2012年9月30日日曜日

蓼科だより・259号〜田舎暮らし情報

★ーーーーーーーーーーーーーーーー2012年9月29日(土)★
★テーマ:稲刈り,猿の獣害,自然栽培,カラヤンと君が代,

     ショパンコンサート
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 昨日,今日と稲刈りをしました。自然耕塾@高山村の同志で,隣の旧武石村のMさんと「いいっこ」で手伝ってもらいました。
 「えいっこ」とも言います。信州では「い」と「え」が微妙に訛るので,私にも聞き分けが難しいですが,お互いに声をかけ合って労力交換をすることをいいます。他県では何と言うのでしょうか?
 一人で2日やればできることでも,2人で1日でやると能率が良い上に,いろんな気づきの会話ができるので楽しいです。Mさんは「俺は科学者だから」と言うだけあって,土と生物の科学的知識が豊富で,おかげで良い勉強になります。

 思ったより田んぼが柔らかくて,稲刈り機がぬかるみに再三はまり体力が試された2日間でした。最終的に,東端の20m2ばかりは機械が入れず手刈りになってしまいましたが,一応終了しました。
 今年で5回目の稲刈り。毎年のことですが,4本のハゼにズラッと稲が架かった光景を見ると,「やったぜ!」と嬉しい達成感を味わえます。
 特に今年は,自然耕塾@高山村のおかげで,良いにつけ悪いにつけ稲作りの論理がかなり判ってきたことが嬉しいです。薬漬けの野菜と薬漬けの人間の末路に共通の予感がするのも興味深いです。
ーー
 獣害について,以前にイネの猪害について欠いた松本市の仲間から,本当にお気の毒な報告がありました。<>内です。
<畑も9月初めにサルによって全滅しました。残ったのはピーマンだけでした。人参まで引き抜いて食べられました。(ナスビ・トマト・キュウリ・枝豆・とうもろこし・人参・かぼちゃ・さつまいも・サトイモetc)
 畑を始めて3年。今までも少し荒らされていましたが、今年ほど酷くはなかったです。ここまで全滅しますと、農法や土壌改良以前にこの場所で畑をやるのかどうかという問題になってきました。
 農家ではないのでそこまで深刻ではないのですが。サル対策を行うか、畑の場所を変えるか、来年に向けて真剣に悩んでいるところです。
 なお、田んぼは園原先生から電気柵をすぐに設置するようにアドバイスを受け、その日にカインズにて購入・設置しました。
 その後は、田んぼのイノシシに関しては荒らされていません。全体の2割の被害で済みました。
 獣害対策でサル対策の情報がありましたらお願いいたします。>

(私)本人が「農家ではないので」と書いていますが,農業(生計を立てている人)の方々の悩みは深刻だと思います。
 数日前に近所の友人が「トウモロコシを全部やられたよ!」と嘆いていました。今や,獣害は街中にまで及んでいます。
ーー
 自然栽培のことですが,前回の「蓼科便り」に「人間が収奪した分の養分はどうやって補給されるのか」という疑問を書きました。
 それを熊本県の元田農園さんに質問してみました。Webで見つけたのですが,とても立派なホームページを開設していて,自然栽培に関して大量の情報を開示している方です。土壌生成理論から説き起こしています。
 数回Q&Aをしましたが丁寧に応えて下さいます。
 ご興味のある方は下記URLをお読みください。

 問題の質問に<>内のご返事を頂きました。
<農業の圃場では収奪によって循環が成り立たないと思われているようですが、循環は成り立ちます。
地球単位での循環を考えればいいのですが,農場だけでの循環に限定して考えているから理解できないのではないかと思います。
植物が育つ要素を考えてみていただければいいですが,90%以上は水素酸素炭素です。
7%程が窒素等のいわゆる養分(肥料)成分での成り立ちです。

植物は光合成、雨等により養分を自給できます。
それに月による潮汐で土の中での水分移動があり
それに乗って中量要素微量要素等は供給されます。>

(私)正直のところ,高度な科学の話しで理解しきれませんが,”なるほど”と頷いているところです。何故なら身近に5年間も無肥料で立派な稲を作っている人がいるからです。肝心な点は土の方にそれらを受入れる力があるかどうかのようです。継続研究テーマです。

ーーーーーお詫びと訂正
 
 前回,「情けない日中・日韓問題」に下記の内容がありましたが,私が間違っていました。目次しかありませんでした。下段のように,お詫びして訂正致します。

(誤)メルマガを受信していない方は下記URL「News & Release」から読むことができます。

(正)メルマガの受信は下記ホームページの左側メニューの「HAL通信」から申込むことができます。残念ですが以前のものは見られませんので,ご希望があれば私から転送させて頂きます。

ーーーーーカラヤンと君が代

 この情報はfacebookにありましたので,既に皆さんご覧になっていると思いますが,Youtubeの「ねずさんのひとりごと Vol'1 君が代」をご紹介します。
 あのカラヤンが「世界一の国家だ」と言ったというのは知りませんでした。

http://www.youtube.com/watch?feature=player_embedded&v=7xzVE955VIQ

 このお話は今から11年前,私の現役時代ですが,境野勝悟先生をお招きして講演して頂いたことがあります。そのお話の一部,古今和歌集の部分だけ抜粋します。

<この歌は実は、元唄があります。それは、平安の前期の古今集という歌集の中にありますが,そこでは「君が代」という言葉はありません。
 これが私たちの国歌の原点です。古今集にある「我が君は千代に八千代に…」という唄は、誰がつくったのか判らず「詠み人知らず」となっております。しかし、その作者は女性だという事がわかります。「我が君」というのは女性が恋人の男性を呼ぶ時の言い方だからです。

