2014年8月24日日曜日

蓼科だより・358号〜田舎暮らし情報

★ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー2014年8月23日(土)★
★テーマ:土づくり、稲、蜜蜂、広島の災害、キトサン、
     インフルエンザ、朝日の閉鎖
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 この数日、今春から新規にお借りした畑にて、現在順調に育っている大豆と枝豆と黒小豆に続いて、ダイコンを種蒔きするための土作りをしています。今月末には蒔きたいので、本当は遅すぎるのです。うっかりミスというより、スケジュール管理のミスです。1ヶ月前というのが標準のようです。
 この畑は、pH(ペーハー)が5.0~5.5と弱酸なので、6以上にしたいと思い、日頃蓄えてきた草木灰を主にして、ヨウリンなども足して耕運していますが、2~3日では効果が出ないようです。今日時点ではまだ以前のpHのままです。仕方ないので種蒔きの時期を少し先送りするつもりです。温暖化なので大丈夫!

 今回、土作りについていろいろサン興産業さんから勉強させて頂きました。
 ダイコンの適性pHは、6.0~6.8と本にあります。適性pHというのは、その植物が一番効率よく必要な養分を土中から吸い上げられる数値を表しているそうです。つまり適正だと、強くて、栄養バランスの良い美味しい野菜ができるということです。pHが適当でないと、折角くれた肥料分が吸収されにくい。
 更に、重要なことが判りました。pHの調整と、堆肥や肥料分の投入は別に行うのが望ましいということです。一般的には、一緒にやってしまっているようですが、pH調整が先です。
 pHの調整には強アルカリ成分(灰や石灰)を使うので、土中微生物を殺す作用があるからです。pH調整後であれば、強アルカリは中和されてますので、堆肥や微生物活性剤を入れてもその働きを阻害されることはないことになるからです。スケジュール管理が大事ということです。
 良い情報が頂けることに感謝しています。
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 稲は順調ですが、ひとつ事故が発生しました。穂の籾に茶褐色の染みのようなものがぽつぽつとあることに気がつきました。今まで経験したことのない現象だったので、JAの指導員に見てもらいましたら、病気ではなく褐変化(かっぺんか)だとのこと。
 大勢の農家が診断にきているとのことでした。原因は、丁度開花時期に台風11号の影響で、穂が風に煽られて擦れたことと、その後の悪天候による日照不足という説明でした。病気でなくて安心しましたが、収量には影響が出ると言われました。
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 6月10日に、金陵辺(キンリョウヘン:和蘭)に誘われて私の巣箱に入ってくれた蜜蜂がとても元気です。鏡で巣内部を覗いて見ると、当初より4~5倍の大きさになっていました。小さな子ども蜜蜂もたくさんいるのが判ります。

ーーーーー広島県の災害に思う

 広島県には、そして安佐南区にも20年来の恩人・知人・メル友がいます。幸いその方には直接の被害はありませんでしたが、関係の皆様には心よりお見舞いとお悔やみを申しあげます。
 ニュース番組で居並ぶキャスターが、「日本は山国、このような災害はどこで起きてもおかしくない」と口を揃えていいます。確かにそうです。ですが、捉えようによっては、「だから、起きても仕方ないんだ」と言っているようにも聞こえます。

 本当にそうでしょうか。毎年、特に異常気象が顕著な近年はこのような災害が頻発しています。その度にテレビで詳細に被害状況が伝えられますが、それを見ていて昔から感じていることがあります。
 山間地の雨災害は二つのタイプがあると思います。沢水によるものと崖崩れです。ですが、圧倒的に沢の出口の被災が多いと思います。ものすごく簡単な道理ですが、雨が沢に集まるのは当然のことであり、その沢が長い程、深い程、急峻なほど危険度が高いことも、誰でも判ることです。

 何故、その出口に住宅団地があるのでしょうか。沢の出口は、千年、万年の歴史の中で、流れ出した土砂で扇状地になっており、比較的なだらかで景観も良い、一見素敵な場所です。だからでしょうか。長野県にもそのような場所に建てられた住宅や施設がたくさんあります。
 しかし、扇状地程危険な場所はありません.人間の記憶の範囲はせいぜい数十年です。たった数十年の間その場所に災害がなかったからといって、本来もっている危険性がなくなる訳がありません。例え100年に一度でも、被災して家を失ったり命を落としたりするのはごめん、と誰でも考えている筈です。

 深くて長い谷の出口と崖の下は危険に決まっています。しかし、「日本は山国で平地が少ないからそんな危険場所でも仕方ないんだ」という理論で、今まで建築行政は行われてきていると思います。でも、それで良いのでしょうか?これは極論ですが、マンション一つに千人でも入ってしまいます。

 欧米では質の良い集合住宅を上手に使っていると思います。日本で集合住宅というと、一分の例外を除けば、ほとんどが安アパートか安マンションです。日本の住まいの造り方と住まい方については、国家プロジェクトとして検討し直す必要があると考えています。
 住宅は一生で一番高い買い物です。「人間を幸福にしない日本というシステム」と言われないようにするために必須の問題だと思います。

ーーーーーキトサンと終戦の詔勅についてコメント

安中さんからです。
<・・休耕した田んぼでの稲作りの謎が解けてよかったですね。
 「昆虫が死んだら土に還り、その殻は時間をかけてキチンからキトサンへと分解をされていきます。」
 この話は納得です。北岳の山頂付近の岩壁には「チャート」と呼ばれる石が多いのですが、太古に海底に沈殿したプランクトン類の死骸が折り重なってできた岩石です。それが海底からあの高さまで隆起して、今の南アルプスを造ったわけです。
 つまり、北岳を形つくっている成分は「生物」なのです。山の気持ち良さの一部は、ここにあるのかもしれませんね。近代農業の間違いに、みな気付いて欲しいです。

