2017年6月25日日曜日

蓼科だより・505号~田舎暮らし情報

★ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー2017年6月24日(土)★
★テーマ:田の草取り、「東信自給圏を考える会」in 東御、人間と自然の細菌戦争、
     なぜサステイナビリティ、「三方良し」、世界最大の競争社会「中国」、
     テロ等準備罪、
★蓼科便りは,重農主義を尊重し、地域自給圏構築をめざします!
★発行:田舎暮らし世話人・安江高亮(090-3148-0217)
★後援:NPO法人信州まちづくり研究会
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 四つん這いの田の草取りを始めました。田の草を取ることを「這う」といいます。
水の中なので膝はつきませんが、動物が這うのと同じスタイルです。今日で4日目。

 一番草が出てしまった一枚の田んぼは、長さ約70m幅10mほどの小さな田んぼです。
一度に4条づつ取りますが、70m行くのに約2時間かかります。田んぼアスレチックで
腰のトレーニングだとうそぶいても、2時間はキツイので、朝夕1時間づつに分けて
います。5分這っては1分休むみたいな感じだとそれほど疲れません。

 草を取るとは言っても、実際はほとんどトロトロになっている表層にあるコナギ(水
草)をトロトロそうごと掻きまわしていきます。びっしりと水面に浮き上がりますので
後でクマデで掬い上げ土手に向かって投げ捨てます。

 トロトロ層に手を入れると気持ちいいですよ。そして、良い効能があります。屈んでも
伸ばしても腹部に力が入るので、目立って腹囲が落ちます。実は今年の冬はいつもより
太ってしまったので、春になってから3キロほど落としましたが、もう2〜3キロ落と
したいので丁度良い運動です。腹囲を落としたい方はお出かけください。無料ですよ!

 ですが、「ちょっとおかしいじゃないの?」言われるかもしれませんからご承知を。
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 隣の畑の土手にグミの木があり、今年も良い実をいっぱい付けたので、いただいて
ホワイトリカ35度に、少々の氷砂糖を加え漬けました。3ヶ月でできあがります。
真紅のリキュールができます。すばらしく美味しいです。今年もこの他に4種類作る予
定です。今、スグリとラズベリーが色づいてきていますので、楽しみです。

ーーー「東信自給圏を考える会」in 東御 開催

7月5日(水)午後7時〜9時
東御市 中央公民館にて、開催いたします。
詳細は下記ブログをごらんください。
私がプレゼンさせて頂きます。

地域の未来に不安を覚える方、耕作放棄地が気になる方、食の安全・安心に関心のある
方、地消地産を考える方 はお出かけください。


ーーー人間と自然の細菌戦争
 キャノングローバル研究所(CIGS)のメルマガから。大自然の美しさと循環を維持
しているのは、残酷なサバイバルの仕組みなんですね。自然を見直しちゃいます。

<自然界では、動物も植物も絶えず殺し合いを続けている。情け容赦ない世界であり、
手段も択ばない。殴り殺したり、食いちぎったり、残酷といえば残酷である。細菌兵器
もある。つまり細菌には毒を出すものがある。・・・>
【人類世の地球環境】人間と自然の細菌戦争
http://www.canon-igs.org/column/energy/20170613_4331.html

(私)ですが、一方で、助け合い生かしあいの仕組みもあるのではないかと思います。

ーーー農水省とJAはなぜ「サステイナビリティ」を掲げないのか!
 下に添付したオルタナのメルマガの記事を読んで、ふと疑問が湧きました。自動車産
業がこれほど真剣にサステイナビリティを追求しているのに、もっとも深く生命に関わ
りのある農業の組織(農水省、JA)がなぜ「サステイナビリティ」を口にしないのか、
です。

<・・6月20日の夕方、東京・港区立エコプラザで、サステナビリティ(持続可能性)
とモビリティを考えるフォーラムが開かれました。
登壇したのは日産自動車(CSR部)とBMWiマーケティング)の担当者で、それぞれ
展開するEV(電気自動車)「リーフ」と「i3」を中心としたサステナビリティ戦略を披露
しました。

BMWの担当者によると、同社がEVを中心にサステナビリティを追求するのは、「これ
をやらないと企業として生き残れない」という強い危機感が背景にあるそうです。・・
・>

21世紀のマスキー法」に挑む自動車メーカー各社http://c.bme.jp/17/2802/1673/2144985

(私)もしかしたら、農薬の呪縛があるのだろうかと考えましたが、自動車業界だって
大変な公害を出した過去があり、今でもたくさん問題を抱えていると思います。農業の
組織も正面切って「サステイナビリティ」と向き合うべきではないでしょうか。
ーーー大阪府松井知事がパリで説いた「三方良し」
 国際派日本人養成講座からです。「三方良し」の話はよく耳にしますが、本「スマー
ト・テロワール・農村消滅論からの大転換」(松尾雅彦著学芸出版社)に出てくるカー
ル・ポランニーの唱えた互酬の経済そのものだと思います。

<6月14日、パリで開かれた博覧会国際事務局(BIE)総会で、2025年の万国博覧
会誘致を目指す大阪府の松井知事が「河内弁英語」でPRをした。その中で、大阪・関
西では古くより『売り手』『買い手』『世間』の3者が満足する形『三方良し』で物事
を進める和の精神が重んじられてきた」と説明した。・・・>

http://blog.jog-net.jp/201706/article_5.html

(私)
 互酬というと、共産主義的な考えかと間違えられることがありますが、自由競
争経済の下での互酬なので別物です。農業生産者と加工業者の間で行われる契約栽培に
も同じことが言えます。競争社会をより優位に戦い抜くための考え方だと理解するべき
と思います。そもそも、世界の経済社会で競争から逃れられる仕組みなどないのでは
ないでしょうか。闇の世界は別でしょうが。

ーーー世界最大の競争社会である中国

 月初に傘寿と出版記念祝賀会を持たれた高井伸夫先生からの情報ですが、とっても興
味深いです。
「インターネット上で『週刊現代』特別編集委員近藤大介氏が「中国人の眼に映る今の
日本は「20世紀」のままだった…」と題した記事を投稿しており、話題のテーマでもあ
ります。」と紹介されています。
 一部抜粋しますが、下段のURLから全文をどうぞ。落ち込まないで下さい!

