2015年8月30日日曜日

蓼科だより・410号〜田舎暮らし情報

★ーーーーーーーーーーーーーーーーー2015年8月29日(土)★
★テーマ:田の草取り、新規就農青年、農薬規制の暴挙、

  補助金のこと、中国の原発、マッカーサーの平和教育
★ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー★


 断続的に雨が降る不順な天気が続いています。記憶では、この時期は天候が良く、残暑は厳しいですが稲の生育には最高の条件となる筈です。稲にとって一番大事な籾に実が入る時期に合致します。
 ところが今年は、盆から今まで不順な天気が続き日照時間が非常に少ないので心配です。野菜づくり農家も種蒔きや苗作りに影響が出ていることでしょう。
ーー
 この1週間は、ほとんど毎日2時間ばかり田の草取りをしました。4枚の田んぼの内、1枚は全く入る必要がなく、2枚目は4時間ばかりで完了し、3枚目は6時間かかり、現在4枚目を進行中で8時間くらいかかりそうです。深水管理だとヒエは1本もありませんが、コナギが我が物顔に茂り、ところによりホタルイがあります。

 草が40センチほどに育っています。本当は今頃草取などやってはいけないのです。せめて盆前に終らせなければ。時間がなかったのです。廻りの人は見て笑っていることでしょう。ですが、今に見ていろ、目標はゼロです!!

 全体としてみれば、草が出ているのは4分の1というところでしょう。従来からみれば時間は半減していますし、今年は深水除草代掻きのコツが判ったので、来年はゼロに近くするつもりです。

ーーー新規就農青年が頼もしい!

 去る木曜日、専業を目指して就農している若い好青年Hさんと、ユシカフェで面談しました。立科町の高原野菜産地「美上下」(びじょうげ)地域でモアーク農産株式会社が運営するたてしな農場で働いています。
 美上下は我が家から数キロしか離れていません。にも係らず、この農場は開設して3年経つそうですが、全く知りませんでした。私の貴重な情報局であるユシカフェのマスターから教わりました。余談ですが、ユシカフェは地域の良質且つ重要な情報交換の場になっています。ありがたいことです。マスターの人柄だと思います。

 モアークグループのことは全く知りませんでしたが、立派なホームページがあり、1999年に設立された会社で、名称由来は、盛田のMoとアグリカルチャーリサーチセンターの略称ARCを合体させたものとありました。ソニーの森田さんのようです。
 更に、伝統農法による有機野菜の生産を基盤に安全安心食品の加工、こだわりの食材の開発流通を行い、総合安全食品業を通して広く社会貢献していく企業グループです、ありました。
 有機栽培にご興味のある方は下記にコンタクトしてみて下さい。

 脱公務員で、専業農家になった例のYさんをこの会談に誘おうと思い、ケイタイして事情を話したら、モアークにも野菜を出荷しているとのことでした。同類項なんですね、妙につながっています。Yさんは「スマート・テロワール」を良しとしてNPOに入ってくれましたが、Hさんにも期待しています。本も買ってもらいました。

 立科町内で社宅になっている借り家で暮らしていて、まだ独身ですが、彼女はいると言って目を輝かせていました。農業大学の大学院を卒業して、青年海外協力隊に志願し、2年間中南米で過ごし、現在の会社に入ったといいます。考え方も言葉もしっかりしてしていて頼もしい存在です。

 有機野菜専業のYさん、ワインブドウのIさん、やはり有機野菜専業のHさんといい、若くすばらしい他所者との出会いに感激です。チャント世の中の流れを見抜いている若者がいるんだということが判り、捨てたもんじゃないぞ、と、勇気づけられます。近くにこれだけいるのですから、日本中には相当の数がいる筈です。
 そこで気になるのは、田舎の若者の言動です。彼らを見て発奮してほしいものです。

ーーーEUが使用禁止した農薬を大幅に規制緩和する暴挙

 まぐまぐニュース! 2015年08月27日 木曜日からです。下記URLから全文をどうぞ。

< 安保法案の影に隠れて、EUでは使用禁止となっているネオニコチノイド系農薬の食品残留基準が大幅に緩和されていたのをご存知ですか? 「ホンマでっか!? TV」でもおなじみの生物学者・池田清彦先生のメルマガ『池田清彦のやせ我慢日記』にこの農薬の恐ろしさが詳述されているのですが…、子供の発達障害を引き起こす可能性も否定できないとのことで、深刻度は大です。・・・

・・・先に述べたフィプロニルもネオニコチノイド系農薬も昆虫の神経系に作用して、昆虫を殺す。はたして、人間の神経系に対する影響はないのだろうか。脳神経科学者の黒田洋一郎は、ネオニコチノイド系農薬は、子どもの脳の発達障害(自閉症、ADHD:注意欠陥多動性障害、LD:学習障害)の原因になるとの説を唱えている。人体実験することはできないのではっきりした実験データはないが、可能性としては大いにありうる。予防原則の観点からもネオニコチノイド系やフィプロニルの使用は禁止したほうがいいと思う。・・・>


日本の野菜が危険食品に。EUが使用禁止した農薬を大幅に規制緩和する暴挙
http://e.mag2.com/1U6nRfX

(私)虫達が激減していることは間違いありません。子供の頃、盆が過ぎると赤とんぼや車トンボの群れが空を染めるほどいました。赤とんぼに夕日が当たるとそれはきれいでした。今は稀に1~2匹見るだけです。実は昨日田んぼで赤とんぼを1匹だけみました。車トンボなど近年見た覚えがありません。(トンボは匹でいいのでしょうか?)
 ついでにWikipediaのトンボに次の記述がありました。
<・・日本では古くトンボを秋津(アキツ、アキヅ)と呼び、親しんできた。古くは日本の国土を指して秋津島(あきつしま)とする異名があり・・・

