2013年12月29日日曜日

蓼科だより・324号〜田舎暮らし情報

★ーーーーーーーーーーーーーーーー2013年12月28日(土)★
★テーマ:モーツァルトと東山魁夷,二人の青年,
猪瀬都知事の辞任,
     自由のない国の悲劇,中国の外交,韓国の歴史認識
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 朝晩,めっきり寒くなりました。日中は10℃位になるものの朝はマイナス5℃前後です。立科町のスキー場のある白樺高原では既に数回積雪がありましたが,我家の辺りでは日陰にちょこっとあるだけです。
 この20年ばかりこんな年末が続いています。正月に雨が降ったことも何回かあります。

 今年の農楽の締めくくりはすっきりしたものになりませんでした。
 お返しする田圃の復旧作業にほぼ1ヶ月かかってしまいました。そのための作業,つまり小屋の移転,ハウスの解体,測量,土の搬出等を,部分的にシルバー人材センターに助っ人を求めたもののほとんどの作業をひとりでこなしました。
 お金がないのが一番の原因ですが,建設業で育ったのでおかげで建物や土をいじることはオテノモノです。

ーーモーツァルトと東山魁夷
 もう10年にもなるでしょうか,毎年モーツァルトカレンダーを送ってくれる横浜の友人がいます。私もモーツァルトは大好きなので,机の脇に架けて愛用しています。
 複写はがきが入っていて今年のには次のような感動的な文章がありました。

< 東山魁夷の「緑響く」は,モーツァルトのピアノ協奏曲第23番イ長調K488の第2楽章から思い浮かんだ作品とのことです。この作品以後,白い馬が小さく見える風景が次々と浮かび18点の風景画による「白い馬が見える風景」の連作が生まれました。
 絵の中の白い馬について,東山魁夷は「自分自身の『心の祈り』というべきものであろうか」と語っています。
 さて,来年の干支の午は,どんな『心の祈り』を運んできてくれることか?>


(私)長野市には,晩年東山魁夷自身が作品を寄贈したことによって造られた東山魁夷館が,善光寺に隣接する城山公園内にあります。私も数回訪ねたことがあります。上記の「緑響く」もあります。
 何とも言えぬ静かで美しい自然の中に,小さく描かれた真っ白な馬がいる絵は深く心を鎮めてくれます。こんな謂れがあるとは知りませんでした。天才芸術家同士の共感共鳴の世界なんでしょうか。
 下記URLから全貯蔵作品を見ることができます。検索し写真をクリックしていくとどんどん画像が大きくなり,実にみごとです!

http://www.npsam.com/about/museum_kaii.php
ーー温泉であった二人の青年! 先週でしたが,近くの温泉に行き露天に入った時,逞しく感じの良い20台半ばと思える青年が二人入っていて,とても楽しい会話ができました。一人は佐久市出身でもう一人は東京でしたが,二人とも大道芸人(今はパフォーマーと言うのでしょうか)になるのだと言ってました。
 彼らは15ヶ国以上世界を回ってきたそうです。二人が一番強調していたのは,「自主自立の大切さ」と「世界を見てくると,日本のすばらしさが良く判ります。日本は本当にすばらしい国です」ということでした。
 もちろん彼らも日本に悪いところがないとか全てがすばらしいなどとは思っていないでしょうが,総体的に見ればということだと思います。私もそれは全く同感です。
 東南アジアを廻っている時,日本に対する感謝の言葉「日本がヨーロッパの宗主国を追い出してくれた」を聞いて感激したとも言ってました。

 大道芸人で身を立てるということは並大抵のことではないと思いますが,彼らはしっかりした社会認識と自分の考えを持ち堂々としていて実に頼もしく感じました。
 こんなすてきな青年に遭遇して世の中が明るくなりました。やはり全うな世界観を身につけるには,世界を体験することが必須のように感じます。

 私は務めてテレビを見る時はワールドニュースやワールドウェーブを見ることにしていますが,世界は戦争と殺戮とまともに日常生活ができない人々で満ちています。
 日本では平和が当たり前になっていることは悪いことではありませんが,世界ではそれは例外的な現実であることを認識した上で,平和を実現してくれている様々な力と努力に感謝しながら生活しなければと思っています。

ーーーーー猪瀬都知事の辞任

 12/19日午前,猪瀬都知事が遂に辞職しました。長野市出身ということもあり,すばらしい著書も数多く,正義感と情熱を持って行政改革に携わってきた人であり,期待していたのに本当に残念です。
 あれほどの才覚と情熱を持った人をして,お金に負けたのかと,つくづくお金の魔力は恐ろしいと思いました。

 最近の南京事件を扱っているブログに,猪瀬氏の著書「昭和16年夏の敗戦」の記述にいい加減な間違いがあると指摘されていました。
 こうなるとあることないことが堰をついて出てきて,元々そういう人間だった,なんてことになるのでしょう。傲慢で憤懣やるかたなしの人物などとも言われています。

 弁護する何物もありませんが,極端に持ち上げたり落としたりは良くないと思っています。どんな人間にだって良いところも悪いところもあると思っています。
 マスコミの書き方も,良くも悪くも短絡的な偏向が多過ぎるように感じています。

ーーーーー自由のない国の悲劇

 共産主義も社会主義もその他の独裁も,自由を大きく制限した思想と社会制度による点において全体主義のひとつだと思っています。北朝鮮と中国は言うまでもなく,自由・資本主義への転換後のロシアも未だにそこから抜け出せていないように見えます。

 素人の論ですが,全体主義というのは非常時の思想と体制であって,国の発展と国民の幸福の増進のためにはマイナスの主義だと思っています。その一番の理由は,構成員ひとり一人の自由を奪ってしまっているからだと思います。
 人はあらゆる場面で,自分で何をするか判断し行動していますが,その判断の時に自分の意思で決められるかどうかが全体主義と自由主義の分かれ目だと思います。
 自由がなくなり,体制に逆らえば命さえも危ない状況に置かれた国民がとる行動は,ひたすら保身であり,そのためには社会正義など吹っ飛んでしまい,統治機構は保身の虚偽情報で固められ機能しなくなるのではないでしょうか。
 中国の大気汚染問題や食品の安全問題などはその象徴だと思います。政府にまともな情報が届かず,コントロール不能になっているように思えます。毛沢東にすがるしかないようです。下記産経のロシアについての論説もその証明です。下記のような衝撃的な記述があります。
<ロシアでジャーナリストが客観的な報道に従事するのは命がけだといってよい。実際、過去20年間で341人の記者が殺害され、いまだに1人の犯人も捕まっていない。>
【正論】露ノーボスチ通信が消えた日 北海道大学名誉教授・木村汎
http://sankei.jp.msn.com/world/news/131218/erp13121803090001-n1.htm

ーーーーー中国の外交は未熟!

 アクアビジネスコンサルティング高田勝巳氏より”なるほど”の中国論を頂きました。

<1.前回のコラム「防空識別圏の騒動をみていて感じること。」についての読者からの反応について
 前回のコラムについて、読者から以下のご意見をいただきましたので、ご参考までに共有させていただきます。

(1)貿易会社社長(日本人):
1)尖閣問題については、中国側の海洋権益のための野心という一面もあるとは思うが、中国人がなぜそこまで感情的になるかということに関しては、日本人として考えるべき点があると思う。
2)私は、日本を取り巻く現在の国際社会は、日本の敗戦という事実を前提、又出発点として成り立っていることだと考えている。
3)しかしながら、日本は敗戦といわず終戦という言葉を使うことからも垣間見れるが、敗戦という事実を忘れてしまっているかのような、政治家の発言、行為が目立つので、それに対して、反発する気持ちがあるのではないかと考えている。
 この点においては、米国も認識を中国と共有しているはずで、日本はその辺の自分のポジションを見極めながら、自国を律してゆく必要があると思う。

(高田のコメント)同感です。私が、日本側のより成熟した歴史観の確立が必要と考えるのも、同じ観点であると思います。
 中国も、最近は海洋権益のための野心の部分が多く感じられますが、日本との摩擦を避けたいとの考えも同時に持ち合わせており、

 有名なウラジオスットックでの胡錦涛主席と野田首相の立ち話で、主席が尖閣の国営化を踏みとどまるように求めたとされるのも、善意に解釈すれば、それをやったら、中国国内の歯止めが利かなくなるから頼むからやめておいてくれ、という訴えであったとも考えられます。
 日本のテレビ映像で見たその時の胡主席の真摯な表情がいまでも印象に残っています。


(2)欧米での留学経験のあるコンサルタント(中国人):
1)高田も日本も中国外交の本質がよく分かっていない。
2)高田は、中国は外交上手というが、自分からみると、中国の外交はまだ未熟で、現代外交の本質、妙をまた完全に習得していない(中国の最初の外交官は軍人でソ連に行って一般的な外交儀礼を学んだ程度で現在の外交官もそれと大して変わりない)。
 したがって、中国の対外的な動きに対し、一つ一つ几帳面に反応する必要はない。

3)防空識別圏の問題も同じで、日本として一番よい対応のしかたは、反応しないこと。いったん出した以上、引っ込めることはできないが、反応すれば反応するほど、頑なになって動きにくくなる。
 反応しなければ、その内、みなの意識が薄まってきて、中国が自分なりに落としどころを見つけてくるもの。日本が国会で決議までするのは逆効果。

4)また、そもそも、防空識別圏は領空の外に設けるもの。尖閣諸島が防空識別圏の中にはいることは、暗に自分の領空でないと求めることになってしまい、尖閣諸島を自己の領土とする主張と矛盾してしまうということを、指摘している中国の識者もいる。
 そもそも、その程度のものだから、日本は必要以上に反応しないほうがいい。

(高田のコメント)なるほど、そういう見方もありますか。
(私)こういう考え方もあるんですね。神界では真実はひとつなんでしょうが,人間界では人(国)の数だけ真実があるように私には思えます。その中で真実を確立するものは他を圧倒する軍事力を持った国ということになるのでしょうか。

 このパワーゲームに人間の理性と叡智が働くことを真面目に願っていますが,日本から非武装中立論が消えてしまった状況を考えると,軍事力の方に軍配を上げる人が多いように思えます。
 65年前のことですが,「太平洋戦争の真実」を決めたのは東京裁判であり,圧倒的な軍事勝者であるアメリカでした。しかし,時代は明らかに違ってきているように感じます。65年前のやり方が今後も続くとは思えないところに希望をつなぎます。

ーーーーー韓国の歴史認識の怪!

 HAL通信12/16より引用します。

< 韓国は、日本に「正しい歴史認識を」と執拗に要求する。大統領に至っては、無関係なヨーロッパ諸国との首脳会談でも、この告げ口外交を繰り広げる。いささか異常である。

 では、韓国がいう「正しい歴史認識」とは何なのか。一言で言えば、自己に都合の良いように過去を粉飾した「韓国の韓国による韓国のための歴史」なのである。
 韓国の日本非難を聞いていて、いつも奇異に感じることがある。それは、「韓国は第二次世界大戦の戦勝国」という言い方である。たしかに韓国は、戦後、日本から独立して国家となった。しかし、それは米英ソ中(蒋介石の中華民国)のヤルタ会談で決めたことである。(ヤルタ会談は記録を残さなかったので、公式文書はない)
 その後、ポツダム宣言を経てサンフランシスコ講和条約で、正式に独立が決まった。それを、韓国の教育では「日本に対する独立戦争」で独立を勝ち取ったと教えている。「どこでそんな戦争があった?」なのだが、韓国の学校ではそう教えている。

 韓国が、自らを「戦勝国」の列に加えているのは、この「ありもしない歴史」が根拠なのである。韓国が教科書で教えている「大韓民国臨時政府」なるものは、中国・上海に確かに存在はしていた。しかし、その臨時政府を承認した国は一国もなく、資金支援していた当時の中華民国(蒋介石総統)ですら政府として承認していなかった。

 当然、ヤルタ会談にもポツダム宣言にも加わっていない。この臨時政府なるものを「戦勝国」に加える歴史は、韓国以外に全く存在していない。これを「正しい歴史認識」というのであろうか。
 こうした歴史認識の延長線上で、日本に「慰安婦問題」を認めろと要求し、諸外国に触れ回っているのである。>

(私)今年も一年お読み頂きありがとうございました。
   良いお年をお迎え下さい。

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2013年12月23日月曜日

蓼科だより・323号〜田舎暮らし情報

★ーーーーーーーーーーーーーーーー2013年12月21日(土)★
★テーマ:産直サミット,ゲルマニウム,永遠のゼロ,

     長岡式講習会,和食,そばシンポジウム,
     廃校の憂き目,憎しみと戦争,高校生の意識
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 18日夜に10センチばかり降った雪が翌日雨となり融けて,金曜日には霰が舞い,土曜には又雨となりました。毎年のことですがこの季節は激しく天候が変化します。
 現在外気温4℃,曇です。

 今日は,不耕起栽培仲間のMさんと,2月27日~28日に参加を決めた「産直サミットin上田」への方針を打ち合せするために,立科町営温泉「権現の湯」で昼食と入浴を兼ねて落合いました。
 不耕起栽培(主として無農薬)と玄米食についてPRすること,玄米食の試食をして頂くこと,玄米食炊きの実演をお見せすることを基本方針とすることを決めました。

 Mさんと二人で話すとだいたい玄米食の科学的根拠の話しになります。今回は私が持参した「ゲルマニウムと私」(浅井一彦著:玄同社)がテーマになりました。Mさんは科学的知識が豊富なのでとても勉強になります。
 浅井一彦博士(明治41年~昭和57年)の本では,ゲルマニウムの効用がバラ色に書かれていますが,Wikipediaで読むと異論・反論もあり未解決な問題を抱えていることが判りました。

 ゲルマニウムは抗がん性のある健康食品としても販売されている動植物に必須の物質のようですが,疑問も残っているようなので研究課題です。
 ですが,この本は感銘を受ける記述に満ちています。第二次世界大戦末期を家族と共にドイツにいた博士の必死の帰国劇があり,帰国後高い理想と情熱によって日本の復興に寄与したことも書かれています。

ーー永遠のゼロ
 今日,記憶を辿れないほど久しぶりに妻と封切り映画「永遠のゼロ」を見にいきました。本を今春読んだばかりだったので,かなり泣かされるだろうと思って劇場に座りましたが,途中から最後まで涙が止まりませんでした。シニア料金は助かります!

