2013年2月23日土曜日

蓼科だより・280号〜田舎暮らし情報

★ーーーーーーーーーーーーーーーー2013年2月23日(土)★
★テーマ:寒さと種籾の浸種,TPP問題,民主主義は次善の善
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 この一週間は雪と寒さで,本物の冬を実感しました。昨年の最低気温は2月20,21日の連続マイナス15℃でしたが,今年の同日はマイナス13℃と12℃でした。私の観測の限りでは,今年は昨年より若干暖かいです。家の周りの雪は約20センチほどで,真っ白で美しいです。

 今年は,米作りを初めて5年目,無農薬にして4年目,不耕起にして3年目になりますが,いよいよ苗作りに挑戦です。もちろん,種籾は自分のもの。その元は園原先生のものです。来週26日からスタートします。

 去る20日,冬にはほんの僅かしか流れていない小さな小さな沢水を取水して,種籾の浸種(しんしゅ)の仕掛けを作りました。
 仕掛けなどといっても単純なもので,先ず大きなポリオケを置き,その上に小さなポリオケを置いて,そこに塩ビパイプで引いてきた水を入れるだけです。上のタンクはゴミ沈殿用で,溢れた水が下のタンクに入るだけの仕掛けです。
 たったこれだけのことですが,量は,温度は,止まりはしないか,凍りついてしまうのでは,等々考えた末の結果です。除雪して,コチコチの大地を出して,土は掘れないので木っ端で水平を作って設置しました。これを考えるのが楽しいのです。ブログの方にその写真を載せました。

 浸種(しんしゅ)とは,種蒔き後の発芽を良くするために水に浸しておく作業工程です。不耕起栽培の場合は3℃〜5℃の冷水に約1ヶ月浸けます。昨年,稲の生理学でこの原理を学びました。

 育苗に必要な投資は,ビニールシート代と温度調整のための発熱ケーブルとサーモスタットで,合計しても苗を買うより安上がりです。手間賃はとりあえずゼロの計算です!(笑)しかし,来年からはこの投資は要りません。
ーー
 20日,パナソニックのハイビジョンビデオカメラHC-V600Mが,町内の馴染みの電気屋から届き,それ以来ワクワクしています!妻が私の寒風の中での選定作業に対してボーナスをくれたのです。ず〜と,欲しいと思っていたんですが言い出せなかったのです。気が弱い私ですから・・。

 ざっくばらんに,「儲けはないと思うけど通販価格でやってくれるかい?」と問いかけたら,実績にはなるからと引き受けてくれたのです。それでも電気量販店より安かった。
 ハイビジョンビデオカメラは,私自身の再生のため,「田舎暮らしコミュニティ」をアピールするための情報発信にとって不可欠な道具です。次回の動画から画像が良くなる筈です。楽しみにして下さい。(微笑)

ーーーーーTPP問題の茶番劇!

 今朝の安倍首相記者会見で,TPPについて「聖域なき関税撤廃が前提でないことが明確になった」と発表がありました。最初から判りきった当たり前の結論ですが,JAやゆうちょの反対キャンペーンに洗脳された反対派説得のためのみごとな演出だったと思います。

 日本の首相の言うことは国民に信用してもらえないが,アメリカ大統領言わせれば大丈夫だろう,と計算しているのだと思えます。アメリカの属国だと言われてもしょうがないですね。

 一度世論形成されたものを覆すことの難しさだと思います。鬼畜米英,神風,原発安全神話,平和憲法神話等も同じではないでしょうか。

 先週ですが,「農業経営者」という農業月刊誌を出している会社から現在のTPP協定書全文和訳(ファイル)が届きました。細かくて長いのでとても全部読み切れませんが,項目をたどりながら要点に目を通してみると,とんでもないことが判りました。
 序章と20章の条文から成っています。以下,抜粋です。
 
<環太平洋 戦略的経済連携 協定
( TRANS-PACIFIC STRATEGIC ECONOMIC PARTNERSHIP AGREEMENT )

序章
ブルネイ・ダルサラーム国、チリ共和国、ニュージーランドならびにシンガポール共和国の政府は、以下のとおり決定した。

第3.4条 関税の撤廃
1. 本協定に別段の規定がある場合を除いて、如何なる締約国も、原産品に対して、既存の関税を引き上げたり、関税を導入したりすることはできない。

第3.8条 非関税措置
1. 締約国はWTO協定に基づく権利と義務に従い、又は本協定の他の規定に別途定める場合を除き、他の締約国からの物品の輸入、或いは他の締約国の領域に向けた物品の輸出に対して非関税措置を適用又は維持してはならない。

第3.12条 価格帯制度
1. チリは、法律18.525号の第12条とその後の改正法もしくは後継制度に基づき設定された安定価格帯制度を、当該法律が対象とする製品に対して維持する。

第3.13条 農業特別セーフガード

1. チリは、附属書3.Bに列挙する尐数の特定されたセンシティブ'sensitive(な農産品に対して、特別セーフガード措置を適用できる。>

(私)序章に示されているのは,TPPをの始めたはアメリカではないということ,アメリカも現在は非加盟国だということが判ります。『農業経営者』によるとルーツは日本の大平首相だそうです。

 第3.4と第3.8は大目標であり,自由貿易の基本原則を示しています。日本の工業製品が世界を席捲し,我々が豊かになったのはこのおかげです。結果として,外国の競争相手をたくさん潰したと思います。
 世界は技術力という武器で競争相手を倒す(潰す)ことは認めています。経済侵略という言葉がありましたが許された侵略行為です。一時,ニューヨークのロックフェラービルを買収したこともありました。

 金融機関と保険会社が被害を受けるという話しがありますが,3.8の「非関税措置の禁止」に引っかかるからです。具体的には,ゆうちょやJAが受けている特別待遇がその対象になります。不平等な条件下での正常な競争ができないからです。
 日本の一般金融機関はよく我慢していると思います。不平等な競争を強いられているのです。しかし,それでは外国の金融機関は参入できないので,3.8条は当然だと思います。

 一番の驚きは第3.12と3.13です。チャント”例外規定”があるではありませんか!WTOの規定が準用されています。いったい,今まで日本がやってきたことは何だったのでしょう!

