2018年12月19日水曜日

吉田俊道さん講演会 & 健康野菜でランチ


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2018年8月12日日曜日

「松枯れ対策の農薬空中散布の中止」申入れ


 この活動を続けている皆さんは、
偏った考えで行動している人たちではないと思います。
 これを書かれたご本人も
これは思想信条・イデオロギーの違いが問題ではなくて、
”事実と道理”の問題なのです」と仰っています。
知事には、更なる信任の獲得のために、本気で取り組んで頂きたいと思います。
「もし、散布する側に正当な論理があるのであれば、
この皆さんを説得するべきです。」

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隔月刊『まほろばニュース』(信州の教育と自治研究所発行)依頼原稿2018715
〔最近報告〕
県知事に「松枯れ対策の農薬空中散布の中止」申し入れ
~薬剤散布による防除効果をめぐる考察~
長野県空中散布廃止連絡協議会(愛称コウノトリの会)
      副会長 村山 隆(ヤマンバの会事務局長)

1.はじめに
今年、県内では里山への「松枯れ対策の農薬空中散布」が、多くの問題を内包しながらも9自治体で実施されました。昨年来、松本市を始めとする市民運動により県内世論が若干は高まりましたが、事の本質が未だ理解されているとはとても言えない現状です。
こういう状態で迎えた今年度の定期総会で、私は環境部会方針に「松枯れ対策の農薬空中散布を廃止し、代替方法を駆使した総合的な里山づくりを目指します!」を追加提案し、それが受け入れられました。これで全県的な拡大条件がより前進しました。
ここでは活動方針に採用されましたので、松枯れ対策の農薬空中散布をめぐる問題状況と、最近に私たち「空散廃止連絡協議会」(愛称コウノトリの会/河原田和夫会長)が総力を挙げて取り組んだ活動内容を報告します。

2.空散「防除効果」分野の重要性
 里山空散には多面的分野(人間健康・自然生態系・防除効果・進め方など)の問題点があります。全てが大問題ですが、今回は「防除効果」分野を強調します。
私たちの辛い体験ですが、里山の松枯れ激化を前に「健康被害」を訴え反対しますと、必ず「松枯れをどうするのだ?」「山崩れが発生する!」「松茸が出なくなる!」等々の強力な反論が出され、地域の声が孤立し潰されるのが常です。詰まり林業関係者と反対者との分断が発生し、不幸な対立関係になってしまいます。これは「空散の防除効果が確かに存在する!」との思い込み・洗脳に支えられているからなのです。それを補強する学者・行政関係者の責任が極めて大きいのですが、マスコミ界も、チェックせずに垂れ流して「空散翼賛体制」に加担してきた深刻さがあります。

上田市塩田平東山の有人ヘリ散布模様 現在は「予防原則」を尊重して中止10年目

こういう中で、《もし防除効果が存在しない》ならば、推進側の前提根拠が総崩れします。効果が期待できないとすれば、実施の必要性(税金の無駄)は無くなり、健康被害や生態系破壊もあり得ません。ですから、防除効果問題を明確にすることは、事実に即して幻想を解き(洗脳から解放)、地域分断を解消することでもあるのです。
そういう位置に「防除効果分野」があるので、今回の県知事宛の『申し入れ』(7月6日)は、「防除効果分野」と「行政の進め方分野」に絞って行いました。以下、その三つの問題状況と要望を紹介します。

3.市町村を規定する『あり方報告書』の「防除効果写真と防除効果図表」の不適切性
上田市が平成21年に「予防原則」を尊重して松枯れ農薬空中散布を中止した後、県は母親グループの要望を受け入れて「有人ヘリ松くい虫防除検討部会」を設置し、時間を費やして検討した末、虫害原因説を絶対化して農薬空中散布を定式化した『松くい虫防除のための農薬の空中散布の今後のあり方』(平成2311)を取りまとめました。この『あり方報告書』が、今現在の市町村における松枯れ対策のマニュアル指針として機能しています。
およそ信じられない事に、この『あり方報告書』の「防除効果写真と効果図表」に重大ミスがあるのです。先ず、『中間報告書』に引用された「効果写真」(茨城県旭村)は伐倒駆除が入った推進団体出典の不適切写真でした。また、長崎県総合農林業試験場の「効果データ」には2ケ所の引用誤記、それと伐倒駆除の加わったデータなのに、それを空中散布だけの効果だと恣意的に紹介しました。これを「公開質問状」で指摘したところ、削除して差し替えたのが『あり方報告書』の「岩井堂山の効果比較写真」でした。
岩井堂山・千曲市側の伐倒駆除現場を現地調査 コウノトリの会主催 20111211

