jp/honkawa/5237.html

フッターーーーーーーーーーーーー

農村消滅論から大転換
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「スマート・テロワール : 農村消滅論からの大転換」を読んで
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農楽しながら「”田舎暮らし”コミュニティ」を創る
(月刊『ザ・フナイ』より)
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無農薬玄(白)米の販売
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農楽のすすめ!
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”田舎暮らし”動画がYoutubeに300本以上
http://jp.youtube.com/user/takasukey

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2015年11月18日水曜日

蓼科だより・421号〜田舎暮らし情報

★ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー2015年11月14日(土)★
★テーマ:不耕起栽培、現代妖怪の正体、庄内の人々、耕作放棄地問題、
     杭不正問題の深層
★蓼科便りは,重農主義を尊重し、地域自給圏構築をめざします!
★ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー★


 田んぼの収穫の片付けは全て終了し、来年の準備に入りました。このところNPOの仕事が増えてきたので助っ人をお願いしています。
 来年の準備というのは、藁を全量、コヌカを1反歩当り60kg、ミネラル(私の場合は籾殻120kg分の燻炭)を散布し、浅い耕運をします。散布しているのは、全て田んぼから収奪した分です。不耕起栽培の肥料理論は単純明快で、全てを元に戻すというものです。

 戻せないのは食べちゃった白米部分だけです。それを補ってくれるのが糸ミミズという訳です.その糸ミミズのために冬期堪水が必要なんですが、私の田んぼには冬期間は水路に水がないのでかけられません。
 本来の不耕起は耕運をしないのですが、ワラやその他の材料の浮き防止と分解の促進のために半不耕起にして浅く耕運します。そして、春の雪どけ水と雨水を待って、できるだけ早く満水にします。

 先週、高山村の自然耕塾で第6期生の卒業式があり、Mさんの講演もあったので参加しました。毎年20名程の卒業生が誕生します。驚いたことに生徒の中に20代の若い人が数人いたり、半分ほどは県外から来ていたことです。岐阜、静岡、新潟、群馬等です。

 私も「スマート・テロワール」の宣伝をさせてもらい、「希望のもてる農業と地方再生のための画期的な提言です。」と言ったら、持っていった「スマート・テロワール」と「里山資本主義」7冊づつがすぐ売れてしまいました。もっと持っていけばよかったと、残念なことをしました。

 お米の味のことですが、前回あまり良くないことを書きましたが、2番目に脱穀した田圃のお米の味はとても良かったです。やはりその田圃の土が良いのです。
 全体をして味の良いとことと良くないところと半々の感じなので、お客様用にはブレンドで出させていただくことにしました。ご了承ください。正直なところ、ブレンドしても味はほとんど変わりません。良いと思います。
ーー
 今日、久しぶりに混声合唱団の演奏会を聞きました。東御市に本拠があるとうみ混声合唱団の定期演奏会でした。とてもすてきでした。つい最近、NPO信州まちづくり研究会に入会して頂いた方の奥さんがアルトをおやりになっていて、誘われたものです。会場は東御市のサンテラスホール。

 指揮をとったのは、県下唯一の小諸高校音楽科の発足に尽力された教諭高木房雄さんで、声楽出演者は東御市を中心とした近在の皆さんのようでした。会員の奥さんは我が立科町です。
 西洋音楽の発祥とされるグレゴリオ聖歌にはじまり、星野富弘さんのすてきな詩「花に寄せて」から7曲、そして、オペラ座の怪人とキャッツから名場面の曲が演奏されました。キャッツではセガワバレエアカデミーの小中学生ダンサーがとても可愛いバレーを見せてくれて大きな手拍子と拍手に沸いていました。

 手足の自由を失い口に筆を加えて絵と詩をお書きになる星野さんの展覧会を同じホールで見た記憶があったので、感慨ひとしおでした。人間の声は最高の楽器だと言いますが本当にそうですね。素敵な演奏会をありがとうございました。

ーーーこれが世界の富を食い潰す「現代妖怪」の正体だ!

