★ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー2016年2月20日(土)★
★テーマ:千曲川流域フォーラム、TPPのこと、阿部知事のお話、
★テーマ:千曲川流域フォーラム、TPPのこと、阿部知事のお話、
ニッポン農業生き残りのヒント
<・・・スイスのツエルマットへ視察に行った時のことです。町の中は全部電気自
ーーーニッポン農業生き残りのヒント
<・・・大学時代。2年生のとき、米シアトルの近くの農場で3カ月働いて「カルチャ
農村消滅論から大転換
http://shinshumachidukuri.blogspot.jp/2015/01/blog-post_17.html
「スマート・テロワール : 農村消滅論からの大転換」を読んで
http://shinshumachidukuri.blogspot.jp/2015/07/blog-post_9.html
農楽しながら「”田舎暮らし”コミュニティ」を創る
(月刊『ザ・フナイ』より)
http://shinshumachidukuri.blogspot.jp/2014/11/blog-post.html
無農薬玄(白)米の販売
http://daylanbo.blogspot.jp/2013/11/blog-post.html
農楽のすすめ!
http://tateshinadayori2.blogspot.jp/2011/08/blog-post_26.html
”田舎暮らし”動画がYoutubeに300本以上
http://jp.youtube.com/user/takasukey
メルマガ「蓼科便り」のアーカイブス
http://tateshinadayori2.blogspot.com/
★ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー★
★蓼科便りは,重農主義を尊重し、地域自給圏構築をめざします!
★ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー★
13日夜から、パソコンが不調になってしまい、発信が遅れました。記事は14日現在です。
数日前の雨で、深い日陰を残して雪はほとんど消えました。夜10時を廻りましたが、
温度計は5℃をさしています。まあ、こんなもんでしょうか。
ーーー「千曲川流域フォーラム」
昨日夕方5時から、上田市内で長野大学千曲川流域学会が主催する「千曲川流域フォ
ーラム」が開催され、NPOの仲間と共に参加しました。長野大学の地域貢献活動の一環
です。
生ゴミ処理レインボープランで有名になった山形県長井市の菅野芳秀さんと、「里山
資本主義」で著名な藻谷浩介さんの講演とシンポジウムを聞くことができました。
テーマは「山形発 食とエネルギーの自給圏づくり」。
藻谷さんは、いつもの通り様々な人口データを用いて、鋭い世相・経済分析を示して
くれました。説得性の高い自給による経済効果の例えを2つご紹介します。
「上田市民は一人当たり年間200万円消費します。その1%を地元産物の消費に当て
ると、32億円のお金が地元に循環して、年俸400万円の雇用が800人可能となります。」
「上田市民は一人当たり年間50万円のエネルギー代金を使っています。もしその10%
を何らかの地元のエネルギーに変えることができれば、80億円のお金が地元に循環して
年俸400万円の雇用が2000人生まれます。」
これはほんの一例ですが、全ての物品にこの考えを適用すれば、本当に豊かな自給圏が
できるのではないでしょうか。自給圏のスゴさが良く判りますね!
菅野さんは、信州まちづくり研究会が取組みはじめている農村自給圏(スマート・テロ
ワール)構想の先進地である山形県の置賜自給圏推進機構の常務理事さんであり、レイン
ボープラン推進協議会の会長さんでもあります。
レインボープランについては、以前に放映されたNHKの番組を見た方も多いと思います。
このことで、全国農業大賞も受賞していらっしゃいます。
ご自分では、水田4ヘクタールと1000羽の自然養鶏をやっていて、養鶏の餌には学校給
食の残飯を与えているといいます。息子さんが「俺も農業をやる」といって帰ってきてが
んばってやってると、嬉しそうでした。
昨夜に続いて今日午前中、菅野さんがお泊りになった別所温泉の民宿チロル亭で、菅野
さんを囲んでジックリと活動の内容をお聞きすることができました。
私はお尋ねしました。「どうやったら、レインボープランや置賜自給圏推進機構のよう
なすごい組織ができるのでしょうか?」
その思いに到った動機から、目標と理念の大切さ、リーダーの掘り起こし、人脈づくり、
展開の仕方、組織づくり等を話して下さいました。一貫して強く感じられたのは、強い郷
土愛と人間愛、目的達成への強い信念でした。
長井市の人口は約3万人ですが、何とその5000世帯から生ごみを集めているというので
す。相当の数のボランティアが必要ですね。下記ホームページの写真をみると、おばちゃん
連が主体のようです。それを20年!そのご苦労は並大抵ではなかったと思います。
お話をお聞きして、やはり並な人じゃない、と強烈な実感です。大学在学中から誰もが
知ってる大きな社会的闘争に参加し、挫折し、しかしその後の人生も反骨を貫き通して、
地域循環型社会づくりの活動を、市政を動かし地域を動かし、20年以上続けておられる。
私も生ゴミ処理のまねごとをしていますが、匂いといい、汚さといい、5000世帯を集め
るなど想像を絶します。もっとスゴイのは、当初敵方だった地域の要人達を最終的には味
方につけてしまわれていることです。本当に並じゃありません!
どうやったら、地域を変えられるか、その考え方と取組み方をお話しして下さました。
緻密な戦略と戦術の上に粘り強い努力の積み重ね、本当に凄いお話でした。
問題はこっちです。果して、こんなすごいことができるでしょうか!
