2012年4月29日日曜日

蓼科だより・237号〜田舎暮らし情報

★ーーーーーーーーーーーーーーーーー2012年4月28日(土)★
★テーマ:桜と北アルプス,お願い,EMと放射能,

     佐久バルーンフェスティバル
★蓼科便りは,”田舎暮らし”と地域(長野県東信地区)の情報をお伝えします
★発行:田舎暮らし世話人・安江高亮 
★後援:NPO法人信州まちづくり研究会
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数日前に庭先にある梅が咲き,今日は桜がちょうど満開になりました。タイミングよく長男の孫娘達と,わが家の庭で,花見の食事会をすることができました。この辺りでは,花見の宴というと寒いと決まっていましたが,今日は暗くなるまで寒さを感じないほど珍しく温かでした。
やはり桜は美しいですね。信州では今,梅,桜を初めとして,雪柳,レンギョウ,桃の花,リンゴの花等が一斉に咲いています。つい先週まで,顔を見合わせれば「寒いね!」と言い交わしていたのに嘘のようです。

何よりもわが家の春が素敵なのは,4月上旬から毎日早朝から暗くなるまで,鶯の鳴声が絶えないことです。鶯の鳴声を身近に聞きながら農作業できるなんて最高です!
最初は,鳴き方も下手でしたが今はメロディーも完成し,音階も最上位まで上がり,音色にも艶が出て最高です。どんな名演奏かがどんな楽器を用いたとしても,この鳴声をまねることは不可能でしょう。
ーー
去る24日でしたが,家を朝5時に出発して三才山峠を越えて松本に向かいました。残雪のアルプスと桜を撮るためです。これは私の長年の夢でした。
前日,松本の友人から桜の観賞スポットを教わりました。アルプス公園,松本城,薄川(ススキガワ),弘法山古墳の4ヶ所です。松本には今までに数十回は行っていると思いますが,花見は初めてでした。

友人が自慢げに教えてくれただけあって何処も本当にすばらしかったです。ですが,6時頃アルプス公園に着きましたが,天気予報に反してアルプスには雲がかかっていました。これは騙されたかなと思いましたが,71ヘクタールもある大きな公園を散策しながら待つこと2時間,みごとに北アルプスが姿を現しました。
前景となる桜も丁度満開。私と同じ思いのカメラマンがあちこちでカメラを構えていました。隣のカメラマンは,「今日を逃したら後はないんだ」と話していました。

峻厳さを際立たせる残雪のアルプスがまるで地球の屏風のように立ち上がっており,目の前には満開の桜が,天女が降りてくるような幽玄な美しさを漂わせていました。これ以上の風景のコントラストはないだろうと感嘆しました。
欲をいえば,もうちょっとスッキリ晴れて欲しかったですが,それは贅沢というものでしょう。そして,松本城,薄川をみて,弘法山古墳に行きました。3世紀頃に造られたと解説されていた前方後円墳は立派なもので,小高い山の頂きにあるのですが,全山桜で埋め尽くされていました。

きっと,桜観賞には最適の日だったのでしょう,近くの小中学生が先生の引率で大勢花見に来ていました。子供たちの賑わいと桜は合います。率直で純粋な美しさは子供たちも素直に受入れることができるのでしょう。
松本市からの北アルプスの眺めは,姿のきれいな常念岳が中心でした。市街地近くから,後立山の槍・穂高は見えないようです。11時頃帰路につきましたが,長年の夢が叶えられて満足しました。
各所で北アルプスと桜を撮影し,Youtubeにアップロードしました。言葉で表現できないところを動画でご覧下さい。

ーー
農楽の話しをひとつ。今日,高山村の園原先生の田んぼに行き,トロトロ層を頂いてきました。田んぼの表面にある5センチほどのトロトロの部分ですが,イトミミズの種がいっぱい入っている筈です。
不耕起移植栽培ではこのトロトロ層が命です。主としてイトミミズの糞からできるトロトロ層は,稲の貴重な肥料であり,除草の役目もします。
30リットルほどのタンク二つに頂いてきて,「早く増えてくれよ」と声をかけながら,田んぼに分散して投げ込みました。

EM-1も1リットル入りを買い,早速培養を始めました。入れ物類を熱湯消毒し雑菌が入らないように注意しながら,2リットルボトル2本に仕込み,38℃を目標として,小さな電気毛布を応用した保温箱(発泡スチロール)に入れました。
今までのやりかたではダメなことはよく判ったので,EMに本気で取組んでみます。

ーーーーーお願いがあります
坂本龍一の「メリークリスマス ミスターロレンス」の音楽を聞いていたら映画を見たくなり,DVDを借りようとして探したのですが見つかりません。買うには高すぎます。どなたか貸して頂けないでしょうか,というお願いです。
Youtubeで断片をかいま見ましたら,事故前の北野武さんは良い顔してますね。見たくなった原因のひとつでもあります。宜しくお願い申し上げます。