 あけてビックリです。TPPを論じている皆さんはこの協定書を読んだ上で論じているのでしょうか。不思議に思います。何故こういうことになるのか理解できません。わたしがどこかおかしいのでしょうか。

 過去の農政の失敗とはいえ,業としての体裁をなしていない日本の零細農家に影響があるのは間違いありません。その農家をどうやって説得(騙そう)しようかと悩んだ結果がこういうこと,ということでしょうか。

 「日本の農業を守る。農家を守る」と叫び続けてきた自民・農水省が,自ら方向転換したら農家を裏切ることになるので,内外の圧力よって押し切られた形をとるしかないのでしょう。額に汗しながら反対を訴え続ける農水大臣の苦労が偲ばれます。

 自民党も,ここまで芝居しないと過去を方向転換することはできないということ,政治手腕が問われるというのはこういうことなんでしょうか。今回は,良いタイミングでオバマ大統領のお墨付きを頂いた安倍首相の手腕はお見事ということですね。
 こういうことから推測すると,半世紀にわたって残虐悪玉日本を中国国民に叩き込んでいた中国が日本に対する認識を変えることなど,共産党政権の下では夢の又夢としか思えません。

詳しく知りたい方は,下記Wikipediaをどうぞ。

ーーーーー民主主義は次善の善!
 独裁政治について,大前さんが興味ある発言をしています。

『大前研一ニュースの視点』より
<ベネズエラが独裁国家か否かは意見が別れるところでしょうが、 近年、一般的に独裁体制と言われる国が民主化した事例を見ていると、 私は次のように感じてしまいます。

 すなわち、「民主化した国家よりも、独裁体制のほうが安定していた」ということです。民主主義を否定するつもりはありません。
 しかし、現実的には「ギリシャの教訓」からも分かるように、民主主義は「啓発された市民」を前提に成立するものです。スイスのように数百年にわたって自らを磨き続け、村レベルから 統治について試行錯誤しているような国であれば、民主主義は 非常に有効でしょう。
 翻って日本をみてみると、今の日本のマスコミ、政治家を前提とした場合、選挙をしても国が良くなっていないのは明らかです。
 では独裁者に全面的に賛成するか?と言えば、そうではありません。しかし,BenevolentDictatorship(善意ある独裁)」であれば、 結果的に効率の良い国家運営ができるというのも事実です。>

(私)これを読んで,内村鑑三が奥さんに頼まれてドイツ語(死後日本語訳)で書いたという「代表的日本人」の中の上杉鷹山を思い出しました。民主主義について書かれていたことを今でも覚えています。
「民主主義の投票箱に暴力が入らないと言う保証はない。一番理想的な政治体制は君子による封建制度である。しかし,残念ながら君子は存在しない。従って民主主義は次善の善である。」
 という趣旨だったと思います。

 この本より後のできごと(内村鑑三は1930年没)ですが,民主主義の下でヒットラーも東條英機も誕生しました。(ムッソリーニはクーデターでした)
 一方,君子がいれば,大前さんのいう善意ある独裁ができるのも事実で,長い歴史の中にはそういう為政者もたくさんいたのではないでしょうか。上杉鷹山もその一人でしょうし,大前さんはシンガポールのリー・クアンユー氏を挙げていました。

「民主主義は「啓発された市民」を前提に成立するもの」という言葉は重いですね。

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2013年2月17日日曜日

蓼科だより・279号〜田舎暮らし情報

★ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー2013年2月16日(土)★
★テーマ:冷気と晩酌,最良の堆肥,中国米,太平洋戦争
★蓼科便りは,”田舎暮らし”と地域(長野県東信地区)の情報をお伝えします
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 冬になってから今日までに最低気温がマイナス12℃になった日が5回ありました。真冬日も5日ありました。去年と比べてみようと思いデータをみましたら,今年より寒い日が多くあり,2月20日付けですがマイナス15℃というのがありました。
 ですから,私のデータで見る限りは,今年が特に寒いということはないと思います。

 数日前から妻の実家の庭木の剪定を始めましたが,水曜日と昨日雪が降り,除雪もあったりでなかなか捗りません。高さ5mほどもある立派な松の老木に取組んでいますが,まだ自信がないので,切り過ぎて枯れやしないだろうかと心配しながら鋏をいれてます。

 防寒着を着込んで防寒靴をはいていれば,真冬の作業も平気です。冬の空の色も空気も澄んでいて気持ちが良いものです。外気温は陽が照っていても5℃前後ですが,直射日光を受けながら剪定していると防寒着がいらないくらい暖かいです。
 ですが,陽がかげったとたんにキューっと冷え込みますので,晩酌の焼酎のお湯割りを楽しみにしながら終います。

ーーーーー知的障害者が作っている最良の堆肥!