 アマガエルもめっきり減りました。以前の田んぼでは行く度に挨拶していた殿様ガエルですが、昨年からお借りした田んぼでは、今年はまだ一度見ただけです。
 ハチも減っています。隣で長年日本ミツバチを飼っている方が、日本ミツバチは全滅だと言ってました。私も今年はついに捕獲することができませんでした。
 「サイレント・スプリング」(「沈黙の春」レイチェル・カーソン著:世界の環境問題のきっかけとなった本)ならぬ「サイレント・カントリー」になってしまわないでしょうか?
https://ja.wikipedia.org/wiki/沈黙の春

ーーー補助金について、叱咤を頂きました。

 前回私が書いた助成金がダメになった話をうけて、日頃腹を割って話せる方から叱咤のメールを頂きました。ありがたい叱咤です。気持ちが固まりました。

<・・・水を差すようで申し訳ありませんが、補助金に頼る事業の成功率は低いです。
勿論、事業の推進にカネは欠かせないので、補助金は魅力です。ですが、行政に認めてもらうため、高邁な志が曲がってしまうことが大半です。

我々も、何度か補助金事業に合格しましたが、その合格のため、またその後のために、意味の薄いことに労力を割かれ、本来の目的が曲がってしまい、結局、無駄骨に終わりました。
やはり、資金集めに自らが汗を流さないことには、生きたカネは生まれないということですね。>

 別の先生からですが、更に強いメッセージを頂きました。
< 行政にお金をせびるのであなく、行政が支援したがるようにすることです。>

(私)はなんて幸せでしょう、厳しい先生方に囲まれて!

ーーー中国の原発は必ず大事故を起こす!

 週刊現代9/5日号に表題の記事がありましたが、立て続けに発生している新幹線脱線事故を初めとする不可解な大事故の数々はそれを暗示していると思います。信じられないような酷い事故が多すぎます。

 事故で転落した新幹線は穴を掘って埋めたそうですが、原発が事故を起こしたら、丸ごと海に捨てるのではないでしょうか。海は日本海につながり、放射能は黄砂やPM2.5と共に日本列島に襲いかかってきます。

 無いという保証は無い訳ですから、本気で対策を考えるべきですね。万一発生した時の被害は戦争より大きいかも知れませんね。もしかしたら集団的自衛権より怖いかも。

ーーー平和教育という名の「洗脳」を施し、

 PrideHistoryメルマガ8/28よりの引用ですが、これは本当なんでしょうか?著者の西鋭夫氏日本を騙そうとしているとは思えないのですが、ますます判らなくなります。自分を不利にする気密文書などある筈ないと思うのですが、どなたかご教授をお願い申し上げます。

<・・・GHQは日本人を都合よく管理するために連合国が正義で日本が悪であるという価値観を植え付けました。なぜなら、食料が尽き、弾薬が尽きてなお戦いを挑んでくる日本兵の武士道精神を非常に恐れていたからです。いつか立ち直って、またアメリカに牙を向くのではないかと。・・・
・・・ なぜ、そんなことがわかるのか?
実はこうしたマッカーサーを初めとする日本占領政策を米国の機密文書から読み解き、30年以上にわたって研究している日本人がいます。それも元敵国のアメリカの超一流大学・スタンフォード大で、です。・・・>マッカーサーの日本人「洗脳」計画
米国機密文書が明かす…GHQ占領後政策の真実
http://www.prideandhistory.jp/sp/nihs/mag_3.php

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農楽しながら「”田舎暮らし”コミュニティ」を創る
(月刊『ザ・フナイ』より)
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団塊世代の地方移住が日本を救う
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無農薬玄(白)米の販売
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籾殻燻炭の販売
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”田舎暮らし”動画がYoutubeに300本以上
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2015年8月23日日曜日

蓼科だより・409号〜田舎暮らし情報

★ーーーーーーーーーーーーーーーーー2015年8月22日(土)★
★テーマ:キリギリスとスズムシ、茗荷、信州まちづくり研究会、

     マッカーサーの占領政策、一国平和主義と安保
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 朝目をさます時はキリギリスの鳴声ですが、ベットに入った時はスズムシの方が勝って聞こえます。夜中になっても虫達の、セミも混じって、鳴声が絶えません。虫達は夜寝ないのでしょうか。この時期になるとスズムシの音色が本当にすてきで、すっかり秋の気配です。

 私のキュウリが本格的に採れだしました。立ちウリの育ちが悪かったので、補足で植えたハイウリがどんどんなりだしたのです。トマトもようやく採れだしました。桃太郎、麗華、ボンジョールノです。ですが、全てが2〜3週間遅れです。妻から「だいぶずれてるわね」と皮肉られています。
 今日の夕食は、そのボンジョールノで作ったスパゲッティで美味しかったです。

 昨年から、茗荷畑が老齢で小さくなり収穫量が半減しましたが、過去2週間ばかり収穫や近親者へのプレゼントを楽しみました。
 そして、今春植え替えた部分の木も順調に育っています。ただ、草取が間に合わずに茗荷の木より大きくしてしまったので、今頃やる草取は大仕事です。満身の力でないと抜けません。でも、きっと来年はすばらしい芽を出してくれると思います。
ーー
 前回のメルマガで、頂いた誕生日祝いのメッセージに、「70〜80ははなたれ小僧!」とありましたとご紹介しましたが、もしや、と思い確認しましたら「働き盛り!」でした。スミマセン!
ですが、私には「はなたれ小僧」の方が似合っているかも知れません。(笑)

 もう一つ間違いがありました。当町の戦没者慰霊碑の環境整備作業の参加者には、「直属の遺族はほとんどいなくて、関係傍系者がほとんどです。」と書きましたが、自分のところがそうだったので、私の思い違いでした。訂正致します。

