2014年11月23日日曜日

蓼科だより・371号〜田舎暮らし情報

★ーーーーーーーーーーーーーーーー2014年11月22日(土)★
★テーマ:冬水たんぼ、NPOの活動、地方移住へのコメント

  最も信頼できる国、中国人韓国人の心、安倍首相の主導権
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 過去1週間は、この秋新たにお借りした1反歩の田んぼと、今春お借りして作付けはしたもののまだ未整備の2枚の田んぼの避け(よけ:田の端に作る用排水路)と畦の整備を行いました。
 3日位で終らすつもりが6日もかかってしまいましたが避けも畦もうまくできました、これで、5年くらいはメンテナンスフリーでいけると思います。やはり最初が肝心です。

 次の課題は冬水田んぼ(ふゆみずたんぼ)の水をどうするか、です。冬水田んぼとは、田んぼの水性生物を増殖し肥料の自然生成を促し、雑草の生育を抑制するために冬期間も田んぼに水を溜めておくことです。理想的には水深20センチです。

 問題は、秋から来年3月中旬まで用水路に水が無いことです。慣行農法では乾田と言って、収穫期から田植直前まで田んぼを干すからです。ですから、要望書を出してみましたが、水路を管理している土地改良区では、私一人のために水を流すことには応じてくれませんでした。
 それにしても、無農薬で人間に優しく、環境保全にも最適なこの農法を無視し続ける体制側諸組織の頑迷さには呆れます。

 すると、慣行栽培の場合は元々いないのですが、当然、水性生物は死に絶えます。不耕起栽培では冬水田んぼにして、冬期間も水性生物を育てること、特に肥料づくりの主である糸ミミズを増殖します。究極の不耕起栽培は無肥料でできるという理由がここにあります。

 そこで、考えたのは排水路から水を採ることです。排水路は田園地帯の一番低いところを通っているので、雨水や地下水が沁みだして流れ込み、僅かですが冬期間も流れています。それを、2枚くらい上の田んぼからパイプで引いて来て自分の田にかけます。今日、明日でこの作業は完了する予定です。

ーーーーーNPO法人信州まちづくり研究会の活動

 今日は嬉しいご縁を頂きました。女神湖畔にある妹夫妻が経営しているチホテル&レストラン・ベルにて、東京の友人からご紹介頂いた方と面談できました。

 東京の友人とは、10年ほど前入会していた日本最大といわれているNPO法人新現役ネットのコミュニケーション勉強会の仲間です。それ以来、オン・オフのおつき合いが続いていましたが、その彼が、40年ぶりに同級会で会ったという小学校時代の親友を、「考えが合いそうだから逢ってみないか」と紹介してくれたのです。
 その親友は、昨年、ご夫婦で、女神湖近くの小振りなペンションを買い、横浜から移住して来られました。

 妹の店自慢の手作りハンバーグステーキを食べて2時間以上も語り合いました。Eさんは、グローバル企業になった楽器メーカーに務めた関係で、オーストラリアを初めとして世界各国の生活を体験していらしたので、私の”まちづくり”論と話があい、多いに盛り上がり、楽しい一時を過ごしました。

 帰りに妹の店からほど近いEさんの家に案内され、奥様の美味しいコーヒーと緑茶をご馳走になりました。ご自身で、リフォームし、メンテナンスもやっているというその家は、地区20年ということでしたが、経年に相応しい味わいがあり、とても磨きあげられてとても素敵でした。

 家は自分達でメンテナンスし、価値を高めていくものというグローバルな価値観を実践しておられ、こんな身近に住文化の理解者がいることに嬉しくなりました。縁は異なもの味なもの、と言いますが、嬉しい実感でした。

ーーーーー「団塊世代の地方移住・・」に貴重なコメント!

< 先日、叔母の葬儀で新潟のいとこ達と会いましたが、米価の下落で青色吐息だと言っていました。いずれの子供たちもサラリーマンとして家を出て、兼業ですら農業には見向きもしません。彼等の代で終わりなのかなと思います。
・・・
各地のニュータウンは完全な失敗だったと思います。でも、「自分たちだけの幸せ」を築こうとしたのは日本だけではありません。米国の事情も同じです。白人たちは、よそ者(特にマイノリティ)を排除した巨大なニュータウンを各地に建設しました。
その結果、損なわれた人間関係に気づいた人たちが多くなってきて、スモールタウン(歩いて行き来できる街)への関心が高まっています。
その典型的な例がポートランドです。来年、米国視察を計画していますが、視察の最後に行きたい街です。
地方移住の勧めは理にかなっていると思いますが、問題は、団塊世代の連中(私もそうですが・・)が”都会を捨てられるか”にあります。私の友人たちの多くは引退年代ですが、東京に居続けることを望んでいます。

私の妻は、団塊のすぐ下の年代ですが、東京生まれの東京育ちです。彼女は「デパートのない街には絶対に住みたくない」と言い張っています。こうした人達を地方に動かすためには、相当に強い意識転換の動機が必要と思います。掛け声だけでは動かないですね。
堺屋太一氏は団塊の世代に対して、「今こそ必要なのは、本当の新しい時代を次の世代のために用意することだ」という檄。全くその通りで、私は自分のビジネスを次の世代に渡すことを目標に事業拡大に臨んでいます。ただ、やはり少数派です。
団塊の世代は、引退してもなお、自分のことしか考えません。特に、高級官僚だった人たちは、それが顕著です。私の友人で官僚だった連中は、ほぼ全てがそういう意識です。私は、その下の年代に期待したほうが良いのでは・・とすら思ってしまいます。
否定的な意見で申し訳ありませんが、私の周りの現実をそのまま書きました。>

(私)安中さん、貴重なご意見をありがとうございました。実感として判ります。しかし、だからこそ価値のある事業だと考えています。百年の計だと思っています。

ーーーーーアジアで、「最も信頼できる国」!

