2015年4月28日火曜日

蓼科だより・392号〜田舎暮らし情報

★ーーーーーーーーーーーーーーーーー2015年4月25日(土)★
★テーマ:ウグイス、土づくり、コミュニティづくり、
 藻谷さん講演、シビック・アグリカルチャー、投票所
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 木曜日朝、ついにウグイスが鳴声を聞かせてくれました。
 待ちこがれた恋人に再開した気持ちでした。
 「数日前に今春初めて、」と書いたのが4月4日号でしたから3週間以上です。
 それにしても、その間、ウグイスは何をしていたのでしょうか?
 私が聞き漏らしていた可能性もありますが・・・、
 気にしていましたので・・。

 まだ、練習中の鳴き声でした。
 「ほー ほけきょ」とならずに、「ほ~ けきょ」なんていうしまつ。
 例年ですと、1週間もあれば立派なプリマドンナになれるのに、です。
 やはり、この3週間は、練習してなかったとしか思えません。
ーー
 ようやく23日から天気が回復して、予報ではしばらく晴天が続きそうです。ニュースからも仲間のメールからも天候不順の弊害が伝えられていましたが、皆さん、ホッとしていることでしょう。
 私も外でバリバリ動き回っています。家の前の畑2枚の土づくりです。本来は昨年末までにやらなければならない粗造りをしてなかったために、少々慌てています。

 草丈が20センチほどに伸びてしまったために、そのまま耕運機で荒起こしという訳にもいかず、いったん草刈り機で刈り取ってから、自家製の草木灰を散布し荒起こしをしました。数日したら、超好熱細菌由来の土壌改良材と完熟堆肥を蒔いて細起こしをします。
 
 ジャガイモと葉もの野菜は、既に別の畑に種蒔きしましたが、果実野菜とツルものとトウモロコシはこれからです。
 昨年からの懸案だったミョウガの植え替えにも思いきって挑戦しました。時間がないので、ちょっと乱暴なやり方をしちゃいましたが、耕運機の荒起こしモードでミョウガの根を掘り起こしました。
 果して、これで芽が出てくれるのかどうか心配ですが、やってみます。ミョウガは酸性土壌好みなので、草木灰(今日アルカリ)は使わず、酸性の土壌改良材と完熟堆肥だけで細起こししました。月末頃、保存した根を植込むつもりです。

ーーー”素敵なコミュニティづくり”に参加しませんか!

 前回のこの記事には全く反響がありませんでした。首都圏を中心とした約2000名の方々にこのメルマガを差し上げています。どの位の方が読んで下さっているのかも不明ですし、2000名という数自体が少なすぎるということもありますので、これで一喜一憂してはいけないと思いながらもちょっと寂しい思いをしています。

 どなたか、こういう呼びかけを広める手段をご指導頂けないでしょうか?

 できることはやっていこうと思い、NPO法人信州まちづくり研究会のブログに掲載し、facebookにリンクしました。前回の記事に書き足して判りやすい内容にしたつもりです。近々、このブログをホームページに載せ変える作業を進めております。とりあえず、ブログをご覧ください。

 尚、このブログをリンクして下さい。”田舎暮らし”やコミュニティづくりに興味のお持ちの方をご紹介下さい。移住することが前提でなくても、勉強、研究だけでもOKです。宜しくお願い申し上げます。

http://shinshumachidukuri.blogspot.jp/2015/04/blog-post_23.html

ーーー藻谷さんの講演と上田と私

 藻谷浩介さんは、先生と呼ばれるのを嫌っておられるので、さん付けとさせて頂きます。去る月曜日、信州まちづくり研究会の斎藤理事長に誘われて、上田市商工会議所で行われた講演会「地方創生!中心市街地発 里山資本主義のすすめ」を聴講しました。

 上田市役所に藻谷さんのご友人がいらっしゃる関係で、上田市には過去に数回来て頂いているようです。テレビでおなじみのひげ面で、昨日は日本の青森で、そして明日は九州とか、飯を食う時間もないとか、疲れてるとか言いながらも声はすこぶる元気で気迫の講演でした。

 「2016年のNHK大河ドラマに「真田丸」決定したが、このチャンスをどう生かすが真剣に考えるべき。過去の大河ドラマ効果による地域振興に成功したところはごく僅か。同じ轍を踏まないように。チャンスは後に毛が無い、前髪を掴め、今ですよ!」とハッパ!!
 口には出しませんでしたが、「皆さん、もっとしっかりしなくちゃダメよ!」と言っているようでした。
 私なりに要点をまとめるとは大きく3つになりました。
・観光客の数を数えるのを止める。
・総人口に意味がない。統計を分析する。
・域内でお金を使う仕組みをつくる。

