2015年11月23日月曜日

蓼科だより・422号〜田舎暮らし情報

★ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー2015年11月21日(土)★
★テーマ:タイムカプセルから、メル友から、オーガニック200ha,

     自民党のTPP対策、国境なき医師団、朴正煕大統領
★蓼科便りは,重農主義を尊重し、地域自給圏構築をめざします!
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 今日、思いがけない手紙が亡き母や過去の私から届きました。立科町が30年前に設置したタイムカプセルが開かれたのです。84才で亡くなった母が64才の時に書いていました。日本社会があらゆる面で順調に行っていた時期らしく、文章は明るい夢に満ちていました。今の現実を知られなくて良かったと、胸を撫でおろしました。
 私が妻に宛てた手紙もバラ色の文面になっており、妻から「これを読んでどう思うの」と恨めしそうな目線。男は辛いよ!です。何も言えませんでした。
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 前号の「混声合唱団」の記事に間違いがありました。「NPO信州まちづくり研究会に入会して頂いた奥さんがアルトを・・」は、「NPO信州まちづくり研究会に入会して頂いた会員の奥さんがアルトを・・」が正しいです。奥さん、すみませんでした。

 合唱団の関連で横浜の旧友Tさんから懐かしいコメントを頂きました。
<私も3年前から横浜の青葉区の男声合唱団に入って歌っています。シニア平均73歳の60名位が集まって楽しみ、合唱祭や老人ホームの慰問に頑張っています。また来年3月は川崎ミューザのコンサートホールで定期演奏会をします。>
 海外を跳び回っていて、最近立科町に引っ越してきた旧友Oさんからも嬉しいコメントを頂きました。
<メルマガを読んでいて、「スマート・テロワール」に強い関心を持っています。同じ思いの友人二人もいるので、次の連休に帰郷した時安江さんとお話ししたい。本も3冊欲しいです。・・・何か日本人の心が崩れてきているような気がするんです。・・・>

 Oさんは23日に私の自宅に来てくれます。5年ぶりくらいなので楽しみです。海外で働いている人の考え方は客観的に日本をみているので貴重です。
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 以前に中国の作家さんが取材旅行で当地に来られたことを書きましたが、何と、不耕起移植栽培を勉強させて欲しいという依頼が飛び込んできて驚きました。韓国では既にこの農法が導入されているようですが、国際化という言葉が肌感覚になってきたような気がします。

ーーーオーガニック大豆の大規模経営を実現させた「脱固定観念」発想

 『農業経営者』の記事からです。本当に常識を覆す内容にビックリです。
 下段のURLから全文をどうぞ。下記は紹介記事です。
有機栽培は小規模経営が当たり前。こんな常識がいまでも日本ではまかり通っている。この常識を覆したのは、北海道比布町に拠点を置く(有)営農企画・今城正春だった。耕作面積は大豆だけでも70haに及ぶ。・・・>


(私)全部で200ヘクタールを栽培しています。40代半ばで、建具屋から農業経営者になった話です。一般の農家の皆さんには理解不能のお話でしょうね。
 長野県の地形では、どうやっても200ヘクタールは無理だと思いますが、水田の畑地転換を含めた耕地再整備をすれば、20ヘクタールくらいなら可能性はあるのではないでしょうか。スマート・テロワール構想を進める上で大きな課題です。

ーーー自民党、水田の畑地転換をTPP対策に盛る!

 ついに動き出したか、という感じです。日本経済新聞11/18(下段URL)に、自民党のTPP対策として政策大綱に盛り込まれたとありました。「攻めの農林水産業への転換」と謳っていますが、大きな前進だと思います。

 ある意味、農家政策から農業政策へ舵を切ったとも言えるように思います。当然、行き着くべき転換だと思います。お墨付きが出て、関係官庁もこれで農村自給圏(スマート・テロワール)構想に載り易くなると期待します。ハードウェア(農地)改造はやり易くなります。

 我々NPOの役割はソフトウェア(耕・蓄・工・商連携と循環型農業システムの構築)にあるのかも知れません。忙しくなりそうです。問題は地域の潜在力です。諦めきって農政不審に陥っている高齢の農家を目覚めさせるのは容易なことではないと思います。
 上記の今城さんのような、或いは脱公務員で当NPOの会員になってくれたYさんのような新しい血の移入が必要だと思います。

 今日、NPO法人信州まちづくり研究会の月例会があったのですが、上記の報道を踏まえて一段と熱が入り盛り上がりました。12月に入ると農作業から解放される会員が動けるようになるので、本格的に活動が始まります。

http://www.nikkei.com/article/DGXKASFS17H41_X11C15A1PP8000/

ーーー「磊庵はぎわら」の水萌えそば(どうづきそば)

 水萌えそば(どうづきそば)というギャバがあふれる美味しいそばが、信州大学の井上教授によって開発された「千本杵搗き機」によって再現されたといいます。
 佐久市のそば処「磊庵はぎわら」で味わうことができます。私が現役時代に作らせて頂いたお店だから宣伝する訳ではありません。本当にすばらしいのです。嘘だと思ったら、行って召し上がってみてください。自信をもってお薦めできます。そばのバラエティーに驚きますよ。

 佐久市R141のヤマダ電気の臼田よりですが、看板がないのでご注意。道下の見えにくいところにあります。
http://www.raian-hagiwara.com/

ーーー国境なき医師団(Médecins Sans Frontières=MSF)

