2015年5月3日日曜日

蓼科だより・393号〜田舎暮らし情報

★ーーーーーーーーーーーーーーーーー2015年5月2日(土)★
★テーマ:ウグイス、旱魃、ミョウガ、コミュニティづくり、

  農協改革と自給圏構想、大塚貢先生、真田丸、川内原発
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 私の家は南側が里山なので、毎年、家のソメイヨシノと山桜と、桜は2度楽しめます。その山桜も散りましたが、清々しい新緑が青空に映えてすばらしく美しいです。
 そんな舞台で、私のウグイスが完璧な仕上がりです。特に午前中によく鳴いてくれます。ウグイスはカウンターテナーなんですよね!しかし、これならミラノ・スカラ座に出しても大丈夫です。

 「谷渡り鳴き」とか「笹鳴き」とか言いますが、笹鳴きは冬にならないと聞かれないそうです。今日は「ホーホケキョ」と谷渡りが素敵でした。「春告げ鳥」とも言うのだそうです。
 残念ながら私のアップロードではありませんが、Youtubeのウグイスを聞いてみて下さい。

 去る23日から晴天が続いていて、今日で10日目ですが、種蒔きした葉物野菜の水やりが大変なので、今度は晴天が恨めしくなってきました。もう1ヶ月も雨が降らない感覚になってきます。人間の気分なんて勝手なものですね。

 一昨年からの懸案だったミョウガの植え替えが終りました。土づくりしてからまだ8日目なので早過ぎるのですが、良質の材料を使っているので、良しとしました。
 果して、これで芽が出てくれるのかどうか心配ですが、培土の中に保存してあったた根を植込みました。土がカラカラなので、EM活性液500倍液でしっかり灌水しました。

 昨年まで水苗代をやっていた場所で、稲苗の箱育苗をやっているのですが、何故か水漏れが激しくなってしまったので、0.1ミリのビニールシートを買ってきて防水工事をしました。ホームセンターに行くと何でも手に入ります。本当に便利です。
 いつものEさんに手伝ってもらい、一旦苗箱を全部外にだして、ビニールを張り、箱を元に戻し、堪水しました。縱4m巾4m水深7センチというミニプールです。苗丈がまだ7センチほどで、成長が遅いですが、葉色はとても良い淡緑色です。今日からEM活性液を入れ、ペーハーを5前後に調整するつもりです。

ーーー”素敵なコミュニティづくり”に参加しませんか!

 しつこく同じことを掲載して飽きられそうですが、今週もこの記事には全く反響がありませんでした。どう判断するべきか、考えてみます。
 リンクしている情報が判りづらく未整備な部分があるのも事実ですが、現在新しいホームページを作成しているところです。

 下記のブログをリンクして頂けませんか。
 ”田舎暮らし”やコミュニティづくりに興味のお持ちの方をご紹介下さい。
 移住することが前提でなくても、勉強、研究だけでもOKです。宜しくお願い申し上げます。

http://shinshumachidukuri.blogspot.jp/2015/04/blog-post_23.html

ーーー農協改革と自給圏構想

 「スマート・テロワール」の著者松尾雅彦氏は、地域の自給圏を構築するにあたり、農協が持っている農産物の集荷システムを活用すべきだと提案しています。次のように述べています。
 「自信を失っているJAを後押しして、自給圏内の物流事業を始めることは有効でしょう。地域内の集荷組織を持っているからで、それを域外に送り出すだけではなく、域内の配荷を優先的に行う事業です。」

 農協の再生にもつながるすばらしい提言だと思います。ですが、心配になることがあります。最近の『農業経営者』の特集「裏読み農協改革」の山下一仁氏と土門剛氏の論説を読むと、安倍総理が看板に掲げたような断固とした農協改革ができるとはとても思えません。
 だとしたら、農協が本来の使命に戻るための改革を行う意志がないままで、自給圏構想に取組むことができるのでしょうか。自給圏構想の根本は地元愛と多様な地元農産物生産への情熱にあると思うからです。

 「裏読み農協改革」は、長い論説ですが、日本農業の特異な実態とアベノミクス農業改革の裏側がよく判ります。


ーーー大塚貢先生が真田町でされた学校給食の改善を長野でも

 和田享さんは、特定非営利法人地球環境フォーラム長野理事長を務め、地域コミュニティの活性化と自立型循環社会の実現に努力されている方です。その和田亨さんのfacebookからの引用です。

<・・・西村さんから大塚貢先生が真田町でされた学校給食の改善を長野でもモデル地区をつくろうと提案があり、その候補地として戸隠地区を選び取り組んで行くことになりました。
それに伴って年内に戸隠地区で大塚貢先生講演会を開催する計画です。更に、千葉県南房総市の「南房総市日本一おいしいご飯給食」トランスワールドジャパン(株)発行の書籍の紹介があり、南房総市教育委員会が取り組んだ給食改善の内容を出版したものです。