 説明がないと意味が判らないと思いますが、内容をお知りになりたい方には先生から頂いたパワーポイントの資料をお送りします。お知らせください。こんな判りやすい、問題の本質を伝えている資料は他にないと思います。
 藻谷さんの凄いところは、ご自分の資料を惜しげも無く提供して下さることです。10年ほど前かと思いますが、佐久市で講演なさった時のパワーポイントを今でも持っています。今でも充分有効です。

 実はそれ以来、「蓼科便り」を送り続けていました。講演の後の懇親会の席上、藻谷さんにNPOの名刺を差し出すと、「あ、安江さんですか、あなたのメルマガだけは読んでますよ。ウグイスはまだですか?」と聞かれ、私のメルマガを読んで下さっていることを知って感激しました。

 藻谷さんは、社会・経済の変化の根本原因は、総人口ではなく、要素別の人口動態にある、ということだと思います。確かに、若者、現役世代、65才以上、或いは女性、男性の年次系列の動態を見れば、一目瞭然です。
 彼は口を酸っぱくして語ります。「私が使っている資料は、全て公式機関から公開されているものばかりです。みんな見ていない。活用すべきです。そうすれば正しい現状認識ができます。」と。
 我が立科町の哀れな状態もしっかり出ていました。町の職員にもパワーポイント見てもらうつもりです。

 「スマート・テロワール」のことをお話しましたら、「『里山資本主義』より理論的ですばらしいです。」と仰っていました。松尾様に最近お会いしたとも。この二つの根本思想は同じだと思います。
 たまたま、今日のfacebookに大塚貢先生(下記URL参照)の学校の食育のことが載っていましたが、これも自給圏構想の一環と見ることができると思います。というより、地域の小中学校を起点に、自給圏構想の起爆剤にできるのではと思いました。

 藻谷さんからご忠告も頂きました。私が他のメルマガから引用する歴史問題や外交問題の記述については、それぞれの政治的立場で書いているので「信用してはいけません」と。
 その通りだと思います。言い訳ですが、過去のことはもちろん、現在のことも、目に見えない微生物のことも、何一つ自分で確認することなどできませんので、絶対正しいなどと思って引用、ないし書いたことはありません。ただ、「こういう考え方もあるんだ!」ということを知っていた方がいいという立場です。

 こうも仰っていました。「今の日本は世界からもっとも好かれている国です。戦後、平和のために最も貢献してきた国だからです。世界は日本が好きなんです。もっと自信をもって世界に向かうべきです。」と。

 会津と長州の話しになり、次のように仰っていました。
「自分は長州の出身だから、会津に行って講演する時には、まず最初に『戊辰戦争時の長州の蛮行』をキッチリ謝ってから始める。そうしないと聞いてもらえない。」
 「このことはアジアについても言える。キッチリ謝れば判ってもらえる。日本は東南アジア諸国には戦後まもない時期にキッチリ謝罪行脚をしています。だから、日本に友好的です。しかし、韓国と中国に対しては、内戦や共産革命等の様々な政治的要因によりその機を逸してしまった。そのために現在まで引きずっている。」
 なるほどですね。納得です。ただ、判らないのは、原爆2発と大都市無差別空襲により数十万の一般日本人を虐殺していますが、アメリカが日本に謝ったなどという話しは聞いたことがありません。しかし、大部分の日本人はアメリカを許しています。これは何故でしょう。
 一般的には、「日本が悪かったから、罰を受けたんだ。だからアメリカのやったことは正しいので、謝る必要はない。」という説を耳にしますが、「世界史の中にそういう解釈があるのだろうか」という疑問と、「悪いことをした人間は虐殺しても良いということか」という疑問が残ります。私の今後の課題です。
 藻谷さん、ありがとうございました。講演は、年間600回だそうですが、多過ぎるのでは?
 呉々もご健康にご留意頂き、お国のためにご講演を続けて頂きたいと思います。