 松尾さんから薦められて「新自由主義の自滅」(菊池英博著文春新書)を読みました。私には経済論説を批判できるような基礎知識はありませんが、日本政府やOECDの統計などを使って、近現代の日本と世界の恐慌や景気の変動を非常に判りやすく理解させてくれます。

 単純化して論評するなら、「新自由主義者の経済政策は間違っている。ケインズ経済学が正しい。世界先進各国の近現代経済史はそれを証明している。日本も即刻改めるべきである。」というものです。確かにデータと説明は一致していました。とても良い勉強になりました。
 これが本当に正しいかどうか私には判定できませんが、感想を述べるとすれば、この本で言ってることは正しいように思えます。但し、ケイジアンとしての見方なので、マルクス学派や新自由主義学派は全く違った解釈をするんでしょうね。

 私がこの種の論説を読んだ時にいつも不思議に思うことがあります。書かれている内容は全て公開されているデータであり、説明されれば無学な私でも判るのですから、世界の専門経済学者の皆さんがそれを知らない筈はないと思うのです。
 にも係らず、この論説からすれば明らかに間違いである新自由主義が、日本を含め主要先進国で行われるのには何か重大な訳がある筈と思うからです。何故でしょう。その訳を私は知りたいです。どなたかご教授願えないでしょうか。

ーーー庄内の人々の西郷隆盛への敬慕

 NPO法人信州まちづくり研究会が取組んでいる「スマート・テロワール」の実証先進地である山形の話なので注目しました。国際派日本人養成講座からです。

< 世の中には不思議な付き合いがあるものだ。西郷隆盛と庄内藩(現在の山形県庄内地方)の人々との交流である。明治元(1868)年の戊辰(ぼしん)戦争では、庄内藩は西郷隆盛率いる明治政府軍に降伏したのだが、西郷の高潔な態度に感激し、その後、藩主自ら70余名の藩士を率いて、薩摩に赴き、西郷に親しく教えを請う。

 西郷は明治10(1878)年の西南の役で戦没し、「逆賊(天皇への反逆者)」の汚名を着せられるが、明治22(1889)年、明治天皇が正三位を与えて汚名を晴らすや、旧庄内藩の人々は西郷の語った言葉をまとめた『南洲翁遺訓』を刊行し、風呂敷包みに背負って、全国に配布して回った。

 庄内の人びとの西郷への敬慕は現代まで続いており、昭和51(1976)年には南洲神社が創設され、「財団法人 庄内南洲会」が西郷の人徳を称える活動を続けている。・・・続く>


http://blog.jog-net.jp/201511/article_2.html

(私)戊辰戦争は、一方において、長州が会津で残虐非道なことをしたという歴史があります。ひとつの出来事でも見る場所により、相手により、架けてる眼鏡により、その内容は全く違ったものになります。恐らく、太平洋戦争における日本軍のことも同様だと思います。

 生きるか死ぬかの極限状態の中では、狂気が起きても、何が起こっても不思議はありません。だからこそ、そのような状況の中で残されたものは本質であり、永遠に人々を突き動かすのでしょうか。

ーーー耕作放棄地の課税1.8倍に 移転促し農地集約

 耕作放棄地を無くすための政策だということです。日経ニュースメールからです。

<・・・農林水産・総務の両省は農地向けの税制優遇を見直す。耕作放棄地の固定資産税を1.8倍に引き上げ、税負担を重くする検討に入った。税金の安さから放棄地のままで所有する持ち主が多く、やる気のある農家に農地が渡らない現状を改善する。

一方で、農地中間管理機構(農地バンク)に貸した農地の固定資産税の軽減も検討する。環太平洋経済連携協定(TPP)の発効をにらみ、農地の集約で農業の国際競争力を高める。・・・>


http://mxt.nikkei.com/?4_41706_1351907_1

(私)かつて、作らなければ金を出すという減反政策がありましたが、それと同じ後ろ向きの政策だと思います。耕作放棄せざるを得ないような、農村から希望を奪った政策をやったのは誰なんでしょう。作れないようにしむけておいて、手放せと言っているのと同じです。嫌がらせをして追い立てをする闇の組織がやる手口と同じではないでしょうか。