 我が君は千代に八千代に細石の 巌となりて苔のむすまで >

ーーーーーショパンピアノコンサート

きたる10月20日午後3時開演で,御代田町の「エコールみよた」で奥村美佳(日本ショパン協会長野支部長)さんによるショパンピアノコンサートが下記要領にて開催されます。
 奥村先生の門弟である私の姪斎藤寧子が,やはり門弟である大工原さやかさんと共に演奏します。
 
幻想即興曲。英雄ポロネーズ,マズルカ,他
一般券2000円 小学生以下無料
問合せ・チケット販売
・日本ショパン協会長野支部 026-232-6032
・エコールみよた 0267-32-2770
会場地図
http://map.yahoo.co.jp/maps?q=長野県御代田町&p=エコールみよた&ei=UTF-8&fa=as&type=scroll&pop=on

ーーーーーあれは何!中国の国連演説

 前代未聞の破廉恥な演説ですね。中国人のメル友もいるのでこんなことは書きたくありませんが,余りにも酷すぎる。言った本人の人格を下げ,国の品位を下げ,世界からヒンシュクを買うことが判らないのでしょうか?
 「盗んだ」と言い切るほど自信があるなら,何故国際法廷で裁定を受けようとしないのでしょう。
 先ごろのデモも,理由の如何を問わずとも文明国の所業とは思えない。デモではなく破壊と略奪ではないでしょうか。恥ずかしくないのでしょうか。
 それとも,昔不理尽なことをされたからと,その復讐なのでしょうか。

ーーーーー是非見て頂きたい動画”街づくりの真髄”

”まちづくり”とは何か,がよく判ります!
英国・ドイツの”まちづくり”-1・田舎暮らし便り280号(蓼科より)

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「田舎暮らしコミュニティ」のすすめ!
http://shinshumachidukuri.blogspot.com/2011/10/blog-post_9187.html

”田舎暮らし”動画がYoutubeに300本以上
http://jp.youtube.com/user/takasukey
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2012年9月22日土曜日

蓼科だより・258号〜田舎暮らし情報

★ーーーーーーーーーーーーーーーーー2012年9月22日(土)★
★テーマ:農楽,自然栽培,「地縁による団体」,日中・日韓問題
★蓼科便りは,”田舎暮らし”と地域(長野県東信地区)の情報をお伝えします
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 前号で書いた獣害対策は,今のところOKです。しかし,一番の収穫期はこれからなので油断なりません。彼らは一番美味しい時に来るのです!
 一昨日夜中に雨が降ったため,電球が割れてしまいました。点灯している時には高熱になっているので,急激に冷やされると割れてしまいます。ビニール袋をかけるだけで良いのに!

 昨日は,豊橋で会計事務所経営の傍ら,微生物活用農法を推進しているメル友が後継のお子さんと共に私を訪ねて下さいました。10年ぶりくらいの嬉しい再訪でした。
 畑と田を見て頂きましたが,野菜の色が薄くてとても良いとお褒めを頂戴しました。3時間ばかり,ケムトレイルやモンサントの農薬などについて最先端の情報をもらいました。ご遠方からありがとうございました。
ーー
 産直新聞の記事で「自然栽培」のことを知り,どんな農法だろうとアマゾンから「ほんとの野菜は緑が薄い」(河名秀郎著)を買いました。上記の「薄い」と一致してます。読みはじめたら面白くて一気に読んでしまいました。
 なるほど,と頷かされることばかりでしたが,本当にそう?と思う部分もありました。ですが,自信を持ってデータを並べて述べているので本当だろうと感じています。

 自然栽培という農法です。農薬も肥料も使わずに野菜を育てる栽培法のこと。但し,不耕起ではなく耕します。
 自然栽培の原理は,「自然のバランスが保たれていれば,肥料や農薬がなくても作物は育つ」。
 「農薬や人工の肥料が入っていない良い土の畑で育った『不純物』が入っていない野菜は病気にかからない,虫がよってこない。
 虫は病気のもとが野菜の中にあることを教えてくれる存在で,病気は『不純物』を出そうとする浄化の作用である」

 山や野原の植物は枯れて朽ちていくが,野菜は腐っていくのは何故か,と問う。
 説得力があるのは野菜の腐敗実験です。キュウリを使って,一般栽培と有機栽培と自然栽培の三つを時系列で変化を観察すると,一般栽培と有機栽培のものは腐り,自然栽培のものは腐らず枯れるのです。
 これをお米でやると,自然栽培のものは発酵を始めるそうです。

 
 以前にOECDの統計を使って日本の単位面積当り農薬使用量が世界一であることを書きましたが,それだけでなく化学肥料や堆肥類も含めて人工のものを農地に投入することは自然のバランスを崩してしまうというのです。
 そこから採れる野菜は,バランスが悪いので生命力とエネルギーが弱い,だから腐るのだと。

