2017年8月26日土曜日

蓼科だより・510号~田舎暮らし情報

★ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー2017年7月29日(土)★
★テーマ:畔草刈り、食を変えれば 子供が変わる、
「東信自給圏を考える会」in 
丸子、PKO部隊日報破棄問題、磊庵さんの暑中見舞い、
★蓼科便りは,重農主義を尊重し、地域自給圏構築をめざします!
★発行:田舎暮らし世話人・安江高亮(090-3148-0217)
★後援:NPO法人信州まちづくり研究会
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 朝晩1時間くらいづつ、4枚ある田んぼの畦草刈りをして、昨日終了しました。周り
がみなキレイに刈り込んでいるのでさすがに恥ずかしさを感じてのことです。茅の大き
く伸びたのは1メートルほどにもなっていて、マメ科の細いつるが絡みあって高さ1m、
幅が2〜3mもある大きなボールのような茂みもあります。

 草を大きくしてしまうと刈るもの大変です。周囲を見ていると一般的には年に4回ほ
ど刈り込んでいるようです。私は3回ですので、周辺から白い目で見られていることで
しょう。

 しかし、刈り込んでレイキで整理した後のスッキリした緑の畦畔を眺めるのは実に気
持ちの良いものです。刈り込まれた畦畔が、ひな壇のように整然と並んで見られる景観
は見事です。兼業の皆さんはこの景観のために米作りをやっているのかな、と思うほど
素敵です。

 草刈りの合間に、断続的に、田の草取りも続いていますが、取りきれそうもありませ
ん。毎年のことですが、ある時点で諦めます。代償は収量が目減りすることですが、安
全な米を確保するためですから織り込み済みです。

 減っても2割程度で、量より質です。価格にすれば3〜4倍の価値がありますから、
十分ペイします。子供や孫たちの健康を守り、そのための田んぼは、私にとっては無料
のアスレチックジムです。

 去る26日には、「東信自給圏を考える会」in 真田町 を行いましたが、すばらしい方
にご参加いただき、短い時間でしたが本物の食のお話をしていただきました。

 大塚貢先生です。20年以上前になりますが、当時在籍していた蓼科ロータリークラブ
や立科町商工会に講師としてお呼びして以来の再会でした。当日前夜、電話でお願いし
たら、運良く当日の夜あいていて、お越しいただけました。全国的に有名な方ですから、
ご存知の方も多いと思いますが、必須の内容だと思いますのでご紹介致します。

ーーー「食を変えれば、子供は変わる」

 大塚先生は真田町在住です。平成4年から真田町中学校長を務めた時に、色々努力し
ても非行や不登校が減らないので、子供たちの食の調査をしたところ、その実態の酷さ
に気づき、学校で食の改善をすることを決意します。地元の米と食材を取り入れた米飯
給食です。

 様々な反対や攻撃を受けながらも説得し実行し続けて、だんだんと結果が出てきて、
周囲が非難から協力に変わっていくというお話。今から25年前のことです。その後、
真田町教育長、上田市教育長を務められ、その後は教育・食育アドバイザーとして、
全国を歩き、文筆と講演活動を続けておられます。国会議事堂でも何度か講演をなさっ
ています。

 今回は、15分ほどしか時間が取れませんでしたが、82歳というご高齢なのに全く衰え
を感じさせないお話ぶりに驚かされました。ご自身の食論のご証明なのだと感じました。
そこで話された内容は次の通りです。

・信大医学部の調査では、高校生の約40%、中学生の37%が生活習慣病予備軍。
1998年に日本不妊学会で森本義晴先生が研究発表をした。不妊外来以外の健康な男性
60人平均年齢21歳の精子の調査結果。60人のうち正常だったのはたったの2人でした。
どんな食生活をしているか調べてみたら、8割の人がカップ麺とハンバーガーを常食し
ていました。ハンバーガーの45%は脂肪。ダイオキシンは油に溶けるので、それが精
巣に蓄積され、精子に異常が生まれたのだと考えられる。

・近年、殺人事件を起こした少年たちを現地に行って調査しているが、ほとんどが、成
績はトップクラス。朝食はたべず、コンビニでパン・ハンバーグ・ソーセージ等の肉類
と合成飲料だった。肉食は血液がドロドロになり、物事の善悪を判断する前頭葉と前頭
側葉が働かなくなる。
・私の話を聞いて、食の改善に取り組んだ市町村では、子供も大人も健康になり、子供
達の学力はあがり、国民健康保険会計が黒字に転換している。
・国の医療費は毎年1兆円以上増え続けているが、国は消費税のと保険料の値上げを考
えるだけで、一向に医療費を減らそうとしない。

