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2017年7月23日日曜日

蓼科だより・509号~田舎暮らし情報

★ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー2017年7月22日(土)★
★テーマ:稲の分げつ、リバイブソイル、自給圏と「閉じた帝国」、ゼロ経済成
長と人口縮小、飼料米政策が続いている内に、国内生産の2.5倍の食料輸入、
「アメリカの鏡・日本」、「香害110番」、
★蓼科便りは,重農主義を尊重し、地域自給圏構築をめざします!
★発行:田舎暮らし世話人・安江高亮(090-3148-0217)
★後援:NPO法人信州まちづくり研究会
★ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー★
 今頃になって稲の分げつ(茎数が増えること)が進んできました。順調な年は一株で
25本から30本になりますが、今年はとても無理な感じです。それでも太い茎の分げつが
進んでいるので、嬉しくなってきました。単純なものです!

 農楽ですからこんな気楽なことが言えますが、農業だったら大問題です。ボーナスは
すっとんじゃうでしょう。最近、年金農家という言葉を考えました。現在の法律では私
は兼業でなくなったために、専業農家に分類されます。業になっていないし、する気も
ないのにです。農楽と同義語ですが、具体的イメージが湧くと思いませんか。

 毎朝、キュウリが5〜6本、ナス・ピーマンが2〜3個、インゲンが20こほど採れていま
す。ミニトマトが6こほど今日初採りでした。今はまだそれだけですが、どれも花をいっ
ぱいつけていますし、トマトも大きな緑の実をいっぱいつけているので、孫たちがやっ
てくるお盆頃にはもっとたくさん採れるだろうと期待しています。

 数号前のこの便りにリバイブソイルという畜産堆肥のことをご紹介しましたが、私も
比較栽培試験を始めました。トマト、ナス、キュウリを半分に分け、片方にリバイブソ
イルをマルチして、生育と収穫を比較します。

 黒豆苗を定植した部分は、事前に土壌診断の土を採取しJAに分析をお願いし、やはり
リバイブソイルを使う部分と使わない部分の対比ができるようにしました。収穫後も土
壌診断して、土壌の変化も見ます。きっと、良い成果が出るだろうと期待しながら進め
ています。
 枯れそうになっている庭木(イチイ)があるので、これも試してみようと思います。

ーーー自給圏と「閉じた帝国」
 DIAMOND onlineからです。この記事は、まるで「スマート・テロワール・農村消滅
論からの大転換」を読んでいるような錯覚になります。「アメリカファースト」のトラ
ンプ大統領の出現やEUの動きをみても、やはり時代の潮流とみるべきでしょう。松尾
氏が指摘されている通りになりそうです。

 先のドイツで行われた主要20カ国・地域首脳会議(G20サミット)の結果を受けた論
評ですが、自給圏は国家規模のローカリズムで、この記事は地球規模のローカリズム論
のように思えます。巨大グローバル農・食企業群対国家の話に置き換えられると思いま
す。一部を引用しますが、下段のURLから全文をどうぞ。

<・・・国家が、世界に向かっての「拡張」から、世界に対して「閉じる」という選択
をし始めていると見ています。こうした状況は今後も続く見通しで、これからは世界が
いくつかの閉じた「地域帝国」に再編される一方、経済は閉じた世界を舞台に、ほとん
ど成長のない「定常経済」に落ち着いていくということです。

・・・現代において、「地域帝国」のイメージにもっとも近いのはEU(欧州連合)で
す。EUは、加盟国それぞれが主権を欧州政府に移そうとしているし、通貨を共通化し、
金融政策も一本化している。うまくいっていない面も多々ありますが、まさにEUはポ
スト近代に向けた「実験」だったのです。

・・・今の日本はどちらかというと、まだグローバル化や自由貿易、成長戦略といった
「拡張」を志向する層が多い。それで頑張るのはいいのですが、現実は拡張を志向すれ
ばするほど悪くなっています。・・・>

「世界は閉じた地域帝国に再編、経済成長は終わる」水野和夫氏に聞く
http://diamond.jp/articles/-/135740
(私)記事の最後に、次のように書いてあります。
「「定常経済」と言われる利潤や成長を求めない経済では、市場は、資本の利潤を生む
場ではなく、単純に資本やモノを交換する機能だけでいいと思います。地域で得られる
原材料や食材などをもとにした生産品や、地域の労働力を使ったサービスをその地域で
提供して、それで得た所得を地域で消費する循環型の経済を目指すことが重要なのです。

・・・そう考えますと、日本は制度疲労が目立つ「近代」のシステムに固執するのでな
く、新しい枠組みを志向すべきなのではないでしょうか。その基盤となるのが、「閉じ
た帝国」という経済圏なのです。」

 これって、自給圏そのもののことですね!

