★ーーーーーーーーーーーーーーーー2013年7月27日(土)★
★テーマ:稲の回復,「リンゴが教えてくれたこと」,
★テーマ:稲の回復,「リンゴが教えてくれたこと」,
食と農薬,奇妙な縁,政権交代
★蓼科便りは,”田舎暮らし”と地域(長野県東信地区)の情報をお伝えします
★発行:田舎暮らし世話人・安江高亮
★後援:NPO法人信州まちづくり研究会
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前回,稲が回復基調と書きましたが,かなり分げつが進み成長しました。少ないのでも6〜7本,70%位は18〜20本になって空が映らなくなり,丈も85センチに達しました。
「食を変えなければ日本は滅びかも」と書いてありますが,高齢者を看るだけでも大騒ぎをしているのに,ちょっとおかしな日本人が人口の1割を超えたら社会秩序が保てるのでしょうか。
ーーーーー政権交代は何故うまくいかないのか!
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★発行:田舎暮らし世話人・安江高亮
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前回,稲が回復基調と書きましたが,かなり分げつが進み成長しました。少ないのでも6〜7本,70%位は18〜20本になって空が映らなくなり,丈も85センチに達しました。
葉色は相変わらず5です。廻りの田の葉色は3位です。かなりの差がありますが,稲作理論の違いだと思います。どちらが正しいのか私には判りませんが,私は以前に書きました「ヘの字稲作」です。
過去10日間ばかりの間に延べで10時間ほど手で田の草取りを行いました。深水ができていた部分は今のところほとんど草は出ていませんが,田面の高い部分は出ています。ほとんどがコナギです。尚,全体が車軸藻(しゃじくも)で覆われています。
問題はこれからです。昨年の例ですと,車軸藻をかき分けてコナギが繁茂してしまいました。お米の収量に影響しなければ良いのですが,今後の課題です。仲間全員の課題でもあります。
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蓼科便り297号で映画「奇跡のリンゴ」のことを書きましたが,不耕起栽培の仲間Oさんに薦められて「リンゴが教えてくれたこと」(木村秋則著)を読みました。やはり,すばらしいかったです。
「はじめに」の部分にエッセンスが書かれていると思いましたので引用します。
「私は全国の農家の人にこう言ってます。皆さんの体にリンゴ一つ,お米一粒実らすことができますか。人間はどんなに頑張っても,自分ではリンゴの花一つ咲かせられません。米を実らせるのはイネです。リンゴを実らせるのはリンゴの木です。
主人公は人間ではなくてリンゴの木やイネです。人間はそのお手伝いをしているだけです。そこを十分わかってください,と。
当時,私はリンゴを作っていると思い上がっていました。失敗に失敗を重ね,この栽培をやって知ったことは,私ができるのはリンゴが育ちやすいような環境づくりのお手伝いをすることぐらいということでした。
地球の中では人間も一生物にすぎません。木も動物も花も虫たちも皆兄弟です。お互いに生き物として自然の中で共生しているのです。
人間はもっと謙虚であるべきだと思います。人間は自然の支配者ではなく,自然の中に人間がいる,と考えるべきです。」
また,本文の中に次のような一節があります。
「日本に欠けているのは本物の食です。食を変えないと日本は滅びるかもしれません。政治によって世の中が変わる時代は終わりました。細々かもしれないけれど,志を持った生産者が全国の消費者と確実につながっていけば,世の中は変わると確信しています。」
(私)映画を見て,本を読ませてもらって思うことは,木村さんが上記の結論に達するには塗炭の苦しみの10年の歳月が必要だったこと,心の大きな義父と夫を信じて疑わない妻や子供たちの家族愛に支えられてできたということ,やはり並大抵の人ではないということです。
人間はもっと謙虚であるべきだと思います。人間は自然の支配者ではなく,自然の中に人間がいる,と考えるべきです。」
また,本文の中に次のような一節があります。
「日本に欠けているのは本物の食です。食を変えないと日本は滅びるかもしれません。政治によって世の中が変わる時代は終わりました。細々かもしれないけれど,志を持った生産者が全国の消費者と確実につながっていけば,世の中は変わると確信しています。」
(私)映画を見て,本を読ませてもらって思うことは,木村さんが上記の結論に達するには塗炭の苦しみの10年の歳月が必要だったこと,心の大きな義父と夫を信じて疑わない妻や子供たちの家族愛に支えられてできたということ,やはり並大抵の人ではないということです。
秋則さんが真理に気がつくのは,追いつめられてロープを手に山に分け入って死に直面した時でした。その時の様子を次のように書いています。