現地調査で判明したことは、坂城町側(3年間空散中止)は当年に限り伐倒駆除が実施されず、千曲市側(空散継続)は伐倒駆除が完璧の下での「比較カラー写真」でした。また、千曲市側写真は8割以上が空散未実施区と広葉樹林帯でありながら、その様な説明無しの写真でした。更に、岩井堂山の北側(千曲市)と南側(坂城町)という位置関係にあって、条件が違い過ぎて科学的ではありません。それを「比較カラー写真」で説明しているのですから極めて意図的です。それに輪をかけて、引用した「効果図表」も研究機関と調査場所・調査日の記載の無い代物で、これまた伐倒駆除を隠蔽した不適切資料でした。
一般的に通用し、根拠とする松枯れ空散効果データが極めて曖昧です。事実、公開質問状への回答では「現場における予防散布の効果は歴然としているが、それ故に解析できるデータとして残っているものが少ない。即ち、実験的に必要な対照区のデータが無い事例が殆どである」(H2377回答)と支離滅裂でした。
こんな不適切写真や恣意的根拠資料を絶対化して松枯れ農薬空散が実施されているのですから、即刻、『あり方報告書』を凍結・破棄するのが当然です。併せ、それを根拠にして実施されている市町村に対しては、松枯れ農薬空中散布を保留・中止するように勧告・指導すべきではないでしょうか。

4.防除効果が実証されない「枯損木調査(行政実施)」の判定(植村解析)
 県が松枯れ対策の農薬空散を開始したのが昭和60年の坂城町でした。以後、拡大の一途をたどりましたが、空散の防除効果の点検・検証を全く行ってきませんでした。その理由として、「空散開始が遅かった県内では、既に空散の有効性についての知見が得られていたため、効果を対照比較する県内データの収集の必要性がなく、研究報告がないため、既存の県外での事例を紹介させて頂きました」(H2377回答書)としました。その既存の県外データが殆ど信用に足るものが無いのですから、将に架空の上に空散を実施してきたと言えます。
 この不正常な実態を把握した私たちは再三再四、松枯れ農薬空散の「防除効果の検証調査」を要求しました。それを受け入れた県森林づくり推進課は、「特別防除の枯損木調査の実施について」(平成26526)を、市町村に対して指導・通知しました。この点検・検証活動の実施は全国的には余り例がなくて、一定の誠意を感じさせます。
 県が市町村に指導し実施した3年間の集積データ(10箇所)が回収された頃、私たちは「枯損木調査の情報公開のお願い」(平成2961)を提出しました。この中で、実施市町村の調査野帳・実施場所の地図・調査地の詳細表の開示を求めました。併せ、県としての早急な「結果解析」をお願いし、「共同検討会」の開催を要望しました。しかしながら、催促しても未だ実現しておりません。
 一方、予想もしない事態が発生しました。元大阪大学大学院理学研究科の植村振作先生(公害環境研究者/天草市在住)が、県内実施市町村から独自でデータ類を取り寄せて、詳細な検討・解析を行なって、論文『長野県松枯れ農薬空中散布効果調査結果についての検討』(『月刊むすぶ』№566ロシナンテ社201831発行)を公表されました。

『月刊むすぶ』(№566ロシナンテ社201831発行)58頁・植村論文引用

 この解析内容は、行政が調査したデータに基づく専門家による分析ですので、非常に説得力があり、万人を納得させるに十分です。
一見すると、実施市町村が「防除効果あり」と結論されている比較試験ですが、統計学的に極めて杜撰な調査方法(比較場所の条件が違い過ぎて比較困難/10調査地のうち判定不能が6箇所)でした。更に4箇所の判定可能地のうち、統計学的に「効果あり」は一箇所のみでした。これでは客観的に判断して、「空散防除効果が証明された!」とは、とても言えるものではありません。謙虚な対応が求められます。

