2015年7月26日日曜日

蓼科だより・405号〜田舎暮らし情報

★ーーーーーーーーーーーーーーーーー2015年7月25日(土)★
★テーマ:オニヤンマ、ペンキ塗り、野菜のこと、欧州視察、
     安保法制論議、ドイツの原発、中国脅威論
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 今週月曜日でした。オニヤンマの定期訪問を確認しました。この時期になると、毎日数回、裏庭に出る掃き出し網戸に、ツンツンと突くようなしぐさをして訪れます。大きくて、逞しくて、子供の頃見たB29をいつも連想します。

 いつもの通り、Wikipediaでオニヤンマを読んでみると、とんでもない人につながっていました。

<オニヤンマ(鬼蜻蜓、馬大頭)、学名 Anotogaster sieboldii は、トンボ目・オニヤンマ科に分類されるトンボの一種。日本最大のトンボとして知られる。学名の種名"sieboldii" は、日本の生物研究に功績を残したフィリップ・フランツ・フォン・シーボルトに対する献名である。

・・・シーボルトは、9月にロッテルダムから出航し、喜望峰を経由して1823年4月にはジャワ島へ至り、6月に来日、鎖国時代の日本の対外貿易窓であった長崎の出島のオランダ商館医となる。
・・・出島内において開業の後、1824年には出島外に鳴滝塾を開設し、西洋医学(蘭学)教育を行う。日本各地から集まってきた多くの医者や学者に講義した。代表として高野長英などがある。・・・>

 黒の身体に、大きなギラリとした緑の目、身体には黄色の縞模様。全体が光っていて見事です。どこに棲息しているのか判りませんが、恐らく、家の脇をながれている小さな水路の中でしょう。

 それ以来、立科でも暑い日が続いています。日陰でも30℃もあり、じっとしていても汗が出てきます。午前中は、我慢して畑で作業しますが、午後は陽がかげるまでパソコンです。
 ところが、この炎天下にとんでもないこともやっています。屋根のペンキ塗りです。以前にこのことを書きましたが、アカシヤの花で中断し、その後長雨が続き、やっと数日前に再開できました。ですが、屋根の上です。熱中症になるといけないので、午前中の1時間だけにしています。お盆までには終らせたいと思っています。

 今年の野菜づくりがうまくいってません。妻に叱られる毎日です。春の苗作りに失敗したのが大きな原因です。今反省すると、天候の悪さもありましたが、自分で作った培土に問題があったのだと思います。苗のできが非常に悪かったです。
 もう一つ気になっているのが、稲の分げつが悪いことです。4枚ある田んぼの内、3枚はまあまあかなと見守っているのですが、一番大きな田んぼが最低の状況です。やはり、苗のできに問題がありました。いつもより細かったのです。苗八作とよく言われますが、本当です。

 ですが、トマト、トウモロコシ、大豆は順調です。これで見返してやろうと目論んでいます。トマトは今日初収穫しました。大豆は4種類作っていますが、今、土寄せをしているところです。トウモロコシはもう2週間もすれば食べられそうです。お盆にくる孫達に丁度良いのかもしれません。

ーーーワイン用ブドウの樹を植えている人を発見!

 数日前でした。山沿いの荒廃農地の様子を見て歩いていた時に、未だ小さなブドウの苗木がきれいに植えられている畑を発見しました。そこは、もう40〜50年前に生食用のブドウ団地として大々的に開発された場所でしたが、失敗し、ごく一部を残して荒廃地になっていたところです。

 その主さんがちょうどいらして、お話させて頂きました。お聞きすると、元銀行員さんで東京から昨年立科町に引っ越され、昨年からそこの畑で、ワイン用ブドウを植え始めたとのことでした。既に、1000本以上植えられたそうです。立科町でワイン用の樹というのは初めてだと思います。なんだかすごく嬉しくなりました。
 まだ1メートル足らずの樹ですが、新しく建てられた棚のワイヤーに添って整然と並んでいる緑の風景はとても美しいです。玉村豊男さんのワイン学校に通いながらと仰っていましたが、「スマート・テロワール」構想の立役者になれる方だと勝手に思い込んで期待しています。近日中に懇親会をさせて頂くことになっているので楽しみです。

ーーー欧州「最も美しい村」視察:参加者募集のお知らせ

 NPO法人「日本で最も美しい村」連合の募集です。昨年行われた視察の記録DVDを頂いていますが、素晴らしい視察です。地方創生には欠かせない、人生観が変わるほどのインパクトがあると思います。
 10/18〜10/26、フランス北東部とドイツ南部訪問、費用60万円。
 但し、「日本で最も美しい村」か「スマート・テロワール」に関心があり、勉強したいと考えている方に限ります。残念ながら私は行かれないのですが、詳細の資料は頂いておりますので、お知らせ頂ければ、メール添付でお送り致します。

ーーー安保法制議論の無意味さ:
 HAL通信7/15より引用させて頂きました。

<・・アニメの宮ざき駿監督が、安部首相を「愚劣」と呼んで批判した。反対意見を述べることは個人の自由であるが、反対派の人達の発する言葉が、どんどん暴力的になることが気にかかる。

これでは、抗議と言うより、アジテーションになってしまう。かって、大学紛争が吹き荒れた大学構内で、さんざん聞かされたフレーズである。宮崎監督のような方までが、こんな荒れた言葉を使うとは、とても残念に思う。

野党やマスコミは、「国民の理解が得られていない」と、そればかりを強調するが、国民の理解とは何であろうか。野党の主張する「戦争になる」とか「徴兵制につながる」とかいう極端な主張のほうが「国民の理解が得られている」と言うのであろうか。

このような、ワンフレーズの乱暴な言葉で全ての議論を封じてしまう「言葉の独裁」は、マスコミの得意技で、戦前に「鬼畜米英」の言葉で、国民を戦争へと導いたのと同じパターンである。かって、これを利用したのが、小泉首相であったことは記憶に新しい。・・・>
 更に、次のようなコメントも頂きました。
<発達障害の話、考えさせられますね。私の姪もそうですし、知人、知り合いにも多いです。増えているということなのか、それとも、その手の話が表に出てきたことなのか、私には判断が付きません。でも、日本国にとっては、見逃せない問題だと思います。新国立競技場のしょうもない話よりもです。
案の定、安保法案に対する反対が多いですが、マスコミがかなり煽っている感があります。若い人たちに話を聞くと、必要との声が多いのですが、彼らは表立って行動しないし、意思表示もしません。
Netの世論調査などに反応するのは、圧倒的に反対派です。>
(私)は、この考え方に同感です。

ーーー
ドイツの脱原発はマジック(下段にURL)
 これは原発推進派の主調だと切捨てずに読んだ方が良いと思います。正直言ってこの主調が正しいのか私には判断できませんが、数値を元にした冷静な考え方が大事だと考えています。
 第一次大戦の悲惨な記憶が厭戦気分を生み、その厭戦気分・世論が第二次大戦の原因になってしまったという苦い歴史があることを忘れてはいけないと思います。

<・・・原発を再稼働させるときに、「100%安全」でないと地元住民は納得しないという人もいるが、どれだけ安全でも「絶対安全」はあり得ない。「絶対安全」という「安全神話」が蘇ってきているのはおかしい。

