2017年8月26日土曜日

蓼科だより・514号~田舎暮らし情報

★ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー2017年8月26日(土)★
★テーマ:長雨と稲、世界の地方創生、外国人の「日本酒」爆買い、
     バブル期日本人の「蛮行」、韓国の歴史認識、特攻隊教官一家の自決、
★蓼科便りは,重農主義を尊重し、地域自給圏構築をめざします!
★発行:田舎暮らし世話人・安江高亮(090-3148-0217)
★後援:NPO法人信州まちづくり研究会
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 東京の長雨が報じられていましたが、立科町も同じです。土が湿ったままなので、耕
運できず、大根蒔きの準備ができません。テレビのニュースで、畑作農家がトマトが病気
になって困っているのをリポートしていましたが、畑作専業農家さんはご苦労が多いこ
と思います。

 結局、今年の稲の生育はよくありません。以前に書きましたように、苗はとても良か
ったのですが分げつが進まず、標準と比較すると30%くらい落ちる気がします。昨年は
20%落ちでしたがそれを下回りそうです。

 原因はいろいろ考えられますが、一口で言えば私の手抜きです。言い訳はいっぱいあ
ります。天候不順、切藁の散布が遅れたこと、深水除草の時私が不在だったこと等。感
覚的ですが、結果として水草が昨年の倍ある感じです。かなり手で取りましたが取りき
れませんでした。

 こんなことを書いていると、「それごらん。除草剤を使わなきゃ無理だよ」という声
が聞こえてくる気がします。ですが、私は「この農法はちゃんとやれば、慣行農法の8
掛けにはいける」と思っています。現状はNPOの活動を優先させて農楽が手抜きになっ
ているからです。

 更に、究極の言い訳は、この農法なら半分採れれば良いということです。答えは簡単
です。価格が慣行農法の米の3〜4倍しているからです。半分採れれば良いと割り切れ
ば、草もそれほど気にすることはありません。

 私が無農薬・有機栽培に拘っているのは、子供と孫のためです。今のところ通常の野
菜作りには支障をきたしてはいません。近所の農家さんから野菜をいただくことがあり
ますが、やはり味が違います。一般的には殺虫剤と病気予防の消毒を定期的に行なって
いるからです。習慣になっています。

 ただ私は無農薬偏執者ではありません。一定の制約があり節度が必要なのは当然です
が安定した食料供給のためには農薬使用は止むを得ないと考えています。

ーーー再掲:「東信自給圏を考える会」in 豊殿(通算18回)

 次回は、8月29日、上田市の豊殿地域自治センターで行います。私がプレゼンさせて
頂きます。一度は聞いてみてください。必ず、今後の参考になると思います。

『自給圏は農業・農家の問題ではありません。食産業と地域経済の問題であり、全市民
の問題です!』。この訳は、下記URLをお読みいただくとお解りいただけると思います。


ーーー世界の地方創生はこんなに進んでいる

 WEDGE Infinityから本の紹介です。スローフードやガストロノミニーが出てきます。
<・・・『まちづくりの新潮流』では、コンパクトシティやアーバンヴィレッジなどま
ちづくりの最先端の手法を視察した事例を交えながら紹介した他に、イタリア・ピエモ
ンテ州のブラという街が発祥のスローフードについても紹介しました。こうした食に関
するガストロノミーと言われる分野は、今回紹介した辺境では特に重要になっています。

また、数十年前は団体で名所や旧跡をまわるような旅行が流行しましたが、現在はその
他に語学研修やアート鑑賞、スポーツ体験など体験型のツーリズムが主流です。今回訪
れた辺境と言われる地域には森林資源が豊富ですから環境共生も重要なポイントとなり
ます。・・・>
世界の地方創生はこんなに進んでいる
http://miu.ismedia.jp/r/c.do?K8x_D5y_1fT_sds
(私)捉え方が違っていると思いますが、自給圏(スマート・テロワール)そのもので
はないでしょうか。松尾さんはガストロノミニーを美食革命と訳しています。この文章
の中には書かれていませんが、こういうことが起こる背景には、地域の食関連産業の連
携がある筈と思います。そうでなければ地域を挙げての動きにはならないでしょう。

 ジェイン・ジェイコブズがいうところのインプロビゼーション(内発的活性化)がお
きていると思います。

ーーー
外国人の「日本酒」爆買いが止まらない。
 まぐまぐニュースから嬉しいニュースです。私も日本酒は好きです。美味しい。難点は
欧米の酒とくらべると個性とエンターテインメント性にかけることだと思います。美味
しいことは重要なことですが、それだけだと飽きられるような気がします。顔立ちが良
いだけの美人のように。

<寿司やラーメンなどをはじめとした世界的な日本食ブームが起きていることもあり、
海外でも日本酒は、”Japanese Sake” として知名度が高まっています。
昨年度の日本酒輸出額は約 430 億円(対前年比 110.2%)となり、5年連続で過去最高
を記録。中でも、日本酒の2016年度の売り上げは156億円と7年連続で過去最高を記録し、
この10年間で3倍にアップしています。>
外国人の「日本酒」爆買いが止まらない。
http://jimococo.mag2.com/zenkoku/166923

ーーーバブル期日本人の「蛮行」に苦しんだハワイ

 DIAMOND onlineからです。

<今、中国人を始めとした外国人観光客に辟易しはじめている日本だが、バブル期を振
り返ってみれば、円高を背景に世界中に旅行をして蛮行を繰り返し、ハワイでは「もう
来るな」と言われた時代だった。観光業のメリットとデメリットを、われわれはどう考
えればいいのだろうか?(ノンフィクションライター 窪田順生)>

バブル期日本人の「蛮行」に苦しんだハワイに見る観光業の未来
http://diamond.jp/articles/-/139645?utm_source=daily&utm_medium=email&utm_campaign=doleditor

(私)日本と欧米の違いは、私たちが後ろ指を指されているのを知らないだけで、たく
さんあるような気がします。単純に西欧が正しくて日本や東洋が間違っていると決めつ
けるのは間違いだと思いますが、以前に2度ほどご紹介した「まちづくり」の失敗によ
る住宅価値の毀損の問題はその象徴だと思います。豊かさに直結するだけに深刻だと思
うのですがそのことを問題にする先生方はいらっしゃいません。不思議でなりません。
 下にもう一度添付します。

 我々の日常の風景に、表通りに面して洗濯物や布団を干す習慣がありますが、どうみ
ても格好良くないし、景観を汚してしまいます。太陽光に晒すことは良いことに違いあ
りませんが、ちょっと工夫すれば人目につかない干し方はある筈です。ファション性と
か美意識というのは、文明の高い方のバロメーターなのでしょうか。