 「給食で死ぬ!」(大塚貢著コスモ21)を頂戴しましたが、その本に素敵な講演録の
DVDがついていました。そのDVDを拝見しました。論旨は20年前と変わっていないと
思いましたが、深刻な論証事例が増えて、ことの重大性が深まったと感じられました。

 今思い出してみると、私が有機栽培に関心を持っているのは、20年前にお聞きした大
塚先生のお話が出発点だと思います。

 先生は10年も前にスーパーやコンビニで買ったハンバーグやハムの入った袋を持って
いて我々に見せます。硬くならない、腐らないのです。防腐剤、軟化剤です。

 真田町の教育長をしている時、パンが腐らないことに気がつき、米はどうなっている
かと、きらら、あきたこまち、ササニシキ等を買ってきて、皿にもって、穀象虫が湧く
かどうか調べたそうです。そうしたら、地元の米は虫が湧いたが、他は湧かなかったそ
うです。

 ご紹介したのはほんの一部です。本についていたDVDを見して判ったことは、子供や
孫をまともな人間にしたかったら、自分がガンになりたくなかったら、是非この本を読
まなければいけないということ。きっと納得し生き方が変わります。
 
 お気づきだと思いますが、大塚先生の主張は食の地消地産に直結する話です。しかも
「子供が変わる」とありますが、本を読むと判りますが、大人も同様です。当たり前の
ことですが、子供も大人も食と体と心の関係は同じです。

 健康になるだけでなく、明るくなり、活力が出て、学力が上がり、会社の業績が上が
り、地域が発展するのです。その事例をいくつか発表しています。

 食物は遠方から持ってくるとどうしても防腐剤を使わざるを得ません。海外からの
ポストハーベストの残留農薬基準が国内のそれの800倍であることがその証明です。
つまり、地消地産=自給圏でなければ大人まで含んだ食の安全=地域の発展は確保でき
ないということになります。

 大塚先生から、我々の活動について大きなご評価を頂きました。

ーーー「東信自給圏を考える会」in 丸子

 よく「私は農業をやってないから関係ない」と言われますがそれは違います。当然、
農業の問題を含んでいますが、農家の問題ではありません。食と地域経済の問題です。

 食と地域経済に関係ない人はいない筈です。そして大きな雇用と所得を生み出すのは
加工場であり、食関連産業の中でもっとも比率が大きく40%ほどになります。
 更に強調したいのは、買い物と料理をする主婦と女性の役割の重大性です。
 ですから、全市民の問題なのです。

 農村や地域経済の現状を「今のままで良い」という人は誰もいません。そんな現状に
あって、ただ悩んでいるのではなく、考えられる最善の方法を提案いたします。
 下記の要領で開催致しますので、お気軽のお出かけください。

・日時   8月8日(火) PM7:00~9:00
・場所   丸子文化会館 セレスホール 中会議室 0268ー42ー0001
      上田市上丸子1488番地 
案内図  グーグルマップで、「上田市上丸子1488番地」で検索

ーーーPKO部隊 日報破棄問題の茶番劇
 PKO部隊の日報破棄問題は茶番劇にしか思えません。この種の問題は素人ですし扱い
たくないのですが、余りにも馬鹿げていると思うので、皆さんの意見をお聞きしたいと
思い書きます。

 戦闘という言葉がどうのこうの、誰が隠蔽したか、破棄したか、報告したかしなかっ
たか、聞いたか聞かなかったか、等々が延々と論じられていますが、こんなことは枝葉
末節な問題だと思います。

 問題の本質は、日報に記載されていた事実が現在の自衛隊海外派遣条件に合致してい
るかどうか、更に現在の派遣条件が自立した主権国家として妥当なのかどうかではない
でしょうか。

 もし合致していなければ、部隊を撤収させた上で、その判断を誤った関係者は処罰し、
国会ではその妥当性を論じるべきです。もちろん隠蔽は文民統制への叛逆なので厳罰に
処すべきだと思います。

