2015年1月18日日曜日

蓼科だより・378号〜田舎暮らし情報

★ーーーーーーーーーーーーーーーー2015年1月17日(土)★
★テーマ:阪神淡路大震災、スマート・テロワール、
     フィランソロピー、長寿、人種差別、
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 阪神淡路大震災で犠牲になられた方々のご冥福をお祈り申し上げます。
 今日のテレビは阪神淡路大震災の20周年番組で持ちきりですが、本当に時の流れは早いものです。あの当時は私も元気の良かった現役時代で、発生した時はアメリカを旅行中でした。

 数日後に帰国した時、国中が騒然としていました。帰国直後に、長野市の新建新聞社に顔を出すと、当時の伊澤和馬社長がシャカリキになって支援活動を開始しているところでした。長野工業高校の一年先輩ですが、日頃お世話になっていた先輩のその姿をみて、私も刺激を受けてボランティア活動に参加することを決意しました。

 相談すると、食事の炊き出しが良いということになり、当時の三矢工業では、米、肉、野菜をかき集め、炊飯道具と食器と水を積んで、5人ワンパーティーにして、1週間交代で2ヶ月位送り出したように記憶しています。東灘区海浜病院の裏庭を拠点にしての活動でした。
 病院のロビーの床に、発泡スチロールを一枚敷き毛布を被って寝ましたが、神戸とはいえ真冬ですから寒かったです。市内の惨状を見、公共施設にぎっしりと詰込まれた一時非難の人々の様子もみました。プライバシーも何もなく、ただ命をつなげるだけの場所でした。
 

 伊澤さんは主に水と風呂のサービスでした。数日ごとにトラックを仕立てて、水とその他を物資を満載して送り出していました。病院の裏庭に数個のドラム缶の風呂を置き、シートで囲ってサービスしていました。

 3年後位でしたか、一人のご夫人が、お礼だといって、手作りの飾り皿を持って会社を訪ねてきて下さいました。
 熱血漢の伊澤和馬先輩も昨秋不慮の事故でお亡くなりになってしまいました。私も会社を去って7年目になり、つくづく年月の流れの速さを感じます。それだけに生きているありがたさと、残された時間を有意義に使いたいという思いも強まります。
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 これからが冬本番です。雪に閉じ込められているせいでしょうか、この時期になるといつも阪神淡路大震災の3年後に行われた長野冬期オリンピックのことを思い出します。丁度この時期は暖冬で雪が足りないというので、自衛隊が東北から雪を運んでいたころです。現実にはこの頃から雪が降り始めて事なきを得ました。

 情けない話ですが、正月に風邪をひいてしまい、熱も痛みもなく、寝込むこともなかったのですが、未だにすっきり全快しません。わずかですが咳が残っています。そんな訳で、黒小豆の脱穀と大豆の選別がまだ残っています。拗らせてはいけないと思い大事をとっていますが、皆さんもお気をつけください。

ーーー信州まちづくり研究会の活動

 前回のメルマガで本『スマート・テロワール-農村消滅論からの大転換-』(松尾雅彦著学芸出版社)のことをお伝えしましたが、『農業経営者』のホームページに、著者と昆編集長とのインタビュー対談が掲載されました。著書の要点が判りやすく語られていました。農業の話というより、地方創生の話です。

『スマート・テロワール』について次のように説明されています。
「スマート」とは、賢い、利口な、無駄のないという意味です。農村部の住民が参加して、農村の地域社会を創ることを 「スマート」という言葉で表しました。「テロワール」は、産地の特徴を活かした地域の概念です。合わせて「自給圏」を意味します。

 どうやったら地方を活性化することができるのか、という根本問題に対する大きな戦略的提言だと思います。これは日本をどうするか、ということと同義だと思います。信州まちづくり研究会が考えている”田舎暮らし”コミュニティもその一端を担えると考えています。

 都市の繁栄だけで国が保てるとは誰も考えないと思います。だから安倍首相も躍起になっているのでしょうが、最近の佐賀県を始めとする地方首長選挙をみていると、改革の障害は地方=農協の支配下の住民であることが判ります。住民は農協にとって不都合な事実を知らされていないのでしょう。
 農協のプロパガンダがしっかり浸透しているように思えます。外務省は、慰安婦問題と南京問題を、JA全中(農協の全国中央組織)に任せたらどうでしょう。きっと韓国と中共を丸め込んでくれると思います。

 地方を良くするためなのに、地方そのものがそれに反対するという困ったことになっています。往々にして、”まちづくり”活動でも同じようなことが起こります。「他人の財産をどうするつもりだ」、「お前らの金儲けだろう」、「先祖伝来の家屋敷に手を出すな」、等々です。

 知らない、理解できない、これが全ての問題の根源だと思います。何かをやろうとした時に、真っ先に対応しなければならないのがこの問題です。これがNPOの役目なのかも知れません。マララさんが強調する「エデュケーション・ファースト(教育を第一に)」の主張は正しいですね。

 下記URLをお読み下さい。
 上は『農業経営者』のホームページのもの、
 下は、上のURLを開けない人のために、NPOのブログに転載したものです。
 内容は同じです。


ーーー「まちかどのフィランソロピスト賞」

 私がNPO法人新現役ネットに入会していた時からおつき合いを頂いている藤解さんから、雑誌「オルタナ」の記事を送って頂きました。オルタナのコラムニストになられて、その初稿とのこと。心を揺さぶられる感動の記事です。下記URLから本文をお読み下さい。

 下記のような記述もありました。
<・・「毎回受賞者の謙虚な姿勢と芯の強い行動を知り、世の中には素晴らしい人々がこんなにいて社会を照らしているのだと感銘する。」
・・・「英語で寄付はdonationというが、元々はサンスクリット語の「ドナパティ」「ダナパティ」が語源である。前者が西ではドナーになり、後者が東では旦那になっている。・・>
社会を照らす、札幌のチェロ奏者

http://www.alterna.co.jp/14305
ーーー米国と日本、どちらが長寿?