ーーーーーEMと放射能
前回の「EM最新情報」で,福島県でEMを使っていた放射能汚染された畑の野菜から,放射能が検出されなかったというデータが報告されていますが,そのことについて友人でもある農業先輩が次のように語っていました。
「健康な体の人は,風も引かないし,ハードな仕事にも運動にも堪えられる。菌が体に入っても病気にならない。つまり,排除するか,それとも変質させてしまうのではないか。同じことが野菜に起こっているのではないか。
EMによって,野菜の体力というか抵抗力が高まっているとそれに負けないばかりか,植物の生長にプラスになるような転換をさせている」と。「放射能を減少されたという報告もあるが,それは放射能を何か他のものに変えてしまったことを意味するし,先の話しとも符合する」とも。

汚染された畑から採れた野菜が汚染されているのは普通です。それが検出されないということは,友人が言うことが当っているのではないかと思います。更に,福島で野菜や果樹の著しい生長が報告されています。  ともかくEMは放射能を減少させる能力がありそうなので,生物に対放射能免疫力をつけると考えることができます。たしかな科学的解明にはまだ時間が必要なのでしょうが,昨年春よりデータを取り続けているそうですから,近い内に何らかのアナウンスがあることを期待しています。

私もまだ読んでいませんが,比嘉照夫著「シントロピー(蘇生)の法則」に,このことが詳しく書かれているそうです。
農業先輩とこんな話しをしていたら,ホルミシス効果と共通点があるのではと思うようになりました。安中さんさんがいつも強調しているように人によって閾値が異なるというのは,人が体力(持ってる抗体)によって抵抗力が違うことと符合するのではないでしょうか。
もしかして,EMが閾値を高めるとしたらノーベル賞ものではないでしょうか。

ーーーーー長野県メールマガジン179号より
ゴールデン・ウィークの風物詩「佐久バルーンフェスティバル2012」が佐久市で,5月3日(木・祝)~6日(日)行われます。今年は20回を記念し、国内トップレベルのパイロットによる競技会も開催。

http://magazine.nagano-ken.jp/e8377.html

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2012年4月22日日曜日

蓼科だより・236号〜田舎暮らし情報

★ーーーーーーーーーーーーーーーーー2012年4月21日(土)★
★テーマ:EM最新情報,ミツバの手入れ,傾聴すべき放射能論
★”田舎暮らし”と地域(長野県東信地区)の情報をお伝えします
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  今日は,自然耕塾@高山村園原塾長の呼びかけで,上田市文化センターで行われたEM開発者比嘉照夫教授の「EM最新情報」の話しを聞きました。「善循環の輪 長野の集いin 上田」という集まりでした。
 20年ほど前に比嘉先生の話を聞いたことがあり,それ以来EMには興味を持ち,昨年から積極的に使うように心がけてきましたが,今日の話しは初めて聞いた時より大きな驚きがありました。
  植物・動物の育成に大きな効果があることは承知していましたが,驚いたのは放射能を減退させることです。東北の計画的非難区域である飯館村の実証圃場の実験データを示して説明されましたが,EM液を散布したら,放射線量が2ヶ月で2万5000ベクレルから5000ベクレルに下がったそうです。

 また,基準値を超える汚染土壌で作った作物なのに,EM使用農家の作物から放射線が検出されなかったという話しもありました。全て写真とデータによる説明でした。スゴイです。ですが,放射能関係筋は何故か横を向いていいるようです。不耕起移植栽培に対すると同じで,寂しい限りです。
 これらの現象はまだ科学的には解明されていないとのことですが,幾つかの実験・観測による事実ですから,帰納法的には間違いないとのお話でした。
 放射能汚染された瓦礫の処理も含め,政府に提案したようですが,門前払いだったそうです。いったい,何がそうさせるのでしょう。比嘉さんは,コペルニクスも地動説が認められるのに100年以上かかりましたから,と呟いていました。

 従来型の活用例ですが,被災海産物の腐敗物処理(消臭・分解)にも大きな力を発揮したようです。狂牛病の時も活躍したとのことでした。
 目を見張ったのは,海外における大きな取組みで,ひとつ40〜50トン入るかと思しきEM液培養タンクをズラッと並べて魚介類の養殖をやっているという国がありました。海外の方が多く活用されているようでした。
 いずれにしても,もっと本気で勉強して,取組んでみようと決意を新たにしました。
ーー
 この時期は野菜・花の種を,少しづつですが次々と蒔いています。温度を要するものはバイオマス温室に入れます。たぶん,半月から1ヶ月くらいは春野菜が早く食べられます。今日は,温室内だけで実験的に育てたアカカブを10コほど初収穫し食べました。爽やかで,美味しかったです!
 7月末から10月末までトウモロコシを食べ続けられるという農法を教わり,去る10日に初回の種蒔きをしましたが,今日発芽しました。孫の喜ぶ顔を思い浮かべながらワクワクしています。