5.林野庁『運用基準』に違反して進められた県空散策定計画
 私たちが、「平成29年長野県松くい虫防除対策協議会」(H30・2・19県庁)を傍聴した際に多くの疑問点を感じました。驚くべきは「無人ヘリ防除」が対象から除外されていたことでした。終了後、担当職員に「松枯れ対策協議会の俎上に無人ヘリ防除を外しておいて、如何なものか?」と質したら、「その様に決まっている‼」の一点張りでした。松枯れ対策を論議する年1回の協議会ですが、この有り様は非常に疑問に思いました。
 それが的を射た「疑問」であったことが、植村振作先生の調査によって明白になりました。問題を指摘しますと、《長野県における平成30年度策定の松枯れ対策の空中散布(有人・無人ヘリ)防除の進め方が、『林野庁の運用基準』(長官通達H2841改正)に違反していた》からです。
前述の如く、無人ヘリについては論議の俎上に載らず、ましてや公開が義務化されている対象区域「図面」の公示も無いのです。県担当者は知ってか知らず、「公開は不必要」と断言したので、委員個々の知る権利が著しく奪われました。国の運用基準に逸脱・違反したのですから事は重大で、対応措置が厳しく問われます。

6.先ずは、農薬空中散布を中止し、『総合的な里山づくり』の推進を!

愛称コウノトリの会・総会記念「空散の代替方法を考える」シンポ 松本市四賀支所201643

以上、《4・5・6の問題》指摘から結論付けられることは、【先ずは、農薬空中散布を中止して代替方法を駆使した「総合的な里山づくり」を推進すべき!】です。ここにこそ山林県である信州の専門的力量と財政を傾倒・発揮すべきです。勿論、私たち環境市民団体も「提言」がありますので、率先して協力を惜しみません。里山への空散をめぐる見解の相違は、事実の前に謙虚になり、冷静で客観的な対応に因って克服可能です。
私たちの見解は「空散を実施してもしなくても、残念ながら松は枯れて行く!」のですから、有害無益の空散を即刻中止して、他の方法を駆使して里山再生をすべきです。

7.現段階での県担当者の返答に関して
県議会最終日の慌ただしい最中の7月6日の「申し入れ行動」は、森林づくり推進課の3名(課長・担当者)と私たち9名で行いました。既に県内各地で空散実施中でしたので、「申し入れ書」として提出。敢えて「質問状・要望書」としなかったのは、私たちの指摘・主張は事実に基づいていますので、話し合って決まるものではないからです。
当日は相手をリスペクトしつつ、率直な論議が弾み、次の確認がなされました。
❶例の岩井堂山の効果写真の件については、説明不足であり、市町村に修正説明を加えて伝え、併せHPにて県民に公開する。
❷防除効果の検証については、研究機関とも協議して、解析結果を今年度中に出す。
❸林野庁運用基準違反の件は、通達の有無の認識がないので、今月中に見解を出す。
❹県が市町村担当者を対象に開催する「農薬学習会」(以前は有機リン剤のみ)には、今後はネオニコチノイド系農薬の負の面も含めて説明する。
「申し入れ」後に懇談する県担当者と愛称コウノトリの会役員 県庁西庁舎303号室 201876

勿論、到達点は低く(中止に至らず)不満ですが、今後は約束事項の点検を強めることが重要です。担当課長は、報告書写真の誤りを認めつつも「一度検討委で決まった以上、廃棄・凍結はできない」との官僚答弁を繰り返しました。また、県が関係市町村に通知した枯損木調査については「3年間のデータだけでは乱暴だ」と自己否定し、「これからはリモートセンシング(人工衛星遠隔探査)で判断したい」と、問題をすり替えました。
事実と道理に向き合う長野県公務員としての矜持を貫いて欲しいものです。

8.何故、薬剤による防除効果が認められないのか?
ここでは少し理屈っぽくなりますが、防除効果が期待できない原因を述べてみます。
一つは、松枯れ農薬空中散布の発端が「捏造事件」から開始しましたから当然のことです。空散推進のために作られた法律「松くい虫防除特別措置法」の根拠資料の全てに捏造・改ざん・隠蔽が発覚して大臣が陳謝し、林務官僚が処分された事件(昭5291281国会農林水産委)がありました。しかし、法律は無傷で継続して引き継がれています。以後、この「伝統的捏造体質」が全国を覆って、実施県でも同様に頻発しているのが松枯れ農薬空中散布問題なのです。
二つには、期待する効果が得られないのは「自然界の複雑性」の理由があります。確かに実験室内では媒介虫マツノマダラカミキリの完全殺虫は可能ですが、自然界では散布適期(羽化時期)などの難しさがあります。更に最近では「土壌伝染」が確認され、「潜在感染」(伐倒駆除不可能)も報告されていますので、所詮空散による防除効果は期待できません。推進側は「撒きムラ」と主張しますが、これは苦しい言い逃れです。
三つは、松枯れの原因を「虫害説」(⇒薬剤散布)に特定していますから、原因が異なれば全くのお手上げ状態です。現実の松枯れ原因は虫害説以外に、他病害、大気汚染、酸性雨、土壌の酸性化などがあります。例えれば「癌に風邪薬で対処」しているが如くです。
四つに、松樹事態の「抵抗力の低下」が決定的です。今の裏山は一昔前の人出の入った山とは違い、鉛筆状の松、雑木に覆われた藪、落葉の蓄積した林床となり、松の抵抗力が著しく低下しています。そこに止めの一撃で、病害虫が取り憑いて枯死させるのです。
ですから、松樹自体の抵抗力を回復させることなしに、松枯れ防止対策は無理です。将に「栄養失調の児童に医療を施す」が如くです。本来的に松樹は肥料分の少ない(富栄養化に弱い)乾燥気味土壌が適地ですので、頻繁な手入れ作業が必要です。清々した松山にはその御褒美として松茸も生えるのです。松枯れ防止には「里山作業」が絶対に必要で、それを怠った結果として現在の惨状があるのですから、先人の知恵から学ぶべきです。