 「自爆テロと特攻は違う!」と,友人達の無理解に声を荒立てる佐伯健太郎が姉と共に,祖父が何故特攻で死んだのかという疑問を解明していくストーリー。
 戦争とは,闘うとは,死とは,祖国とは,家族とは,愛とは,憎しみとは,恩返しとは?
 無謀で非常な戦闘により海に散っていった特攻隊員の生き(死に)様を通して,国,家族,愛という生存の原点を考えさせる映画でした。
 子供達には是非見せたい映画です。

ーーーーー長岡式酵素玄米の講習会日程

 表記の説明・実演講習会が1/13日~1/27日にかけて,県内14ヶ所で開催されます。受講料は会場費として500円ほどです。時間はまちまちです。講師は本部の新井郭之先生で,ボランティアで全国を行脚しておいでです。

 ここでは,私の近くの開催だけ掲載致します。ご希望の方は直接お電話ください。他地区の情報を知りたい方は下記長岡式酵素健康の会本部までお問い合せください。

1/18日 午前9:30~ 上田市真田町長4437-1
    早津よし子様宅 0268-72-3657

1/18日 午後1:30~
    小諸市天地4743-27様宅 0267-22-5071

長岡式酵素健康の会本部 049-245-0050
http://www.n-kousogenmai.co.jp/

 講習を受けたからといって強要されるものは何もありません。
 どなたでも安心してご参加ください。
 
ーーーーー「和食 千年の味のミステリー」

 NHKスペシャルで15日夜放映した表記はスゴイと思いました。
 和食が無形文化遺産になりましたが,麹(糀)菌はカビの仲間ですが,日本にしかなく,我々の先祖が造りだしたのだそうです。他のカビは核が一つなのに,麹菌の細胞の中には複数の核があるのだそうです。

 麹菌は,味噌,醤油,日本酒等を造りだしますが,こく,旨味,風味,甘み,酸味等を醸し出し,これが日本食がユネスコの無形文化遺産になれた大きな要因だとか。
下記NHKオンデマンドURLで見ることができます。
http://www.nhk-ondemand.jp/share/search/#/千年の味のミステリー//1/0/0/0-1-2-3/1-2/0/0//0/

ーーーーー国際そばシンポジウムがスロベニアで!

 私が現役時代にお店を造らせて頂いた佐久市のそば屋「磊庵(らいあん)はぎわら」さんのブログ(下段URL)に「第12回国際そばシンポジウムin スロベニア」のことが載っていました。下に引用しました。
 写真もたくさんあり,楽しいです。イモトのような眉毛をしたおじさんが磊庵のご主人です。
 スロベニアは,人口たった205万人の四国ほどの大きさの国ですが,日本人の倍のソバを食すとか!
 そばの原産地は中国らしく,そばは世界で食されているようです。

< 8月21日から25日にヨーロッパにありますスロベニアにて12回世界そばシンポジウムが開催されました。らいあんでは庵主の萩原正人が参加して来ました。世界15カ国約300人の参加者がありました。研究者のプレゼンテーションは全て英語で行われ内容を十二分に理解は出来ませんでしたが、開催国のクレフト会長初めスタッフの皆さんが大変親切に接して下さり居心地の良いシンポジュウムでした。>

「磊庵(らいあん)はぎわら」のブログ
http://raianhagiwara.blog.fc2.com/blog-entry-27.html

(私)磊庵さんのそば切りは何種類もあり,そこにそば粉を使った創作料理が加わり,とてもすばらしい高級なそばコースを味あわせてくれます。ご案内は下記URLをどうぞ。
http://r.gnavi.co.jp/s1u8zj2s0000/

ーーーーー「なんぞ廃校にして地方教育の退歩を座視するに忍びんや」

 地元蓼科高校の校長が出している「校長室の窓」というA3折りたたみのコピーが一年に数回回覧板で廻ってきます。その中にハッとするような記事がありました。ここ数年,蓼科高校は県立高校の統廃合問題に直面しています,それに絡んだ内容でした。

 明治33年に学校組合率によりできた高校ですが,明治44年に郡営に移管されました。その後県営移管が行われた際この高校が取り残されたのだそうです。
 学校の存続が危ぶまれる中で,立科町の当時の先達は再び学校組合を組織して,自らの負担で学校を存続させる道を選びやり遂げたという史実です。

 その檄文の中に,「なんぞ廃校にして地方教育の退歩を座視するに忍びんや」とあり,立科町の先達の情熱と気概と誇りに強く心を打たれます。
 こうして蓼科高校は存続され,やがて県営となり現在に至っていますが,再度統廃合の危機に晒されているのです。

 今私達はことあるごとに地元行政や政府に陳情し,救済と補助金を要求します。何もかもおんぶに抱っこが当たり前になっていますが,上記の文章を読み現状を鑑みると,何だか気恥ずかしくなるのは私だけでしょうか。

ーーーーー憎しみと戦争が文化・文明を生む?

 この便り320号で掲載しました「スモール・イズ・ビューティフル」とエレサレムの宗教について,安中さんと意見交換がありました。ご了解を頂き掲載致します。ありがとうございました。

(安中) エルサレムを聖地とするつの宗教は、根は同じ宗教です。だから聖地が一緒なのですね。つまり、お互い身内ゆえ、憎しみが募ってしまうのではないでしょうか。

 日本と中国、韓国も、同様のところがあります。お互いに、自分が格上と思うがゆえの葛藤です。戦争に負けたことで、日本人における格上意識は薄くなっていますが、消えたわけではありません。まして、中韓両国民の意識からすれば、一番格下の日本が一番威張っているとの認識です。
 また、両国の教育がそれを煽っています。「100年はダメかもしれない」と思っています。

 『スモール・イズ・ビューティフル』の書評には素直には賛同できません。人間の欲望が、ここまで文明を発展させ、文化を創ってきました。「世の中の本質について学び」には賛同しますが、「満足することを知る」は無理です。飽くなき前進が私のモットーですから(笑)。
 「善を求める」に至っては、「悪を知らぬ善は滅びる」と思っていますから、到底ムリです。

(安江) 骨肉の争いは激しいですね。しかし,キリスト教社会が生み出した文化・文明は,哲学・科学を土台にして,音楽,絵画,建築,まちづくり等,本当にすばらしいものがあります。
 激しい憎しみと戦争がこれらの文化・文明を生み出したのでしょうか。アフリカの原住民達のように,もしかしたら,平和だと文化・文明は発達しないのかもしれませんね。

 「満足することを知る」というのは,経済的充足だけが幸福の指標ではないという事実を学ぶことではないでしょうか。経済的充足が大きいことは決して悪いことではないと思います。ただ,何のための充足かによって意味が違ってくるように思います。
 難しいです。何れにしても,私にとってこれは研究課題です。

(安中) 安江さんの仰る通り、憎しみと戦争が文化・文明の源泉かもしれません。それに愛と正義が混ざると言っても、愛は憎しみに、正義は戦争へと転化します。同じものと言えます。現代でも、そんな事例に事欠きません。北朝鮮の政変だって、その裏返しですから。

 私個人も、若い頃から、この感情を原動力として成長してきたといえます。その果てに「悪を知り尽くした善」が最強であるとの考えに至っています。
 孫子を興した孫武も、春秋戦国時代という憎しみと戦争の渦の中で、「戦わずして勝つ」という不戦の勝利の教えに到達したと教わりました。
 この教えは、単純な平和主義ではありません。むしろ、そんな浅い考えを排したものです。

 しかし、難しいですね。その領域に到達しようともがいていますが、やすやすとは行けません。ただ、今の道を「二河白道」(にがびゃくどう/下記URL参照)の道と思い、ひたすら歩き続けていきます。
http://ja.wikipedia.org/wiki/二河白道

(安江)「悪を知りつくした善」は悪がないと成立たないところがミソですね。平和のありがたさも戦争がないと判らないのと同じですね。

ーーーーー主要国の高校生の意識調査

 321号で掲載しました「日本は,『自分はダメ人間」世界一!』」についての追加情報です。下段に添付したURLの中に,調査方法やサンプル数,そして調査結果の要約がありました。
 日本の子供たちの現状がよく見えてきます。かなり嘆かわしい結果ですが,自分の子どもや孫達を見ると責任を感じます。下にごく一部分を抜粋しました。

< 調査結果の要約 生活意識 1. 関心事
●日本は「大衆文化」「クラブ活動」「流行」への関心が高いが、「家族」、「勉強や成績」、 そして「友人関係」は、4カ国中最も低かった。

 また、米国は「進路」「家族」「勉強 や成績」「友人関係」、中国は「コンピューターやインターネット」「国」「地域」、韓国 は「容姿・ダイエット」への関心がそれぞれ他の国と比べて相対的に高い。
2005 年調査と比較してみると、日本の高校生はほぼすべての項目で関心の度合いが 低下している。韓国も同じ傾向である。
 米国は日本の高校生とは対照的に、ほとんど すべての項目で関心の度合いが高まっている。特に、「勉強と成績」「お金」「携帯電話 やメール」でその伸びが著しい。中国の高校生の関心が高くなったのは、「大衆文化」 「携帯電話やメール」「流行」である。

http://www1.odn.ne.jp/youth-study/reserch/2012/gaiyo.pdf
 >

(私)この他にも,「大事にしていること」,「自己評価」等,3節15項目にわたり結果を分析してあります。子育てしている親達と教育関係者には是非読んで頂きたいと思いますが,悩んで,ノイローゼにならないようにしましょう!

 全体を通して感じたことは,たくさんの問題を抱えながらもアメリカの民主主義は相対的に健全であるように思えます。家族と友人関係,自分や国に対する考え方,勉学や将来への意欲等が上位にあるからです。やはり,一国家の未来は若者にかかっていると思うからです。

フッターーーーーーーーー

無農薬玄(白)米の販売
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2013年12月14日土曜日

蓼科だより・322号〜田舎暮らし情報

★ーーーーーーーーーーーーーーーー2013年12月14日(土)★
★テーマ:スキー場オープン,土室,玄米食と・,命を食す玄米食

     事実を示します,マンデラさん
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 今週初めから断続的に雪マークの予報が出ていましたが,立科町の里ではまだ降りません。しかし,蓼科山の麓である標高1500mの辺りでは既に数回雪が降り,今朝は20センチを越したようです。

 立科町の二つのスキー場,白樺高原国際スキー場と2in1(ツーインワン)は今日からオープンです。スノーマシーンも稼働しているのでゲレンデの状態は良いということです。
 関越自動車道佐久インターから50分です。お出かけ下さい。

 まだ終了してはいませんが,田圃の土出しが一段落し目処がたったので,他の冬支度を始めました。先ずは土室を作ってあるトマトハウスの冬モードへの変換です。中間まで捲り上げてあったビニールを下まで垂らし,裾を土に埋め込みました。

 そして,昨年から設置した水2L入りのペットボトル100本をハウス内の両端に並べました。保温用で,昼間暖まって夜放熱します。時間があったら増やしたいと思っています。この水はかなりの効果があります。
 貯蔵したのは,ネズミダイコン,青首ダイコン,総太りダイコン,ヤーコン,ネギですが,残念ながらダイコンが不作だったので,昨年と比べると土室が半分くらいしか埋まりませんでした。

 昨日から腐葉土づくりの落葉集めも始めました。この作業が,何故か判りませんが何となく楽しいのです。降り積もった落葉を掻き集める時のカサカサした音が心地よく,地肌が発する山の匂いが良いのかも知れません。