 ですが、そのようなことが議論されたという報道を聞いたことがありません。枝葉末
節の問題に延々と時間を費やし、本質が論じられないままうやむやの内に喧嘩両成敗的
ないい加減な結末になっているのはおかしいと思います。

 問題の本質が全く出てこないのは何故でしょう。関係者はみんな気がついている筈な
のに何故それを問題にしないのでしょう。これではまるで福澤諭吉のいう半開の国です。
民進党もこの辺りをきちっと突けば、躍進のきっかけを掴めるのかもしれませんが、無
理そうですね。それだけのものを持っていないように思えてなりません。

 文明論の概略(福沢諭吉著)より、P37より第二段階を引用します。
「第二段階 農業が大いに盛んになって、衣食は足りている。家を建て、都市を作って外形としては「国」だけれども、内実を見てみると不足しているものははなはだ多い。
文学は盛んだが実学を学ぶ人は少ない。人間の交際については、猜疑心と嫉妬心が強い
くせに、物事の道理を議論する際には、疑いをもってわからないところについて聞きた
だすという勇気を持たない。真似は巧みだが、新しく物を作ることについての工夫には
乏しい。旧来の物を学ぶことは知っているが、それを改めることは知らない。社会にル
ールがないわけではないが、習慣の力が強くてルールとして機能していない。
これを半開という。まだ文明に達しているとは言えない。」
 柄にもないことを書いてしまいましたが、素直な気持ちです。ご意見をください。

ーーー磊庵(そば処らいあん)さんの暑中見舞い

 常にクリエイティブな素敵なお蕎麦やさんです。

<フランスのそば食文化の勉強に娘と二人旅です。
フランスの蕎麦料理の代表といえば 「ガレット」 Garette そばのクレープです。
ブルターニュ地方では100年前から各家庭でガレットが食べられてきました。
(現在はガレット店が主)
約20年前に日本にこのガレッツトが入ってきました。ベルトランさん(カンカル出身)
が日本へ初めてガレットを紹介しました。
日本では若い女性を中心に人気を集めています。>

http://raianhagiwara.blog.fc2.com

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2017年7月23日日曜日

蓼科だより・509号~田舎暮らし情報

★ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー2017年7月22日(土)★
★テーマ:稲の分げつ、リバイブソイル、自給圏と「閉じた帝国」、ゼロ経済成
長と人口縮小、飼料米政策が続いている内に、国内生産の2.5倍の食料輸入、
「アメリカの鏡・日本」、「香害110番」、
★蓼科便りは,重農主義を尊重し、地域自給圏構築をめざします!
★発行:田舎暮らし世話人・安江高亮(090-3148-0217)
★後援:NPO法人信州まちづくり研究会
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 今頃になって稲の分げつ(茎数が増えること)が進んできました。順調な年は一株で
25本から30本になりますが、今年はとても無理な感じです。それでも太い茎の分げつが
進んでいるので、嬉しくなってきました。単純なものです!

 農楽ですからこんな気楽なことが言えますが、農業だったら大問題です。ボーナスは
すっとんじゃうでしょう。最近、年金農家という言葉を考えました。現在の法律では私
は兼業でなくなったために、専業農家に分類されます。業になっていないし、する気も
ないのにです。農楽と同義語ですが、具体的イメージが湧くと思いませんか。

 毎朝、キュウリが5〜6本、ナス・ピーマンが2〜3個、インゲンが20こほど採れていま
す。ミニトマトが6こほど今日初採りでした。今はまだそれだけですが、どれも花をいっ
ぱいつけていますし、トマトも大きな緑の実をいっぱいつけているので、孫たちがやっ
てくるお盆頃にはもっとたくさん採れるだろうと期待しています。

 数号前のこの便りにリバイブソイルという畜産堆肥のことをご紹介しましたが、私も
比較栽培試験を始めました。トマト、ナス、キュウリを半分に分け、片方にリバイブソ
イルをマルチして、生育と収穫を比較します。

 黒豆苗を定植した部分は、事前に土壌診断の土を採取しJAに分析をお願いし、やはり
リバイブソイルを使う部分と使わない部分の対比ができるようにしました。収穫後も土
壌診断して、土壌の変化も見ます。きっと、良い成果が出るだろうと期待しながら進め
ています。
 枯れそうになっている庭木(イチイ)があるので、これも試してみようと思います。