 能書きはこのくらいにしますが,この本の著者河名秀郎氏は,ナチュラル・ハーモニー(本社東京)を設立し,野菜の流通と自然食レストラン事業を展開しています。更に消費者に対して「医者にも薬にも頼らない生き方セミナー」を開催している。ウ〜ンと唸らざるを得ません。

 しかし,読み終えてから一つ疑問が残りました。山や野原の植物はほとんど人間による収奪がないのでその場所で循環しますが,人間が果菜を収奪する農場では循環が成立ちません。そのことが本には書いてなかったのでお聞きしてみようと考えています。
 ですが,30年以上の実績がありますから,きっと納得の回答があるだろうと思っています。

 食の安全を考えるのであれば,この本は役に立つと感じました。

 ユシカフェの常連さんの中に,この自然栽培で稲を作っているメル友がいることを思い出して見に行ってきました。
 無肥料・無農薬で5年目だそうですが,立派な稲でした。慣行農法と比べると分けつ数も穂も小さめですが,肥料をくれた私の稲より良くてショックでした。

 世の中にはいろんな農法があるものですね。1ヘクタール以上の田んぼを,手植えで,しかも1本植えで立派に生育している田んぼや,上田市武石では本人がビックリするほど早生ですばらしい稲になった田んぼもありました。
 同じく武石で,標高800m以上の谷間の田んぼで,信じられないほどたわわに実った田んぼも見ました。コシヒカリは無理だと言われている場所でのことなのでビックリです。
 何れも立派な稲でした。私自身は不耕起移植栽培を推進して行きますが,いろいろ見させて頂くと非常に参考になります。

ーーーーー「地縁による団体」に安中さんからコメント

<昨年、私の家に故郷の新潟の町から見知らぬ人が母を訪ねてきました。その方の話を聞いてびっくりしました。農業を営む方で、地域の協同組合の代表をされていましたが、安江さんの仰っているような問題に突き当たったということなのです。

それが、なんで私の母のところに・・となるわけですが、戦前、母の実家はその地方の大地主でした。農地解放で大半の農地は失いましたが、山や池などの地権は残りました。でも使い道のない土地で一族の誰も関心を寄せないまま、代が代わっていきました。
 いつしか、それらの土地は、共有地となったり誰かが埋め立てたり山を崩したりして農地になっていったようです。しかし、協同組合としてそれらの土地をまとめて所有しようとなった時、母の実家に所有権があることが分かったそうです。

 しかし、祖父母の代はみな亡くなっていますし、その子供の多くはバラバラに都会に住んでいます。
そして、母もその一部を相続していることになっていたと言うことです。組合の代表の方は、やっと母を探したということでした。

 母から相談されたので、無償譲渡することにして、手続きをしました。その時は、農地解放から65年も経ってとびっくりしましたが、安江さんのメルマガを読んで、各地にあることを知りました。
 行政の怠慢以外の何者でもありませんね。 >

(私)各地に山ほどあるのです。次回選挙はこれをとりあげてくれる政党に入れようかな?誰もとりあげてくれなかったら,棄権かあ!

ーーーーー情けない日中・日韓問題

 HAL通信9月18日 と21日の臨時号にある日韓・日中論には頷かされます。私が頷いたところで何の意味もないのですが,皆さんも一読してみてください。

 NHKなどの論調とは全く違い,「日韓、日中、対立の根っこは,この1世紀の間、両国にマグマのように溜まってきた日本への恨み、妬みといった感情が爆発したのです。」と始まります。
 メルマガを受信していない方は下記URL「News & Release」から読むことができます。
http://www.halsystem.co.jp/
ーー
 更にいつもの貴重な情報を下さるW氏より相呼応した下記情報を頂きました。

 英語ですばらしいプレゼンテーションをする外国育ちの日本人谷山雄二朗さんが,Youtubeで世界に向けて発信しています。是非,このYoutube「GEISHA, TONY BLAIR & COMFORT WOMEN」(日本語のテロップあり)を見て下さい!

 内容は私の知識と一致していました。証拠をたくさん並べて論理的で説得力のあるプレゼンです。こんな日本人がいることを誇りに思います。みなさん,国内・世界の友人に広めて下さい。
http://www.youtube.com/watch?v=9bOw0uhgfrY

 この動画の中で,谷山氏は河野談話を「日本人による愚鈍な自爆テロだった」と言ってます。現在の慰安婦問題の起爆剤となったこの談話を出した河野洋平のような人物に衆議院議長をやらせる政党や国っていったい何でしょう!
 何故こんなひどいことがまかり通るのか不思議でなりません。自民党がダメになり,日本の政治がダメだと言われるのは当然ですね。

 HAL通信9/21臨時号で次のように述べています。私も全く同感です。
<自民党は、次の選挙で政権に返り咲く可能性が高いですが、慰安婦問題も竹島も尖閣も、みな、かつての自民党政権の大失策のつけです。このことをきちんと日本国民に総括し、謝罪すべきです。それが無いとしたら、政権につく資格はありません。>
ーーーーー話題の首相公選制

 私は長年首相公選制をやるべきと考えてきましたが,内容をよく知りませんでしたが,良い解説がありました。
 下記URL「希望あるれる日本へ!オープンセミナー」に,明治学院大学法学部教授川上 和久先生の判りやすい講義が収録されています。全60分で,判りやすいです。