ーーー前回の韓国の歴史認識の話にコメント

 Fさんから次のようなコメントを頂きました。こういうのを読むと、教育って恐ろしい
ですね。

<私が二十歳の時、あちらでちょっと上の世代数人と口論になったとき、通訳をしてく
れた日本の統治時代を経験している方が、別室に連れ出して戻って来てから彼らの態度
がガラリと変わりました。

具体的な根拠無しの会話で知識不足を否めなかったので、その方が居なければ殺されて
たかな?
そして、理由を聞いたときに、「本当に若い者は知らないんだよ。そうには教わってな
いんだ、もう、論争はしないほうがいいよ」と、さとされた。
それから、一度も韓国に行かないし、在日とも論争を避けている。

彼らのアイデンティイを責めたところで何もないし、在日のまともな人は語らない。
改めて、韓国得意の捏造話も終わりだね!と、想う。本当に信じ混んでいる国民のこと
を思うと気の毒だという気持ちになる。

小泉元総理が文化交流の道を作ったから今のビザ無しの時代になったが、これまでの韓
国の教育チェックをするべきだったし、日本国民にもその事を開示する必要がありまし
たね。しかしながら、今回のことも含めて日本や日本人に対して幾らなんでもやりすぎ
だよ。>

(私)捏造する人は、自国のために良かれと思ってやるのでしょうが、結果は悲惨でし
かありませんね。嘘も100回繰り返せば真実になるなどと仰る人もいますが、それはな
いと思います。日本も80年前は似たようなことをやって、廃燼に帰しました。

 どこの国にも立派な歴史学者や哲学者がいると思うのですが、なぜ、こういう不幸を
止められないのでしょうか。こんな時アインシュタインの言葉を思い出します。

無限なものは二つあります。宇宙と人間の愚かさです。前者は断言できませんが。

ーーー特攻隊教官一家の自決は教え子との約束だった!

 この種の悲劇はたくさんあったのでしょうね。身近なところにもこんな事実があった
ことを知りませんでした。外圧と政治と謀略とメディアの報道と世論等が絡み合って、
時代の流れは純粋で善意の人間にまでとんでもないことをさせてしまう。

 いずれも根っこにあるのは悪意ではないと思います。だから始末が悪い。中でも一番
始末に悪いのが世論のような気がします。私自身もその一人だと思っていますが、こと
の本質を知らぬまま付和雷同してしまいます。それを察知して数の原理で動く政治が迎
合していく。民主主義の最大の欠陥だと思います。

<・・・遊佐准尉は飛行練習生に「君たちの命が終えるときは自分の命も終える」とか
ねて伝えており、自決は特攻に送り出した生徒たちを追った「約束の死」でした。
・・・遊佐准尉は熊谷陸軍飛行学校が上田市の上田飛行場に設けた上田教育隊で1945
(昭和20)年8月の終戦まで他の10人近い教官・助教官らとともに九五式練習機などに
よる飛行訓練の指導に当たりました。同隊からは特攻に10数人送り出したとされます。

昭和天皇の玉音放送で敗戦が国民に知らされたのは815日。その3日後の同月18日早朝、
遊佐准尉は妻の秀子さん(当時22歳)、長女久子さん(生後27日)を伴って現在の同市
富士山(ふじやま)にある小さな山「猫山」の東斜面で自決しました。一家の自決現場
は翌日、地元の中学生らによって発見されました。・・・>

https://thepage.jp/detail/20150704-00000004-wordleaf

(私)日本人の大部分が遊佐准尉のように純粋で真面目だったと思います。似たような
悲劇がたくさんあったのではないでしょうか。どうしてここまで追い詰めてしまったの
か、解き明かされているのでしょうか。私にはそう思えません。

 太平洋戦争開戦前の日本のメディアは好戦色一色だったと確かな人達から聞いていま
す。戦争責任と称してスケープゴートを作って首をはねれば済むという問題だとは思えま
せん。そうしてしまったことが問題の本質を見えなくしてしまい、また過ちが繰り返さ
れるという悪循環になるような気がします。福澤諭吉がいう文明国とはこうならない国
のことだと思います。

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蓼科だより・513号~田舎暮らし情報

★ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー2017年8月19日(土)★
★テーマ:映画「標的の島」、リポート「地域自給圏耕畜」、「東信自給圏を考え
る会」in 豊殿、自給率38%!、 農地相続要件の緩和、大型ショッピングモールが
死んでる、終戦記念日に因んで、ビットコインは地球から戦争を無くす!
★蓼科便りは,重農主義を尊重し、地域自給圏構築をめざします!
★発行:田舎暮らし世話人・安江高亮(090-3148-0217)
★後援:NPO法人信州まちづくり研究会
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 茗荷が採れ始めて今日で10日目くらいだと思いますが、日増しに良い実になっていま
す。丸く硬く大きくなっています。私が一番自慢できる作物です。故人となった地主さ
んが植えたものですが、里山を背にした湿気る土壌と品種が合っているのでしょう。

 孫がワゴン車に米、野菜、酒等を満載して家を去った後は静けさと洗濯物の山と花火
のゴミが残ります。妻と顔を見合わせて「疲れたね」というものの、幸せな疲れです。
次回は正月です。
ーー
 「標的の島 風かたか」を見ました。先の風の子環境フェアで知り合った南佐久に住
むアイターン夫妻からお誘いを受けました。米軍属女性暴行殺人事件をきっかけとした
基地反対運動のドキュメンタリー映画でした。「風かたか」は風よけの意味だといいま
す。女性を守ってやれなかった痛烈な反省からこの題名があるようです。

 辺野古、高江、宮古、石垣が米軍と自衛隊の基地となる。ニュースで知ってはいまし
たが、この映画で実感となりました。問題の本質は先の沖縄戦で「軍隊は島民を守らな
かった」ことにある。

 私は義母から聞かされていました。満州で軍医をしていた義父と一緒に暮らしていた
その終戦時、関東軍は日本人住民達を置き去りにして先に逃げてしまった、と。列車が
兵隊を乗せて去っていくのを見ていた。後で、逃げたことが判ったそうです。これは事
実です。

 基地があれば、当然戦争が始まれば標的になる。「この小さな島で、その時私たちは
どこへ逃げたいいのですか?」と自衛隊に質問する住民の言葉が全てを物語っています。
左翼系の運動家の反戦映画だと決めつける向きもありそうですが、それではいけないと
強く思いました。「自分の村に基地ができる」として考えるべきだと。先の大戦の二の
舞になるという恐怖を感じるのは当然です。

 日米安保条約と憲法第九条と自衛隊の問題は難しくて私の知識では解説できません
が、はっきり言えることは、やはり、沖縄の皆さんの犠牲の上に築かれている構図だと
いうことです。反戦というと思想問題になってしまってややこしいですが、犠牲を押し
付けない、恐怖を分かち合うと考えれば判りやすいと思います。