 そもそも、地方の中山間地へくれば、貸したくても、ただで良いからと言っても借り手がいない農地がたくさんあります。しかも、この半世紀に税金を投入して作った農地です。このような農地は、この法律ができても動くことはないでしょう。いったい、どうしろというのでしょう。
 但し、平野部の優良農地にこの法律を適用するのは理にかなっているように思います。全てのことにTPOは必要です。

 嫌がらせをするのではなく、何故農地を生かそうとしないのでしょう。答えは『スマート・テロワール-農村消滅論からの大転換-』(松尾雅彦著学芸出版社)に書かれています。

ーーーあまりにも鈍感な建設産業
 HAL通信のメルマガからです。ハルシステム設計は福島第一原発にも関わった建設コンサルタントです。ここに書いてある通りだと思います。重大社会問題なので、長いですが引用させて頂きました。
<1
ヶ月前の本メルマガで、私は「国民の不信感の強さに鈍感な建設産業」というタイトルで、国民の不信の目に対する業界の鈍感さを指摘しました。その後すぐに、横浜のマンションでの杭工事の不正が発覚したわけです。予言をしたわけではありません。
私は、40年間、様々な立場から建設の仕事をしてきました。しかし、業界の内側しか見ていない建設産業の姿に強く危機感を抱いていたが故の警告でした。

今回の問題でも、パークシティLaLa横浜のマンションが傾いているという指摘が寄せられたのは、昨年の11月です。それなのに、きちんとした調査もせずに苦情を無視し続けていたわけです。1年近く経ってようやく問題の存在を認めましたが、記者会見で旭化成建材の副社長が「傾いたのはこの1件だけ」と発言するなど、当事者の危機意識の欠如には耳を疑いました。

その後の報道で、杭の偽装は他県にも及び、「私もやった」と発言する施工者が現れたりと、底なしの様相を見せ始めています。1029日現在で偽装が明らかになった物件は全部で4件になっています。・・・

・・・設計や施工経験がお有りの方は、杭の不正がどれほど危険かはよく分かっていますが、同時に、そもそも、多くの建物は過剰気味に設計されているし、国の基準も必要以上に過大だと感じています。この2つの感情の狭間が本当の危険だと思うのです。

私も工期や金額が非常に厳しい物件の施工を担当したことがありますが、大きな問題に突き当たった時は、やはり焦ります。竣工に間に合わなくなる、工事が赤字に陥ってしまうというプレッシャーは相当なものです。実際にそうなれば、謝ったぐらいではすみません。

工期の遅れは、お客様から損害賠償を請求されるかもしれませんし、赤字になれば、自分の評価は地に落ちます。それでも平然としていられるような精神の持ち主など、ほぼ皆無でしょう。

技術の未熟さなど、現場監督自らが解決していかなければならない問題も多いですが、多くは施工会社の姿勢であり、リスク管理の問題なのです。もっと言えば、施主を含めた建設産業が抱えている構造的問題なのです。

姉歯問題から10年、産業界の体質が少しも変わっていないことを露呈した今回の問題。市場から突きつけられている不信の重さに対し、まだまだ建設産業界は鈍感だと思います。>


(私)最後に書かれている「施主を含めた建設産業が抱えている構造的問題なのです」が本当の指摘だと思います。何か問題が起こると、担当大臣の前で深々と頭をさげる民間組織の長の姿が度々テレビに映し出されますが、この構造がダメなのだと思います。お上と業者であり、施主はお上です。

 外国人がこのテレビに映し出される様子をみたら、日本の民主主義を疑うのではないでしょうか。民法にも契約書にも発注者と受注者は対等であると書かれていますが、東大マフィアとも言うべき日本の官僚機構では全く無視されているように思えてなりません。日本ではお神でもあります。ですから全て官製ではないでしょうか。