ーーーNPO法人信州まちづくり研究会の定例会

 毎月1回第三土曜日に定例会をやっています。今月は第三がお盆に重なってしまったので、第四にしました。今回のテーマは「東信スマート・テロワール研究会」立ち上げの今後の取組み方針。
 実は、7/23日に県の地域振興課に大きな期待と共に提出した「人口定着・確かな暮らし実現」戦略モデル助成金事業申請が書類審査で落選してしまいました。
 選考理由は公表しないことになっているので、落選理由は推測でしかないのですが、実現性において劣っていたようです。「この事業における実績が何もないこともマイナスだね」とは、皆の意見でした。29分の12の合格率でした。仕方ありません。自力でやるところに意味があるよ、との教訓かも知れません。

 今定例会は、この決定を受けて、今後のこの活動をどう進めていくかという戦略づくりでした。様々な意見がでましたが、「時間が、当初計画の1年ではできないかも知れないが、自力で資金調達をして進めよう」という方針になりました。我々の問題は常にマンパワーと資金です。

 他の会員の皆さんを私と一緒にしたら叱られますが、ひいき目に見てもゆとりのある方はなさそうです。(笑えない)。NPOって、貧乏人がやることではないと知らない訳ではないのですが、何故みんな、この夢のような事業に取り組もうとするのでしょう!自分で言うと照れますが、志は高いんです!(笑)

 ですが、皆、きっと理解してもらえる、できると思っています。
 この事業は、我々の子供のためには間に合わなくて、孫・ひ孫世代に間に合えば上等だと思っています。大上段な物言いで口幅ったいですが、日本の将来のために避けて通れない取組みだと考えています。

 東信スマート・テロワール研究会が立ち上がった暁の最初の仕事が「30年ビジョン」の作成です。

ーーー日本人のために戦後日本を作ったわけではない!

 当然のことです。メルマガPride&Historyからですが、何が本当なのか判らなくなります。日本の歴史学者の皆さんにしっかりしてもらわないと困ります。

<・・・戦後70年。今の日本は憲法に始まり、民主化、教育制度、自衛隊などすべての骨格がGHQによって作られています。もちろんGHQのマッカーサーは日本人のために戦後日本を作ったわけではありません。

アメリカの利益になるように日本を作り変えるため日本の教育制度に楔を打ち込みました。そしてそれは今でもわれわれ日本人の魂に深く刺さったままです。では、戦後のGHQ・マッカーサーは日本を作り変えるために日本人をどう教育してきたのでしょうか?

そしてあれから70年たった今、覇権国アメリカは日本をどう見ているのでしょうか?どう評価しているのでしょうか?

西鋭夫が吠えました。
http://www.prideandhistory.jp/sp/nihs/mag_2.php
・・・>


(私)日本の近代史は何が本当なのか訳が判りません。著者西鋭夫について次のような既述があります。
「世界中の天才が集まり100人中3人しか合格しない超難関、超名門と言われるスタンフォード大学。その中でも格が違うのがフーヴァー研究所です。元英国首相マーガレット・サッチャーは、「政治・経済・国際問題に関して世界で最も重要 な研究組織はフーヴァー研究所であります」と評価をしています。
 在籍する教授は133名(うち3名はノーベル経済学賞受賞者)。前政権時にはそのうち25名がホワイトハウスの要職につきアメリカを舵取りする。西教授はその世界の情報が一手に集まるフーヴァー研究所に30年以上にもわたり在籍している唯一の日本人でアメリカ政府の日米関係の機密文書からGHQ占領政策を研究する世界的な権威です。」


 どう判断したら良いのかどなたかご教授頂ければ幸いです。

ーーー戦争に巻き込まれる恐れが強くなった!

 私は、この安中さんの安保論に深く考えさせられます。

<・・・日本国内では、集団的自衛権によって日本が戦争に巻き込まれる恐れが強くなったといって反対論が根強い。それはその通りである。しかし、一方で、集団的自衛権によって東シナ海同様、南シナ海においても中国が戦争を仕掛けられなくなったとも言える。つまり、集団的自衛権で日本の危険は増すが、アジアの平和には寄与できるということである。

問われているのは、これからの日本の姿勢である。日本は、これまで通りの「一国平和主義」に閉じこもるべきなのか、それとも、アジア(ひいては世界)の平和への寄与を重んじていくべきなのかの分水嶺に立っているのである。そして、安保法案への反対は、「一国平和主義」に閉じこもる道の選択なのである。

一方の安保法案への賛成は、それはそれで厳しい道である。かっての大戦へと進んでしまった苦い過去を反省し、そうならないための政治の仕組みおよび国民の啓蒙が必要であろう。

苦い過去を反省する上で、最も重要な要素は、次の三点である。
第一に、中国との経済および人的交流を増やし、両国を運命共同体に持っていくこと。
これが戦争の危険を緩和する方策であることは、誰でも分かるであろう。

第二に、国家人事を硬直させないこと。
かっての戦争を導いたのは、ほんの一握りの軍人たちであった。それも、主役はわずか4~5名の中堅将校(大佐、中佐クラス)である事実に驚かされる。エリート主義、年功主義の軍部人事と、それを防ぐべき国家機構が未熟であったことが主たる原因である。
残念ながら、今の日本人の大半は、このことが分かっていない。単に「戦前の日本は悪かった」で終わって、それ以上深く考えようとしない。その結果、この人事硬直の反省もなく、A級戦犯に全ての罪をかぶせ、終わらせてしまった。かの戦争と同じ轍を踏む危険は、戦前と同様にあると言わざるを得ない。・・・>

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蓼科だより・408号〜田舎暮らし情報

★ーーーーーーーーーーーーーーーー2015年8月15日(土)★
★テーマ:誕生日、慰霊碑、稲の育ち、戦後70年、住宅のこと、
     「スマート・テロワール」、アメリカの原爆投下、
     皇族たちの真実、
★ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー★


 今日は私の誕生日、72才になりました。名古屋に住んでる次男の長男中学2年生が同じ誕生日なので、毎年、ついでに私の誕生祝いもやってもらっています。二人の息子から銘酒が2本届きます。忘れられずに、ありがたいことです。
 この辺りでは、8月1日に墓掃除をして、13日に迎え盆といって、お参りしてから墓でワラ1把焚き、家に帰って、家の前で又ワラを焚きます。煙りに乗って先祖の仏様が家に帰るのです。そして、明日、その逆をして先祖を墓に送るのです。