 日米安保条約と憲法第九条と自衛隊の問題をとことん議論すべきです。これを曖昧に
しているところに問題の根源があると思います。私を含めて、一般国民はこの問題から
逃げているように感じます。沖縄の皆さんに申し訳ないです。

ーーー再掲:リポート:「地域食料自給圏構築」の実証実験事業

 7月14日には小諸市にある長野県野菜花き試験場佐久支場において、畑作物と加工業
者及び販売業者との連携実証実験について見学会が行われ、8月4日には塩尻市IC近くに
ある長野県畜産試験場を訪問し見学させていただいたことを書きましたが、そのリポー
トをNPOのブログに掲載しました。ご覧ください。

 お読みいただくと、まだ部分的ではありますが、自給圏構想(スマート・テロワール)
の具体的な姿がイメージできます。

長野県の自給圏構築への挑戦

長野県畜産試験場では耕畜連携実証試験

ーーー「東信自給圏を考える会」in 豊殿(通算18回)

 次回は、8月29日、上田市の豊殿地域自治センターで行います。

『自給圏は農業・農家の問題ではありません。食産業と地域経済の問題であり、全市民
の問題です!』。この訳は、下記URLをお読みいただくとお解りいただけると思います。


ーーー平成28年の自給率は38%:農水省発表
 庄内スマートテロワールのSさんから頂いた情報です。農水省の食料自給率のプレス
リリース(8/9)のURLを送付いたします。

http://www.maff.go.jp/j/press/kanbo/anpo/170809.html

(私)ますます自給圏構想(スマート・テロワール)の重要性が高まりますね!
ーーー農水省発表:持ち主不確かでも貸しやすく〔日本経済新聞〕

 これはすばらしい対応だと思います。
<農林水産省は、持ち主のはっきりしない農地を大規模農家に貸しやすくするため、相
続時に登記上の名義が変更されていない農地を対象に、貸し出す際に必要な相続対象者
の同意手続きの要件を緩和する。農地バンク(農地中間管理機構)が農地を集めやすく
し、大規模農家への貸し出しを促進する。農地の大規模化を後押しする狙いで、同省は
来年の通常国会に関連法案の提出をめざす。
ーーー郊外にある大型ショッピングモールが死んでいる
 シブサワ・レター【2017年8月】からです。発行者の渋澤健さんは、渋沢栄一の5代目子孫。ご紹介のURLを添付します。

https://ja.wikipedia.org/wiki/渋澤健
http://alt-talk.cocolog-nifty.com/alternative/2010/08/post-1af1.html

<・・先週は、久し振りにアメリカの中西部の空気をたっぷりと吸ってきました。

・・・妹が運転する自動車(韓国製の
KIA)に、アイフォンをUSBで接続(Bluetooth可)すると、ダッシュボードのスクリーンにカーナビが表示されますし、車内に流す音楽もアイフォンで保存しているデータを用います。音声コントロールは日本でも珍しく
ない機能になっていますが、妹が運転しながらフェイスブックのメッセンジャーを音声
入力で送信するのには感心しました。自動車の今までの当たり前が、これからどんどん
変化していく兆しを感じました。

一方、衝撃的だったのは「普通」のアメリカの郊外にある大型ショッピングモールが死
んでいることでした。私が生活していた
3050年前のアメリカの大型モールは生活の拠
点であり、いつも賑わっていたところでした。ところが今では巨大な駐車場のほとんど
が空っぽ。モール内に入ると、そこはシャッター街でした。
・・・>

(私)もう10年も前のことですが、カナダの東海岸で仕事をしていた方から次のような
お話をお聞きしました。日本はアメリカの5年〜10年遅れでしょうか?
「郊外の大型ショピングセンターが廃れてきて、市街地のパパママショップが繁盛して
いる」

ーーー終戦記念日8月15日に因んで、

 妻の父親が戦病死している関係で、毎年8月15日には役場近くにある戦没者慰霊碑の
樹木剪定と清掃を行いに行きます。12時には黙祷を捧げます。私は思い立って、息子一
家を連れていきました。何を今更と笑われそうですが、初めてでした。
 母親の親のことを教えてなかったのです。慰霊碑の裏に刻まれている大勢の名前の中
からその名前を見つけて、満州国で軍医だったこと、帰国はできたが結核で戦病死した
こと、母親が父の顔を知らないことを話し、帰省した時は必ずお参りしなさいと告げま
した。

 70過ぎた一人前面した日本人の現実です。恥ずかしいと思います。ですが、私だけで
はないような気がしています。こんなことではきっと道を間違うと思えてなりません。
 余りにも自国の現代史を知らなくて恥ずかしいです。安中さんが毎年この日に因んで
書いて下さるので、その一部をご紹介します。

<韓国の歴史を学ぶ(その1)
韓国の首都ソウルに行ったことがある方はご存知でしょうか。
ソウルの西大門に「独立門」という名の、パリの凱旋門を模した記念の門があります。
韓国の人に「この門は何の記念碑か知っていますか?」と聞くと、ほぼすべてのひとが
「日本から独立したことを記念する門だ」と言います。

仕事でソウルを訪れた時、一緒にいた韓国の技術者(というより学者)の人たちも同じ
ように答えました。そこで、私が「それは違います。これは日清戦争で日本が清國に勝
利したことで韓国が独立できたことを記念する碑です」と言ったところ、一斉に「ウソ
だ」と言われました。

それで「ここを見てください」と柱の一部を示しました。そこには「1897年11月20日」
と建立された日付が刻印されていました。
「韓国が日本から独立したのは1945年です。1897年は日清戦争が終結した年です」と言
うと、みな、その日付を覗き込んで黙ってしまいました。

しかも、日清戦争後、日本と清國とが結んだ「日清講和条約(通称『下関条約』)」の
第一条にはこう書いてあります。
「清國ハ朝鮮國ノ完全無缺ナル獨立自主ノ國タルコトヲ確認ス因テ右獨立自主ヲ損害ス
ヘキ朝鮮國ヨリ清國ニ對スル貢獻典禮等ハ將來全ク之ヲ廢止スヘシ」

つまり、朝鮮国が独立国家であることを清國が認め、以後、清國に対する貢物などを廃
止すると明記されているのです。当時の朝鮮国にとっては、本当に”うれしい”ことであっ
たのです。

だから、それまで建っていた中国に対する属国の証であった「迎恩門」を壊して、独立
を祝う「独立門」を建てたのです。何しろ「迎恩門」とは、歴代の朝鮮国王が中国皇帝
の使者を迎えるために建てられた門だったのです。

だから、1897年のその日は、当時の朝鮮にとっては最高の日だったのです。しかし、韓
国は、国民にそうした歴史を教えないのです。だから、この門を「日本から独立した記
念の門」だと大半の国民が信じてしまっているのです。

私にその間違いを指摘された韓国の仕事相手は黙ったままでしたが、夕食を一緒にした
時、困惑した表情で「混乱しています」とだけ言いました。韓国のウソの教育は、韓国
民を傷つけていくだけなのです。

韓国は、日本に対して、年がら年中「歴史を直視せよ」と非難しますが、まずは自国の
歴史を直視せよと言いたいです。>
(私)安中さんのメルマガは勉強になります。全部が正しいかどうかの判断は自己責任
ですが、多くの示唆に富んでいることは間違いありません。下記URLから申し込めます。
http://www.halsystem.co.jp

ーーービットコインは地球から戦争を無くす!