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農村消滅論から大転換
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「スマート・テロワール : 農村消滅論からの大転換」を読んで
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農楽しながら「”田舎暮らし”コミュニティ」を創る
(月刊『ザ・フナイ』より)
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無農薬玄(白)米の販売
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農楽のすすめ!
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”田舎暮らし”動画がYoutubeに300本以上
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メルマガ「蓼科便り」のアーカイブス
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蓼科だより・420号〜田舎暮らし情報

★ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー2015年11月7日(土)★
★テーマ:脱穀終了、1に安全・安心、ハワイ州では自然エネルギー、
     既存住宅と中古住宅、加工肉の発がん性、戦争と平和
★蓼科便りは,重農主義を尊重し、地域自給圏構築をめざします!
★ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー★


 去る5日、稲の脱穀も終りました。特殊事情があってほんのチョッピリ残してありますが、実質的に終了です。結果ですが、予想通りでした。昨年は51袋(30kg/袋)でしたが、今年は47袋で、マイナス4袋です。玄米にすると、47×30kg×80/100=1,128kgです。

 田圃の面積は30%増えているのにです。今年からの田圃を別にすると、本当に半作でした。痛いお灸を据えられた気持ちです。要因は、まず苗作り、そして除草代掻きと田植技術です。理論的には理解できているので、実行あるのみです。

 次に気になるのは味覚です。新米を早速炊いてみましたが、残念ながら、不味くはありませんが、美味し〜いとはいきませんでした。不耕起移植栽培の栽培目標は、1に安全・安心、2に味覚、3に収量という言い訳がましいものですが、本音です。

 ご理解頂きたいのは、安全・安心を確保する難しさです。特に除草剤を使わないことによる工夫と困難は大変なものです。除草剤の無い時代、お百姓さんが皆腰が曲がってしまったのはそのためですし、その子供たちが農業を嫌った原因もその辺にあります。
 我々不耕起移植栽培のメンバーはそこに挑戦しているのですから、誉めてやって下さい。(笑)

 そうはいうものの美味しさは重要条件ですので、今後確保に努力致します。味覚を左右する要素は、1に土質、2に土づくり、3に肥料だと言われていますが、土質が占める割合は70〜80%になるような気がします。粘土質のお米は何といっても一番美味しいです。我が立科地区は粘土質が多いので、米の等級では最上位の特Aという格付けをもらっています。

 体験から言っても、砂質土や火山灰土のお米は確かに味覚は落ちます。当然のことながら、平坦地と山間では土質が違いますので、味覚も違ってしまうのが現実です。地元のJAで聞きましたら、立科町全域が特Aだそうで、JAに出荷された米は混ぜ合わされて出荷されます。

 私の場合はJAには出荷しませんが、私の田んぼはその中間当りにありますので、微妙な立場です。腕の見せどころとも言えますが、有機肥料だけの栽培には難しさがあることも事実です。

 販売ですが、我家の子供、孫を含めて約400kgですから、余裕をみて約600kgを販売することができそうですが、400kgほどの定期顧客がありますので、新規には200kgほどのご注文を頂ければありがたいです。5kgから5kg単位で20kgまでです。下記ホームページからご注文下さい。宜しくお願い申し上げます。


ーーー米ハワイ州では、2045年までに自然エネルギー100%を

 世界では信じられないようなことが起こっているんですね!驚きです。オルタナのメルマガから引用しました。
http://www.alterna.co.jp/16597

<・・・トヨタ自動車は10月14日、2050年に新車が排出するCO2(二酸化炭素)総量を2010年比で90%削減するなど、極めて意欲的な環境目標「トヨタ環境チャレンジ2050」を発表した。・・・

・・・サウジアラビアのヌアイミ石油相は今年5月、「我が国は2040年までに石油を放棄する用意がある」と表明した。英紙フィナンシャル・タイムズが報じた。同石油相は「将来サウジアラビアは、化石燃料でなく再生可能エネルギーの輸出に取り組む」との考え方を示した。