 先週末でしたが,知的障害者に仕事の世話をしている「とんぼハウス」が良質な堆肥を作っていると不耕起栽培の仲間から教わったので,訪ねて取材させてもらいました。
 堆肥そのものがすばらしいことと,働いている皆さんの素直さと礼儀正しさに驚きました。原料はナメコ栽培に使った広葉樹のオガコ培地。熱殺菌処理したものなので最高の原料だと思いいます。手で掴んでみましたが,木の香りがして柔らかくシットリと心地よいものでした。
一通り説明を受けながら撮影させてもらいました。

 とんぼハウスは堆肥ばかりでなく,クッキー,パンやボトルキーパーなども作り販売しています。
 詳細は,下記Youtube動画と,「とんぼハウス」のホームページをご覧下さい。



 この良質な完熟堆肥(商品表示は改良土となっています)が軽トラに一台5000円だというので,私も使わせて頂くことにしました。
 皆さんも商品の購入や仕事の斡旋のご協力をお願いいたします。

ーーーーー困った中国米のお話!

 中国への悪口が続くので,気が引けるのですが,週刊文春2/14日号に,「中国『猛毒米』が日本人を破壊する」と題して,信じ難い暴露記事が特集されていました。
 「日本の数千倍の土壌汚染」,「中国で健康被害が止まらない」との中見出しで,農地汚染データを掲載して汚染の凄まじさを記述しています。

 週刊文春がここまで書くには,掲載したデータに相当な自信があるのでしょう。
 データの解析によると,日本の土壌汚染の基準値との比較ですが,水俣病を起こした水銀は244倍,イタイイタイ病を起こしたカドミウムは4.2倍,ヒ素は1495倍,というような凄まじい数値です。
 中国人の健康被害についても深刻な状況がレポートされていました。

 ただ,週刊誌はいい加減なことを書くことが多いのと,局所的に悪いデータを取り上げるということもあると思い,Webに信頼性の高いデータを探してみました。

 大阪大学の教授が書いたレポートで,2010年8月に中国江西省赣州で開催された第4回「現代中国と東アジアの国際環境」国際シンポジウムでの提出論文がありました。
 テーマは,「中国の重金属汚染土壌の現状と今後の対策に向けて」。長いレポートなので全部読んでいませんが,下記の記述がありました。

<中国は、21 世紀に入って急激な高度経済成長を実現しており、並行して各種の環境問題も発生してきている。ただし、その規模と広がり、被害の深刻さは日本の体験をはるかに超える勢いを呈しているといえよう。>

 ということは,文春の内容は当らずとも遠からずではないかと思いました。
 下記URLは,そのレポートです。
http://www.law.osaka-u.ac.jp/c-forum/box2/dp2011-7anezaki.pdf

 一番の問題は,日本への輸入米のチェックと消費先です。2012年の中国からの輸入米は,東北放射能汚染問題の影響で前年比で倍増しています。
 この記事で読む限りでは,輸入時のチェックにも大きな問題がありそうです。安いということで,外食産業,煎餅業者,スーパー等に行っているようですが,猛毒米が混じっている可能性もありそうです。

 大事なことは,この種の話しをいたずらに恐れたり攻撃したりするのではなく,科学的・論理的に処理することだと思います。輸入時に税関で安全性チェックをキチッとやれば解決することだと思います。感情を交えずに是々非々でいけば良いのではないでしょうか。
 輸入が増えたのは,放射能汚染が心配される東北米より中国米の方が良いということだったようですが,厳重にチェックされた東北米の方がはるかに安全ではないかと思ってしまいました。これも感情的になった結果ですね。

 次ページの記事は「殺人スモッグPM2.5」でした。余りにも悪いニュースばかりで,日本の被害もさることながら,中国人が気の毒に思えてきました。日本の公害問題と同じで中国国民は被害者です。国=政治を憎んで中国人を憎まずでいきましょう。

 中国も本当に大変です。同情している場合じゃないんでしょうが,余りにも急激な工業化,近代化と独裁政治体制が,どうしょうもない制御不可能な状況を作りだしているように思えてなりません。
 国民に膨大な健康被害が発生し,大きな批判となって政府を攻撃するでしょうが,その矛先を日本に向けることだけは止めて欲しいと思います。

ーーーーー太平洋戦争は何だったのか?

 私に歴史の真偽など判る筈がありませんが,歴史は様々な角度から様々な価値観のメガネを通して語られるものだと思います。
 ここに引用したメルマガは,一般的に右寄りとか国粋的とか批判されていることを承知していますが,わたしはこういう見方があって然るべきと思っています。
 
加瀬英明先生のメルマガより抜粋:
<先の大戦は、「軍国主義国日本と、民主主義国だった米国が戦って、米国がファシスト日本を打倒した」という話をお聞きになってきた方も、きっとおいでのことと思います。そんなことは、まったくの嘘です。

 私達が戦った米国は、同じ国民である黒人を、法的に差別していました。米国の南部諸州では黒人は一切投票することができませんでした。
 私は1950年代末に米国に留学をしましたが、当時の米国では、黒人と白人は、公衆便所から食堂、列車やバスの座席や水飲み場まで、あらゆるところに差別がありました。
 ニューヨークやワシントンでは、1960年代にはいっても、白人が使うレストランに黒人が入るということはありえないことでした。
・・
 さて、ミズーリ号に戻りましよう。日本は連合国が発したポツタム宣言を受諾して降伏しました。日本の多くの方は、「日本が無条件降伏をした」という嘘を信じ込まされていますが、日本は無条件降伏などしていません。「ポツタム宣言を受諾して降伏」したのです。
・・
 いまでもジャカルタの中心に、ムルデカ広場があります。「ムルデカ」は、インドネシア語で「独立」をいいます。そこにはインドネシア独立宣言文が刻まれた大きな石碑が建っています。その両側にハッタとスカルノの銅像も建っています。
 この独立宣言文は短いものですが、最後の日付は、西暦でいいますと1945年8月17日ですが、インドネシアはイスラム国ですから、まさかキリスト教歴である西暦を使うはずがありません。
 ならばイスラム暦を使ったのかというと、これも使っていません。では何を使っているかというと、日本の皇紀です。なんと皇紀を使って、2605年8月17日と刻まれています。