「3月の体験農園」をYoutubeにアップロードしました。

ーー
 この数日,断続的にミツバの手入れをしています。昨年春のことですが,一昨年秋よりお借りした隣の畑の大きな土手とその続きの畑部分にびっしりと生えたミツバに気がついたのです。それは美味しいミツバでした。
 最初天然物だと思ったのですが,最近その土手上の畑の主に聞いたら,20年も前にそこでミツバを作ったというのです。その種がこぼれ落ちたものが広がったのでしょう。しかし,20年間も自然のままに増え続けたのですから,天然ものと言っても良いのではないかと勝手に思っています。

 北斜面で乾きの悪い土手ですが,隣の山からの落葉が毎年積もり,丁度ミツバに適した環境なのだと思います。ともかく美味しいです。そこを手入れしているのです。
 目的は,自分達で食べるだけではなく,皆さんに買って頂き,お金を稼ぎたいと考えています。無農薬で無肥料です。次回には詳細をお知らせ致します。是非お買い上げください。
 4月末から5月の一番の旬は,このミツバと山ウドです。私も家族も,タラノメより山ウドの方が好きです。これも一緒に出荷できると良いなと考えています。

ーーーーーラッキー博士は大丈夫か?
 私のブログに,これは傾聴すべきと感じた下記投稿を頂きました。
 この序の部分を引用します。
<放射能が安全もウソとホントと!? ラッキー博士の原爆の健康法
先日紹介した『「放射能は怖い」のウソ』服部禎男氏の話は、実に楽しいものであった。
実際にそうであればどんなに救われるかと思ってしまう。
しかし、現実はそこまで甘くない。
服部禎男氏の根拠となるラッキー博士の「Atomic Bomb Health Benefits」を読んでみた。
おそらく、米国の放射能研究記録をベースにされたと思われる。>

上記URLをお読み頂かないと意味が通じないと思いますが,これについて安中さんにコメントを頂きました。

< 放射能に関していただいたご意見は、概ね妥当です。
私の見解と90%は一致していると思います。
間違いなく低レベル放射線にはホルミシス効果はあります。
また、あるレベル以上の被曝がガンを引き起こすことも事実です。
難しいのは、そのしきい値がどこなのかです。
致命的に死に至る全身被曝量は、5000~6000ミリシーベルトです。
かなりの確率で健康障害が出るしきい値は、私の見解では、400~500ミリシーベ
ルトです。
100ミリシーベルト以下の被曝は、ホルミシス効果が出ると思っています。ただし、何度も述べているように、個人差が激しく、万人に適用できるしきい値はありません。要は確率の問題です。

私は、次の事項を被曝4原則としています(個人的見解ですが)。
1.低レベルの被曝を恐れる必要はない。
2.内部被曝は遮蔽や空間的距離がない分、外部被ばくより影響は大きい。
ただし、生体には異物を排除する機能があるので、比較的短期間で体外に排出
される。
3.ラジウム温泉のような低レベルの被曝は健康増進になる。
4.健康回復等の目的以外は、好んで被曝はしないほうがよい。>

ーー
(私)南京事件も放射能被害の問題も,曖昧なままです。ひとつ考えがあります。私ごときが何を言ってもムダだと思うので,どなたかご賛同頂ける方がいらっしゃいましたらしかるべき筋にご提言願えないでしょうか。次の通りです。
 「NHKテレビで,毎土曜夜2時間づつ,相対立する専門家・経営者・政治家全員に出て頂き,結論が出るまで止めないという方針で,論点を徹底的に解明して頂く」のです。必要があれば海外からも国連からも出て頂くのです。国営なればこそ,可能な課題ではないでしょうか。

ですが,ふと思うのです。本当は真実は判らない方がありがたいと思っている人が大半なのかな,と。かつての自民党と社会党がそうでした。政権交代などする気もないのに,それを主張することによってお互いに食うことができていました。壮大なプロパガンダでした。
 その証拠には,社会党が潰れたら,自民党もダメになってしまいました。最近の大阪市長選で感じたのは,共産党まで含めて既成政党全部が体制派だったという勘違いしていた真実です。

 もしかしたら,同じことが南京事件と放射能についても言えるのだろうか,と。もし,そうであるとしたら,政府に期待してもダメということになってしまいます・・・。

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2012年4月16日月曜日

コカブとシュンギクの定植

一昨日は,2号体験農園の方にジャガイモを蒔き,今日は1号の方で,コカブとシュンギクを定植しました。

粋なのは,ウグイスの鳴き声を聞きながらでした。
1週間ほど前から鳴きはじめましたが,だいぶうまくなりました。
最高の気分です!