 JBpressの記事にありました。皆さんはご存知でしたか。

<・・「読売新聞」( 2014419日)に拠ればアセアン諸国で、外務省が「最も信頼できる国」を調査したところ、日本33%で首位、つづいて米国が16%で2位となったが、中国は5%、韓国は2%だった。

これは外務省が東南アジア諸国連合(ASEAN)の7か国で行った世論調査。また「ASEAN諸国にとって現在重要なパートナーはどの国か」との質問(複数回答可)でも、1位が日本(65%)だった。・・>

(私)こんなデータに嘘がある筈がないと思って良いでしょうね。知らないのはお前だけだよ、と言われそうですが、知りませんでした。
 あまり新聞を読む方ではありませんが、朝晩のテレビニュースはだいたい見ています。こんな報道はあったでしょうか。どうでもいいようなゴシップニュースをくどくどと流していますが、こんなすばらしいニュースをどうして繰り返して流さないのでしょうか。

 宮崎正弘氏が「政治宣伝で汚染された日本の報道が、あまりに過剰な左翼偏向と自虐史観に洗脳された結果であると言える。」と言っていますが、わたしにもそう思えてならないです。日本が悪玉でなければいけないという大前提に立って全て組み上げられているような・・。

ーーーーーJBpress はすばらしい!

 編集長からのメッセージ(下記URL)に次のようにあります。

<ネットメディアは紙メディアの補完でも付属物でもありません。しかし残念なことに、それらの枠組みを超えて全く新しいメディアに挑戦しようという試みは、今までほとんどありませんでした。
私たちの目的はここにあります。
・・・
なぜ日本の地方はミニ東京化してしまったのでしょうか。それは政治のせいだけではありません。

メディアの責任も重大です。東京からの情報を一方的に流すのではなく、地方にある優れた産業や企業、文化を日本全国、あるいは世界に向けて発信する。そし て地方同士の切磋琢磨を促す。これはメディアの役割であるはずです。それができれば、地方の疲弊を食い止められるし、日本が世界から忘れられるようなこと もないはずです。
私たちはそのお役に立ちたいと思います。>(私)マスメディアにはできない、ネットメディアだからこそできることをやると言ってます。非常に質の高い情報だと感じています。下記URLから、無料、有料の会員登録ができます。

ーーーーー「中国人韓国人にはなぜ「心」がないのか」!

 何という強烈な題名でしょう!加瀬英明先生の本です。
 中国の友人知人がいるので、この種の記事は躊躇しますが、ありのままを知るべきかと・・。
 もうちょっと言い方があるのでは、と思う部分もありますが、その裏付けとなる史実をひも解いていますので、納得せざるを得ません。下記はごくごく一分ですが、このようなショッキングな内容が続々と書かれています。

「『三国志』には、冒頭で、主人公の劉備が戦闘に敗れて、さまよっていると、一夜、泊めてくれた漁師が、新妻を殺して、その肉をご馳走になる」

「紅衛兵が文化大革命の時に、いくつもの派に分かれて、全国にわたって殺しあって、食べあったという本が、訳出された。『食人宴席』(1993年刊)」

1924年に刊行されたアメリカの紀行作家ハリー・フランクが書いた『日本、台湾一瞥』という本に、日本統治下の台湾について、次のような記述がある。『台湾人が住んでいる区域ですら、中国の街のような、耐えられない不潔さがない。ニューヨークの住宅区よりも、清潔だ』」

(私)余りにも惨くて、ちょっとおかしくないと思いましたが、読み進む内に納得しちゃいました。しかし、もの凄く寂しい納得です。中国は日本に宗教と文明をもたらしてくれた国ですよね。なぜ?
 もし、朝鮮半島と日本が繋がっていたら、多分、日本は今の韓国と同じ状況に置かれているのではないでしょうか。日本は本当に恵まれているなと思えてなりません。

ーーーーー中国に、主導権を握った安倍首相!

 日本に帰化した日中問題評論家の石平氏が、WEDGE Infinityに、「追いつめられた習近平、主導権を握った安倍首相」を書いていますが、納得しちゃいました。

http://wedge.ismedia.jp/articles/-/4439

フッターーーーーーーーーーー

農楽しながら「”田舎暮らし”コミュニティ」を創る
http://shinshumachidukuri.blogspot.jp/2014/11/blog-post.html

団塊世代の地方移住が日本を救う
http://shinshumachidukuri.blogspot.jp/2014/11/blog-post_10.html

無農薬玄(白)米の販売
http://daylanbo.blogspot.jp/2013/11/blog-post.html

籾殻燻炭の販売
http://daylanbo.blogspot.jp/2012/02/blog-post.html

農楽のすすめ!
http://tateshinadayori2.blogspot.jp/2011/08/blog-post_26.html

”田舎暮らし”動画がYoutubeに300本以上
http://jp.youtube.com/user/takasukey

メルマガ「蓼科便り」のアーカイブス
http://tateshinadayori2.blogspot.com/
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2014年11月17日月曜日