 インドネシアでは、毎年8月17日になると、インドネシア独立記念祝典が行われます。この式典はPETAの軍服、これは日本の軍服と同じですが、その軍服を着て、日本刀を吊った将校たちが出てきて、インドネシアの国旗を掲揚するのに当たって、敬礼するところからはじまります。
 そして毎回インドネシアの若い女性たちの合唱団が、必ず日本の『愛国の花』などの愛国歌をメドレーで合唱いたします。・・・>


(私)達は日本軍の残虐行為について教え込まれてきました。事実,数字の真偽はともかくそれはあったと思います謝罪すべきことです。東京裁判のことも,ここに書かれている解釈は違うとする研究論文もたくさんあります。
 しかし,それらのことを承知した上でも知るべき事実だと思います。
 国の教育も私自身もおろそかにしてきましたが,太平洋戦争について学ぶことは,日本人が世界の一員として生きて行く上で最重要なことだと思っています。

 ここに引用したのはごく一部です。下記URLから全文をお読みください。

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「田舎暮らしコミュニティ」のすすめ!
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2013年2月10日日曜日

蓼科だより・278号〜田舎暮らし情報

★ーーーーーーーーーーーーーーーー2013年2月9日(土)★
★テーマ:庭木剪定,農家の実態,体罰と脳,イラン攻撃,

     平和の幻想
★蓼科便りは,”田舎暮らし”と地域(長野県東信地区)の情報をお伝えします
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 1月14日に降った大雪が陽当たりの悪い部分を残しておおよそ融けました。しかし,気温は今朝もマイナス9℃を記録,節分は過ぎましたがまだ寒さが続きそうです。思い起こせば,15年前の今日は冬期長野オリンピックの開幕3日目でした。

剪定の終ったビャクシン(モロンボ)
庭木の剪定作業は順調に進んでいます。今日はこの辺りではモロンボと呼ばれているビャクシンと手入れができなくて鉢から畑の隅におろしてしまった真柏類(イブキの仲間)4本の剪定が終りました。ビャクシンは12尺の脚立でも峯には鋏が届かず,仕上げは高枝切鋏を使いました。

 針葉樹の香りの主成分はテルペン類であり,総称してフィトンチットと言うようですが,ビャクシンはとても良い香りがします。
 明日一日やれば我家の分は終ります。次は妻の実家ですが,旧家で立派な松があるのでやりがいのある仕事になります。
ーー
 今週はじめ,地元の農業のことを調べたいと思い,町役場農林課の農業担当者に農家戸数について聞きました。ところが,その担当者は農家総数が判らないといい,調べて後で電話をくれることになりました。データのある場所も判らなかったようです。

数時間後,電話があって,農水省の農業センサスに全てが載っていると通知が入りました。なるほど,農水省のホームページに業態別,規模別にかなり細かいデータがありました。
 因に,農家総数というのは,専業農家と兼業農家(第一種と第二種に分かれる)と自給的農家(販売をしていない)を足したものです。農業基本法によります。
 担当者は専業農家数のデータは知っていましたが,兼業の方が判らなかったのです。農業で生計を立てているのは専業農家だけです。

 一件落着しましたが,農業政策について「やはり,そうだったか」という現実が判りました。結果として見えたことは,農水省とJAが危機だと言い立てている状況は行政の末端には存在しないということ,兼業や自給農家は農業と認識されていないことが証明されたことです。
 農政担当者が示した,兼業と自給的農家への無頓着がその証拠です。私はその担当者を悪く言うつもりは全くありません。兼業と自給的農家は,建前・法律上は農家だけど,農業者とはとうてい思えない実態を繁栄しているだけだからです。

 私はかねがね,会社勤めで食っている兼業農家や私のような自給的農家は農業ではない,そのような農家を対象にした農政をやっているから日本の農業は良くならないと考えていました。
 今回奇しくも国政の最末端の担当者が私の考えの正しさを証明してくれました。現実は正直なものだと再認識しました。

 因に,立科町の農家総数は1,180戸で,その内専業農家は230戸で約20%です。ところが,専業農家の実態は,兼業だった退職サラリーマン(務めをやめれば専業)が含まれているので,元々農業だけで生計を立てている農家はこの半分以下だと想定します。

 つまり,農家戸数の90%以上が農業では飯を食っていないことになります。この90%を農業者と認定して,多額の税金をバラまいているのです。農業以外の産業で,それで飯を食っていない人を対象にした政策なんてあるでしょうか。

ーーーーー体罰が脳に異常を来す!
(まぐジャーナル:2/5付巨椋 修氏ブログより)

抜粋:<熊本大学の友田明美准教授(小児発達社会学)が米ハーバード大医学部との共同研究でまとめた結果によると次のようなことがわかりました。

『研究は米国で、4~15歳のころに平手打ちされたり、むちで尻をたたかれたりするなどの体罰を12回以上、3年以上にわたって受けた米国人の男女23 人を対象に実施。
 磁気共鳴断層撮影装置(MRI)で脳の断面図を解析したところ、体罰を受けず育った同年代の22人に比べ、感情や意欲の動きにかかわる前頭前野内側部が平均19.1%、集中力や注意力にかかわる前帯状回が16.9%、認知機能にかかわる前頭前野背外側部が14.5%小さかった。
 小児期に過度の体罰を受けると行為障害や抑うつなどの精神症状を引き起こすことは知られているが、脳への影響は解明されていなかった。今回の研究で脳の萎縮がみられた人については、体罰でストレス下に置かれた脳が、前頭葉の発達を止めたと考えられるという』
(参考・引用 2008年10月24日 朝日新聞より)

