2012年7月8日日曜日

蓼科だより・247号〜田舎暮らし情報

★ーーーーーーーーーーーーーーーーー2012年7月7日(土)★
★テーマ:もってのほか,あわれな子供達,フランスの”田舎暮らし”
★蓼科便りは,”田舎暮らし”と地域(長野県東信地区)の情報をお伝えします
★後援:NPO法人信州まちづくり研究会
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  食用菊「もってのほか」を仮植えから定植しました。もってのほかをご存知でしょうか?私は昨年春知りました。農楽先輩Sさんから,観賞用菊と共に苗を頂き植えました。
わが家のバラの花で虫をまつアマガエル
良い香りの中で,最高の気分でしょうね!

料理法も教わりやってみると,すばらしい美味!妻が友人達に差し上げると大好評でした。
もってのほかは山形の特産品になっているらしい。Webで,このへんてこな名前の由来を調べると次のようです。
<正式には「延命楽」と呼ばれる品種だが、県(山形)内では「もってのほか」という愛称の方が広く知られている。名前の由来は、「天皇の御紋である菊の花を食べるとはもってのほか」とか、「もってのほかおいしい」といったことから転化したらしい。>

昨年の経験からすると,鑑賞菊と違って芽欠きをする必要もなく,病害虫にも強いので,育て方は楽です。トライしてみて下さい。
わたしはSさんから,昨年の残り株から今年用の苗の作り方を教えて頂き,苗を作りました。今のところうまくいっています。
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243号で嘆かわしい子供達のことを書きましたが,今週受入れた子供達も,前回より少しましですが,これは正常ではないと言わざるをえない子が6人中2人もいました。
非常に単純なことを間違えるので,元に戻して繰り返させますが,何度繰り返しても直らないのです。「おじさんの説明が判らないかい?」と聞くと「判ります」という。しかし,やらせるとできないのです。それを繰り返すのです。

 一体,これをどう解釈したらいいのでしょう。13年間,親と先生が育てたこの結果をどう理解したらいいのでしょう。わたしは背筋が寒くなるような不気味なものを感じます。私が子供時代のヨタガキとは全く異質のものです。
 受入れる6人の班の中に1人か2人必ずいるのです。仮に1人としても,もし600名の中学校だとすると100人いることになります。もしこれが全国的に言えるとしたら,いったいどれほどの数になるのでしょう。

たまたまメル友Wさんから頂いた情報によって知った日本小児精神神経学会理事で小児外科医中村博志先生にこのことについて情報交換させて頂くことができました。次のようなご返事を頂きました。
「いわゆる「軽度発達障害」として位置づけられる集団がおります。この集団は少なくとも7~8%、場合によっては約一割存在することが既に分かっております。」
専門家の仰ることに異をとなえるのはもってのほかとは思いますが,私の実感ではそんな数字ではありません。この数が今後の社会に対してマイナスに作用する可能性が大きいと危惧しています。怖いです。
中村博志先生ホームページ
http://www.death-education.com/

ーーーーーフランスの”田舎暮らし”情報

244号で書きましたフランスで活躍している女性から,親友が書いたというステキな本「フランス田舎めぐり」(大島順子著JTB発行)をご紹介頂き今読んでいます。成熟した価値観と文化があり,見習うべきと強く感じました。とてもステキです。
大島さんはヨーロッパのグリーンツーリズム(特にフランス)を研究なさっています。

”田舎暮らし”を売ろうとしている私にとって,この本のフランスはまさに”田舎暮らし”のユートピアです。羨ましくなるような田舎の生活と美しい田園と,そこを舞台にしたグリーンツーリズムが描かれています。
著者が30年ほど前,短期留学先としてパリではなくブルゴーニュ大学を選んだのが縁でこの物語は始まります。「はじめに」からこの本のエッセンスをご紹介します。