蓼科だより・370号〜田舎暮らし情報

★ーーーーーーーーーーーーーーーー2014年11月15日(土)★
★テーマ:大豆の収穫、新田んぼの整備、米価の暴落、
     味覚と嗜好、侵略・人種差別、
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 今週初め、岩手みどり豆(大豆)の収穫が終り、現在天日干し中です。稔りが良いので、今年は妻に誉めてもらえるだろうとほくそ笑んでいます。
 干す装置は、短管パイプと竹竿を使って造りました。あるもので間に合いました。竹竿も妻の実家の竹やぶを開伐した時のもので、役にたちました。
 今年のトウモロコシは、10月末に採れる筈の2作が天候不順のため、形にはなりましたが実りませんでした。やはり今週、諦めて刈り倒しました。孫を喜ばせる筈が残念です。

 10月に新しくお借りした1反歩の田んぼの整備を始めました。まず、一番の基本である用水と排水の、深水管理のための設計をします。そして、水を温めるための避け(田の端につくる小さな水路)づくり、畦シート張り、排水枡の取り付けと進めます。僅かですが、平坦性も直します。

 いずれもバックホーで作ります。私、昔とった杵柄で、うまいものですよ。重量2トンのバックホーをレンタルし、昨日、今日と作業しましたが、もう半日ほどかかりそうです。
 畦シートは、本来は市販の畦波板を使うのですが、数年前にリサイクル業者からタダでもらった採石場のベルトコンベアのベルトを使いました。ゴムの厚さは5ミリはあるので、結果をみないと判りませんが、畦波板より強度がありそうで長持ちするのではと期待しています。

ーーー「コメの価格が下がったら大規模農家だけが生き残る」という間違い

 JBpressのブログに掲載された記事ですが、大変なことが起こります。
 データの基づいた論説で判りやすいです。言いたいことは下記引用部分のようです。

<・・コメの年間1人あたり消費量は60キロ程度です。現在、市中に出回るコメの価格を10キロ3500円とすると、1人が年間2万1000円分のコメを消費 している計算になります。これをもっと安くしたい、これより高くなってほしくないと消費者が考えるのは当然ですが、かつてないレベルにまで農村が荒廃して もかまわないというのでしょうか。農村の荒廃と引き替えにしてまでもコメを安く食べたいのでしょうか?・・>

大規模コメ農家を吹き飛ばす米価暴落
http://jbpress.ismedia.jp/articles/-/42177

(私)しかし、この著者は農業協同組合新聞の論説者です。当然のことながらJAを擁護する立場で書かれていますので、産業政策としての農政をやってこなかった延長線上の論理です.一般的にマスメディアもこの論調に載っています。
 ですから、農業政策を考える上で出発点となる農業と農家の問題に全く触れていません。上記の引用部分にあるように、環境保全を人質にとって、農水省とJAを守ろうとする考え方は、日本の農業をもっと悪くすると思います。

 日本が発展途上国と同じ農業をやっていたらダメに決まっています。日本の工業をみれば判ります。他国・他社が追随できない技術と営業力が結果を出しているのは明白です。
 農業も発展途上国に真似のできない高品質・高付加価値の米と農産物を作って世界に輸出すれば、オランダにも負けない結果を出せると思います。本来の産業政策がなかった結果が現在ではないでしょうか。

ーーーーー団塊世代の地方移住が日本を救う!

 前号で掲載した内容ですが、NPO法人信州まちづくり研究会のブログに掲載しました。我々がやろうとしていることの背景がずばり語られています。特に、堺屋太一氏が言ってる下記の言葉は傾聴すべきです。
『団塊の世代に対し、「今こそ必要なのは、本当の新しい時代を次の世代のために用意することだ」』

団塊世代の地方移住が日本を救う
http://shinshumachidukuri.blogspot.jp/2014/11/blog-post_10.html

ーーーーー「味覚と嗜好」

「続ナチュラル☆ライフ実践メルマガ 第54回」より引用します。

<・・そもそも、「味覚」と「嗜好」は分けて考えねばならないという学者がいます。味覚はご存知のとおり五感の中のひとつの感覚ですよね。
触覚・嗅覚・視覚・聴覚・味覚。
・・・
感覚はタンパク質の受容体というレセプター(感知するところ)がその情報を感じて電気信号で脳に伝達されるといいます。ところが、他の感覚に比べて、味覚はレセプターが非常に少ないというのです。

味覚には苦味、うま味、甘味、塩味、辛味の5つの基本味があり、これが合わさってさまざまな味を感じます。味覚のレセプターは口の中の舌にありますが、甘味とうま味はわずか1つのレセプターしかありません。あまり、さまざまな情報を分類できないのだといいます。
・・・
嗜好は次の4つの要素があるといいます。「生理的欲求」(食欲)、「食文化」(習慣)、「情報」(   ブランド)、「依存症」(中毒性)です。
・・・
こうしてみると、嗜好とは、習慣と情報の蓄積によって形成されているといえます。ナチュラルライフにおいては、自らの感性を磨いて、食べたいときに食べたいものを食べたいだけ食べることをおすすめしています。
そのかわり、より自然なものを食べ、判断する軸を持とうとします。

食のあるべき姿を考えるとき、「食」という字は人に良いと表されるように、本来、人を心身ともに高めるものでなくてはなりません。身体を蝕むような食生活はやはり心も蝕んでしまう。
・・・
自らの感覚で、現代の物質と情報の汚染と氾濫の中を切り抜ける必要があります。だとするならば、信じるに足る感覚と感性を持つ必要があります。・・>


(私)「信じるに足る感覚と感性を持つ必要があります」、これが問題ですね。私は『農楽しながら「”田舎暮らし”コミュニティ」を創る』の中で、「コンクリートとアスファルトとステンレススチールの環境では、まともな感覚も感性も育たないだろう」と書きました。
 私には科学的根拠はありませんが、そう信じています。以前に、東京の大学生が、「都会でショッピングセンターに行けば、何でも手に入る。田舎に行かなければならない理由が判らない」と言った言葉を紹介しましたが、私が書いたことが当っていると思います。

