2015年6月16日火曜日

蓼科だより・399号〜田舎暮らし情報

★ーーーーーーーーーーーーーーーーー2015年6月13日(土)★
★テーマ:NPO総会、「手一本植30」、新規就農者の思い、

     農村の魅力が・・、「反戦平和」
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 この「蓼科便り」は13日付けですが、15日(月)に書いています。1日遅れは何回かありましたが、2日遅れは初めてのような気がします。
 13日には、私が事務局を務めているNPO法人信州まちづくり研究会の総会があり、夜は翌日の体験田植のための前泊客があって話しに興じてしまい、14日は「手一本植30」による体験田植でした。
ーー
 NPO法人信州まちづくり研究会は平成13年に創られ、日本全国から100名以上の参加を得て、”まちづくり”の国内・海外視察、研究会、セミナー等を積極的に行ってきましたが、10年ほど前から、いろいろ不都合が重なり活動が中断されていました。
 活動の主なテーマはサステイナブル・コミュニティ(持続可能なコミュニティ)とエコヴィレッジ(ヒューマンスケールで自然界と調和したコミュニティ)でした。

 一旦は解散しようかという議論もしましたが、折角の研究成果を形にしないのはもったいないと思い直し、地方創生に取組もうと再スタートしたものです。一昨年秋のことです。

 ゆとりも資金力もないNPOですが、胸をはって言えることは現会員全員が高い志を持っていることです。自分の住んでいる町、地方の将来に大きな危機感をもっていて、大変なことであり、長い時間がかかる(30年!)ることを承知しながらも、取組を始めています。
 特に私の年代は、こういう社会にしてしまったのは自分達の責任だと認識している人が多くいます。

 総会には、昨年入会してくださった外資系企業で働いている方を含め2名が東京から、長野市から2名、上田市から1名、小諸市から1名、地元立科町で3名、併せて9名の方が出席してくださいました。
 東京はもちろん、長野市からでも1時間半もかかる遠距離を、我が立科町まで来て下さいます。
 しかも、このNPOは立科町の創生に取組んでいます。頂いた年会費も全部そのために使ってしまうにも関わらず、です。私が反対の立場だったら、こんなふうにできるだろうかと考えるとただただありがたく頭が下がります。

 10年ぶりの総会のテーマは、従来のサステイナブル・コミュニティに並んで、新たに「スマート・テロワール」(「美しく強靭な農村自給圏」)が加わり、活発な議論を呼びました。この二つのテーマの関係性については改めて書かせて頂きます。

 やはり、地方の危機と創生は全員の関心事であることが確認され、やるべきことも将来ビジョンも不確定であるにも関わらず、全員がこのNPOに期待感をもっていることが感じとれました。
 予算の甘さが指摘され組み直しになってしまいましたが、向かうべき方向は定まり、新たなスタートをきることができました。
ーー
 総会散会後は、近くのそば屋「ときん亭」で懇親会。翌日の体験田植のための前泊組です。私を含めてNPO会員が3名、そこに東京から昨年も参加してくれた安中さんと、名古屋から新幹線で駆けつけたメル友女性が加わりました。
 皆さん初対面が多かったのですが、社会派ばかりのせいでしょう、様々な意見、議論が続出で楽しい懇親会でした。天ぷらと豚かつに酒、仕上げは手打ち蕎麦でした。
 4名はNPOの家で泊りました。旧国鉄の貨車を改良したワムハウスです。快適ですよ!
ーー
 翌朝、8時半集合で、いよいよ田植です。私の家隣にある苗代(なわしろ:稲苗を育てる場所)から苗を軽トラに積み込み、家から500mにある7畝(せ:7アール=700m2)の田んぼに向かいます。

 田植に挑んだ6名の内4名は初体験でしたから、丁寧に教えて、植える要領が判るまで約30分。そこで一休みして本格スタートするのですが、みなさん、だんだんと植えるのが面白くなっていくように感じられました。
 合う靴がなかった東京からの男性は、裸足で入りましたが、気持ちが良いと言って、滑らからな粘土の感触を楽しんでいたようです。作業性が悪いので私は長グツを履きますが、裸足が良いのです。この方が下記のようなメールを下さいました。

「・・田植えの田んぼに裸足で入ると、自分の足の裏から稲の生育の養分や大地のエネルギーをもらったような気分になりました。オタマジャクシやトンボを見ながらのなかなか快適な時間でした。・・

 今年から植え方を変えました。過去2年は「手一本植33」と命名して、33センチメッシュに1本植えをしました。しかし、全ての農業機械が条間30センチを基準として造られているので、それに合わせることにしました。今後「手一本植30」と呼ぶことにします。
 但し今年は、苗が余りそうだったので、実験のため半分を2本植にしてみました。どういう結果になるか、しっかり観察します。

 1本植えについては、過去2年の実績は見事でした。籾で1反歩当り10俵(玄米にすると8俵)でした。玄米で10俵採るこの辺りの標準と比べると少ないですが、不耕起栽培の教えの中ではこれで充分です。品質に拘る日本各地の米も収量を抑えているようです。

 今春は今まで一番の悩みを解決しました。除草について、昨年からの観察と研究により、ほぼ確信を得たことです。要は、水草の発芽を抑えられない浅水にせざるを得ない田植時をどう乗りきるかです。半不耕起が前提ですが、田植日を挟んだ深水除草代掻きとチェーン除草の組み合わせです。

 昼食は、家の庭で、バーベキューで楽しみました。ピットマスター(焼く料理人)は、私の長男でした。午後は皆すっかり作業に馴れて、スピードが上がり、3時半頃には全て終了しました。