日本では100%かゼロかという議論が多過ぎる。現時点で最良のものを選択し、より良い技術が出てきたら改良するからリスクをとって稼働する、という考え方がないと、これからも新しい技術や知恵が出ても、今のもので安全といったではないかとなってしまう。・・・>

(私)原発が無くてもすむならそれにこしたことはないと考えていますが、現実としては、私はこの考え方に同調します。完璧な制度も機械も人間もこの世には存在しないからです。
 農薬にも同じことが言えると考えています。使わない方が良いでしょう。しかし、農薬が人類を飢餓から救ったという大きな一面があることも事実だと思います。飢餓が戦争の大きな原因であったことを考えれば、戦争を抑止してきたとも言える筈です。私自身は有機栽培ですが・・。

「これ以上の電力料金アップは避けたい、
ドイツの脱原発はマジック」
http://wedge.ismedia.jp/articles/-/5182

ーーー6月末にワシントンに4泊して、帰国した。 安倍政権は、集団的自衛権のために徒に中国危機を煽っているという見解が多く見られますが、本当にそうでしょうか?下に引用した加瀬先生は安倍の手先でアメリカの回し者なんでしょうか。菅官房長官の中国の油田開発基地問題も安倍政権が作ったデッチアゲなんでしょうか。私にはそんなふうに思えないのです。
 下記は、加瀬先生のブログからの引用ですが、この見方についなびいてしまいますが、私が洗脳されているのでしょうか?だとしたら、どなたか私を目覚めさせてください。

< 滞在中に、中国から楊潔篪国務委員(前外相)と汪洋副首相に率いられて、約400人が繰り込み、国務省で第7回米中戦略経済対話が、2日にわたって開催された。
 ところが、このあいだ『ワシントン・ポスト』紙をはじめ、現地のどの新聞も米中協議について、1行すら報じることがなかった。テレビもまったく取り上げなかった。仕方がないので、私は3日にわたって、国務省のブログで、内容を検索した。

 東京に戻ったら、日本の各紙が連日、米中対話について紙面を大きく割いて報じていた。・・・

・・・国会では、民主、共産、社民党などが、現実にまったくそぐわない、5、60年前の空想的な議憲論を振り回している。
民主党の岡田代表が「集団的自衛権は必要ない」「北朝鮮がアメリカへ向けてミサイルを発射した場合に、迎撃すべきでない」と述べたが、なぜ「日本安保条約を破棄するべきだ」と、はっきりいわないのか。

国会の安保法制論議は、幕末に長州征伐と馬関戦争に惨敗した後の長州藩を、連想させる。藩論が幕府に恭順しようとする俗論派に固まったのに対して、高杉晋作ら正義派が奇兵隊を率いて、立ち上った。俗論派、正義派は、高杉の命名によるものだ。

 今日の日本にあてはめると、民主党や、マスコミが俗論派であって、自公、維新、次世代の党が正義派となるのだろう。・・・>
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農楽しながら「”田舎暮らし”コミュニティ」を創る
(月刊『ザ・フナイ』より)
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無農薬玄(白)米の販売
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籾殻燻炭の販売
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蓼科だより・404号〜田舎暮らし情報

★ーーーーーーーーーーーーーーーー2015年7月18日(土)★
★テーマ:イトミミズがいた!除草の成功、トウモロコシ、
     発達障害、光も音もない世界、
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 イトミミズがいました!前回のメルマガで、「イトミミズがいない」ぼやきましたが、そんな筈はないと思い直し、よ〜く目を凝らして水中の田面を覗き込みました。やってました。ミミズダンスを踊っていました。これで大丈夫、と、歓喜の瞬間でした。
 細い糸のようなピンクの体を、頭を土中に入れて、ゆらゆらくねくねと一定のリズムで揺らしていました。本によると、先端から糞が放出され、それが栄養分になるのだそうです。
 ただ、確認できたのは、4枚ある田んぼの内の1枚にすぎません。他の田んぼもよく確認してみます。

 ひとつ提案があります。除草剤を使わなくても草が出ない現場をお見せします。皆さん、恐らく信じられないことでしょう。ご興味のある方は私に連絡の上、見に来て下さい。
 ケイタイ090-3148-0217
 3枚は昨年から、もう1枚は今年からお借りした田んぼですが、実は全部成功している訳ではありません。点数を付けると、1枚は99点、1枚は90点、1枚は80点、最後の1枚は50点です。草が出てしまった田んぼも、まだ草取をしてないのでそのまま残っています。ですから、その違いがよく判ります。
 99点の田んぼは今年からお借りしたところですが、私の最新の技術、「深水除草代掻き」をしたところです。確かなノウハウが一つ増えました。

 やっと、長雨が上がったと思ったらのもつかの間、台風19号が来て、梅雨も戻って来て、当分ぐずついた天気が続きそうです。
 九州、四国、西日本の皆さんは本当に大変ですね。1日か2日で、500ミリとか、800ミリの雨なんて信じられません。心よりお見舞い申し上げます。
 私の住んでいる長野県東信地区は日本的にも寡雨地帯なので、年間で900ミリ〜1100ミリ程度です。太陽の量が多いということです。ですから、花や果樹の栽培に適し、湿気が少ないので写真や映画がきれいに撮れるそうです。こんなことを書くと西日本の皆さんに申し訳ないような気持ちになります・・。

ーーー国産の飼料用トウモロコシを作ろう!

 日本の食肉が何故高いか、その理由が判ります。そして、地方再生の大きなヒントのひとつがここにありそうです。農業でない方も読んでみて下さい。

http://agri-biz.jp/item/detail/7715

ーーー”発達障害”、私の間違い!

 友人Kさんから私の常識を覆す情報を頂き、驚いています。私の発達障害についての認識は間違っていたようです。皆さんもよく読んで下さい。これは人間の精神上の問題ですから、非常に重大な問題です。確か厚生省の数値だったと思いますが7%近くの児童が発達障害だということですから、大変なことです。

<今回の蓼科だよりで取り上げられていた「発達障害について」なんですが、現状の様々なことについて、私の知っていることをお伝えします。私の塾にはいわゆる発達障害と言われている子がたくさん来ています。
また妻は発達障害を含めた様々な障害を持っている子どもたちが多くいる病院のドクターで、その友人の発達障害専門医も知っています。
①専門家の間ではADHDや自閉症スペクトラム、アスペルガーやLDなどの発達障害=病気という概念ではなく発達障害=特性という認識が主流かと思います。障害という言葉がついているのでまだ世間的には=病気という考え方が通っていますが、脳の機能の偏りなので特性なんです。
少しアバウトにみると多動的(好奇心旺盛、飽きっぽい)か自閉的(一つに熱中、こだわりが強い)かでみると、ほとんどの人はどちらかに偏っています。その偏り具合が強いか弱いかの違いとみることができます。
実際に著名人でもエジソンやスピルバーグ、トムクルーズなどは有名ですし、芸能人には明らかにADHDや自閉だなという人がいっぱいいます。特性であり活かすと偏りの少ない人よりはるかに天才的な力を発揮します。