米ハワイ州では今年5月、全米の州で初めて「2045年までに自然エネルギー100%を目指す」新たな法律が成立した。この法律により、州の発電事業者は2020年までに30%、2040年までに70%、2045年までに100%に電力を再エネから供給することが義務付けられる。・・・

・・・だが、トヨタの今回の目標は、日本では異例の「バックキャスティング」の手法であり、筆者は高く評価したい。
オルタナ本誌15号(2009年9月号)の第一特集「バックキャスト経営を考える」に掲載した通り、「バックキャスティング」とは、遠い将来に「あるべき姿」や「意欲的な目標」を定めて、そこから現在を振り返って今何をすべきかを考え、行動に移すやり方だ。・・・>
(私)この思考方法を推奨しているのが『スマート・テロワール-農村消滅論からの大転換-』です。演繹法だと、既成概念の積み重ねなので、革新的なものは生まれないのでしょうね。

ーーー既存住宅(イグジスティン グハウス)と中古空宅(ユースドハウス)は似て否なるもの

 戸谷英世理事長が発信する住宅生産性研究会(HICPM)のメルマガは日本の住宅問題の核心をついていると思います。HICPMメルマガ00375より引用しました。

 住宅と住宅地に対する謝った価値観と流通システムのために、国民の住宅にかける費用が異常に高く、所得が高いにも関わらず生活レベルと幸福度が低い原因になっていると考えています。「人間を幸福にしない日本というシステム」(ウォルフレン著)の一つだと思います。

「既 存住宅」中心の住宅市場
欧米の住宅マーケットをマクロに見ると、毎年の総取引住宅数の中 で、新築住宅は10%程度です。新築住宅比率の高い米国においてもせいぜい20%です。

圧倒的多数を占める住宅は既存住宅(イグジスティ ングハウス)と呼ばれる住宅で、日本では中古(ユーストハウス)と呼ばれているものと考えられていますが、実は既存住宅(イグジスティン グハウス)とよばれているものと、中古空宅(ユースドハウス)と呼ばれているものとは似ていて否なるものであることを知っ ておく必要があります。

「既存住宅」は居住者に高い満足を与え、市場で需要の対象になり続けているのに対し、「中古住宅」は失望を与え続 けていて、魅力を失っているのです。

欧米の住宅は基本的に居住者の生活要求に合う形で住宅の維持管理 修繕を繰り返し、常時、現在の居住者の生活に高い満足を与えるように維持管理している住宅です。

言い換えると、現在の生活に対して高い満 足を与えることの出来る住宅と言う意味で、「既存住宅」(イグジスティングハウス)と呼ばれ、新築住宅と競合して住宅市場で取引されてい ます。欧米では、決して「新築住宅」が「既存住宅」に対して市場取引において有利とは限りません。

「既存住宅(イグジスティングハウ ス)」に居住し、居住者が高い満足し、社会的にそこでの生活を羨ましい生活であると示すことで、需要の対処になっている。
住宅市場はこの既存住宅によってリードされることになります。・・・>

(私)下記URLの図表2を見るとよく判りますが、アメリカの既存住宅流通戸数は、新築住宅戸数の6〜7倍あります。逆に日本は、良いデータが見つかりませんでしたが、私の記憶では、中古住宅は新築の10分の1でした。非常に歪な住宅市場になっていると思われます。
 その根底にるのは、住宅と中宅地に対する間違った価値観と、儲け一辺倒の住宅産業政策だと思っております。つまり、”まちづくり”ができていないのです。日本の住宅政策・産業は、大変な国家の損失を生み続けていることになります。

http://www.jresearch.net/house/jresearch/kizon/pdf/kizon08_02.pdf

ーーーソーセージ大国・独「加工肉に発がん性」に反発広がる

 毎日新聞ニュース11/5より

<世界保健機関(WHO)の専門機関がソーセージなどの加工肉に発がん性があると発表したことに、ドイツで反発が広がっている。食肉業界だけでなく、ノーベル医学生理学賞受賞者も「ずさんだ」と批判するなど、国民食に注文を付けられたドイツ人の怒りは収まる気配がない。>