 WEDGE Infinityから。ビットコインのことはず〜と不思議に思っていましたが、少し
ですが判ってきました。なぜ、ユーロを作ったかについては知ってましたが、その延長
線上にあるとはビックリです。

<・・・今回は、暗号通貨経済がバブルではなく、新しい経済の決済基盤としてどれほ
どかつてない強さを持つかを素描したいと思います。
・・・しかし、大原則として、ビットコインはある一定以上は暴落しない、しようがな
い、という「分散型の歯止め」が利いている。・・・

・・・国家や行政機関ではなく、グローバルに分散したマイナー、またユーザが、共通
の利害として「このお金は価値をきちんと保たせなくてはならない」と思い続けること
で、貨幣の価値が支えられている。・・・
・・・欧州はどうして通貨統合したのでしょう?答は簡単で、単一の実体経済圏を作り
出すためでした。その内部には為替相場が存在せず関税もなくなります。・・・

・・・日本も早く無意味な既得権益層、23世などの寡占状況を脱皮して、新たな経済
成長を企図すべきと思いますが、21世紀版「楽市楽座」を断行したのがEUのマーストリ
ヒト体制、共通通貨ユーロの導入でした。・・・>


地球から戦争をなくすための人類の英知、ビットコイン
ユーロはなぜ導入されたか、その延長線上にあるデジタル通貨 [伊東 乾]
http://miu.ismedia.jp/r/c.do?K3D_D5y_1fP_sds

(私)なるほど。この記事を納得したいのですが、良いのでしょうか?

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蓼科だより・512号~田舎暮らし情報

★ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー2017年8月13日(日)★
★テーマ:子供達の帰省、「地域食料自給圏実証実験」リポート、教えられたこと、
     働き方改革でなく働かせ方改革、日韓併合の影と光、
★蓼科便りは,重農主義を尊重し、地域自給圏構築をめざします!
★発行:田舎暮らし世話人・安江高亮(090-3148-0217)
★後援:NPO法人信州まちづくり研究会
★ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー★
 昨夜遅く、名古屋で暮らしている次男夫婦と孫二人が帰省しました。ノンストップで
3時間で着いたと。サッカーをやっている中2の男子がひょろっと背が伸びて、私を完
全に抜き父親と並びました。171センチ。妹の小5の方はあどけなさが抜けていました。
1年に3回の帰省ですが、変化がよく判って、孫の成長を確認するには良いタイミング
のようです。

 明日は長男一家も加わって賑やかなお盆が始まります。長男が仏壇に馬を模ったキュ
ウリと牛を模ったナスを使ったこのあたり伝統の飾り付けをします。先祖が馬と牛に乗
って帰ってくるのです。午後から二人の嫁が天ぷらを山ほど揚げます。信州のお盆の風
物詩です。二人の嫁をうまく仕切っている妻の手腕はなかなかのものだと感心していま
す。

 キュウリとゴーヤとトマトが良く採れています。嬉しいことに昨年植え替えたミョウ
ガが数日前から採れ始めました。7年ほど前、私がお借りした畑のブッシュを取り払っ
たら、出てきたのです。強いものです。10年以上も藪の下で寝ていたのです。元のタネ
が良かったのだと思います。他所のものには負けない良い茗荷が採れます。

ーーーリポート:「地域食料自給圏構築」の実証実験事業

 7月14日には小諸市にある長野県野菜花き試験場佐久支場において、畑作物と加工業
者及び販売業者との連携実証実験について見学会が行われ、8月4日には塩尻市IC近くに
ある長野県畜産試験場を訪問し見学させていただいたことを書きましたが、そのリポー
トをNPOのブログに掲載しました。ご覧ください。

 お読みいただくと、まだ部分的ではありますが、自給圏構想(スマート・テロワール)
の具体的な姿がイメージできます。

長野県の自給圏構築への挑戦

長野県畜産試験場では耕畜連携実証試験

ーーー自給圏について大事なことを教えられました
 
 なぜ、「東信自給圏を考える会」への参加者が少ないか。その理由が2つありました。

1「自給」という言葉が、これは農業と農家の問題だと思わせてしまうこと。
2「自給圏」という言葉が、全ての食料を100%自給することと思わせてしまうこと。

 1の指摘は、「東信自給圏を考える会」への出席依頼をした際に、「私は農業をやっ
てないから関係ない」とお断りを受けることに現れています。焼肉レストランを経営し
ているオーナーでさえ、食べ物で稼いでいるのに「わたしには関係ない」と答えるので
す。

 2の指摘は、「全てを自給するなんてできる訳ないだろう、非現実的な話だ」と思わ
れてしまうようです。

 1も2も的外れですが、もちろん、そう思わせてしまうこちらの説明が悪いのからで
す。そこで、根本的にチラシを作り直すことにしました。見直しのポイントを書いてみ
ますので、何かお気付きの方はご意見を頂ければありがたいです。

 「東信自給圏」という言葉が、これは農業と農家の問題だと思われてしまうのは自然
の流れです。今までの農村経済の仕組みの下では、市場で農業・農家と食産業が分断さ
れていて、農業・農家が食産業とつながっていなかったからです。出荷して終わりでし
た。

 ですが、農業・農家が加工業者と契約で連携できれば分断しません。同じように、加
工業者と学校、福祉施設、レストランやスーパーが連携し、更に消費者が地元産業を大
切にする気持ちを持てば、食産業の循環が完結します。農業・農家を食産業の一部とし
て位置づけることができます。

 もう一つの循環は、作物の規格外品と加工残渣は畜産の飼料として畜産農家に無償で
提供されます。その見返りは、畜産農家から良質な堆肥が耕種農家に無償で提供されま
す。

 全てがギブアンドテイクの関係であり、ウィンウィンの関係になります。農地が有効
活用されることにより、美しい景観ができあがります。これを総称して「互酬の経済」
と言います。

 この循環をつくることによって、現在20%ほどしかないと思われる地域内の食料循環
を50%にあげることを目標にします。地域外から20%、これを移入といいます。海外か
ら30%、これが輸入です。全部で100%になります。

 現在20%しか循環していない地域食品の流通量を50%にあげることができれば、当然、
雇用が増え経済は活性化します。ジェイン・ジェイコブズがいう「置換」(他所から買
っていた物を自分たちで作れば地域は発展するという理論)が起こるからです。これが
自給圏が求める姿です。