 ひとつ気がかりなのは、後日腰の痛みが出る人がいないか、です。やはり馴れない作業は効くようです。
 何れにしても、参加して下さった皆さん、ありがとうございました。秋には収穫したお米をお届け致しますので、お楽しみに。

 今日、田んぼを見に行ったら、かなり成長した殿様ガエルが出てきて挨拶しました。皆さんも稲の生長とたくさんいたオタマジャクシの生長を確認に来て下さい。

ーーー頼もしい新規就農青年Yさん

 「スマート・テロワール」を読んで、信州まちづくり研究会に入ってくれたYさんが自己紹介してくれました。農業経営者を目指しています。こんな青年が今後増えていくような気がします。受け入れ態勢を急がなければなりません。

<・・出身は愛知県津島市で現在38歳です。妻と娘の三人暮らしです。5年前に前職(役人)を退職し、佐久で農家になるべく参りました。
1年間の研修を経て、現在、有機JAS認証を取得してほうれん草、ズッキーニ、インゲンを主な出荷物としています。
初年度で家族経営の限界を感じ、企業的農業経営への道を選択し、数年先の法人化を視野に入れています。40歳までに基盤固めをするべく、精進する毎日です。

スマートテロワールを読んで、目指すべき姿があると感じました。一方で、一人または一企業の力ではどうしようもないことも感じました。これまでの経験こそがそれぞれの個性であると信じ、新規就農者という立場からまちづくり研究会に関わっていければと思っていますので、よろしくお願いいたします。・・>


ーーー農村の魅力が海外の子供たちを惹きつける!

 信州せいしゅん村の小林一郎さんの活躍がすばらしい。日本の素晴らしさを海外に伝え、地元の宿泊業や雇用にも貢献する最高の日本版グリーンツーリズムだと思います。
 小林さんのfacebookから引用させて頂きました。

<インバウンド商談会:幕張メッセ・相手先が決定!
幕張メッセで616日・17日の2日間に渡って行われるJNTO(日本政府観光局)主催のインバウンド商談会のマッチングがようやく整って、商談スケジュールが正式に決まりました、とデータが届いた。・・・

・・・私の相手先は中国16、ベトナム1、フィリピン1、台湾2、インドネシア1、韓国1。さあどんな成果が出て来ますか、楽しみです。

そう言えば今日中国から7月に12本のツアーが訪問したいと連絡が入った。インバウンドは確実に増えます。期待が高まりますね。(6232425日と3日間、台湾での教育旅行商談会に参加します)>


(私)本当に地道な努力を重ねて、「スマート・テロワール」への道を進んでいるように思います。今の動きに、農業改革が加われば正しく「スマート・テロワール」になると思います。

ーーー私も「反戦平和」派です。

「私の友人Kさん」より素敵なコメントを頂きました。

< 私も「反戦平和」派です。安江さんと同じく戦争をしたがっている人はいないと私も思います。
ただ、子どもたちと接していて、暴力的行為が以前より増えてきているように感じ将来への危惧を感じることがあります。

「コミュニケーションより力」という感じです。暴力的な子もしっかりと話を聞いてあげるだけで暴力的な部分が収まってきます。つまりはコミュニケーションが取れていない、取り方を知らないという現実なのかと思います。

戦争やいさかいは全てコミュニケーション不足から発生していると感じています。そう考えると、今の子たちは戦争を起こしやすい人間になってしまうのではないかと…

自衛隊の人が一番平和を望んでいると私も思っています。だからこそ海外派遣者の自殺者が多いのではないかとも安倍総理が「我が軍…」と口を滑らせあわてて訂正しましたが、実情がどうであれ自衛隊を軍隊という位置づけにしてはいけないと思います。

我が自慢の息子は、先日の日記(添付データ)に心が熱くなるようなことを書いていました。彼は真の平和主義者です。このまま成長を見守りたいと思います。

『ぼくの、しょうらいのゆめはじえいたいにはいることです。なぜかと言うと自えいたいにないって日本をまもったりせんそうがおきないようにするためです。だから、今のうちにたくさん勉強していい大学とかに行きたいです。がんばります。』 >


(私)これを読むと、俗に言う反戦平和主義者からは「軍国の親子」と評されるかもしれませんが、Kさんは決してそんな人間ではありません。ご自身で書いておられるように「真の平和主義者」です。

 更に、メル友Eさんから下記のようなコメントを頂きました。
<反戦平和主義という言葉の特異性!記事に賛同します。
私もかねがね、反戦平和が「左翼の専売特許」になっているのはおかしいと思っていました。おっしゃるようにみんな反戦平和主義です。平和維持の近道が「抑止力」なのか「話し合い」かの認識の違いだけです。

外交は昔から膨らんだ風船を皆で押し合ってバランスをとっています。つまり、ひとりが力を抜いて引いてしまったら、そこに誰かが力余って押しこんで来るのが自然で、危険を呼び込む行為です。

主に保守側の宣伝下手によると思われますが、左翼はメディアを 使い、「現政権は戦争をしたい」というイメージを植え付けることに成功しつつあり危惧しています。>

(私)「膨らんだ風船」とは巧い譬えですね。判りやすいです。

フッターーーーーーーーーーー

農楽しながら「”田舎暮らし”コミュニティ」を創る
(月刊『ザ・フナイ』より)
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団塊世代の地方移住が日本を救う
http://shinshumachidukuri.blogspot.jp/2014/11/blog-post_10.html

無農薬玄(白)米の販売
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籾殻燻炭の販売
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農楽のすすめ!
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”田舎暮らし”動画がYoutubeに300本以上
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2015年6月7日日曜日