 この問題を解決するためにも、”田舎暮らし”コミュニティづくりを成功させなければならないと思いを新たにしています。

ーーーーー侵略・人種差別

 HAL通信11/15号「☆朝日新聞に限らず、マスコミは真実を書け」より抜粋しました。編者である安中さんは史実主義者です。これも史実です。何故かこんな重要な、国の尊厳に関わることがあまり知られていません。HAL通信はアーカイブスがないので、長いですがこの項は全部引用しました。リンクして広めて下さい。

< 歴史の復習をしたいと思う。西欧においても、第一次世界大戦までは「侵略」なる概念は存在していなかった。白人たちが形成した「国際法」も普遍的に明文化したものはなく、各国どうしの個別の条約にしか過ぎなかった。

しかも、西欧以外の地域は、西欧と同等の国とみなされず、武力によって植民地化するのは自由だと考えられていた。だから、その地域の住民を奴隷にするのも虐殺するのも白人たちの自由だった。
この原則によって、欧米列強は競ってアジア、アフリカ、南米などの有色人種の地域を武力で植民地化し、住民を殺し、奴隷にしていった。

しかし、白人どうしの全面戦争に発展した第一次世界大戦では、一般市民まで巻き込まれたことで、犠牲者が急増し、無差別に戦争を行なえば世界は破滅するとの認識が生まれ、1919年のパリ講和会議で「国際紛争を解決する手段としての戦争を放棄する」との不戦条約が結ばれた。
しかし、前号で述べたように、自衛の戦争は除かれ、しかも「侵略」の定義は「当事国の自国裁量権に任せる」とされ、結局は骨抜きにされた。

もうひとつの大きな問題は「人種問題」であるが、西欧の白人たちの「有色人種=劣等民族」という概念は全く改善されてはいなかった。その改善を、国際舞台で初めて要求したのが日本である。日露戦争でロシアに勝利し、第一次世界対戦でも戦勝国となった日本は、パリ講和会議で国際連盟の規約に人種差別撤廃条項を入れるよう要求した。

しかし、人種差別当然の国であるアメリカやイギリスなどの白人国の反対で日本案は否決された。今日に至るまで、これらの白人国は、このことを公式に謝ったりはしていない。

米英やソ連は、東京裁判で「満洲事変以降の日本の政策」を侵略と断罪し、侵略を主導したとして、A級戦犯たちを有罪とした。パリ不戦条約の「自衛戦を禁止するものではない。自衛か否かは当該国に決める権利がある」を無視した判決であった。
だから、連合国は日本の戦争を「侵略」とこじつけるため、「日本は中国との不戦条約を破った」とする解釈を行った。

東京裁判でこの解釈に反対したのは、インドのパール判事ただ一人であった。だから、日本はインドに対する謝意を忘れてはならないのである。
しかも、実際の不戦条約侵犯の第一号はソ連なのである。1929年、満州を支配していた張学良政権はハルピンのソ連領事館を捜索し、満州での共産革命計画の証拠を押収し、東支鉄道の実力回収に踏み切った。

これに対し、ソ連は空陸からソ満国境を越え、満州に侵略した。アメリカ、イギリス、フランス、イタリアは、不戦条約違反として、ソ連に抗議したが、ソ連は「自衛行動」と言い張り、第三国の干渉を拒否した。

その2年後、日本は満州事変を起こしたが、ソ連と同様に「自衛行動」と主張した。しかし、米英主導の国際連盟は、日本が不戦条約に違反したとして、日本の自衛主張を否認した。
このような二重規範が第二次世界大戦の火種を作ってしまったのであるが、いまの戦勝国たちにその反省の色は見えない。それどころか、かって被害を受けたはずの中国が、戦後、チベットやウイグルを侵略し、今は、米国と並ぶ覇権国家を目指すという横暴ぶりである。

マスコミは、このような事実を、もっと国民に伝え、世界に発信せよと言いたい。>

(私)このような内容を読む度に思い出すのですが、マッカーサーの部下だったヘレン・ミアーズは次のように言っています。
「日本は、明治維新以来、先生として崇敬してきた西欧の国々のやっていることを真似しただけだ」
 人種差別と二重規範があったことは間違いないと思います。

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2014年11月11日火曜日

蓼科だより・369号〜田舎暮らし情報

★ーーーーーーーーーーーーーーーー2014年11月8日(土)★
★テーマ:畑作、銀座NAGANO、米は完売、団塊世代が、
 ”田舎暮らし”、人間誰かの為に、私権と規制、教育勅語
★ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー★
 脱穀が済んで、そのよく2~3日とタマネギを定植しました。泉州中甲高とこがねにしきという2種類で約500本です。苗も自分で育てましたが良くできたと思います。
 今春からお借りした畑は陽当たりが良く、ペーハーは弱酸ですが、草木灰や苦土石灰で中和して、完熟堆肥とEM活性液で育てましたが、概ね良好です。隣のおばさんから「安江さんは、玄人並だね!」と誉められてゴキゲンです!
 そこで育てたのは、青豆、黒小豆、大根3種類です。豆類は収穫が終り、今大根を採り始めています。そして来春の収穫をめざして、ニンニクとタマネギを植えました。ニンニクは既に10センチほど伸びています。
ーー
 先週書き落としてしまいましたが、横浜に所要があって上京した際、タイミングよく長野県の出店「銀座NAGANO」のオープンセレモニーに参加することができました。
 長野県売りに情熱を傾けている阿部知事の肝いりなのでしょう、銀座四丁目の交差点すぐ脇のスズラン通りにファサードを木板で設えたビルの1階から4階を借りていました。地下鉄銀座駅を出て2分とかからない良いロケーションだと思います。
 詳細は下記Youtubeをご覧ください。我が町から、たてしなップルの小宮山社長が、リンゴのシードルを出品して参加していました。東京の皆さん、お買上げ下さい!