②発達障害をダメと思っていない親は発達障害と診断してほしい人が増えています。発達障害専門医に聞いたところ初診で来る人は、認めたくない人と認めてほしい人の見分けが難しいと言っていました。とにかくスペクトラムというくらいですからグラデーションなんです。どちらともいえるグレーゾーンの人が多いという事です。
そして「どっちと言ってほしいですか」とは医者は聞けませんから、探るわけです。認めてほしい人に発達障害ではありませんと言えばヤブ医者になりますし、その逆もあるわけです。そして少しでも集団の中では集中力が続きにくいと思えば、診断してもらって支援学級を望むわけです。
支援学級は少人数クラスで先生も一人ひとりと丁寧に向き合うことができます。そんなメリットを知っていると親もそうするのです。いずれにしても体育や音楽などは原級に戻って大勢でやったりするので、集団生活を全く経験しないわけではありません。

③私の塾では学校では支援学級に言っている子が塾で通常級の子に勉強を教えている場面が過去に何度もありました。ある分野の問題に関してはほとんど満点を取る力があったりしました。
それこそ、蓼科高校は発達障害の生徒の支援に関して東信随一だと思います。

発達障害の害を「がい」とひらがな表記することは増えています。「害」ではないからです。世間がもっと発達障害=特性を認識することが多くの子の才能を伸ばすことになると思います。>

(私)このメールを頂いてからWikipediaを読み直してみたのですが、それを読む限りでは、発達障害=病気という感じにどうしてもなってしまいます。Kさん、Wikipediaの既述を訂正する必要があります。Wikipediaは一定の手続きをすれば誰でも書き込むことができますので、トライして下さい。
 Wikipediaを100%信じて良いかどうか疑問のあるところですが、大勢の方が読んでいることも事実ですから、放置しておくのも良くないと思います。

ーーー光も音もない世界で生きる東大教授

 皆さんに以前にご紹介したものですが、本当に感動し、考えさせられます。

http://blog.jog-net.jp/201506/article_6.html

ーーー日本が帝国主義勢力をアジアから駆逐!

 加瀬英明先生のブログ「マスコミが軽んじるAA会議の歴史的意義」(下段にURL)からです。
 俗に言う反戦平和の皆さんは、この種の記事は軍国主義者のでっちあげだというでしょうか。正直言って私には検証のしようがありませんが、私の今までの歴史認識から判断すると、嘘ではないと感じています。悪いことも良いことも両方あったのだと考えています。

 思想的な脚色や捏造のない事実の歴史を知りたいと思っています。判らないものは判らないとし、傍証証拠のあるものはそれを示し、根拠のないことは書かない、淡々と証明できる事実だけを知りたいと思っています。これは専門家にしかできないことですので、宜しくお願いいたします。

<・・・日本はインドネシアを敗戦の月に独立させることを、決定していた。インドネシアは日本が降伏した2日後に、独立運動の指導者だったハッタとスカルノが、独立を宣言した。 第1回AA会議は、スカルノがインドネシア大統領として主人役をつとめた。大戦が終結から10年しかたっていなかったために、反植民地感情が奔騰するなかで、開催された。
 会議が始まると、諸国の代表たちが日本代表団の席にきて、日本が帝国主義勢力をアジアから駆逐して、民族解放をもたらしたことに対して、つぎつぎと感謝の言葉を述べた。

 昭和31年3月8日に、重光外相が参院予算委員会で、「先の戦争によって、日本は東南アジア諸国の独立に貢献した」と述べた。
 いま、岸田外相が同じ発言を行うことができるだろうか。 だが、日本が先の大戦の戦ったことによって、人種平等の理想の世界が招き寄せられたのだった。・・・>
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2015年7月12日日曜日

蓼科だより・403号〜田舎暮らし情報

★ーーーーーーーーーーーーーーーーー2015年7月11日(土)★
★テーマ:キリギリス、イトミミズ、妙な集団と夢、発達障害、

     Wikipedia、身近な江戸時代、
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 昨日、やっと長雨から抜け出しました。
昼寝から覚めて、昨日からの強い陽射しを避けようと、少しパソコンを叩こうと思い机に向かうと、開け放った窓から、ギ~~、チョン、ギ~~、チョンと懐かしいキリギリスの鳴声が・・・。
 毎年今頃だと思いますが、夏だなあ~、を実感します。澄んだ音色は梅雨明けのむし熱さを和らげてくれます。

 昨日、今日と、草刈りです。どこもかしこも草だらけです。草だけ勢いが良くて、野菜の育ちが悪く、稲の分げつも滞っています。植物達も太陽の光に飢えていたことでしょう。早く回復して欲しいです。

 田んぼのことで、気になっていることがあります。昨年から新規に借りた田んぼにイトミミズがいないのです。ミミズの糞の堆肥が最高級品でることはご存知かと思います。
 イトミミズは、水面に静かに近づいて、目を凝らしてよく見ると、田んぼの柔らかい土に頭を突っ込み、身体全体をゆらゆらと揺らしているのが見えます。土中の有機物を食べて、水中に突き出している先端から栄養分タップリの糞を放出しています。本当に糸のように細くて、ピンク色で、長さは1センチほどです。
 岩澤信夫先生(不耕起栽培の開発者)によると、究極の不耕起栽培は肥料無しでできるというのは、このイトミミズに大きな原因があります。イトミミズが肥料を生産してくれるからです。モノスゴイ数の糸ミミズを私は現実に見ました。ワラや米糠を入れるのは、イトミミズの餌になる。頷ける話しです。

 昨年は、新規に借りた田んぼなので、無理だろうと諦めていましたが、今年になっても確認できないのは腑に落ちません。本来は自然発生的に出るものと理解していましたが、ダメなんでしょうか。当初やったように、高山村の園原先生の田んぼから糸ミミズを頂いて来ようかと考え始めました。

 以前作っていた田んぼにはイトミミズがビッシリといましたが、今頃は除草剤を撒かれて死に絶えてしまったことでしょう。

ーーー田舎の再生を夢見て!

 私が事務局を務めるNPO法人信州まちづくり研究会は、地方創生の夢を追い始めました。美しく強靭な農村自給圏をつくるという夢。
 性懲りもなく、と言ったらいいのでしょうか、他所者、馬鹿者が集まっている妙な集団です。これに若者が加わってくれれば、ことが成就する筈です。実は、若者が入り始めています。

 だんだんと熱意が集まってきます。4月に会員になってくれた地元商店街の衣料品販売店の若旦那が、本「スマート・テロワール」の読後感と内容紹介を書いてくれましたので、下段URLのブログに掲載しました。

 「スマート・テロワール」とは「美しく強靭な農村自給圏」のこと、「農村消滅論からの大転換」を提唱している、と言われても何のことか判らないと思います。
 250ページの本のことを、わずかA4数ページで判って頂こうというのも無理な話しですが、概要はお判り頂けると思います。これは、と思われた方は、是非本を手にとってください。納得頂けると思います。
 都市にお住まいの方も、関心を持って下さい。日本の大部分を占める田舎が維持できなくなっても、都市は成立つとはどなたも考えないのではないでしょうか。

 下記のURLをお開き下さい。
http://shinshumachidukuri.blogspot.jp/2015/07/blog-post.html
http://shinshumachidukuri.blogspot.jp/2015/07/blog-post_9.html

 著者の松尾さんは30年計画だと言います。大変な挑戦です。もちろん、30年後に、著者も私も現NPOの会員の大部分も生きていません。でも始めようと!