 毎年書いていますが,父が選んだ私の家の場所は最高の環境です。家の南側に畑と里山がなだらかに続いているのです。自然の恩恵を最大限に受けることができます。ただ,私自身が未熟なために生かしきれていないのが残念です。
 雪が積もってしまわない内に腐葉土の仕込みを終らしたいものです。
ーー
 私達がやっている不耕起移植栽培を推進している「ほたるの居る田んぼを創る会」の東信支部が,来年2月27~28日に上田市丸子文化会館で行われる第8回長野県産直・直売サミットに,我々のお米(玄米・白米)を玄米食の試食・実演と共に出店・参加することが決まりました。
 内容は後ほど掲載致します。
  
 どなたでも参加できますので,ご興味のある方はお出かけください。下記URLは「ほたるの居る田んぼを創る会」のことが載っているホームページです。

ーーーーー命を食す玄米食

 ”まちづくり”の恩師T様から自分のご家族に宛てた文章を下さいましたので紹介させて頂きます。
< 皆様 11月17日、かねてから検討していた玄米食のこれまでの経験を下に、今一歩進めた挑戦を開始することにしました。
 直接的なきっかけは、長野県の有機農業をやっている安江さんから伝えられた玄米食の新しいお話ですが、そこにはわが家でのこれまでの5人の子供達の成長から、現在までの約50年の我が家の歴史を踏まえた玄米食までの長い玄米との取り組みがあります。

 出掛けた「太陽の家」(長岡式酵素健康法)の玄米食ではかつて高野山に出掛けた時、購入した仏教の本の中にあった「色心不二」(物質と精神とは一体として機能するようにしないといけない)の思想とシューマッハの『スモール・イズ・ビューティフル』の思想が、玄米の新しい話の中にありました。

 物質(栄養学)と命(生きる力、意思、気力、精神等々)とは対立する概念で、栄養学(物質)として優れていることが生きる力を高めるとは限らない。(栄養学批判)

 それは「同じ食であっても、その調理の仕方によって、人体に与える影響は違う」、かつて、玄米食を始めたとき「生は生命ある食品から与えられる」ということを学んだことを思い出しました。
 つまり、そこで今回提起された酵素健康法は、命を活性化させているものは酵素であり、酵素を食することが「色心不二」であると言うことでした。

・・中略。

 しかし、生きた食品を保存するために放射能照射すると、命(腐食菌とともに麹やヨーグルトのような酵素)は殺され、単なる物質となるため、そこでもたらされた食品は、単なる栄養を担っている物質は命を伝えることはできなくなるということです。
 同様のことは発芽をしない根菜(芋や大根など)や豆等の穀類に関しても同じです。植物は腐敗する場合と発酵する場合と二つの変化の道を辿ります。酵素により発酵した場合か、酵素が生きている限り腐敗はしません。

 今回の玄米食は、玄米を酵素の働きで発酵させ、発酵玄米を食するということで、同じ玄米を食する場合でも、これまでの炊き立ての玄米を食するのとは違うと理解できました。
 私は、基本的にPPK(ぴんぴんころり)で終末を迎えることが出来るためには、気力の充実した元気の生涯を楽しみたいと思っています。

 玄米食を基本にしながら、無理に玄米菜食にこだわらず、盆と正月を楽しむような食文化生活をしていきたいと思っています。
・・中略。

 酵素の生物理学的な研究はまだ著についたばかりで、ニュートリノの発見により少しづつ解明されている世界のようです。英国のノーベル物理学者がそのニュートリノを発見したと言う話でした。
 私はそのレベルのことを理解する基礎知識はありませんが、人類史を振り返って今回の玄米食は私にとって実験するい値すると確信を持ち、取り組むことにしましたので、皆様も私たちを観察するとともに、実家に帰ったときは試食してみてください。 父 >
(私)T先生,ありがとうございました。ところどころカットした失礼をお許しください。長い玄米食の歴史の上に立って書かれたお言葉に重みを感じます。

 『スモール・イズ・ビューティフル』の書評に下記のようにありました。
<限りない欲望によって成り立っている社会の限界から人類を救うためには、満足することを知り、世の中の本質について学び、善を求めるという精神的革新が必要です。>

 しかし,欲望を満たそうとするエネルギーによって発展した社会が,その欲望を制限することによってしか環境維持ができないということは大きな矛盾だと思います。
 難しい問題です。研究課題です。(笑)

ーーーーー「事実を示します」

 前回のメルマガで殺菌・抗菌のことに絡んで「事実を示します」という言葉を書きましたが,大切な言葉を落としていました。正しくは「私はことの良し悪しにかかわらず事実を示します」といいます。
 数年前に他界された恩師大須賀発蔵先生のお言葉です。アマゾンで検索して頂くと著書があります。NHKラジオの「心の時代」で長年お話なさっていました。

 今週初めでしたが,NHKが放映した「日米開戦への道 知られざる国際情報戦」というドキュメンタリーの中で,世界首脳間の間違った情報伝達が開戦への大きな原因になっていたと結論づけていました。間違った伝達には,確認不十分なものと恣意的なものとがあります。

 この放映の中で例として挙げていたのは,開戦直前の日本軍による輸送船団の数が誇大にルーズベルトに通告されていたことです。その結果発信されたのが,御前会議の開戦決断を招いた「ハルノート」だったということです。


 現在では,このような間違いは起こらないと思います。何故なら,事実が誰の目にも確かに見えてるからです。衛星から丸見えなので船団の数など間違えようがありません。恣意的に嘘を言ってもすぐバレてしまいます。これが「事実」が持つ力ではないでしょうか。

 今世界が辛うじて大戦争にならないのは,世界各国がお互いに丸見えだからだと思っています。世界中が衛星から見ていますからごまかしようがありません。「事実」が判っていることが抑止力になっていると思います。
 こういう意味では,知る権利と報道の自由は平和の維持と幸福のためには最重要であり,マンデラ氏が亡くなった日に成立した「特定秘密保護法」もよくよく検討すべきと思います。

 始末に悪いのは過去と未来についてのプロパガンダです。過去も未来も自分の目で見ることができません。最悪は国が恣意的に歪曲した歴史を教えてしまった時です。歪曲した歴史を直そうと思っても,それは自己否定につながるので,政権交代しない限り基本的にはできないと思われます。
 そう考えると,中国の反日教育は共産党支配が続く限り変わることはないと思えます。

 日本もそういう時代がありました。戦争に負けるまで変えることも止めることもできませんでした。中国も北朝鮮も日本と同じ道を辿るのでしょうか・・。
 私の素人考えでは,国が根本的に変われるというのは,革命か外圧しかないのではと思っています。そのいずれも戦争を伴うと思うのですが,如何でしょうか。
 でも,東西ドイツの統一もロシアのペレストロイカも無血革命でした・・。そして明治維新も(多少ありましたが)。無血革命をよく研究するべきだと思います。

ーーーーーネルソン・マンデラさんって,聖人ですね!

 先日亡くなられたマンデラさんが,アパルトヘイト反対闘争で逮捕され27年間も投獄されたその獄中で,下記の言葉を言ったそうですが,深い感銘を受けました。

「抑圧される人々が解放されるなら、抑圧する人々も解放されなければならない。彼らもまた憎しみの檻の中に閉じ込められているのだから。」

「憎しみを持って生まれてくる人などいない。人は憎しみを学ぶのだ。それなら愛を学ぶこともできるはずだ。」

 聖書より意味が深いのではないでしょうか。私は何故かエレサレムを聖地としている宗教に違和感を持っています。
 私が持つそれら3つの宗教のイメージは,口では博愛を説きながら,やっていることは右の頬を打たれたら左の頬を出すことでなく,機関銃をぶっ放す姿です。

 これって,私が偏っているのでしょうか。こうなった原因は近代・現代におけるその3つの宗教による殺戮数の膨大さです。私の知る限りでは2度の大戦と一連の革命で1億人を悠に越す虐殺と殺戮を行っています。
 左手に聖書,右手に機関銃のイメージです。マンデラさんはその人達に対して上記の言葉を言ったのです。キリストもモハメッドも凌ぐのではないでしょうか。

 「テロリスト監視リストより名前が削除され、アメリカでテロリストと呼ばれなくなったのは2008年のこと」だそうです。そのアメリカから3名の大統領が葬儀に出席し崇拝していました。いったいどうなっているのでしょう!

 http://ja.wikipedia.org/wiki/ネルソン・マンデラ

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2013年12月7日土曜日

蓼科だより・321号〜田舎暮らし情報

★ーーーーーーーーーーーーーーーー2013年12月7日(土)★
★テーマ:田んぼの土出し,玄米食,耐菌性のメカニズム,
     自分はダメ人間,国の成熟度,18兆円の返済,
★蓼科便りは,”田舎暮らし”と地域(長野県東信地区)の情報をお伝えします
★ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー★


 この一週間はお返しする田んぼの復旧作業に朝から夕方まで作業の連続でした。ビニールハウスの撤去は2週間も前に終りましたが,一番の大仕事は借用後盛土した部分の撤去です。以前に書きましたように,ありがたいことに,畑に土を入れたい人が見つかり,かかる費用が半減しました。

 ところが,建設業界が多忙なため,土の搬出のために必要な4トンダンプとバックホーが近隣のレンタル屋に空きがなくて,予定より10日ばかり遅れて,昨日・今日とやっとできました。バックホーは私がレンタルし、運転もしました。運転そのものは昔とった杵柄で楽しかったです。

 運んでくれたのは隣町の材木屋さんですが,約100m3搬出してくれました。これで全体の3分の2ほどです。残りの50m3も宅地造成のため欲しい人がいるので何とか片付きそうです。
 しかし,幸いこの3週間ばかり雨も雪もなく好天に恵まれましたが,いつ雪が降ってもおかしくない時期ですから気持ちが落ちつきません。

 お返しするには,土を搬出した後石を拾い,畦を整備しなければなりません。重機械が歩いた部分は土が堅くなっているので,来春,田植え前にはブルトーザーで代掻きをしなければなりません。
 私の現役時代に失敗したイチゴ栽培の後始末です。

 このために,畑の今年最後の片付けと来春の準備が手付かずです。腐葉土の落葉集めもこれからです。ですが,日々楽しんでいます。
ーー
 長岡式酵素玄米の炊き方ですが,玄米の擦り方や乾燥度により微妙に炊き方が変わります。気になるのは食べた時の硬さです。
 3種類の擦り方による玄米を,水量,炊き時間,蒸し時間等を変えてみて炊き比べています。
 3種類というのは,従来の籾すりのもの,個人の拘った籾すりのもの,コイン精米機による一分づきのものです。まだ色彩選別機によるものは試していません。

 まだ結論ではありませんが,現在の研究結果では,一分づきの玄米を使い水を90cc増量,炊き時間を2分延長,蒸し時間を5分延長がベストです。
 欠点は初期発酵が遅いことですが,時間の経過と共に同じになっていくようです。長所は,残り籾の取り除き作業が必要ないことと青米が少ないことです。長短を検討した結果です。

 別次元の問題ですが,発芽・発酵玄米の科学的解析には長岡式とは全く違う解釈もあることが判りました。徒に混乱するといけませんので言及は避けますが,自分である程度納得がいきましたらお伝え致します。
 ですが,美味しい,うまいということと,体調順調という現実は確かです。理論は科学者にまかせ,後からで良いと思うことにしました。ですが,知りたいです。(笑)

ーーーーー「知っておきたい 耐性菌のメカニズム」

ナチュラル☆ライフ実践メルマガ 第7回より転載しました。

<「殺菌・抗菌文化」。食べものにも、生活用品にも、家具や家電、、車のハンドルやボールペンにも殺菌・抗菌。 ここまでくるとあたかも無菌状態を理想とするかのようにも思えてきます。スプレーでシューと殺菌、“ニオイなし”、そうしたものまで売られていますよね。

でも過剰な殺菌を続けた結果、私たちは“菌からの逆襲”を受けているのです。

どんなに殺してみたところで、菌は耐性を持つ。殺菌剤をどれだけ撒いても、必ず生き残る菌がいる。これを「薬剤耐性菌」といいます。一般に1億匹に1匹の割合で発生すると言われていますが、生き残れば瞬く間に増殖していきます。

それは院内感染の問題や鳥インフルエンザなどからも分かるのではないでしょうか?