 そして、私たち農村の住民4300万人は、大都市圏に住む4200万人と、地方中核都市に
住む4200万人の食料・食品を生産しなければなりません。私たち3分の1が、他の3分の2
の食料・食品を生産しなければなりません。

 現在国の自給率は39%ですから、食料の61%は輸入に頼っています。これを置換によ
って30%下げます。輸入量が減った分だけ国内経済が活性化することになります。

 これが自給圏構想(スマート・テロワール)が提案している仮説の基本構想です。

 このように考えていけば、自給圏が農業・農家の問題ではないことが見えてきません
か?キャッチコピーは次のように考えます。

『自給圏は農業・農家の問題ではありません。食産業と地域経済の問題であり、全市民
の問題です!』

 忌憚のないご意見をお聞かせください。

ーーー
「働き方改革」ではダメで、「働かせ方改革」に取り組むべき
 前号で冷泉さんの見方を掲載しましたが、それについて松尾さんからコメントを頂きました。これもグローバリズムからローカリズムへの流れでしょうか。
<冷泉さんの見方は、日本の多くの識者や官僚、政治家の認識とほぼ同じです。
生産性が低い事情をつくっている最も大きな要因の一つは労働組合の構造が企業内組合
であることです。
欧米では産業別組合ですから、産業内のリーダー企業についていけない労働条件は存在
しません。日本は企業内組合ということは労組の委員長は社長代理でもあることです。
要因の第2は、2重構造です。大企業には下請け会社があり、親会社の製品をつくってい
ながら人件費は企業規模が関係して1/2以下のところが多くあります。同一労働同一賃
金は当然ですが、日本では「掛け声」です。

これら2つの基本条件の中で、1970年代に供給過剰社会に突入しました。過当競争は深
刻になり、勝つまでは眠りません、というようなことが普通になりました。
更に1985年に「ロンヤス」関係のはずの米国から「プラザ合意」を押し付けられて、日
本経済の息の根が止められました。日本はその後「バブル経済」を経験したので自分が
悪いと思っています。
その後日本の賃金はほぼ1/2になったのではないでしょうか?(非正規労働比率は85
16%➡2015年40%)このような社会構造は、自民党・官僚を与党化し野党は異
端者として政治の停滞にもつながっています。大企業や使用者の側は自由に競争できる
構造になり、社会正義は薄くなっているのです。 
先月異業種交流会でスピーカーの報告で悲しい現実が報告されました。日本と米国の起
業者の動機について日本は「利益を得るため」が最も多いのですが、米国では「社会へ
の使命感」が第一だそうです。
欧米に行かれるとわかりますが、使用者側、体制側に自由は相当に制限されています。
貸し切りバスでのハンドル時間は制限を1分たりとも超過はできません。軽井沢の事故
と比較してください。店舗の営業時間も厳しいようです。日本は24時間営業が当たり前
ですね。
結論として「働き方改革」ではダメで、「働かせ方改革」に取り組むべきです。冷泉さ
んのように生産性比較にすると、働く人が悪い、働き方が悪いということになってき
ます。実は「働かせ方」が悪いのです。市場経済を追っているので「過当競争に歯止め
がかかりません。
スマートテロワール的に言えば、飛び切りおいしいハムソーセージが格安の価格で手に
入る社会構造は、農家もハムソー工場のも生産性の問題ではなく社会システムを変える
ことで「手作り製品」を安価で楽しめるのです。>


(私)それにしても自由競争の権化の国の起業動機が「社会への使命感」なのには考え
させられます。何がどうなっているのでしょう。日本人が彼らより劣っているとは思え
ないのですが、さりとて、同等以上という自信もありません。改造で去りましたが、
山本前農水大臣の言った「日本というシステムが間違っている」という言葉がとても
気になります。

ーーー韓国併合の影と光
 国際派日本人養成講座メルマガから。こんなことを考えたことがありませんでした。
恥ずかしくなります。以前に「日本の教育から近現代史が落ちている」という話を聞か
されていましたが、本当ですね。
下段のURLから全文をどうぞ。
<2.連合国家か植民地か・・・>

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蓼科だより・511号~田舎暮らし情報

★ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー2017年8月6日(日)★
★テーマ:キリギリス、トマト、えんでこ祭り、「東信自給圏を考える会」、
  長野県畜産試験場、食の問題へのコメント、奇跡の食育物語、働き方改革、
  日本で進む国際的引きこもり化、
★蓼科便りは,重農主義を尊重し、地域自給圏構築をめざします!
★発行:田舎暮らし世話人・安江高亮(090-3148-0217)
★後援:NPO法人信州まちづくり研究会
★ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー★
 昨日ですが、天気が良いのにキリギリスの鳴き声が少ないなと思い、昨年の「蓼科だ
より」を読んでみると、ちょうど今頃、「キリギリス、コオロギ、アブラゼミ、ミンミ
ンゼミ等の鳴き声で騒然として煩いほどです」と書いてありました。

 やはりな、と思いました。サイレントと言ったら、言い過ぎかもしれませんが、サイ
レント・サマーという言葉が頭を過ぎりました。ミツバチを見なくなったことは以前に
も書いていますが、虫たちが間違いなく減っています。

 昨夜のキリギリスも、とぎれとぎれに「ぎ〜〜チョン」が聞こえているだけで寂しい
ものです。今までこんなことはありませんでした。私にはこの現象を科学的に論じる知
識はありませんが、私の五感は異常を察知しています。

 テレビでは毎日のように、国内外で起きている異常気象と災害についてリポートして
います。歴史的には太古の昔から異常気象はあったのでしょうが、今の異常はそれとは
異質な人為的なことが原因だと思えてなりません。

 昨年まで、墓にだけは除草剤を使っていましたが、今年からはそれも止めました。草
むしりは面倒ですし、私一人が止めたところでどれほどのことがあるのか、という反論
も湧きますが、止めました。墓掃除は、周りに原野があるので、弟と二人で、昨日半日
かかってしまいましたが、除草剤を使っていた部分の草むしりは約1時間ほどでした。
1時間は余計かかりましたが、気分はスッキリでした。

 桜前線も一週間くらいのズレはあるように、気候変動による遅れもありますから、断
定してはいけないと思いますが、皆さんは如何でしょうか?
ーー
 トマト、キュウリ、ゴーヤ、ナス、ピーマン、中辛ナンバンなどが毎日採れています。
この数日トマトの収穫量が増えています。生食用麗華(レイカ)、桃太郎、料理用イタリア
ントマト・ボンジョールノ、ミニトマト2種です。
 我が家で食べて、近くに住んでる長男家族の分が少し足りない程度ですが、トマトだ
けは足りるようになりました。
ーー
 昨日は、28回目となる立科町の「えんでこ祭り」が行われ、私も地元地区の老人クラ
ブの会長を仰せつかっている関係上接待役を務めました。町長はじめ数十人の町職員の
段取り・進行で進められますが、盛り上がりにかけます。