ーーー自給圏と「閉じた帝国」
 DIAMOND onlineからです。この記事は、まるで「スマート・テロワール・農村消滅
論からの大転換」を読んでいるような錯覚になります。「アメリカファースト」のトラ
ンプ大統領の出現やEUの動きをみても、やはり時代の潮流とみるべきでしょう。松尾
氏が指摘されている通りになりそうです。

 先のドイツで行われた主要20カ国・地域首脳会議(G20サミット)の結果を受けた論
評ですが、自給圏は国家規模のローカリズムで、この記事は地球規模のローカリズム論
のように思えます。巨大グローバル農・食企業群対国家の話に置き換えられると思いま
す。一部を引用しますが、下段のURLから全文をどうぞ。

<・・・国家が、世界に向かっての「拡張」から、世界に対して「閉じる」という選択
をし始めていると見ています。こうした状況は今後も続く見通しで、これからは世界が
いくつかの閉じた「地域帝国」に再編される一方、経済は閉じた世界を舞台に、ほとん
ど成長のない「定常経済」に落ち着いていくということです。

・・・現代において、「地域帝国」のイメージにもっとも近いのはEU(欧州連合)で
す。EUは、加盟国それぞれが主権を欧州政府に移そうとしているし、通貨を共通化し、
金融政策も一本化している。うまくいっていない面も多々ありますが、まさにEUはポ
スト近代に向けた「実験」だったのです。

・・・今の日本はどちらかというと、まだグローバル化や自由貿易、成長戦略といった
「拡張」を志向する層が多い。それで頑張るのはいいのですが、現実は拡張を志向すれ
ばするほど悪くなっています。・・・>

「世界は閉じた地域帝国に再編、経済成長は終わる」水野和夫氏に聞く
http://diamond.jp/articles/-/135740
(私)記事の最後に、次のように書いてあります。
「「定常経済」と言われる利潤や成長を求めない経済では、市場は、資本の利潤を生む
場ではなく、単純に資本やモノを交換する機能だけでいいと思います。地域で得られる
原材料や食材などをもとにした生産品や、地域の労働力を使ったサービスをその地域で
提供して、それで得た所得を地域で消費する循環型の経済を目指すことが重要なのです。

・・・そう考えますと、日本は制度疲労が目立つ「近代」のシステムに固執するのでな
く、新しい枠組みを志向すべきなのではないでしょうか。その基盤となるのが、「閉じ
た帝国」という経済圏なのです。」

 これって、自給圏そのもののことですね!

ーーー
経済ゼロ成長と人口縮小は人類が生き延びるための大原則であろう。
 不思議に、似たような記事が続きます。
 松尾さんから頂いた「オールブリック協会のコンサルタントのDr.川辺さんから、最近
のニュージーランド酪農事情についてのコメント」からの抜粋です。

 オールブリック理論とは、土のミネラルバランスを作ること、健康な作物、牛、動物
を作
ることが第一原則であるとあります。こういう理論を以前にも目にしたことがあり
ましたが、現実的に広がっているんですね。EUでは鶏のケージ飼いが禁止されているそ
うですが、この理論
によるのでしょうか。アニマルウェルフェアという言葉もあります
が、似ている感じがします。

 ニュージーランドの酪農の話だけではなく、日本の酪農と農業にも触れているので、
とても勉強になります。農業における畜産の重要性も再認識させられます。
 私のメルマガでコメントするには、内容が大きすぎます。気になったごく一部を抜粋
しますが、部分だけ読むと間違えるかもしれません。お知らせいただければ、全文(
6ページ)を添付でお送り致します。
<・・・グローバル化の名の下に大企業の利益を優先する政策と貿易を自由化する動き
があるが、その対応はしばしば表面的な経営規模拡大による経営改善策として出される
ことが多い。世界的にそれは農家を破滅に追いやる逆現象を招いている。

その反面、世界の食料生産は気候温暖化により大きな危機に瀕している。世界の食料生
産地帯では旱魃と洪水、異状気象に頻繁に対面している。自国の食料を如何に生産し維
持するか。それは一国の重大な課題である。

