2013年11月30日土曜日

蓼科だより・320号〜田舎暮らし情報

★ーーーーーーーーーーーーーーーー2013年11月30日(土)★
★テーマ:星空,スモール・イズ・ビューティフル,

     殺菌・抗菌を考える,アメリカの理工系の教授
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 先週当りから朝はマイナス気温となり,薄氷が冬を実感させるこの頃です。

 そして,この時期になると夜空を見上げるのが楽しみになります。夜9時頃,寒気を感じながら空を見上げると,西の空に白鳥が沈みかけ,東の空にはオリオンが半身立ち上がっています。宇宙の役者の交代劇です。そして,星全体が大きく明るく輝きだします。
 そして夜半には,ブッラクホールがあるというオリオンが南の空に堂々とあがります。

 星空を見上げながら,テレビ「神の方程式」の中で語られていた10次元はいったいどこのあるんだろうなどと,しょうもないことを考えていると,田圃をお返ししなければならないことも忘れて,心が洗われていくのを感じます。

ーーーーースモール・イズ・ビューティフル!

 前回の蓼科便りで,玄米食の関連で書きました「スモール・イズ・ビューティフル」(エルンスト・シューマッハー著)についてチョッピリ勉強してみました。実は私のライフワークである”まちづくり”のキーワードでもあるからです。

 インターネットで,「スモール・イズ・ビューティフル〜身の丈に合った時代へ」という判りやすい書評を見つけました。下段のURLをご覧下さい。要点を抜粋しました。

< 同著は、今から約40年前である1973年に英国で出版されましたが、・・中略・・シューマッハーは、同著の中で、資源・環境の両面から、際限のない膨張主義のもと、自然を暴力的に破壊・汚染する現代文明を批判しています。

 同著のタイトルになっている『スモール・イズ・ビューティフル』とは?
科学・技術の発展には新しい方向、すなわち「人間の背丈に合わせる方向」を与えるべきで、「人間は小さいものである。」
 「巨大さを追い求めるのは、自己破壊に通じる」というシューマッハ―の経済哲学の考え方を表しているものです。

【これからは「身の丈にあった時代」へ】
 日本人は、明治維新後に、近代科学を信奉し、富国強兵・殖産興業を国を挙げて進めてきました。科学主義、合理主義、効率主義、スピード主義を最優先してきました。
 第二次世界大戦を経て、我が国は、一度は廃墟になってしまいましたが、その後の復興に関しても、外貨獲得・経済大国の標語のもと、「イケイケドンドン」という言い回しが適切かどうかは分かりませんが、明治維新以降と同様、科学主義、合理主義、効率主義、スピード主義にて今日まで来ていることは、明白です。
 つまり、今までは「背伸びの時代」でした。合理的で収益力があって論理的なことばかりを追求していくと、結果として、この度の福島第一原発事故のような出来事がおこります。なぜなら、自然の力というのは、合理性とか効率性とか収益性とかでは測りきれないものを持っているからです。

 近現代の科学技術は確かに我々の生活を豊かにし、また便利にもなりました。しかし、科学技術は万能ではなく、常に、その背後にあるリスクを考慮して対応すべきだと思います。

 シューマッハーは、「人間同士とだけではなく、自然と、そしてとりわけ自然と人間を創った高い存在(神)と調和して生きてゆく道を学ばなければならない。」と述べています。
 20世紀は、技術革新が叫ばれ、理数系の学問が重点的に研究されてきましたが、自然との共生には、やはり哲学・宗教という科学技術の対極の学問もしっかりと頭の中に入れておく必要があります。
 今後は、人間的にみて(つまり科学技術の対極として人間を捉えた場合)何が本当に価値があるものなのか、という哲学的思索ならびにものの根本に立ち返って価値を意義付ける思考回路が必要だと思います。 >


http://www.law-pro.jp/weblog/2011/04/post-4.html

(私)この考え方はサステイナブル・コミュニティ(持続可能なコミュニティ)の理念そのものなのに驚きました。サステイナブル・コミュニティの理念の中では「ヒューマンサイズ」と表現しています。
 前号の文章を下さったT先生は,長岡式酵素玄米の講習会場に掲げられていた「色心不二」に通じると書いておられました。上記の「人間同士とだけではなく、自然」を色と捉え,「高い存在(神)」を心と考えれば符合します。更に,「不二」と「調和」を同じと解釈しても良いようです。

ーーーーー玄米のご注文とエール!

 玄米のご注文を頂いたN様より嬉しいエールを頂きました!

< 貴兄の「蓼科便り」は毎回拝読させて頂いております。
 そして、数々のご教示のおかげで、「私の目」も別の世界を求めるようになりました。「安中氏のハル通信」も楽しみです。
 益々のご健勝をお祈りし、今後ともよろしくお付き合い下さい。>

  
(私)ありがとうございます。こんな風に言われると照れちゃいますが,嬉しくて張り合いになります。但し,間違いもあると思いますのでご注意下さい!

ーーーーー殺菌・抗菌を考える!