蓼科だより・398号〜田舎暮らし情報

★ーーーーーーーーーーーーーーーーー2015年6月6日(土)★
★テーマ:田植、除草、農村は、農村の、中国の実際
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 去る4日、イセキの2条植え田植機を使って、全部で3反歩ある内の2反歩の田植を済ませました。Eさんが助っ人に来てくれました。残りの1反歩は14日の田植えイベントのため残してあります。田植の参加者は現在、名古屋から女性が1名、東京から2名、地元で3名、計6名です。前泊も4名あり、交流会が楽しみです。

 前回書きましたが、苗は初々しい若緑で、丈は20センチになりました。ですが、今日気がついたのですが、葉の数は4.5~5.0枚でした。教科書によれば、成苗(せいびょう)は6葉以上であり、成苗を植えつけるのが理想ですから、1枚足りません。どうしたら良いのか、来年の課題です。

 ですが、慣行農法の苗は、促成・徒長させているので丈は20センチあっても葉は2〜3枚です。この差が病虫害への抵抗力の差になると教わっています。過去5年間全くの無農薬で栽培していますが、病虫害に会ったことがありません。

 田植機は、農作業ができなくなってしまった近所のお年寄りから頂いたものですが、前もってJAの修理工場で点検整備し不良部品は交換してあったので、調子良く使うことができました。

 30年以上も昔の機械ですが、その性能の良さに驚きます。考えて見れば、1年に1日しか使っていなかった訳ですから、標準を100日稼働とすると、30年としてもまだ1年分も使ってないことになります。
 2条刈りの稲刈り機も頂きましたが、やはり30年前の機械です。御礼には、秋の新米をお届けすることにしてありますが、稼ぎのない農楽の身とすれば、本当にありがたいことです。
ーー
 昨日、今年からお借りした手植え予定の田んぼの水草退治を行いました。ある程度育ってしまった水草をどう退治するかを考え続けていますが、昨年まったく田の草取りに入る必要がなかった田んぼの経験から得たヒントが、深水除草代掻きでした。

 今年はこれを全ての田圃に適用してみました。昨日それをやった田んぼに浮き上がった草の多さを見て仰天しました。風で片方に吹き寄せられた状態を見ると、水面の半分近くが草で埋まっていました。毛筋ほどの小さな草から10センチほどに伸びたホタルイまで、厚い絨毯を敷いたようにビッシリでした。
 今朝、それを金属熊手で掬い採りましたが、約90分の作業でした。下記Youtubeにアップロードしました。ご覧ください。

 これなら効果がある、と思いました。今回は今までより深水にしてみましたが、その深水によって、草の根が洗われよく浮かんだのではないかと推理しています。しかし、土は5センチほどしか起こしてないので、半不耕起の原則は守ることができます。除草ができた上に、普通の田植機でも植えられる利点があります。

 苗の根が固い耕土に着くように植えれば(機械なら深植にセット)、実質的に不耕起と同じになるような気がします。大事なことは1週間以内にチェーン除草をすることだと考えています。新しい草が出ようとするタイミングで、チェーンで掻き回してしまえば良いのでしょう。最低2回は必要なのでは・・。

 私の経験から判断すると、草が目視できるほどに育ってしまったら、チェーンを引きずったくらいでは取れないと思います。植物の根は上背と同じ位伸び、強いものです。だんだん判ってくるのが嬉しいです。

ーーー農村は、15兆円の穀物産業を創造できる!

 『スマート・テロワール-農村消滅論からの大転換-』(松尾雅彦著学芸出版社)。この本を買って頂いた大勢の方々から「これしかないね」という熱のこもった感想が届いています。

 地方創生のかけ声はあちこちから賑々しく聞こえてきますが、現実的プランを語る人がいません。誰もが口にする言葉は、「何とかしなければいけないとは思っている。しかし、どうしたらいいか判らない」です。

 何とも情けないのは、農業関係のリーダー達です。先週も地元JAの畜産業組織のトップとNo2にこの本のことを話したら、「もう年で本なんか読めない」とのご返事。「息子さんに」と話したら、「会社勤めををしてるから、忙しくて本なんか読んでられない」とのこと。

 もう一人は「そんな話しは、JAの事務局を通して話すべきだ」と、訳の判らないことを仰る。自主性も問題意識も感じられません。本の内容以前の問題です。勉学心も向上心も全くない。そのような人がJA組織のトップをやっているという現実をどう理解したらいいのでしょう。
 何故、農業の世界はこんなことになってしまったのでしょう。
 ですが、救いもあります。既知の肉牛飼育業者が、まず息子に読ませたら「すごく感動している」と言ってました。将来、肉の加工も考えているそうです。
 「スマート・テロワール」の著者松尾雅彦氏が、6月28日午後、東御市のラ・ヴェリテで行われる「あべ守一後援会」総会の記念講演講師として招聘されました。本には書かれていないお話があると思います。阿部知事の思想と政策にピッタリはまる地方創生構想だと思います。

 後援会の詳細は下記URLをご覧ください。
 飛び入り参加OKですが、わたしにお知らせ頂ければありがたいです。

農村は、15兆円の穀物産業を創造できる!
http://tateshinadayori2.blogspot.jp/2015/06/blog-post_4.html

ーーー農村の、一つの現実!