 下記画面にあるのは2分間だけの紹介版です。全編を見るには,右サイドメニューにメールアドレスを入れると,メールで全編版URLが送られてきます。
http://www.kibounippon.jp/seminar/study/mov.php?email=takasuke@mitsuyakogyo.co.jp

ーーーーー是非見て頂きたい動画”街づくりの真髄”

”まちづくり”とは何か,がよく判ります!
英国・ドイツの”まちづくり”-1・田舎暮らし便り280号(蓼科より)

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「田舎暮らしコミュニティ」のすすめ!
http://shinshumachidukuri.blogspot.com/2011/10/blog-post_9187.html

”田舎暮らし”動画がYoutubeに300本以上
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2012年9月16日日曜日

蓼科だより・256号〜田舎暮らし情報

★ーーーーーーーーーーーーーーーーー2012年9月8日(土)★
★テーマ:獣にやられたトウモロコシ,(株)地元カンパニー,

     サンフランシスコ講和条約,「農協の大罪」
★蓼科便りは,”田舎暮らし”と地域(長野県東信地区)の情報をお伝えします
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 獣の農作物被害の話しはよく聞かされていましたが,一昨日からその現実に晒されました。
 昨日の朝,下を向いてミョウガを採っていたら,トウモロコシが皮を剥かれ,実が見事にかじられた食べかすが目に入りました。一瞬,意味が判りませんでした。「何だ,こりゃ!」です!

 ですが,すぐに覚りました。やられた!と。
 ミョウガの隣がトウモロコシです。立ち上がって,柵を巡らしネットを張った中にある60本ばかりのトウモロコシを見ると,無惨!の一言でした。半数ほどは茎も折られ,整然と並んでいた畝もメチャクチャ。
 実を見るとほとんど着いていません。下には食べがらが散乱。後で気がついたのですが,少し離れたミョウガの畝間にも食べがらが散乱していました。数匹の獣に襲われたのでしょう。何度も襲われた経験のある隣の畑の主は「たぶん,ハクビシンだよ」と言ってました。

 やられたのは,トウモロコシシリーズ3作目で,特に出来が良く,皆から誉められるのを期待していたのに,残念無念!
 実は,一昨日の夕方,孫に送るため,ちょっと早いかなと言いながら8本ばかり採りました。孫に送れたのがせめてもの慰めでした。
 昨日の朝,それでも5本残っていましたが,ネットを点検し強化したにも関わらず,今朝見ると1本しか残っていませんでした。4作目がもう1週間で収穫期に入るので緊急対策が必要です。どうするべきか悩んでます。
ーー
 不耕起栽培勉強会の仲間から,稲がイノシシにやられて後始末が大変だったという話しもありました。実りはじめた穂を食べまくるので辺りがメチャクチャになり,猪の酷い匂いが稲についてしまうので,食われたところは全部刈り取って外に出すのだそうです。
 彼は今年から,松本市の山沿いの田んぼを借りて米作りを始めたのです。最初からお気の毒です。
 幸い私の田んぼは山から少し離れているのでそういうことはありませんでしたが,長野県は山国なので,獣被害の話しは山沿いの農地ではどこにでもあります。
 よく耳にするのは,鹿,猪,狸,ハクビシンです。農家にとっては深刻な問題です。どなたか良い方法をご存知でしたらご教授ください。
ーー
 一方で,実りの秋です,美味しいトマト,ナス,ピーマン類,葉物類が順調に育ち,毎日食しています。量が余る時は近所の仲良しに差し上げたりして楽しんでいます。手前味噌ですが,EMボカシと活性液をかなり使っているので,味が良いように思います。

ーーーーー産直新聞74号より「地元カンパニー」紹介を抜粋

<上田市武石のアスパラ農家出身の児玉光史さんが素敵な会社を始めました。
 首都圏と地元を繋いで,地元を振興させようというすばらしい取組み!

 地元をいい感じにするための事業をつくって実行する。今のところの事業は、地元の物産を都内で販売し、都内にいる人材を地元に連れて帰ること。それが地元カンパニー。
 (ミッション)地元を地元の子どもが住みたい地元にする
 この会社のきっかけは、2007年にはじめた、「セガレ」という活動で、農家のセガレやセガールが、「ちょっと東京で実家の野菜でも販売してみるか」が、この会社の設立につながっています。2012年の4月設立。拠点は渋谷で、資本金は300万です。 >

ホームページ:http://www.facebook.com/jimotocompany

(私)信州せいしゅん村も武石ですが,すばらしいですね!
是非,成功してください!私もfacebookでコンタクトしました。

ーーーーー今日はサンフランシスコ講和条約締結の日

 NHKが「負けて,勝つ~戦後を創った男・吉田茂~」5回シリーズを今日から始めました。
昭和26年9月8日にこの条約が締結されたのはどなたもご存知ですが,私は次のことを知りませんでした。

<この条約によって正式に、連合国は日本国及びその領水に対する日本国民の完全な主権を承認した。なお、国際法上ではこの条約の発効により、正式に日本と連合国との間の「戦争状態」は終結したものとされ、ポツダム宣言の受諾を表明した昭和20年8月14日や国民向けラジオ放送を実施した8月15日、降伏文書に署名した昭和20年9月2日以降にも戦争状態は継続していたものとして扱われている。>