ーーー
経済ゼロ成長と人口縮小は人類が生き延びるための大原則であろう。
 不思議に、似たような記事が続きます。
 松尾さんから頂いた「オールブリック協会のコンサルタントのDr.川辺さんから、最近
のニュージーランド酪農事情についてのコメント」からの抜粋です。

 オールブリック理論とは、土のミネラルバランスを作ること、健康な作物、牛、動物
を作
ることが第一原則であるとあります。こういう理論を以前にも目にしたことがあり
ましたが、現実的に広がっているんですね。EUでは鶏のケージ飼いが禁止されているそ
うですが、この理論
によるのでしょうか。アニマルウェルフェアという言葉もあります
が、似ている感じがします。

 ニュージーランドの酪農の話だけではなく、日本の酪農と農業にも触れているので、
とても勉強になります。農業における畜産の重要性も再認識させられます。
 私のメルマガでコメントするには、内容が大きすぎます。気になったごく一部を抜粋
しますが、部分だけ読むと間違えるかもしれません。お知らせいただければ、全文(
6ページ)を添付でお送り致します。
<・・・グローバル化の名の下に大企業の利益を優先する政策と貿易を自由化する動き
があるが、その対応はしばしば表面的な経営規模拡大による経営改善策として出される
ことが多い。世界的にそれは農家を破滅に追いやる逆現象を招いている。

その反面、世界の食料生産は気候温暖化により大きな危機に瀕している。世界の食料生
産地帯では旱魃と洪水、異状気象に頻繁に対面している。自国の食料を如何に生産し維
持するか。それは一国の重大な課題である。

(今後の日本と世界農業の方向)
では、世界的な動きはどうか? グローバル化、企業農業に反対のグラスルートの動き
が広まっている。それはサステイナブル・ファーミング(永続農業の追求)、家族農業
の維持、地域社会内での食料流通、CSA(地域社会に支持される農業)他の動きであり、
急速に拡大している。
その多くはエコ農業、バイオ農業を追求、土を基本とする生態系の維持を基本とする農
業である。それはオーストラリアはPC(生産性委員会、アメリカはCSA, エコ農業で
ある。・・・>
(私)牧草地の土壌管理も科学的にやってるんですね。土壌の性質によって、草の種類
が変わり、草の種類と成分により牛が変わる。言われてみれば当然のことです。
 「大規模酪農は失敗し、堅実な小規模(200頭以下)が成功している。」などという
記述もあります。

ーーー飼料米政策が続いているうちに飼料米で無代搔き田植えや
                   乾田直播に取組むべき
 
 「農業経営者」の編集長昆吉則氏のfacebookからです。すごく重要なことを言ってる
と思います。昆氏は世界の米作りを研究して書いていると思います。

<・・・僕は平成30年を、「団塊」世代が全て70歳代になる転換点であるということか
ら考えるべきだと思っています。これからの農業を考える上では、コメに対する7,500
円の直接支払いが無くなり、政府による生産調整配分が無くなることより、こっちの方
が大きいと思うからです。・・・

・・・各地の高齢の担い手が借地してきた10haから30ha程度の農地がより若い農業経
営者に引き継がれる。しかし、低コストな水稲作を可能にする畑作技術体系での水田農
業を実現している人は限られる。そうなると各地に耕作放棄地ができていくのだろうか。

だから、飼料米政策が続いているうちに飼料米で無代搔き田植えや乾田直播を練習問題
として取り組み、畑作技術体系を獲得していくべきなのです。その交付金も使いながら。
だって、こんなに水田にお金がばら撒かれ、機械を買える時代は今しかない。その税金
を未来への投資として使って欲しい。

そういう時代が到来することはずっと前から解りきっていたこと。だからこそ僕は“現在
と言う過去の結果”にしがみ付くのではなく、“未来から逆算する今日”をどう創るかとい
つも言い続けてきた。
だから、畑作体系であり、トウモロコシなのです。>