 なんと、この研究によると、体罰を長期に受けた人は、脳の発育が止まってしまうことが科学的にわかったということです。それも前頭前野内側部の発達が止まったり萎縮したりするのです。
 前頭前野とは、思考、知覚、行為、人格、適切な社会的行動の調節など人間が人間であるためにもっとも大切な部分の部分が、発達を止め萎縮してしまうというのです。>


(私)今農薬による発達障害が研究されていますが,上記の内容は人為的な原因による発達障害と言えるのではないでしょうか。子供達の発達障害の現実を知ってしまった私は,これは今後社会に大変な問題を引き起こすと考えています。
 発達障害が原因で起こされた犯罪・事件は誰の責任ということになるのでしょうか。今までは,間違いと悪意による犯罪でしたが,今後はそこに異常者によるものが加わることになります。それもたくさんの数です。もう既に起こっているのではないでしょうか。

ーーーーーイスラエルのイラン攻撃!

 浅井隆著「日中開戦」上巻を読みました。面白がって危機を煽るつもりは全くありませんが,これを読んで,十分ありうる話しだと思いました。(立科町図書館にあります)

 この本は,イスラエルのイラン攻撃からホルムズ海峡封鎖,そして世界が破綻の方向に向かい,日本と中国もパニックに落ち入り,中国は共産党独裁政権生き残り手段として尖閣占領,そして日中戦争という想定で書かれています。

 イランは,公然とイスラエル抹殺を叫んでいますので,イスラエルにとっては死活問題,あり得る話しだと思っています。イランの核兵器開発を黙って見ているとは考えられません。
 この本の一部分に少し前のメルマガで紹介した中国の凄まじい歴史のことも書かれています。

 たまたま今夜のNHKテレビニュースで,アメリカの国防長官が「イランが核開発を続けるなら,戦争も辞さない」と発表していました。俄に現実味を帯びてきました。

 原発問題が「想定外だった」で片付けられましたが,この問題を想定外にしたら,とんでもない悲劇が起こるような気がします。想定して,ならないようにしてほしいものです。

 しかし,一方で「何故,イランは戦争覚悟でイスラエルやアメリカを挑発するのか?」という疑問が解けません。北朝鮮と同じなんでしょうか。「核兵器を持たなければ,アメリカにやられる」と。

ーーーーー世界は平和で優しいという幻想

産経「正論」より抜粋:<・・・。今回のアルジェリア人質事件での同国政府の決定も、テロと戦う世界の常識に従った行動である。故に、人質を取られた英国やフランスその他の国はアルジェリア政府の行動を支持したのである。・・・>
防衛大学校教授・村井友秀 世界は平和で優しいという幻想
http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/130206/crm13020603180001-n1.htm

(私)は,この考えに同調します。しかし,私の次男は現在カンボジアで働いていますが,もしテロにあったり人質に取られたとしたら,自分がどういう行動をとるか自信がありません。ただ,身代わりにならなってもいいし,自分の命乞いはしないと思います。

 判らないのは,何故テロが世界に横行するのかという根本原因です。
どなたかご教授ください。こんなことばかり書いていると右翼だと言われそうですが,決してそうではありません。

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2013年2月7日木曜日

蓼科だより・277号〜田舎暮らし情報


★ーーーーーーーーーーーーーーーー2013年2月2日(土)★
★テーマ:庭木の剪定,農業の6次産業化,障害者が作った堆肥,
     放射性ヨウ素131,食人の歴史
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 昨日の最低温度はマイナス9℃だったのに,今朝はプラス3℃,朝から屋根から雪どけ水が滴り落ちて土肌の出ているところは凍みが融けてクチャクチャです。

 今週はじめから庭木の剪定を始めました。自分の家に大小合わせて約10本,妻の実家にやはり約10本あります。他のこともやりながらですが,一ヶ月はかかると思います。
 まだ朝は冷え込みますが,日中は5℃から10℃になるので,動いていれば防寒着は要りません。

 脚立を使った高所作業です。一番事故が多い作業形態なので慎重にやっています。見よう見まねで自分で剪定を初めて5年になりますが,だいぶ要領を得てきました。
 松類やイチイにハサミを入れると,生き生きした緑が現れ,また針葉樹独特の良い香りがします。アロマセラピーになっていると思います。そのせいか晩酌が美味しい!

 しんどいのは,大きな庭木の周囲・足下にサツキ類や庭石があるので,思うように脚立が建てられないことです。最長12尺の脚立を持っているのですが,思うところにそれが建てられず手が届かない時は,長い竿についた剪定ばさみを使います。

 脚立を登ったり降りたり,両手は動かしっぱなしなので剪定アスレチックも良い運動になります。

ーーーーー講演「佐久市の農業と6次産業化」

 昨日,佐久市のホテル一萬里で,表記テーマの講演会がありました。講師は,(株)ナチュラルアート代表取締役鈴木誠氏46才。佐久南インター周辺開発に絡んだ市長肝いりのセミナーだったようです。

 私は鈴木氏にその本社である東京一番町の店で3年程前にお目にかかりました。その時,終始にこやかで快活だったことを思い出しましたが,今回も約1時間の公演中,顔から笑顔が消えたことはありませんでした。
 やっていることがスゴイ。慶応大学でMBAをとり,大手金融会社勤務を経て,2003年に農業法人をつくり,農場と売店を始めた。現在資本金は6億円弱,売上は100億円超という猛烈企業の創業社長さんです。

 本当にスゴイ人がいるものです。ですが,講演の内容は説明されれば胸に落ちる論理的で驕らないお話でした。要約すると;