生き物の増殖には一定の時間がかかります。タネなら1年、ヒトなら15年くらいは必要なのですが、菌は何十分です。耐性を持った菌はものすごいスピードで増殖していくわけなのです。>

(私)この記事は前回の続きですが,”菌からの逆襲”をもたらした原因は教育にあると思います。正しい知識の欠如が間違った常識を生み,「殺菌・抗菌」産業の餌食になっているのだと思いますが・・。
 尖閣,竹島問題も史実を明らかにしていないために無用な混乱を招いているように思います。
 数年前に他界されてしまいましたが,尊敬する大先輩から「事実を示します」という言葉を教わりましたが,事実はどんな美辞麗句や理論より説得力があると信じています。

 菌についても領土についても事実を示すだけで良いのではないでしょうか。面倒なのは,事実と称することがたくさん出てきて,確かめるのが困難な事象が多いことでしょうか。それでも,これしかないと思います。

ーーーーー日本は,「自分はダメ人間」世界一!
◆致知出版社の「人間力メルマガ」12/7 に嘆かわしい情報がりありました。

<日本   83・7%
 アメリカ 52・8% 
 中国   39・2%
 韓国   31・9%
 これは(財)日本青少年研究所が2012年4月に行った意識調査で、「自分はダメな人間だと思うことがある」という設問に対して「よくあてはまる」「まああてはまる」と答えた高校生の国別の割合です。>

(私)(財)日本青少年研究所(下記URL)というのは立派な組織なんですね。このデータは信用できると思うことにしました。
 この数字は大問題だと思います。読み・書き・算盤・英語より重要な事柄ではないでしょうか。国家の根本に関わります。この責任は文科省と先生にだけあるとも思いませんが,やはり教育のプロである教師陣に奮起して頂きたいものです。


ーーーーー裕福さと成熟度と死亡原因の関係性
 Hさんのfacebookより頂戴しました。
 データは5つですが,オヤッと思わせるタイトルが並んでいました。よく見ると面白いです。日経ビジネスの特別号に掲載されていたそうです。
 タイトルは「狙うべき事業領域は」です。これらのデータから各国の需要トレンドが読み取れるということでしょうか。もしかして,未成熟のところに需要があるということ?
 データソースはエコノミスト誌,WHOIMF等ですから信頼して良いのかも・・。
 「死亡原因と裕福さの関係」というグラフを見ますと,アルツハイマー,うつ病,大腸・直腸癌は裕福でないとなれない病気なんですね!
 「各国の成熟度評価」などを見ると,日本はアメリカより上です。スゴイです!
 トップはヨーロッパです。全ての点で成熟しているということですが,北欧を視察した時のことを思い起こすと納得です。


ーーーーー公的資金18兆円を返済!!

 アメリカの経済はダイナミックですね。
 大前研一ニュース11/29より抜粋です。

< 米政府は、2008年の金融危機後に米住宅金融2公社の救済で使った公的資金1874億ドル(約18兆4000億円)のほぼ全額を年内に回収する見通しと発表。
 米住宅市場の回復を支えに2公社の業績が好転し、政府は2公社から巨額の配当を得たとのことです。
 ファニーメイとフレディマックという2公社はほぼ解体路線でしたが、18兆円の返済を終えて、急激に印象を回復しています。 >


(私)ファニーメイとフレディマックは,アメリカの住宅ローン専門の金融機関のことで,1938年に設立されたアメリカ国内の住宅供給の安定化を目的とした特殊法人です。下記URLをご覧下さい。

http://ja.wikipedia.org/wiki/連邦住宅抵当公庫
http://ja.wikipedia.org/wiki/サブプライムローン

 そこで頭に浮かぶのが1987年に分割民営化された旧国鉄債務です。ヤフー知恵袋でみると,

< 国鉄の分割民営化当時の債務残高が約37兆円、このうち現JR各社の負担となったのが11・6兆円、25.5兆円は旧国鉄清算事業団が引き継ぎました。
 その後土地の売却などが思うように進まず、返済が進まないため、1998年橋本内閣下で、年金債務だけJRの追加負担とし、これを差し引いた当時の債務23.5兆円を一般会計に引継ぎました。要するに税金で負担するということです。

 最新の資料は持ち合わせていませんが、平成18年度末で、一般会計に借入金として残っていたのが約2.4兆円、借換債が約19兆円、従って、この時点で21兆円以上の債務がまだ返済されていないということです。>

(私)上記にある「一般会計に引き継ぐ」というのは,国民の税金で払うということなんですね。他の資料を見ると,’10年後の97年時点で,JRは約2兆円返しただけとなっています。民営化から27年経った今,どうなっているのでしょうか。

 ついでに2003年,竹中金融担当大臣の時,金融庁によるりそな銀行救済の公的資金注入額は約2兆円とありました。普通株のによる資本注入だった(実質国有化)とありましたが,そのまま(返してない)のようです。その時に,全社員の給与を3割カットしたとありましたが・・。

 日本のファニーメイとも言える住宅金融専門会社(いわゆる住専)問題を見ると,バブル破綻後の1995年,総額6.4兆円の損失額は出資者である母体銀行と関係金融機関による債権放棄で決着したとありました。農林系は別格扱いで,処理能力を超えたため約7000億円の税金を投入したそうです。
  
 こうして見てくると,素人の私には,アメリカの金融力はずば抜けているように思えますが如何でしょうか。

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2013年11月30日土曜日

蓼科だより・320号〜田舎暮らし情報

★ーーーーーーーーーーーーーーーー2013年11月30日(土)★
★テーマ:星空,スモール・イズ・ビューティフル,

     殺菌・抗菌を考える,アメリカの理工系の教授
★ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー★

 先週当りから朝はマイナス気温となり,薄氷が冬を実感させるこの頃です。

 そして,この時期になると夜空を見上げるのが楽しみになります。夜9時頃,寒気を感じながら空を見上げると,西の空に白鳥が沈みかけ,東の空にはオリオンが半身立ち上がっています。宇宙の役者の交代劇です。そして,星全体が大きく明るく輝きだします。
 そして夜半には,ブッラクホールがあるというオリオンが南の空に堂々とあがります。

 星空を見上げながら,テレビ「神の方程式」の中で語られていた10次元はいったいどこのあるんだろうなどと,しょうもないことを考えていると,田圃をお返ししなければならないことも忘れて,心が洗われていくのを感じます。

ーーーーースモール・イズ・ビューティフル!

 前回の蓼科便りで,玄米食の関連で書きました「スモール・イズ・ビューティフル」(エルンスト・シューマッハー著)についてチョッピリ勉強してみました。実は私のライフワークである”まちづくり”のキーワードでもあるからです。

 インターネットで,「スモール・イズ・ビューティフル〜身の丈に合った時代へ」という判りやすい書評を見つけました。下段のURLをご覧下さい。要点を抜粋しました。

< 同著は、今から約40年前である1973年に英国で出版されましたが、・・中略・・シューマッハーは、同著の中で、資源・環境の両面から、際限のない膨張主義のもと、自然を暴力的に破壊・汚染する現代文明を批判しています。

 同著のタイトルになっている『スモール・イズ・ビューティフル』とは?
科学・技術の発展には新しい方向、すなわち「人間の背丈に合わせる方向」を与えるべきで、「人間は小さいものである。」
 「巨大さを追い求めるのは、自己破壊に通じる」というシューマッハ―の経済哲学の考え方を表しているものです。

【これからは「身の丈にあった時代」へ】
 日本人は、明治維新後に、近代科学を信奉し、富国強兵・殖産興業を国を挙げて進めてきました。科学主義、合理主義、効率主義、スピード主義を最優先してきました。
 第二次世界大戦を経て、我が国は、一度は廃墟になってしまいましたが、その後の復興に関しても、外貨獲得・経済大国の標語のもと、「イケイケドンドン」という言い回しが適切かどうかは分かりませんが、明治維新以降と同様、科学主義、合理主義、効率主義、スピード主義にて今日まで来ていることは、明白です。
 つまり、今までは「背伸びの時代」でした。合理的で収益力があって論理的なことばかりを追求していくと、結果として、この度の福島第一原発事故のような出来事がおこります。なぜなら、自然の力というのは、合理性とか効率性とか収益性とかでは測りきれないものを持っているからです。

 近現代の科学技術は確かに我々の生活を豊かにし、また便利にもなりました。しかし、科学技術は万能ではなく、常に、その背後にあるリスクを考慮して対応すべきだと思います。

 シューマッハーは、「人間同士とだけではなく、自然と、そしてとりわけ自然と人間を創った高い存在(神)と調和して生きてゆく道を学ばなければならない。」と述べています。
 20世紀は、技術革新が叫ばれ、理数系の学問が重点的に研究されてきましたが、自然との共生には、やはり哲学・宗教という科学技術の対極の学問もしっかりと頭の中に入れておく必要があります。
 今後は、人間的にみて(つまり科学技術の対極として人間を捉えた場合)何が本当に価値があるものなのか、という哲学的思索ならびにものの根本に立ち返って価値を意義付ける思考回路が必要だと思います。 >


http://www.law-pro.jp/weblog/2011/04/post-4.html

(私)この考え方はサステイナブル・コミュニティ(持続可能なコミュニティ)の理念そのものなのに驚きました。サステイナブル・コミュニティの理念の中では「ヒューマンサイズ」と表現しています。
 前号の文章を下さったT先生は,長岡式酵素玄米の講習会場に掲げられていた「色心不二」に通じると書いておられました。上記の「人間同士とだけではなく、自然」を色と捉え,「高い存在(神)」を心と考えれば符合します。更に,「不二」と「調和」を同じと解釈しても良いようです。

ーーーーー玄米のご注文とエール!

 玄米のご注文を頂いたN様より嬉しいエールを頂きました!

< 貴兄の「蓼科便り」は毎回拝読させて頂いております。
 そして、数々のご教示のおかげで、「私の目」も別の世界を求めるようになりました。「安中氏のハル通信」も楽しみです。
 益々のご健勝をお祈りし、今後ともよろしくお付き合い下さい。>

  
(私)ありがとうございます。こんな風に言われると照れちゃいますが,嬉しくて張り合いになります。但し,間違いもあると思いますのでご注意下さい!

ーーーーー殺菌・抗菌を考える!

ナチュラル☆ライフ実践メルマガ 第6回「菌」より抜粋致しました。
<「菌」と言って、思いつくイメージはどんなものでしょうか?
「汚いからイヤ!」、「変な病気に感染したくないわ・・・」、「キズに入らないようにしなくちゃ」、このようにあまり良いイメージと思います。

【総重量なんと1.5キロ】
 でも私たちと菌との関わりは本当に深いものがあります。味噌・醤油・お酒にパン、チーズ、ヨーグルトといったものも菌たちの活動によって生み出されます。
 食べ物に限らず、そもそも私たちの体にはカビやバクテリアなど、たくさんの菌たちが住み着いているのですから。その数100150兆匹、目には見えませんが総重量では1.5キロにも達するといわれています。

 人の細胞は60兆で構成されているといわれますが、数で言えば菌の方が多い。つまりものすごい数の菌たちと共存しているわけなのですね。こう言うと、「エー、汚い!」と思われるかもしれません。でも彼ら菌たちが私たちを守ってくれているのも事実なのです。
 例えば皮膚に住みつく常在菌の総数は約1兆匹。皮膚1センチ当たりに平均3000匹、場所によっては30万匹が集落を形成し活動しています。
 菌たちがビッシリと覆ってくれているので、たとえ外から有害な菌が来ても繁殖できるだけの隙間がありません。さらには酸を出すことで、細菌やウィルスなどの外的から私たちを守ってくれています。

【良いも悪いも無差別に!】
 こうしたありがたい存在ですが、私たちはいつしか目の敵にするようになってしまいました。
 極端な衛生主義のもと、菌を殺すことがあたかも素晴らしいことであるかのように錯覚し定着していきました。バイ菌という言葉に代表されるように、殺菌!抗菌!と忌み嫌う対象へと変化していったわけなのです。私たちは菌を殺し、弱め続けているわけです。
 
 人体に悪い影響を与える菌だけを殺すのならまだしも、そこは無差別になります。良いも悪いも区別なく一緒に殺してしまいます。殺菌・抗菌の問題は他にもありますが、まずはこの点を知っておいてもらいたいのです。>

(私)極端な衛生主義を私も危惧していました。苦労があるから幸せがあり,試練があるから鍛えられ,悔しい想いをするから努力し,病むことにより抵抗力を付けていく,そう思っています。
 できっこないのですが,もし本当に自分と環境を無菌にしたら生きていかれないことがどうして判らないのでしょうか。

 都会の子供達は土を汚いと思い,虫達は嫌なもの害をなすものと思っているようです。そのおかげで自分達が生きていられることを知らされていないのです。
 だから,ミミズやカエルを見て,「キャッ気持ち悪い」と大騒ぎです。そしてそれを手にする者を野蛮人であるかのように感じるようです。

 明らかに間違った価値観です。困ったことに親にも学校の先生方の中にもこの狂った価値観があるように感じます。ですから,当然子供達もそうなります。そういう人間が極端な衛生主義に陥り易いように思えます。
 そもそも,カエルもミミズも手に持てないような人間を教育者にするべきではないと思っています。命の恩人を嫌いなどということが教育者に許されていいのでしょうか。まともな教育ができるとは思えません。
 実は,ほっとステイをやっていると,このことを痛切に感じるのです。

ーーーーー「アメリカの理工系の教授はみんな、
      100%、企業のコンサルティング

 身につまされる話しです。LEDが目覚ましい成長をしていますが,それを発明した中村修二カリフォルニア大学教授の話が紹介されていました。
 アクアビジネスコンサルティング・メルマガ11/26より抜粋しました。