(今後の日本と世界農業の方向)
では、世界的な動きはどうか? グローバル化、企業農業に反対のグラスルートの動き
が広まっている。それはサステイナブル・ファーミング(永続農業の追求)、家族農業
の維持、地域社会内での食料流通、CSA(地域社会に支持される農業)他の動きであり、
急速に拡大している。
その多くはエコ農業、バイオ農業を追求、土を基本とする生態系の維持を基本とする農
業である。それはオーストラリアはPC(生産性委員会、アメリカはCSA, エコ農業で
ある。・・・>
(私)牧草地の土壌管理も科学的にやってるんですね。土壌の性質によって、草の種類
が変わり、草の種類と成分により牛が変わる。言われてみれば当然のことです。
 「大規模酪農は失敗し、堅実な小規模(200頭以下)が成功している。」などという
記述もあります。

ーーー飼料米政策が続いているうちに飼料米で無代搔き田植えや
                   乾田直播に取組むべき
 
 「農業経営者」の編集長昆吉則氏のfacebookからです。すごく重要なことを言ってる
と思います。昆氏は世界の米作りを研究して書いていると思います。

<・・・僕は平成30年を、「団塊」世代が全て70歳代になる転換点であるということか
ら考えるべきだと思っています。これからの農業を考える上では、コメに対する7,500
円の直接支払いが無くなり、政府による生産調整配分が無くなることより、こっちの方
が大きいと思うからです。・・・

・・・各地の高齢の担い手が借地してきた10haから30ha程度の農地がより若い農業経
営者に引き継がれる。しかし、低コストな水稲作を可能にする畑作技術体系での水田農
業を実現している人は限られる。そうなると各地に耕作放棄地ができていくのだろうか。

だから、飼料米政策が続いているうちに飼料米で無代搔き田植えや乾田直播を練習問題
として取り組み、畑作技術体系を獲得していくべきなのです。その交付金も使いながら。
だって、こんなに水田にお金がばら撒かれ、機械を買える時代は今しかない。その税金
を未来への投資として使って欲しい。

そういう時代が到来することはずっと前から解りきっていたこと。だからこそ僕は“現在
と言う過去の結果”にしがみ付くのではなく、“未来から逆算する今日”をどう創るかとい
つも言い続けてきた。
だから、畑作体系であり、トウモロコシなのです。>


乾田直播・できない理由探しはもうやめよう
http://agri-biz.jp/item/content/pdf/4559

(私)まさに、バックキャスティングですね。「“未来から逆算する今日”をどう創るか」
という考え方です。自給圏構想(スマート・テロワール)もこれで行きます。

ーーー国内生産の約2.5倍もの食料を輸入に依存、あり得ませんよね。

 DIAMOND onlineからです。「シビック・アグリカルチャー」にも強調されていましたが、グローバリズムの勢いは凄まじいですね。グローバリゼーションは基本的に悪いこ
とではないと思いますが、弱いところに強引に押し入り利益を吸い上げようとするグロ
ーバリズムに対しては早く砦を築かなければなりません。

 すごく良いことが書かれているのですが、グローバリズムで成長したのではないかと
思われる、農薬で世界1位、種子では世界3位の専門メーカー「シンジェンタ」の日本法人社長に言われると変な気持ちです。

<・・・現在、世界の90以上の国・地域で農業ビジネスを展開するシンジェンタは、
28000人以上の従業員がいます。農薬で世界1位、種子では世界3位の専門メーカーにな
りました。世界全体の売上高は、16年の数字で約1兆4000億円です。

(社長)「まだ始めて間もないのですが、合気道ですね。海外出張が多く、なかなか道
場には顔を出せませんが、身体を動かして汗を流せば無心になることができる。
私の短い経験でも、気付いたことがあります。合気道の特徴は、「どちらが勝ちで、ど
ちらが負けかを決めない」ことにあります。これは、「勝負をしない」とも言えますが、
経営にも通ずるものがある。ビジネスでも、最終的には、勝ったか負けたかではなく、
互いにWin-Winにならなければ継続しませんよね。

・・・今日の日本には、世界中から品質の良い食材が集まることから、私たちは豊かな
食生活を享受しています。しかしながら、日本は、国内生産でまかなえる食糧の約2.5倍
もの分量を輸入に依存しているという現実があります。では、せっかく外国からやって
来てくれる人たちに、日本で生産された食材ではなく、近隣諸国から輸入した食材を提
供するのか――。あり得ませんよね。」>
世界最大の農薬会社があえて中国資本傘下に入った理由http://diamond.jp/articles/-/135290
ーーー『アメリカの鏡・日本』
 前回書いた件名の本のことで、Sさんから体験に基づいたコメントを頂戴しましたので、お断りをして掲載致します。