<そのとき私は,子供が4人いる家庭にホームステイした。ご主人はサラリーマン,奥さんは下宿屋を営んでいた。大きな家ではあったが,経済的には特に裕福な家族ではない。生活の基本となる住居や食事に対する支出は惜しまないが,それ以外の所ではかなり倹約しているように見えた。それなのに,ゆとりを感じさせる家庭だった。 「生きることを楽しむ国」と言われるフランスだが,ブルゴーニュ地方では特にその傾向が強い。日常生活を楽しむフランス人たちを見ながら生活するうちに,日本の社会は,本当の豊かさをなおざりにしているように思えてきた。
当時の日本は,高度経済成長が始まった時期にあった。しかし日本人は,経済的な発展ばかり優先して,個人の生活をないがしろにしていると感じたのである。
フランス人は,心の豊かさを追求して生きている。お金をかけずに楽しむ術も知っていると思う。休日を過ごすにも,親しい人たちの間で開く家庭での食事会,農村や森を散策するだけで楽しめるのだ。
食事会では,長い時間かけて,おしゃべりも楽しむ。昼から始まった食事が,真夜中まで続くこともある。特別なことはしないでも,彼らは充実感を味わえるのだ。日本のように,お金を使わないと贅沢した気分になれないのととは対照的だ。
私を受入れてくれた家庭はディジョン市にあった。中世を彷彿とさせる旧市街のある美しい町である。ブルゴーニュでは最も大きな町なのだが,人口は15万人にすぎない。町を出ると,すぐに農村が広がっていた。
ステイ先の奥さんは,私を車に乗せて何度も田舎に連れていってくれた。私が通った大学でも,外国人留学生のために,週末に農村のボランティア家庭を訪れて昼食をご馳走になるという企画もあった。「田舎で過ごす日曜日」という言葉も,このときに覚えた。
東京に住んでいた私は,フランスの田舎の美しさに魅せられた。草原に咲いている花々は,花屋さんの花よりも美しかった。牧場で牛やヤギを見て感動した。中世そのままの姿を残す美しい村を散策するのも楽しかった>

(私)江戸末期から明治にかけて,日本を訪れた多くの著名外国人が「日本の美しさに驚嘆した」という文献をたくさん残しています。著者の大島さんは,当時の日本を訪れた外国人のような感慨をフランスで持ったのではないでしょうか。
 しかし今の日本はどうでしょう。日本はその美しさを破壊してしまい,何とも悲しい惨めな姿を世界に晒しているように感じます。これでは国と業界をあげて観光客のインバウンドを増やそうとしても,虚しいとしか言いようがありません。
大島さんは,日本が失ってしまったものをフランスで見つけたのではないでしょうか。小泉八雲(ラフカディオ・ハーン)が語った日本は残っているのでしょうか。
「犬と鬼・知られざる日本の肖像」(アレックス・カー著)に書かれている通りになっているように思います。今後の我々の課題はとてつもなく大きいと思います。
日本の今後の進路を考える上で重要な示唆が書かれていると思います。グリーンツーリズムに関わっている皆さん読んでみて下さい。前述の子供の問題も包含されると思います。
ご意見・ご感想を頂戴したいと,お待ちしております。
ーーーーーブログを更新しました
いよいよ始まった,21世紀の”まちづくり”
http://shinshumachidukuri.blogspot.jp/2012/07/21.html

ニューアーバニズムとは
http://shinshumachidukuri.blogspot.jp/2012/07/blog-post.html

ーーーーーYoutubeへアップロード
蓼科山麓のジャズライブ・田舎暮らし便り…
http://www.youtube.com/watch?v=5XCWsm0etts

ーーーーー今夜は七夕
実は自然耕塾@高山村で平家蛍の観蛍会がありました。園原塾長が無農薬で9年間作り続けた田んぼには幻想的でロマンチックな蛍が優雅に舞っていました。一切人間が手を加えていない全く自然の蛍です。
私も皆も感動しました。
(因に,蛍で有名な辰野町は蛍のために6億円の税金を使ったということです。)

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「田舎暮らしコミュニティ」のすすめ!
http://shinshumachidukuri.blogspot.com/2011/10/blog-post_9187.html

”田舎暮らし”動画がYoutubeに300本
http://jp.youtube.com/user/takasukey

ケイタイ 090-3148-0217
Skype名 takasuke6(夜可。スカイプ同士は無料です)
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