 今年は、名古屋の一家の都合で、昨日昼にバーベキューとアイスのケーキで誕生祝いをやり、夜8時過ぎにワゴン車に米や野菜を満載して帰っていきました。盆中は、佐久市に住む長男一家も一緒ですが、孫と共に2家族が去ってしまうと、急に静かになってちょっと寂しいです。

 facebookで、たくさん誕生日祝いを頂戴致しましたが、凄いエールを頂きました。「70〜80ははなたれ小僧!」だそうです。「よ〜し!」ていう感じになりますよね。

 毎年のことですが、15日の朝5:30より、当町の戦没者慰霊碑の環境整備を行います。慰霊碑を囲む庭木の手入れが主ですが、十数人で約1時間ばかりです。ですが、直属の遺族はほとんどいなくて、関係傍系者がほとんどです。年も80才前後であり、戦後も遠のくかな、という実感です。
 戦争犠牲者の皆様のご冥福をお祈り申し上げます。
ーー
 明らかに今年の稲の育ちが悪いです。収量で30%位落ちるのではと予想しています。ただ、今年から作付け面積で30%増やしたので、全体収量では昨年並みは大丈夫と思います。いろいろ原因を考えていますが、苗の発芽と成長が悪かったことに原因があると推測しています。

 不耕起栽培の園原先生が最近のニュースレターで、ハイポニカトマトで有名な野沢重雄先生の言葉を書いていました。「初期芽を出した種が十分栄養があることを教えてやると安心して木が成長してくれる。種の中にはその力が秘められている。我々はそれを引き出してやれば良い。」と。私は、野沢博士の本を読んでいるのですが、このことを忘れていました。

 野沢先生は、昭和60年のつくば万博会場で、1本のトマトの木から1万個以上の実をならせ話題を呼んだ方です。ガイアシンフォニー第一番にも登場します。生命の不思議に挑戦した方です。
 私自身、1本の稲苗が107本になったことを体験しました。孫娘にリンゴ箱に植えさせた苗でした。その時与えたのは田んぼの土とEM活性液だけでした。本当に驚きました。これを田んぼで再現したいものです。もう一度野沢さんの本「ハイポニカの不思議」を読み返してみます。
ーー
 テレビが終戦関連番組で持ちきりです。戦後70年談話も大きな話題になっていますが、どこか気になるのは、情緒的反戦番組が多いことです。普通の人間であれば反戦平和は当たり前のことです。重要なのはどうやったらどうやったら反戦平和が実現できるかではないでしょうか。
 「戦争は嫌だ、平和が大切」と叫んでいれば戦争をやらずにすむのであれば、こんな簡単なことはありません。日本中で、計画的に、毎日デモをやって衛星中継で世界に発信すればいいのです。ですが、嫌戦・厭戦はむしろ戦争を誘発するような気がします。戦争を防ぐのは、外交と軍備だと思います。

 マスメディアが反戦平和を国民に訴えたいのであれば、太平洋戦争時の外交がどうだったのか、軍備がどうなっているか、日米安保はどうなっているか、これらの内容を、歴史の経過と世界との比較を踏まえて、判り易く明らかにするべきだと思います。こういう裏づけがないので、問題の本質が見えず、集団的自衛権の問題も判りづらいのだと思います。
 戦争の悲劇を報道することも必要ですが、それだけでは又道を誤ると思います。戦争が無いのが普通という認識は、何だか原発神話に通じている気がしてなりません。

ーーー住宅のことをお考えの皆様にお薦めです!

 長年”まちづくり”のご指導を頂いている住宅生産性研究会(HICPM)の戸谷英世理事長が、先週、長年の研究の結果をまとめた本を出版されました。「フローの住宅・ストックの住宅」日本・アメリカ・オランダの住宅比較論という題名ですが、判りやすく表現すれば、「豊さを生む住宅とは何か!」を教えていただけます。

 次の書き出しで本文が始まっています。
「日本では、国民のほとんどすべてが住宅を取得することで資産を失っている。一方、欧米先進国では、住宅を取得することで、国民が資産を形成することが普通である。・・・・」

 これは本当です。以前に何回か引用したことのある「人間を幸福にしない日本というシステム」(ウォルフレン著)の代表的なシステムのひとつだと思います。個人の資産の総和が国の資産だとすれば、個人最大の財産である家の価値の問題は極めて重要だと思います。日本の本当の近代化はこの辺から始まるのではないでしょうか。
 やはり、豊かでないと良い文化・文明は育たないと思います。お金の有る無しと豊かさは違うと思っています。日本人は世界一貯金を持っているそうですが、残念ながら豊かさという点ではかなり劣っているように思います。

ーーー『スマート・テロワール-農村消滅論からの大転換-』(松尾雅彦著学芸出版社)を読みましょう!

 しつこくて嫌われそうですが、本音です。約30年ばかり”まちづくり”に関心を傾け、会社をおかしくするほど入れ込み、勉強もしてきましたが、このような”まちづくり”論は初めてです。
 静岡県知事の川勝平太さんが「美しく強靭な農村自給圏」と意訳されましたが、ずばり言い当てていると思います。そして、松尾さんは「日本で最も美しい村」連合を立ち上げ副会長をお務めです。

 何が初めてか。まず田んぼの畑地転換です。瑞穂の国・日本では、この言葉はタブーでした。半世紀かけて莫大な税金を投入して作り続けてきた田んぼを潰すなんて誰も言えなかったのではないでしょうか。
 45年前から米が余っているにも係らず、何故不要になった田んぼを造り続けたのでしょう。本には、「瑞穂の国神話」だったと書かれていますが、今さら、間違いでしたと、誰が言えばいいのか悩んじゃいます。
 「日本という国は、一旦官僚が方針を決めると、それは絶対に止めることはできない国だ。」、とウォルフレンは書いていますが、どうもその通りのようです。