<・・・20
代の頃、米国で、米国人の同僚から手渡されたのがこの本でした。
その時の衝撃は忘れられません。本の内容に対するショックと、米国人の「真実への貪
欲さ」に対するショック。二重のショックでした。

帰国した時、日本語の本を探しましたが、出版はされていませんでした。マッカーサー
は、戦前の日本を完全に消し去ろうとしたのですね。
敗戦から72年、そろそろ日本人も真実に目覚めるべきなのでしょうね。

昨夜、靖国神社の”みたままつり”に行ってきました。
戦死者の霊を弔う”ちょうちん”が数千個(もしかしたら1万個?)、参道両側に掲げら
れていました。その中に、私の親族が出した”ちょうちん”を見つけました。

一族の戦死者を考えて、何とも言えない気持ちでした。私の父のすぐ下の弟は、関東軍
に所属していて、シベリアに連れていかれ命を落としました。
2223歳だったと聞いています。私の生まれる前ですから、会えなかった叔父です。
でも、子供の頃、いろりのある広間の長押に飾られていた軍服姿の写真を毎日見ていま
した。
そろそろ、日本は真の独立国家への道を歩み始めなくてはなりませんね。
(こんなことを口にすると、「右翼」と攻撃されそうなので、安江さんだけに書きま
す)>

(私)もし、日本とアメリカが立場が逆だったら、日本でこの本を発売させたでしょう
か。それはあり得なかっただろうと思います。そこがアメリカのスゴイところだと思え
ます。

ーーー「香害110番」の記事が「週刊金曜日」(21日発売号)に
 「ミツバチ大量死は警告する」集英社新書)の著者岡田幹治さんからのお知らせです。

 確かに田舎にいても匂いのことが気になることがあります。良い匂いだけならまだ良
いのでしょうが、微量の化学物質が入っているといいます。匂いに好みがあるのは当然
です。自然の匂いなら仕方ないとしても人工の匂いとなればやはり問題だと思います。
 化学物質過敏症(CS)になる被害が出ているようです。私の友人にCS患者がいます
が、トラクターの排気ガスもダメで、ガスマスクをしています。本当にお気の毒です。
うっかりダメなガスを吸い込むと寝込んじゃうこともあります。

★フッターーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー★

農村消滅論から大転換
「スマート・テロワール : 農村消滅論からの大転換」を読んで
http://shinshumachidukuri.blogspot.jp/2015/07/blog-post_9.html

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2017年7月16日日曜日

蓼科だより・508号~田舎暮らし情報

★ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー2017年7月15日(土)★
★テーマ:
「地域食料自給圏実証実験」見学会、銀座ミツバチプロジェクト、
     田んぼで餌作りの異常、『アメリカの鏡・日本』、
★蓼科便りは,重農主義を尊重し、地域自給圏構築をめざします!
★発行:田舎暮らし世話人・安江高亮(090-3148-0217)
★後援:NPO法人信州まちづくり研究会
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 福岡、大分の皆さんには心よりお見舞い申し上げます。
 異常気象が、人類がもたらした環境破壊のせいなのか、それとも長い地球の歴史が示
す宇宙的な変化の結果なのか、議論が別れるところでしょうが、私の子供時代と違って
、化学薬品や巨大な機械によって、常識では考えられないことを自然に対して仕掛けて
きたことも事実です。現実に自然界の異常を感じるので、問題意識を持たない訳にはい
きません。

 困りました。稲の分げつ(株が増えていくこと)が悪いです。今年の苗は過去最高の
良いできでした。にも関わらずです。何故か、私には原因が判りません。抑草効果を狙
って、今年は今までより深水管理を徹底しました。その深水が稲の分げつを妨げている
かもしれません。収量が狙いではないと言いながらも面白くないです。

 キュウリが本格的に採れ始めました。毎朝5〜6本採れます。ナスやナンバン、ピーマ
ンも採れ始めました。トマトが色づいてきました。ジャガイモの樹が枯れだしたので、
掘る準備をします。

