2015年6月5日金曜日

蓼科だより・396号〜田舎暮らし情報

★ーーーーーーーーーーーーーーーーー2015年5月23日(土)★
★テーマ:ほっとステイ、育苗、田植イベント、
   ワイナリーが農村を変える、人口透析、性同一性障害
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 家の周りにはアカシアの林があり、今日辺りが丁度満開で、良い香りを漂わせています。家の南側に広がる里山の緑は日毎に変化し、その濃淡が何とも言えぬ新鮮さと新生の美を展開しています。桜の美しさももちろん素敵ですが、今の時期の緑の響宴もまたすばらしいです。

 今週は2回「ほっとステイ」がありました。横浜市の緑が丘中学と柏市高柳中学の2年生でした。明るくて良い子供たちでした。トウモロコシや葉物野菜の種を蒔いたり、食用菊やヤーコンの苗を植えたり、ミョウガ畑の草取をしたり、ヤギと戯れたりです。

 お昼には、我家自慢のみそ汁と目の前で採取した山菜の天ぷらを振舞いますが、彼らはその味の美味さに大騒ぎです。旬の山菜の天ぷらの味は、地元の我々にとっても最高の味ですが、都会から来た子供たちにとってはきっと未知の食の体験でしょう。

 いつものように、素手で土に触れさせながら、今自分が生きていることの生命の不思議と、自然界のおける微生物や虫達の働きについて、話しと感触から理解させようとプログラムしています。
 ミミズとカエルとのふれ合いは、嫌いな子供も多いだけに劇的な体面になりますが、帰る時には触れたことを誇らしげに口にしているのが微笑ましいです。

 ヤギと戯れた帰り道、広葉樹の林に入り、昨秋の落葉をかき分け、一昨秋の半分崩れた落葉を手に乗せてやり、更に下の柔らかく優しい腐葉土を手に握らせてやります。皆、微生物やミミズによる自然の分解力に驚き、感動するようです。頭で理解するのと手の感触から理解するのとでは別次元だと思います。
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 稲苗の成長の悪さが気になっていますが、Eさんと観察した時に苗箱を動かしたら、ぱっと腐敗臭が発散し驚きました。有機固形肥料の残渣が醗酵したようです。たぶん化学肥料ならばこのようなことは起こらないのではと思いますが、有機栽培の技術開発の難しさだと感じました。

 私の場合大した量ではないので、水中で残渣のついた箱の側面をブラシで洗ってから、いったん全ての箱を育苗プールから出して、残渣を洗い流してから再設置しました。苗にも汚れがあったので手で揉み落としました。

 しかし、毎回こんなことをやりたくありません。何か方法がある筈と思うので研究します。とりあえず、良質な有機液肥があるので、それに変えることにし観察を続けます。

 昨年、草取りで4〜50時間を要した1枚の田んぼの草対策にも試行錯誤しています。一番の問題は3月に水が入れられないことです。草が芽を出し始める頃充分な水があれば発芽を抑えることができますが、今年もその時期の堪水に失敗し、草の発芽を許してしまいました。

 仕方なく昨日、除草のための代掻きを馴染みの農家にやってもらいました。今朝みると、大量にまだ数センチの水草がビッシリと浮いていました。しかし、全部浮いているとは考えられず、果して、この方法でどの程度の除草ができるのか問題です。

 現在の私の理解では、とにかく発芽させないことが肝要だということですが、発芽を許してしまった以上、その対応策を確立しなければなりません。現在の田んぼは今年で2年目ですが、やはり技術的に落ちつくまで3年くらいはかかりそうです。

ーーー田植体験イベントのご案内

 手植えの体験イベントを6月14日に行います。
 詳細とお申し込みは、下記URLをご覧ください。
 現在、お申し込みは3名です。

田植体験イベント
http://tateshinadayori2.blogspot.jp/2015/05/blog-post_16.html

ーーーワイナリーが農村を変える!

 昨日、霞ヶ関ビル35階で、「アクリー教授 信州と甲州を巡って」という講演会があり、聴講しました。「スマート・テロワール」の著者松尾雅彦氏が会長を務めている「新品種産業化研究会」の主催でした。
 アクリー教授は、アメリカニューヨーク州にあるアメリカが誇る名門校が集まるアイビー・リーグの農業生命科学部の教授です。農業分野では世界の名門校だと言います。


 松尾氏のコーディネイトで、長野県と山梨県が呼応して、アクリー教授の視察が行われ、その報告会という形でしたが、松尾氏の狙いはワイン産業を軸とした農業と地方の振興にあり、「スマート・テロワール」形成の核にできないかということだと思います。

 この考え方の根底にあるのは、ワイン用ブドウ栽培とワイナリー事業の将来性が非常に有望だということです。このことは世界的な諸統計が語るところであり、日本の農業分野の遅れ故に更に大きな可能性を秘めていると示唆しています。産業振興計画は伸びる分野をとりあげるのが原則だと説きます。

 種類におけるワインの需要は僅か3.9%、日本で一番ワインを飲んでいるのは山梨県でほぼ東京都と同じであり長野県の3倍という。3分の2が輸入ワインであり、国産ワインの内国内産ブドウで造られているのは25%だといいます。あとは輸入ブドウ液から!だから、田んぼの畑作への転換を考えると可能性が大きいんですね。

 適地という問題がありますが、アクリー教授は「アメリカでは、熱いフロリダから寒いアラスカまで全州でワインは造られています。その地にあった品種を造りだせば良い」と言います。
 有名になった北海道の池田町のワインはその一例だと思います。

 私とすれば、日本酒が好きで、地元に友人が経営している酒蔵会社が二つもあるので、日本酒をとりあげたいところですが、時代の趨勢には逆らえないのかなと、ちょっと寂しい気持ちです。ですが、日本酒もワインと競って実力をつけて欲しいと期待しています。高品質無農薬米吟醸酒を世界に輸出なんてのはどうでしょう!