https://www.youtube.com/watch?v=Ks7Z7wcjh50
ーー
 ありがとうございました。おかげさまで新米は完売いたしました。
 ありがたいことに無農薬に拘る方が少しづつ増えているように感じます。
 今日から来年の準備を始めました。先月、新たに1反歩の休耕田をお借りしました。圃場整備が済んでいる田んぼなので快適に作業ができそうですが、不耕起栽培用に畦波板や温水路の工事をします。10年ばかり畑として使われていたためでしょうか、平坦性も悪いので直します。今日、その測量をしました。
 何ごとも軌道に乗ってしまえば楽ですが、初めは数倍の労力を要します。

ーー
 玄米についてひとこと;
 下記は新潟県コシヒカリ生産者のブログの要約です。詳細は下記URLをご覧ください。

<・・見て頂くと、青い米が混じっておりますが、それが生き青と言います。生き青は甘さも普通の玄米より数段増します。生き青は精米すると普通に白くなりますが米ぬかは少し青くなります。稲は穂の先から黄化し。根元が後になります。全部熟してから刈取ると、米全体が熟し過ぎて割れ米、変色米が多発して食味が低下します。少し手前で収穫します。
ですから、玄米に生き青が無い米は、食味が劣るので買うときは注意が必要です。

・・>

http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q10116479935

ーーーーー前号の記事の再訂正

 前号の記事「増税よりも“公約”を全力で実行して欲しい!」に転載ミスがあり、訂正致しましたが、それも間違っていました。原文は「バケツ」ではなく「氷バケツ」でした。
 私もこの話はよく承知していましたが、転載した時、間違ってデリートキーに触れてしまったのだと思います。それにしても一国の首相に対する言葉として不謹慎でした。お詫びして再度訂正申し上げます。

ーーーーー団塊世代の地方移住が日本を救う!


 NPO法人信州まちづくり研究会の我々がやろうとしていることの背景がずばり語られています。まるで我々が注文したような内容で驚きました。下段のURLから是非お読み下さい。
 日本ビジネスプレス(Japan Business Press Co., Ltd.)のブログ情報です。このJBpressの情報は信頼性が高いと感じています。佐久市の「VSL視点」、つまり「来訪する(Visit)」「滞在する(Stay)」「定住する(Live)」という3つの段階のことも紹介されています。要点を抜粋します。

<団塊の世代は面倒な人間関係や「しきたり」という古い日本を否定し、新天地である都市郊外にマイホームをつくり、自分たちだけの幸せを築こうとした。しかし郊外に建設されたニュータウンはゴーストタウン化し、マイホーム主義者の淋しい老後が現実のものとなりつつある。
・・・
 団塊の世代の生みの親である堺屋太一氏は「団塊の世代は競争に苛まれたとしても、諸外国の同世代に比べて先輩たちの築いた体制と価値観に安住できた幸せは大きかった」と指摘する。米国の戦後世代の多くがベトナムの戦場に駆り出されていく悪夢を経験し、中国の戦後世代が10年にわたる「文化大革命」に翻弄されたのに対し、団塊の世代が物心が付いた1950年代後半、日本の戦後体制はすでに出来上がっていたからだ。
・・・
最近、堺屋氏はそんな団塊の世代に対し、「今こそ必要なのは、本当の新しい時代を次の世代のために用意することだ」という檄を飛ばしている。その意味では、「健康なうちに地方に移住し、移住先で生活をエンジョイしつつ社会的関係を築きながら歳を重ねていく」という“人生90年時代”のモデルを作り上げるのが彼らの責務ではないだろうか。・・>


http://jbpress.ismedia.jp/articles/-/42117

(私)安倍首相や石破地方創生大臣には是非読んで頂きたいですね。
 次のような記述もありました。まさに我々のNPOがやろうとしていることです。
<・・S氏は「同窓会の活用をはじめ、高齢者が移住した場合に溶け込みやすいコミィニテイ作り」の必要性を力説している。・・>

ーーーーー『農楽しながら「”田舎暮らし”コミュニティ」を創る』

 当メルマガ367号で紹介させて頂きましたが、月刊『ザ・フナイ』10月号に掲載された表記の寄稿文をNPO法人信州まちづくり研究会のブログに、出版社のご承諾を頂いて転載させて頂きました。
 文才がなく、語彙も乏しい私が、”まちづくり”に興味を持ち始めてから30年のウンチクを傾けて書いた文章です。お読み頂ければこの上ない幸せです。

 嬉しいことがありました。この寄稿文を読んで下さった東京と愛知県のまだ現役の方がNPOに入会して下さいました。入会については下記URLの右サイドバーにある「このNPOについて」をご覧ください。難しい義務はありませんので、お気軽にどうぞ!

http://shinshumachidukuri.blogspot.jp/2014/11/blog-post.html

ーーーーー人間誰かの為に動いている時は、パワーが出ます

 下記引用文章は3年前に私の「蓼科便り」に頂いたコメントです。そのT様からお米のご注文を頂きました。送り状を書くために、アドレス帳にメモってあった下記文章を読み返して一人感激致しました。その時もすごく勇気づけられたことを思いだし、感謝申し上げながらお米をお送り致しました。

