2015年10月1日木曜日

蓼科だより・414号〜田舎暮らし情報

★ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー2015年9月26日(土)★
★テーマ:、稲刈り、生き物達の異変、農村にこそ、
      懐かしの友、里山資本主義、佐久の花
★蓼科便りは,重農主義を尊重し、地域自給圏構築をめざす!
★後援:NPO法人信州まちづくり研究会
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 あたりでは稲刈りが始まりましたが、木・金と雨だったので、この土日はできません。予定していた人達はがっかりでしょう。

 私の稲は、まだ真っ青で登熟を続けています。10月1日に水を落とそうと計画しています。穂は、籾の内部が米の実で一杯になると黄金色に変わりますが、未熟な穂は青いままです。
 一本植えをした苗が平均25本くらいになっていますが、その中に未だ青みの残っている穂が1〜2本残っています。あと1週間でどこまで黄金色になるか、楽しみです。

 とても気になることがあります。イナゴがいないのです。私は全くの無除草剤・無農薬栽培なので問題ない筈ですが、何故かいません。カエルの数もとても少ないです。鳴声も稀に耳にする程度です。以前と田んぼでは殿様ガエルと遊んでいましたが、今年は一回姿を見ただけです。

 以前にニホンミツバチが激減していることを書きましたが、気になって思い起こしてみると、ウグイスの鳴声も少なかったし、そもそも小鳥の姿もとても少ないです。燕の姿などほとんど見ませんし、スズメもあまり見ません。トンボもたまにしか見ることができません。

 本当におかしいです。
 不気味です。何故でしょう、これで良いんでしょうか?
ーー
 長雨が終った後、太陽がでるとトマトが元気を取り戻しました。一時より数は減りましたが、毎日真っ赤な大きなトマトが5〜6個はとれます。キュウリも僅かですが復活しました。太陽は偉大ですね。
 今月初旬に種蒔きしたダイコンや葉物野菜が順調に育っています。その間引きをサラダにするととても美味しかったです。孫達からリクエストきます。
 数日前から、3種の大豆がエダマメとして食べられるようになりました。出来もとても良くて、たくさん実がついています。手前味噌でしょうか、どこの豆より美味しいです。

ーーー稲刈りイベント参加者募集!

 現在、お申し込みはありませんので、再掲します。
 廻りの田んぼは、稲刈りの準備で水をすっかり落として、乾かしていますが、私の田んぼは水が満杯です。稲も青々しているので、まだ育つ筈です。という訳で、今年の稲刈りは昨年より約1週間遅れです。

稲刈りイベントは、10月11日(日)
機械で刈った稲を、ハゼを作ってそこに架ける作業です。
私のロッジに、前泊或いは後泊できます。
前日、当日が雨天でしたら延期します。
お子様連れでも結構です。お気軽にご参加ください。
詳細は私の下記ブログ「稲刈り体験イベントご案内」をご覧ください。
不明な点は、電話でお問い合せ下さい。

http://tateshinadayori2.blogspot.jp/2011/08/blog-post_9922.html

蓼科牧場では紅葉が始まります。連休ですのでお楽しみください。

ーーー農村にこそ日本最後の成長余力がある!

 これは、『スマート・テロワール-農村消滅論からの大転換-』(松尾雅彦著学芸出版社)の「はじめに」に書かれている言葉ですが、2日前に期せずして、これを証明する事実を見つけました。

 暗くなってからでしたが、今春NPO法人信州まちづくり研究会に入ってくれたY会員の家を訪ねました。聞きたいことがあったからです。
 彼は、5年前まで国家公務員として、霞ヶ関の税務署で働いていました。4年前佐久市望月に移住して、畑作地帯で、専業農家となり、現在自分夫婦を含んで10人で有機野菜栽培に取組んでおります。内二人は年間雇用だと言います。

 聞くと、営農は経営計画通りに進んでいると、はりきっていました。全くの素人が、たった4年でこんなことができるとは驚きです。一般に言われている農業界の常識がおかしいことの証明でもあると思います。

 更に聞きました。
 「田んぼ・畑地のゾーニングをやり直して、1枚で1ヘクタールから3ヘクタールほどの畑を造成したら、
その農地を使うかい?仲間は集まるかい?」
「そんな良い畑を作ってもらえれば、悦んで使わせてもらいますよ。仲間も集まります。使用料もチャンと払います。」との返事でした。

 これって、すばらしい答えです。今のままではダメだが、使いいい、大きな畑であれば採算のとれる農業の可能性があるということです。
 農家の誰もが、もうダメだと耕作を放棄し、ただのお荷物になっている中山間地の農地の話です。死を宣告されている農地の話です。

 ゾーニングとは、平地の良い場所は水田として残し、傾斜地の条件の悪い田んぼは大きく纏めて畑に転換しようという考え方です。米づくりの耕作放棄が始まっている場所を畑や牧草地にしよう、そうすれば有効活用できるという考え方です。
 田舎の唯一最大の資産である農地を生かそうと考えるのは当然のことであり、持てる資産を放置しておいて、再生を語るなど本末転倒だと思います。

ーーー懐かしの友あり、楽しからずや!