菅野さんのブログとレインボープランのPDFをご紹介致します。
3つの理念がすばらしくて、今後の参考にさせてもらいます。特に、ニ番目の「共に」
です。『行政主導に住民が参加することではなく、住民と行政がともに議論し、決定し
運営する「住民自治」の原則をつらぬくこと』。
これが、肝要だと思います。
ーーーTPPのこと・・続き
前回のTPPの記事に関連して松尾さんからコメントを頂きましたのでご紹介します。
<アメリカとオーストラリアからの米の7万トン輸入の約束は、毎年の収穫量約800万
トンの1%足らずで、豊凶誤差の範囲です。
つまり、懸念されていたおコメで「アメをしゃぶらせて」、畜肉関税ゼロ、関連する
つまり、懸念されていたおコメで「アメをしゃぶらせて」、畜肉関税ゼロ、関連する
畑作物小麦など「耕畜連携」を潰すという米国の戦略(日本農業を壊す)に、農業音
痴の甘利さん・安倍さんが乗せられた格好です。彼らは、輸出で最も大きい産業の自
動車(関税15%)の消長が政権維持の鍵との認識です。>
(私)松尾さんは、畜産の振興が農業再建の鍵になると仰っていて、そのためにはその
飼料穀物・作物の栽培との連携が不可欠だと強調されています。耕畜連携です。
畜産の堆肥が、畑作農家に循環することにより、土づくりができ、生産、加工、
販売、サービス業へと地域に循環し、地域自給圏が構築される、と。鶏糞を堆肥にし
て土に還元している菅野さんのお考えも同じで、土づくりが命だということです。
ーーー阿部守一知事のお話
立科町商工会60周年、「まちづくり協議会ユーユーたてしな」10周年記念行事で、
立科町商工会60周年、「まちづくり協議会ユーユーたてしな」10周年記念行事で、
竹花商工会長、米村立科町長の挨拶に続き、阿部守一知事の講演会がありました。
知事は「地消地産」といい、地域のものを消費することが先だといい、松尾さん
は「消費者が地域の生産者に手を差し伸べる」ことが大事だと言いますが、同じこと
を言っているように受けとっています。そして次のようなお話をなさいました。
<・・・スイスのツエルマットへ視察に行った時のことです。町の中は全部電気自
動車でした。しかも、全部地元産の電気自動車だというのです。その車は、ゴルフ場
のカートを少し良くした程度のものですが、何と1000万円だというのです。その
徹底ぶりには驚きました。・・>
(私)ツエルマットといえば、マッターホルンで有名な国際観光地です。環境を保護
してこその観光地、それにしても1000万はすごい、住民の環境と景観にかける情熱が
判るというものです。
ーーーニッポン農業生き残りのヒント
日経ビジネスオンラインからですが、スゴイ若者が出てきて頼もしいです。
田舎の青年達に奮起して欲しいですね。それには親世代の「農業見限り」対策が
必要だと感じています。
<・・・大学時代。2年生のとき、米シアトルの近くの農場で3カ月働いて「カルチャ
ーショックを受けた」。従業員が肥料をまくチームや農薬をまくチームなどに分か れ、
作業の目的がはっきりしていて、ビジネスとして確立されていた。「日本の農業はちょ
っとやばいんじゃないかと思いました。自分のやるべきことが分かった3カ月でした」
・・・このとき浅井氏が選んだのが、トマトの栽培だった。父親が植木の苗をつくって
いたハウスの骨組みのさびを落としてペンキを塗り、ビニールを張ってトマトをつくり
始めた。0.5アールの小さなハウスだった。そのトマトが地元のスーパーの社長の目に
とまり、今度は4アールのハウスを新設した。・・・>
大学博士×グローバル=浅井雄一郎はトマトで三重から世界に挑む
http://business.nikkeibp.co.jp/atcl/report/15/252376/021700033/?P=1
(私)これを読むと、維新の志士達も現代のやる気のある若者達も同じだなと感じます。
大学博士×グローバル=浅井雄一郎はトマトで三重から世界に挑む
http://business.nikkeibp.co.jp/atcl/report/15/252376/021700033/?P=1
(私)これを読むと、維新の志士達も現代のやる気のある若者達も同じだなと感じます。
積極的に世界に目を開いて学んでいることが判ります。世界に目を向けるということは、
決して日本がダメということではなく、異文化に学ぶということだと考えます。
だから西欧人は日本をはじめとする東洋に学んでいるのではないでしょうか。お互い
に自分のことは判っているわけですから、異文化が新しい価値観を生むということでは
ないでしょうか。
★フッターーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー★
農村消滅論から大転換
http://shinshumachidukuri.blogspot.jp/2015/01/blog-post_17.html
「スマート・テロワール : 農村消滅論からの大転換」を読んで
http://shinshumachidukuri.blogspot.jp/2015/07/blog-post_9.html
農楽しながら「”田舎暮らし”コミュニティ」を創る
(月刊『ザ・フナイ』より)
http://shinshumachidukuri.blogspot.jp/2014/11/blog-post.html
無農薬玄(白)米の販売
http://daylanbo.blogspot.jp/2013/11/blog-post.html
農楽のすすめ!
http://tateshinadayori2.blogspot.jp/2011/08/blog-post_26.html
”田舎暮らし”動画がYoutubeに300本以上
http://jp.youtube.com/user/takasukey
メルマガ「蓼科便り」のアーカイブス
http://tateshinadayori2.blogspot.com/
★ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー★
0 件のコメント:
コメントを投稿