・円高だ円安だ,TPPAFTAだと問題はたくさんあるが,基本的に世の中は激しく変るものだという認識を持つこと。ただハッキリ言えることは,世界は関係諸国の統合と自由化の方向に向かって動いているということ,これには逆らえない。

・円安が進めば輸入食料価格が上がる,海外の農産物は不足している,国内の農業従事者が減り続ける。これらの状況は全て農業を継続していく者にとっては有利に働く。日本の農業の未来は明るい。

・TPPは避けて通れないが,上記の条件も有利に働くので努力すれば十分対抗できる。それによって活性化する。従って農業者にとって大きなチャンスの時である。

6次産業化に必要なのは良い商品づくり,「価格と品質のバランスがとれていること」だと強調。しかし,現在の6次産業化を見ていると,ほとんどがバランスを欠いているので,うまくいっていないと指摘した。バランスを評価するのは消費者である。

・農業の補助金について様々な批判があるが,額だけをみれば,日本の農業補助金は先進国と比べればかなり少ないのが現状である。但し,使い方には問題がある。農業がダメだから補助するのではない,大事だから援助するのである。

・政府の6次産業化支援政策がこの4月1日からスタートする。600億円の予算に対し,まだ100億円しか消化されていない。農業と商業,或いは加工業と共同で立ち上げれば対象となるので挑戦して欲しい。

・(最後に,二宮尊徳の言葉を引用して)学問をして実践しない人は,鍬を買っても畑を耕さない人と同じである。学問をすると,実践しない人が多い。

株式会社ナチュラル・アート

ーーーーー嬉しい便り!

 縁があってメル友になっているいる横浜市から佐久市に移住されたK様より嬉しいメールを頂きましたのでご紹介致します。

<今回も明るいニュースを有難うございます。佐久市へ移住して2年3カ月になりました。「佐久市空き家バンク」の制度により移住者が全国一(「いなか暮らしの本」平成24年11月号調べ)とのことです。
 2月17日(日)には市長の主催で望月の職人館で交流会を開催して下さいます。よそ者を、こんなに丁寧に迎えて頂ける土地柄に大きな幸せを感じて居ります。
 毎週、安江様から「いなか暮らし」の情報を頂き、他所へ来た感じはございません。大変、身近に多くの方々と交わって生活できて居ります。幸せを感じて居ります。
ーーーーー 農村ツーリズムとは何か?

長野県が主催した大島順子先生の講演記録です。
皆さん,リンクして頂けませんか!

ーーーーー障害者作業所が作った安全な堆肥
商品名:「信州きのこと米ぬかで育った改良土」

 社会福祉法人まるこ福祉会が運営する「とんぼハウス」の利用者が作った,農林水産省有機JAS規格適合品です。不耕起移植栽培同志の紹介で,私も使わせてもらうことにしました。

 この堆肥は,無農薬栽培の信州きのこの廃培土と米ぬかを,放線菌で発酵熟成させてものです。数日前に生産工場に行き見本をもらってきましたが,良い香りのする好感度な堆肥でした。
 昨年6月,NHK「イブニング信州」でこの堆肥が紹介されました。

 下記URLのショッピングから買うことができます。

ーーーーー放射性ヨウ素131,意外に少ない内部被ばく量? 
 大前研一メルマガより

抜粋:<弘前大被ばく医療総合研究所は11日、福島第1原発事故による放射性ヨウ素131による甲状腺の内部被ばく量は、推定で最大4.6ミリシーベルトだったと発表しました。

 これは事故から数ヶ月後に調査を受けた福島県浪江町の町民2393人のデータをもとに調査したもので、国際原子力機関(IAEA)が健康被害を防ぐために定めた安定ヨウ素剤の服用基準(50ミリシーベルト)より低く、健康への影響は小さいということです。

 今回発表された数値によれば、例えば数十年後に甲状腺がんの発生率が2倍になってしまうというような事態は考えにくいと分かります。
 この調査は非常に貴重だと思います。浪江町は最も被ばく量が多かった地域です。

 そのデータを客観的に見れば、過剰に反応して被ばく恐怖症に陥ることもないでしょうし、1ミリシーベルト単位まで除染するべきという極端な意見になることもないはずです。
 しっかりとデータに基づいて考えれば、神経質になるべきではなく、どこに集中的にお金を使うべきか判断できると思います。
 そのような判断ができるか否かで、費やされるお金は何百倍も違ってくる可能性もあるでしょう。>

(私)この内容って,マスコミのトップ記事に相応しいのではないでしょうか。放射能の人体への影響,これが最大の問題なのでは。莫大な予算を必要とする除染作業の根本に関わる問題です。
 情報を操作するのではなく,事実を伝えれば良いだけだと思うのですが・・。

ーーーーーカニバリズム(食人)にビックリ!

(私)たまたま目にしたこの言葉。カニバリズムという言葉が食人を意味することは知っていましたが,この内容(下記URL)にビックリ!凄まじい世界です。

抜粋:<・・のちに、ヨーロッパではキリスト教が広まった。キリスト教では人肉食は強い禁忌とされていたと現代のキリスト教関係者は主張するが、実際には戦争、飢饉、貧困、宗教的理由でカニバリズムは広く行われた。
 第1回十字軍において、十字軍の軍勢がシリアのマアッラを陥落させた際(マアッラ攻囲戦)に、人肉食が行われたという記録が残っている。アラブ、フランク(西欧)双方から同内容の証言が出ており、信憑性が高い。
 当時、十字軍の食料状況は非常にお粗末で、現地調達の略奪の一環として現地住民を殺戮し、その肉を食べたとされる。
・・
『信長公記』によると、戦国時代に鳥取城が兵糧攻めに遭い、城の兵たちは草木や牛馬を食べ尽くした末、痩せ衰えた人間を銃殺して食い争ったとある。
・・
 江戸の獄門で処刑された死体で日本刀の試し切りを職とした山田浅右衛門は、死体から採取した肝臓を軒先に吊るして乾燥させたものを人胆丸という薬として販売したとされる。当時は人胆丸は正当な薬剤であり、山田家は人胆丸の売薬で大名に匹敵する財力を持っていたと言われている。・・>