 次は、「発展する地域、衰退する地域」(地域が自立するための経済学)という考え方の採用です。これはジェイン・ジェイコブスというアメリカの都市研究家の本ですが、非常に判りやすいです。他所から買っている物で、地域内で造れる物は作りなさい、というシンプルなものです。例えば、バイオマスエネルギーの活用とか家畜飼料の生産です。
 コストの問題がつきまとうのですが、地域内のお金の循環が高まるので、活性化するという考え方です。私もまだ理解しきれていませんが、少し勉強してこの方程式を解こうと思っています。

 ともかく、今地方がどうしょうもなく衰退を続けています。地方がダメでも、東京だけで日本がやっていけるならそれも結構でしょうが、それはありえないでしょう。であるなら、首都圏の皆さんも、この本読んで一緒に考えて欲しいのです。藻谷浩介さんの「里山資本主義」と併せて読んで頂ければ最高です。

ーーー★ロシア、アメリカの原爆投下を批判

 ロシアで活動している北野氏のロシア政治経済ジャーナルのメルマガは、歴史を裏側から見ているようで興味深いです。こういう見方もあるのかと!

< プーチン大統領の側近でもあるナルイシキン氏は5日、自身が主催した原爆問題についての専門家らによる会議で「広島、長崎への原爆投下はまだ国際法廷で裁かれていない。しかし、人道に対する罪に時効はない」と指摘した。
ナルイシキン氏は昨年来、今からでも米国の原爆投下についての責任を問うべきだという発言を繰り返している。昨年12月には「来年は(ドイツによる第2次大戦の戦争犯罪を裁いた)ニュルンベルク裁判と広島・長崎への原爆投下が70年を迎える」と、原爆投下とナチスの戦争犯罪を並べて言及。

日本がアメリカに「原爆投下を謝罪せよ!」といえば、喜ぶのは中国でしょう。しかし、ロシアがアメリカを非難するのは、「どんどんやってくれ!」と思います。
客観的にみれば、原爆投下は、「人類史上空前絶後の残虐行為」であること、間違いないのですから。

PSいろいろな国をまわって思いますが、日本人は世界一善良です。しかし、善良な羊が、悪いオオカミに食べられてしまうケースもあるので要注意。
「奇跡の国」日本を守りたいなら、この世の「ダークサイド」も知っておく必要があります。>


(私)下記URLからメルマガ配信を申込めます。
http://archive.mag2.com/0000012950/index.html

ーーー「語られなかった皇族たちの真実」

 旧竹田宮家の著作「語られなかった皇族たちの真実」なので頭から批判的な人が多いのかも知れませんね。しかし、それでも、書かれていることの真偽は自分で考えるとして、読んでおくべき本だと思います。アマゾンで、中古本を注文しました。一部を国際派日本人養成講座のメルマガから引用(p172)しました。

<・・・終戦をつつがなく行なうために、一番心配なのは現に敵と向かい合っている我が第一線の軍隊が本当にここで戈(ほこ)を収めてくれるという事だ。蓋(けだ)し現に敵と相対している者が武器を捨てて戦いを止めるという事は本当に難かしいことだと思う。しかし、ここで軽挙盲動されたら終戦は水の泡となる。
自分が自ら第一線を廻って自分の気持をよく将兵に伝えたいが、それは不可能だ。ご苦労だが君たちが夫々手分けして第一線に行って自分に代わって自分の心中をよく第一線の将兵に伝え、終戦を徹底させてほしい。急ぐ事だから飛行機の準備は既に命じてある。ご苦労だがあした早朝発ってくれ。

 当時、陸海軍合わせて789万人の将兵がおり、特攻に使える航空機も6千機は残っていた[b]。特に中国大陸では、陸軍が国府軍を圧倒しており、突然、降伏を命ぜらたからと言って素直に従ってくれるかどうかは、まったく不明だった。

 もし、前線や日本本土で降伏を潔しとしない陸海軍将兵が戦い続けたら、終戦は有名無実となる。イタリアのように内乱状態になるか、ドイツのように全土占領されるまで戦いが続くことになるか、のどちらかだった。いずれにせよ、民の苦難は続く。・・・>
(私)下記URLから全文を読めます。
http://blog.jog-net.jp/201508/article_3.html

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2015年8月9日日曜日

蓼科だより・407号〜田舎暮らし情報

★ーーーーーーーーーーーーーーーーー2015年8月8日(土)★
★テーマ:えんでこ祭、居間にきたキリギリス、農家統計、
     モアークグループ、食糧自給率、長岡式酵素玄米
     原爆投下搭乗員
★ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー★

 今日は、我が町立科町のえんでこ祭でした。私の家がある旧中山道芦田宿が祭の舞台ですので、朝からラウドスピーカーのたてしな音頭が聞こえ、午後4時頃からは太鼓の音が響きわたり、夜9時頃の最後の打ち上げ花火まで賑やかな一日でした。私も1時間ばかり、街中を歩いてお酒を頂戴し歓談して参りました。

 この地区にほとんどの公共施設があり、立科町の歴史的、政治的中心地になっています。私の父も努力して、平成2年に始まった祭ですが、早いものでもう四半世紀も経ってしまいました。当時、会社で神輿を造って参加したものです。
 一応、定着しているように見えますが、どことなく元気がないように思えます。日本創生会議の発表で将来の人口減少の試算において、本町も消滅可能性都市と位置づけられていますので、先行きを考えると不安が先にたちます。平成元年から今年まで27年間に約1000人減少して、現在7,550人、このままで良い筈がありません。