 アクリー教授が一番力説したのは、大学の”Extention”機能でした。「スマート・テロワール」でいうプラットフォームの役割だと思います。普及とか、課題解決とかの意味のようです。
 本「スマート・テロワール」によれば、プラットフォームとは「基盤となり、関係者がともに拠り所とするものです。具体的には、自給圏において食産業を実践する際に直面するさまざまな課題を相談できるところです」とあります。コーネル大学もカリフォルニア大学も見事にその機能を果たしているようです。

ーーー「なぜ私は人工透析を拒否してきたか」(きずな出版)

 日本で活躍している中国人バイオリニスト劉薇(リューウェイ)さんが、2冊目の本を出版しました。中国人ですが、東京芸術大で音楽博士号を取得。国内外で演奏活動を行いつつ、大学でアジア音楽史などを講義しています。私は劉薇さんのバイオリンが好きです。

 ご主人は建築関係のデザイナーで、住宅生産性研究会(東京飯田橋)のセミナーで知り合いました。
 最初の本は、「人工透析なしで10年!でも元気な私の食生活~腎臓を養う雑穀レシピ」(講談社)。
 透析問題に直面した方は下記URLの記事を参考にしてみてください。

病と生きる バイオリニスト・劉薇さん(51)
雑穀療法で透析を回避 自分の全てが音に反映
http://www.sankei.com/life/news/150226/lif1502260013-n1.html
劉薇:Riu Wei On Linehttp://liuwei-musics.com/music/index.html
ーーー性同一性障害について

 埼玉の醗酵仙人 菌坊さんのブログからです。良い勉強をさせてもらっています。下段のURLから全文をどうぞ。

< 性同一性障害についてニュースで垣間見ました。増えているんですね。ひと昔前までは殆どなかったものですが。原因をネットで調べてみました。ジェンダーアイデンティティの不一致が原因とのこと??

何じゃこりゃ・・・・受精の際にY染色体があるかどうかとか色々説明しておきながら、原因は今のところわかっていないと・・・・。ますます持って何じゃコリャ。
コレって環境ホルモンが原因ではないの即ち化学合成成分の影響と思いますが。違いますか。・・・>
http://ameblo.jp/dr-kimbow/entry-12026722568.html

ーーー国際派日本人養成講座メルマガが900号!

<■900号到達のご報告と御礼■
(伊勢雅臣)弊誌は平成9年9月に創刊し、以来18年、今週号で無事、900号に到達しました。現在、約4万4千人の読者の方々に受講いただいています。ホームページhttp://blog.jog-net.jp/ )の閲覧数も、4百万件を突破しました。これも皆様のご声援のお陰です。>
<一度失った領土を外交交渉で取り戻す事がいかに難しいかは、北方領土や竹島の現状を思い浮かべれば、容易に理解できる。香港はアヘン戦争の結果、1898年にイギリスとの間で99年間の租借条約が結ばれ、中国に返還されたのは1997年であった。・・・>

(私)すばらしいですね。今号の記事の中に沖縄について下記がありました。犠牲になった日本兵の死が無駄でなかったことが判ります。下記URLから全文が読めます。

http://blog.jog-net.jp/201505/article_6.html
ーーーロシア連邦・モスクワ在住の日本人の言葉

 モスクワで活躍している松本市出身の北野幸伯(きたの よしのり、1970年 – は、国際関係の研究者。モスクワ国際関係大学国際関係学部卒業。メールマガジン『RPE(ロシア政治経済ジャーナル)』創刊者。ロシア連邦・モスクワ在住の日本人。)がいることを知りました。

 下記URLは北野氏のWikipedia記事ですが、注目するべき人ではないかと感じました。特に判りやすいのは、記事中の「主張」です。お読みになってみて下さい。モスクワで学び、モスクワで生活している日本人の言葉であることに注目しています。非常に珍しい存在ですね。
http://ja.wikipedia.org/wiki/北野幸伯
ブログは下記URLから読むことができます。
http://rpejournal.com/
フッターーーーーーーーーーー
農楽しながら「”田舎暮らし”コミュニティ」を創る
(月刊『ザ・フナイ』より)
http://shinshumachidukuri.blogspot.jp/2014/11/blog-post.html

団塊世代の地方移住が日本を救う
http://shinshumachidukuri.blogspot.jp/2014/11/blog-post_10.html

無農薬玄(白)米の販売
http://daylanbo.blogspot.jp/2013/11/blog-post.html

籾殻燻炭の販売
http://daylanbo.blogspot.jp/2012/02/blog-post.html

農楽のすすめ!
http://tateshinadayori2.blogspot.jp/2011/08/blog-post_26.html

”田舎暮らし”動画がYoutubeに300本以上
http://jp.youtube.com/user/takasukey

メルマガ「蓼科便り」のアーカイブス
http://tateshinadayori2.blogspot.com/
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