乾田直播・できない理由探しはもうやめよう
http://agri-biz.jp/item/content/pdf/4559

(私)まさに、バックキャスティングですね。「“未来から逆算する今日”をどう創るか」
という考え方です。自給圏構想(スマート・テロワール)もこれで行きます。

ーーー国内生産の約2.5倍もの食料を輸入に依存、あり得ませんよね。

 DIAMOND onlineからです。「シビック・アグリカルチャー」にも強調されていましたが、グローバリズムの勢いは凄まじいですね。グローバリゼーションは基本的に悪いこ
とではないと思いますが、弱いところに強引に押し入り利益を吸い上げようとするグロ
ーバリズムに対しては早く砦を築かなければなりません。

 すごく良いことが書かれているのですが、グローバリズムで成長したのではないかと
思われる、農薬で世界1位、種子では世界3位の専門メーカー「シンジェンタ」の日本法人社長に言われると変な気持ちです。

<・・・現在、世界の90以上の国・地域で農業ビジネスを展開するシンジェンタは、
28000人以上の従業員がいます。農薬で世界1位、種子では世界3位の専門メーカーにな
りました。世界全体の売上高は、16年の数字で約1兆4000億円です。

(社長)「まだ始めて間もないのですが、合気道ですね。海外出張が多く、なかなか道
場には顔を出せませんが、身体を動かして汗を流せば無心になることができる。
私の短い経験でも、気付いたことがあります。合気道の特徴は、「どちらが勝ちで、ど
ちらが負けかを決めない」ことにあります。これは、「勝負をしない」とも言えますが、
経営にも通ずるものがある。ビジネスでも、最終的には、勝ったか負けたかではなく、
互いにWin-Winにならなければ継続しませんよね。

・・・今日の日本には、世界中から品質の良い食材が集まることから、私たちは豊かな
食生活を享受しています。しかしながら、日本は、国内生産でまかなえる食糧の約2.5倍
もの分量を輸入に依存しているという現実があります。では、せっかく外国からやって
来てくれる人たちに、日本で生産された食材ではなく、近隣諸国から輸入した食材を提
供するのか――。あり得ませんよね。」>
世界最大の農薬会社があえて中国資本傘下に入った理由http://diamond.jp/articles/-/135290
ーーー『アメリカの鏡・日本』
 前回書いた件名の本のことで、Sさんから体験に基づいたコメントを頂戴しましたので、お断りをして掲載致します。

<・・・20
代の頃、米国で、米国人の同僚から手渡されたのがこの本でした。
その時の衝撃は忘れられません。本の内容に対するショックと、米国人の「真実への貪
欲さ」に対するショック。二重のショックでした。

帰国した時、日本語の本を探しましたが、出版はされていませんでした。マッカーサー
は、戦前の日本を完全に消し去ろうとしたのですね。
敗戦から72年、そろそろ日本人も真実に目覚めるべきなのでしょうね。

昨夜、靖国神社の”みたままつり”に行ってきました。
戦死者の霊を弔う”ちょうちん”が数千個(もしかしたら1万個?)、参道両側に掲げら
れていました。その中に、私の親族が出した”ちょうちん”を見つけました。

一族の戦死者を考えて、何とも言えない気持ちでした。私の父のすぐ下の弟は、関東軍
に所属していて、シベリアに連れていかれ命を落としました。
2223歳だったと聞いています。私の生まれる前ですから、会えなかった叔父です。
でも、子供の頃、いろりのある広間の長押に飾られていた軍服姿の写真を毎日見ていま
した。
そろそろ、日本は真の独立国家への道を歩み始めなくてはなりませんね。
(こんなことを口にすると、「右翼」と攻撃されそうなので、安江さんだけに書きま
す)>

(私)もし、日本とアメリカが立場が逆だったら、日本でこの本を発売させたでしょう
か。それはあり得なかっただろうと思います。そこがアメリカのスゴイところだと思え
ます。

