2015年9月5日土曜日

蓼科だより・411号〜田舎暮らし情報

★ーーーーーーーーーーーーーーーーー2015年9月5日(土)★
★テーマ:セミとアゲハ蝶、ダイコンの種蒔き、LPレコード、

     味の箱舟、発達障害、西洋の愛とおもてなし
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 今週始めから、アゲハ蝶がやってくるようになりました。玄関前にたくさんおいてあるナスタチュームの花を渡り舞う姿はとても優雅です。いつの間にかオニヤンマが見えなくなっています。キリギリスの鳴声もほとんど聞こえなくなり、コオロギとスズムシが賑やかです。(スズムシはコオロギの一種のようです)
 あちこちにセミの亡がらが落ちているのも夏の終りを実感させられます。知らぬ間に季節は間違いなく移ろっています。
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 相変わらず悪天候の中で、遅れていた秋野菜の種蒔きをしました。昨日と今日の晴間を逃さず、ダイコンを直播きし、タマネギを苗床に蒔きました。いつものEさんが手伝ってくれるので楽しく早くできます。
 ダイコンは、北信地方の地ダイコン・あじまるみ、そして青首と総太りの3種。タマネギは、ネオアースと泉州中甲高という種類です。いずれも私の先生の推奨品種です。

 実は、タマネギが連続不出来で妻から馬鹿にされているので、何としても立派なものを作って見返してやりたいのです。そんな思いをこめて種蒔きしました。苗作りは、発芽までの管理が最重要と教わり、稲藁を使ってしっかり養生しました。保湿と保温なのかな、と思います。
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 最近、LPレコードを聴きながらパソコンを叩いています。懐かしの名版を順次聞いていますが、気分のせいでしょうかとても優しく美しく聞こえます。もう30年も前のオーディオですが、ダメになった機器を、友人の電気屋から中古品をほとんど無償で頂いて入れ替えていますが、スピーカーが大きいのでいい音がします。

 往年の、もう他界しているミュージシャンもあります。喜多郎の絲繍之路、ヴィヴァルディの四季、オスカーピーターソントリオ、オイゲンキケロのチャイコフスキー、グレンミラー、プレイバッハ、MJQのヴィブラホン、ルイアームストロング、等々です。これらのLPに共感を覚える方は私と同じ年代でしょうね。
 やはり、世界に名を馳せた名プレイヤーの演奏はすばらしいですね。

ーーーニホンミツバチとそのハチミツが「味の箱舟」に!

 「イタリアに本部があるスローフード・インターナショナルが5月22日、日本で古くから自生してきた固有種のニホンミツバチとそのハチミツを、”The Art of Taste(味の箱舟)”にリストアップしました。」
 これは「これは日本みつばちの会だより」7月号冒頭の記事です。日本在来種みつばちの会が、4年前にスローフード銀座を設立し、「味の箱舟」登録に向け運動してきた結果です。

 スローフードについては、Wikipediaに次のようにありました。
<スローフード(英: slow food)は、1986年にイタリアのカルロ・ペトリーニによって提唱された国際的な社会運動。ファストフードに対して唱えられた考え方で、その土地の伝統的な食文化や食材を見直す運動、または、その食品自体を指す。

より広い概念の「スローライフ運動(英語ではSlow movement)」の一部として提唱された。この活動は現在150カ国以上10万人以上の会員を持つまでに広がっている。
持続可能な食文化を見直し、地元の小規模事業を支える等のその目的は、農産物のグローバリズムに反対する政治的な位置づけでとらえられることもあり、さらにスローシティ運動へと発展した。>


 「味の箱舟」については、下記URLに次のような説明がありました。
<各地方の伝統的かつ固有な在来品種や加工食品、伝統漁法による魚介類などのなかには、このままでは消えてしまうかもしれない、小さな生産者による希少な食材がたくさんあります。

「味の箱舟」プロジェクトとは、こうした食材を世界共通のガイドラインで選定し、プロモーション活動などの支援策によって、その生産や消費を守り、地域における食の多様性を守ろうというものです。

1996年に設立され、現在903を越える動物、果物、野菜の品種と加工食品などが「味の箱舟=アルカ」認定され、良質な食材の調達、販売促進に興味のある人への情報提供に繋がっています。>


http://www.slowfoodjapan.net/ajinohakobune/

(私)味の世界遺産とでも言えるのでしょうか。嬉しくもあり、悲しくもある事実です。嬉しいというのは、世界から注目され、保護に力を貸して頂けるからです。悲しいというのは、絶滅の危機にあることが証明されたことです。

 私は、銀座4丁目に近い日本パルプ会館の屋上で、たくさんの巣箱が置かれており、ミツバチが通っている様子を見せて頂いたことがあるので、強い感銘を受けます。一昨年だったか、白鶴酒造本社屋上のイベントで、200リットルのハチミツが採れたという報告を聞いて驚いたことを思い出しました。

 前回のメルマガに書きましたが、私よりベテランのニホンミツバチ飼育者が去年もほんの僅かしか入らず、今年は全滅だと嘆いていいました。全体にハチが減っていることも感じられ、絶滅の危機が実感としてあります。何か対策は打たれているのか、非常に心配です。
 まさか、田舎より東京のど真ん中の方が環境が良い、なんてことはないでしょうね!