 私が知ってる壮大な事業というと、1961年に制定された農業基本法の主要な政策として、半世紀に渡って実行された農業構造改善事業があります。小さくて、不定形な田んぼを大きく四角に造り変え、農道を縦横に整備し、水路を全てコンクリート化しました。

 この事業の評価は別として、現実にその請負工事に携わった身として、その大変さは充分に知らされました。一番の大問題は、土地の再配分でした。ひとり一人の財産を振り替える訳ですから、利害得失が絡んで、役員の皆さんはとんでもない苦労を強いられたのです。
 一地域は、小さくとも20ヘクタール、大きいのは200ヘクタールもの水田の整備・再配置をやりました。一地域の計画から完了まで、30年位はかかったと思います。先祖伝来の土地の場所を変えるのですから大変なことです。

 これを引き合いに出しましたのは、これに匹敵する大仕事だと思うからです。根本的に違うのは、農業構造改善事業はハードウェア(田)の改造が主でしたが、スマート・テロワール構築では、ハードウェア(畑)の改造もありますが、大きいのはソフトウェア、価値観と意識の転換だと思っています。

 まずは、この考え方を知って頂くことが大前提と考え、説明用のDVDをつくることになりました。
 今後、進展具合を逐次書かせて頂きます。

ーーー学会でも定まらない”発達障害”

 国際社会で活躍なさっているS様から貴重なコメントを頂きました。

<久しぶりに返信します。
スマート・テロワールの本をかいました。いろいろな示唆に富む本だと思います.その中に京都府大の友人、宗田好史さんに勧められてとあり、なるほどと思いました.彼とは長い間イコモスの役員での付き合いです。

次に上山信一君の登場で、マッキンゼー時代からの付き合いです.阪大、慶大と歴任し、会社の40年記念には講演をしてもらいました。

最後に発達障害の児童の事ですが、私の孫が烙印を押され、危うく2年生で特別なクラスに入れられそうになりましたが、3年生になったら担任が代わり、すっかり元気に成りました。
2年生の時、将棋を教えたところ一年もたたないうちに、私は歯が立たなくなり、学校にも相手が見つからず、今は四年生ですが、将棋会館に対戦相手を求めて通っています。百人一首も全て覚え、解釈で私とやり合っています。

囲碁も教え始め、その次は、コントラクトブリッジ、麻雀と私がいなくなるまでのプログラムを作っています。4年生の進級記念に、机と古事記の口語訳をプレゼントしました。そのほか水泳、空手、ピアノの教室にも通い、元気です。
私は先生の発達障害ではなかったのかと今でも疑問です。発達障害の名の下に優れた才能を押さえつけていたのではなかったのかと思っています。そういえば何でも質問をする孫なので煩わしかったのでしょう。> 
(私)この発達障害のお話は、たぶん先生の見立て違いだったのでしょうが、間違いでは済まされませんね。ご覧になった方も多いかと思いますが、最近NHKが「発達障害の子供が天才的な潜在能力を持っていることがある」という番組をやっていました。私はちょっと垣間見ただけでしたが、有りうることだと感じました。
 一方で、毎日テレビニュースで放映される訳の判らない理由なき犯罪・事件を見る度に、つい発達障害のことを考えてしまいます。学会でも発達障害についてはよく判っていないとWikipediaには書いてありますが、人口の7%もいるというのですから、最重要課題として取組んで欲しいですね。

ーーーWikipediaはすばらしい!

 Wikipediaを運営しているWikimediaからメールで寄付依頼がきました。lWikipediaは毎日のように使わせてもらっていますので、私にとっては大金の千円を寄付しました。そんな余裕はないと呟きながらですが、お世話になりすぎです。ウィキメディア財団の事務長からお礼のメールが届きました。

<・・・私たちは志高い使命をもち、幾つもの課題に立ち向かっています。ウィキペディアが非営利団体によって運営され、寄付によって成り立っていることを知って、多くの利用者は驚かれます。毎年、ウィキペディアという「人類の知識の総和」をすべての人に提供し続けるために足るだけの寄付をいただいています。この使命を実現可能なものとしてくださる支援者の皆さまに、心より感謝いたします。
ウィキペディアのほぼ5億人の読者、何千人ものボランティア編集者、そして当財団職員を代表致しまして、皆さまに感謝いたします。今年もまた、広告を掲載せず、ウィキペディアを運営することができます。>


(私)広告を掲載せず、寄付だけで運営されているんですね。学校に行けない子供たちの教材にもなっているようです。計り知れない恩恵を世界にもたらしていると思います。本当に素晴らしい事業だと思います。ノーベル賞を10位差し上げても良いのではないでしょうか。

ーーー身近に感じる江戸時代 

 これは加瀬英明先生の5/18ブログより引用しましたが、渡辺 京二著「逝きし世の面影」にも詳しく紹介されています。心の奥深いところに誇りが湧いてくる嬉しい内容です。下記URL5/18にあります。

<・・・今日の東京には、江戸の遺産が多く残っている。
いまでも路地に入ると家の前に花や、植木の鉢が置かれている。わが家も御多分に洩れず、植木を並べている。日本の原風景の1つだ。・・・>
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蓼科だより・402号〜田舎暮らし情報

★ーーーーーーーーーーーーーーーーー2015年月4日(土)★
★テーマ:ラズベリー、トウモロコシ、TPPと日本農業、
     東信スマート・テロワール研究会、人口減少、
     新聞を手にとるのが恥ずかしい、大阪の破綻、
★ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー★


 この10日間ばかり、毎朝1リットルから2リットルのラズベリーを採集しています。完熟すると、黒ずんだ赤になり、口に放り込むと、それはすばらしい美味しさです。毎日雨模様なのに、驚くほど次々に熟します。

 6年ほど前に、私の両親が終戦前にお世話になった神奈川県厚木市のお宅から頂いた木です。たった2本ばかりの小さな苗が、瞬く間に薮になりましたが、剪定してやり、堆肥と燻炭とEM活性液を与えてやると、たくさん実をつけてくれます。厚木のお宅とは、未だに親戚づきあいが続いています。

 妻がジャムにします。味は絶品です。そして、妹夫妻がレストランを経営しているので、やはりジャム原料として供給します。お砂糖がたくさん要りますが、重いので、それを買いに行くのは私の仕事です。値引き日を狙って!