▽独:「発表ずさん」…「加工肉に発がん性」に反発広がる
http://mainichi.jp/m/?CDY4n3

ーーー平和を声高に叫ぶほど「戦争の危険が増す」のではないか。

 「人間って、戦争が好き?」。余りに考えさせられる文章なので、引用させてもらいました。HAL通信10/15「戦争と平和(その12):戦争は平和より強し?」からです。
<多くの人は「平和を望んでいる」と言いながら、「戦う」という言葉を気楽に使っている。
マスコミも、煩雑に「受験戦争」とか「選挙に出陣」とかの言葉を好んで使う。我々も、違和感なく戦争用語、軍隊用語を使っている

それに比べて「平和」という言葉は、普段はあまり使わないのではないか。いや、使うことに抵抗を覚えるのではないかとすら思う。
会社の会議で、「今度のプロジェクトは決戦であり・・」との発言を聞いても違和感はないが、「今度のプロジェクトは平和的に推進したい・・」との発言を聞いたら、どう思うであろうか。
「何を軟弱なことを言ってるんだ!」と、激の一つも飛ばしたくなるのではないか

誤解を恐れずに言わせてもらえば、私は「平和」という言葉が好きでない。
どこかうそ臭くて、偽善にしか聞こえないのである。
ビジネス社会の中で生き抜いてきたせいもあるが、自分ではまず発言しない単語である。
もし、部下が「私は平和的に仕事がしたいです」と言ったら、「バカを言うな」とまでは言わなくても、心の中で「こいつはダメなヤツだ」と烙印を押してしまうだろうと思う
しかし、だからと言って、自分自身を特殊な好戦的な人間だとは思わない。
また、そのような発言をする人を好戦的な危険な人間とも思わないもちろん「戦争」という言葉も好きではないが、「平和」よりは使っていると思う。どうして、「平和」という言葉が好きになれないのであろうか。
反対の意見の人がいたら、ぜひ意見を伺いたいと思う

高校生の時に、トルストイの「戦争と平和」を読んだ。
読後の感想は「戦争と戦争」であった。米ソで映画になった2作品は、両方とも鑑賞した。
大人になっていたので「愛情が平和のことなのか」と思ったが、「戦争」のシーンのほうがより鮮明で、戦争は人生そのものであるかのような印象を持ってしまった

イメージとして、「戦争は平和より強し」なのではないか。
しかし、その思いを強く持ち続けることが「戦争を回避する」ことに繋がり、平和を声高に叫ぶほど「戦争の危険が増す」のではないか。
孫子の言う「戦が戦を止む」も同義ではないかと思う。>

(私)HAL通信
のアーカイブスができました。
http://magazine.halsystem.co.jp
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農村消滅論から大転換
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「スマート・テロワール : 農村消滅論からの大転換」を読んで
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農楽しながら「”田舎暮らし”コミュニティ」を創る
(月刊『ザ・フナイ』より)
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無農薬玄(白)米の販売
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農楽のすすめ!
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2015年11月10日火曜日

蓼科だより・419号〜田舎暮らし情報

★ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー2015年10月31日(土)★
★テーマ:稲刈と玉ねぎ植え、信州まちづくり研究会、
産学連携支援情報、
     中国の作家と信州せいしゅん村、世界で初めて人種差別撤廃
★蓼科便りは,重農主義を尊重し、地域自給圏構築をめざします!
★ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー★


 体力増強月間のプログラム通り、今日までに稲刈と玉ねぎ植えも終りました。今年の稲刈りは、2回も予定日を変更したので、遠方からの助っ人は無しで、いつものEさんと私の長男と友人が手伝ってくれました。

 稲刈をすると今年の出来具合がよく判ります。最終的には籾にして袋の数で計らないと判らないのですが、残念ながら、昨年から新規に始めた3枚の田圃では半作だと感じました。今年から始めた1枚だけは平均値に届く感じです。トータルで昨年の収量に届かないかもしれないと心配しています。結果は脱穀の後です。