「アメリカ人も日本人が大好きですよ。とにかく約束を守る。みんながみんな、言ったことをちゃんと最後までやる。
 こんな民族は日本人だけです。だからアメリカ企業は日本の企業と提携したがるのです。アジアのほかの国では言ったこととやることがまったく違うという国もあります。
 最後に裏切られる。そういう国と比較するまでもなく日本人は優秀です。言葉さえできれば日本人はなんでもできるんじゃないですかね」

 英語で意思表示ができるようになれば、日本人はいまだ世界でもトップレベルでいられるという。また、中村氏は、大学教育の違いについても言及する。

 「アメリカの理工系の教授はみんな、100%、企業のコンサルティングをやっています。そのうち半分はベンチャー企業の経営者でもある。なぜならそういう人しか、大学が採用しないからです。
 そうやって旬の情報を学生に還元するわけです。いま起こっていることを学生に教える。だから学生も現場で起こっている生の情報を学べるわけです。
 でも日本は違いますよね。昔のことを永遠に教えている先生もいる。学生がかわいそうですよ。だから優秀な若者はどんどんアメリカに来ればいい。そういうふうな流れが当たり前になれば、さすがに日本政府も考えを改めるんじゃないですか。
 もしくは行くところまで行って沈没すれば目を覚ますかもしれない。半導体がダメ、テレビ業界もダメですから、システムを変えない限り、最後は自動車業界にまでダメになって、このままあらゆる業界がダメになっていきますよ」
 中村氏の指摘のとおり、いくらアベノミクスだなんだといっても、日本はいま、円安などで一時的に景気がよい感じがするだけであって、中小企業含め企業が大きく成長している実感はない。
 いま抜本的な改革を行なっていかないと、人口も減りつつある現在、日本は本当に衰退していくのだろう。
 英語が話せないうちに体力もなくなって優秀ささえ失われていくかもしれない。
 >

Wikipediahttp://ja.wikipedia.org/wiki/中村修二

(私)アンダーライン部分はアクアビジネスコンサルティングのT社長の言葉ですが,世界で活躍し外から日本を見ている人の言葉は傾聴すべきと思います。
 日本が収縮している。若者が引きこもりになっている。海外留学生の数も減り続けているとか・・。
 そして,情けないことに,そうしてしまったのは我々から団塊(妻)の年代なのではないかと罪の意識を感じています。今日本を動かしている年代です。

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蓼科だより・316号〜田舎暮らし情報

★ーーーーーーーーーーーーーーーー2013年11月2日(土)★
★テーマ:0℃,ダイヤモンド婚,玄米食の結論,コウノトリ,

     水害で10万人死亡,自殺者1万人を救う
★ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー★


 今週は2回0℃を記録しました。
 外に停めてあった軽トラのウィンドウの夜露が凍っていました。
 そして今日は11月2日,70歳になったせいでしょうか,時の流れが本当に早く感じられます。

 田んぼをお返しするための準備を始めました。ビニールハウスを1棟解体し,休憩小屋と道具小屋はユニックで吊って移転します。一週間くらいで終らそうと計画しています。
 昨日はシルバー人材センターにお願いして一人助っ人に来てもらいました。シルバー人材センターの人材派遣は,助っ人が必要な時にだけ来てもらえるので本当に便利です。

 今回の田んぼの返還については数人の方からお見舞いとエールを頂きました。
 ありがとうございます。
 ちょっとシンドイですが,慣行農法からの転換の研究の機会にしようと考えています。
ーー
 去る日曜日,私の親の代から大変お世話になったご夫妻の「米寿・ダイヤモンド婚・叙勲授章感謝の会」が,その家の菩提寺で行われ,ご招待いただきました。
 凄いのはご夫婦揃って米寿なのです。このご主人は終戦時に陸軍士官学校を卒業され,戦後の大変な時代を農業をしながら町議会議員や議長を歴任され,その後は県や国で活躍されている地元議員を支えてこられた方です。

 経歴もご立派ですが,来賓の心を打つのは,子供達家族が賑やかに集う姿です。それぞれ立派に一家を成している男子3人の家族による本当に心温まるお祝いでした。
 夫々のお嫁さんとお孫さん6名全員の自己紹介があり,孫の一人が「おじいちゃん,おばあちゃんへのお祝い」として,クラシックギターの演奏もあり,大きな拍手を受けていました。
 何よりもお二人がご健康であることがすばらしい。あやかりたいものです。
 お酒は雰囲気ですね。日頃口にする地酒ですが,とても美味しかったです。 

ーーーーー玄米食問題の結論!

 「ほたるの居る田んぼを創る会」のメーリングリストにFさんがコメントを下さいました。ご紹介頂いた下記URLは「なるほど」と思わせる内容でしたが,結局結論は得られませんでした。
 ところが,前回のメルマガに私が「玄米は,一分づきにする」と書いたのを読んで,翌日曜日,おなじみのUさんが問題提起してくれたのです。すぐ会って話しを聞かせて欲しいと頼みました。ユシカフェに行くと,玄米のほかほかのおむすびを二つ持ってきて食べさせてくれました。

 パクッと食べて,思わず「うま〜い,これすご〜い,おかず要らないね!」と言ってしまいました。硬さは全くなく,穏やかな甘さと奥深いまろやかさがあり,餅のようなコクがあり,今まで経験したことのない味でした。
 私はその時,玄米食問題の結論を得ました。学者達が結論を出せない問題を考えてもしょうがない,自分の体験を通して自分で結論を出そうと。理屈はどうあろうと,こんなすばらしい味の食べ物が体に悪い筈はない,と思ったのです。
 実は,このことはいつも登場する同志M氏が言っていたことです。食べ続けてみて,体調が良くなればOKということです。きっと私と同じ思考経路を辿って辿り着いたのだろうと思わずニンマリでした。とにかく,有機と微生物の世界はいろんな理論があり難しいのです。

 Uさんの玄米炊飯法は長岡式酵素玄米といい,無農薬玄米に黒小豆と塩が入っているとのことでした。

 Uさんが提起した問題の核心は,籾すりしただけの玄米と私の一分づきした玄米との酵素量の違いです。Uさんは,そこには微妙な違いがあり,発酵速度も味も変わる筈と言うのです。彼は何しろ玄米食20年以上の達人です。「安江さんのこだわりの米を一分づきにするなんてもったいない」と嬉しいことを言ってくれるのです。

 そして,実際に食べ比べれば判る筈と言い,私の籾を上記2種類の玄米にしたものを,別々に彼の炊飯器で炊いてくれたのです。大きなジャーに2種類を左右に分けて入れて渡してくれました。
 それらがどのように変化して行くか観察しながら5日間食べ続けました。答えが出ました。恐らく比べなければ判別できないほど微妙な違いですが,一分づきの方が食味が劣りました。発酵速度も遅れます。Uさんの言った通りでした。やはり20年の体験はスゴイですね!

 そして,「胃が弱いから私は食べない」と言っていた妻も,「これなら大丈夫」と言ってくれましたので,私はまずこの炊飯法をやってみようと決めました。

 更に,あまりすばらしいので,M氏にも試食してもらおうと思い,おむすびにして保温ケースに入れて届けました。そうしたら,彼もその息子も一口で感動!M氏は理論家で7年も玄米食をやっているのですが,その彼をして感動させたのですから,これは本物だと思いました。

 この炊飯法は講習を受けた人にしかその炊飯器を売らないというシステムだそうです。最初,金儲けかと思ったら正反対で,技術の間違いない伝承を目指しており,全国を廻っている講師の先生はボランティアだそうです。炊飯器も保温ジャーも並の値段のようです。

 前回ご紹介した酵素玄米Pro2の先輩には申し訳ありませんが長岡式にします。

 数日前に私の玄米を買って下さった東京のS様にも電話してお聞きすると,やはりこの長岡式だとのことでした。S様,申し訳ありません。次回から一分づきではなく本物をお送り致します。

 結局,明日3日(日)M氏と二人で川越市にある「長岡式酵素健康の会」に講習を受けにいくことになりました。講師の先生が長野県にも来るのは1月になるそうで,本部では毎日曜日にやっているということです。
 この続きは来週報告致します。

長岡式酵素健康の会
http://www.n-kousogenmai.co.jp/
ーーーーー「たかすけのお米」のご注文をお待ちしております。

 値段が高くて申し訳ありませんが,安全な品質をご理解下さい。
 最低5kgから,5kg単位で20kgまで発送致します。
 定期的な予約発送も承ります。
 販売の詳細については,下記デーランボーのURLをご覧下さい。

http://daylanbo.blogspot.jp/2012/11/blog-post.html
 
ーーーーー松枯れ関連の新情報

 国特別天然記念物コウノトリが今年9月29日,上田市塩田平の溜池に舞い降りました。上田市の姉妹都市・兵庫県豊岡市(出石町)から飛来したのだそうです。
 1706年に上田藩主の仙石政明が出石城にお国替えになって以来,307年ぶりの里帰りだと,地元の人々は驚き喜んでいます。
 松枯れ防止運動で活動しているヤマンバの会事務局長村山隆氏が,この奇跡のできごとを東信ジャーナルに投稿しました。

 この投稿がメールで配信されましたので,ご承諾を頂いてNPO法人信州まちづくり研究会のブログに掲載させて頂きました。下記URLからお読み下さい。実に感動のリポートです。

「コウノトリが問いかけるもの」
ーーーーー1856年(江戸末期),水害で10万人死亡!

 近年,日本も世界も災害が多いですが,こんな歴史を私は全く知りませんでした。長い歴史の中には創造を絶するできごとがたくさんあるのでしょうね!
 国際派日本人養成講座「自然災害は集中的に発生する」より抜粋しました。(下にURL)

< 巨大な台風が次々と襲って、各地で大きな被害をもたらしている。今年各地で竜巻まで発生し、阪神、東日本と続く大震災と合わせ考えると、日本列島が「災害集中期」に入ったかと危惧される。

 歴史を顧みると、大災害はある時期に集中して起きている。近代では、幕末の安政年間(1854~1860年)と、終戦直後がそうだった。安政年間には次のような大災害が続いている。

・1854年、東海地震で死者数千人。その30時間後に同規模の南海地震が発生
・1855年、江戸地震で7千人以上が亡くなった。
・1856年、江戸を大低気圧が通過し、海面が急上昇して、本所・深川などで10万人が溺死。

 終戦直後も同様だ。

・1946年、南海地震(死者行方不明者約1800人)
・1947年、カスリーン台風(約1900人)
・1948年、福井地震(約3800人)、アイオン台風(約800人)
・1949年、ジュディス台風(約200人)、キティ台風(約160人)
・1950年、ジェーン台風(約540人)
・1959年、伊勢湾台風(約5100人)

 幕末と終戦直後と、なにやら一つの時代の終わりを画して大災害が集中的に襲ってくるかのようだ。

・・・こうして見ると、地震、津波、台風、洪水など、世界でも希に見る災害多発地帯に我々は住んでいることが分かる。憲法に「戦争禁止」と書けば戦争に巻き込まれないなら、ついでに「災害禁止」と書いて貰いたいほどである。

・・・ 冒頭の災害集中のデータを見て、気がつくのは、たとえば台風の被害で幕末、終戦直後、そして現在を比べて見ると、死者行方不明者の数が大きく減ってきていることだ。1856年の江戸の台風では10万人が溺死したが、1959年の伊勢湾台風では約5100人となっている。

http://blog.jog-net.jp/201310/article_7.html

ーーーーー映画「自殺者1万人を救う戦い」

 土曜会通信354号より引用しました。

 自殺との戦いにおいて、「敵」はいったい誰なのか。映画 『Saving 10,000自殺者1万人を救う戦い』 は、日本の高い自殺率の真の原因究明に挑む一人のアイルランド人の物語です。日本の自殺率は経済大国の中でダントツトップです。

 下記URLから,映画52分全編を見ることができます。
 とても考えさせられてしまう映画です。例えば,住宅ローンと生命保険の関係など現実に多数起こっていることは事実だと思います。銀行員は言います。「借金は全額返済でき,住宅ローンも終る。子どもには良い教育を受けさせられ,3000万円くらいはもらえるだろう」と!
http://www.saving10000.com/ja/

 自殺に追い込まれることは,人間尊厳否定の極限の現象ではないでしょうか。指折り経済大国の福祉国家にこのようなことがあっても良いのでしょうか。

 東尋坊では,3年で645人の投身自殺者があったそうです。
 一人の自殺の背景には10回の未遂があるそうです。現在1年に3万人ですから,30万会の未遂があることになります。「その段階で救いの手をのべるべきだ」とこの映画の作者は言っています。

フッターーーーーーーーー

世界のまちづくり・都市づくりの原則を判りやすく開設したセミナーの記録
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2013年11月25日月曜日

蓼科だより・319号〜田舎暮らし情報

★ーーーーーーーーーーーーーーーー2013年11月23日(土)★
★テーマ:ビニールハウスとドジョウ,玄米食と色心不二,

     アメリカからのコメント,原爆投下と慰安婦
★ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー★


 田圃をお返しするための準備が着実に進んでいます。今週は道具小屋をユニックで移動し,20mのビニールハウスの解体をやりました。シルバー人材センターから延べ3名の助っ人をもらい,おかげで明日には構築物は完全に片付きます。

 解体してみるとその構造がよく判ります。実は,作る時には業者任せで見ていなかったのです。ビニールハウスは誰が考えたか知りませんが実にうまくできていることが判りました。作るのもバラスのも簡単で,部材は全て再利用できます。ビニールだけは寿命が短いですが,それでも良いシートなら10年以上もちます。
 作り方にもよりますが,台風にも堪えられると思います。事実このハウスは10年以上経ちますが,一回も壊れたことはありません。

 英語では"Green House"というのだそうですが,材質等を工夫すれば家にもなるなと思っています。ベットから星空が見える”Green House Hotel” なんてどうでしょうか?
 今回,一番の楽しみにしていたのはドジョウ捕りでしたが,いました,いました。
 昨日,田圃の端に作ってあった安江式ビオトープに3ヶ所伏せてあった進入路用の暗渠パイプを外しました。きっとその中にはいるだろうと期待はしていましたが,バックホーで掘出して,中の柔らかいベタベタの土を出してみると,15センチもある大きなドジョウが次から次とわんさと出て来るじゃありませんか。

 学校で使った雑巾バケツほどのバケツにほぼ一杯捕りました。2時間ほど夢中で,すっかり童心に返って楽しい時間を過ごしました。ドジョウも冬眠に入っているので,ほとんど動かないので,捕るというより拾うといったほうがいいような作業でした。

 ドジョウの好きな人3名に分けてあげましたが,まだたくさんあります。一回柳川をやって,残りは甘煮にしてお正月用にするつもりです。現在泥抜きしているところです。

ーーーーー玄米食を究める!