 実は、スローフードの考え方と美食は、自給圏(スマート・テロワール)構築のための重要課題のひとつです。

ーーー発達障害をもっと研究するべき

 私は4年前、ほっとステイを始めるまで発達障害を知りませんでした。普通でない行動を目撃して調べ始めたのですが、知るほどに問題の大きさに驚きます。

 Wikipediaで「発達障害」には、次のような既述がありました。
<米国:
アメリカ疾病予防管理センター(CDC)は、3-17歳児童の約17%について発達障害があり、ADHD、自閉症スペクトラム、脳性麻痺、難聴、知的障害、学習障害、視力障害、およびその他の発育不全などを1つ以上抱えているとしている。

たとえば難聴乳児の25%は、胎児期のサイトメガロウイルス感染によるものである。
CDC1997–2008年の研究によれば、発達障害の有病率は13.87%、うち学習障害 7.66%ADHD 6.69%、その他の発達不全 3.65%、自閉症 0.47%であった。

日本2002年、文部科学省が調査したデータによれば、知能発達に遅れはないが、日常の学習や行動において、特別な配慮が必要とされる、「発達障害などの」児童が6.3%いることが判明した。
2006年に名古屋市西部地域医療センター調査した結果によれば、当該地域に居住する6歳から8歳までの児童13558名の内、2.07%を占める281名が広汎性発達障害(PDD)の診断を受けた。その内、知能指数が71以上の「高機能自閉症」は177名であった。>


 更に、「発達障害の原因」で検索し、「東京健康クリニック 発達支援外来」(下にURL)を読みました。
<人間の身体(特にタンパク質)の設計図として、遺伝子が細胞の核内に存在し、これにより個人差が生まれます。この個人差の一つとして、有害重金属を排泄させるタンパク質の反応スピードに違いが出て来ます。

環境汚染物質である水銀が体内に侵入した時、排泄に関係する遺伝子の個人差で、水銀を速やかに体外へ排泄できる子供と、そうでない子供が存在します。微量の水銀でも、体外への排泄が遅れると脳内へ移行して、神経細胞を傷つけ、子供たちの神経の発達に影響を及ぼします。
このような遺伝的な原因と、環境的な原因が重なって発達障害へつながる可能性があります。・・・

・・・10年前にアメリカで行われていた広汎性発達障害のカンファレンスで、医療者のみならず、患児の家族が積極的に治療の説明をし、さらにその効果について自分の子供たちを例に挙げて説明をしていました。

日本国内ではまったく考えられないことでしたが、10年を経過しても日本国内の状態はその時のままで、変化していません。大森は、この10年近くの間に、世界中から報告されている広汎性発達障害関連の文献を1万件以上調べ、そこから発展的に広汎性発達障害の発症メカニズムを解き明かすことが出来ました。

その発症メカニズムは、同時に発症原因を明らかにすることになり、そこから臨床的な治療へつながるものであります。その治療は個人差を考慮し、複数の検査方法を組み合わせることから、統合的個別化治療と呼んでいます。・・・>

http://www.tokyokenko-dd.jp/cause

(私)
これらを総合的に考えると、外的要因が大きそうに思えてきます。原因を突き止めて欲しいですが、何故か日本ではアメリカのような研究がないようですね。不思議に思っています。
 発達障害は大問題だと思うのですが、何故か一般的にも問題視されていませんね。

ーーー西洋の契約の愛と、日本のおもてなし

 加瀬英明先生の9/1メルマガから転載です。「おもてなし」ができる日本人は幸せだと思います。

<・・・5月に奈良で講演したところ、与えられた演題が『日本人として誇りを取り戻そう』というものだったので、開口一番、「せっかくですが、私は占領下の少年時代から今日まで、一度として日本人としての誇りを、失ったことはありません」といいました。

 日本を海外から訪れる観光客が、年間1400万人を超えるというなかで、「おもてなし」という言葉が流行(はや)っています。日本に来た多くの外国人が、日本人がちょっとした小さなことでも、親切なことに驚いて、感動します。

 「おもてなし」は、何をしてほしいのか、相手の心のなかを察して、相手を思い遣る心から、発するものです。何よりも人のあいだの和を尊ぶ、日本に固有な精神です。他国にみられないものです。

 私は6月の最後の週を、ワシントンで過しました。「おもてなし」は、英語の「サービス」とまったく違うものです。「サービス」は客が要求することに、こたえるものです。チップという、代価がついています。
 海外でよいサービスを受けようとしたら、口にはっきりとだして、要求しなければなりません。何ごとにつけ、取り引きが人間関係のもととなっている、殺伐な社会です。

 日本では昔から思い遣りが深い人が、うやまわれました。旅行者はまろうど――客と呼ばれて、見ず識らずの人に対して、心を働かせる国柄であってきました。
 ユダヤ・キリスト教は神を愛すれば、神がその人を愛してくれるという、聖書(バイブル)にそう書かれているように、「契約の宗教」です。それに対して、日本は相手が誰であっても、無償で慈しみあう、和の心の国です。
 「おもてなし」は、日本人の慎み、優しさ、謙譲の心から発しています。・・・>
フッターーーーーーーーーーー

農楽しながら「”田舎暮らし”コミュニティ」を創る
(月刊『ザ・フナイ』より)
http://shinshumachidukuri.blogspot.jp/2014/11/blog-post.html

団塊世代の地方移住が日本を救う
http://shinshumachidukuri.blogspot.jp/2014/11/blog-post_10.html

無農薬玄(白)米の販売
http://daylanbo.blogspot.jp/2013/11/blog-post.html

籾殻燻炭の販売
http://daylanbo.blogspot.jp/2012/02/blog-post.html

農楽のすすめ!
http://tateshinadayori2.blogspot.jp/2011/08/blog-post_26.html

”田舎暮らし”動画がYoutubeに300本以上
http://jp.youtube.com/user/takasukey

メルマガ「蓼科便り」のアーカイブス
http://tateshinadayori2.blogspot.com/

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