9.おわりに
今年度も各地で空散反対の市民運動が興り一定の成果を得ました。駒ケ根市・東伊那区内では署名活動・申し入れによって拡大を阻止。松本市は弁護士・市民の激烈な闘いの結果、本郷区と里山辺区への計画を断念させ、四賀地区では散布面積を減少させました。また、安曇野市・明科区では、絶滅危惧種の生息発見によって中止に追い込みました。
更に特筆すべきは、空散中止10年目の上田市で今年5月、「薬剤散布の効果が薄い」(担当者)との理由で、地上散布も止めました。この快挙は、県内の見本でもあります。
やはり地域に依拠して当該住民自身が声を挙げて運動を起こせば、確実に展望が開けます。私たちは、諦めないで粘り強く、事実と道理を掲げ続けて運動するならば、信州の里山への農薬空中散布の廃止実現が可能となります。その日は遠くない予感が致します。
(信州上田塩田平住民/2018715)


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2018年1月8日月曜日

蓼科だより・533号~田舎暮らし情報

 このメルマガは、お名刺やご縁を頂いた方に、BCCで発信させて頂いておりま
す。ご迷惑な方は、このままご返信ください。ご返事は不要でございます。
 但し,ご忠告とコメントはお待ち申し上げております。

★ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー2018年1月5日(金)★
★テーマ:おめでとうございます、1/20月例会にどうぞ、エールを頂戴、
島崎藤村の作品と人生、人口減は日本にとって良い機会、注目してほしい情報、
★蓼科便りは,重農主義を尊重し、地域自給圏構築をめざします!
★発行:田舎暮らし世話人・安江高亮(090-3148-0217)
★後援:NPO法人信州まちづくり研究会
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 新年明けましておめでとうございます。

 何はともあれ、トランプ大統領と金正恩書記長が物騒な会話を交わしている状況下で、
戦争のない新年を迎えられたということは本当におめでたいことだと思います。

 毎年のことで申し訳ありませんが、BCCでお送りしている失礼をお許しください。

 二人の子供が結婚し家を出てから、初めて一家オールキャストの年末年始ができませ
んでした。次男が社命でミャンマーに出張となり、妻の事情が重なったからです。一人
の正月もまんざらじゃありませんがやはり寂しいですね。

 でも、やるべきことはやりました。岐阜生まれの父母伝来の正月用野菜煮込み料理も
作りました。ごぼうなど4種類の根菜にチクワとコンニャクときざみ昆布を入れ、出汁、
醤油、味醂、酒で味付けしじっくりと煮込むのです。出来は上々でした。以外と料理が
上手なんですよ。(笑)

 北海道と長崎の妻の親戚から届く、極上の鮭とブリは酒のつまみには最高でした。
ちょっと飲みすぎちゃったのが問題です。やはり、ブレーキをかけてくれる人が必要
です!

 今年の抱負ですが、NPO法人信州まちづくり研究会の理事・事務局として、目指して
いる一般社団法人づくりに向けて、組織の下地(会員の数と研修)と輪郭を作っていく
つもりですが、全ては会員の皆さんの参加と自発性が不可欠ですので、私を含めた現執
行部が、それぞれに忙しい仕事をお持ちの会員の皆さんをその気に持っていけるかが鍵
だと思っています。

 NPOに所属する皆さんには極力参加して頂きたいですし、その他の皆さんには、言葉
お金、行動等、何でも結構ですので、ご支援をお願い申し上げます。

ーーー1/20 循環型農業構築の要を考える:どうやったら廻るのか!