(私)人間の常識って何でしょう。その時々の思い込みでしかないようにも思えます。アルジェリアの事件も我々の人命に対する常識に新しい認識を加えたのではないでしょうか。

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「田舎暮らしコミュニティ」のすすめ!
http://shinshumachidukuri.blogspot.com/2011/10/blog-post_9187.html

農楽のすすめ!
http://tateshinadayori2.blogspot.jp/2011/08/blog-post_26.html

”田舎暮らし”動画がYoutubeに300本以上
http://jp.youtube.com/user/takasukey

メルマガ「蓼科便り」のアーカイブス
http://tateshinadayori2.blogspot.com/
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2013年2月3日日曜日

”田舎暮らし” 便利情報

 望月の駒のつぶやき ・・・・・・佐久市望月地区を中心とした
                  足で書いた地域情報がイッパイです!

■ 長野県と東信地区の行政情報 ・・長野県及び各自治体ホームページ

■ 田舎暮らし案内人(県) ・・・・長野県のサイト


■ 長野県公式メルマガ「週刊信州」・長野県のメルマガ
 閲覧 配信申込み

 信州田舎暮らし情報館 ・・・・・東信地区の物件情報,お役立ち情報


 信州リゾートサービス株式会社 ・女神湖畔の別荘・観光施設管理会社 
                  蓼科の情報

■ 軽井沢地所.COM ・・・・・・ 東信地区の土地・中古住宅・賃貸物件情報

 メルマガ「蓼科便り」 ・・・・・毎土曜日の配信申込み


■ 田舎暮らし山裾の日々 ・・・・・東京から引っ越された”田舎暮らし”先
                  輩のブログ

■ ペンション・ベルフォーレ ・・・女神湖畔のペンション,ホームページ
                  がステキ

■ レストラン・プチホテル ベル ・私の妹夫婦が経営している料理の美味
                  しい
。妹がブログを始めました。

■ 東京発長野行新幹線 ・・・・・・時刻表

■ 佐久平発東京行新幹線 ・・・・・時刻表

2013年2月2日土曜日

蓼科だより・276号〜田舎暮らし情報

★ーーーーーーーーーーーーーーーー2013年1月26日(土)★
★テーマ:玄関の塗装,信州せいしゅん村が日本農業優秀賞,

 イギリスの家・日本の家,経済と幸福・数字のトリック
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 20日の大寒から一週間経ちますが,14日に降った35センチの雪がまだ半分は残っています。Wikipediaによると,大寒はその日を意味するだけではなく,立春までの期間も意味するのだそうです。
 外の仕事を敬遠して,前々からの宿題になっていた玄関周りのペンキ塗り替えをやりました。ドアとその枠,玄関げやの破風(はふ)と柱です。
 だいぶ以前に小屋の壁を塗ったことがありましたが,家屋の玄関をぬるのは初めてでしたから,慎重にやりましたがうまくいきました。

 まず,サンドペーパーで古い塗料を落とします。とはいっても完全に落とせるものではありませんが,落とせるだけ落としました。陽当たりの多い部分はやはり風化が進んでいて,埃になって舞い上がります。これが一番良い運動になった仕事でした。
 サンドペーパーで擦った後を刷毛で払い布で拭き取って,塗装に移ります。近くのホームセンターでオイルステインとハケとバケツを買いました。いずれも以前と同じ色ですが,破風と柱はウォールナット色を,ドアと枠用にはメープル色をそれぞれ1リットル入りを買いました。

 部材と壁との際には塗装飛散防護用のテープを貼り,下には新聞紙を敷いて,塗り始めました。やってみると,思ったより楽にうまく塗る端からキレイになり,気分よくできました。
 作業は3日に渡りましたが,正味2日というところでした。二回塗りしましたが,見窄らしかった玄関が,木目もきれいによみがえり見違えるようにキレイになり,我ながら満足しています。
 欧米の住宅記事を読むと家族総出で家のメンテナンスをしていますが,きっと楽しんでやっているのだと思います。息子がお世話になったオレゴン市の中学校教師の家庭もそうでした。

ーーーーー小林一郎さん,おめでとうございます!

 たった今ですが,信州せいしゅん村からステキなメールが届きました。

抜粋:<昨年応募していた『日本農業賞』の「食の架け橋賞部門」の「優秀賞」を受賞しました。最優秀賞の大賞に次いでの栄えある受賞が出来ましたこと、本当に嬉しく思っております。
  今朝、6時のNHKニュースで瞬間的に全国放送でも紹介されましたし、長野県ニュースでは2分弱の紹介を2度(3度)に渡って流して頂きました。
 全国へ呼び掛けて募集している中で、選に入ったことは皆様方のご指導ご鞭撻の賜と、ここに関係者の皆様に深く感謝致すところでございます。

 『日本農業賞』はJA全中とNHKが主催し、農水省も後援している全国規模の権威ある表彰制度です。過去8回、三重県「モクモクファーム」や大分県「安心院グリーンツーリズム」や愛知県大府の「元気の郷」等の名だたるところが受賞している栄えある賞です。
『食の架け橋賞 優秀賞 信州せいしゅん村』
表彰理由として,
1.上田市武石地区で平成14年から農作業などの体験取り組み続ける
2.大規模施設に頼らず事業を行い地域経済活性化などに貢献
3.「グリーンツーリズム」の可能性を示すものとして高く評価
となっていました。・・・・>