Wikipedia「藻谷浩介」

ーーー『シビック・アグリカルチャー』

 本「スマート・テロワール」の中に出てくる言葉ですが、月刊誌『農業経営者』のメルマガにこのことが掲載されました。この雑誌はすばらしいです。

 引用した記事は、「農村経営研究会」の案内ですが、農政問題の本質をずばり書いていると思います。下記URLに詳細があります。一部引用します。
http://www.farm-biz.co.jp/2015/04/22-111522.php
<・・今回は、トーマス・ライソン著『シビック・アグリカルチャー』の翻訳者である北野収氏(獨協大学教授)を講師としてお招きします。北野氏に『シビック・アグリカルチャー』とローカリゼーション」というテーマで解説をいただくとともに、・・・

・・・北野氏は、米国への留学以前に農水省に勤務し、 “村づくり対策”を担当する仕事をしていました。米国留学時の研究テーマも「グローバル化時代の農村活性化対策」でした。

しかし、留学中の研究その後のメキシコなどで調査を通して、地域おこしをやって観光客を集めたり、特産品の開発や販売ルートづくりで成功しているケースを農水省で表彰していくということでは問題解決にはならないということに気づいたそうです。

そこで表彰されるような村も、もっとすごいことをやる村にとって代わられるし、同じ条件なら東京に近い村が有利になるという市場競争をしているに過ぎないのではないか。グローバリゼーションに対抗してと言いながらナショナルレベルで競争をするということになり、それは本当の答えにならないと北野氏は言います。

松尾雅彦氏が『スマート・テロワール』で言う、“自給圏”という概念はこうした北野氏あるいはトーマス・ライソン教授が『シビック・アグリカルチャー』で語る問題意識に発しています。
「農村経営研究会」は“自給圏”という概念だけに縛られるものではありませんが、この本質的なテーマを脇に置くことはできないし、ローカリゼーションをいかに実現していくべきかを考えるべきだと思います。・・>
(私)自給圏構想こそ、本当の農政改革提言だと思います。本質的なことを言ってると思います。
 今までの農政は、目先の戦術の羅列でしかなく、思想と戦略がなかったということではないでしょうか。従って、現在の農政の延長線上には明るい展望が浮かんできません。その証拠があります。この数年私は、それなりの地位にいる方に次のような質問を続けてきました。

 「立科町があらゆる面で衰退を続けていますが、20年、30年先の当町について何か展望をお持ちでしょうか?」と。しかし、残念ながらどなたからも「展望はあるよ」という答えを頂くことはできず、逆に「何か考えがありますか?」と聞かれるだけでした。

 「スマート・テロワール」はその展望を開く提言だと思います。底の浅い私のレベルでの話しではありますが、この種の提言を今まで聞いたことがありませんでした。
 6月28日に東御市のラヴェルティで行われる「あべ守一後援会」総会の記念講演講師として「スマート・テロワール」の著者松尾雅彦氏が登壇されます。
 皆さんもお出かけください。会場で著書も販売致します。ご期待下さい。
 「スマート・テロワール」につきましては、下記ブログに紹介記事を掲載しました。

農村消滅論から大転換
http://shinshumachidukuri.blogspot.jp/2015/01/blog-post_17.html
ーーー投票所を身近な施設に設置しよう!

 これはすばらしい提案だと思います。一般財団法人希望日本投票者の会のメルマガからです。下記URLから署名しましょう!

<・・・投票所の多くは小・中学校などに設置されていて、交通の面で不便な場合もあります。
それなら、近所のコンビニ、スーパー、ファミリーレストランなど、人が自然と集まるところに投票所があればどれだけ便利か、容易に想像が付きます。それこそが投票率向上の特効薬だと考えています。

あなたの署名で身近な投票所を実現しましょう。
署名はコチラ ⇒ http://tramp-ex.jp/L2720/i13892/1621・・・>

フッターーーーーーーーーーーー

農楽しながら「”田舎暮らし”コミュニティ」を創る
(月刊『ザ・フナイ』より)
http://shinshumachidukuri.blogspot.jp/2014/11/blog-post.html

団塊世代の地方移住が日本を救う
http://shinshumachidukuri.blogspot.jp/2014/11/blog-post_10.html

無農薬玄(白)米の販売
http://daylanbo.blogspot.jp/2013/11/blog-post.html

籾殻燻炭の販売
http://daylanbo.blogspot.jp/2012/02/blog-post.html

農楽のすすめ!
http://tateshinadayori2.blogspot.jp/2011/08/blog-post_26.html

”田舎暮らし”動画がYoutubeに300本以上
http://jp.youtube.com/user/takasukey

メルマガ「蓼科便り」のアーカイブス
http://tateshinadayori2.blogspot.com/
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