続いて福岡市の高取保育園の「子供が育つ玄米和食 高取保育園のいのちの食育」(光文社文庫)書籍が紹介されました。皆様も良かったら読んでみて下さい。西村さんいわく、究極の給食だそうです。
山田愛さんからは、1.流通の壁 2.無農薬の壁 3.親の意識の壁(危機感が無い)これらの壁をどう越えるかというお話しがありました。
・・・
また、生産者が無農薬野菜で生産できる品目と時期など数字的な調査も行うことを確認しました。
・・・今後「戸隠を元気にしよう!」シンポジウムの開催に向けて検討を重ねて進めて行きたいと思います。また、同時に長野市全体を対象にした大塚貢先生講演会を「長野・農と食の会」と共に協力して開催を目指したいと思います。・・・文責:和田亨 >


(私)この記事を掲載したのは、これは学校群を単位とした自給圏構築につながるのではと感じたからです。子供たちの食育の考えを普及しながら、若い子育世代を運動の中核に巻込んでいけば運動を進め易いのではないでしょうか。大塚貢先生のお話は2度ほど聞かせて頂きましたが、本当にすばらしかったです。

ご飯が子供たちを変えた
ーーー「真田丸」と上田市

 溝尾良隆先生(帝京大学教授)から、前号の藻谷さんの記事に関係して、大河ドラマ「直江かねつぐ」実現の経過調書と「大河ドラマのテレビ放映の影響」という論文の一部を頂きました。

 それを読ませて頂くと、大河ドラマ「直江かねつぐ」の実現には、県まで巻込んで10年かかっていました。それに比べると、「真田丸」の誘致運動は平成21年からですから5年で達成できた訳で、効率の良い誘致運動だったんですね。
 「大河ドラマのテレビ放映の影響」の中の「テレビの影響」章では次のような記述がありました。

<・・大河ドラマは、特定の人物を選び、その人物に関連する地域が選ばれる。しかしそれは過去の話であるから、セットでその時代の雰囲気作りをするので、過去でもそのようなまちではないし、当然、現在の姿を描いてはいない。実際にその地域に行っても、自分でストーリーを思い出して、テレビのイメージとのギャップを埋めなければならない。
現地に行っても感動することが少ない。テレビの放映が終われば、その地域は忘れ去られてしまうので、人気は一過性である。・・> 後ほど頂いたメールには次の記述もありました。
<・・しかし、上田城へ行ったときに、市民の方々が一生懸命に大河ドラマ放映実現への取組みをしていたのには、感心しました。上田城を核に、歩いてたのしいまち、真田地区の見せ方を工夫してください。
泊まりは、別所温泉と鹿教湯温泉となるでしょう。>
(私)「テレビの放映が終われば、その地域は忘れ去られてしまうので、人気は一過性である」。これは厳しいですね。ドラマの人気で観光に来てくれた人も、現地に地域の光を発するものを見つけることが無ければ、失望して返るだけとということでしょうか。真価が問われるとはこういうことなんでしょうね。

ーーー川内原発、20代から30代で「賛成」「どちらかといえば賛成」が75%

 HAL通信5/1より引用します。意外な数字に驚いています。

<・・一方、経済産業省は、4月23日、2030年時点の望ましい電源構成「ベストミックス」について、原子力の比率を20~22%とする原案を関係閣僚に示しました。ほぼ経済同友会の提言に沿った形となったのは偶然か否か・・は、さておくとして、この比率を達成するには、かなりの数の原発再稼働が必要です。
さらに、老朽化した原発を廃炉にする代わりに、新増設が必要となります。それをも見越した提言であり、政策であることは明らかです。

当然、反原発派は反発をしています。世論も、まだ福島原発事故の後遺症が強く、再稼働に反対の声のほうが大きいようです。それでも、安全審査に合格した原発の再稼働がまもなく始まります。しかし、反対の声は思った以上に大きくなっていないように感じます。
事故の記憶が風化しているとも言えるし、現実を冷静に捉えている人が多くなってきたとも言えます。

年代別に見ると、若い方たちは賛成のほうが多いのです。川内原発についてNHKが行った地元・薩摩川内市の調査では、20代から30代で「賛成」「どちらかといえば賛成」が75%に上りました。反対が賛成を上回ったのは、60代以上の年代でした。この傾向は、原発に限らず、安全保障や憲法改正についても同様です。・・>


(私)「60代の中心は団塊の世代ですね。高度成長を謳歌した世代。若者と団塊世代との価値観の対比が興味あります。何を意味するのでしょうか。そして、どちらが現実的なのでしょうか。

フッターーーーーーーーーーー

農楽しながら「”田舎暮らし”コミュニティ」を創る
(月刊『ザ・フナイ』より)
http://shinshumachidukuri.blogspot.jp/2014/11/blog-post.html

団塊世代の地方移住が日本を救う
http://shinshumachidukuri.blogspot.jp/2014/11/blog-post_10.html

無農薬玄(白)米の販売
http://daylanbo.blogspot.jp/2013/11/blog-post.html

籾殻燻炭の販売
http://daylanbo.blogspot.jp/2012/02/blog-post.html

農楽のすすめ!
http://tateshinadayori2.blogspot.jp/2011/08/blog-post_26.html

”田舎暮らし”動画がYoutubeに300本以上
http://jp.youtube.com/user/takasukey

メルマガ「蓼科便り」のアーカイブス
http://tateshinadayori2.blogspot.com/
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