 4月のことでしたが、水田の中山間地域農業直接支払事業の補助金を受けている地元集落の総会に出席しました。政権が変わると多少名称が変わりますが、農水省が20年ほど続けている作業効率の悪い水田地帯に補助金を出す政策です。耕作を放棄させないための策だと思います。1反歩当り2万4千円ほど毎年くれます。

 私が所属している地域団体は20戸ほどの農家の集まりです。下記のような発言がありました。
「年で、もう作れないから退会させてくれ、という農家がある。しかし、放棄されて荒れ地になっても困るので、みんなでその田んぼの草刈りをして、お金はみんなで分けたらどうだろう。」

 他の人が、「実は、隣の集落では、作れない人が多くなってしまい、この助成事業を止めたそうだ。」

 この会合に出席している人達を見ると、平均年齢は70才と言っていいでしょう。もう10年したらと考えると、ぞっとします。できなくなった農家の面倒を見るどころではありません。
 条件の良い場所にある水田は、専業農家に集約されて行くでしょうが、傾斜が強く畦畔の大きな田んぼは捨てられていくことでしょう。

 この数字は私の腰だめですが、立科町全体の水田面積700ヘクタールの内、20%位が上記の状況になるのではと思います。いずれにしても、現状のままではどうしょうもない状況に陥ります。
 「スマート・テロワール」に書かれているゾーニングによる農地と里山の再構築が急務だと思いますが、早急に着手しなければ、再構築もできなくなってしまうような気がします。

ーーー反戦平和主義という言葉の特異性!

 一般的に次のように使われることが多いように思います。下記は私のメル友Yさんからのコメントですが、私はこの考えに同感です。
<・・・天皇、皇后陛下のパラオ訪問について
広島長崎に原爆を落とされたのも、全国主要都市に徹底的な無差別爆撃が行われたのも、全ては日本が悪かったからで、日本にその全ての原因がある、と反戦平和主義者は言います。そして、両陛下訪問に対するパラオの歓迎内容も否定するでしょう。
しかし、敵将のミニッツ提督でさえ、
Youtube画像の中にあるような言葉を残している訳です。日本軍を称えることは愚か、私たちの親や先祖を「極悪非道」にしておいた方が理知的だ、あるいは良心的だ、と考える人たちには、日本に感謝している国が他にもたくさんあることを知ってほしいものです。

『アジア諸国の独立と日本の果たした役割』https://www.youtube.com/watch?v=Yi6t6r7FbjM&feature=share >


(私)勘違いをされると困りますが、決して極悪非道なことが無かったと考えている訳ではありません。相当に酷いことがあったことも事実だと思いますが、それは日本軍に限らず、世界共通のことだと思います。もちろん、共通だから許されるとも思っていません。ただ、日本軍にだけ特異な問題だとするのは如何なものでしょう。

 藻谷さんに「私も反戦平和です」と言われて気がついたのですが、考えるまでもなく私も反戦平和です。そして、例外は別として、一般的に戦争やりたい派などいないと思っていますが、違うでしょうか。
 特に、一番戦争をしたくないと思っている人達は自衛隊員ではないでしょうか。彼らは戦争するためではなく、戦争しないために隊員になっていると私は思っています。
ーーー中国の実際
 
宮崎正弘の国際ニュース・早読み4/17からです。
< 在日華人らの中国語新聞は華やかに出そろっているが、最近は日本批判の記事に混ざって自省の色彩を帯びてきた。

 なかでも「中国のGDPは日本の二倍だが、実質の経済実力で中国は日本に40年遅れている。ひとりあたりのGDPは中国7000ドル弱、日本は40000ドルである」(華風新聞、2015年4月10日号)

エンゲル係数、乳児死亡率、第一次産業への依存度、個人の電力消費量などを勘案すると、「中国はまだ日本の1970年代の状況にあり、たとえGDPが世界二位と雖も日本に遅れること40年だ」と分析する同紙は次のように続けた。

「1980年の統計で中国のGDPは日本の27.9%でしかなかった。2014年統計で中国のGDPは日本の1・87倍までに成長したが、輸出生産基地としての中国の経済性格が変わり、また日本からのカネの流れも変わった。

1979年から2007年まで日本が貸し付けたカネは3兆3164億円で、くわえて日本企業の直接投資は10兆300億円にものぼった。近年は中国の対日投資が14兆3000億円となって、資金の流れも双方向となった」
しかし中国の対日投資の中味は日本とはまったく異なることには触れていない。>

フッターーーーーーーーーーー

農楽しながら「”田舎暮らし”コミュニティ」を創る
(月刊『ザ・フナイ』より)
http://shinshumachidukuri.blogspot.jp/2014/11/blog-post.html

団塊世代の地方移住が日本を救う
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無農薬玄(白)米の販売
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籾殻燻炭の販売
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農楽のすすめ!
http://tateshinadayori2.blogspot.jp/2011/08/blog-post_26.html

”田舎暮らし”動画がYoutubeに300本以上
http://jp.youtube.com/user/takasukey

メルマガ「蓼科便り」のアーカイブス
http://tateshinadayori2.blogspot.com/

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2015年6月5日金曜日

農村は、15兆円の穀物産業を創造できる!

地方創生!!
かけ声は賑々しく聞こえてくるが、中身が一向に見えて来ない地方創生。
実は、見えてくる筈はないのだ。
何故なら、自分達で考え、創りだしていくものだから!
しかし、誰に聞いても、
「どうしていいか判らない」という返事しか返ってこない!