 理由をあげつらっても仕方ありません。地方衰退の波がじわじわと浸透して来ている
というのが偽らざる実感です。神輿の担ぎ手が減っています。若者の向都離村と高齢化
が目に見える原因ですが、本当の理由は、なぜ若者の向都離村が続くのか、にあります。

 「若者の向都離村」という言葉は、「スマート・テロワール・農村消滅論からの大転
換」の著者松尾さんが「少子高齢化」に対抗して提言した言葉ですが、理に叶っていま
す。向都離村と少子高齢化を比べれば、向都離村が原因であることが明白だからです。

 統計をみれば明らかになります。農村の出生率は2を超え、大都市圏は1を切るから
です。女性が都会に行くと子供を産まなくなるのです。つまり、農村を活性化し、若者
の向都離村を止めれば良いというのです。その方策として、自給圏構想(スマート・テ
ロワール)が提言されています。

 この便り509号でご紹介しましたが、世界でグローバリゼーションからローカリゼー
ションへの大きな転換が始まっていると主張する学者・ジャーナリスが増えています。

ーーー再掲:「東信自給圏を考える会」in 丸子

 自給圏は、農家と農業の問題ではありません。食産業と地方経済の問題だと考えるべ
きと思います。農業を市場やJAに出して終わりと考えてはいけない。食産業の一部分と
考えれば農業が違う形で見えてくると思います。地域の食産業として捉えれば、当然、
循環と連携が前提となってきます。

 食産業と地域経済の問題と考えれば、これに関係ない人などいる筈がありません。
食産業の中で農業生産部分は約20%ほどです。残りは加工、流通、サービスであり、
これらを動かしているのは農家以外の市民です。
 一番重要なのは買って食べる消費者であり、一番お金を使っている女性の皆さんです。

 下記の要領で開催致しますので、他人事にせずにお出かけください。

・日時   8月8日(火) PM7:00~9:00
・場所   丸子文化会館 セレスホール 中会議室 0268ー42ー0001
      上田市上丸子1488番地 
案内図  グーグルマップで、「上田市上丸子1488番地」で検索

ーーー松尾さんと「長野県畜産試験場」訪問

 4日のことでした。長野県の「食の地消地産アドバイザー」である松尾さんの随行員
として、私とNPOの齋藤理事長2人が、塩尻市IC近くにある長野県畜産試験場を訪問し
ました。松尾さんの計らいで勉強させていただいたのです。

 508号には、小諸市にある長野県野菜花き試験場佐久支場において、畑作物と加工業
者及び販売業者との連携実証実験について見学会が行われたと書きましたが、畜産試験
場では畜産、特に豚の飼育と豚肉加工業者及び販売業者との連携実証試験が進行してい
ます。

 現在2年目を経過中で、今冬からこの実証のための豚の飼育が始まり、来春には加工
できるようになるそうです。松尾さんは、耕畜連携の最終目標からバックキャスティン
グで計画されたマイルストーン(中間目標)の確認に来られたのでした。

 山形大学の実証実験から1年遅れでスタートした長野県農政部の農工・耕畜連携実証
実験ですが、話を聞いていると、大学と農政部との情報交換と連携がうまく行ってるよ
うです。この実証試験は非常に大きな意味を持っていると思います。

 恐らく、農工・耕畜連携を前提とした畑作の輪作実験は日本初ではないでしょうか。
日本の農業にとって革命的な実験になると思います。県民として、阿部知事と農政部の
決断に大きな敬意と感謝を申し上げます。長野県が農業の先進地として脚光を浴びる日
がくると思います。

 畜産試験場のご紹介をします。もちろん、私も齋藤さんもこの施設を見るのは初めて
でした。無責任な感想を一口で言えば、素敵な試験場でした。
 八ヶ岳中信高原国定公園高ボッチを背にして南東向きのゆるやかな斜面に、牛、豚、
鶏の様々な用途の畜舎が区画分けされて並び、周辺には飼料用作物が栽培されていまし
た。

 地図から見た私の見当ですが、面積は16ヘクタールほど、ゴルフ場にしたら3ホール
分ほどでしょう。畜舎も堆肥舎も綺麗に清掃されていて、飼料用作物の成育も良いよう
に見えました。家畜の疫病対策でしょう、出入り車両や人の消毒による衛生管理も行わ
れていました。車が所定の場所を通過すると自動的に噴霧消毒されます。

 松尾さんは、民間畜肉加工業者との連携の重要性と、世界一の豚肉加工品=ハム、
ソーセージ、ベーコンを作るんだ、と強調されていました。来春には加工に回せるとの
ことでした。

 贔屓目でしょうか、職員の方々が積極的に取り組んでいるように感じられました。こ
の取り組みが良い結果を出すことを願いながら見学させて頂きました。

ーーー食の問題について神奈川県N様からコメント
<「食の問題」全く同感です。私の女房も多少アレルギーがあり、食の問題は、自分た
ちのこととして考えてきました。
現在、野菜は山形の全国有機農法連絡会(代表米山正)から、柑橘類は愛媛の無茶々園
から購入しております。米山さんの農場には、毎年伺っております。

また、その他の食品も生活クラブから、添加物のない、生産者のハッキリした安心安全
なものを購入するようにしてます。

ところで、「食の安全」と同じように、私たちは「電磁波の影響」を憂慮してます。新
築した際、オール電化にしたため女房が電磁波アレルギーにやられ、ガスに引き直しま
した。
そのため、テレビ、パソコンの利用も最小限に止め、スマホは使わず、携帯もPHSです。
ここ十年来、子供を中心としたいわゆる「キレる」といった現象は、電磁波が大きく関
係していると考えいるからです。

ーーー「子どもたちを救った奇跡の食育物語」 

 大塚貢先生のすばらしいYouTube動画を見つけました。長いですが、是非ご覧ください。
食が全てを解決するといったらオーバーだと思いますが、物作りをする時に当然素材が問題に
なりますが、考えてみれば、食は人間の素材ですよね。食べたものでしか体はできないからで
す。

 この当たり前のことが判れば、全てを解決すると言っても良いような気がします。

「子どもたちを救った奇跡の食育物語」 『給食で死ぬ
!!』 大塚貢先生https://www.youtube.com/watch?v=_wGRrL_dFh4
ーーー
「働き方改革」について
 JMM
メルマガの『冷泉彰彦のプリンストン通信』より引用します。筆者は、アメリカ
の大学で教員・作家等の活動を続けている冷泉さんのメルマガです。外から日本を見る
と良く判るようです。私の好みの論説です。
 私は日本の悪口を聞いて喜んでいる訳ではありません。自給圏構想を勉強したおかげ
で日本の農業の実態を知ることができました。驚くことばかりでした。もっと驚いたの
は農協の職員も地元役場農政課長も私と同じだったことです。