ーーー「香害110番」の記事が「週刊金曜日」(21日発売号)に
 「ミツバチ大量死は警告する」集英社新書)の著者岡田幹治さんからのお知らせです。

 確かに田舎にいても匂いのことが気になることがあります。良い匂いだけならまだ良
いのでしょうが、微量の化学物質が入っているといいます。匂いに好みがあるのは当然
です。自然の匂いなら仕方ないとしても人工の匂いとなればやはり問題だと思います。
 化学物質過敏症(CS)になる被害が出ているようです。私の友人にCS患者がいます
が、トラクターの排気ガスもダメで、ガスマスクをしています。本当にお気の毒です。
うっかりダメなガスを吸い込むと寝込んじゃうこともあります。

★フッターーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー★

農村消滅論から大転換
「スマート・テロワール : 農村消滅論からの大転換」を読んで
http://shinshumachidukuri.blogspot.jp/2015/07/blog-post_9.html

★ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー★

2017年7月16日日曜日

蓼科だより・508号~田舎暮らし情報

★ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー2017年7月15日(土)★
★テーマ:
「地域食料自給圏実証実験」見学会、銀座ミツバチプロジェクト、
     田んぼで餌作りの異常、『アメリカの鏡・日本』、
★蓼科便りは,重農主義を尊重し、地域自給圏構築をめざします!
★発行:田舎暮らし世話人・安江高亮(090-3148-0217)
★後援:NPO法人信州まちづくり研究会
★ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー★
 福岡、大分の皆さんには心よりお見舞い申し上げます。
 異常気象が、人類がもたらした環境破壊のせいなのか、それとも長い地球の歴史が示
す宇宙的な変化の結果なのか、議論が別れるところでしょうが、私の子供時代と違って
、化学薬品や巨大な機械によって、常識では考えられないことを自然に対して仕掛けて
きたことも事実です。現実に自然界の異常を感じるので、問題意識を持たない訳にはい
きません。

 困りました。稲の分げつ(株が増えていくこと)が悪いです。今年の苗は過去最高の
良いできでした。にも関わらずです。何故か、私には原因が判りません。抑草効果を狙
って、今年は今までより深水管理を徹底しました。その深水が稲の分げつを妨げている
かもしれません。収量が狙いではないと言いながらも面白くないです。

 キュウリが本格的に採れ始めました。毎朝5〜6本採れます。ナスやナンバン、ピーマ
ンも採れ始めました。トマトが色づいてきました。ジャガイモの樹が枯れだしたので、
掘る準備をします。

ーーー「地域食料自給圏実証実験」見学会

 昨日14日、長野県農政部が自給圏構想(スマート・テロワール)実現に向けての実証
実験の内容を初公開しました。待っていた見学会です。主催は長野県農政部ですが、
催者は阿部知事から委嘱を受けた「食の地消地産アドバイザー」松尾雅彦氏です。
 我がNPOの会員にとっては、記念すべき嬉しい日でした。

 会場は、小諸駅から車で10分もかからない御牧が原(みまきがはら)台地にある長野
県野菜花き試験場佐久支場(小諸市大字山浦:長野県農業大学校小諸キャンパスに併設)。

 この実験計画は昨年4月、松尾氏がアドバイザーに委嘱されてから、農政部から発表
されましたが、昨年9月時点では「準備を進めている段階」とのコメントで、開始時期
については危ぶまれていましたが、今回、整備された圃場で、生育した作物が見られる
状態で、具体的に輪作と観測・実験の内容が明らかにされました。

 見学会は、昨年夏まで草地だっという比較的平坦で風光明媚なところにある実験圃
場で行われました。実験圃場は7,500平方米。説明場所になった僅かに高い圃場脇の道
路から一望できます。すてきな場所です。

 参加者は50名ほど。メディアによる事前告知もなかったにしてはよく集まったなとい
う数でした。農業関係者と見られる人々が多かったですが、若い人が半数近くいたのに
も驚かされました。若い人たちの関心が高いのはありがたいことです。

 開会に続いて、主催者である松尾アドバイザーの挨拶と説明がありました。10分ばか
りのお話でしたが、内容は盛りだくさん。羅列します。

 日本全体の食料自給率が下がっていること、日本人の主食が肉になってしまったこと、
その餌の大半がアメリカからの輸入であること、余剰の田んぼを畑に直して穀物を生産
すれば、家畜の餌が確保でき、現在20%ほどしかない自給率を50%にするのも夢では
ない。この実験はそのためのものである。