 NPO法人信州まちづくり研究会の月例会が下記要領で行われます。
 どちらからでもどなたでも、無料で参加できます。
 予約をいただけるとありがたいですが、飛び入りもOKです。

 農業をやってないから関係ない、と考えないでください。
 これは食の問題であり、地域経済の問題あり、循環型社会をつくる問題です。
 このことに関係ない人はいない筈です。

立科町中央公民館で、1月20日(土)PM5時30分~7時
提案者:比田井章(NPO法人信州まちづくり研究会 理事)
事務局 安江高亮 090-3148-0217

 参考に、下記「循環型社会の構図」をご覧ください。

ーーー「日本で最も美しい村」加藤俊宣理事さんから嬉しいエール

 私は単純ですから、すぐその気になっちゃいますが、勇気付けられます。
 それにしても、松尾さんや熊野さんと並べるのはやり過ぎです。
 でも、Kさん、ありがとうございます。

<松尾雅彦さん/熊野英介さん/貴殿、私のお付き合いある範囲に居られる三人の方の歩
みに共通する、日本の明るい未来を強く感じる大晦日です。

感動とは感じて動くと書くんだねえ!(相田みつおさん)
念ずれば花ひらく!(坂村真民さん)
肯定 肯定 絶対肯定!(紀野一義さん)

三十代後半から今は古希、私の人生をずっと支えていただいている、三人の先達の三つ
の言葉です。

●一人では何もできない。一人が始めなければ何もできない。
お名前は忘れましたが、私が何か動き活動する時のモットーです。>

(私)劇作家、岸田國士(きしだくにお)の名言だそうです。ネットにありました。

ーーーもうお一人、すごいエールを下さいました。

 元立教大学観光学部長溝尾良隆先生からです。先生は川越はじめ各地の”まちづくり”
に取り組んでおられます。私の”まちづくり”の先生です。

<切り絵作家の百鬼丸は川越の人間で、私の友人です。
大丈夫です。安江さんの頑張りは多くの人が認めています。
新年度もさらに発展すること間違いありません。>

(私)木に登っちゃうほど嬉しいのですが、プレッッシャーもすごいです!

ーーー「2018年を歴史から紐解く:島崎藤村の作品と人生を通して」

 昨日は新年に相応しい会合に参加させていただき、勉強になり、有意義な一夜を過ご
すことができ、良いスタートができたと感謝しております。

 毎月、佐久市中込で行われる「土知の森(力)」交流サロンです。8年4ヶ月に亘り
一度も休まずに続け、今回は100回記念交流サロンということでした。私は昨年から参
加させて頂きました。提唱者であり共同代表を務めておられる荻原さんと工藤さんは共
に野沢北高卒で団塊の世代。

 企業の仕事で欧米で見聞した「哲学カフェ」に倣ったと荻原さんは語ります。工藤さ
んはカフェ「ポエム」のご主人なので、意気投合したのだと思います。団塊の世代が首
都圏で定年を迎えて故郷に帰り、愛郷の気持ちがこのような形になったのだと思います。
そのような会員が多くおられます。田舎に文化を持ち帰ってくれたと見ることもできま
す。

 素晴らしいと思うのは、開かれたサロンだということです。素敵な挨拶文をいただき
ましたので、コピーいたしました。立派なJBLのスピーカーが置かれたちょっとレトロ
な感じのジャズカフェに似合っていると思います。

「この会は、「楽しみながら様々に交流し佐久地域を広く深く学び(知り)、この地で
暮らすことの喜びを共有しあおう」という気軽な交流サロンとして続けてまいりました。
この間、佐久の大地の成り立ち・自然・歴史・環境問題にはじまり、経済、農業、地域
振興、福祉、教育・文化、歴史的資源、人生経験、等々、幅広いテーマを取り上げ議論
を重ねてまいりました。100回目を節目にして新たなアイデアを盛り込んだ展開も企画し
ていきたいと思います。」

 荻原さんは、このようなサークルが各地で立ち上がって欲しいと考えており、その通
りだと思います。信州まちづくり研究会で始めた月例会もそれに当てられると思います。

 地域社会には様々な社会文化的な取組・勉強をしているサークルがありますが、閉鎖
的になっているものが多いと思います。このサロンは、スマートという言葉がピッタリ
します。「スマートテロワール」もこんな雰囲気で展開できればいいなと思います。