 半作の原因は、苗作りの不良と、今春農家から頂戴した2条植え田植機の調整不良、そして、補植を怠ったことだと反省しています。まあ、7年目の馴れが生んだ手抜というところでしょう、生きものは正直に反応します。

 タマネギは、ネオアースと泉州中甲高の2種類で、9月5日に種蒔きした苗約500本を、予め土づくりしマルチしてあった畝に定植しました。Eさんに手伝ったもらいましたが延べで7時間でした。凍上が心配なので少し深植えにしました。来春こそは、妻に「良くできたね」と言わせようと、有機肥料を多めに想いを込めて土作りしたので、結果が楽しみです。

ーーーNPO信州まちづくり研究会の活動から

 実は、10月23日の信濃毎日新聞に、我々NPOが提言書を出した長野県総合戦略が正式決定され発表になりました。県のホームページには全文が掲載されていますが、原案とほとんど変わっていませんでした。下段にURL。
 正直なところ、読んだ時はガッカリしました。自給圏という言葉がどこにも無かったからです。しかし、よく考えてみると、農村自給圏(スマート・テロワール)構想を言葉にするには準備が不足していているだろうと察することができますし、余りにも唐突で実証性に欠けます。

 また、発表になった決定文書のままでも、我々NPOの計画を推し進める上で矛盾しないと考え直しました。基本方針の3にある「地域資源を徹底的に活用し、地域で消費するものを地域で生産する『地消地産』の推進により地域循環経済を拡大し、人口減少下での経済活力の維持向上を図ります。」という文章があるからです。

 田圃と荒廃地と森林は地方最大の「地域資源」であり、「地域で消費するものを地域で生産する」は自給率の向上を意味し、耕畜連携、農工連携、美食革命は「地域循環経済」を意味するからです。

 問題は目標が労働生産性と就業率の向上にあることです。これが悪いというのではなく、これを置換(他所から買っている物を地域内生産物に置換える)と自給率の向上という高い目標に置き換えることだと考えます。特に輸入率が高いエネルギーと穀物類です。

 「Ⅴ施策展開」の項を見ると「(1)経済構造の転換」に、農業の競争力強化があります。そこに、農地の集積・集約化が載っていますが、余剰田圃の畑地転換には触れていませんし、想定もしていないと思います。ほとんどが輸入に頼っている穀物生産のことにも触れていません。ですから、耕畜連携も出てきません。

 しかし、我々NPOが考えていることは、県の戦略である「基本方針」には合致しています。そして戦術もほとんど合致しているように思います。違うのは戦術の中身である手段です。ですが、基本方針が合致しているのであれば、手段の変更は難しいことではないように思いますが如何でしょう。

 我々NPOの役割はこのへんに潜んでいるように思います。


ーーーうれしい「農林水産・食品分野の産学連携支援情報」

 今春5/22日、霞ヶ関ビルにて、コーネル大学アクリー教授による「信州・甲州ワインバレーを巡って」講演がありました。新品種産業化研究会(松尾雅彦会長)の主催でした。私もその視察の段取りで少しお手伝いした経緯があり、その講演にNPO理事長と二人で参加しました。
 その会場で名刺交換した農水省のIさんから、筑波産学連携支援センター(新設)のオープンセミナー(下記URL)と本人が企画・編集しているメルマガのご案内を頂きました。拡散依頼がありましたので、掲載致します。

食文化のゲートウェイ香港
~文化を越えた日本食と炊飯器の半世紀~
http://sto.affrc.go.jp/event/seminor/20151124semi

○○○ 農林水産・食品分野の産学連携支援情報 ○○○
筑波産学連携支援センター
http://sto.affrc.go.jp/
 メルマガの方に、「国立研究開発法人など、つくば市に集積する研究機関との連携や共同研究をご検討の際は、お気軽に御相談ください。」とあったので、早速本人に電話してみました。
 農村自給圏のための「実証展示圃」(実験圃場)が、独立行政法人家畜改良センター茨城牧場長野支場(佐久市駒場公園)でできないかの相談です。検討してみるので資料を送れというので、早速メール添付で内容の判るものを送信しました。
 茨城牧場は特に豚の研究が進んでいるようですので、耕畜連携には役立つのではないかと期待します。
 相談窓口 農林水産省 筑波産学連携支援センター コーディネーション推進課
        電話番号 029-838-7136