「私は死に損ねた訳ですが,死ぬ気持ちで行かないと自然は答えを教えてくれませんでした。自然は残酷だと思いましたが,こうして自然栽培のリンゴにたどりつくことができました。」
並々ならぬ思いと努力と勉強の結果から書かれている言葉はすごく重くて心に響きました。
本物の食について書かれていますが,このことは本当だと思います。人間の全て,肉体だけでなく,感性,知能,神経等も口から入ったものからしか作られないからです。
人間については,遺伝子のことまで含めてかなりのことが解明されていると思いますが,まだ解明されていないことも多くあると思います。ですが,自然が与えてくれる食べ物はその未知の部分まで供給してくれている筈です。
適切な食品が体に供給されないことによって,体のいろんな部分に欠陥が生じるのではないでしょうか。発達障害もそうではないかと想像しています。決してサプリメントを否定するものではありませんが,多様なサプリメントの摂取で健康が維持できるなどと考えるのは浅いはかだと思います。
人間については,遺伝子のことまで含めてかなりのことが解明されていると思いますが,まだ解明されていないことも多くあると思います。ですが,自然が与えてくれる食べ物はその未知の部分まで供給してくれている筈です。
適切な食品が体に供給されないことによって,体のいろんな部分に欠陥が生じるのではないでしょうか。発達障害もそうではないかと想像しています。決してサプリメントを否定するものではありませんが,多様なサプリメントの摂取で健康が維持できるなどと考えるのは浅いはかだと思います。
特に恐ろしいと思うのは脳への影響です。一番怖いのは物事の善悪の判断がつかなくなること,正常な感性と知性が働かなくなることだと思います。近年の殺人事件の共通項を括れば「誰でもよかった」ではないでしょうか。これはどう考えてもまともではありません。
「食を変えなければ日本は滅びかも」と書いてありますが,高齢者を看るだけでも大騒ぎをしているのに,ちょっとおかしな日本人が人口の1割を超えたら社会秩序が保てるのでしょうか。
ーーーーー食と農薬
ひと月ほど前でしたが,唯臥独村さんからコメントを頂いていました。披露させて頂きます。
< 田植え、お疲れ様でした。私も小学校高学年~中学生の頃、よく家の田植えを手伝ったものです。当時は機械がなく、すべて手植えでしたから、朝から晩まで泥んこになって、腰が痛くて閉口したことを覚えております。でも、そういう苦労は皆、実りの秋に報われるのでした。
仰るように、手植えの適度な労働は医者要らず、自然との共生は生き甲斐ともなります。粒粒皆辛苦の「手一本植33」と「ヘの字稲作」方式、きっと実りの秋にはたわわな収穫となって報われることでしょう。
6才の女の子も1才3ヶ月の男の子も、可愛い盛りですね。将来が楽しみです。
ところで、日経新聞で読んだのですが、EUがネオニコチノイドという農薬を使用禁止にするそうです。理由は、この農薬が果物の受粉などに欠かせないミツバチの減少の一因になっているのではないか、と疑われているからのようです。日本でもこの農薬は使われており、規制を求める声が環境保護団体から出ているそうです。
< 田植え、お疲れ様でした。私も小学校高学年~中学生の頃、よく家の田植えを手伝ったものです。当時は機械がなく、すべて手植えでしたから、朝から晩まで泥んこになって、腰が痛くて閉口したことを覚えております。でも、そういう苦労は皆、実りの秋に報われるのでした。
仰るように、手植えの適度な労働は医者要らず、自然との共生は生き甲斐ともなります。粒粒皆辛苦の「手一本植33」と「ヘの字稲作」方式、きっと実りの秋にはたわわな収穫となって報われることでしょう。
6才の女の子も1才3ヶ月の男の子も、可愛い盛りですね。将来が楽しみです。
ところで、日経新聞で読んだのですが、EUがネオニコチノイドという農薬を使用禁止にするそうです。理由は、この農薬が果物の受粉などに欠かせないミツバチの減少の一因になっているのではないか、と疑われているからのようです。日本でもこの農薬は使われており、規制を求める声が環境保護団体から出ているそうです。
この農薬も、人間は勿論、昆虫などの動植物や自然環境に与える影響を何回もの試験などを重ねた上で検討され、使用を認められたのでしょうが、それでもこのような疑いが出てきます。
現在の農業では、ネオニコチノイドに限らず多種多様な農薬が使われています。それらの農薬の幾分かが残留農薬として主に口から体内に入ってきます。
現在の農業では、ネオニコチノイドに限らず多種多様な農薬が使われています。それらの農薬の幾分かが残留農薬として主に口から体内に入ってきます。
たかちゃんさんの感覚で15%はいるという発達障害の子供たち、恐らくはこの子供たち本人やその親御さんたちには何の罪もなく、その原因はこれら農薬にあるのではないか、確たることは言えませんが、私はそんな気がしております。
その意味でも、たかちゃんさんの無農薬農業は時代の農業として大いに期待されるものだと思います。 >
(私)このメールを頂いた後,「リンゴが教えてくれたこと」(木村秋則著)を読んで,無農薬栽培について意を強くしていつところです。(笑)
ーーーーー奇妙な縁!