 私がご指導頂いているまちづくり・住宅シンクタンクの理事長ご夫妻が,今週初め長岡式酵素玄米の新井先生の講習を受けられたというお知らせを頂きました。
 この先生ご夫妻は長年玄米食やってこられたのですが,長岡式についてこれは「間違いないと思う」と仰られ,早速器具一式を取り寄せ,今日最初の玄米を炊いているとのお知らせも頂きました。

 そして,何と,「キャロライン・ケネディーの大使就任と酵素健康法」という論文を起草なされ,メールで下さいました。
 彼女の父J・F・ケネディは、レーチェル・カーソン著『サイレント・スプリング』(沈黙の春)を目にして、それまでどの政治家も採り上げなかった農薬と環境の問題に取組んだことで有名です。かなり以前ですが,本を読み,ケネディーのことを映画で見たことがあります。

 先生の論文は,環境問題から農薬や放射線の恐ろしさをとりあげ,生命の元とも言える酵素の生化学に言及しています。
 長岡式酵素玄米の講習会場には「色心不二」(物質と精神を分けるな)という高橋信次先生の揮毫が掲げられていますが,その心をシューマッハの著書『スモール・イズ・ビューティフル』に結びつけて説いてあります。
 これらの考え方に共通するものは、「命は命あるものを食することによって新しい命の活動を活性化させる」という考え方である,と。

 この論文は,近い内に発表されるそうですので,その時は転載させて頂くつもりです。楽しみにしてください。
 実は,論文には,自然弁証法や素粒子などが出てくるので,私には理解しきれないところがあるのですが,長岡式酵素玄米の本質を捉えていると感じています。
 長岡式酵素玄米の講習では,哲学や神秘的とも言える生化学反応について語られるので,宗教と勘違いされる向きがあるようですが決してそうではありません。
 研究と体験に値する炊飯法だと思います。

 判りやすいブログを添付します。
ーー
 私が去る7日に長岡式酵素玄米の初炊きをして今日で17日目になります。この間に7回ほど炊き,ほとんど毎日3食これを食べ続けていますが,自分の体調について書いてみます。
 元々悪くないのですが,胃腸は以前に増して快調です。そして,便秘があった訳ではありませんが通じが一層良くなりました。難点はオナラが多くなったことです。消化は良いのですが,意識して良く咬むせいでしょうか。
 一番良かったのは,玄米食は医者に止められていると言って難色を示していた妻も毎日食べ続けていることです。
 今のところ,オナラ意外の問題点はありません。(笑)

ーーーーーアメリカから,長岡式についてコメント!

 今月3日に長岡式酵素玄米の講習を受けた時,カリフォルニア在住日本人女性K様がいらっしゃいました。お名刺を頂き情報交換をお願いしました。頂いたメールをご紹介させて頂きます。

< California米の件ですが、私は専門ではないので、専門的な事は言えませんが、California米は"寿司”営業の方たちにも評判が良いのは確かです。
 日本の名の知れているお米の殆どはSacramentの田んぼで作られています。玄米も白米も美味しいですよ。SacramentはCaliforniaの首都で すが、農業家が多いところです。San Francisco Airportから
約、2時間近くのDriveです。

 新井先生がSan Franciscoにいらしてから、かれこれ6年以上になると思います。先生は最初は日本だけの講習会と言っておられましたが、私達の必死の願いを先生が受け入れてくださって本当にありがたく思っております。
 San Francisco Areaで酵素玄米を食べている方達の確かな数は分かりませんが、30人以上の方達は毎日キチンと食べていると思いますよ。私はPortlandに越してきて一年と10ヶ月くらいに成りますが、食べていらっしゃる方達はまだ 分かりません。
・・・・と言う事で、申し訳ありませんが、お米に関して専門的は事は答えられません。

 ゲルマニュームを食事から取る事はたいてい不可能です。しかし酵素玄米にはこのゲルマニューム32が沢山含まれているのです。サルの腰掛、朝 鮮人参などのある部分にゲルマニュームが含まれています。ですからガン病患者がこの様な物が入っていると思われる薬を飲んでいます。
 ゲルマニュームを発見した浅井一彦の本があります。新井先生の所で発行しているゲルマニュームのPowderはこの方が元祖です。
 この著者の 事は全くしらず、たまたま私はこの本を手に入れ、読んでみて、後で知ったのですが、新井先生の所のゲルマニュームのPowderの事をしり、その箱をみました ら、この著者の名前が書いてあったのでした。

 本の題名は”ゲルマニュームと私”By 浅井一彦です。ゲルマニュームは四次元の世界よりももっと高い次元の「偶然」というものが存在すると仮定し、その仮定が実現すると考えることなのである。 要は、今までの科学常識では到底知り得ないものであるが、しかし実在するものである。
 このゲルマニューム32が酵素玄 米には沢山含まれているのです。
 この本を読みますと、酵素玄米がいかに偉大な食べ物なのかが良く分かります。初版は昭和50年9月1日ですから、古本屋さんに行かなくては見 つからないとおもいます。
 著者は浅井一彦です。発行所は有限会社 玄同社、きららビルと成っております。探すことが出来ましたら是非とも読んでください。私はこの本を 読んで、今までも信じて続けてきましたが、この本を読んでさらに、酵素玄米より他に健康な食事法はないと思っています。>

(私)早速,”ゲルマニュームと私”By 浅井一彦の中古本をアマゾンから注文しました。また,下記浅井先生の数奇の運命と研究の成果が判ります。
 余談ですが,先月NHKが放映したイギリス製作の映画「神の方程式」によると,この宇宙は10次元なのだそうです。まだ完全に解明されていないようですが、原子転換などもその次元の話しなんでしょうか!

ゲルマニュームの合成に成功した浅井一彦物語
http://www.asai-fc.com/about-ge/story.html

ーーーーー東京・表参道で不耕起栽培の公開セミナー!

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ーーーーーキャロライン・ケネディー大使とアメリカ

 唯臥独村様より前号について本音のコメントを頂きました。

<『原爆投下後の街並を見た外国人の反応』では、広島・長崎の原爆投下を殆どのアメリカ人は正当化しているようですね。イギリス人やフランス人など、白人の多くもその傾向があるようです。
 アメリカのキニピアック大学が今年8月に発表した世論調査によると、米国人の約3分の2が原爆投下は正しかったと考えていることが明らかになったとのこと。

 当時の多くのアメリカ高官が原爆投下は必要ないと考えていたことは『ああ、広島・長崎  その4(日本人再生)』(2010年8月)に書いた通りですが、日本人はなぜもっと朝鮮人や中国人のように怒らないのでしょうか。彼らは日本人による「でっち上げ」を知りながら拳を振り上げているのです。
 原爆投下は「でっち上げ」ではなく紛れもない事実なのですから、アメリカに向かってもっと怒っていいはずです。ところが、被爆者やマスコミの怒りは日本政府に向けられ、いまだに補償を求めた訴訟が続いています。何とも不思議な国民です。

 従軍慰安婦問題に関する朝日新聞のデタラメについてですが、靖国問題を中国に焚き付けたのも朝日の加藤千洋記者(http://xianxian8181.blog73.fc2.com/blog-entry-41.html   )で、南京大虐殺紀念館における田辺誠のような人物もおります。
 どうして日本には自分の国を売るようなこんな人物が多いのでしょうか。>

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2013年11月16日土曜日

蓼科だより・318号〜田舎暮らし情報

★ーーーーーーーーーーーーーーーー2013年11月16日(土)★
★テーマ:小屋の移動,玄米を究める,不耕起栽培の東京セミナー,

     ♥信州,ケネディ新大使,日本と中国
★ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー★


 このところ,断続的に田んぼ返却のための準備を進めています。
 去る月曜日には3m×5.5mの休憩小屋を7トンユニック(クレーン付きトラック)に積んで自宅脇の空き地に移動しました。親戚筋にこのような作業の達人がいるので助かります。交通が増える前にやろうと,朝5時起きで実行でした!

 機械力はスゴイと改めて思いました。積込むと高さは4mにも達しますので,よくこんな大きなものが吊れたものだと感心します。移動途中,電線が引っかかる場所もあるので,電線を持ち上げて通過したりして慎重な運転が要求されますが,無事移動できました。

 明朝は,やはりユニックで道具小屋と簡易トイレを移動します。
 木曜日からはハウスの内部解体を始めました。月曜日には,シルバー人材センターから二人助っ人をお願いして,長さ20m程のビニールハウスを1日で解体してしまう予定です。

 楽しみは,田面の落水後も水を通してあるビオトープからドジョウを捕ることです。田んぼの端に巾50センチほどの水路を作ってあるのです。ビニールハウスの解体が済んだら,ぬかるみを掘り上げドジョウを手づかみします。小さいのは柳川に,大きいのは甘煮にして正月用にとっておくつもりです。酒の摘みには最高です!
 次の田んぼのためにドジョウとタニシの種も確保しておくつもりです。

ーーーーー玄米を究める!

 玄米食20年,長岡式にして7年の体験を持つUさんのご指導を頂き,玄米についてかなり判ってきました。
 玄米は,籾を籾すり機にかけて籾殻を取り除いた状態のものですが,籾殻の取り方,つまり,機種やオペレーターの加減により結果が違うことが判りました。

 結果とは,玄米の表面にある果皮の残量の違いのようです。私の体験からすると,従来型の粗い籾すりですとほとんど100%果皮が残りますが,籾のままのものや未熟米が混じってしまい玄米食には向きません。
 片や,性能の良いと言われる新型の籾すり機でやると,殻が取れない籾は一つもなく未熟米も僅かになり,きれいな仕上がりになりますが,これを長岡式で炊いてみると発酵の進行も食味も少しですが劣るのです。

 これは言い訳ですが,それでも従来の圧力釜による玄米よりは遥かに美味しいと思います。それは,今までに10人以上の方々に試食してもらいましたが異口同音に好評価を頂いたからです。

 実は,色彩選別機という高価な機械があり,玄米をそれにかけると籾のままのものと未熟米は取り除くことができます。しかし高価なのでこの近くにはありません。
 当面の結論として,籾が混じった玄米はやはり頂けませんので,近くに色彩選別機が入るまでは農協の新型籾すり機の玄米を販売させて頂きます。仲間のMさんのところに近々入る予定なので期待しているところです。

ご参考までに「お米の構造と栄養素」をご覧下さい。

ーーーーー東京・表参道で不耕起栽培の公開セミナー!

 ほたるの居る田んぼを創る会のメールから転載します。
 どなたでも参加できます。下段のURLからお申し込み下さい。
 自然の摂理から学ぶ生命の科学だと思って下さい。
 ちょっと飛躍しますが,子育てにも参考になると思います。植物を育てるのも子どもを育てるのも基本的は同じだと思うからです。

< さて、当普及会の広報活動の一環として、今年3月に東京渋谷で代表園原さんの講演会を行い、大変好評を博しました。そして今年のお米作りも終了し、第二弾ということで、12月7日(土)にセミナーを同じ東京渋谷・表参道にて行いたいと思います。

 今回は発芽玄米炊飯器を使用した会員の皆様の不耕起米食べ比べイベント、当会が実施しています食味検査の概要やチェックポイントの解説なども行います。
 ホームページからのお申し込みは以下をクリックしてくださいませ。
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ーーーーー♥信州(あいラブしんしゅう)!