 ということは、私を平均値と考えれば、日本人の大部分が日本の実態を知らないこと
になります。これでは、正しい世論の形成も、まっとうな政治家を選ぶこともできませ
ん。いつまで経っても文明国になることができず、福澤諭吉に笑われてしまいます。

 下段に関係のURLを添付します。

<・・・日本の一人あたりGDPは低迷しています。では、引退した高齢者が増えたか
ら「一人あたり」が下がったのかというと、そうではなくて、「現役の勤労者一人あた
り」で計算しても数字は悪いのです。

ここで最新の数字を確認しておきましょう。IMFによる2016年の「一人あたり
GDP」の数字では、日本は38917ドルで22位。ところが、こちらは世銀のデ
ータになりますが、「勤労者一人あたりのGDP」になると、日本は72618ドル
で37位まで下がります。これはEUの平均値(82028ドル)より悪く、シンガ
ポール(141226)の約半分という水準です。この「勤労者一人あたりGDP」
の7万ドルという水準ですが、ギリシャ(72584ドル)や韓国(70011ドル)
がほぼ同等となっています。

これだけでもショッキングですが、仮に「労働時間の一時間あたり」という統計が可
能となったとすれば、時間内プラス時間外の労働時間に、有給消化率やバカンスを加
味していくのであれば、恐らく日本の場合はもっと順位が下るでしょうし、数字とし
ては完全に途上国の水準になってしまうと思います。

つまり、日本の「働き方」というのは完全に破綻レベルであり、国家は破綻していな
くても、個々の職場における生産性というのは失敗レベルにあるわけです。このこと
は「働き方改革」を考える上の大前提ではないかと思います。ということは、まず3つ
の点に留意する必要があります。・・・>
(私)3つの点というのは、1労働生産性、2は働いても稼げない仕組みの改革、3
は仕事の進め方・成果の出し方の改革、だと指摘しています。上記の続きで、この3
つの問題を具体的に細かく指摘しています。ご興味のある方は下記URLからお申し込
みください。この論説は非常に具体的に解析されており、すばらしいと思います。

ーーー日本で進む国際的引きこもり化、

 DIAMOND online
から。この種の論評が増えています。本当なんでしょう。

<・・目先の得や損ではなく、将来のビッグサクセスへの投資として、「体験」は必要
なものだと筆者は考えている。日本人が今後もこのまま「内向き」ならば、やがて「国
際的引きこもり」になってしまうかもしれないと、筆者は少し不安に感じている。>

日本で進む国際的引きこもり化、http://diamond.jp/articles/-/137184?utm_source=daily&utm_medium=email&utm_campaign=doleditor
(私)日本人がどんどん小さくなって行く気がします。安全安心ファーストと価値観の
モノカルチャー化の結果ではないでしょうか。公務員が就職の第一人気であることもつ
ながっていますね。寂しい話です。

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蓼科だより・510号~田舎暮らし情報

★ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー2017年7月29日(土)★
★テーマ:畔草刈り、食を変えれば 子供が変わる、
「東信自給圏を考える会」in 
丸子、PKO部隊日報破棄問題、磊庵さんの暑中見舞い、
★蓼科便りは,重農主義を尊重し、地域自給圏構築をめざします!
★発行:田舎暮らし世話人・安江高亮(090-3148-0217)
★後援:NPO法人信州まちづくり研究会
★ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー★
 朝晩1時間くらいづつ、4枚ある田んぼの畦草刈りをして、昨日終了しました。周り
がみなキレイに刈り込んでいるのでさすがに恥ずかしさを感じてのことです。茅の大き
く伸びたのは1メートルほどにもなっていて、マメ科の細いつるが絡みあって高さ1m、
幅が2〜3mもある大きなボールのような茂みもあります。

 草を大きくしてしまうと刈るもの大変です。周囲を見ていると一般的には年に4回ほ
ど刈り込んでいるようです。私は3回ですので、周辺から白い目で見られていることで
しょう。

 しかし、刈り込んでレイキで整理した後のスッキリした緑の畦畔を眺めるのは実に気
持ちの良いものです。刈り込まれた畦畔が、ひな壇のように整然と並んで見られる景観
は見事です。兼業の皆さんはこの景観のために米作りをやっているのかな、と思うほど
素敵です。

 草刈りの合間に、断続的に、田の草取りも続いていますが、取りきれそうもありませ
ん。毎年のことですが、ある時点で諦めます。代償は収量が目減りすることですが、安
全な米を確保するためですから織り込み済みです。

 減っても2割程度で、量より質です。価格にすれば3〜4倍の価値がありますから、
十分ペイします。子供や孫たちの健康を守り、そのための田んぼは、私にとっては無料
のアスレチックジムです。

 去る26日には、「東信自給圏を考える会」in 真田町 を行いましたが、すばらしい方
にご参加いただき、短い時間でしたが本物の食のお話をしていただきました。

 大塚貢先生です。20年以上前になりますが、当時在籍していた蓼科ロータリークラブ
や立科町商工会に講師としてお呼びして以来の再会でした。当日前夜、電話でお願いし
たら、運良く当日の夜あいていて、お越しいただけました。全国的に有名な方ですから、
ご存知の方も多いと思いますが、必須の内容だと思いますのでご紹介致します。

ーーー「食を変えれば、子供は変わる」

 大塚先生は真田町在住です。平成4年から真田町中学校長を務めた時に、色々努力し
ても非行や不登校が減らないので、子供たちの食の調査をしたところ、その実態の酷さ
に気づき、学校で食の改善をすることを決意します。地元の米と食材を取り入れた米飯
給食です。

 様々な反対や攻撃を受けながらも説得し実行し続けて、だんだんと結果が出てきて、
周囲が非難から協力に変わっていくというお話。今から25年前のことです。その後、
真田町教育長、上田市教育長を務められ、その後は教育・食育アドバイザーとして、
全国を歩き、文筆と講演活動を続けておられます。国会議事堂でも何度か講演をなさっ
ています。

 今回は、15分ほどしか時間が取れませんでしたが、82歳というご高齢なのに全く衰え
を感じさせないお話ぶりに驚かされました。ご自身の食論のご証明なのだと感じました。
そこで話された内容は次の通りです。

・信大医学部の調査では、高校生の約40%、中学生の37%が生活習慣病予備軍。
1998年に日本不妊学会で森本義晴先生が研究発表をした。不妊外来以外の健康な男性
60人平均年齢21歳の精子の調査結果。60人のうち正常だったのはたったの2人でした。
どんな食生活をしているか調べてみたら、8割の人がカップ麺とハンバーガーを常食し
ていました。ハンバーガーの45%は脂肪。ダイオキシンは油に溶けるので、それが精
巣に蓄積され、精子に異常が生まれたのだと考えられる。