コカブとシュンギクはバイオマス温室があるからできることです。
この数日最低気温が0℃を下廻りませんが,それまではマイナス7℃とか,真冬のような朝もありました。
これでは,温室無しでは苗作りはできません。
エネルギー無しの温室はすばらしいと,自画自賛しています。

今日は,ひとつ失敗をしました。
先週作った暗渠排水の終末に水汲み場を作ろうとして,
杭を作っていて,不注意でノコギリが左手首の血管に当ってしまい,血が噴き出しました。でも止血して大きなキズバンをはってOKでした。

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2012年4月15日日曜日

蓼科だより・235号〜田舎暮らし情報

★ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー2012年4月14日(土)★
★テーマ:自然耕塾@高山村,「犬と鬼・知られざる日本の肖像」
★蓼科便りは,”田舎暮らし”と地域(長野県東信地区)の情報をお伝えします
★ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー★

今日は,2回目の不耕起栽培の塾が高山村でありました。生憎の雨でしたが,今回も座学が中心でしたからOKでした。
やはり,30年に及ぶ研究の積み重ねは深いものがあります。現場で実証された科学は説得力と信憑性が高いです。他の生徒(とは言っても皆還暦過ぎ)も「これは本物だなあ」と呟いていました。
因に,初回と今回は稲の生理。発芽の仕組みや,分けつ数は最高でも葉っぱの数までとか,生態系と稲の関係性でした。

ーーーーー
今回は,特別農楽リポートは以上にさせて頂き,本「犬と鬼・知られざる日本の肖像」(アレックス・カー著)の書評を書きます。”田舎暮らし”にも直結していると思い,すご〜く,感じてしまったからです。

2002年に出版されたこの本を,やっと今読みました。ず〜と,気になっていました。不幸にして予感は当たっていました。その内容は強烈で,あまりにも的を得ていて,恐怖感が残っているほどです。
不幸にして,というのはその本が日本への警告であることは判っていたからです。私は,特に”まちづくり”の部分に注目しながら読みましたが,よくぞここまで書いてくれたと感動しました。私が長年,苦々しく,恥ずかしく思っていたことが全て書かれていました。

しかし,400ページ近くもある大作ですから,ここではほんのさわりだけしかご紹介できません。Web見つけた書評を最初に,続いて抜粋を掲載致します。抜粋ですから,意味がつながりませんが・・。
時間がかかりましたが,自身納得の抜粋を作りました。A4で17ページほどあります。本をお読みになった方も多いと思いますが,ご希望があれば添付でお送り致します。

Webで見つけた書評です。
<数々の文化遺産、美しい国土、すぐれた教育制度、世界一の個人貯蓄。それがありながら、なぜ日本は道を踏み外すのか? 『美しき日本の残像』(新潮学芸賞)の著者による衝撃的日本論!肌で感じる痛切さがあり、率直で熱烈、有益で強烈だ。 ――(ファイナンシャル・タイムズ)>

やはりWeb「Alex Kerr.com」より。
<日本で育ち、日本をこよなく愛するアメリカ人である著者が、怒りと悲しみを込めて現代日本の病理を暴く。破壊される 自然環境、ちぐはぐな都市建築、日本の魂を崩壊させる官僚政治。
慢性的に進行する日本の「文化の病」を、丹念 に掘り起こしてわれわれ日本人に突きつける、衝撃の1冊。 

コンクリートで固められダムになる美しい山河や、全長の55%もがブロックやテトラポッドで覆われている海岸。不法投棄 の産業廃棄物の山と、そこから流れ出すダイオキシン。電線が空中を走り、けばけばしい広告看板をつけたビルがごちゃ ごちゃと建ち並ぶ街なみ。
そして、全国に増え続ける多目的ホール、テーマパーク、人工島、高速道路などの無意味な モニュメント。こんな光景を美しいと思っている日本人はひとりもいないだろう。なぜこんなものを作ったのか、なぜこんな国 になってしまったのかと著者に問われるのは、まったくお恥ずかしい限りである。

・・中略。韓非子の故事から取ったというタイトルは、抜本的な解決が難しい日本の諸問題を「上手に本物らしく描くのが難しい 犬」にたとえ、日本で行われている数々の無意味な施策を「どうとでも描ける想像物である鬼」にたとえて付けられてい る。>

ーーここより抜粋
P37 アイゼンハワー大統領は,子供の頃自分の家はひどく貧しかったと語り,「しかし,これがアメリカの不思議なところだが,自分が貧乏だと感じたことは一度もない」と述べている。日本の不思議さはこれと全く逆のところにある。本当は豊かなのに,誰も豊かに感じていない。だから新しい線路だの,セメントで覆った土手だのをしょっちゅう与えられないと安心できない。

P106 建て前,遠慮,慎み深さは,日本の真に優れた特質のひとつであり,人間のぶつかり合いに慣れている欧米ではみられない,気前よさと穏やかさが社会に醸し出されている。・・・しかし,これを企業のバランスシートや原発の安全報告にまで適用すると,危険で予測のつかない結果をもたらす。(註:これは2002年の記述)