ーーー中国の作家さん、続き・信州せいしゅん村

 高田さんのメルマガから引用しました。
3. 日本のアグリツーリズムのパイオニア、小林さん宅での民泊と農業談義。
小林さんは、上記の安江さんと同じ機会、確か5年くらい前に知り合い、私のビジネスコラムも読んでいただいている方です。今回、長野県の農村を旅したいとがどこがいいかと安江さんい相談しましたら、それなら小林さんのところがいいだろうといことで改めてご紹介、連絡いただきました。

小林さんは、信州せいしゅん村(http://www.murada.com)  を運営されている方で、海外や都会からの農業体験と農家でのホームステイを受け入れる農家を組織して、運営させております。ご興味ある方はご紹介しますのでご連絡ください。

 小林さんとは、作家も交えて、夕食、朝食の時間、また、村を散歩する時に、色々と意見交換することができました。とても興味があったのは、以下のお話でした。安江さんのお話とも通じるところがあります。

(1)家族四人が、農業だけで生計を立てられないということは、いずれ農村は荒廃するということ。農村が荒廃すれば東京も存続できなくなるはず。反対に農村が豊かになれば、日本はまだまだ成長の余力があるはず。

(2)日本の農業所得に占める補助金の直接支払の割合は15.6%、米国が62.4%(販売価格は安いが、農家には生産費に見合う水準までの不足分が直接支払される。米・小麦・トウモロコシ・大豆等)、フランスが90.2%と農業大国の農家は全て政府の補助金で成り立っている。

補助金がいいことかどうか別としても、外国と比べてこれだけの差があることは、いかにもアンバランス。放ってけば、日本の農業の成長の足かせになることは明らか。TPPの話でこうしたの補助金がどのような話になっているのでしょうか、日本のメディアではそのような論点は目にしておりませんが、ご存知の方がおられたら教えていただきたいです。

もし、米国のの産物の輸出でこれだけで補助金が出続けて、それを日本が関税なしで輸入するのでしたら、それはあまりにもアンバランスですね。

ただ、中国の農業は、日本よりもっと厳しい状況に置かれているかもしれないと、中国の作家はもうしておりました。 >

(私)補助金の問題はややこしくてよく判りませんが、参考に「世界の農業補助金」で検索すると下記URLのデータが出てきました。しかし、特殊な言葉が多くて正確な意味が判りません。どなたか「PSE(Producer Support Estimate、生産者支持評価額)」の意味を教えて頂けませんか?

http://www2.ttcn.ne.jp/honkawa/0308.html

ーーー世界で初めて人種差別撤廃を提案

 Pride&History10/31より引用しました。

<世界で初めて人種差別撤廃を提案し、世界的に差別されていたユダヤ人をもっとも助けたのは、私たちのおじいちゃん、おばあちゃん世代の日本人です。
このような素晴らしい先人の偉業は、きちんと知るべきだと思いませんか?>

先人の偉業について詳細はこちら
http://you.prideandhistory.jp/nirk3_sp1/ 

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農村消滅論から大転換
http://shinshumachidukuri.blogspot.jp/2015/01/blog-post_17.html

「スマート・テロワール : 農村消滅論からの大転換」を読んで
http://shinshumachidukuri.blogspot.jp/2015/07/blog-post_9.html

農楽しながら「”田舎暮らし”コミュニティ」を創る
(月刊『ザ・フナイ』より)
http://shinshumachidukuri.blogspot.jp/2014/11/blog-post.html

無農薬玄(白)米の販売
http://daylanbo.blogspot.jp/2013/11/blog-post.html

農楽のすすめ!
http://tateshinadayori2.blogspot.jp/2011/08/blog-post_26.html

”田舎暮らし”動画がYoutubeに300本以上
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メルマガ「蓼科便り」のアーカイブス
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