ーーー「地域食料自給圏実証実験」見学会

 昨日14日、長野県農政部が自給圏構想(スマート・テロワール)実現に向けての実証
実験の内容を初公開しました。待っていた見学会です。主催は長野県農政部ですが、
催者は阿部知事から委嘱を受けた「食の地消地産アドバイザー」松尾雅彦氏です。
 我がNPOの会員にとっては、記念すべき嬉しい日でした。

 会場は、小諸駅から車で10分もかからない御牧が原(みまきがはら)台地にある長野
県野菜花き試験場佐久支場(小諸市大字山浦:長野県農業大学校小諸キャンパスに併設)。

 この実験計画は昨年4月、松尾氏がアドバイザーに委嘱されてから、農政部から発表
されましたが、昨年9月時点では「準備を進めている段階」とのコメントで、開始時期
については危ぶまれていましたが、今回、整備された圃場で、生育した作物が見られる
状態で、具体的に輪作と観測・実験の内容が明らかにされました。

 見学会は、昨年夏まで草地だっという比較的平坦で風光明媚なところにある実験圃
場で行われました。実験圃場は7,500平方米。説明場所になった僅かに高い圃場脇の道
路から一望できます。すてきな場所です。

 参加者は50名ほど。メディアによる事前告知もなかったにしてはよく集まったなとい
う数でした。農業関係者と見られる人々が多かったですが、若い人が半数近くいたのに
も驚かされました。若い人たちの関心が高いのはありがたいことです。

 開会に続いて、主催者である松尾アドバイザーの挨拶と説明がありました。10分ばか
りのお話でしたが、内容は盛りだくさん。羅列します。

 日本全体の食料自給率が下がっていること、日本人の主食が肉になってしまったこと、
その餌の大半がアメリカからの輸入であること、余剰の田んぼを畑に直して穀物を生産
すれば、家畜の餌が確保でき、現在20%ほどしかない自給率を50%にするのも夢では
ない。この実験はそのためのものである。

 この実験圃場では、まず常識の栽培から初めて5年かけて栽培技術と品質を上げてい
。その穀物を、地元の加工業者と連携し、加工し販売する。省きと余剰は畜産の餌と
して無償で供給する。畜産農家からは畑に無償で堆肥が供給される。

 大事なことは、みんなで手を結ぶ(契約栽培)こと、団体戦にすること。そうするこ
とによって、東域に食の循環の仕組みができる。王や長島の活躍も、ジャイアン
ツがあったから、セリーグがあったから、日本野球機構があったからです。

 豚肉は95%が輸入です、豚を飼って世界トップレベルのハム・ソーセージ・ベーコン
を作りましょう。浅間山の裾野に広がるこの地域は日本で最も恵まれている地域です。
今、日本一美しいと言われている北海道美瑛町をしのぐ美しい東信域を作ることが
できる筈です。

 大きなビジョンを持って実証実験を進めましょう。と締めくくられました。

 続いて、県職の方から、この実験の目的は食の地域内循環システムのモデル体系を
検証すること、実証内容は、畑作輪作・耕畜連携実証と農産物加工・地域内消費実証
の2つであること、そして5年計画であることの説明がありました。

 圃場の現場の説明は、山下亨支場長からありました。図が添付できないのが残念で
すが、7,500平方メートルが、ジャガイモ⇨小麦⇨子実トウモロコシ⇨大豆の輪作区と
連作区に分割され、更に輪作区が夫々堆肥区と無堆肥区に分割されていました。全12区
画です。これなら、連作と輪作、堆肥と無堆肥の完璧な比較ができると思いました。
支場長がはりきって取り組んでいる様子が伺えて、頼もしく感じました。

 説明が終わると、圃場内自由見学となり、作付けや育ち具合など見て廻りました。
小麦は既に昨年秋に蒔かれていて、その他の3つの作物も既にかなりの大きさに育っ
ていました。

 最後に、クボタほか2〜3のメーカーによるGPS機能を備えたドローンによる薬剤散
布や葉色観察の説明実演が行われ終了となりました。数十ヘクタールの圃場或いは牧草
地を管理するにはこれは必要だと感じました。

 この自給圏のための実証実験は、やはり松尾さんの指導で、山形県鶴岡市にある山形
大学農学部では1年前からスタートしていて、去る5月には大学の畜舎で育てた豚肉加工
品の試食会が行われ、1000人近いお客が訪れ非常に好評だったと報告を受けています。