 「楽園信州」は長野県のメルマガです。そこに,”田舎暮らし”を考える人にとって多いに参考になる特集「♥信州(あいラブしんしゅう)」があります。下記URLからご覧下さい。信州各地に他県から移住した皆さんの思いと体験が書かれています。

http://magazine.nagano-ken.jp/c633.html

ーーーーーキャロライン・ケネディ氏に期待!

 昨日午後成田空港に到着したということですが,ケネディという名前のせいでしょうか,何となく親しみと期待を感じます。新しい日米関係を構築して頂きたいものです。
 私はケネディというと,キューバ危機を描いた映画「サーティーンデイズ」を思い出します。そしてアメリカを考えようとすると「原爆」のことが浮かびます。 

 今まで,読んだことがありませんでしたが,「原爆投下 アメリカの世論」でインターネットを検索してみました。たくさんの項目がありましたが,視聴率の高い方から二つばかり拾ってみました。
 世界からコメントが寄せられており,考え方と価値観の多様性に驚きます。

原爆投下後の街並を見た外国人の反応。
http://blog.livedoor.jp/zzcj/archives/51803418.html

米国民の6割「原爆投下は正しかった!」知らされていない事実!米高官は「原爆は必要なかった」と証言!
http://www.youtube.com/watch?v=yUAe8PgdY5Q

 新大使には『Mirror for Americans: Japan』 (アメリカの鏡・日本・ヘレン・ミアーズ著)に対する所感をお聞きしたいと思っています。

ーーーーー米軍がレポートする慰安婦の実態

 国際派日本人養成講座11/3より引用しました。「・・・」は,中略の意味です。

< 米軍情報部は、北ビルマのミチナ慰安所で収容された慰安婦からの聞き取りをもとに、以下のような報告書を残している。

 女性たちはブローカー(および経営主)が、300~1000円の前借金を親に払って、その債務を慰安所での収入で返還している。経営者との収入配分比率は40~60%、女性たちの稼ぎは月に1000~2000円、兵士の月給は15日~25円。

 慰安婦たちは、通常、個室のある二階建ての大規模家屋に宿泊して、・・・寝起きし、業を営んだ・・・彼女たちの暮らしぶりは、ほかの場所と比べれば贅沢ともいえるほどであった。
 慰安婦は接客を断る権利を認められていた・・・負債の弁済を終えた何人かの慰安婦は朝鮮に帰ることを許された。
・・・ ちなみに文玉珠さんは、平成4年に日本の郵便局を訪れ、2万6145円の貯金返還の訴訟を起こして敗れている。千円もあれば故郷の大邱に小さな家が一軒買えると体験記で述べているが、現在の貨幣価値なら、4~5千万円程度の金額を、3年足らずで貯めたことになる。

「従軍慰安婦」というと、海外では"military sexual slavery (軍用性奴隷)"などと呼ばれるように、日本軍によって郷里から強制連行され、戦地では何の自由もなく、もちろん無給で、ひたすら兵士にもてあそばれた、というイメージが定着している。
しかし、この米軍の報告書では、まったく違う実態が報告されている。一体、どちらが真実に近いのか?

従軍慰安婦問題に関する朝日新聞のデタラメが解説されています。
http://blog.jog-net.jp/201309/article_6.html >

ーーーーー日本(人)と中国(人)の違いが良く理解できる!

 上海で日中ビジネスのコンサルタントをなさっている高田様から表題について納得の情報をPPTで頂いております。ご希望の方はこのメールの返信でお知らせください。別送致します。

 ごく一部を下に引用します。

< 5.反日感情  ⇔ 嫌中感情(日本にとっては)
1)中国の脅威は漠然と認識してきたが、所詮貧乏な後進国中国と思っていたら、知らないうちに、日本の経済を脅かす存在になってきた。尖閣問題などでも権益のぶつかりあいが見えてきた。
 
2)歴史問題、靖国問題について、日本は、外交上は押しこまれる一方である。日本人として釈然としないところが大いにあるが、かといって、正面から反論するに足る自己の歴史認識が熟成されておらず、イライラが募るばかり。反日デモ、尖閣列島における漁船の衝突に至りこうした気持ちは極限化している。
 
3)これまであれほど経済援助してきたのに、全然感謝されていない。歴史問題は水に流してもらいたい。
4)中国とビジネスをして中国人に騙されたという人が結構いて中国人に対する不信感を助勢している。
5)中国ビジネスにより業績を上げている企業とそれに関係のない日本の一般大衆の感覚にはギャップがある。
6)今後、日本における中国人、中国企業のプレゼンス拡大によりさらなる摩擦を生む可能性あり。 >

(私)やはり外から日本を見ることが大切だと痛感します。あくまでも私の主観的な理解ですが,中庸を得た日中論だと感じています。
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2013年11月10日日曜日

蓼科だより・317号〜田舎暮らし情報

★ーーーーーーーーーーーーーーーー2013年11月9日(土)★
★テーマ:タニシのおつゆ,長岡式酵素玄米,農業振興,

     自殺の現実,
★ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー★

 3日毎位に雨がるので畑と田んぼが乾かなくて困ります。田んぼをお返しする為にビニールハウスと小屋の片付けをやっていますが,日頃刈らない部分の草や茅が結構ありました。乾いたら火をつけたいのですができません。
 片付けで田んぼを歩いていて,タニシをたくさん拾いました。2~3日きれいな水に入れてから洗ってみそ汁にしていただきます。「美味いもんだよ,タニシのおつゆ!」と昔から言われますが,本当に美味しいです。晩酌のつまみには最高です。もちろん,無農薬の田んぼだからいいのです!
 タニシが好きだという友人にも分けてあげました。

 遅れていたタマネギの定植も半分終りました。ダイコンの育ちが悪くて心配しています。いつもより念入りに堆肥と燻炭を入れて1ヶ月以上前に土づくりをしたのですが,何故か育ちにムラがあり悪いところが大半です。去年からお借りしている畑ですが,難しいものです。課題が一つ増えました。

ーーーーー驚異の長岡式酵素玄米!

 去る3日(日),川越市の長岡式酵素玄米の普及をしている太陽の家に,Mさんと二人で講習に行ってきました。この訪問についてMさんが素敵なリポートを書いてくださったので引用させていただきます。

< 館長の新井郭之さんご夫妻の説明で、講釈と処方を見学して、試食も戴いてきました。炊きたても、発酵3日後もとても美味しかったです。

創設者は長岡勝弥医師で、酵素の効能を発見し、酵素玄米を広める為に、山形から川越に越してくる途上に、お亡くなりになられたそうで、それが40年ほど前のこと。

このくだりは下記ブログ「たてしな元気畑の朝までわくわく」に判りやすく書かれていました。何とその方は立科町の住人で知人なのにビックリです。
http://shinshu.fm/MHz/11.33/a02048/0000030938.html

玄米を自分の酵素で発酵させるという、完結した方程式が40年も前に発見されていたことが驚きで、医師でありながら余生を酵素玄米食に捧げようとした長岡勝弥先生に、岩澤信夫先生と同じ尊敬の念を抱きました。

霊能力者の高橋信次氏との邂逅が、彼をしてこの道に進むきっかけだったようで、今でもその陰が読み取れましたが、後継者の新井郭之氏がその後生涯を割いて、教えを正確に伝えていることについては、これまた尊敬すべき行為と感心致しました。

さて、その発酵玄米ですが、日本不耕起栽培普及会でも会報9月号において、紹介をされていました。

玄米を自分の酵素において発酵を促し,3日の後に最良の状態に醸し、以後10日くらいまでに食すべしと言うところは、どの炊飯器においても似た説明で、私は糀を醸せますので、それらの説明や処方に合理性を見いだしました。
 
「『無農薬の玄米を炊き』『発酵させて食す』このことが、完結した食事法であること。」が、無農薬の米をつくることの最終形であるとの意識を強くし、私は、この処方を科学的に説明することで、「ほたるの田んぼ」を広め、消費者に健康と希望をおわけする仕事をする。と、決めました。>


(私)わたしは講習の終了後,長岡式の炊飯機具一式を注文して帰りました。一昨日その一式が着払い宅急便で届きましたので,その夜と昨夜と連続一升づつ炊きました。炊き方は講習と受けないと理解が難しいので,妻にはやらせず自分でマニュアルを見ながらやりました。
 専用の電子ジャーには2升分はいるので,炊きあがった玄米飯を左右に分けて入れて観察しながら進めます。3日おいてから食べなさいと指導されていますが,2回目のからそうすることにして最初に炊いたのは翌朝からいただいていますがとても美味しいです。

 玄米を嫌っていた妻も喜んで食べています。前回書きましたが,「こんなすばらしい味の食べ物が体に悪い筈はない!」と本気で思っています。酵素の力は,体力だけでなく精神にも良い影響を与え,バランスの良い人間力をつけてくれるのではないかと期待しています。
 昨日テレビで,楽天のマー君が「下半身を鍛えることによって復調した」と語っていましたが,技術も思考力も大事なのは基礎体力だと思います。
 基礎体力があって,内蔵に酵素力があれば,病気の撃退もできる筈と感じています。 
ーー
 そして,不耕起の仲間と話しました。せっかく無農薬でお米を作っているのだから,今後は玄米を主力に販売させて頂こうと。
 玄米食には賛否両論諸説がありますが,「無農薬玄米が良い」という点では共通しているからです。そして,無農薬玄米の生産量は非常に少ないからです。

 無農薬玄米販売用の下記ブログを作りました。
 もちろん,従来通り白米も販売致します。
 お買上げ,宜しくお願い申し上げます。


ーーーーー農業振興ビジョン・パブリックコメント

 10月に立科町から立科町農業振興ビジョン・パブリックコメント実施についての通知が部落長(区における今年の私の役目)に届きました。来年度から始まる6カ年計画を策定するためということです。
 法律の分類によると私も一応「販売農家」(30アール以上の耕作をしている)であり「専業農家」(世帯員の中に兼業従事者がいない)でもありますし,農業の行方は大切な問題だと思っているので町が示している素案の内容を町ホームページで確認してみました。

 素案の根拠になっているのは,農水省の「農林業センサス 」,「 生産農業所得統計」と、「町農林課調査データ」でした。
 それらのデータは,ほとんどが既知のことではありましたが,余りにも虚しい統計数字にため息がでるばかりです。統計数字そのものに意味を感じられないからです。これらは農業統計ではなく,農家統計です。ですから,これらの数字をいくらながめても農業にはつながらないと思うからです。

 例えば,農家数の統計がありますが,専業農家がこの数年著しく増えていますが,それは兼業であった人達が退職して兼業でなくなったから自動的に専業になったというだけであることは明白です。
 販売金額規模別の300万円以上は全体の30%しかありません。しかもこれは売上であり,所得ではありません。農業機械・設備・種苗・肥料等の経費を引いて生計を立てることを考えれば,最低売上で1000万以上は必要でしょう。1000万円以上は5.3%しかありません。

 農業者と言えるのはこの5.3%だけではないでしょうか。あとはただの農家です。
 農業政策とはこの5.3%の人達のことを考えることであって,それで飯を食っていない95%の人達のことを考えることではないと思っています。

 更に,農家数の統計というのがありますが,年々減っています。これを普通の感覚で読むなら,減る=悪くなっていると受けとられますが,OECD加盟国等の統計を見れば一目瞭然ですが,全く意味が違います。
 日本は農政の頽廃により農業生産性が低すぎて,農家数,農業従事者がダントツに多過ぎるのです。であるなら,減ることは良いことになります。それは,農業で飯を食っていない農家が農業の一員としてカウントされているからです。

 公的機関が統計を発表するということは,社会を良い方向に導く為にすることでなければならない筈。農水省のやり方は,統計が意味をなしておらず,大手デパート・ホテルの食品偽装表示と同じではないかと感じています。
 何故そうなっているのでしょう。1180戸/2791戸=42.3%。これは立科町の農家比率ですが,全国的にも似たようなことが言えるわけす。この大票田を逃したくないから,地方政治家と農水省官僚とJAは,農業をしていない95%の農家を手放さず,そこになにがしかのお金が届く仕組みを維持しているのです。
 ですから,零細な私も補助金を頂けるのです。TPP反対運動もこのシステム維持のためだと思います。

ーーーーー本当にヒドい!日本の「自殺」の現実

 前回の「自殺者1万人を救う戦い」について三重県のN様から深刻なコメントを頂きました。
< 私は過去に友人を自殺でなくしており、何故あの時何もできなかったのだろうと、30年近く経った今でも思うことがあります。
そして、今はアルコール依存症だった友人に寄り添い、時々精神科へ通っています。(過去2年間は、入院中の時も通院の時も週に一度は付き添っていましたが、随分良くなりましたので、今は時間のあるときだけです。)