 この実験圃場では、まず常識の栽培から初めて5年かけて栽培技術と品質を上げてい
。その穀物を、地元の加工業者と連携し、加工し販売する。省きと余剰は畜産の餌と
して無償で供給する。畜産農家からは畑に無償で堆肥が供給される。

 大事なことは、みんなで手を結ぶ(契約栽培)こと、団体戦にすること。そうするこ
とによって、東域に食の循環の仕組みができる。王や長島の活躍も、ジャイアン
ツがあったから、セリーグがあったから、日本野球機構があったからです。

 豚肉は95%が輸入です、豚を飼って世界トップレベルのハム・ソーセージ・ベーコン
を作りましょう。浅間山の裾野に広がるこの地域は日本で最も恵まれている地域です。
今、日本一美しいと言われている北海道美瑛町をしのぐ美しい東信域を作ることが
できる筈です。

 大きなビジョンを持って実証実験を進めましょう。と締めくくられました。

 続いて、県職の方から、この実験の目的は食の地域内循環システムのモデル体系を
検証すること、実証内容は、畑作輪作・耕畜連携実証と農産物加工・地域内消費実証
の2つであること、そして5年計画であることの説明がありました。

 圃場の現場の説明は、山下亨支場長からありました。図が添付できないのが残念で
すが、7,500平方メートルが、ジャガイモ⇨小麦⇨子実トウモロコシ⇨大豆の輪作区と
連作区に分割され、更に輪作区が夫々堆肥区と無堆肥区に分割されていました。全12区
画です。これなら、連作と輪作、堆肥と無堆肥の完璧な比較ができると思いました。
支場長がはりきって取り組んでいる様子が伺えて、頼もしく感じました。

 説明が終わると、圃場内自由見学となり、作付けや育ち具合など見て廻りました。
小麦は既に昨年秋に蒔かれていて、その他の3つの作物も既にかなりの大きさに育っ
ていました。

 最後に、クボタほか2〜3のメーカーによるGPS機能を備えたドローンによる薬剤散
布や葉色観察の説明実演が行われ終了となりました。数十ヘクタールの圃場或いは牧草
地を管理するにはこれは必要だと感じました。

 この自給圏のための実証実験は、やはり松尾さんの指導で、山形県鶴岡市にある山形
大学農学部では1年前からスタートしていて、去る5月には大学の畜舎で育てた豚肉加工
品の試食会が行われ、1000人近いお客が訪れ非常に好評だったと報告を受けています。

 今回の見学会については、当NPOには通知が頂けず、危うく見逃してしまうところで
した。我々は招かねざる客なのかな、とちょっと拗ねた気持ちもありますが、本当にす
ばらしいことが始まったのだと実感しました。松尾さんに、阿部知事に、農政部の皆さ
んに感謝の気持ちです。

 是非成功させていただきたいと祈る気持ちです。

 尚、山形と長野の自給圏実証実験のリポートは、月刊誌『農業経営者』に毎月掲載さ
れます。私はメルマガ購読をしています。とても素敵な農業誌だと思います。

ーーー銀座ミツバチプロジェクト

 白坂亜紀さんからの銀座の便りです。
 このプロジェクトはすばらしいです。
 ビルの屋上で、1回に200リットルもの蜂蜜を絞るなんて想像できますか!
 飛んで行きたい気持ちですが、残念です。
 お近くの方々、お楽しみください。

★銀座ミツバチプロジェクト  http://www.gin-pachi.jp/ 屋上での養蜂作業は毎週土曜日朝9時~
 ※正会員・賛助会員募集しています

★日本料理 穂の花  http://www.ginzahonoka.com/ 7月のイベント「鱧しゃぶと鱧づくしコース」
 719日~22日  御一人様 12000円(税・サービス料・飲み物別)

ーーー餌作りにロータリーや田植機を使っていることの異常さ

 月刊『農業経営者』メールマガジンからです。この月刊誌は常に日本農業の本質的な
の問題を取り上げ特集していると思います。

<・・もちろん、様々な条件から水稲作業の技術革新に取り組めないでいることは承知
しています。しかし本当にそうなのでしょうか。

考えてみてください。稲作のある先進国で直播というよりロータリーで耕うんをし、代
掻きをしている国があるでしょうか。フランスやイタリアといえども、水の溜まる場所
で水稲作が行なわれています。でも、そこでは当たり前にディスクプラウやボトムプラ
ウで耕し、駆動式の代掻きハローなどは使いません。かの国と日本とのコメ生産コスト
差が圃場規模や経営規模の違いとしてばかり語られますが、こうした技術体系の違いが
指摘されることはまずありません。