 今回の見学会については、当NPOには通知が頂けず、危うく見逃してしまうところで
した。我々は招かねざる客なのかな、とちょっと拗ねた気持ちもありますが、本当にす
ばらしいことが始まったのだと実感しました。松尾さんに、阿部知事に、農政部の皆さ
んに感謝の気持ちです。

 是非成功させていただきたいと祈る気持ちです。

 尚、山形と長野の自給圏実証実験のリポートは、月刊誌『農業経営者』に毎月掲載さ
れます。私はメルマガ購読をしています。とても素敵な農業誌だと思います。

ーーー銀座ミツバチプロジェクト

 白坂亜紀さんからの銀座の便りです。
 このプロジェクトはすばらしいです。
 ビルの屋上で、1回に200リットルもの蜂蜜を絞るなんて想像できますか!
 飛んで行きたい気持ちですが、残念です。
 お近くの方々、お楽しみください。

★銀座ミツバチプロジェクト  http://www.gin-pachi.jp/ 屋上での養蜂作業は毎週土曜日朝9時~
 ※正会員・賛助会員募集しています

★日本料理 穂の花  http://www.ginzahonoka.com/ 7月のイベント「鱧しゃぶと鱧づくしコース」
 719日~22日  御一人様 12000円(税・サービス料・飲み物別)

ーーー餌作りにロータリーや田植機を使っていることの異常さ

 月刊『農業経営者』メールマガジンからです。この月刊誌は常に日本農業の本質的な
の問題を取り上げ特集していると思います。

<・・もちろん、様々な条件から水稲作業の技術革新に取り組めないでいることは承知
しています。しかし本当にそうなのでしょうか。

考えてみてください。稲作のある先進国で直播というよりロータリーで耕うんをし、代
掻きをしている国があるでしょうか。フランスやイタリアといえども、水の溜まる場所
で水稲作が行なわれています。でも、そこでは当たり前にディスクプラウやボトムプラ
ウで耕し、駆動式の代掻きハローなどは使いません。かの国と日本とのコメ生産コスト
差が圃場規模や経営規模の違いとしてばかり語られますが、こうした技術体系の違いが
指摘されることはまずありません。

我が国の圃場区画のあまりの小ささが障害になっているのは事実だとしても、水稲作に
おける慣行水田作業体系から畑作技術体系への転換は、長期的にはコメ市況の低迷が想
定される中で必須のことです。

今後、米価上昇を政治・政策的に求めていくことに無理があることはどなたも理解して
いるはずです。コメ市況を高値維持するために高額の交付金をばら撒いて飼料米作りを
勧める水田政策はやがて国民の支持を得られなくなります。ましてや、交付金で成り立
つからと、餌作りにロータリーや田植機を使っていることの異常さに気付くべきでしょ
う。・・>

乾田直播 できない理由探しはもう止めよう
http://agri-biz.jp/item/detail/4559
(私)「ましてや、交付金で成り立つからと、餌作りにロータリーや田植機を使ってい
ることの異常さ」。これは余剰田んぼの畑地転換の大きな理由の一つです。 

ーーーマッカーサーが発売禁止にした『アメリカの鏡・日本』

 致知のメルマガからです。このことは、以前に2回ほど掲載していますが、是非読ん
で頂きたいほんです。戦後、GHQの占領下にあった日本で米軍の女性将校が書いた本
です。欧米帝国主義国を批判したこんなすごい本を他に知りません。私はその内容が正
しいと受け止めています。
 日本では発売禁止にしましたが、アメリカでは発売を認めました。アメリカを批判し
ているのに、そこがアメリカのすごい側面です。

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農村消滅論から大転換
「スマート・テロワール : 農村消滅論からの大転換」を読んで
http://shinshumachidukuri.blogspot.jp/2015/07/blog-post_9.html

農楽しながら「”田舎暮らし”コミュニティ」を創る
(月刊『ザ・フナイ』より)
http://shinshumachidukuri.blogspot.jp/2014/11/blog-post.html

無農薬玄(白)米の販売
http://daylanbo.blogspot.jp/2013/11/blog-post.html

農楽のすすめ!
http://tateshinadayori2.blogspot.jp/2011/08/blog-post_26.html

”田舎暮らし”動画がYoutubeに300本以上
http://jp.youtube.com/user/takasukey

メルマガ「蓼科便り」のアーカイブス

http://tateshinadayori2.blogspot.com/
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