 「スマート・テロワール:美しく強靭な農村自給圏」構築への取組みは待ったなしだと思います。しかし、これは簡単ではありません。地域をあげて、官民一体となって取組まなければできるものではないと思います。信州まちづくり研究会では、東信スマート・テロワール研究会を立ち上げる準備を進めております。
ーー
 相変わらずの暑い日が続いていますが、昨日今日と珍客が我家の食堂兼居間を訪れてくれて、素敵な鳴声を聞かせてくれました。キリギリスです。 
 すぐそばで聞こえるのですが、どこにいるのか判りませんでしたが、目の前のソリストを聞くようでした。2日目の夜やっと居場所をつきとめて、優しく外に出してあげましたが、飲まず食わずでよく2日間がんばってくれたものです。
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 素敵な出来事を書き落としていました。先月中旬でしたが70才以上になると適用される運転免許証書換のための特別講習を受けた時のことです。運動能力、身体と眼の反射神経能力、運転実技能力等が検査されるのですが、何と、免許証を採った時から続いていた眼鏡使用条件が解除されたのです。

 珍しいと言ってました。とは言っても、両目で0.5ですから、眼鏡は使います。実は、数十年来軽い鼻炎があったのですが、今春軽い風邪から回復した時に多量の鼻汁が出た後、直ってしまいました。
 私が何を言いたいか、皆さんもう察しがついたと思いますが、無農薬玄米食の影響かな、と考えました。我田引水の推論ですが、他に考えられません。私はこの20〜30年、常備薬もサプリメントも使ったことがありません。

ーーー農家数の不思議

 何だかあら探しをしているみたいでこちらの気分も優れないのですが、農水省の統計データに全く意味のない数字がることに気がつきました。
 立科町の農業センサスのデータを見ていたら、主業農家数が116戸なのに、専業農家数が230戸あるのです。何で主業農家より専業農家の方が多いのか、おかしいと思い、農水省のホームページ見ました。次のようにありました。
 「主業農家」とは、農業所得が主で、自営農業に60日以上従事している65歳未満の世帯員がいる農家をいう。「専業農家」とは、世帯員のなかに兼業従事者が1人もいない農家をいう。

 この説明によれば、専業の方が格が上だと思いませんか?ところがとんでもない農家が入っていたのです。正真正銘の専業もいることは確かですが、兼業だった人が退職すると、農業をやっているかいないかに関係なく、農地を持っていると専業にカウントされてしまうのです。上記の定義によるとそうなってしまいます。

 団塊世代がどんどん退職している近年、毎年専業農家が増える訳が判りました。しかし、兼業だった皆さんがやっているのはせいぜい家庭菜園です。農家数というのは統計全体のごく一部分でしょうが、農家の数というのは、農業政策の基本なのではないでしょうか。この統計にいったい何の意味があるのでしょう。

ーーー日本にはすばらしい人がいる!モアーク代表西村松夫氏

 ユシカフェさんからいつもエクセレントな情報を頂きます。久しぶりにコーヒーを飲みに寄ると、マスターは私が欲しい情報を知っていて、「安江さん、立科町にも有機栽培のすてきなグループがいますよ」と、モアーク農産株式会社の社員H氏を教えてくれました。
 名刺をメモさせてもらって、早速、ホームページを探しました。グループ総帥西村氏は日米の大企業で活躍した企業戦士でした。H氏は、有機栽培で経営しているモアークグループの一部門であるモアーク農産株式会社の社員でした。社員が長野県にも数人派遣されているようです。

 何と、つい最近息子さんがNPOに入ってくれた角田牧場のある美上下(びじょうげ)という高原野菜産地に彼の「長野たてしな農場」がありました。社員2人、パート2人でやってると言ってました。ケイタイすると出てくれて、若い感じでしたが、いかにもしっかりした口調で対応してくれました。今は忙しのでというので、盆過ぎに会う約束ができました。

 ワイン用ぶどう栽培を始めたI氏に続く嬉しい出会いに、何だか気持ちが高揚してきます。「スマート・テロワール」(「美しく強靭な農村自給圏」構想)と重ね合わせると大きな可能性を感じます。佐久市のY君といい、農村を知らない都会の若者が田舎を変えてくれるのかも知れません。この現象をどう理解したらいいのか、課題ができました。

 下に引用したのは、下段に添付したURLに掲載されているモアークグループ西村総帥の挨拶文の一部です。すばらしいです。これらの人々に共通していることは、彼らの関心事と目的は、農作業でも農家でもなく、農業経営だということです。

<・・・私が農業に関心を持ったのは、遠く1970年代前半ごろ、私がまだ大学生であったころに遡る。当時、西アフリカを中心に干ばつが到来、何百万人もの餓死者が出たことがあり、子ども心に何とか食料を世界中の恵まれない人に届けたい、そのためには、将来農業関連企業に就職しようと思ったことから始まる。
そのため、受験勉強も兼ねて多くの農業書を読み、卒業後は、思いがかない、穀物メジャー、カーギル社に入社、北米を中心に油脂原料、主に大豆を担当、南米、ヨーロッパの穀物も多数取引、世界中に配給した。
しかし、入社後は学生時代の高貴な思いとは裏腹に、いつのまにか、ただの企業戦士に成り下がり、「干ばつ」をむしろ絶好のチャンスと思う自分に嫌悪感を感じたものである。
その後、カーギルでは、金融派生取引部門を担当して先物オプション取引に奔走、食料部門からはなれ、最終的には入社十四年目で辞め、金融機関に転職した。その後は、外資系、法人系証券会社であいも変わらずデリバティプス取引に明け暮れていた。

農業関連事業へのモチベーションが再燃したのは、1992年ごろ野村のニューヨークに在籍していたころ、私の恩師であるバークレーの客員教授リチャード・サンドア博士の公害輩出権取引に関する市場創設趣意書をいただいたときである。・・・

http://www.yukiyasai.com/group.html

ーーー食料自給率とトウモロコシ国産化の寄与度

 農業の話ばかりになってしまいましたが、これは我々の税金の使い道のお話ですので、是非興味を持って下さい。税金の使い道への無関心さが無駄遣いを生むのだと思います。
 下の引用は、農業技術通信社のメルマガから20158月号の記事です。