(私)NHKがどこまで史実に忠実にドラマを作ったか,現代史であるだけに,「アメリカの鏡・日本」が話題になってきているだけに展開が楽しみですが,私などに検証できるわけがありませんので,どうかご教授ください。

ーーーーー本「農協の大罪」を読んで

メル友からの紹介で,「農協の大罪」(2008年,山下一仁著)というスゴイ題名の本を読みました。
副題は,「農政トライアングルが招く日本の食料不安」。
 著者は,1955年生まれの,東大法,農林省,ミシガン大学修士号,東大農学博士,農水省ガット室長,等々を進んだ農政エリート官僚,08年に退職し民間シンクタンクに。

 ご紹介頂く本が皆すごくて困っちゃいます。自分が無知なことの証明なのかも知れませんが・・。自分で書評を書こうかと思いましたが,思った通りのものがWebにありましたので,拝借しました。全体の一部分を<>内に抜粋しました。

 続きは本を読むか,下記URLをどうぞ。
http://finalvent.cocolog-nifty.com/fareastblog/2009/09/post-2baa.html

<農政アナリストの山下一仁さんは、昨年までだったか、私が毎朝聴くNHKラジオで決まった枠をもって農政関連の話をしていた。その切れ味の鋭さから氏の意見をその後もおりに触れて傾聴してきたが、今年の年頭、本書「農協の大罪」(参照)が出て少し驚いた。
 著作は専門的な内容に限定されるとなんとなく思っていたのに、一般向けの書籍でわかりやすうえ、過激であったことだ。

 「過激」という表現は正確ではない。高校生でもわかることが普通に理路整然と書かれているに過ぎない。農協がいかに日本の農業を滅ぼしたか、すっきりわかる。つまり、それが「過激」であると言うことになる。
 フォーサイト9月号記事「どこへ言った民主党『農政の理念』」で知ったのだが、本書は全国農業協同組合中央会(全中:JA)の「禁書」に指定されたらしい。妙に納得した。
 日本という国の空気を多少なり知った大人なら、農協批判が逆鱗に触れる話題であることはわかる。以前の山下さんのラジオの話でも概要はわかったが、ここまではずばりと踏み込んでいなかった。
 本書を読みながら「山下さん、農水省を辞められてからずいぶん腹を括ったものだな」というのと、いわゆる愛国者を標榜する人とはまったく異なり、「こういう人こそ本当の国士なんだろう」と感慨深かった。>

(私)この本を読んでみて,私が日頃日本の農政・農協について持っていた所感が正しかったことが確認できました。日本には,農業を振興し国民の食料安全保障を考え推進する政策も農協もないことがよく判ります。それが現下のTPP問題につながっていることも。
 著者は,柳田国男(民俗学者,農商務省高等官僚)から始まる戦前の農業改革から説き起こし,マッカーサーによる農地解放を経て,様々な経過を辿って現在に至るまでの日本農業の流れを書いています。
 著者が言いたい本音が「おわりに」に書いてありました。「筆者はべつに農協を潰そうといっているのではない。農業で生きていこうとするまともな農業者が努力するのを妨害しないでほしいと,お願いしているだけである」と。

 農協から見ればこれは侮辱ですよね。ここまで侮辱されれば「禁書」にされるのも無理ないとは思いますが,ふと,本国政府を無視して満州戦線を拡大させた関東軍と同じではないかと思いました。誰も止められないところも,国民と新聞がそれを認めて煽っているところもそっくりです。
 農業基本法制定の根源には全うな理念があったのに,それが作られていく過程で様々な社会的圧力によって捩じ曲げられていってしまう状況がよく解析されています。
 つくづく政治って難しいものだと思います。結局は我々のレベルの問題に帰結するのでしょうか。そして,それを変えられるのは教育しかない,と。中国,韓国を反面教師にすればいいのではないでしょうか。
 農政を知ることは自国と食の安全保障を理解する上で重要です。田舎に住んでいれば尚更です。

ーーーーー地元のイベント

 9月30日(日)「第7回蓼科山麓音楽会~日本の美しい歌」が白樺高原・蓼科牧場で開催されます。
ピアノ伴奏によるコーラスです。
美しい高原の秋を楽しみながらお出かけ下さい。
詳細は下記URLからイベント情報をご覧下さい。
http://www.2530m.net/

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「田舎暮らしコミュニティ」のすすめ!
http://shinshumachidukuri.blogspot.com/2011/10/blog-post_9187.html

”田舎暮らし”動画がYoutubeに300本以上
http://jp.youtube.com/user/takasukey

ケイタイ 090-3148-0217
Skype名 takasuke6(夜可。スカイプ同士は無料です)
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蓼科だより・257号〜田舎暮らし情報

★ーーーーーーーーーーーーーーーーー2012年9月15日(土)★
★テーマ:獣害対策,「地縁による団体」,産直のメルマガ,

★蓼科便りは,”田舎暮らし”と地域(長野県東信地区)の情報をお伝えします
★ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー★
 前号でトウモロコシの獣害のことを書きましたら,たくさんのアドバイスを頂きました。ありがとうございました。
 私のトウモロコシ第5作が収穫期に入っているので,何が正解か判らないのでできることは皆やってみることにしました。