P172 京都の現実をわが目で確かめたいと思うなら,エレベーターでリーガロイヤルホテルの最上階にのぼってみるといい。駅に近いこのホテルは,ほぼ街の中心に位置している。ここが京都だということをしばし忘れて,ぐるり360度眺め回してみよう。東寺の五重塔と本願寺の屋根の一部を除けば,どちらを向いてもごちゃごちゃと立ち並ぶコンクリートのビルが見えるばかりだ。世界にこれほど退屈な都市景観は少ない。

P193 「新しいものは日本のおはこ」という一般的なイメージに反して,日本が抱える問題は真の近代化を学ばないまま発展したことにある。金融分野などと同じで,都市の設計・開発の手法も,本質的には65年前後から進歩していない。

P215 いずれにしても,ほとんどの人はもちろん,金持ちでさえ胸を張って他人を招待できるような家には住んでいない。なにしろ,日本ではディナーパーティと言えば外食のことだ。自宅も庭で結婚披露宴を?とんでもない,とても考えられない。

P306 東京大学はまさにエリートの頂点に立つ大学だが,欧米の基準で見れば学問の園であるどころか学問の墓場である。大学本来の一大目的は学生に社会奉仕精神,一種の倫理観を育てることだが,東大ではまったく心得ていない。

P308 日本の教育システムで学生達が教わっていない重要課題がある----分析的な思考法や,変った,もしくは独創的な質問をする能力,人類皆兄弟という意識,自然環境に対する愛情などだ。とくに,環境破壊の責任は,教育システムにあると断言できる。自分の環境に責任を負うことを教えない。

P316 キーワードは「子供」である。(国中に溢れている)アナウンスの最大の特徴は,その徹底した子供っぽさである。福田(喜一郎)はこう指摘する。「そもそも,あのエスカレーターのそばに流れる『手すりにすかまって』も,駅員の『乗り降り続いて』も,『手回り品に気をつけて』も,あれもこれも幼稚園向きでありながら,これがれっきとした大人に流されているのだから驚くべき状況であるわけだ」。「幼稚園国家」に見られるナンセンスは度を超していて,とうてい信じられないところまで達している。

P330 黒澤はあるインタビューでこう嘆いている。「日本の映画会社に希望はない。あれは一度壊して,作り直すべきだ。・・・大衆はわかりやすい映画しか受けつけないし,大衆に理解できるのは猫や犬が出てくる映画だけで,現代社会が出てくるものではないんだ」

P351 80年代末のバブルの時代,アメリカの大学十数校が日本に分校を開設した。しかし,文部省が卒業認可資格を与えなかったため,これらの大学は学生を集めることができず,90年代末にはおよそ20の大学のうち1校を除いて撤退した。 

P352 ヨーロッパでは自然と史跡の美しさの保存は観光客を喜ばすために起こったのではない。それは,コミュニティを守ろうとする,昔からある市民意識から生じ,観光はその副産物であった。(日本はこの逆をやろうとしている!)

P374 これからの数十年間,このままやっていけるだけの蓄えはある。これこそ日本の悲劇だ。中途半端から日本を目覚めさせることができるのは破産だけだろう。
P376 残念なことだが,経済崩壊はまず起きないだろう。水はしばらくぬるいままで,国民は中途半端というスープのなかでぬくぬくと眠り続け,国は徐々に衰退していく。「文明としての日本型資本主義」への墓標銘を刻む時がくれば,その銘は「ゆでガエル」だろう。
P380 過去の二世紀に,日本の課題は鎖国から脱却し,世界で活躍することだった。それにみごと成功し,最も力のある国になった。しかし,この成功はその裏に途方もなく大きい代償を伴ったものであった。家路を探し求めるーこれが今世紀の課題だ。

ーー
(私)内容を細かく検証すれば,間違いや誤解があるのかも知れませんが,この国の流れや現実の捉え方と,著者の価値観による評価は素直に受入れられます。
 激しすぎる表現もありますが,著者の日本への思い入れの結果がなせる技だと思います。10年前の本なのに,今読んでも何の遜色もありません。
 ということは,この10年間ーというより20年間,日本は止まったままということになります。むしろ,後退しているのかも・・。

NPO法人信州まちづくり研究会の下記ブログには,これとは違ったまとめ方で,読み易くして掲載しています。古民家を再生している姿があります。

これは,あくまでも凡夫の書評です。ご批評を戴ければ幸いです。

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2012年4月7日土曜日

蓼科だより・234号〜田舎暮らし情報

★ーーーーーーーーーーーーーーーーー2012年4月7日(土)★
★テーマ:くん炭づくり,マーガレット・サッチャー,

     370km/hの電気自動車,南京事件
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前号で,1ヶ月遅れの信州の冬も終りです,と書きましたが,今朝はマイナス5℃となり,昨日も今日も小雪が舞いました。やはり今年は例年より寒いです。
延べで約8時間ほどかけて腐葉土ヤードの切り返しを行いました。今年は去年の約倍,1.5トンはあると思います。今秋ですが,1トンは田んぼに入れようと考えています。これでミネラルは十分だと思います。
一昨年からお借りした隣の畑に,天然の三葉がたくさん出ます。毎日観察していますが,一昨日小さな芽を幾つか確認しました。大きな土手にもたくさんでるので,それらを畑に移そうと計画しています。