我が国の圃場区画のあまりの小ささが障害になっているのは事実だとしても、水稲作に
おける慣行水田作業体系から畑作技術体系への転換は、長期的にはコメ市況の低迷が想
定される中で必須のことです。

今後、米価上昇を政治・政策的に求めていくことに無理があることはどなたも理解して
いるはずです。コメ市況を高値維持するために高額の交付金をばら撒いて飼料米作りを
勧める水田政策はやがて国民の支持を得られなくなります。ましてや、交付金で成り立
つからと、餌作りにロータリーや田植機を使っていることの異常さに気付くべきでしょ
う。・・>

乾田直播 できない理由探しはもう止めよう
http://agri-biz.jp/item/detail/4559
(私)「ましてや、交付金で成り立つからと、餌作りにロータリーや田植機を使ってい
ることの異常さ」。これは余剰田んぼの畑地転換の大きな理由の一つです。 

ーーーマッカーサーが発売禁止にした『アメリカの鏡・日本』

 致知のメルマガからです。このことは、以前に2回ほど掲載していますが、是非読ん
で頂きたいほんです。戦後、GHQの占領下にあった日本で米軍の女性将校が書いた本
です。欧米帝国主義国を批判したこんなすごい本を他に知りません。私はその内容が正
しいと受け止めています。
 日本では発売禁止にしましたが、アメリカでは発売を認めました。アメリカを批判し
ているのに、そこがアメリカのすごい側面です。

★フッターーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー★
農村消滅論から大転換
「スマート・テロワール : 農村消滅論からの大転換」を読んで
http://shinshumachidukuri.blogspot.jp/2015/07/blog-post_9.html

農楽しながら「”田舎暮らし”コミュニティ」を創る
(月刊『ザ・フナイ』より)
http://shinshumachidukuri.blogspot.jp/2014/11/blog-post.html

無農薬玄(白)米の販売
http://daylanbo.blogspot.jp/2013/11/blog-post.html

農楽のすすめ!
http://tateshinadayori2.blogspot.jp/2011/08/blog-post_26.html

”田舎暮らし”動画がYoutubeに300本以上
http://jp.youtube.com/user/takasukey

メルマガ「蓼科便り」のアーカイブス

http://tateshinadayori2.blogspot.com/
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2017年7月10日月曜日

蓼科だより・507号

★ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー2017年7月9日(日)★
★テーマ:福岡豪雨、食と農を地域にとりもどす、世界幸福度ランキング
     グローバル研修企画、
★蓼科便りは,重農主義を尊重し、地域自給圏構築をめざします!
★発行:田舎暮らし世話人・安江高亮(090-3148-0217)
★後援:NPO法人信州まちづくり研究会
★ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー★
 福岡の豪雨災害は何というすさまじさでしょう。500ミリを超える雨は、当地域の半
年分です。九州では毎年大きな自然災害に襲われているので、長野県にいると申し訳な
いような気持ちになります。

 福岡にはこのメルマガを読んでいただいている方が10名ほどいらっしゃいます。皆さ
んには個別に申し上げましたが、改めて、心よりお見舞い申し上げます。
 土砂に流されたり埋められたりして亡くなってしまうなど、悲惨の極みです。もし関
係の方がいらっしゃいましたら、心よりお悔やみ申しあげます。

 後の文章が書きづらい気分ですが、気持ちを切り替えます。
 毎日ラズベリーが小ざるに一つ、採りはじめてもう2週間になりますが、量が減りは
じめましたがまだ数日は採れそうです。

 食後のデザートに砂糖少々と冷たい牛乳をかけて潰して食べています。爽やかな酸味
と甘みがすてきです。採りきれない時には近所のお馴染みさんに採ってもらい、食べき
れない分はジャム用に冷凍しています。次はブラックベリーとザクロです。