 まず,高さ1mの普通の獣害用ネットを張り,その上に頭からすっぽり稲の鳥害用ネットを架けました。地面の外周には籾殻燻炭を撒き,それに木酢液の原液をかけました。
 更に,幸い電気が使えるので,2サイクルのタイマーを二つ使って,夜11時から朝6時まで,電灯,ラジオ,電灯,ラジオと切り替え,光と音で脅かそうと仕掛けました。

 果たして彼らはどんな反応をするか,どちらが頭が良いか,勝負です!
 これで負けたら,その場所でトウモロコシを作るのは諦めるつもりです。そんな話しをユシカフェでしたら,「獣が食べる分まで十分作ってる」人がいるという話しがあり,驚きました。世の中にはスケールの大きい人がいるものですね!

 夏ミョウガはほぼ終りましたが,諦めていた七角オクラが今週から食べられるようになり,楽しんでいます。

ーーーーー「地縁による団体」

 今日は,小諸市御牧ケ原で,大きな溜池を利用している水利組合の人達の現地で行われた会議に出席しました。溜池の水抜きバルブの修繕のこと,水路の使用権のこと,そして私が関わっている「地縁による団体」のことが話し合われました。

 ここでは,皆さんのお知恵とお力もお借りしたいので,「地縁による団体」のことについて書きます。
 3年前に遡りますが,この水利組合を地方自治法第260条の2による「地縁による団体」にすることを決め,私がその手続きを始めました。
 「地縁による団体」のことは,どなたでも知っていて良いことだと思いますので,簡単に説明致します。概要は下記の通りです。詳細は下のURLをご覧下さい。

<地域的な共同活動を行っている自治会などの地縁による団体は、その所有する集会施設については、「法人格」をもてなかったため、団体名での不動産登記ができず、代表者の個人名義や共有名義で登記され、名義変更や相続など財産上の問題が生じておりました。
 こうした問題に対処するため、平成3年に地方自治法が改正され地区会などの地縁による団体で、一定の要件に該当する場合は、市長の認可があれば「法人格」を取得できるようになり、自治会などの名義で不動産登記ができるようになりました。>


 この制度の良いことは,規約の整備や役員の選出は必要ですが,法務局への登記も税務申告も必要ないことです。市長が法人証明をしてくれるので,それで所有する不動産等の登記ができるのです。
 取得税も固定資産税も免除となり,税務申告も入りません。代表者が変わった時には市長に変更届を提出するだけです。自治体がやっても良いようなことを住民が代行している組織だから優遇されていると解釈しています。

 私は前職の関係上,不動産分譲にからむ緑地や集中浄化槽を住民の皆さんに譲渡するためにこの制度を使いました。非常に質の良い行政の施策だと感心したものです。
 
 本題に移ります。今回は,前職時代に会社が所有していた原野の一部を用水管理地としてその水利組合に譲ることになり,その登記が問題になったことが発端です。

 溜池と農業用水と農地を地縁とする「地縁による団体」を作ろうと始めました。ところが,住居によるもの意外の地縁はダメだったのです。このことを市役所も私も知らずに地元に説明してスタートしてしまったので困っちゃったのです。
 実は,ダメでしたと頭を下げれば済むことではありましたが,私はこれは良い機会だから法律改正まで持っていこうと,市役所と相談して決めたのです。

 田舎には,山,池,水路,農道等に共同所有の不動産がたくさんあります。それがどのように登記されているかというと,ほとんどが代表者と関係者による大勢の名前を列記した共同登記になっています。

 今回の私が関わった池の例だと代表者一人と他9名の登記になっています。しかし,既に亡くなられた方が数人いますが,登記の変更がされていません。お金がかかるのと,池ですから所有権の変更も余程のことが無い限りないだろうとの理由によると思われます。
 しかし,ひとたび登記を直そうとしたら,過去に遡ってやらねばならず,相続問題も絡み大変な作業量と大金がかかることになります。その内の一人でも子孫がいなかったり,相続関係者が行方不明だったりしたらそれこそひどい大事になってしまいます。

 このような物件は田舎には無数にあります。御牧ケ原だけで約300ほどの溜池があると聞いていますが,その全部が同じ状況だと思います。その他,農道や水路もあります。
 このような資産保有の問題点を一番よく知っているのは固定資産税を徴収している市町村です。ですが,それらはほとんどが課税対象ではないので,市町村は見て見ぬ振りを続けてきたのです。仮に所有者達が困っても自治体には何の損失もないからでしょう。

 この問題を解決する為には,現在住居を地縁の根拠としている現地方自治法に,農地による地縁を加えてもらえば良いと考え小諸市にお願いしたのです。
 腰を上げてくれるまでに時間がかかりましたが,22年春からこの運動を小諸市が進めてくれています。今春までに,長野県の市長会,北信越市長会,全国市長会とその決議が上がっていき,全国市長会から全国会議員と関係府省等に提出要請されました。

 もし,この法改正ができないとすると,譲った用水管理地は20名ばかりの関係者の名前を連ねた共同登記になり,従来同様,お金がかかり永久に問題を引きずることになります。

 法改正の問題です。もちろん小諸市も私もこのような運動は始めてです。どういう展開になるのか,最終的に何時実現するのか皆目検討がつきません。国会も混乱を極めています。
 現在は政党・国会議員への陳情の段階ですが,是非皆さんのお知恵とお力をお借りしたいのです。一日も早く実現することが,地方行政の闇の部分を減らすことにつながると思いますのでアドバイスをお願い申し上げます。

ーーーーー産直新聞のメールマガジンがスタート!

