2013年2月7日木曜日

蓼科だより・277号〜田舎暮らし情報


★ーーーーーーーーーーーーーーーー2013年2月2日(土)★
★テーマ:庭木の剪定,農業の6次産業化,障害者が作った堆肥,
     放射性ヨウ素131,食人の歴史
★蓼科便りは,”田舎暮らし”と地域(長野県東信地区)の情報をお伝えします
★ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー★
 昨日の最低温度はマイナス9℃だったのに,今朝はプラス3℃,朝から屋根から雪どけ水が滴り落ちて土肌の出ているところは凍みが融けてクチャクチャです。

 今週はじめから庭木の剪定を始めました。自分の家に大小合わせて約10本,妻の実家にやはり約10本あります。他のこともやりながらですが,一ヶ月はかかると思います。
 まだ朝は冷え込みますが,日中は5℃から10℃になるので,動いていれば防寒着は要りません。

 脚立を使った高所作業です。一番事故が多い作業形態なので慎重にやっています。見よう見まねで自分で剪定を初めて5年になりますが,だいぶ要領を得てきました。
 松類やイチイにハサミを入れると,生き生きした緑が現れ,また針葉樹独特の良い香りがします。アロマセラピーになっていると思います。そのせいか晩酌が美味しい!

 しんどいのは,大きな庭木の周囲・足下にサツキ類や庭石があるので,思うように脚立が建てられないことです。最長12尺の脚立を持っているのですが,思うところにそれが建てられず手が届かない時は,長い竿についた剪定ばさみを使います。

 脚立を登ったり降りたり,両手は動かしっぱなしなので剪定アスレチックも良い運動になります。

ーーーーー講演「佐久市の農業と6次産業化」

 昨日,佐久市のホテル一萬里で,表記テーマの講演会がありました。講師は,(株)ナチュラルアート代表取締役鈴木誠氏46才。佐久南インター周辺開発に絡んだ市長肝いりのセミナーだったようです。

 私は鈴木氏にその本社である東京一番町の店で3年程前にお目にかかりました。その時,終始にこやかで快活だったことを思い出しましたが,今回も約1時間の公演中,顔から笑顔が消えたことはありませんでした。
 やっていることがスゴイ。慶応大学でMBAをとり,大手金融会社勤務を経て,2003年に農業法人をつくり,農場と売店を始めた。現在資本金は6億円弱,売上は100億円超という猛烈企業の創業社長さんです。

 本当にスゴイ人がいるものです。ですが,講演の内容は説明されれば胸に落ちる論理的で驕らないお話でした。要約すると;

・円高だ円安だ,TPPAFTAだと問題はたくさんあるが,基本的に世の中は激しく変るものだという認識を持つこと。ただハッキリ言えることは,世界は関係諸国の統合と自由化の方向に向かって動いているということ,これには逆らえない。

・円安が進めば輸入食料価格が上がる,海外の農産物は不足している,国内の農業従事者が減り続ける。これらの状況は全て農業を継続していく者にとっては有利に働く。日本の農業の未来は明るい。

・TPPは避けて通れないが,上記の条件も有利に働くので努力すれば十分対抗できる。それによって活性化する。従って農業者にとって大きなチャンスの時である。

6次産業化に必要なのは良い商品づくり,「価格と品質のバランスがとれていること」だと強調。しかし,現在の6次産業化を見ていると,ほとんどがバランスを欠いているので,うまくいっていないと指摘した。バランスを評価するのは消費者である。

・農業の補助金について様々な批判があるが,額だけをみれば,日本の農業補助金は先進国と比べればかなり少ないのが現状である。但し,使い方には問題がある。農業がダメだから補助するのではない,大事だから援助するのである。

・政府の6次産業化支援政策がこの4月1日からスタートする。600億円の予算に対し,まだ100億円しか消化されていない。農業と商業,或いは加工業と共同で立ち上げれば対象となるので挑戦して欲しい。

・(最後に,二宮尊徳の言葉を引用して)学問をして実践しない人は,鍬を買っても畑を耕さない人と同じである。学問をすると,実践しない人が多い。

株式会社ナチュラル・アート

ーーーーー嬉しい便り!

 縁があってメル友になっているいる横浜市から佐久市に移住されたK様より嬉しいメールを頂きましたのでご紹介致します。

<今回も明るいニュースを有難うございます。佐久市へ移住して2年3カ月になりました。「佐久市空き家バンク」の制度により移住者が全国一(「いなか暮らしの本」平成24年11月号調べ)とのことです。
 2月17日(日)には市長の主催で望月の職人館で交流会を開催して下さいます。よそ者を、こんなに丁寧に迎えて頂ける土地柄に大きな幸せを感じて居ります。
 毎週、安江様から「いなか暮らし」の情報を頂き、他所へ来た感じはございません。大変、身近に多くの方々と交わって生活できて居ります。幸せを感じて居ります。
ーーーーー 農村ツーリズムとは何か?