ナチュラル☆ライフ実践メルマガ 第6回「菌」より抜粋致しました。
<「菌」と言って、思いつくイメージはどんなものでしょうか?
「汚いからイヤ!」、「変な病気に感染したくないわ・・・」、「キズに入らないようにしなくちゃ」、このようにあまり良いイメージと思います。

【総重量なんと1.5キロ】
 でも私たちと菌との関わりは本当に深いものがあります。味噌・醤油・お酒にパン、チーズ、ヨーグルトといったものも菌たちの活動によって生み出されます。
 食べ物に限らず、そもそも私たちの体にはカビやバクテリアなど、たくさんの菌たちが住み着いているのですから。その数100150兆匹、目には見えませんが総重量では1.5キロにも達するといわれています。

 人の細胞は60兆で構成されているといわれますが、数で言えば菌の方が多い。つまりものすごい数の菌たちと共存しているわけなのですね。こう言うと、「エー、汚い!」と思われるかもしれません。でも彼ら菌たちが私たちを守ってくれているのも事実なのです。
 例えば皮膚に住みつく常在菌の総数は約1兆匹。皮膚1センチ当たりに平均3000匹、場所によっては30万匹が集落を形成し活動しています。
 菌たちがビッシリと覆ってくれているので、たとえ外から有害な菌が来ても繁殖できるだけの隙間がありません。さらには酸を出すことで、細菌やウィルスなどの外的から私たちを守ってくれています。

【良いも悪いも無差別に!】
 こうしたありがたい存在ですが、私たちはいつしか目の敵にするようになってしまいました。
 極端な衛生主義のもと、菌を殺すことがあたかも素晴らしいことであるかのように錯覚し定着していきました。バイ菌という言葉に代表されるように、殺菌!抗菌!と忌み嫌う対象へと変化していったわけなのです。私たちは菌を殺し、弱め続けているわけです。
 
 人体に悪い影響を与える菌だけを殺すのならまだしも、そこは無差別になります。良いも悪いも区別なく一緒に殺してしまいます。殺菌・抗菌の問題は他にもありますが、まずはこの点を知っておいてもらいたいのです。>

(私)極端な衛生主義を私も危惧していました。苦労があるから幸せがあり,試練があるから鍛えられ,悔しい想いをするから努力し,病むことにより抵抗力を付けていく,そう思っています。
 できっこないのですが,もし本当に自分と環境を無菌にしたら生きていかれないことがどうして判らないのでしょうか。

 都会の子供達は土を汚いと思い,虫達は嫌なもの害をなすものと思っているようです。そのおかげで自分達が生きていられることを知らされていないのです。
 だから,ミミズやカエルを見て,「キャッ気持ち悪い」と大騒ぎです。そしてそれを手にする者を野蛮人であるかのように感じるようです。

 明らかに間違った価値観です。困ったことに親にも学校の先生方の中にもこの狂った価値観があるように感じます。ですから,当然子供達もそうなります。そういう人間が極端な衛生主義に陥り易いように思えます。
 そもそも,カエルもミミズも手に持てないような人間を教育者にするべきではないと思っています。命の恩人を嫌いなどということが教育者に許されていいのでしょうか。まともな教育ができるとは思えません。
 実は,ほっとステイをやっていると,このことを痛切に感じるのです。

ーーーーー「アメリカの理工系の教授はみんな、
      100%、企業のコンサルティング

 身につまされる話しです。LEDが目覚ましい成長をしていますが,それを発明した中村修二カリフォルニア大学教授の話が紹介されていました。
 アクアビジネスコンサルティング・メルマガ11/26より抜粋しました。

「アメリカ人も日本人が大好きですよ。とにかく約束を守る。みんながみんな、言ったことをちゃんと最後までやる。
 こんな民族は日本人だけです。だからアメリカ企業は日本の企業と提携したがるのです。アジアのほかの国では言ったこととやることがまったく違うという国もあります。
 最後に裏切られる。そういう国と比較するまでもなく日本人は優秀です。言葉さえできれば日本人はなんでもできるんじゃないですかね」

 英語で意思表示ができるようになれば、日本人はいまだ世界でもトップレベルでいられるという。また、中村氏は、大学教育の違いについても言及する。

 「アメリカの理工系の教授はみんな、100%、企業のコンサルティングをやっています。そのうち半分はベンチャー企業の経営者でもある。なぜならそういう人しか、大学が採用しないからです。
 そうやって旬の情報を学生に還元するわけです。いま起こっていることを学生に教える。だから学生も現場で起こっている生の情報を学べるわけです。
 でも日本は違いますよね。昔のことを永遠に教えている先生もいる。学生がかわいそうですよ。だから優秀な若者はどんどんアメリカに来ればいい。そういうふうな流れが当たり前になれば、さすがに日本政府も考えを改めるんじゃないですか。
 もしくは行くところまで行って沈没すれば目を覚ますかもしれない。半導体がダメ、テレビ業界もダメですから、システムを変えない限り、最後は自動車業界にまでダメになって、このままあらゆる業界がダメになっていきますよ」
 中村氏の指摘のとおり、いくらアベノミクスだなんだといっても、日本はいま、円安などで一時的に景気がよい感じがするだけであって、中小企業含め企業が大きく成長している実感はない。
 いま抜本的な改革を行なっていかないと、人口も減りつつある現在、日本は本当に衰退していくのだろう。
 英語が話せないうちに体力もなくなって優秀ささえ失われていくかもしれない。
 >

Wikipediahttp://ja.wikipedia.org/wiki/中村修二

(私)アンダーライン部分はアクアビジネスコンサルティングのT社長の言葉ですが,世界で活躍し外から日本を見ている人の言葉は傾聴すべきと思います。
 日本が収縮している。若者が引きこもりになっている。海外留学生の数も減り続けているとか・・。
 そして,情けないことに,そうしてしまったのは我々から団塊(妻)の年代なのではないかと罪の意識を感じています。今日本を動かしている年代です。

フッターーーーーーーーー

無農薬玄(白)米の販売
http://daylanbo.blogspot.jp/2013/11/blog-post.html

籾殻燻炭の販売
http://daylanbo.blogspot.jp/2012/02/blog-post.html

農楽のすすめ!
http://tateshinadayori2.blogspot.jp/2011/08/blog-post_26.html

”田舎暮らし”動画がYoutubeに300本以上
http://jp.youtube.com/user/takasukey

メルマガ「蓼科便り」のアーカイブス
http://tateshinadayori2.blogspot.com/
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