「これしかないね!」
本を手渡した多くの方々からこのような言葉が返ってきています。
その本が、
『スマート・テロワール-農村消滅論からの大転換-』(松尾雅彦著学芸出版社)。
地方創生の答えが書いてあります。

その著者が、6月28日に東御市で行われる
「あべ守一後援会総会」の記念講演講師として
招かれることになりました。

後援会の案内は、下記 docs.com をご覧ください。
3ページまであります。

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本『スマート・テロワール-農村消滅論からの大転換-』(松尾雅彦著学芸出版社)を既にお読みの方も多いかと思いますが、本に書けない本音や新しい戦略をお聞きすることができると思います。

阿部知事の思想と政策にピッタリはまる
地方再生構想だと思います。

NPO法人信州まちづくり研究会のブログに、関連の記事が掲載してあります。
下記リンクをお開き下さい。

農村消滅論から大転換


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蓼科だより・397号〜田舎暮らし情報

★ーーーーーーーーーーーーーーーーー2015年5月30日(土)★
★テーマ:稲苗、ペンキ塗り、「スマート・テロワール」、
     日本の子供たちの将来は?反戦平和主義?
★ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー★


 前回、稲苗の成長が悪いと書きましたが、すっかり回復し良い苗になりました。この様子だと6月3〜4日頃には田植ができそうです。
 毎朝ローラーをかけて苗の鍛錬と汚れ落としをやり、続いて水の補給と、薄くした有機液肥を葉面散布したことが良かったかもしれません。黄色かった葉色が、目指す若葉の緑になり、丈も20センチ近くになりました。一つ、苗作りのコツが判ったような気がします。

 今年の田植は、機械植えと手植えによる田植体験イベントは別の日に行います。イベントは6月14日で変わりませんが、機械植えの方は、一人お手伝いがいればできるので、心強い助っ人Eさんにお願いしてやるつもりです。
 手植えの苗は大きい方が良いので、14日で丁度良いかもしれません。現在イベントの参加者は4名です。丁度良いかもしれません。要領が判ってきたので、昨年より楽にできると思います。
ーー
 自宅屋根のペンキ塗りを始めました。紺屋の白袴というべきでしょうか、錆びて穴があき始めたほど放置してしまい、お恥ずかしい次第です。思い起こせば、経営難で四苦八苦していた頃やらなければならなかったのです。

 2年ほど前から、自分でやろうとして、今年こそはと思いながらずるずると今になってしまいました。一度は、古い付き合いのペンキ屋にお願いしようかと思い、見積りしてもらいましたが、100万円以上もかかるというので諦め、一念発起屋根に登り、服を汚しながら始めました。

 ありがたいことに、そのペンキ屋さん、気の毒に思ってくれたのか、一番難しくかつ危険作業である水洗作業をやってくれて、材料と道具を一式用意してくれ、塗り方を丁寧に教えてくれました。10分の1位の予算でできそうです。

 やってみると、けっこう楽しい作業です。傷絆のように、傷んだ箇所をメンディングテープで修復した見苦さい屋根も、塗る端からきれいになっていく様は爽快です。表面はアルミ箔なんでしょうか、そのメンディングテープは10年は保つだろうという優れものだそうです。

 とんだ伏兵がいました。アカシヤの花が散り始めたのです。塗りたてにくっ付くので、風のない午前中2〜3時間しか塗ることができません。そして、難儀は熱さで、要注意は転落です。

ーーー「スマート・テロワール」で、思うこと、

 この本を評して静岡県知事の川勝平太氏が、『「スマート・テロワール」ーそれは「美しく強靭な農村自給圏」のことだ。』と書いているがずばり言い当てていると思います。しかし、これだけでは内容が判りません。

 私はNPOの一員として、先の統一地方選で当選した新町長と11名の町会議員にこの本を買っていただきました。残念ながら、1議員にだけ拒否されました。「農業と農村再生の提言が書かれています」とお願いしましたが、「何が書いてあるか判らないから買えない」ということでした。
 最初父親がそう言ったので、初当選の若い議員だったこともあり、恥をかかせても気の毒だと思い、後で直接本人に話したのですが、答えが同じだったのには呆れました。父親も本人も農業で苦しんでいるのに、です。しかし、考えてみたら、私の信用がないだけの話しですよね!(笑えない)
 
 今までに、NPOの他の会員と共に、約70冊ほどこの本を販売させてもらいました。松尾さんから出版社にお願いしてもらったのです。
 大勢の方から、「これしかないよね!」と、驚きと納得の感想を頂いています。中にはNPOに入会してくれた方もいて、嬉しかったのは地元のリーダー各の二人と脱公務員・脱東京の新規就農者が入会してくれたことです。

 今までに、地域の何らかの立場を持つ人々に、「立科町の将来について何か展望をお持ちでしょうか?」という質問を続けてきました。しかし、誰一人として「展望があります。」と答えてくれた人はいません。「どうしたら良いでしょうか?」とお尋ねすると、「どうしたら良いか判らない。」というばかりです。

 昨年、立科町は「第5次立科町振興計画」を定めました。その中に、「目指す将来像は、人と自然が輝く町」とありますが、その「3 将来人口」の項に次のような既述があります。

<・・・平成7年を境に減少しはじめ、8,000人を割り込みま した。特に年少人口の減少が大きく、・・・。平成52年(2040年)には、4,889人になると推計さ れています。また、日本創成会議が平成26年5月に発表した将来の人口減 少の試算において本町も消滅可能性都市と位置づけられています。>

 このような状況にありながら、皆困っているだけというのが現実です。問題なのは、何かしなければという意志すらも感じられないことです。
 
 本「スマート・テロワール」から、私なりに重要項目を拾ってみます。
 まず、不変の真理として「農業は消費者サイドからしか変わらない」。これは「お客様は神様です」と同義だと思います。今までの農政は供給者サイドのものでした。

 次に、耕地のゾーニング(畑地、水田、牧草地、森の効率的配置転換・整備)による耕畜連携です。新しい農業のコンセプトは「耕畜連携」だと言ってます。バランスのとれた食糧供給と循環型農業連携を考えれば当然の帰結のようです。田中角栄さんが「日本列島改造論」でこれを書いていたそうです。
 瑞穂の国(米作)神話からの脱却です。

 更に、自分の地域の誇りを持てるような美味しい食の開発、つまりスローフードであり、美食革命(ガストロのミニー)です。

 そして、美しい農村景観の形成です。「日本で最も美しい村」連合(下記URL)に加入したいものです。
http://www.utsukushii-mura.jp/

ーーー日本の子供たちは、そして将来は大丈夫なの?