 今日は、ニンニクの収穫とその後の耕運、そして田の草取りをしました。毎年、ニン
ニクは良いものができます。土が合っているのかもしれません。

ーーー食と農を地域にとりもどす

 この言葉は、本「シビック・アグリカルチャー」(トーマス・ライソン著北野収訳)
のサブタイトルです。2012年に獨協大学北野収教授が翻訳出版したものです。昨年は、
「貧しい人々のマニフェスト」(北野収訳創成社)を翻訳出版し話題を呼びました。
 昨年、長野大学の関係で、上田でお話を聞く機会がありました。

 まだ全部読み終えていないのですが、読み進むにつれ、「スマート・テロワール・
農村消滅論からの大転換」との関係性の深さに気づかされました。というより、見てい
る角度が違うだけで同じことを言っているように思いました。

 「シビック・アグリカルチャー 食と農を地域にとりもどす」は、1990年代に姿を現しは
じめたアメリカの食産業の新しい動向を解析し論評しています。その新しい動向の行き
先は自給圏構想(スマート・テロワール)と言っていいと思います。

 「シビック・アグリカルチャー」を読んでハッキリしたことは、自給圏構想(スマー
ト・テロワール)とは、グローバル・フードシステムからローカル・フードシステムへ
の転換だということです。グローバリズムからローカルリズムへの、です。つまり、こ
の本を読んで、グローバル・フードシステム(米国の巨大アグリビジネス企業)の凄ま
じさがよく判ったからです。

(グローバリゼーションとは国際化のこと。グローバリズムは、グローバリゼーションを力ずくで
推し進めようとする主義のこと(本「新自由主義の自滅」より)。トランプの出現でグローバリズム
の見直しが始まっている)

 北野先生のことをもっと知ろうとWebを検索していたら、北野先生が著した「スマー
ト・テロワール」の書評を見つけました。これを読むと理解を深めることができます。
下にURLを添付します。

 この書評から、重要部分を引用します。
1.1998〜2000 年の間、米国コーネル大学で博士号取得のための勉強をしていた。
「村づくり」に内発的発展の理想を みていた私に、1918 年生まれのハンガリー人老教
授はすべてを見通しているかのように懐疑的見解を示した。彼の指 導の下まとめた研究
の結論は消費者のまなざしを獲得できない村は、農村らしさを維持できず、地域コミュ
ニティの存 続すらままならない」という現実である。「消費者のまなざし」とは、東京
の人の興味とお金とほぼ同意語といってよい。 全国レベルの市場競争に身を委ねるか、
安楽死するかという過酷な選択である。>

(私)翻訳物独特の難解さがありますが、この過酷な選択への回答が「シビック・アグ
リカルチャー」と「スマート・テロワール」だと思います。日本は1990年のバブルの崩
壊以来、ず〜と全国レベルの市場競争を続けてきました。

 東京の市場に出るということは、世界の市場に出ることを意味します。つまり、グロ
ーバリズムの流れの中でもがいていたことになります。六次産業もこの範疇に入ってし
まいます。

 「シビック・アグリカルチャー」の中に次の意味の記述があります。
<米国の巨大アグリビジネス企業の上位10社がアメリカ国内の食品小売販売額の60%以
上を占める。その企業のごく一握りの取締役によって、彼らが築いた世界規模のフード
システムがコントロールされている。>

(私)途方もない支配力の中に我々の食生活が置かれていることが判ります。ふと認識
を新たにしたのですが、かつて私たちは、ヨーロッパのスローライフやスローフードの
ことを聞いた時に、それらを文化運動であるかのように理解していたきらいがあります
ーー私だけでしょうかーーが、EUの反グローバリズムの経済闘争だったんですね。

 この現実を理解することが自給圏構想(スマート・テロワール)を理解する入り口だ
と思います。グローバリズムの呪縛から抜け出すには、上述の2冊の本は必読だと認識
し直しました。

2.グローバリズムへの疑義は2つに大別できる。1つは、グローバル化に対抗して 
「国産」の重要性を高らかに叫ぶタイプ。2つめは、ローカルフードシステムや地域自給
圏の構築(ローカリゼーション) を訴えるものである。

後者からみれば、農業のモノカルチャー化・地域自給圏の解体は、最初は食のナショナ
ル化によ って始まり、それがグローバル化に引き継がれたに過ぎない。東京のマーケッ
ト、全国市場への参入だけを念頭にお いた特産品開発、ツーリズム振興、ブランド化と
いった「改革」は、小さな金魚鉢のなかで過剰に生息する金魚が限られ た水草や酸素を
めぐって競争しているようなものである。