 籾殻燻炭(50リットル入)が町の直売所「菜ないろ畑」でぼつぼつ売れているので,生憎の小雪でしたが,昨日も燻炭づくりをしました。
 前回から,燻炭にEM活性液(有効微生物の液)を噴霧するという付加価値をつけて,6割ほど価格を上げましたが,その方が売れ行きが良いような気がします。

燻炭を作っていて,種火が大きいと燻炭のでき上がり所要時間が短くなるということに気がつきました。今日はいつもより1時間早く8時間で焼き上がりました。
どんなことでも最初の勢いが重要なんですね。三つ子の魂百まで,と言いますが,幼児期の動機づけが大事なんでしょうね。しかし,孫には甘くなってしまいます。(笑)

ーーーーー「マーガレット・サッチャーと住宅政策」
映画「マーガレット・サッチャー」が評判になっていますが,住宅生産性研究会の戸谷理事長が見てこられて,映画の内容とは直接関係ないようですが,世界から注目されたサッチャーの住宅政策について納得の論説をご自身のメルマガに掲載されました。
日本との違いが余りにも大きすぎてショックを受けました。戸谷理事長に許可を頂いて,NPO法人信州まちづくり研究会のブログ(下にURL)に掲載致しましたので,住宅関係でない人にもお読み頂きたいのです。

 ごく一部をご紹介します。<>内です。
<戦後の住宅政策として英国の住宅政策がもっとも先進的な政策であると考えてきた世界の住宅関係者(政策、行政、学術・研究)にとって、当時の「既存公営住宅の払い下げと新設公営住宅の廃止」というサッチャーの政策は、青天の霹靂でした。かく言う私も、大学時代にエンゲルス著「住宅問題」を読み、西山卯三著「住宅問題」や上野洋著「日本の住宅政策」などを読み、住宅政策を実践しようとして建設省に入省しました。>

いつもご紹介している住宅生産性研究会のホームページから読むこともできます。

Wさんが送ってくれたサッチャーの逸話をひとつご紹介致します。
<映画には出ていませんが、1989年のフランス政府による仏大革命二百年祭の招待を彼女は「あれは大虐殺に過ぎなかった」といって断ったことです。過去の声なき犠牲者の声を代弁したのです。政治家ですが歴史家でもあります。>

ーーーーー本「脱『ひとり勝ち』文明論」(清水浩著ミシマ社)
癒しと感性の「ユシカフェ」のマスターから薦められてお借りしましたが,驚きいっぱいで,痛快で,判りやすく夢のある未来車のお話しでした。
現にナンバーをつけて道路を走っているそうですが,未来車の名前は「エリーカ」。最高時速370km/h,1kmあたり電気代1円という驚異的な電気自動車開発のお話。本の一部ですが,<>内にご紹介致します。

<「ひとり勝ち」とは,「豊かさや,経済力などが,先進国の,世界全体から見たらごくわずかな人たちに集中していること」と定義し,それは工業化文明の一回目の革命に過ぎない。そして,「太陽電池をエネルギーにした二回目の工業化の地代」がくる。

「地球の地表面積の1.5%に,太陽電池パネルを貼れば,世界中の70億人が,アメリカ人と同じくらいの裕福なエネルギーを使えるようになる」
「そうすれば,世界で最も問題になっている貧困がなくなる」

「日本語でいう技術革新(イノベーション)には,「持続的イノベーション」と「破壊的イノベーション」の二種類がある」
「既存産業にはバリューチェーンができているので,破壊的イノベーションは非常に難しい」
「バリューチェーンの壁を破るには世論の後押しが不可欠である。そのために本を書いている」>

(私)この本を読んで,自分もエリーカに載れる日が近い将来くるという気がしました。今の日本の暗い世相にあって,まだ小さいけれども大きな希望をもたらしてくれる本だと思いました。

ーーーーー南京事件
前回,下記のご紹介をさせて頂きましたが,加瀬先生に対して失礼な表現があることに気がつきました。「良い反面教師になると思うからです。」の部分です。「結果として信じられないとしても,検討すべき内容だと思います」として下さい。

<私は「南京事件の真実を検証する会」の会長をつとめてきたが、日本軍が南京攻略に当たって虐殺を行った事実は、中国側の記録を丹念に調べてみても、まったくない。
・・中略。「温家宝首相への公開質問状 南京大虐殺を証明できますか?」
http://www20.tok2.com/home/nanking/on.htm >

(私)上記<>内は前回のコピーですが,前回のメルマガを発信した後,加瀬先生に「温家宝首相への公開質問状のご返事は頂けたでしょうか?」とお聞きしましたら,下記「」内のご返事を頂きました。
ご許可を頂いておりますので,掲載致します。
「私は人民中国と多年親しくしてきましたのにもかかわらず、回答を貰えないで、今日に至っています。回答のしようがなかったのでしよう。」