<・・・私は彼女に、「それではなぜ東京に来たの?」と聞いてみた。
「東京には、北京にはない3つのものがあるからです。それは安静(静けさ)、幹浄
(清潔さ)、安全です。
安静(アンジン)というのは、街が安静ということもありますが、社会が安静というこ
とでもあります。例えば、世界最大の競争社会である中国では、24時間365日気が休ま
る時がなく、私がいたIT業界では二人の知人が過労死しました。それが日本企業に入社
したら、残業がほとんどないので驚いています。・・・

・・・日本が多額のODA(政府開発援助)を与えて中国に経済支援を行っていたなどと
いうのは、20世紀の話だろう。いまや中国(台湾)の鴻海(ホンハイ)がシャープを買
収する時代だよ。」・・・

・・・「超華僑」の第二の特徴は、超エリートではない日本留学組が多いことだ。彼ら
の世代のトップエリートは、ほとんどがアメリカに留学する。二番手は、イギリスやド
イツなどヨーロッパに行く。その次の三番手グループが留学先に選ぶのが、日本やオー
ストラリアなのである。・・・

・・・アメリカの経済誌『フォーブス』は、毎年年末に「世界に影響を与える人物ラン
キング」を発表している。昨年末に出された最新版では、習近平主席が4位で、安倍晋
三首相は37位。これがいまの世界の現実である。・・・>

中国人の眼に映る今の日本は「20世紀」のままだった…
http://gendai.ismedia.jp/articles/-/52000

(私)よく判らないのですが、日本の現状、根本的に何かが間違っている気がしてなり
ません。主食(肉:お米の倍以上食べている)の9割と、国防の要を外国に頼っている
国が独立国なんでしょうか。

 それにしても、共産主義国が世界最大の競争国家になったとはどういうことでしょう。
しかも、支配しているのは競争のない政党です。独裁政府と競争社会。どう見ても連立
しないと思います。

ーーーテロ等準備罪の議論何かピントがずれている!

 上海の高田様のfacebookからです。あまり目にしない主張ですが、問題の本質はこの
中にある気がします。

<「お天道様は見ている。」
テロ等準備罪の議論何かピントがずれているような気がする。佐藤優氏が最近ラジオで
語ったところによると、テロ対策の為に政府による個人のプライバシーへのアクセスを
認めるかどうかがポイントで、実際英国やイスラエルではそれによりテロを未然に防い
でいるとのであり、逆にそれができないと最近テロは防げないのが悲しい実態と。

日本ではまだIS等過激派のテロが起こっていないので国民の切迫感は弱いかもしれない
が、個人からすればテロ対策に為にプライバシーが侵害される事を許容するか、プライ
バシーの為にテロが起こるリスクを許容するのかを国民としてに判断が求められている
ということのようだ。

ITは人類の生活を便利にしたが、それ故のリスクも比例して増えているはず。政府の国
民に対する監視も便利になる、何か息苦しい感じがするが、僕は別に恐る必要ないと思
っている。

ネット、通信を通した発信、受信は全て公共に対する公開発信と考えればなんてことは
ない。どうしても公開したくない事は面と向かって伝えればいいのだから。昔の人はい
い事を言っている、「お天道様は見ている。」。いつもこの気持ちで自分の信念に基づ
いていれば、いつ何を発言、行動しても何も恐る事はない。・・・>

(私)全ては包丁と同じだと思っています。使い方次第、生活を豊かにもできるし、凶
器にもできます。リスクがある物は使わないとしたら、車も飛行機も使えないことにな
ります。問題は使われ方のチェック機能(司法)にあるのではないでしょうか。

 以前の共産党綱領には武力革命が謳われていたと聞いていますが、もし今それがあっ
たとしたら、まさしく共謀罪になるのでしょうね。しかし、今はあり得ない話です。
 共謀罪の本当の恐れは、もしかしたら日本の司法への不信が根底にあるのかな、なん
てふと思いますが、見当外れでしょうか。司法が正当に機能すれば、濡れ衣などあり得
ないことだと思うからです。

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「スマート・テロワール : 農村消滅論からの大転換」を読んで
http://shinshumachidukuri.blogspot.jp/2015/07/blog-post_9.html

農楽しながら「”田舎暮らし”コミュニティ」を創る
(月刊『ザ・フナイ』より)
http://shinshumachidukuri.blogspot.jp/2014/11/blog-post.html

無農薬玄(白)米の販売
http://daylanbo.blogspot.jp/2013/11/blog-post.html

農楽のすすめ!
http://tateshinadayori2.blogspot.jp/2011/08/blog-post_26.html

”田舎暮らし”動画がYoutubeに300本以上
http://jp.youtube.com/user/takasukey

メルマガ「蓼科便り」のアーカイブス

http://tateshinadayori2.blogspot.com/
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