・・・こうした政策は「持続可能な発展」とも、「内発的発展」ともまったく次元が違
う話である。過去数十年、中央 の政治家、官僚、識者が考案し、全国画一的に展開され
てきた処方箋の多くはまさにこれであった。

 (私)日本は車や電気・電子製品などの工業製品を全世界に売りまくって経済成長して
きました。農業を犠牲にしたという負の側面はあったものの、工業ではグローバリズム
の恩恵を受けてきた訳ですから、工業立国の政策に立つ限りはグローバリズムからは抜
け出せないということでしょうか。

 「スマートテロワール」と「シビック・アグリカルチャー」が示しているのは、時代の変化への対応です。先進国は既に農業国になっていると言い、農業も巨大企業農業か
ら「シビック・アグリカルチャー」への変貌が始まっている、食と農を地域にとりも
どす
」のだと説いています。

3.「スマートテロワール」の担い手(3つありますが、1つだけ引用します)
<シビック・ファーマーである。これは市民菜園で趣味の畑仕事をする人でもなければ、
市民運動にかかわる農民 という意味でもない。私的利潤最大化のノウハウに長け、合理
的経済人に特化した「プロフェッショナル」な経営者でも ない。もちろん一定の経営感
覚は必須である。

トーマス・ライソンによれば、地域の公益と持続可能な発展に自覚的で、 地域の問題解
決能力の一角を形成するような人材およびそれら人材のアソシエーション的な結びつき
が、アメリカの 文脈で考えられるシビック・ファーマーである。

農家に限らず、お上への依存が強く、自律市民的な公益・公共的センス に欠ける日本社
会において、シビック・ファーマー的な人的資源がどれだけいるのか。予断は許さない
が、日本各地を くまなく歩いてこられた松尾さんは手応えを感じているに違いない。>

(私)「シビック・アグリカルチャー」の中に持続可能な農業の特徴の一つとして次の
ように書かれています。

<農業とはビジネスであると同時に生き方でもある。>

(私)上に「市民菜園で趣味の畑仕事をする人でもなければ」とありますが、この言葉
と合わせて解釈すると、ビジネスとしてやることがベースになっていると思います。今の
日本は企業年金をもらっている元気な退職者が多いので健康と実益を兼ねて趣味的に農作
業をしている人が多くいますが、それは「シビック・アグリカルチャー」の対象ではない
ようです。もちろんそれが悪いという訳ではなく、結構なことだと思います。
「スマートテロワール」でも同様だと思います。

 クドクドと長くなってしまいましたが、非常に重要なことであり、この解釈が理解でき
ないと先に進めないと強く感じましたので・・。
 抜粋を読んだだけでは意味がとれないかも知れません。下記をお読みください。

「常識」への疑義と「革命」の担い手 松尾雅彦著『スマート・テロワール』によせて

ーーー「世界幸福度ランキング」、日本は51位だった
 このデータ鵜呑みにして良いのかどうか迷うところですが、それを承知の上で読みま
しょう。

<[ニューヨーク 20日 ロイター] 国連と米コロンビア大学が設立した「持続可能な
開発ソリューション・ネットワーク(SDSN)」と同大学地球研究所は20日、最新の
「世界幸福度報告書2017」を発表した。・・・

・・・このほか、ドイツは16位、英国は19位、フランスは31位、米国は1ランク下がっ
14位だった。日本は51位、シンガポールが26位、タイが32位、台湾が33位などとな
った。・・・>
「世界幸福度ランキング」、日本は51位だった
http://toyokeizai.net/articles/-/164020

(私)経済力と幸福度が釣り合いがとれていないのが問題ですね。因みに、日本の一人
当たり国民所得は第22位です。このギャップの大きな原因は、”まちづくり”と農業、つ
まり住宅価値の大毀損と農業政策の拙さにあると考えています。

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「スマート・テロワール : 農村消滅論からの大転換」を読んで
http://shinshumachidukuri.blogspot.jp/2015/07/blog-post_9.html

農楽しながら「”田舎暮らし”コミュニティ」を創る
(月刊『ザ・フナイ』より)
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無農薬玄(白)米の販売
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