長野県が主催した大島順子先生の講演記録です。
皆さん,リンクして頂けませんか!

ーーーーー障害者作業所が作った安全な堆肥
商品名:「信州きのこと米ぬかで育った改良土」

 社会福祉法人まるこ福祉会が運営する「とんぼハウス」の利用者が作った,農林水産省有機JAS規格適合品です。不耕起移植栽培同志の紹介で,私も使わせてもらうことにしました。

 この堆肥は,無農薬栽培の信州きのこの廃培土と米ぬかを,放線菌で発酵熟成させてものです。数日前に生産工場に行き見本をもらってきましたが,良い香りのする好感度な堆肥でした。
 昨年6月,NHK「イブニング信州」でこの堆肥が紹介されました。

 下記URLのショッピングから買うことができます。

ーーーーー放射性ヨウ素131,意外に少ない内部被ばく量? 
 大前研一メルマガより

抜粋:<弘前大被ばく医療総合研究所は11日、福島第1原発事故による放射性ヨウ素131による甲状腺の内部被ばく量は、推定で最大4.6ミリシーベルトだったと発表しました。

 これは事故から数ヶ月後に調査を受けた福島県浪江町の町民2393人のデータをもとに調査したもので、国際原子力機関(IAEA)が健康被害を防ぐために定めた安定ヨウ素剤の服用基準(50ミリシーベルト)より低く、健康への影響は小さいということです。

 今回発表された数値によれば、例えば数十年後に甲状腺がんの発生率が2倍になってしまうというような事態は考えにくいと分かります。
 この調査は非常に貴重だと思います。浪江町は最も被ばく量が多かった地域です。

 そのデータを客観的に見れば、過剰に反応して被ばく恐怖症に陥ることもないでしょうし、1ミリシーベルト単位まで除染するべきという極端な意見になることもないはずです。
 しっかりとデータに基づいて考えれば、神経質になるべきではなく、どこに集中的にお金を使うべきか判断できると思います。
 そのような判断ができるか否かで、費やされるお金は何百倍も違ってくる可能性もあるでしょう。>

(私)この内容って,マスコミのトップ記事に相応しいのではないでしょうか。放射能の人体への影響,これが最大の問題なのでは。莫大な予算を必要とする除染作業の根本に関わる問題です。
 情報を操作するのではなく,事実を伝えれば良いだけだと思うのですが・・。

ーーーーーカニバリズム(食人)にビックリ!

(私)たまたま目にしたこの言葉。カニバリズムという言葉が食人を意味することは知っていましたが,この内容(下記URL)にビックリ!凄まじい世界です。

抜粋:<・・のちに、ヨーロッパではキリスト教が広まった。キリスト教では人肉食は強い禁忌とされていたと現代のキリスト教関係者は主張するが、実際には戦争、飢饉、貧困、宗教的理由でカニバリズムは広く行われた。
 第1回十字軍において、十字軍の軍勢がシリアのマアッラを陥落させた際(マアッラ攻囲戦)に、人肉食が行われたという記録が残っている。アラブ、フランク(西欧)双方から同内容の証言が出ており、信憑性が高い。
 当時、十字軍の食料状況は非常にお粗末で、現地調達の略奪の一環として現地住民を殺戮し、その肉を食べたとされる。
・・
『信長公記』によると、戦国時代に鳥取城が兵糧攻めに遭い、城の兵たちは草木や牛馬を食べ尽くした末、痩せ衰えた人間を銃殺して食い争ったとある。
・・
 江戸の獄門で処刑された死体で日本刀の試し切りを職とした山田浅右衛門は、死体から採取した肝臓を軒先に吊るして乾燥させたものを人胆丸という薬として販売したとされる。当時は人胆丸は正当な薬剤であり、山田家は人胆丸の売薬で大名に匹敵する財力を持っていたと言われている。・・>

(私)人間の常識って何でしょう。その時々の思い込みでしかないようにも思えます。アルジェリアの事件も我々の人命に対する常識に新しい認識を加えたのではないでしょうか。

ーーーーーーーーーーー
「田舎暮らしコミュニティ」のすすめ!
http://shinshumachidukuri.blogspot.com/2011/10/blog-post_9187.html

農楽のすすめ!
http://tateshinadayori2.blogspot.jp/2011/08/blog-post_26.html

”田舎暮らし”動画がYoutubeに300本以上
http://jp.youtube.com/user/takasukey

メルマガ「蓼科便り」のアーカイブス
http://tateshinadayori2.blogspot.com/
ーーーーーーーーーーー
Topに戻る
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

0 件のコメント:

コメントを投稿