(私)上記質問状を読む限りでは,「南京虐殺」があったとはとても思えません。中国側は,完璧と言えなくも虐殺があったことの証明をすべきだと思います。決定的な証拠がなくても,傍証でも,現在の情報分析力をもってすれば,かなり真実に迫ることができるように思います。

川村発言に対しても,上海市は対話拒否と断絶と恫喝で対応しましたが,第三者からみれば,自分の不当性を証明していることになるのではないでしょうか。
もしかしたら,今の中国は真珠湾攻撃前の日本と似ているのかな,なんて思ってしまいます。私は,真実究明切望論者のつもりです。

ーーーーー農業による”まちおこし”の実例報告
世界各地で始まっている大きな動きです。その一例です。

現代版アメリカンドリーム「アグリカルチュラル・アーバニズムの実践」
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2012年4月1日日曜日

蓼科だより・233号〜田舎暮らし情報

★ーーーーーーーーーーーーーーーーー2012年3月31日(土)★
★テーマ:初畑仕事,米の収量,中庸?,南京虐殺の真実?,奇跡の救出劇
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 今夜は地元で,「中山間地農業直接支払事業」の総会があり,ありがたい国策の恩恵に与り,農業の話しはひとつもない世間話の懇親会で酔わせてもらいました。30戸の兼業農家に200万円ばかりを配る会です。
 夜9時,妻に迎えに来てもらって家に帰り,ふと空を見上げると,半月の月が鮮やかでオリオンが大きく西に傾いていました。雨上がりの夜でしたが雲間に見える星はすごくキレイでした。冬も終りです。
 振り返ると,今冬は原発と橋下論議のせいでしょうか,星空を見るゆとりがありませんでした。
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 2日前29日より,今年初の畑作業をはじめました。半月は遅い春です。
 早速,EMボカシと籾殻燻炭だけで,促成の土作りをして,バイオマス温室で育てたアカカブ,コカブ,コマツナを定植しました。しかし,夜はマイナスになる恐れがあるので,トンネル支柱をし,自慢の脱着自在の不織布を掛けました。

 今日は朝から小雨でしたが,29日に定植した野菜を見に行くと,皆ピンと立ち上げっていました。思わずニッコリ。畑作業はできないので,花のダリアとアスター,野菜のエダマメ,チンゲンサイ,カリフラワーをプラグプレートやポットに種蒔きしバイオマス温室に入れました。

 温室の状況はGoodです!じゃがいもの丈は50センチになりました。先ごろ3月末には食べたいなどと書きましたが,夏でも4ヶ月かかりますからやはりそれは無理だと覚りました。
 今月から,これらの様子を体験農園記録としてYoutubeにアップロードいたします。
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 前回,米作りは,「1粒が200~250粒になります」と書きましたが,「もっとなるよ」という電話を頂き,再検討しました。
 JAの指導員に聞くと,「田の条件によって違うが,平均苗1本が8本位に分けつし,1本平均100粒ほどになる」とのことでした。これを単純にかけ算すると800倍になりますが,これは全ての作業ロスと品質ロスをゼロとした理論値です。

 200〜250倍というのは,収穫籾全量を購入した種籾の量で除した数値です。
 ですから,播種,育苗,田植や収穫以後に発生する様々なムダ・ロスが引かれた数字です。私の場合,4kgの籾で1000kgの収穫でしたから250倍でした。(平成25年の数値)

 10ヘクタール以上米作りをやっている知人に聞きましたら,200倍が良いところだと話していました。ですが,研究して丁寧に作っている方は理論値を越えることもあると思います。そして,大規模・大型機械農業と小規模・労働集約型とはその成果が大きく違ってくるのはやむを得ないと思います。
 これは全ての産業に言えるのではないでしょうか。
 私も500倍くらいには到達したいという野望があります。そして周りの人をあっと言わせたい!

 本日午後,地元白樺高原(蓼科牧場と言った方が通りがいいと思います)で全国放送になった雪によるバス事故が報道されました。幸い重傷者はなかったようです。
ーーーーー「中庸」を考える
下記は安中さんの言葉です。
<報道はあくまでも公平であるべきだ。
予見を持たず、推定は「推定」と明記し、結論を誘導すべきではないと思う。
原発の黎明期、「原発推進すべき」の記事で国民を誘導したのも報道機関である。報道で世論を誘導し、どっちの方向にも国民を動かすことが出来ると考えているならば恐ろしいことである。
近年の政治報道を見ても、その傾向を顕著に感じる。
我々は、報道を正しい目で分析しなくてはならないのである。>
私は最近,ガラにもなく難しい「中庸」ということをよく考えます。
それは,安中さんの言葉にある通り,マスコミの報道がどっかおかしい,と感じるからです。
Wikipediaを見ると,「中庸」について,次のように書いています。