<飼料米に対する水田転作の交付金額はあまりにも法外であり、やがて国民的理解を得られなくなるだろう・・・
・・・食料自給率
1%向上に要する財政需要は、標準単収で4,210億円、多収性品種で4,920億円もかかると試算している。さらに、それをトウモロコシで行えば転作助成は1,030億円であり、標準単収飼料用米の4分の1、多収性品種飼料用米の5分の1で済むと試算している。・・・>

(私)この問題は自給圏構想の最も重要な部分である農地の有効利用と耕畜連携に直結します。税金の無駄遣いをなくして、地域産業を創造する考え方の一つです。下段のURLから全文を読むことができます。
 メルマガの申込みは、下記URL右サイドバーにあるメルマガ登録からできます。無料です。
http://www.farm-biz.co.jp/

 本文を開くには、無料登録でもかなり読ませてくれますが、年間1万円払うと全部読ませてくれます。農業問題に関心のある方にはお勧めです。

食料自給率とトウモロコシ国産化の寄与度
http://agri-biz.jp/item/detail/4034
ーーー長岡式酵素玄米の講習会のお知らせ

 長野県内の講習会日程ですが、全部書き切れません。もっと情報の欲しい方は、川越の本部「太陽の家」049-245-0050までお問い合せ下さい。全国でやっています。
 関心のある方は、直接電話してお聞き下さい。
8/31諏訪市八幡様090-6193-8021
9/3松本市小松様0263-58-9379
9/5長野市鈴木様090-4389-7343
9/25上田市早津様0268-72-3657
9/25小諸市稲葉様0267-22-5071

ーーー原爆投下爆撃機最後の搭乗員とのインタビュー

 8/6日の日本経済新聞記事からです。アメリカ側の論理がよく判ります。

< 70年前の1945年8月6日、人類初の原爆が広島市上空でさく裂した。投下した米爆撃機B29「エノラ・ゲイ」の搭乗員12人のうち、最後の生存者だったセオドア・バンカーク氏が昨年、93歳で死去。上空から惨状を目撃した証人はいなくなった。当時24歳で原爆投下機の航空士を務めた同氏は戦後、原爆と戦争について何を考え、どう生きたのか。生前のインタビューに遺(のこ)した言葉をもとに振り返った。>

エノラ・ゲイ元航空士が遺した、原爆の「過ち」と誓い 
広島に原爆投下のB29に搭乗
http://www.nikkei.com/article/DGXMZO90168730V00C15A8000000/

フッターーーーーーーーーーー

農楽しながら「”田舎暮らし”コミュニティ」を創る
(月刊『ザ・フナイ』より)
http://shinshumachidukuri.blogspot.jp/2014/11/blog-post.html

団塊世代の地方移住が日本を救う
http://shinshumachidukuri.blogspot.jp/2014/11/blog-post_10.html

無農薬玄(白)米の販売
http://daylanbo.blogspot.jp/2013/11/blog-post.html

籾殻燻炭の販売
http://daylanbo.blogspot.jp/2012/02/blog-post.html

農楽のすすめ!
http://tateshinadayori2.blogspot.jp/2011/08/blog-post_26.html

”田舎暮らし”動画がYoutubeに300本以上
http://jp.youtube.com/user/takasukey

メルマガ「蓼科便り」のアーカイブス
http://tateshinadayori2.blogspot.com/

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蓼科だより・406号〜田舎暮らし情報

★ーーーーーーーーーーーーーーーーー2015年8月1日(土)★
★テーマ:草刈り、圃場構造改善事業、カルビーの戦略、
     ヒトラーのスタジアム、民主主義の危機、
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 暑中御見舞い申し上げます。

 標高700mの蓼科の我家でも、汗が流れて、昼寝から覚めました。温度計は33℃!
 草刈りの一週間でした。朝6時半頃から約1時間、4枚の田んぼを順番に刈りました。朝食に戻る時には、着ている衣服はズボンの一部を残して汗でビッショリです。全部着替えて、朝食後は屋根の上でペンキ屋を1〜2時間。その後昼まで、畑作業ですが、昼に上がる時にはやはり全部着替えです。
 2時まで昼寝して、陽がかげるまでパソコンして、5時頃から暗くなる7時頃まで畑仕事。シャワーの気持ちよさと、晩酌のビールの美味しさは格別です。

 草刈りをしながら毎年同じことを考えます。農水省は半世紀かけて行った田んぼの大改革「圃場構造改善事業」の計画の中に、何故草刈りの機械化を入れなかったのか、です。
 草刈りが農地放棄の大きな原因の一つになっているからです。高齢になっても草刈りができる土手の高さはせいぜい7〜80センチです。斜長で1mほど。それ以上になると斜面に立って作業しなければならないので、体力的にも安全性からも無理です。

 私の田んぼは、土手の低い所でも2m、高い所は4mもあります。斜面に足を踏んばって草刈り機を振り回すのは非常にしんどくて、危ないです。人手を頼めばお金がかかります。元々赤字なのでそれはできません。結局、貸し出すか放棄するかになります。
 条件の良い田んぼ(大きくて形が良くて土手が低い、30アール以上)なら、借り手もいますが、そうでなければタダでも借り手がいません。

 稲づくりは、草刈り以外は全部機械化されました。専業農家が使っている乗用農業機械であれば、1反歩(10アール)ほどの田んぼなら、トラクターによる秋耕起、春耕起と代掻きがそれぞれ15〜20分、田植機が15〜20分、コンバインが20〜30分でしょう。全部併せて100分ほどです。
 ところが、私の1反歩の田んぼの草刈りは1回に3時間かかり、年間に3回やりますから、540分になります。しかも、この作業は生産性への貢献はゼロです。美観だけです。何故、稲を作る作業が100分で、稲作りに関係ない作業に540分なのか、何故草刈りだけ人力なのでしょう。