< いつも楽しくメルマガ拝読しています。
3年前会社から退かれた時も、メールを差し上げましたが、私が安江さんのメールを楽しみにしているのはその後も、自分の考えを曲げずに生きていらっしゃるからです。
その時も書いたかと思うのですが私も6年前会社の社長をやめ、全財産をなくしその後の生活がいまの安江さんとダブルのです。思いを捨てていないところも同じです。

人間誰かの為に動いている時は、パワーが出ます。私は私の住んでいるまちが私の理想のまちになっていってほしいし会社を辞めてからやっている仕事も人の為に役に立ちそうで生きがいを感じながら暮らせています。私のやっているNPOラーバン千葉ネットワークのHPです。・・>


ーーーーー私権が規制を阻んでいる!

 10/31日、NHKスペシャルで御岳山の噴火災害に因んで「土砂災害」を取り上げていました。
 国交省の防災担当者が悔し涙を流しながら「私権が規制を阻んでいる」と語っていたのが強く印象に残りました。彼は更に次のように述べていました。

「危険地域の指定は住民の手に寄って潰された」
「いざ災害が発生すると、責任を他所に求めるばかりで、自分は犠牲者だという立場をとり続ける限りこの悲劇は繰り返される」

(私)確かにこういう側面があることは事実だと思います。しかし、家を建てて住み着いてしまってから、「実はここを致死災害区域に指定する」と言われてもどうしょうもありません。
 いつも疑問に思っています。そもそも、そういう地域の開発許可を何故出すのか、その地域の建築確認許可を何故出すのか、です。テレビの取材ではやはり私権・利権が規制を阻んでいるのは間違いないようです。

 ”まちづくり”にも同様なことが言えます。「私権が”まちづくり”を潰している」例がたくさんあります。ゴミ御殿問題などその典型ではないでしょうか。崩壊寸前で街の景観を壊し、隣に迷惑をかけることが判っていても何もできない放置家屋問題しかりです。
 私権と行き過ぎた人権など、岩盤規制だけではなく、エゴの壁も打ち砕かなければならないと思います。毅然としてという言葉がありますが、最大多数の人命を守ることこそ毅然としてやって欲しいものです。

ーーーーー教育勅語がアメリカでベストセラーに!

 そんな馬鹿な!とおもいました。リアルインサイトの11/3日付けメルマガからです。

<・・先日、息子のお宮参りで明治神宮にお参りしたのですが、その時に、明治天皇が示された教育勅語、五箇条の御誓文、明治天皇御製 昭憲皇太后御歌 一日一首とその現代語訳を頂きました。

改めて目を通しても、やはり、GHQが教育勅語を禁じた正当性は一切分かりません。しかし、GHQがこれを破壊したかった理由はよく分かります。

ここに、清く、正しく、強く、美しい日本人の精神があるから。
確かに、彼らの狙い通り、現代人が失ってしまっている大切なことも多いです。
そして何と、この教育勅語は、米国で『The Book of Virtue』とされ、本になり、全米で聖書に次ぐ大ベストセラーになっています。・・>


(私)おかしな先入観念で「そんな馬鹿な!」と書きましたが、しかし冷静に読めば、「終戦の詔勅」と同じですばらしい内容です。ネットで検索したらありました。下記ブログをお読み下さい。チョッピリ引用します。

<この「The Book of Virtues」は、現代の第二の聖書と呼ばれるくらいにベストセラーになり、アメリカだけでなくドイツやイギリスにも広がりました。>

http://www.moral-science.com/history.html
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2014年11月2日日曜日

蓼科だより・368号〜田舎暮らし情報

★ーーーーーーーーーーーーーーーー2014年11月1日(土)★
★テーマ:脱穀、不耕起の成果、新米を買って下さい!

     続・日本の司法制度、増税より公約、大西中将、
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 今週の火・水と脱穀をしました。近所の友人を助っ人にお願いし二人で1日半ばかりで終了しました。ワラの片付けが残りましたが、昨日済ませました。
 3枚とも今春からお借りした田んぼですが、来年の準備をする前に、補修・整備しなければなりません。特に畦と給排水整備です。やはり、落ちついた作付け管理ができるようになるまでには3年くらいはかかりそうです。やってみて、いろいろ問題が見えてくるのです。

 嬉しい話があります。今年は数年作っていなかった田んぼだった(自然の肥料が溜まっている)ことと、EM活性液の大量投入が原因だろうと分析していますが、周囲の1割不作に反して豊作でした。
 とは言っても、落ちついて分析してみると玄米にして1反部当り10俵でした。この収穫量はこの地方の平均値だと農業指導員が言ってました。
 ですが、不耕起栽培と有機栽培の世界では8俵くらいが目標ですから、かなり出来が良かったことになります。但し、私たち不耕起栽培の仲間「ほたるの居る田んぼを創る会」では、多収穫を目的とはしていません。品質第一です。何といっても無農薬が一番の売りです。

 先週でしたが、仲間の宮下さんが「良い研究材料があるから見にこないか」というので、取材に行ってきました。彼は私とほとんど同じ考え方で不耕起栽培を積極的に進めて規模も拡大を続けています。

 標高900mの場所で、地主が「もうダメだ」と言って放り出した田んぼを借り集めて、不耕起とEM活性液の活用で、生まれ故郷を蘇らせてみせるとがんばっています。彼がやっているのが農業であり、私のは農楽です。ですが、農林系金融機関は不耕起と無農薬を掲げる彼を無視し、絶対お金を貸さないのです。
 この現実は何を意味するのか考えています。

 昨年すでにこれは行けるぞ、という感触は得ていましたが、今回の取材で、不耕起栽培とEM活性液の効果と実績ははっきり証明されました。今年の成果はまだ充分とは言えませんが、不耕起栽培への3年間の取組みで、その理論と農法がほぼ確定したのです。取材していて私も嬉しくて、元気が出てきました。下記Youtubeをご覧下さい。

すばらしい不耕起とEMの成果・蓼科田舎暮らし日誌375号
https://www.facebook.com/takasuke/posts/782255065166834

ーーーーー再>私の新米をお買い上げ下さい!