 このコラムを書いているのは、現在の医療、食、農薬、添加物、電磁波などに警鐘をならし、予防医療に積極的に取組んでいらっしゃる横浜市の医療法人照甦会理事長杉本一朗医師です。下段のURLから全文をどうぞ。

< 本年518日,米国コネティカット州の下院で,全ての公立学校内での炭酸飲料水販売を禁止する法律が可決されました.販売できるものは水、牛乳を含む乳製品、果汁100%のジュース、人工甘味料を加えていない飲み物に限定されるとのことです.
この法案の意味合いを皆さんはどのように解釈いたしますか?ご存知の通り,2002年のデータでは日本は平均寿命が81.9歳でトップに位置しておりますが,一 方米国は77.3歳と20番目の位置におります.

この平均寿命を述べるに当たり,乳児死亡率というものを知る必要があります.日本の乳児(1歳未満)の亡 くなる数は出生1,000人に対して3.2人であります.米国はなんと7人を超えており,この数字は信じがたいことですがキューバ以上に悪い数字になりま す.
この背景には,国の保険制度が大きく左右します.日本は国民皆保険で,貧富の差は無く平等に医療を受けることができますが,米国はそうではありません。貧しい家庭は医療をろくに受けることすらできない国なのです。
この素晴らしい日本の乳児死亡率は,実は平均寿命に影響を与えます.つまり,日本の平均 寿命を押し上げている要因は乳児死亡率の改善がありますが,米国はどうでしょうか?そうです,平均寿命を押し下げていることになるのです。
では100歳以上の人口を比較してみてはどうでしょうか?2000年のデータでは日本が 11000人に対して米国は65000人と言われております.人口が米国は日本の約2倍ですから,圧倒的に米国の方が多いことになります。
しかも米国の 100歳以上の方は60%が一人で健康で生活されているのに対して日本はそうではありません。
平均寿命がトップの国でも,100歳以上の60%が寝たき り,もしくはそれに近い状況なのです。

冒頭に戻りますが,米国は1970年代から,国を挙げて食の大切さを考え取り組んでおります.その結果,1990 年から癌を含む全ての生活習慣病が減じるという結果をもたらしております。
炭酸飲料水販売禁止というものも,国の宝である子供たちに,有害の可能性がある ものを徹底的に除外する,そのためには一部の企業の損害も止むを得ないという考えに基づいております.日本は何故取り組まないのでしょうか?
(私)何ということでしょう!日本の食料自給率と同じで、統計数値そのものは嘘ではないでしょうが、統計の本来の目的との整合性において大きなまやかしがあると言わざるを得ません。
 今まで、長野県は日本一の長寿県、つまり世界一の長寿地域なんだと自慢していましたが、何という現実でしょう!寝たきり・植物人間の世界一だったとは!誰が、こんな統計を出させているのでしょう。望んでいるものがあるとすれば、この実態から利益を得ている団体だけですよね。

それにしても、このコラムはエキサイティングです。
http://www.akanedai-eysn.com/01intro/concept.html

ーーー「東洋のスイス」から「松本ヘルスバレー」へ

 長年ご指導を頂いている現松本市商工観光部部長をお務めの平尾さんから下記論文を頂きました。松本地域は何かにつけて脚光をあびていますが、この論文に書かれている成長戦略もすばらしいです。日本中のモデルの一つになっているようです。

 下記URLから、「ボトムアップ型地域成長戦略が明日の日本を創る -「東洋のスイス」から「松本ヘルスバレー」へ- 」をクリックして下さい。

http://www.city.matsumoto.nagano.jp/kurasi/sigoto/Growth_Strategy_J.html

ーーーアメリカの人種差別と平和

 アメリカ人が語る平等も平和も、白人と自国についての言葉にしかすぎなかった。加瀬英明先生のブログ1/13「根深い米国の人種差別」です。
http://www.kase-hideaki.co.jp/magbbs/magbbs.cgi
<・・・1950年代に入ると、黒人による人種平等を求める公民権闘争が盛り上がって、ようやく1964年になって、ジョンソン政権のもとで人種差別撤廃を定めた公民権法が、成立した。
・・・
アメリカにおける日本人に対する差別も、ひどいものだった。1924年にアメリカ上下院が排日移民法を立法したが、日本にとって屈辱的なものだったために、日本国民を悲憤慷慨(ひふんこうがい)させた。有名な『武士道』の著者である新渡戸稲造は、強い衝撃を受けて、「二度とアメリカの地を踏まない」と宣言した。・・・>

フッターーーーーーーーーーーー

農楽しながら「”田舎暮らし”コミュニティ」を創る
http://shinshumachidukuri.blogspot.jp/2014/11/blog-post.html

団塊世代の地方移住が日本を救う
http://shinshumachidukuri.blogspot.jp/2014/11/blog-post_10.html

無農薬玄(白)米の販売
http://daylanbo.blogspot.jp/2013/11/blog-post.html

籾殻燻炭の販売
http://daylanbo.blogspot.jp/2012/02/blog-post.html

農楽のすすめ!
http://tateshinadayori2.blogspot.jp/2011/08/blog-post_26.html

”田舎暮らし”動画がYoutubeに300本以上
http://jp.youtube.com/user/takasukey

メルマガ「蓼科便り」のアーカイブス
http://tateshinadayori2.blogspot.com/
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