数日前ですが,下記のメールをアメリカ・アイダホ州のSさん(日本人)から頂きました。切れそうで切れなかった奇妙な縁のお話です。とても嬉しかったです。
< 色々とありがとうございました。
これも何かのご縁なんでしょうね。
引き続き、メルマガを読ませていただくようにします。
おそらく安江さんとは、何かのセミナーでご一緒をさせていただいたと記憶しています。
僕の方は、現在はアメリカのアイダホ(ポテトが有名)に今年の5月から移住しました。
現在は裏庭に野菜畑を作り、のんびりと過ごしています。 >
(私)実は,さる5月,蓼科便りの配信を止めて欲しいとメールが入りました。後で判ったのですが,渡米が理由だったんですね。
ところが,4つも知らせてくれたSさんのメールアドレスがいくら探しても私のアドレス帳に無くて配信を止めることができませんでした。両方で調べたのですが,未だに理由が判りません。
上記のメールはその結果だったのです。嬉しい結果でした。
これで,アメリカで蓼科便りを読んでくださる方は4人になりました。
Sさんは,日本の翻訳会社で働いていましたが、その間にアメリカ人女性と出会い結婚。今年の5月にアメリカの生活に憧れ(『東京の生活に疲れ』と言ってます)、奥さんの実家近くのアイダホ州(ヘイリー)に移住しました。現在は、奥さんと翻訳会社を設立し、活動を開始したそうです。
私もオレゴン州には姉妹都市の関係で何回か行かせてもらいました。カスケード山脈の東に広がる大平原を思い出しました。アイダホには行ったことがありませんが,その大平原の中にあるようです。
奇妙な嬉しい縁に感謝していることろです。
ーーーーー政権交代は何故うまくいかないのか!
「大前研一ニュースの視点」でプレジデント誌の下記事が紹介されていました。
「なぜ日本の民主党は政権運営に失敗したのか。結論を先に言えば、戦後60年弱に及ぶ自民党一党支配によって、「日本は政権交代ができない国になってしまった」と私には思える。」として,その理由を書いていますが,納得の記事です。
「なぜ日本の民主党は政権運営に失敗したのか。結論を先に言えば、戦後60年弱に及ぶ自民党一党支配によって、「日本は政権交代ができない国になってしまった」と私には思える。」として,その理由を書いていますが,納得の記事です。
日本で政権交代がうまくいかない本当の理由(プレジデント 2013/7/29号)
(私)これを読むと,「なるほど無理もない。これじゃ誰が変わってもうまくいかない」と納得してしまいます。何故,こんなひどい仕組みに対して警鐘をならす政治学者も政治家もいなかったのでしょうか。私が知らないだけかもしれませんが・・。
ーーーーーNPO法人信州まちづくり研究会のブログに新情報
住宅生産性研究会(HICPM:理事長戸谷英世)が発行しているメルマガを転載させて頂きました。日本の都市開発,住宅地開発,まちづくりのあり方を客観的に考えることができます。
ーーーーーーフッター
新しい国づくりの考え方「公と私」
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「田舎暮らしコミュニティ」のすすめ!
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農楽のすすめ!
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”田舎暮らし”動画がYoutubeに300本以上
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メルマガ「蓼科便り」のアーカイブス
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