(私)小林村長(むらおさ)さん,重ねてお祝い申し上げます。上田市武石の信州せいしゅん村の谷間に太陽が射し込んだように感じました。私も朝のテレビは見ました。
 ですが,小林村長が「これからさ!」と呟いているのが聞こえてくるような気がします。

信州せいしゅん村:http://www.murada.com/

ーーーーー「古くて豊かなイギリスの家 便利で貧しい日本の家」

 戸谷先生の奥様から,井形慶子著の本をご紹介頂き読み終えましたが,大きな感銘を受けました。2000年の刊行ですが,ベストセラーになったようです。

 著者は「この本を書いたのは,人の暮しの中心である家を丹念に解剖することによって,そんな両国の根底に流れる価値観のちがいが見えてくると思ったからだ。」と書いていますが,その通りでした。
 私もこの分野はかなり勉強したつもりですが,イギリスについてここまで書いた本は初めてでした。前回のメルマガで書きましたフランスの農村ツーリズムの内容と根底は同じだと思います。
 北欧のエコヴィレッジといい,やはりヨーロッパは生活大国が多いですね。

 箇条書きで下に一部を抜粋してみましたが,前後がないと意味がとりづらいと思います。著書を読んでみてください。日本にとって一番重要なことが書かれているように思いました。

<・イギリスでは築60年の家をオールドハウスとは呼ばないーー誰もがそう主張する。イギリスではこの類いの家を「キャラクターハウス」(個性的な家),または「マチュアーハウス」(成熟した家)と呼ぶ。
 最大の敬意を表すのだ。・・
 それは住まいが人権ともっとも密接に結びついているからだとイギリス人は言う。そして,人権を尊重した暮しこそが国づくりの出発点なのだーーと。

・日本では,家を買ったら最後,主人はローンを払うためにせっせと働き,残業もいとわない。そして手に入れた家は奥さんと子供の城になっていく。
 主人は仕事に追われ,ペンキ塗りも補修もやらず,不都合や故障があると奥さんが専門業者を電話で呼びつけ修理してもらう。その結果,子供や孫は,家は故障したら専門業者を電話で呼びつけ,修理してもらうものだという考えしか持てない。
 親も子供達も家や建築に興味が持てず,家具から庭の草花までどうケアしていいかも判らにまま大人になっていくのだ。
 そうして,親から独立して自分で部屋を借りても,ステレオタイプの発想しか持てない。ファッション雑誌やデパートに並んでいるインテリア雑貨や家具をカードローンでたやすく買い,雑に扱い,引っ越す時には邪魔だから容赦なく捨てる。

・何故なら,心から満足できる充実する暮らし方のお手本が彼らの家庭にはなかった。だから,若い日本人は料理もできず,棚一つ作れない。人間としての基本的生活能力を持たないまま結婚し,子供を育てる。そして,これは確実に次世代に引き継がれ,さらに物欲にまみれた日本人を作りだしていく。

・イギリスでは,家を持った時からが始まり。家を持つことは,継続して関わり続けることーーオン・ゴーイング・プロジェクトーーと言われている。 >

(最後に作者は次のように書いています)
 「これはイギリス「礼讃」や「信奉」などではけっしてない。あまりにも劇的な日本社会の変化を自らの生活として受入れてきた昭和30年代生まれである私の,ささやかで切ない唯一の「抵抗」なのである。」
(解説者の蟹瀬誠一は次のように締めくくっています)
 「私は日本人が目指すべき姿は無駄の多い消費に明け暮れる米国ではなく,質素だが豊かな心をもって生きている英国ではないかと思っている。「くらし」の文化が英国には生き続けているのが嬉しい。」
著者紹介:『井形慶子’s Room』
http://www.mrpartner.co.jp/file/igata_room/f_igata.html

ーーーーー経済と幸福の関係,数字のトリック

・『藻谷浩介さん、経済成長がなければ僕たちは幸せになれないのでしょうか?』
http://d.hatena.ne.jp/MaedaYu/20120701/1341148769

ーー
・OECDは2011年5月22日に,"Your better life index"を発表しました(下記URL)。
抜粋:<36カ国について、住宅、所得、雇用、教育、環境、健康など様々な指標から国民の幸福度について指数化したものです。
 日本は36カ国中、21位でした。1位はオーストラリア、2位がノルウェー、3位は米国でした。日本は安全で1位、教育で2位でしたが、生活満足度では27位、仕事と生活のバランスが34位でした。日本はバブル崩壊以降経済が長年低迷し、所得も減り、政治への不満も高まっています。>


(私)この他にもOECD東京センターのホームセンターにはあっと思わせる情報がたくさん入っています。覗いて見てください。自分の常識を疑うことばかりです。

「your better life index」
http://www.oecdtokyo.org/theme/macro/2011/20110524bli.html

ーー
・これもOECD発。画期的な貿易統計(下記URL)!
 日経にも掲載されたようですが,大前研一さんのメルマガに紹介されていました。
日本の輸出先No1が中国からアメリカに変わりました!
これだけでなく,世界の諸統計が載っています!
デフレの国は日本だけでないことも判ります。
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「田舎暮らしコミュニティ」のすすめ!
http://shinshumachidukuri.blogspot.com/2011/10/blog-post_9187.html

農楽のすすめ!
http://tateshinadayori2.blogspot.jp/2011/08/blog-post_26.html

”田舎暮らし”動画がYoutubeに300本以上
http://jp.youtube.com/user/takasukey

メルマガ「蓼科便り」のアーカイブス
http://tateshinadayori2.blogspot.com/

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