(株)産直新聞社の社長兼編集長の毛賀澤明宏さんがメルマガの発行を始めました。毛賀澤氏は地方の活性化に拍車をかけている熱血漢です。一部分を<>内に紹介します。
地方の情報をとるには良い情報です。下段のURLから受信を申込めます。

<直売所は2000年代後半に全国で一挙にその数を伸ばした。2010年の農林業センサス(農林業に関する統計資料)によれば2010年の直売所数は全国で1万6829軒。
 2005年には1万3538軒だったので、5年間で3291軒、率にして約24%の急増を遂げたことになる。不況にあえぐ現在、これほどの店舗数伸び率を示す業種は他にはない。このことから「産直・直売事業は唯一の成長産業だ」と言われる。>

http://www.j-sanchoku.net/

ーーーーー私の新動画


ーーーーー是非見て頂きたい動画”街づくりの真髄”
”まちづくり”とは何か,がよく判ります!


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「田舎暮らしコミュニティ」のすすめ!
http://shinshumachidukuri.blogspot.com/2011/10/blog-post_9187.html

”田舎暮らし”動画がYoutubeに300本以上
http://jp.youtube.com/user/takasukey

ケイタイ 090-3148-0217
Skype名 takasuke6(夜可。スカイプ同士は無料です)
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2012年9月2日日曜日

蓼科だより・255号〜田舎暮らし情報

★ーーーーーーーーーーーーーーーーー2012年9月1日(土)★
★テーマ:ダイコン種蒔き,ユメノコーン,アメリカの鏡・日本,
     イタリアのグリーンツーリズム
★蓼科便りは,”田舎暮らし”と地域(長野県東信地区)の情報をお伝えします
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 午前10時頃から午後4時頃までは結構暑いですが,それを過ぎるとす〜と涼しくなります。相変わらず,昼と夕方,襟までグッショリ汗で濡れた衣類を着替えています。
 夜は,スズムシの音が部屋の中まで響いてきて,時に合唱のように聞こえてくることがあったり,他の虫達の声が混って,リズムも感じられ,まるでアンサンブルを聞いているように感じる時もあります。
 真夜中も鳴いています。何時眠るんでしょう!
ーー
 土作りが間に合わない時は,稲の育苗トレイにペーパーポットを置いて種蒔きします。8/19日には総太りダイコンと青首ダイコンを,26日には須坂のメル友から頂いたアジマルミというダイコンを撒きました。土作りのための時間稼ぎです。

 そして昨日,ハサミでおろ抜きならぬおろ切り(こんな言葉があるのか知りませんが)をやりました。昨年先輩から教わった方法で,楽にうまくできます。
 土作りは,EMボカシと籾殻燻炭を基本として,先週から昨日にかけて行いました。2週間以上はおきなさいということなので,8/19日の苗は9/8日頃には定植できると思います。

 ユメノコーン(トウモロコシ)は,1〜3番作りまでは食べ終わり,4,5,6番作りのが順調に育っていて,4番作りはもうすぐ食べられそうです。評判が良いので楽しみです。

ーーーーー『Mirror for Americans: Japan』 (アメリカの鏡・日本)

 農楽の記事を楽しみして下さっている方には申し訳ありませんが,今回この本の内容が余りにも強烈だったので,スペースを大きく使いました。この本に気をとられてお伝馬仕事(共同作業)を忘れてしまい,出不足を取られました。(笑えない)

 前回のメルマガに対する安中さんのコメントからご紹介します。<>内です。
<ヘレン・ミアーズの『アメリカの鏡・日本」は十数年前に読みました。友人から「あの書はスゴイ。根こそぎ自分の考えが変わったよ」と言われていましたが、日本では手に入らず、言われてから2年後にやっと手にしました。
 友人の言ったとおり、私も衝撃を受けました。何より、現役の占領軍将校だった人が書いた報告書に対してです。
 一番印象に残った箇所は、「開戦前、米国政府は『日本は天皇ヒロヒトをホワイトハウスの椅子に座らせようとしている』との報道を意図して全米に流し、米国民の戦意を煽った」というくだりです(原文とは少々違う訳ですが)。
 当時の日本もびっくりですね。そんなことを考えていた日本人は、ただの一人もいなかったと思いますから。>

(私)安中さんはさすがですね。私は全く知りませんでした。昨夜読み終えました。
 読んでいて,何ともやりきれない悲しみと憤りを覚えました。悲しみは太平洋戦争の日本とアジアが辿った運命に対してです。憤りはアメリカと白人社会に対してです。こんな感情は初めてです。
 自分の歴史観と世界観が変わってしまった気がします。

 日本が残虐行為をしていないなどと主張するのではありません。日本のそれを裁けるというのなら、原爆投下はどうなのか,西欧列強の植民地支配はどうなのか,というようなことです。
 原爆を投下した国が,他国の残虐行為を罰するなどということが何故できたか理解できました。アメリカと連合国の唱える民主主義の法と正義なるものは,征服のための擬制だった故にだということもです。