 全くの無農薬で有機肥料だけで、蓼科の水で育てました。
 太陽のパワーをいっぱい吸ったハゼ掛け米です。
 昨年より1kg当り200円料金を下げ600円にしました。
 自信がついてきましたので。(笑)
 脱穀が済みましたので、発送は直ぐできます。
 現在ご注文を頂いているのは約500kgですが、
 あと500kgほどお買上げ頂きたいのです。

 少量定期発送もお受け致します。
 宜しくお願い申し上げます。
 詳細は下記URLをご覧ください。

http://daylanbo.blogspot.jp/2013/11/blog-post.html

ーーーーー続・日本の司法制度は腐っている

 前回のこの記事に関連して、上海のアクアビジネスコンサルティングの高田勝巳社長からご本人に密着したコメントを頂きました。長いですが、深い内容の文章ですので、ご了解を頂いて転載させて頂きます。紙面の都合であちこち省略してあることをお許しください。(・・・の部分は省略があります)

< 「中村修二氏のノーベル賞受賞について思うこと」
東京でタクシーに乗車中、携帯電話で朝日新聞の速報を見て、中村さんの受賞を知りました。早速、タクシーの中から同氏のメールアドレスに「ノーベル賞受賞おめでとうございます。」とだけ、お祝いのメールを出しました。翌日米国にいる同氏から「ありがとう。ところで○○の件は無事うまく行きました。」と、普段通りの返事がありました。
・・・
中村さんとはかれこれ10年近くのお付き合いになるでしょうか。武漢の友人に頼まれて中村さんを武漢に招待したのがきっかけです。
・・・
中村さんが私の話で特に気に入ってくれたのが「天然の鮎」の話です。私は「天然の鯛」といったのですが、中村さんは「鮎」で覚えてくれていて、講演の際にもこの話をしてくれているそうです。
要するに、豊かな海で育った天然の魚のほうが自然界で健全な危機意識を持って自分の潜在能力を発揮しながら生きて来たので、より健康的でおいしいはずだという話です。

それに対し、養殖で育った魚は、養殖筏の中にいて狭い環境に我慢さえすれば、危機を感じることなく、生きていける、しかしながら、潜在能力が発揮されず感覚が鈍ってくる中で抗生物質は投入されるし、不健康になってしまい、味も天然にはかなわない。

この養殖の環境は日本そのものではないか、だから我々は日本の養殖の枠から飛び出したほうが、潜在能力を生かせて、自己実現をし、より充実した人生を送り味のある人間になれるのではないかと。
日本人は去勢されて本能が鈍っているのではないかという話もしましたが、この意味を中村さんと二人で英語でスティーブに説明するのに苦労したのを思い出します。

この話を、中村さんは、日本を飛び出して米国で活躍する中村さんご自身のことだと感じてくれてのではないかと考えております。ですから、今回の受賞を受けて、「天然の鯛」の中村さんが「養殖の魚」である日本のメディアからのインタビューを見ていて、大いに違和感というか、噛み合わなさを感じております。

日本のメディアは、日本に現存する数少ない保護産業のひとつですから、そういう意味では上記にいう養殖筏のなかの住人なのではないかというのが私の見立てです。

そもそも、日亜との訴訟の話も私が聞いている話とはずいぶんと違います。私が中村さんと中村さんを相当取材している小平さんから聞いている話では、最初に訴えを起こしたのは日亜側と聞いております。
(詳細は中村さんの著書をご参照いただければお分かりいただけると思います。)

カルフォルニア大学教授のスティーブに三顧の礼で招聘されて米国で充実した研究生活を送っていましたら、日亜が研究差し止めの訴訟を中村さん個人、カルフォルニア大学、その他関連会社に対して米国で起こし、それに対抗するために日本でも訴訟を起こしたというのが真相のようです(米国での訴訟では中村さんが完全勝利したそうです。)。

中村さんは金が欲しいから日亜を訴えたような印象を我々は持たされていますが、元はといえば、自分の研究生活を守るために戦ったわけです。ですから中村さんとしては、一審の200億円の判決が二審で8億円の和解になりましたが、元々は自分の研究を続けるための訴訟でしたので、それで中村さんの当初の目的は達成されたとも言えるわけです。

それにしても、日本のメディアはなぜ米国での訴訟のことを一言も触れないのでしょうか。中村さんが「日本の司法は腐ってる」といったことは言い過ぎとは思いますが、中村さんが一番言いたかったのは、両国の証拠開示制度の違いからくる裁判の公平性、透明性の問題なのだと思います。

何でも、米国では原告被告とも証拠をすべて裁判所に提示しなくてはならず、更に承認も宣誓をし、偽証をしたら厳罰に処せられますので、相当透明性が確保されるとのことです。
それに対し、日本では、証拠を開示する義務がないので、都合の悪い証拠は出さなくていいそうです。ですから、証人は都合の悪い証拠は開示されないという前提で証言するので、証言の信憑性に対して疑義を感じることが中村さんの裁判でも多く見られたそうです。