 去る25日のNHKクローズアップ現代で、少年犯罪についてとりあげていました。保護観察付きの少年たちの犯罪が増えているというのです。テレビでは連日のように、高校生、中学生が関与した殺人事件などが報道されています。

 丁度同じ頃、リアルインサイトのメルマガに、青少年に関する下記がありました。これ、本当?と、疑いたいような事実です。

<・・内閣府が発表している『子ども・若者白書(旧青少年白書)』の最新2014年度の結果で、日本は国際比較データ「特集:今を生きる若者の意識~国際比較から見えてくるもの」で、次のような結果が出ています。
・自己肯定感 ワースト1
・意欲 ワースト1
・心の状態 ワースト1
・社会形成・社会参加 ワースト1
・自らの将来に対するイメージ ワースト1

自己認識の項目で他調査国と比較できるもの、10種目中全てでワースト1位という結果になっています。
さらに、2014年度内閣府『自殺対策白書』では、15歳から34歳の世代で男女ともに、死因のトップは自殺です。この世代における死因のトップが自殺なのは、アメリカやドイツなど先進7カ国の中で日本のみ。しかも人口10万人あたり20人というその数は、2番目に多いカナダの12.2人を大きく上回ります。

なぜこんなことになってしまったのか?それはもちろん私たち大人の責任でしょう。子供達や若者が未来に希望を抱くことができない国に、未来などありません。今ほど日本再生が求められる時はない、と言っても過言ではないでしょう。・・・>
(私)下記URLからデータの全てを見ることができます。もちろん中には良い結果の項目がないわけではありません。ですが、悪いことが多過ぎるのです。

平成26年版 子ども・若者白書(全体版)(PDF形式)
http://www8.cao.go.jp/youth/whitepaper/h26honpen/pdf_index.html
 更にあります。スタンフォード大学フーヴァー研究所リサーチフェロー西鋭夫(にしとしお)氏の講演録(下のURL)に次のようなことが語られています。

<・全員奨学生で、全寮制のスタンフォード大学・大学院生1万5千人の中に日本人ゼロ。過去20年間入学者なし。
・日本のノーベル賞学者15名の内、佐藤総理を除く全員がアメリカの大学で研究した人達。日本にいるとノーベル賞はもらえないのか。
・スタンフォードには36名のノーベル賞受賞者がいる。文武両道をやっているのはアメリカ。
・日本は世界で一番智恵を崇める国であり、今日本人は世界から崇められている。なのに、世界の大学ランキング10位内に、日本の大学はゼロ。8校がアメリカ。何故、日本は1位になれないのか。
・英語テスト・トエフルのアジア27ヶ国のランキングは、日本は26位、25位が北朝鮮。
・日本の教育は完璧に潰れた。・・>


西鋭夫講演録「新説明治維新」
http://you.prideandhistory.jp/freemeiji_content/
(私)ほっとステイの子供たちは一見良い子供たちです。しかし、一緒に作業をしてみると、ごく単純な生活動作ができない子が多いのに驚きます。独りよがりの行動が多いのも気になります。赤子のような未熟さと危うさを感じるのは私だけでしょうか。

 話しがそれますが、上記の講演録にある歴史観(明治維新は大英帝国の策略)を聞いたのは初めてでした。スゴくエクサイティングです!ですが、何故か納得してしまいます。皆さんもこのYoutubeを見てください。そして、ご感想をお聞かせ下さい。
 次のように結んでいました。
<日本は今、真実に飢えている。頭が良い=お金持ちではなく、秩序と思いやりの美学を持つのは日本だけ。日本の黄金時代はこれから来る。>
ーーー反戦平和主義?

 俗に言う反戦平和という当たり前すぎる日本語が特別な意味で使われています。藻谷さんに「私もそうです」と言われてハタと困りました。藻谷さんは、俗に言う反戦平和の人とは明らかに違うからです。

 そう言われてみて気がついたことは、私も安中さんもほとんどの友人達も反戦平和主義者だということです。そもそも好戦動乱主義者などこの世にいるのでしょうか。そして、日本を代表する反戦平和主義者は自衛隊員であり、一番戦争をしたくないと思っているのも自衛隊員だと思います。
 もちろん、例外と気違いと不心得者はどこにもいることは前提としてですが。

 「平和」の意味が違うのではないでしょうか。世界は平和であることが当然・通常と考えるか、戦争があることが普通であって、平和は守り築くものと考えるかの違いでは。

 前者の考え方が俗にいう反戦平和主義者ではないでしょうか。価値観が現実とずれている結果だと思います。

フッターーーーーーーーーーー
農楽しながら「”田舎暮らし”コミュニティ」を創る
(月刊『ザ・フナイ』より)
http://shinshumachidukuri.blogspot.jp/2014/11/blog-post.html