 今、私の家に遊びにくれば、このイチゴのつまみ食いができますよ。もう少し先ですが、一昨年もらったブラックベリーも今年から食べられるようになりそうです。
ーー
 植物の強さに驚いています。一週間ほど前、夜中に強い雨と風があり、背丈50センチから1メートルほどのトウモロコシが半数ほど、45度位に傾いてしまいました。
 朝それを発見したのですが、時間がなくて対策ができず3日位経ってしまいました。見ると、何と、傾いていたトウモロコシが皆元通りに直立していたのです!茎の太さが3㎝にもなっているのに、自力で立ち直るとはスゴイと思いました。農家の方は知っているのでしょうが、私には新発見でした。

ーーーTPPと日本農業
 TPPと農業の関係を勉強しようと思い、ホームページを探していたら、この「公正貿易 について」を見つけましたが、松尾さんが言うところの重商主義系の発信だと思います。ただ、わたしはこの考え方を容認せざるを得ないと考えています。安中さんに意見を求めましたら、ほぼ同意見でした。

<TPP(環太平洋戦略的経済連携協定)交渉参加に伴い、メディアではTPPによって農家が打撃を受け、日本の農業にとって悪影響になるのでは、という農業に関する懸念が多く報道されています。
これは実際のところ、どうなのでしょうか。

TPPによって関税が無くなり、諸外国の農作物が日本に流れ込んだ場合、確かに安価であれば生活の基盤でもあるコメを主体に、価格の暴落が起こる可能性はゼロではありません。しかしTPPによる関税の撤廃は、海外に向けて日本の農作物を輸出品として世界に広めていくビジネスチャンスという見方も、既に多く起こっています。・・・>


TPPと日本農業
http://www.fairtradec.com/tpp/2014031084.html
(私)「TPPを機に農業の様々な規制が緩和・撤廃されるならば、市場も担い手も新たな道が開ける」、という主張も多く目にします。
 しかし、新たな道を開くことができなければ、崩壊してしまう恐れもあると思いますが、日本の産業界はきっと対応してくれると思っています。但し、政府の条件整備がなければできないと思います。

 そして、地方を守るためには、グローバルの風をまともに受けないように、松尾さんが提言している地域の砦としての「スマート・テロワール」(美しく強靭な農村自給圏)の構築が不可欠だと思います。

 「スマート・テロワール」については下記URLに概論があります。
農村消滅論から大転換

ーーー「東信スマート・テロワール研究会(仮称)」へのお誘い

 私はこれを提言しているNPO法人信州まちづくり研究会の理事兼事務局をしております。その関係でアピールしております。NPOがこの研究会の推進役ととりあえずの事務局を務めます。

 今まで大勢の方に、「この地域の将来に明るい見通しはあるでしょうか?」とお尋ねしてきましたが、ひとりとして「ある。」と答えて下さった方はありませんでした。この呼びかけは、このような状況の中から、NPOの仲間が考えだした活動です。

 日本中どこの方でも結構ですが、特に長野県東信地区の皆様のご参加をお待ちしております。まだ活動内容を決めておりませんが、気楽に参加できる運営を考えております。現在の申込数は22名です。
 想いは、「子供や孫達に、誇りに思える郷土を残したい!」です。
 このことに関心を持たれた方は、下記URLをお読み下さい。

東信スマート・テロワール研究会へのお誘い

 先の「あべ守一後援会」における松尾雅彦さんの講演会で嬉しいことがありました。残念ながら、”まちづくり”担当課の課長さんは所要で来られなかったのですが、町長が来てくれました。予定をやりくりして頂いたようです。ご挨拶しかできませんでしたが、近い内に話合いの機会を持っていただくことになりました。

ーーー人口減少を考える
 私はこのことを、今まで、やむを得ない時代の流れであり、自然現象の一つであるかのように感じていました。ですが、「スマート・テロワール」を読んで以来、その考えは違うんじゃないかと思うようになりました。
 ふと気がついたんです。時代の流れでも自然現象でもなくて、政策の選択の問題だったのではないかと。意識していたかどうかに関わらず、我々の選択の結果なのだと。気がついていなかったのは、私だけでしょうか。

 「人口を減らす」という政策があった訳ではありませんが、結果として未婚率が上がり、出生率が下がり、高齢化率が上がるとという政策を、高級官僚が下書きし、メディアがそれを敷衍し、政治家が国民の選択だとして立法し、実行してしてきたということではないでしょうか。
 この結果を望むような悪意があったとも思えませんが、人為であることも間違いないですね。なるべくしてなった当然の結果なのでは。太平洋戦争も同じ流れだったのかな、と、ふと思いました。
 こう考えると、民主主義というのは、統治者にとって実に巧くできた制度ですね。国民の選択と言ったとたんに、関係者全員が無罪になるのです。しかし、極東国際軍事裁判だけは例外だったのでしょうか。

 そこで、「スマート・テロワール」(美しく強靭な農村自給圏)の選択を言いたいのです。新たな道として選択するかどうか、或いは他に代わるべき道はあるのか、という選択です。

「スマート・テロワール」が実現すれば、出生率は確実に上がると思うからです。しかも、世界にはモデルが存在しますから、夢物語ではない筈です。松尾さんは欧米から学んでいます。

 この種の問題を考える時にいつも思うことがあります。高級官僚や国会議員の皆さんのほとんどが欧米の一流大学への留学経験を持ち、帰国後も海外視察を重ねていると聞いています。この皆さんが政策を作っているんですよね。知らないことはできないと理解しますが、海外で何を勉強してくるのでしょうか。

ーーー新聞を手に取るのが恥しい!

 加瀬英明先生のコラムからです。へエ〜〜、です!

<・・・2年前に、朝日新聞の幹部と浅酌したところ、「この春入社した新卒のうち、親元を離れて下宿していた者のなかで、誰一人、新聞を購読していなかったのに、衝撃を受けました」といった時にも、そんなものかと思った。

 だが、毎日新聞が紙面で、若者から新聞が相手にされないと認めたのに、息を呑んだ。
 まさか、いまの若者にとって、新聞を手に取るのが恥しいとは、思ってもみなかった。・・・>
http://www.kase-hideaki.co.jp/magbbs/magbbs.cgi
ーーー女性が支える日本文化

 加瀬英明先生のメルマガが実に面白く勉強になります。

<4月に、学校歴史教科書を取り上げた座談会に、招かれて参加した。教科書が歴史と天皇をどのように扱うべきか、話題になった。
 すると、元文科大臣のN先生が「権威としての天皇と、権力を担う政権に分けた、日本の知恵はすばらしい」といわれた。私が「日本の夫婦が、そうです。夫が権威で、妻が権力を握っています」というと、全員が爆笑した。

 日本語では祖国は母国、主家(おもや)は母屋(おもや)だ。母校、母艦をはじめ、母を連想させる言葉が多い。なぜ、母堂というのに、父堂がないのか。・・・>
(私)大きく納得です。

ーーー大阪の破綻は近い!