そこでは本当に様々な患者さんに出会いますし、映画の中でも紹介されていましたが、医師は多忙でクタクタです。幸い、友人の主治医は本当に良くこちらの話に耳を傾けて下さいますので、私たちはそのドクターにお会いするのが楽しみな程なのですが、中にはご自身が体調を崩されて休暇中という医師もいらっしゃいますし、患者さん自身も精神科に通院しているということをひた隠しにしないといけないと感じておられる方が多いようです。

この2年間で私が見聞きして来た精神科は、とてもじゃないですが、自殺者を減らせるような環境にはないと感じています。
苦しんでいる方を目の当たりにして何とか出来ないかと思っても、彼らにずっと寄り添う覚悟がなければ、結局は救えない、つまり中途半端な気持ちでは関われないと言うのが事実かと思います。
今回この映画を見て、多くの方を救うことは不可能ですが、私にできる唯一の事は、かけがえのない友人にこれからも寄り添って生きて行くことだと思いました。>

(私)更に,T様が次のようなコメントを下さいました

< 日本の自殺者の公式発表は年3万人。でもこれはウソ。他国は変死の50%を自殺に集計している。変死者は15万人だから、3+15÷2=10.5万人という。この式が真であるとすれば、人口比率で異常なダントツ。高齢化社会を引いてもダントツ異常値。

住宅ローンでも個人が保証をしなければならないのは、日本だけのようです。韓国でもノンリコースといって、住宅を担保にとって債務者は返せなくなったら住宅をてばなせば、それで終わり。欧米では常識ですよね。

企業の借入でも代表取締役が連帯保証するのは日本だけのようです。連帯保証するから、企業倒産=個人破産⇒再起ほぼ不可能⇒自殺という関係もあるようです。日本の金融秩序はある意味人の命で維持されている。

ある意味日本は怖い国ですね。この個人の連帯保証制度は、日本では敗者復活が効かない背景になっており、日本の閉塞間のひとつの原因かもしれません。>

(私)次のようなコメントも頂きました。

< 命を担保にローンを組ませるとは、ある意味よく考えたものですね。社会は完全に病んでいます。人の命を何と思っているのかと、怒りを通り越して呆れてしまいますが、私の見た精神科でさえ、患者さんをモノ扱いしているのですよ。
人権なんてありゃしない。苦しんで苦しんで行き着いた所にも彼らの居場所は無いのです。薬漬けにされて、身体の自由が利かなくなるとなおさらです。諦めて失望して…。酷い話です。

(私)たくさんのコメントをありがとうございました。
「人間を幸福にしない日本というシステム」の問題ですね!

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世界のまちづくり・都市づくりの原則を判りやすく開設したセミナーの記録
英国・ドイツの”まちづくり”-1
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2013年10月27日日曜日

蓼科だより・315号〜田舎暮らし情報

★ーーーーーーーーーーーーーーーー2013年10月26日(土)★
★テーマ:神津島の姪,田んぼの返還,酵素玄米,

  たかすけのお米,松枯れ・県民の集い,気になること
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 今日昼過ぎに,立科町ではわずかですが日が差しました。

 伊豆諸島の神津島に私の姪が漁師の家に嫁いでいます。年末に初産を控えているので心配です。その神津島村にも避難勧告が出たようです。
 こんな時,山国信州は自然の要塞に守られて安全であることをありがたく思います。海はその広大さと豊かな海産資源に恵まれますが自然の脅威も凄まじいです。一番は津波,二番が台風でしょうか。

 信州は冬が厳しいですが,津波はありませんし,台風も大きな被害を出すのは数十年に一度です。信州が男女共に長寿日本一であることは,恵まれた自然環境に大きな要因があるのではないでしょうか。

 神津島の姪に電話しました。何と,「避難勧告がガンガン流れているが誰も行かない!」という返事!いったいどうなっているのでしょう。きっと住んでいるところが安全なところなんでしょう。
 羹に懲りて膾を吹く(あつものにこりてなますをふく)とか,オオカミ少年とかが頭を過ります。

 大島町でお亡くなりになられた皆様のご冥福をお祈り申し上げます。
ーー
 ある程度予期してはいたのですが,ひとつ難題が発生しました。今お米を作っている田んぼをお返ししなければならなくなってしまいました。お借りした相手はお年寄りだったのでず〜と貸して頂けると思いこんでいたのですが,息子さんがやりたいと言い出したようです。

 その田んぼで5回米づくりしました。2回目からは無農薬でつくり,3回目からは無農薬・不耕起栽培にし,今年ようやく並の収穫を得ました。
 土づくりもできたところなので,とても残念ですが仕方ありません。しかし,不耕起栽培のノウハウをかなり取得できたので,新たな田んぼで慣行農法からの転換手法を研究しようと企んでいます。

 問題は,お返しするのに工事をしなければならないことです。10年以上も前のことですが,イチゴ栽培をやった時に,20%ほどの部分に土を入れて30センチばかり高くしてあったのです。休憩小屋とビニールハウス一棟を撤去し,その土を取り除かなければなりません。

 以前に仲間が客土したいという話しがあったので相談しましたが,今年は予算がなくてできないとのこと。そこで,行きつけの人気茶房ユシカフェに行って情報を流すことにしました。
 以前に何回かこのカフェのことを書きましたが地域の人気店です。マスターはお若いのですが,祖父の住まいを上手に手入れして田舎らしさを演出しています。昔のミシンもテーブルになっています。
 マスターは自然食に拘ってすてきなコーヒーと軽食を出してくれます。何よりも彼のセンスとマナーの良さに感心します。

 彼の煎れてくれるコーヒーを飲むと癒されます。エクセレントです。県外からもわざわざ訪ねて来られる方もいて驚きます。下記URLは2008年に私がYoutubeにアップロードした動画です。

 本題に戻ります。マスターに「土の欲しい人,いないかな。150m3ほど捨てなきゃいけないんだよ」と話したトタン,「ある,ある,土の欲しい人がいますよ」とのこと。「え!ほんと!」,一瞬信じられない気持ちでしたが,「今,電話してみるよ」と言って,「今,来るそうです」と。

 日頃お馴染みで無肥料で米を作り続けているUさんでした。本人が欲しいのではなく,やはり仲間から相談されて応援しているというお話でした。旧望月町内ですが,砕石を入れてしまった畑に客土して畑に戻したいということでした。
 話しがまとまりました。こちらではバックホーを用意して積み込みをする。先方は4トンダンプ2〜3台で取りに来てくれる,ということになりました。私も経費が半分ですみますし,先方もありがたいと言って喜んでいます。

 たったこれだけの話しですが,自分一人でこの情報を見つけようとしたらほとんど不可能です。ユシカフェには農業者の常連が多いのですばらしい情報交換の場になっています。少量ですが,野菜や卵などの生産物の直売所にもなっています。
 本当にありがたく,感謝です。
ーー
 玄米食についてメル友から様々な情報を頂きます。次のようなメールも。
 「奥様は、胃が弱いとのこと。我が家で行っている酵素玄米なら多分奥様も大丈夫だと思います。
詳しくは私の家内にお問い合わせください。」として 奥様の携帯とメールアドレスを知らせて下さいました。

 又,違う先輩からは「脱穀の成果が楽しみですね!「酵素玄米ガマ」を購入しました。発酵させるためには無農薬の玄米が必要だそうです。お譲り頂けると期待しています。」とあり,食用玄米20kgのご注文を頂きました。
 そして昨日,その窯で炊いた私の玄米をご馳走になりましたが,とても柔らかく炊きあがっていて美味しかったです。これなら胃の弱い人でもいけると思います。

 先輩が使っている窯は「酵素玄米Pro2」という韓国製のものでした。ネットで調べてみましたが日本製のこの種の電気釜はまだなさそうです。

 圧力鍋を使った酵素玄米の炊き方という下記ページもありましたが,読んでみるとかなり面倒で時間(7時間?)がかかりますす。現在,一般的にはこの方法が普及しているようです。上記の電気釜はまだあまり普及していない感じです。

 しかし,酵素玄米などという新しい言葉に遭遇して混乱しています。
 ネットでいろいろ読んでみるといろんな解釈があり,酵素玄米より発芽玄米の方が良いと書いてる人もいますが,私の既知を総合すると酵素玄米が良いと思っています。
 この論点の違いは,フィチン酸とギャバの働きの解釈の違いにあります。
 ご存知の方,ご教授をお願い申し上げます。

 ですが,一番の問題は玄米そのものです。自治体が認証している特別栽培米というのがありますが,農薬も化学肥料も6割減でしかありません。
 これに関して自然栽培で売っている株式会社ナチュラル・ハーモニーが下記URL「玄米の見分け方」を掲載しています。ごく一部ですが農薬について書いている部分を引用します。下記URLに詳細がありますが,私はこの自然栽培に多いに興味を持っています。

< 農薬はお米にとって「薬」。人にも動物にも植物にもいえることですが、元気なお米とは病気にならないもののこと。強くて病気にならないからこそ、農薬を必要としないというわけなのです。
 このことから「有機野菜」が人気で安全な食べものの象徴のようになっているのですが、その実態はというと……、なんと、約30種類の農薬の使用が許されているのです!

 「えっ!知らなかった」,「有機農産物イコール無農薬だと思っていたわ」なんて方も多いのではないでしょうか?そう思われても無理はありません。実はほとんどの方が見落としていたり、混同している事実なのです……

 つまり、この約30種類の農薬ならば、たとえ100回使ったとしても、「有機米」、「有機農産物」と名乗っても良い、こうしたことになるのです。問題は農薬の使用に対する「表示義務」がないことです。>

 私や仲間が有機認証をとろうとしないのは,上記のような理由があるからです。意味がないとは言いませんがものたりないのです。
 ですから,有機栽培米は無農薬ではありません。
ーー
 前回のメルマガから,「たかすけのお米」の販売を始めました。
 おかげさまで5名様からご注文を頂きましたが,年内には何とか売り切りたいです。
 私の米は,玄米食にお使い頂くのが一番良いと思っています。
 本当の無農薬だからです。健康は安全な食で確保しましょう。

 最低5kgから,5kg単位で20kgまで発送致します。
 定期的な予約発送も承ります。
 販売の詳細については,下記デーランボーのURLをご覧下さい。
 私の貴重な稼ぎです。
 ご注文をお待ちしております。

http://daylanbo.blogspot.jp/2012/11/blog-post.html
 
ーーーーー松枯れ関連の新情報

 村山様から「松枯れ農薬空中散布を考える県民の集い」という学習会の情報を頂きました。
 挨拶文の一部を引用します。詳細を知りたい方はお知らせください。文書を別送致します。

今回は長野県の松枯れ農薬空中散布実施に対応して、その問題点などを探ります。各々の立場からは、”空散問題の本質”が報告・解明される予定です。今回は空中散布問題が客観的に総合的視点(人間健康分野・自然環境分野・防除効果分野・推進方法分野)で解明します。

日時 平成252013)年1124日(日) 開会1330~終了1630
会場 長野県松本文化会館(キッセイ文化ホール)
主催 長野県空中散布廃止連絡協議会(会長  河原田和夫)
参加費 500円(高校生以下は無料)
《お申し込み・お問い合わせ先》
事務局:〒389-0813  長野県千曲市若宮448-7 池田靖子気付
電話 026-275-2094   携帯電話 090-9294-5003  E-mailk.mirai@hb.tp1.jp

ーーーーーこの数年,気になっていること

 この数年,報道の度に気になっていることがあります。 公務員,学校の先生,大企業等の末端社員が個人的な反社会的行為をした時のことです。或いは有名人の家族が問題を起こした時です。

 今週も教員の不祥事がありましたが,校長と教育委員長がテレビ会見で謝罪していました。謝罪しているというより,マスコミと世間の圧力で謝罪させられていると言った方が合っているように感じます。

 気になるというのは,この動きに全体主義への傾倒を感じているからです。
 何故なら,個人の問題をその個人が所属している組織のトップが責任を取るということは,そのトップは末端の構成員の私生活まで監督指導しなければならなくなるからです。
 責任をとらせるということは,裏返せば権限を与えることになります。私生活を管理監督する権限を持たせることは,個人の尊厳と責任という民主主義の根本を否定するものだと思うからです。

 つまり,個人の尊厳と責任の放棄につながるのではないでしょうか。
 何故,教諭が退校後酔っぱらって起こした不祥事をその学校の校長や教育委員長が謝罪しなければならないのでしょうか。世論がそういう現象を望んでいるように感じられるのが恐ろしいのです。

フッターーーーーーー

世界のまちづくり・都市づくりの原則を判りやすく開設したセミナーの記録
英国・ドイツの”まちづくり”−1
http://www.youtube.com/my_videos?o=U&pi=1

農楽のすすめ!
http://tateshinadayori2.blogspot.jp/2011/08/blog-post_26.html

”田舎暮らし”動画がYoutubeに300本以上
http://jp.youtube.com/user/takasukey

メルマガ「蓼科便り」のアーカイブス
http://tateshinadayori2.blogspot.com/
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