 佐久市のS様から、嬉しい便りを頂きました。お会いするのが楽しみです。
<おはようございます。
いつも読まさせていただいております。それにしても、よくこれだけ書けますね()
久しぶりに返信しましたが、欠かさず読んでますよ!そう、秋ですね。収穫の時期でもありますが、1年のサイクルの中では、豊かさと寂しさを同時に秘めた時期でもあるんですね。

私は、お蔭様で変わりなくやってます。今度時間が取れましたらお会いしたいですね。田圃の畔で座りながら缶コーヒーでも飲みながら・・・。
安江さんとお話しする時は、たっぷり時間がないとダメなので収穫の終わった時期かな。楽しみにしております。季節の変わり目です。お自愛ください。 >

ーーー懐かしい未来を開く「里山資本主義」

 「里山資本主義」は藻谷浩介・NHK広島の共著で、地域自立と重農主義の本です。「スマート・テロワール」とセットで読まれると良いと思います。この解説をしている国際派日本人養成講座のブログをコピーしました。下段のURLから全文をどうぞ。一部を抜粋します。

<・・・岡山県真庭(まにわ)市は中国山地のど真ん中にあり、面積は琵琶湖よりも広いが、山林が8割を占め、住人は5万人足らずという典型的な山村である。
町を支えるのは、林業と、切り出した木材を加工する製材業で、大小あわせて30ほどの製材業者がある。住宅着工の出口の見えない低迷で、どこも苦しい経営を続けている。

そんな中で、製材メーカーの一つ、銘健(めいけん)工業の中島浩一郎社長は、「発想を180度転換すれば、斜陽の産業も世界の最先端に生まれ変わる」と新しい試みに取り組んできた。

それが製材の過程で出てくる樹皮や、木片、かんな屑などを燃やして発電する「木質バイオマス発電」だ。平成9(1997)年に導入した発電装置は、高さ10メートルほどの円錐形をしており、24時間稼働して出力2千キロワット/時、一般家庭2千世帯ほどの電力を供給する。
中島さんの工場で使用する電力はこれですべてまかない、夜間の余った電力は売る。これに従来、木くずを産業廃棄物として処理していた費用も含め、合計年間4億円も得をしている。発電施設は10億円かかったが、わずか2年半で回収した勘定となる。・・・>

(私)この内容も、「農村にこそ日本最後の成長余力がある」証明の一つです。ですが、実際にやろうとすれば、たぶん、たくさんの難題・課題に遭遇するだろうことは想像できます。
 しかし、大事なことは、田舎にいる我々が今まで持ち続けてきた先入観念を一度捨ててみることではないでしょうか。よそ者が地方で活躍できるのは、マイナーな先入観念が無いからではないでしょうか。

ーーー「佐久の花」山廃純米酒を飲んでみて!

 不耕起栽培の仲間であり、師匠でもある宮下和美さんが昨年から作っている純米酒です。原料の米に自信があり、かつ美味いからです。正直言って私は利き酒ができるほど通ではありませんが、日本酒は大好きです。
 自然環境の厳しい条件の下で無農薬で育てあげた米のお酒です。
 お酒好きの方、是非試して下さい。
 お買い求めの方、是非、忌憚のないご感想も聞かせて下さい。

★フッターーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー★

農楽しながら「”田舎暮らし”コミュニティ」を創る
(月刊『ザ・フナイ』より)
http://shinshumachidukuri.blogspot.jp/2014/11/blog-post.html

団塊世代の地方移住が日本を救う
http://shinshumachidukuri.blogspot.jp/2014/11/blog-post_10.html

無農薬玄(白)米の販売
http://daylanbo.blogspot.jp/2013/11/blog-post.html

籾殻燻炭の販売
http://daylanbo.blogspot.jp/2012/02/blog-post.html

農楽のすすめ!
http://tateshinadayori2.blogspot.jp/2011/08/blog-post_26.html

”田舎暮らし”動画がYoutubeに300本以上
http://jp.youtube.com/user/takasukey

メルマガ「蓼科便り」のアーカイブス
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