 凄い記事ですね。橋下側の人のようですから割引が必要かも知れませんが、根拠はありませんが、私には本当のように感じられます。

<・・・都構想の否決が都市経営に与える影響は計り知れない。市役所改革はなかなか進まず、既得権益は維持される。議会はカジノ誘致の調査費すら否決したが海外からみると奇異だろう。おそらく外資は大阪への投資を避けるようになる。優秀な人材の流入も減って都市全体が急速にスラム化、困窮化し、やがて財政破綻するだろう。・・・>
都構想の否決:市政の改革は進んでいる 
しかし大阪の破綻は近い
http://wedge.ismedia.jp/articles/-/5083?page=1
フッターーーーーーーーーー

農楽しながら「”田舎暮らし”コミュニティ」を創る
(月刊『ザ・フナイ』より)
http://shinshumachidukuri.blogspot.jp/2014/11/blog-post.html

団塊世代の地方移住が日本を救う
http://shinshumachidukuri.blogspot.jp/2014/11/blog-post_10.html

無農薬玄(白)米の販売
http://daylanbo.blogspot.jp/2013/11/blog-post.html

籾殻燻炭の販売
http://daylanbo.blogspot.jp/2012/02/blog-post.html

農楽のすすめ!
http://tateshinadayori2.blogspot.jp/2011/08/blog-post_26.html

”田舎暮らし”動画がYoutubeに300本以上
http://jp.youtube.com/user/takasukey

メルマガ「蓼科便り」のアーカイブス
http://tateshinadayori2.blogspot.com/
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2015年7月4日土曜日

蓼科だより・401号〜田舎暮らし情報

★ーーーーーーーーーーーーーーーーー2015年6月27日(土)★
★テーマ:草刈り、
東信スマート・テロワール研究会へのお誘い、
    400号へのお祝い、光も音もない世界で生きる意味
★ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー★

 前号に続いて2日遅れの発信になってしまいました。27日付けですが、29日(月)現在の便りです。
 雨続きだったことと、土・日と「あべ守一後援会」総会のお手伝いをした関係で、農作業ができなかったため、今日は朝から夕方暗くなるまで、畑と田んぼにいました。
 あれもしなくちゃ、これもしなくちゃ、と目につくものが気になることだらけですが、焦る気持ちを抑えてひとつづつ片付けています。

 雨が続くと、草は猛烈に伸びます。先週木・金と、2ヶ所ある畑の草が余りに伸びて、隣から苦情がきそうなので、草刈りに集中しました。ヨモギとかオーチャードなどは1メートルにもなっているので、2段、3段に切ります。乾草は畝間のマルチに使うと、草避けと保水に役立ち、秋には土に鋤きこんでしまいます。
 それにしても草の成長力はすごいです。草刈りが農家の負担になっていますが、中近東のテレビニュースで目にする緑がまったくない砂漠の光景を見ると、日本は本当に恵まれているなと思います。草刈りはシンドイですが、感謝しなくちゃ、と思うこともあります。

ーーー東信スマート・テロワール研究会(仮称)へのお誘い

 28日(日)の「あべ守一後援会」総会当日は、久しぶりの青空の一日でした。
 たまたま、NPO法人信州まちづくり研究会の齊藤理事長が「あべ守一後援会」の役員であった関係で、私もお手伝いすることなり、タイミングよく「スマート・テロワール」の著者松尾雅彦氏をお招きすることができました。

 当然のことですが、知事の理解無しにはできないことです。知事の県政報告、松尾氏の講演、パネル・ディスカッションと続く中で、私が想像した通り、知事は松尾氏の主張を、「今までにない重要かつ取組むべき提言」と評されました。
 「スマート・テロワール」の考えを実行しようと取組みはじめているNPOとしても、こんな嬉しいことはありません。

 150名も来てくれれば大成功とふんで、参加者数の予想がつかずヤキモキしていましたが、200名を越える方々で会場が一杯になりました。全県を対象にした総会ですが、開催地東御市の花岡市長や東信地区ワイナリーの応援を頂いたことが良かったと思います。

 松尾氏の演題は、「地方創生・提案『農村消滅論からの大転換』」。ご自身が述べられたように、「この著書に賛同の意見が多く、反対はないが、『こんなことできる訳がない』という反応が多いので、今日は実践論を提案します」という内容でした。
 既に勉強を始めている我々NPOのメンバーにとっては、具体的で非常に参考になる内容でした。

 とても内容全部をここで掲載することは叶いません。「スマート・テロワール」についてお知りになりたい方は本を読むのがベストですが、概要だけ知りたいという方は、NPOの会員がまとめた内容紹介と感想文がありますのでお知らせください。ファイルを別送させて頂きます。

 ですが、レジュメから「スマート・テロワール実現の要諦」だけ引用します。
1.休耕田と耕作放棄地を畑に転換すること。
2.作物品種の選定・改良、栽培、加工、料理、消費を一地域内で構成すること。
 この二つを実現して、「美しく強靭な農村自給圏」をつくろう、という提言です。
 知事が評した通り、今までにない提言であり、今まで解くことができなかった農政への疑問がすっきり解ける提言でもあると思います。私はこれしか行く道はないと感じています。

 A43ページのレジュメの原稿を頂いております。やはりご希望の方には別送致しますのでお知らせください。250ページに及ぶ本の内容を3ページで伝えることなど不可能ですが、概要を知ることはできると思います。
 
 一番お伝えしたいことは、表題の「東信スマート・テロワール研究会」へのお誘いです。NPOとは別に、研究会を立ち上げます。内容は下記URLにあります。お問い合せ、お申し込みをお待ちしております。東信で「スマート・テロワール」構築が可能か一緒にスタディしてみませんか?

 昨夜でしたが、地元の会社社員から、「東信スマート・テロワール研究会に入ります」という申込み第一号を頂きました。忙しくなりそうです。早くNPO事務局の体制をつくらなければなりません。

 パネル・ディスカッションには、話題のインターナショナルスクール・オブ・アジア軽井沢(ISAK)の小林りんさんが参加して下さいました。小林さんは松本深志高校のご出身だそうです。闊達なスピーチで、国際社会に通用する人材教育の理念と目的を語られました。生徒の70%が海外からといいます。
 すばらしい方です。下記URLからどうぞ。
http://isak.jp/jp/

ーーー400号へのお祝いを頂戴しました。

 たくさん頂戴致しました。ありがとうございました。単純ですから嬉しいのですが、お褒めを頂いて、ズッシリと肩が重く感じられます。いつまで続けられるか判りませんが、無理なく、率直に、蓼科からつれづれの便りを送らせて頂きます。少しご紹介させて頂きます。

 初めてNPOの総会に、東京から出席して下さったD様から下記のような嬉しいメッセージを頂きました。
400号おめでとうございます!!
400号というのはすごいことですね。安江さんのメルマガは欠かさず読んでおりますが、率直な思いが伝わってきていつも楽しみにしておりますの で、ぜひくじけずに継続していただけるよう、お願いいたします。

先日のNPO総会ではお世話になりました。実はNPOがどんな組織なのか、どんなかかわり方ができるのかもわからず、とりあえず顔を出してみよう、という感じで参加したのですが、みなさん の高い志と、前向きな姿勢に感動しました。

また大学の同窓生や、所属していた研究室の教授の知り合いの方がいらっしゃったり、不思議なご縁を感じたりして、とても楽しい会合でした。ワーク ショップは途中で退席してしまい申し訳ありませんでした。ブレストはなかなか面白いアイディアが出ていてその後のディスカッションが気になるとこ ろです。

東京からですとなかなか参加しづらいですが、次の機会にはぜひ懇親会にも参加させていただきたいと思います。
それでは今後ともよろしくお願いいたします。 >
 ”まちづくり”の恩師のお一人である戸谷英世先生から頂きました。
400号おめでとうございます。継続は力だと思います。継続するために安江さんはいつも前向きに勉強されており、立派だと思います。今年終戦70 年目で、娘の論文がオックスフォードプレスから出版され、岩波書店からその翻訳が『不確かな正義』という名前の本として出版されます。6月中に出 版ときいています。安江さんのこれからのご活躍を期待しています。>