特に、かつて共に働いた元部下の証言には氏も心を痛めることが多々あったとのことでした。
中村さんによると、この点は、米国における知的財産権に関する訴訟でも大いに関係があり、個人や中小企業の弱者であっても、世界的な大企業に対しても十分対等に戦える素地があり、だからこそ、大企業が高い対価で個人や中小企業の知的財産権を買うこともするのだそうです。

中村さんが本当に言いたいのはこうしたシンプルなことです。中村さんの「怒り」は、200億円を取れなかったからではなく、こうした理不尽感からから来ているのです。今回私が見る限りでは、日本のメディアではこうした話は聞けなかったので、私から皆さんにお伝えする次第です。

なお、今回テレビを見ていて、今回中村さんがカルフォルニア大学でのインタビューに対し、モチベーションを支えたものとして「怒り」といっておりましたが、これは中村さん一流のウイットであるのではないでしょうか。
最近中村さんの話を聞いていると、日本に対しては「怒り」ではなく、「残念」、「憂慮」というのが中村さんの本心のような気がいたします。
・・・
中村さんの件、日本の多くの人は、歪んだ情報しか植え込まれていないので、歪んだ認識をしてしまうのではないでしょうか。安江さんの言われる「アメリカによる日本罪悪国家の日本人への刷り込みは」と同じことと思います。
アメリカが日本を刷り込み、その刷り込まれた日本のエリートとメディアが日本国民を刷り込む構造と思います。

中村さんは、単純で、優秀、天才的な、職人、研究者、学者です。自己のPRは下手で余計なことも言いますが、人類に貢献する実績を残しました。
日本はそうした天才を海外に流失し、流出した天才を正当に評価しないばかりか批判し、自らの体制の弱みに目を向けず、日本国内の優秀な芽を摘んでいるのです。このままでは日本は取り残される、中村さんが批判してやまないのはそういう日本です。
・・・
安倍さんの第三の矢は、アベノミクスのキーコンテンツともいえるものとおもいます。それがうまくいかないのは、彼自身がが米国の筏の中から抜け出そうとする覚悟と戦略が不十分だからのような気がします。>
(私)とまあこんな判りやすい内容です。中村教授は非道で非常識な人間だという厳しい批判の情報も届いていますが、私は高田様の良識と言葉を信じます。安倍首相の第三の矢は養殖筏に向かってこそ放たれるべきなんですね!

ーーーーー 増税よりも“公約”を全力で実行して欲しい!

 昨日のHAL通信から引用します。安中さんの主張は的を得ていると思います。

<・・安倍首相はケツでもかぶって、頭を冷やして冷静になって欲しい。裏付けの乏しい「強気の見通し」の発表は、かっての「大本営発表」とダブってみえます。まして、税制の歪みを放置したままの増税が良い結果を生むはずがありません。

安部首相は、増税よりも“公約”を全力で実行して欲しい。まずは、国民に約束した国会議員の定数削減の早期実現です。最近の首相は、この課題に関しては「知らん顔」です。それは、無責任過ぎませんか。
それと並行して実現すべきは、新しい経済を作る障害になっている規制の撤廃です。
・・・
首相は自らを「岩盤規制を崩すドリルになる」と宣言しました。あの決意はどこへいったのでしょうか、今では影すら見えません。あの宣言こそ「第三の矢」の扉なのにです。・・>


(私) 政治家が自らを正さなくて国民が納得する訳がなく、自由化=規制撤廃こそが進歩・発展の根本だと思います。歴史の流れを素直にみれば、共産・統制経済は廃れ、自由経済が栄えていることは明白です。

 農水省が、平成21年に一般法人の賃借による農業参入を自由化し、個人に関しては「農地取得は、地域の実状に合わせて自由に設定可能」としました。ですが、これができるのであれば、何故、法人も個人も自由に農業に参入してください、と言えないのでしょうか。

 農業生産法人への個人出資制限も10分の1から4分の1に緩めましたが、他産業の一般法人では考えられない規制です。個人的な働きを嫌う共産主義思想に犯されているのでしょうか。

 農業の国際競争力をつけるために大規模化を重要な政策に掲げていますが、工業や商業にそんな政策があったでしょうか。自由経済に任せれば、競争力をつけるために必然的に起こってくる現象であり、政府が口を挟む必要などない筈です。補助金を餌にして手綱を握っていたいだけの話ではないでしょうか。
 つまり、原則規制は変わっていなくて、小出しに手綱を緩めているだけです。補助金と手綱を持っている限り自分達の仕事は確保し続けることができるからです。思想などという高邁なものが原因ではないかもしれませんね。

ーーーーー大西中将のこと!

 前回、『「特攻の創始者」と呼ばれた大西瀧治郎(たきじろう)海軍中将』と書きましたが、大きな間違いがありました。安中さんから「事実」に基づくというコメントを頂きました。

<・・特攻隊については、私のメルマガで何度も書いていますが、軽々しく事実以外のことは言えません。大西中将が「生みの親」と言われていますが、私の知る事実は違います。

大西中将は、特攻実施に追い込まれてしまった犠牲者の一人です。当時の日本国内は、敗戦必死の状況の中でも、原爆を落とされても、ごくわずかを除いて「切迫感が薄かった」のです。
その状況を作ったのは、大本営の参謀たちとマスコミです。ここにスポットが当たらない限り、特攻の悲劇は繰り返される恐れがあります。・・>

 
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