団塊世代の地方移住が日本を救う
http://shinshumachidukuri.blogspot.jp/2014/11/blog-post_10.html

無農薬玄(白)米の販売
http://daylanbo.blogspot.jp/2013/11/blog-post.html

籾殻燻炭の販売
http://daylanbo.blogspot.jp/2012/02/blog-post.html

農楽のすすめ!
http://tateshinadayori2.blogspot.jp/2011/08/blog-post_26.html

”田舎暮らし”動画がYoutubeに300本以上
http://jp.youtube.com/user/takasukey

メルマガ「蓼科便り」のアーカイブス
http://tateshinadayori2.blogspot.com/

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蓼科だより・396号〜田舎暮らし情報

★ーーーーーーーーーーーーーーーーー2015年5月23日(土)★
★テーマ:ほっとステイ、育苗、田植イベント、
   ワイナリーが農村を変える、人口透析、性同一性障害
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 家の周りにはアカシアの林があり、今日辺りが丁度満開で、良い香りを漂わせています。家の南側に広がる里山の緑は日毎に変化し、その濃淡が何とも言えぬ新鮮さと新生の美を展開しています。桜の美しさももちろん素敵ですが、今の時期の緑の響宴もまたすばらしいです。

 今週は2回「ほっとステイ」がありました。横浜市の緑が丘中学と柏市高柳中学の2年生でした。明るくて良い子供たちでした。トウモロコシや葉物野菜の種を蒔いたり、食用菊やヤーコンの苗を植えたり、ミョウガ畑の草取をしたり、ヤギと戯れたりです。

 お昼には、我家自慢のみそ汁と目の前で採取した山菜の天ぷらを振舞いますが、彼らはその味の美味さに大騒ぎです。旬の山菜の天ぷらの味は、地元の我々にとっても最高の味ですが、都会から来た子供たちにとってはきっと未知の食の体験でしょう。

 いつものように、素手で土に触れさせながら、今自分が生きていることの生命の不思議と、自然界のおける微生物や虫達の働きについて、話しと感触から理解させようとプログラムしています。
 ミミズとカエルとのふれ合いは、嫌いな子供も多いだけに劇的な体面になりますが、帰る時には触れたことを誇らしげに口にしているのが微笑ましいです。

 ヤギと戯れた帰り道、広葉樹の林に入り、昨秋の落葉をかき分け、一昨秋の半分崩れた落葉を手に乗せてやり、更に下の柔らかく優しい腐葉土を手に握らせてやります。皆、微生物やミミズによる自然の分解力に驚き、感動するようです。頭で理解するのと手の感触から理解するのとでは別次元だと思います。
ーー
 稲苗の成長の悪さが気になっていますが、Eさんと観察した時に苗箱を動かしたら、ぱっと腐敗臭が発散し驚きました。有機固形肥料の残渣が醗酵したようです。たぶん化学肥料ならばこのようなことは起こらないのではと思いますが、有機栽培の技術開発の難しさだと感じました。

 私の場合大した量ではないので、水中で残渣のついた箱の側面をブラシで洗ってから、いったん全ての箱を育苗プールから出して、残渣を洗い流してから再設置しました。苗にも汚れがあったので手で揉み落としました。

 しかし、毎回こんなことをやりたくありません。何か方法がある筈と思うので研究します。とりあえず、良質な有機液肥があるので、それに変えることにし観察を続けます。

 昨年、草取りで4〜50時間を要した1枚の田んぼの草対策にも試行錯誤しています。一番の問題は3月に水が入れられないことです。草が芽を出し始める頃充分な水があれば発芽を抑えることができますが、今年もその時期の堪水に失敗し、草の発芽を許してしまいました。

 仕方なく昨日、除草のための代掻きを馴染みの農家にやってもらいました。今朝みると、大量にまだ数センチの水草がビッシリと浮いていました。しかし、全部浮いているとは考えられず、果して、この方法でどの程度の除草ができるのか問題です。

 現在の私の理解では、とにかく発芽させないことが肝要だということですが、発芽を許してしまった以上、その対応策を確立しなければなりません。現在の田んぼは今年で2年目ですが、やはり技術的に落ちつくまで3年くらいはかかりそうです。

ーーー田植体験イベントのご案内

 手植えの体験イベントを6月14日に行います。
 詳細とお申し込みは、下記URLをご覧ください。
 現在、お申し込みは3名です。

田植体験イベント
http://tateshinadayori2.blogspot.jp/2015/05/blog-post_16.html

ーーーワイナリーが農村を変える!

 昨日、霞ヶ関ビル35階で、「アクリー教授 信州と甲州を巡って」という講演会があり、聴講しました。「スマート・テロワール」の著者松尾雅彦氏が会長を務めている「新品種産業化研究会」の主催でした。
 アクリー教授は、アメリカニューヨーク州にあるアメリカが誇る名門校が集まるアイビー・リーグの農業生命科学部の教授です。農業分野では世界の名門校だと言います。


 松尾氏のコーディネイトで、長野県と山梨県が呼応して、アクリー教授の視察が行われ、その報告会という形でしたが、松尾氏の狙いはワイン産業を軸とした農業と地方の振興にあり、「スマート・テロワール」形成の核にできないかということだと思います。

 この考え方の根底にあるのは、ワイン用ブドウ栽培とワイナリー事業の将来性が非常に有望だということです。このことは世界的な諸統計が語るところであり、日本の農業分野の遅れ故に更に大きな可能性を秘めていると示唆しています。産業振興計画は伸びる分野をとりあげるのが原則だと説きます。

 種類におけるワインの需要は僅か3.9%、日本で一番ワインを飲んでいるのは山梨県でほぼ東京都と同じであり長野県の3倍という。3分の2が輸入ワインであり、国産ワインの内国内産ブドウで造られているのは25%だといいます。あとは輸入ブドウ液から!だから、田んぼの畑作への転換を考えると可能性が大きいんですね。

 適地という問題がありますが、アクリー教授は「アメリカでは、熱いフロリダから寒いアラスカまで全州でワインは造られています。その地にあった品種を造りだせば良い」と言います。
 有名になった北海道の池田町のワインはその一例だと思います。

 私とすれば、日本酒が好きで、地元に友人が経営している酒蔵会社が二つもあるので、日本酒をとりあげたいところですが、時代の趨勢には逆らえないのかなと、ちょっと寂しい気持ちです。ですが、日本酒もワインと競って実力をつけて欲しいと期待しています。高品質無農薬米吟醸酒を世界に輸出なんてのはどうでしょう!