 
戸谷先生の次女の由麻(ゆま)さんは「東京裁判」の著者でもります。

 安中さんは、体験田植イベントに参加して下さいましたが、現在福岡市郊外で、23ヘクタールの日本版「サステイナブル・コミュニティ」づくりに挑んでいます。イベント前夜のお話も、理想の”まちづくり”への階段を着実に上がっていることが感じとられ、勇気を戴きました。
 安中さんから意味深いエールを頂きました。
< 私は、アワニー原則をまちづくりの基本原則に据えています。しかし、かの原則は、強烈な矛盾を包含しながら、それを解決せよと主張しています。我々は、福岡のまちづくりで、この解決を正面から突破すべく挑んでいます。
真実の道は、決して平坦路ではありません。絶対に踏破不可能と思われるイバラの道なのです。でも、そこを突破する以外に真実にはたどり着けません。
「スマート・テロワール」も同様のことを主張していますね。
単純平和主義者たちには、そこが分からないのです。

「平和」というお題目を唱えていれば、平和が来ると信じてしまっています。
「そんなお手軽に真実に辿りつけてたまるか」
これが私の答えです。

ビジネスも人生も、そして国際問題も、すべて強烈な矛盾が生じます。
その矛盾を直視せずに、キレイ事の言葉だけでごまかす人が多すぎるのです。

ともに頑張っていきましょう。>

(私)矛盾。平和のために軍備を持つ、最たる矛盾ですね。自由と平等、グローバルとローカル、プライバシーとパブリック、コストと品質等々皆矛盾します。
 矛盾を解く鍵は何でしょう。
 私はバランスではないかと考えていますが、ご教授下さい。

ーーー光も音もない世界で生きる意味を問う
 国際派日本人養成講座のメルマガからの引用です。
<月刊誌『致知』を読んでいて「へぇー、こんな人がいるのか」と驚かされた。盲聾者(もうろうしゃ)、すなわち目も見えず耳も聞こえないながら、東大教授をされているという福島智(さとし)氏である。>

http://blog.jog-net.jp/201506/article_6.html

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農楽しながら「”田舎暮らし”コミュニティ」を創る
(月刊『ザ・フナイ』より)
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団塊世代の地方移住が日本を救う
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無農薬玄(白)米の販売
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籾殻燻炭の販売
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農楽のすすめ!
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”田舎暮らし”動画がYoutubeに300本以上
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メルマガ「蓼科便り」のアーカイブス
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蓼科だより・400号〜田舎暮らし情報

★ーーーーーーーーーーーーーーーーー2015年6月20日(土)★
★テーマ:400号に感謝、田んぼと畑、農協はどこへ、
     悲劇だった沖縄戦
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 この便りも、ついに400号になってしまいました。
 創刊は2005年12月13日でした。今から10年前です。会社の経営が苦境に喘いでいた時でした。今思えば、よくそんな時期に、文章を書くという面倒なことを始めたなと思いますが、自分の思いをおつき合い頂いていた皆さんに伝えたいという気持ちでした。
 その思いとは、田舎の素晴らしさとコミュニティの大切さを都市部に人々に伝えたいということです。

 創刊2年後には自らの責任で社長を引責辞任するという非常に申し訳ない事態を招いてしまいましたが、その時も私にはこのメルマガを止めるとという選択肢はありませんでした。

 それは、平成元年に三矢工業の社長に就任した時に、”まちづくり”は私のライフワークであると決めていて、ライフワークですから、どのような立場になろうと貧乏であろうと変更はありえません。
 ただ、妻や息子達からは、非常に我侭で贅沢なことをしていると言われてしまいますので、極力金銭的な迷惑をかけないようにと私なりの努力をしています。辛うじて許されているようです。

 私が農楽(説明は下記URLに)をしているのは、自分はもちろん、子供たち家族の食の安全を守りたいということと、田舎の本質は農業にあるという信念があり、この理解を深めることがより良いコミュニティづくりにつながると思っているからです。そして楽しいし、健康に良いことも間違いありません。

「農楽のすすめ!」

 今春、私のこの考えを証明してくれることが起こりました。
 「求めよ、されば与えられん」という言葉が好きですが、今年は『スマート・テロワール』(松尾雅彦著学芸出版社)という新しい概念に巡り会うことができました。初めて「サステイナブル・コミュニティ」(川村健一、小門裕幸共著学芸出版社)を読んだ時と同じ、ショックの新世界発見でした。

 「ショックの」中身は二つです。一つは未知の考え方であったこと。もう一つは、日本では一般化されていない考え方ですが、この二つとも先進国ではスタンダードであることです。教育には力を入れている筈の日本で、何故、私達はこのことを知らされていないのだろうかというショックです。
 しかし、「スマート・テロワール」との出会いは新しい未来を開く気がします。灯が見えた思いです。

 400号の話しがすっかり脱線してしまいましたが、300号に次のようなことを書きましたが、今も変わりません。今後とも宜しくお願い申し上げます。

< 私は自分の考えが絶対正しいなどと考えて書いてはいません。何故なら不勉強な凡人であり,いろんな問題を自ら検証する手だてもお金もヒマも無いことを良く承知しているからです。
 良いも悪いもなく,正も誤もなく,有りのまま,庶民としての検体の一つとして,思いのままを書かせてもらっています。

 私が一番欲しいのは,皆様からのお叱りとご意見です。
 実はたくさん頂いております。
 その皆様に心より感謝と御礼を申し上げます。
 私は欲が深いのです。もっと頂きたいのです。
 どうか宜しくお願い申し上げます。       >
ーー
 全ての田圃をチェーン除草を2度づつやりましたが、4枚の田んぼの内、1枚だけが草対策がうまく行きません。チェーン除草のタイミングのこともありますが、他にも原因があることが明らかです。
 水草の出易い田んぼと出にくい田んぼがあります。全く同じ管理をしているのに、片方には草がほとんど無く、片方は草だらけになるからです。管理手法だけの問題でないことは明白です。そこで、これから両方の田んぼの土の土壌分析をやってもらおうと考えています。
 しかも、昨年草の出なかった田んぼの収量は一番多かったのです。

 稲の生育は、計画通り黄色い緑です。「ヘの字稲作」という理論があります。簡単に言うと、元肥ゼロで追肥で勝負するという考え方です。その理論でいくと、今の緑は薄い方が良いのです。私はまだ充分理解し切っていませんが、これでやっています。
ーー
 豆の苗がよく育ち、4日ほど前から雨の合間を狙って定植を続けています。黒小豆、岩手緑豆、しなの黒豆をそれぞれ400本位づつです。毎日のように降る雨で活着は良いようです。
 コカブ、春菊、レタスなども順調に収穫しています。
 ラズベリーイチゴが採れだしました。完熟で採るのですばらしい味です。毎朝、野菜ジュースに入れます。孫にも届けます。今年から実がなりだしたスグリの初収穫ができ、リキュールを仕込みました。土手にあるグミも素晴らしい味で、生食と、やはりリキュールにしました。あれやこれやと忙しい毎日です。

ーーー農協はどこに行くのでしょう?