・近年、殺人事件を起こした少年たちを現地に行って調査しているが、ほとんどが、成
績はトップクラス。朝食はたべず、コンビニでパン・ハンバーグ・ソーセージ等の肉類
と合成飲料だった。肉食は血液がドロドロになり、物事の善悪を判断する前頭葉と前頭
側葉が働かなくなる。
・私の話を聞いて、食の改善に取り組んだ市町村では、子供も大人も健康になり、子供
達の学力はあがり、国民健康保険会計が黒字に転換している。
・国の医療費は毎年1兆円以上増え続けているが、国は消費税のと保険料の値上げを考
えるだけで、一向に医療費を減らそうとしない。

 「給食で死ぬ!」(大塚貢著コスモ21)を頂戴しましたが、その本に素敵な講演録の
DVDがついていました。そのDVDを拝見しました。論旨は20年前と変わっていないと
思いましたが、深刻な論証事例が増えて、ことの重大性が深まったと感じられました。

 今思い出してみると、私が有機栽培に関心を持っているのは、20年前にお聞きした大
塚先生のお話が出発点だと思います。

 先生は10年も前にスーパーやコンビニで買ったハンバーグやハムの入った袋を持って
いて我々に見せます。硬くならない、腐らないのです。防腐剤、軟化剤です。

 真田町の教育長をしている時、パンが腐らないことに気がつき、米はどうなっている
かと、きらら、あきたこまち、ササニシキ等を買ってきて、皿にもって、穀象虫が湧く
かどうか調べたそうです。そうしたら、地元の米は虫が湧いたが、他は湧かなかったそ
うです。

 ご紹介したのはほんの一部です。本についていたDVDを見して判ったことは、子供や
孫をまともな人間にしたかったら、自分がガンになりたくなかったら、是非この本を読
まなければいけないということ。きっと納得し生き方が変わります。
 
 お気づきだと思いますが、大塚先生の主張は食の地消地産に直結する話です。しかも
「子供が変わる」とありますが、本を読むと判りますが、大人も同様です。当たり前の
ことですが、子供も大人も食と体と心の関係は同じです。

 健康になるだけでなく、明るくなり、活力が出て、学力が上がり、会社の業績が上が
り、地域が発展するのです。その事例をいくつか発表しています。

 食物は遠方から持ってくるとどうしても防腐剤を使わざるを得ません。海外からの
ポストハーベストの残留農薬基準が国内のそれの800倍であることがその証明です。
つまり、地消地産=自給圏でなければ大人まで含んだ食の安全=地域の発展は確保でき
ないということになります。

 大塚先生から、我々の活動について大きなご評価を頂きました。

ーーー「東信自給圏を考える会」in 丸子

 よく「私は農業をやってないから関係ない」と言われますがそれは違います。当然、
農業の問題を含んでいますが、農家の問題ではありません。食と地域経済の問題です。

 食と地域経済に関係ない人はいない筈です。そして大きな雇用と所得を生み出すのは
加工場であり、食関連産業の中でもっとも比率が大きく40%ほどになります。
 更に強調したいのは、買い物と料理をする主婦と女性の役割の重大性です。
 ですから、全市民の問題なのです。

 農村や地域経済の現状を「今のままで良い」という人は誰もいません。そんな現状に
あって、ただ悩んでいるのではなく、考えられる最善の方法を提案いたします。
 下記の要領で開催致しますので、お気軽のお出かけください。

・日時   8月8日(火) PM7:00~9:00
・場所   丸子文化会館 セレスホール 中会議室 0268ー42ー0001
      上田市上丸子1488番地 
案内図  グーグルマップで、「上田市上丸子1488番地」で検索

ーーーPKO部隊 日報破棄問題の茶番劇
 PKO部隊の日報破棄問題は茶番劇にしか思えません。この種の問題は素人ですし扱い
たくないのですが、余りにも馬鹿げていると思うので、皆さんの意見をお聞きしたいと
思い書きます。

 戦闘という言葉がどうのこうの、誰が隠蔽したか、破棄したか、報告したかしなかっ
たか、聞いたか聞かなかったか、等々が延々と論じられていますが、こんなことは枝葉
末節な問題だと思います。

 問題の本質は、日報に記載されていた事実が現在の自衛隊海外派遣条件に合致してい
るかどうか、更に現在の派遣条件が自立した主権国家として妥当なのかどうかではない
でしょうか。

 もし合致していなければ、部隊を撤収させた上で、その判断を誤った関係者は処罰し、
国会ではその妥当性を論じるべきです。もちろん隠蔽は文民統制への叛逆なので厳罰に
処すべきだと思います。

 ですが、そのようなことが議論されたという報道を聞いたことがありません。枝葉末
節の問題に延々と時間を費やし、本質が論じられないままうやむやの内に喧嘩両成敗的
ないい加減な結末になっているのはおかしいと思います。

 問題の本質が全く出てこないのは何故でしょう。関係者はみんな気がついている筈な
のに何故それを問題にしないのでしょう。これではまるで福澤諭吉のいう半開の国です。
民進党もこの辺りをきちっと突けば、躍進のきっかけを掴めるのかもしれませんが、無
理そうですね。それだけのものを持っていないように思えてなりません。

 文明論の概略(福沢諭吉著)より、P37より第二段階を引用します。
「第二段階 農業が大いに盛んになって、衣食は足りている。家を建て、都市を作って外形としては「国」だけれども、内実を見てみると不足しているものははなはだ多い。
文学は盛んだが実学を学ぶ人は少ない。人間の交際については、猜疑心と嫉妬心が強い
くせに、物事の道理を議論する際には、疑いをもってわからないところについて聞きた
だすという勇気を持たない。真似は巧みだが、新しく物を作ることについての工夫には
乏しい。旧来の物を学ぶことは知っているが、それを改めることは知らない。社会にル
ールがないわけではないが、習慣の力が強くてルールとして機能していない。
これを半開という。まだ文明に達しているとは言えない。」
 柄にもないことを書いてしまいましたが、素直な気持ちです。ご意見をください。

ーーー磊庵(そば処らいあん)さんの暑中見舞い

 常にクリエイティブな素敵なお蕎麦やさんです。

<フランスのそば食文化の勉強に娘と二人旅です。
フランスの蕎麦料理の代表といえば 「ガレット」 Garette そばのクレープです。
ブルターニュ地方では100年前から各家庭でガレットが食べられてきました。
(現在はガレット店が主)
約20年前に日本にこのガレッツトが入ってきました。ベルトランさん(カンカル出身)
が日本へ初めてガレットを紹介しました。
日本では若い女性を中心に人気を集めています。>

http://raianhagiwara.blog.fc2.com

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