 アクリー教授が一番力説したのは、大学の”Extention”機能でした。「スマート・テロワール」でいうプラットフォームの役割だと思います。普及とか、課題解決とかの意味のようです。
 本「スマート・テロワール」によれば、プラットフォームとは「基盤となり、関係者がともに拠り所とするものです。具体的には、自給圏において食産業を実践する際に直面するさまざまな課題を相談できるところです」とあります。コーネル大学もカリフォルニア大学も見事にその機能を果たしているようです。

ーーー「なぜ私は人工透析を拒否してきたか」(きずな出版)

 日本で活躍している中国人バイオリニスト劉薇(リューウェイ)さんが、2冊目の本を出版しました。中国人ですが、東京芸術大で音楽博士号を取得。国内外で演奏活動を行いつつ、大学でアジア音楽史などを講義しています。私は劉薇さんのバイオリンが好きです。

 ご主人は建築関係のデザイナーで、住宅生産性研究会(東京飯田橋)のセミナーで知り合いました。
 最初の本は、「人工透析なしで10年!でも元気な私の食生活~腎臓を養う雑穀レシピ」(講談社)。
 透析問題に直面した方は下記URLの記事を参考にしてみてください。

病と生きる バイオリニスト・劉薇さん(51)
雑穀療法で透析を回避 自分の全てが音に反映
http://www.sankei.com/life/news/150226/lif1502260013-n1.html
劉薇:Riu Wei On Linehttp://liuwei-musics.com/music/index.html
ーーー性同一性障害について

 埼玉の醗酵仙人 菌坊さんのブログからです。良い勉強をさせてもらっています。下段のURLから全文をどうぞ。

< 性同一性障害についてニュースで垣間見ました。増えているんですね。ひと昔前までは殆どなかったものですが。原因をネットで調べてみました。ジェンダーアイデンティティの不一致が原因とのこと??

何じゃこりゃ・・・・受精の際にY染色体があるかどうかとか色々説明しておきながら、原因は今のところわかっていないと・・・・。ますます持って何じゃコリャ。
コレって環境ホルモンが原因ではないの即ち化学合成成分の影響と思いますが。違いますか。・・・>
http://ameblo.jp/dr-kimbow/entry-12026722568.html

ーーー国際派日本人養成講座メルマガが900号!

<■900号到達のご報告と御礼■
(伊勢雅臣)弊誌は平成9年9月に創刊し、以来18年、今週号で無事、900号に到達しました。現在、約4万4千人の読者の方々に受講いただいています。ホームページhttp://blog.jog-net.jp/ )の閲覧数も、4百万件を突破しました。これも皆様のご声援のお陰です。>
<一度失った領土を外交交渉で取り戻す事がいかに難しいかは、北方領土や竹島の現状を思い浮かべれば、容易に理解できる。香港はアヘン戦争の結果、1898年にイギリスとの間で99年間の租借条約が結ばれ、中国に返還されたのは1997年であった。・・・>

(私)すばらしいですね。今号の記事の中に沖縄について下記がありました。犠牲になった日本兵の死が無駄でなかったことが判ります。下記URLから全文が読めます。

http://blog.jog-net.jp/201505/article_6.html
ーーーロシア連邦・モスクワ在住の日本人の言葉

 モスクワで活躍している松本市出身の北野幸伯(きたの よしのり、1970年 – は、国際関係の研究者。モスクワ国際関係大学国際関係学部卒業。メールマガジン『RPE(ロシア政治経済ジャーナル)』創刊者。ロシア連邦・モスクワ在住の日本人。)がいることを知りました。

 下記URLは北野氏のWikipedia記事ですが、注目するべき人ではないかと感じました。特に判りやすいのは、記事中の「主張」です。お読みになってみて下さい。モスクワで学び、モスクワで生活している日本人の言葉であることに注目しています。非常に珍しい存在ですね。
http://ja.wikipedia.org/wiki/北野幸伯
ブログは下記URLから読むことができます。
http://rpejournal.com/
フッターーーーーーーーーーー
農楽しながら「”田舎暮らし”コミュニティ」を創る
(月刊『ザ・フナイ』より)
http://shinshumachidukuri.blogspot.jp/2014/11/blog-post.html

団塊世代の地方移住が日本を救う
http://shinshumachidukuri.blogspot.jp/2014/11/blog-post_10.html

無農薬玄(白)米の販売
http://daylanbo.blogspot.jp/2013/11/blog-post.html

籾殻燻炭の販売
http://daylanbo.blogspot.jp/2012/02/blog-post.html

農楽のすすめ!
http://tateshinadayori2.blogspot.jp/2011/08/blog-post_26.html

”田舎暮らし”動画がYoutubeに300本以上
http://jp.youtube.com/user/takasukey

メルマガ「蓼科便り」のアーカイブス
http://tateshinadayori2.blogspot.com/
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