 JA佐久浅間の機関誌JAHOOの6月号が届きました。5月の総会で新組合長と常勤役員が決まったと報告が書かれていましたが、決まりきった挨拶文があるだけで、「自主的な改革が尊重されるべき」と書かれているものの、中身は過去の延長でしかありません。
 あとはいつもの通り、家庭菜園とお料理と福祉と郷土の祭の記事だけで、農業の記事は一切ありません。

 ついでに、JA長野中央会のホームページを見てびっくりです。
 何とホームページトップの写真が、田んぼで苗を補植している写真でした。補植とは、機械植えで機械が植え損なった部分を手で植えることです。専業農家ではやらないことです。つまり、農業の写真ではなく、零細な兼業農家の写真です。現農協の実態がこの写真から丸見えです。麦わら帽子に鍬ガラの姿を連想してしまいます。
http://www.iijan.or.jp/chuoukai/
 5月末に、「佐久浅間農業恊働組合事業改革について」という資料が届きました。1現状と課題から項目を拾ってみましたが、読むだけで気持ちが落ち込んでいきます。

・農業生産額が減少し、それに伴い事業収益も減少しています。
・管内の農業生産力が脆弱化しています。
・利益の減少に対応した人件費削減は限界にきています。
・熟練した職員が急激に減少します。
JA佐久浅間の労働効率は県下最低です。
JA組織の効率化による内部管理体制の強化が求められています。
・現状を踏まえたJA事業領域の見直しが必要


2組合員の意識調査の結果は、不満のオンパレード。
3改革の基本方針と概要では;
方向性として、JA事業の核を「農作物を作る」領域とし、効率化・合理化に取組みます。
・営農指導体制の充実をします。
・農業関連事業の広域化と効率化を図ります。共選所、野菜予冷庫、ライスセンター等。

(私)何とお気の毒な現状と改革案でしょう。ここから見えてくるのは過去の延長でしかなく、JA組織のさらなる統合と人員整理による縮小均衡の促進だけです。これを改革といえるでしょうか。

 一番肝心なことがすっぽり抜け落ちていると思います。農業の実態に対する視点がないことです。農業あっての農協の筈なのに、農業そのものが全く論じられないのは不思議でなりません。

 組合員の99%が兼業(会社勤めが主)である、つまり農業ではない(ただの農家)という実態が、農協から農業を見えなくしてしまったとしか思えません。「JAHOO」に農業の記事がないのも当然です。もしかしたら、農水省もそうなっているのでしょうか。ふと、気になりました。

 諦め切っちゃっているのでしょうか。農業の縮小に併せて、農協も縮小して行くしかないと!

 ですが、ちょっと待って下さい。「スマート・テロワール」の松尾雅彦氏は、自給圏の構築には農協の機能を生かすべきと仰っています。農協は、原点に帰って、農業とは何かを、根本から考え直すべきだと思います。その答えが「スマート・テロワール(「美しく強靭な農村自給圏」)」だと思います。

ーーー悲惨だった沖縄戦

 去る木曜日のクローズアップ現代で、「シリーズ戦後70年礎(いしじ)に刻まれた沖縄戦」をやっていました。副題は「激しい地上戦の悲劇」。住民を巻込んだ玉砕覚悟の戦闘の悲惨さは想像を絶します。「沖縄戦」はWikipediaに詳しく載っています。ごく一部を引用します。

<・・・沖縄戦(おきなわせん、沖縄の戦い)は、太平洋戦争(大東亜戦争)末期の1945年(昭和20年)、沖縄諸島に上陸したアメリカ軍を主体とする連合国軍と日本軍との間で行われた戦いである。連合軍側の作戦名はアイスバーグ作戦・・・
・・・沖縄での両軍及び民間人を合わせた地上戦中の戦没者は20万人とされる。その内訳は、沖縄県生活福祉部援護課の19763月発表によると、日本側の死者・行方不明者は188,136人で、沖縄県外出身の正規兵が65,908人、沖縄出身者が122,228人、そのうち94,000人が民間人である。

日本側の負傷者数は不明。アメリカ軍側の死者・行方不明者は14,006人、イギリス軍の死者が82人で、アメリカ軍の負傷者72,012人であった・・・>
(私)この種の報道は毎年繰り返されます。忘れない為に必要だと思います。ただ、報道内容が視聴者に対して正しい認識を与えることが目的であるならば、疑問を感じます。
 悲惨な戦い、砲弾の嵐、住民の犠牲、等々悲劇の言葉が次々と語られます。その通りだったと思います。ただ、私が疑問を感じるのは、戦争のこと、沖縄戦のことが客観的に捉えられていないことです。

 全ての物事は客観的に相対的に捉えられてこそ意味を持つと思います。主観の中に埋没することは大きな間違いを生むと思うからです。

 第二次世界大戦におけるヨーロッパの悲劇は、原爆こそ落とされませんでしたが、沖縄戦を凌駕します。日本では国内戦はごく一部でしたが、ヨーロッパでは生活の場が戦場であり、全部国内戦でした。第一次大戦もそうです。第一次と第二次が戦われたのはたった30年の間です。

 「ヨーロッパの歴史ー欧州共通教科書(木村尚三郎監修)」という、A4版カラー刷りの立派な翻訳本があります。日本全国の図書館にあると思います。これは。第二次大戦後、ヨーロッパの10ヶ国以上の歴史学者が集まって書いたヨーロッパ共通の歴史教科書です。

 その中に次のようなことが書かれていて、私は読んだ時本当に驚きました。戦争の犠牲者ですが、第一次大戦の犠牲者は約1,500万人、第二次大戦では約5,500万人から6,500万人(ユダヤ人虐殺500万人を含む)とありました。この大きさに驚いたのです。
 第二次の犠牲者の数に1,000万人の差がありますが、これだけの数が判らないということは、如何に酷い状況であったかということではないでしょうか。沖縄戦でも不明者のことが言われていましたが、数は比較にならないほど小さいです。
 たった30年の間に、7,000万人から8,000万人の人が犠牲になったのです。太平洋戦争における日本の犠牲者は、政府の公式発表によると約320万人(兵隊、民間人、原爆等全て)です。


 悲劇は数で計るものではないとは思いますが、ヨーロッパでは日本の約22倍~25倍に犠牲者出しています。それも全て国内ですから、全てが沖縄戦の状況の中で犠牲になったのです。
 ヨーロッパが国家統合を進める理由が良く理解できます。「二度とこんな悲惨な戦争はしたくない。国(境)があるから戦争が起きる。国境を無くそう。」と考えたのだと聞きました。

 このような客観的な事実を知っていて沖縄戦を語るのと、知らないで語るのとでは、大きな認識の差を生むのではないでしょうか。悲惨でない戦争なんてないと思います。

 日本だけが、沖縄だけが、特殊な犠牲を払ったと思わせたら歴史認識を間違わせると思います。慰安婦問題も同様な状況にあるように思います。特にNHKは公共放送です。その責任は重大です。

https://ja.wikipedia.org/wiki/沖縄戦

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農楽しながら「”田舎暮らし”コミュニティ」を創る
(月刊『ザ・フナイ』より)
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無農薬玄(白)米の販売
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