<「過不足なく偏りのない」徳は修得者が少ない高度な概念でもある。>

<中庸(ちゅうよう)とは倫理学(特にアリストテレスのそれ)において、徳の一つ。
『ニコマコス倫理学』のなかで、アリストテレスは人間の行為や感情における超過と不足を調整する徳としてメソテース(中間にあること)を挙げた。メソテースとはギリシャ語(μεσοτης, Mesotes)であるが、英語ではGoldenMean(又はHappyMean)と言う。日本語訳ではこれに中庸という儒教用語をあてた。例えば、勇気は蛮勇や臆病の中間的な状態である時はじめて徳として現れる。アリストテレスによれば、この両極端の中間を知る徳性が思慮(フロネーシス、実践知)である。>

正直言って,上記の意味はよく理解できませんが,私は単純に「偏らないこと」と解釈しています。ですが,決してどちらにもつかないという意味ではないと思っています。

私の周りにいるエコ派・ヒューマニストらしき人達は,ほとんどが反原発,最近は南京虐殺あった論者のようです。私もエコ派のつもりですから,矛盾しますが・・。(笑)
その人達に,少しでも原発を容認するような発言をすると,たちまち拒絶に合います。言語道断,議論の余地無しの対応です。川村発言に対した中国と全く同じです。
 しかし,南京虐殺あった論者の中にも私と同じ考えの方がいて,その方々は議論を拒否することはありません。

私は決して,単なる原発推進派でもなく,南京虐殺無し論者でもありません。理由は簡単です。確信に至る主張に辿り着けないからです。
 ただ,とりあえずの意見とすれば容原発であり,南京虐殺無し論だということです。しかし確証を持てずにいますから,今後の展開によりどちらに転ぶか判りません。あえて言うなら,真実待望論者です。
 安易に現状否定しないという立場です。
私の理解する中庸とは,自分と異なる意見にはむしろ積極的に耳を傾け,理解しようと心がけること。その上で,どちらが正しいか判断することです。
 対話と論議は民主主義の出発点だと思います。それを拒否するということの先には専制か独裁しかないのではないのでしょうか。中国はその現実の姿だと思います。

 多数決というのはお互いに違いを鮮明にすることにより成立つ仕組みであり,相手を知らなければ選びようがありません。対話を拒否することによって何が生まれるのでしょうか。自分が正しいと思えば,相手を説得するのが人の道だと思うのですが・・。

ーー下記記事も,上記の延長線上のことです。
「加瀬英明2012/03/29メルマガ」に下記の記事がありました。<>内です。加瀬さんは「南京虐殺はなかった」論者です。
 わたしはこの主張が絶対正しいかどうか判断することはできませんが,賛成したい心情であるこは事実です。そして,それが絶対と思っていないことも事実です。

 中立の立場に立って判断したいとお考えの方はお読み頂きたいのです。良い反面教師になると思うからです。二つ目のURLには「温家宝首相への公開質問状 南京大虐殺を証明できますか?」も入っています。それが下記3つ目です。

<私は「南京事件の真実を検証する会」の会長をつとめてきたが、日本軍が南京攻略に当たって虐殺を行った事実は、中国側の記録を丹念に調べてみても、まったくない。
下記ホームページ・コラムで,このメルマガを読むことができます。
http://www.kase-hideaki.co.jp/magbbs/magbbs.cgi

「南京事件の真実を検証する会」のホームページ:
http://www20.tok2.com/home/nanking/

「温家宝首相への公開質問状 南京大虐殺を証明できますか?」

ーーーーー猪瀬さんのメルマガはスゴイ!
 [MM日本国の研究691]「気仙沼市中央公民館446人救出。あれから一年」より
<中央公民館の屋上に取り残された一人である、気仙沼市マザーズホーム園長の内海直子さん達が猪瀬を訪問した際の面会記録をお届けします。>

(私)津波と火災で孤立した公民館から,園長が発信したメール「火の海,ダメかも」を,ロンドンにいた息子が受信し,それをtwitterで発信。3/11夜12時頃,東京の鈴木さんを経由して猪瀬副知事のtwitterに着信した。
翌朝6時,3機の東京消防庁ヘリが救出に向かい,園児70名を含む446人の奇跡の救出が行われた。

石原都知事も会談に加わり,「これは絶対映画になりますよ」と。下記URLからメルマガ配信を申込めますが,下記ホームページにこのメルマガがアップされるのは来週かも知れません。どうしてもすぐお読みになりたい方はご一報を!

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NPO法人信州まちづくり研究会ブログ
http://shinshumachidukuri.blogspot.com/2012/03/will_4701.html

ーーーーー農業による”まちおこし”の実例報告
世界各地で始まっている大きな動きです。その一例です。

やはり,NPO法人信州まちづくり研究会ブログ
現代版アメリカンドリーム「アグリカルチュラル・アーバニズムの実践」
http://shinshumachidukuri.blogspot.com/2012/03/blog-post_14.html

”田舎暮らし”のことなら
http://tateshinadayori2.blogspot.com/
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