 「圃場構造改善事業」の標準設計畦巾は1mです。土ですから、平らな部分は60〜70㎝しかありません。これではどんな小型機械でも危なくて上がれません。
 もし、機械が動けるだけの設計がしてあれば、機械を造ることなど簡単ですし、100ヘクタールに1台位の機械を共同で持てばオペレーター一人で間に合います。耕作放棄地も減る筈です。

 但し、これは立科町のような中山間地の話です。平野部の田んぼには土手がありません。
 平野部の出身者が「圃場構造改善事業」を計画したか、草刈りなどやったことのない技術者が設計したのか、それとも米づくりを農業(原価計算する)としてではなく、農家(兼業なのでコスト無視、赤字は節税になる)の仕事として考えたか、ですね。

 そもそも、40%も減反、或いは転作している訳ですから、土手の高い所などを田んぼにしたこと事態が間違っていたのではないでしょうか。農業政策の根本に関わる問題だと思います。
 『スマート・テロワール-農村消滅論からの大転換-』はこの問題に直言しています。農村の問題は国の存立の問題であり、生産者の問題は消費者の問題でもあると思います。農業者以外の方も是非一緒に考えてください。

ーーー株式会社カルビーの商品戦略と農家と二人三脚の取組

 去る水曜日でしたが、「スマート・テロワール」の松尾様をご紹介下さったM様が、株式会社カルビーの新聞情報をPDFで下さいました。
 一つは日経MJ7/20。株式会社カルビーの会長さんの言葉です。
「日本の朝食は、美味しくて時短の商品が伸びている。その代表が現在はパンである。そのジャンルで、米国人が食べて、日本人が食べていないものがシリアルである。米国の市場1.3兆円、日本は250億円。これは少なすぎる。1000億円はいける筈。グラノーラとコーンフレイクで500億円にする。」

 もう一つは、NS7/29です。
「全国2000戸のバレイショ生産農家をたった34人のアドバイザーがきめ細かく収量、品質、農法のアドバイスをしている。目的は効率を上げること。全てが結果としてコストダウンにつながり、カルビーは値上げをしていない。
 経営者である生産者を畑に縛り付けないことが大事。高齢となった生産者が離農することを避けるため、数千万円の大型収穫機械ハーベスターを導入し、掘出し、トラックへの積み込みを、1日に12ヘクタールこなす。結果、やめて行く農家が減り、生産農家が増加に転じた。
 石とバレイショを自動で分ける機械も導入した。苗作りの研究に取組み、そうか病の耐性品種を開発し来年度から作付けする。」


(私)これが農業のあるべき姿ですよね。私がお世話になっている株式会社カルビー相談役松尾雅彦さんは、一番大事なことは農業にTQC(トータル クオリティー コントロール:統合的品質管理、または、全社的品質管理)を導入することだと仰っていますが、その通りだと思います。日本の製造業はそれで成功したんだ、と。
 
 「伸びる市場を狙え」も当然のことですが、日本の農業はどうだったのでしょうか。国民の消費量は減り続け、海外には安いものが溢れてる米に何故拘り続けたのでしょうか。これには深い訳(アメリカの圧力?)があるようですが、それにしても自身の「消滅」を目前にすれば、今が限界と言うべきではないでしょうか。

株式会社カルビーの業績
http://www.calbee.co.jp/company/suii.php

ーーー新国立競技場:ヒトラーが建設させたスタジアムとの差は歴然

 JBpressからの引用です。下記URLから全文をどうぞ。古いものをどんどん壊してしまう日本と大事にする西欧人との違いは何なのでしょう。もしかしたら、20年で建替える神社遷宮に原因するのかな、などと、素人の夢想です。

<・・・ベルリン市内、旧西ドイツのエリアでも西端「シュパンダウ」近く、人民のために人手をかけて整えられた「グリューネヴァルト」(緑の森)の北辺に接するようにして「ベルリン・オリンピック・スタジアム」はほぼ創建当時のままの姿で建っています。・・・
・・・193436年の創建ですから、現在すでに約80年が経過していますが、全く古びていません。それについては後で触れるとして、まずは駅からの動線の考え尽くされていることに注目せざるを得ません。・・・>
ドイツ人から完全に見下された新国立競技場
http://jbpress.ismedia.jp/articles/-/44382

(私)何故でしょう。こういうふうに言われると、日本が惨めに思えてきて、エコノミック・アニマルという言葉が頭を過ります。しかし、もし東條英機が同じことをしていたら、日本人はどのように対応しているか悩ましい推理ですね。

ーーー民主主義の危機!
 大阪市の住民投票結果を見た時に、私は咄嗟にこの通りだと感じました。次のような既述があり、背筋が寒くなりました。
大阪で見えた「老人の老人による老人のための政治」・・・議会というのは納税者が税金を使う政府を監視するためにできた制度だから、使う人が払う人を上回ると、民主主義は機能しなくなる。・・・>
大阪で見えた「老人の老人による老人のための政治
http://jbpress.ismedia.jp/articles/-/43827

(私)
ここまで考えたことがありませんでしたが、言われてみればこの通りです。多数決をとれば、使う人が勝つ訳ですから、民主主義は機能しなくなります。大丈夫でしょうか。
フッターーーーーーーーーーーー

農楽しながら「”田舎暮らし”コミュニティ」を創る
(月刊『ザ・フナイ』より)
http://shinshumachidukuri.blogspot.jp/2014/11/blog-post.html

団塊世代の地方移住が日本を救う
http://shinshumachidukuri.blogspot.jp/2014/11/blog-post_10.html

無農薬玄(白)米の販売
http://daylanbo.blogspot.jp/2013/11/blog-post.html

籾殻燻炭の販売
http://daylanbo.blogspot.jp/2012/02/blog-post.html

農楽のすすめ!
http://tateshinadayori2.blogspot.jp/2011/08/blog-post_26.html

”田舎暮らし”動画がYoutubeに300本以上
http://jp.youtube.com/user/takasukey

メルマガ「蓼科便り」のアーカイブス
http://tateshinadayori2.blogspot.com/
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