 このサロンのアイデンティティを私なりに表現させてもらうと、地元愛と多様性(ダ
イバーシティ)とオープンマインドとなります。共同代表のお二人とメンバーの皆さん
の懐が大きい。若い会員も増えています。このようなあり方が民主主義社会を成熟させ
ていくのだと思いますが、田舎では極めて少数派だと思います。

 実は、このような方針の下に、私に、東信自給圏(スマート・テロワール)構想につ
いて話して欲しいと依頼があり、プレゼンさせて頂き、仲間にもさせて頂きました。そ
して、5名もNPOの会員になって下さいました。

 前置きが長くなってしまいましたが、昨夜のゲストスピーカーは吉岡忍さんでした。
ご紹介は不要だと思いますが、ノンフィクション作家で日本ペンクラブ会長です。佐久
市のご出身で、やはり団塊同窓生。テーマは「2018年を歴史から紐解く:島崎藤村
の作品と人生を通して」でした。

 吉岡さんが半年かかったと仰っていましたが、ご自分で製作されたDVDをみせてくれ
ました。一般的に知られていない人間藤村の秘めた話に驚きました。なさぬ恋の物語が
あったのです。急に人間臭くなって、もう一度藤村を読んでみたくなりました。佐久の
地に藤村の兄妹が嫁に来ているそうです。

 懇親会では改憲と9条の話が盛り上がりました。多様性のメンバーなので、リベラル
が多そうですが、右も左もいる中で、皆さんスマートな会話をしていました。私もこの
会では初めての飲み会参加でしたが、楽しみました。

 安宿を確保したので、中込の街で三次会までおつきあいし、ホテルに入ったら午前様。
こんなことは10年ぶりです。やはり飲みすぎました。懲りない人間です!

ーーー人口減は日本にとってイノベーションを準備するいい機会だ

 DIAMOND onlineからです。
 経済が成長して来たのは、人口増だけが原因ではない。イノベーションの方がより多
く経済を伸ばしてきた、のが現実のようです。
 松尾さんが、「農業人口が減り、荒廃農地が増えるのは、農業を変えてくいいチャンス
だ」と仰っているのと似てますね。

<・・・あまりにも「人口減だと成長できない」というような悲観論の広がりに異を
唱えたいわけです。
なぜなら、先進国の成長はこれまでも1人当たりGDPの拡大によるところが大きかっ
た。その1人当たりGDPが何で伸びるか、結論を言えば「イノベーション」に他なり
ません。それはいつの時代も、どこの国でもそうです。

・・・私が割と大切だと思う切り口に、「イノベーション」と「進歩」という現象を分
けて考えることがあります。イノベーションは進歩ではない。何が違うかといえば、
「非連続性」の有無です。
例えばデジカメの画質が良くなるとか、スマホがどんどん薄く軽くなる。価値の次元で
連続するので、そういう現象は進歩です。

・・・人口減は確かに問題を生み出します。社会保障から財政、その他いろいろあるで
しょう。ですが、話してきたように先進国経済を引っ張る大本はイノベーション。日本
が欧米や諸外国より劣るかといえば、全然、そうは思わない。必要以上に将来を悲観す
る理由はないのです。

人口減は日本にとってイノベーションを準備するいい機会だ

(私)間違いないと思います。ただし、イノベーションが人口減に負けると衰退するこ
とになりますから、人間の叡智の伸びが鍵になるということでしょうか。もしかしたら、
AIロボットの頭脳が人類を救ってくれるなんてことも有り得るのでしょうか?

ーーー注目してほしい情報!
・YouTubeに『戸谷の言いたい放題』Vol.3「住宅ローンの真実1」がアップされました。

・読んで楽しい素敵な自給暦です。下記ブログから詳細をご覧になれます。

・月刊『農業経営者』最新号201712月号(261号)のご案内です。

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農村消滅論から大転換
「スマート・テロワール : 農村消滅論からの大転換」を読んで
http://shinshumachidukuri.blogspot.jp/2015/07/blog-post_9.html

農楽しながら「”田舎暮らし”コミュニティ」を創る
(月刊『ザ・フナイ』より)
http://shinshumachidukuri.blogspot.jp/2014/11/blog-post.html

”田舎暮らし”動画がYoutubeに300本以上
http://jp.youtube.com/user/takasukey

メルマガ「蓼科便り」のアーカイブス
http://tateshinadayori2.blogspot.com/
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