 終戦の詔勅は、子供の頃から何度も聞かされました。母や祖母が暗記していて、聞かせてくれたからです。母たちは、最初は意味が分からず、「今後も『頑張れ』と言っている」と思ったそうです。
 天皇や大多数の日本国民に悪意はなかったと断言できますが、ただ、軍部の独走を許してしまった国家の統制機構に大きな欠陥があったことは日本の反省点です。その中核にあった陸軍参謀本部の勢力図の反転が戦争への道を採ってしまったわけです。ここが残念でならないことであり、その反転の原動力は当時のマスコミでした。
 今のマスコミは、その当時のマスコミの延長線上にあります。国民がそのことに気付いて欲しいものです。・・>

(私)南ルプスがプランクトンでできているとは知りませんでした。我家では終戦の詔勅の話はありませんでした。学校でも内容についてはやらなかったと思います。でも、考えてみれば、日本が初めて外国に負けた革命的大転換の文書をよく学ばないというのはおかしいですね。

ーーーーー 「インフルエンザと劇薬」

 続ナチュラル☆ライフ実践メルマガ 第37回からですが、前後が長い文章なので、下記抜粋だけでは意味がお判りいただけるか心配ですが、わたしはこの考え方は正しいとおもっています。

<・・国際的な科学者チームが、51の研究結果を精査。所見を英医学会会報で発表した。研究チームでは「山のような証拠は、ワクチンや抗ウイルス薬がインフルエンザの感染を予防するのに不十分であることを示した」として、国の流行病対策プランはより簡単で安価な物理的手段に重点を置くべきだと提言している。
手洗いうがいにしても、実際には感染して時間が経過してからの除去であり、実際にはあまり意味を持たない可能性があることも指摘されています。

かつて第一次大戦のとき、世界中で5000万人を死に追いやったスペイン風邪(スペインインフルエンザ)がありました。日本にその風邪がやってきたとき、明治の詩人、与謝野晶子が11人の子供を介抱しながら、人事をつくすことを新聞紙上で訴え、対応が遅れた政府を批判したことが有名ですね。

現代においても、人事をつくすことは正しいと思うのです。しかし、それはどうやらクスリを使うことではないように考えられます。
結局は自身の日頃の生活が重要なようです。インフルエンザや風邪には時折かかって免疫を作るのが、何よりだといいます。自分でインフルエンザにかかった方が予防接種よりはるかに免疫が高いのです。

さらに子供には普段から自然の中で泥遊びをさせたりして、細菌への耐性を持たせるようにした方がいいでしょう。予防接種に可能な限り頼らず、できるなら日頃から化学物質をなるべく取り込まず、おいしく農薬や添加物などのない食事をし、規則正しく、適度な運動をしてすごすのが一番のようですね。
インフルエンザの感染を抑える手立てはない。あえていうなら、交わらないこと。しかしそれは現代人には不可能といえます。・・

・・元国立公衆衛生院 疫学部感染症室長の母里啓子氏も著書『インフルエンザ・ワクチンは打たないで!』の中で、インフルエンザにかかったら、薬は飲まず、熱にまかせるように指摘されています。・・>
(私)が強調したい部分は「子供には普段から自然の中で泥遊びをさせたりして、細菌への耐性を持たせる・・・」です。結局全ての薬品も人間の免疫力に頼っていると書いてあります。田中佳先生が言ってました。「病気を治すのは医者でも薬でもない本人です」と。免疫力を上げることが健康の元のようですね。
 最近のテレビの除菌の宣伝は良くないと思います。まるで菌は全て悪いと思わせてしまうことは社会悪だと思います。生物は皆菌によって生かされていることを教えるべきです。

ーーーーー朝日が閉鎖に追い込まれてもおかしくない!

 大前研一氏がメルマガに書きました。この通りだと思います。
<・・韓国は「日本が歴史を正しく認識していない」と指摘してきたわけですが、の大きな要因を作ったのが、今回取り下げると発表された朝日新聞の一連の捏造記事です。
朝日新聞としては、国家・日本国民に迷惑をかけたという認識を持つべきだと思います。自分たちの捏造記事のせいで、韓国の反日感情を産んだという責任を感じるべきです。

従軍慰安婦の問題という個別の視点ではなく、「もし自分たちが記事を書いていなければ、日本と韓国の歴史はどうなっていたと思うのか?」ということを追求し、「できれば新しい歴史を作り直したい」という前向きな謝罪をしてほしい、と私は強く感じています。

日本のインテリ世論には、朝日新聞の影響が強いので、そのような事態には発展しないでしょうが、今回の件は、朝日新聞の閉鎖に追い込まれてもおかしくない出来事だと思います。・・>

フッターーーーーーーーーー

田舎暮らしコミュニティ・中山道 芦田宿:企画書
http://shinshumachidukuri.blogspot.jp/2014/03/blog-post.html

無農薬玄(白)米の販売
http://daylanbo.blogspot.jp/2013/11/blog-post.html

籾殻燻炭の販売
http://daylanbo.blogspot.jp/2012/02/blog-post.html

農楽のすすめ!
http://tateshinadayori2.blogspot.jp/2011/08/blog-post_26.html

”田舎暮らし”動画がYoutubeに300本以上
http://jp.youtube.com/user/takasukey

メルマガ「蓼科便り」のアーカイブス
http://tateshinadayori2.blogspot.com/
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