 本を紹介して下さった祇園のメル友が言っていたように,日本人必読の書だと思います。読まれている方も多いかと思いますが是非お読みになって下さい。できましたらご感想をお聞かせください。
 もちろんこの本に書かれていることが100%正しいかどうかは私の計り知れるところではありません。ただ,判断材料が政府・公式機関や権威あるマスコミの詳細な記録文書なので説得力があることは事実です。

 この本は今様に言えば,米英を主とした当時の列強が日本に対して行った謀略と罪についての内部告発だと思いました。マッカーサーが日本訳出版を禁止したのが判ります。
 アメリカの凄いところは,本国では書いた年(終戦3年目,戦犯処刑の年)に出版していることです。さすが,自由の国です!日本が逆の立場だったら恐らく出版されなかっただろうと推測します。

 前回の蓼科便りに転載した加瀬先生の大東亜会議のことも全く同じ論調で書かれていました。敵国だったアメリカ人が書いているところにハッとさせられます。

 適切だなと感じた書評「本を読もう!!VIVA読書」から,<>内に一部を紹介します。
<(著者は)日本、中国にも長く滞在し、当然アメリカ軍の占領政策を実行する側の一員です。本書で、日本がなぜこのような戦争を行なったかを冷静に分析したうえで、自分たちが裁く側にまわったことに、“アメリカ人の信奉する法と正義の哲学に著しく反している” と直言します。

 本書は東京裁判の判決の年(1948年)に書かれたものですが、アメリカ側の一部に、こうした考えがあったことも、マッカーサーの議会証言同様、注目に値します。本書の存在が、広く知られるようになったのはつい最近です。内容からして、当時のマッカーサーが出版を許すはずもなく、日本では長く伏せられていたためです。>

 何故日本を擁護しているようにも受けとれる敵国の女性が書いたすばらしい本が日本で話題にならなかったのか,不思議でなりませんでした。そのことを考えながら読んでいたら,一つの推論が浮かびました。
 アメリカ(マッカーサー)は,史上最大の戦争遂行に際して,日本に対して行った凄まじいプロパガンダと人種差別としか言いようのない外交謀略を暴かれたくなかった。
 そして日本では,この本が翻訳・出版された昭和28年頃は,共産・社会主義が大きなうねりになっていました。
 マスメディアも左傾化したものが多く,彼らにとっては戦前の軍政体制はもちろんのこと,当時の日本の体制を根本から覆したかった。だから少しでも日本の体制を有利にするような解釈のものは邪魔だった。
 このような前提に立つと,アメリカの思惑と左傾化した日本のマスメディアの利害が一致したのでこの本は闇に葬られたのではないか,とです。

 そこで,安中さんにコメントを求めました。
<安江さんの仰るとおりです。日本のメディアは本書を完全に無視しました。そのため、開戦に至る真実は隠されてしまったのです。

 その一方で、後からでっち上げと著者自身(「私の戦争犯罪―朝鮮人強制連行」吉田清治著)が白状した「慰安婦」を大々的に広めたのは朝日新聞です。
 その前に、韓国に乗り込んで、慰安婦の強制連行というウソを韓国内に広めた人がいます。福島瑞穂弁護士(現社民党党首)です。その後に、朝日新聞が大々的に連載という形で広めました。しかし、今に至るまで謝罪文一つ出していません。>
 祇園のメル友が言っていたように,日本人必読の書だと思います。既に読まれた方も多いかと思いますが是非お読みになって下さい。できましたらご感想をお聞かせください。
 もちろんこの本に書かれていることが100%正しいかどうかは私の計り知れるところではありません。ただ,判断材料が政府・公式機関や権威あるマスコミの詳細な記録文書なので説得力があることは事実です。

 「鏡」というのは,日本帝国がやったことはそのまま欧米列強がやってきたことですよ,という意味のようです。

ーーーーー[matiza] 8/30メルマガ紹介

(私)今春フランスのツーリズムについて学ぶ機会がありましたが,イタリアもフランスに負けないグリーンツーリズムをやっているようです。
 NPO法人信州まちづくり研究会が主催して,北欧にエコヴィレッジやコウハウジングを視察に行ったことがありましたが,ヨーロッパ全般に自然志向が強く,グリーンツーリズムにも関心が高いように感じます。
 お国がらなんでしょうか,それとも民族的なDNAが影響しているんでしょうか。アジア地域ではあまりこの種の話題がないように感じています。
 気取って言えば,経済一辺倒からの脱却志向ということでしょうか。日本もこの方向に向かうべきだと考えています。
 このメルマガ[matiza]は,”まちづくり”に関する良い情報を流してくれます。下記URLから内容を読むことができます。グリーンツーリズム=田舎の活性化に関心をお持ちの方でしたら承けると思います。

『なぜイタリアの村は美しく元気なのか
        市民のスロー志向に応えた農村の選択』
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「田舎暮らしコミュニティ」のすすめ!
http://shinshumachidukuri.blogspot.com/2011/10/blog-post_9187.html

”田舎暮らし”動画がYoutubeに300本以上
http://jp.youtube.com/user/takasukey

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