 くれなければいいのに、私のところに国境なき医師団日本代表医師から寄付の要請が届きました。経営上とはいえ、金銭で他人に迷惑をかけた人間が寄付をするなど、偽善っぽいと思いながら捨てようと思った手紙に目を落としました。
 「たくさんの命を救ったはずなのですが、思い出すのは、救えなかった子どもの顔ばかりです」という言葉に吸い寄せられて最後まで読んでしまいました。
 「医師団の施設でできる治療には限りがあります。資金が不足しているからです。その時には助かりそうな子どもを治療し、そうでない子どもはあきらめるというような、とても残酷な決断をしなくてはなりません。」
 「体重が規定に満たない赤ちゃんのお母さんやお父さんに、入院できないと伝えるのは、医療チームリーダーである私の役目でした。資金が不足しているからです。」
 読んでいて涙が止まりませんでした。偽善っぽいと思う気持ちを封印して最低限の金額ですが送金することにしました。無産者で、お金のことで家族に迷惑をかけている身ですが、書かれている地獄のような悲惨さに比べればなんのそのです。貧者の一灯です。

 驚いたことに、この組織は政府や国際機関から支援を受けず、民間の寄付だけで運営されています。日本国内だけでも70億円も集まっています。約30万人・社の支援です。きっと私のメルマガを読んで下さっている人の中にもいらっしゃると思います。

下記はホームページからです。
<国境なき医師団は、 中立・独立・公平な立場で医療・人道援助活動を行う民間・非営利の国際団体です。1971年に設立し、1992年には日本事務局が発足しました。・・・

・・・MSFは世界各地に28事務局を設置しています。主な活動地はアフリカ・アジア・南米などの途上国です。2014年は38000人以上の海外派遣スタッフ・現地スタッフが、約60の国と地域で活動を行いました。また、2014年実績では、MSF日本から87人を派遣しました。派遣回数は計126回で、23の国と地域で活動しました。・・・>
http://www.msf.or.jp/

ーーー朴正煕大統領は実に傑出した人物であったが

 国際派日本人養成講座の記事(下段URL)からです。
 石原慎太郎と言えば右翼だと評する人が多いように思いますが、私は右翼だろうと左翼だろうと本当のことを知りたいと思っています。産経新聞のこの記事に嘘がないとしたら、すばらしいことだと思います。人間、時には嘘をいうこともあると思いますが、これは本当だと思うのですが如何でしょうか。

<・・・ある時酒の席で朴元大統領は思いがけぬ述懐をしてくれたものだった。「自分は貧農の息子で勉強をしたくてもできずにいたが、日本人がやってきて子供を学校に通わせぬ親は罰を食う、ということで親も嫌々許して小学校に通うことができた。
そこでの成績がよかったので日本人の校長に勧められ、ただで通える師範学校にいかされた。さらにそこの校長が私を見込んで、これからは軍人の時代だからと推薦されて満州の軍官学校に送られ首席となった。そして、他にもいた日本人の子弟をさしおいて卒業の際には代表して答辞を述べさせられたものだ。あれだけの事をさせる民族はあまりいないと思うな」と。
そしてまた突然私に「あの竹島は厄介なことになるよ、あれは李承晩が国際法を無視してやった線引きで、その内必ず困る火種になると思うから、今の内にお互いダイナマイトでもしかけて無くしてしまったらいい」と。・・・>
朴正煕大統領は実に傑出した人物であったが…
http://www.sankei.com/premium/news/151116/prm1511160015-n1.html
(私)先の「蓼科便り」に書いた戊辰戦争のことで安中さんから次のようなコメントを頂きました。
「戊辰戦争のこと、安江さんの仰るとおりです。我々が学校で教えられた明治維新の歴史は、勝者である薩長の視点で書かれた歴史です。先の大戦の歴史と同じです。
 前にも書きましたが、私の故郷(新潟)の藩は幕府側についたため、薩摩の大軍に攻められました。薩摩軍は、城のみならず、故郷の町を焼き払いました。その後の生活困窮の中で、多くの民が樺太へ新天地を求めて去りました。私の故郷の年寄りで西郷隆盛のことを良く言う人はいませんでした。」

 世界で起こっている戦争から見れば、日本の戦は兄弟喧嘩のようなもののような気がします。それでも見方も評価も様々です。会津と山形と新潟とで官軍の評価はまるで違いますし、我々が教わった教科書は薩長の都合のいいように書かれているのだと思います。でもこれは世界の常識なんでしょうね。
 歴代首相を見ると長州勢が圧倒していて、岩手以外の賊軍東北勢はゼロ。安倍さんも長州です。

http://www2.ttcn.ne.jp/honkawa/5237.html

フッターーーーーーーーーーーーー

農村消滅論から大転換
http://shinshumachidukuri.blogspot.jp/2015/01/blog-post_17.html

「スマート・テロワール : 農村消滅論からの大転換」を読んで
http://shinshumachidukuri.blogspot.jp/2015/07/blog-post_9.html

農楽しながら「”田舎暮らし”コミュニティ」を創る
(月刊『ザ・フナイ』より)
http://shinshumachidukuri.blogspot.jp/2014/11/blog-post.html

無農薬玄(白)米の販売
http://daylanbo.blogspot.jp/2013/11/blog-post.html

農楽のすすめ!
http://tateshinadayori2.blogspot.jp/2011/08/blog-post_26.html

”田舎暮らし”動画がYoutubeに300本以上
http://jp.youtube.com/user/takasukey

メルマガ「蓼科便り」のアーカイブス
http://tateshinadayori2.blogspot.com/

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