2012年11月24日土曜日

蓼科だより・267号〜田舎暮らし情報

★ーーーーーーーーーーーーーーーー2012年11月24日(土)★
★テーマ:自然耕塾打ち上げ,お客様の声,不耕起栽培がめざしていること,

     農村ツーリズムシンポジウム,姪のディナーコンサート,
     HAL通信より,国際派日本人養成講座
★蓼科便りは,”田舎暮らし”と地域(長野県東信地区)の情報をお伝えします
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 めっきり寒くなりました。朝は0℃前後です。このところ雨がなければ,収穫の終った野菜の樹の片付けと根菜類の保存,そして来春の備えをやっています。
 今日は,トマトとオクラの樹の始末と一部のダイコン抜きをしました。
 叔父から借りたミニバックで野菜保存用の土室の掘削をやりました。
 土室については,先輩からビニールハウス内で楽にできる恒久的な方法を教わったので,来年はそれを作ります。一般的に作られているコンクリートの室より安くできそうです。
ーー
 18日夕方より自然耕塾@高山村の生徒達が集まり24年度塾の打ち上げ懇親会がありました。ところは高山村の山田温泉。
 3月から8回通いましたが,本当に良い勉強をさせてもらい,良い仲間をつくることができました。
 自己実現のためにきている人と理想の農業(生計を立てる)のために来ている人とがいましたが,いずれも真剣そのものでした。ですから,山田温泉の夜は熱のこもった話しが尽きなくて,私の部屋は寝たのが深夜1時でした。
 1年勉強したからといって全て判る・できるなどということはありえませんが,全員が何か確かなものを掴んだという思いでいることは言えると思いました。
 園原久仁彦先生に心からの感謝を捧げます。
ーー
 自然耕塾@高山村で知り合った宮下和美(隣・上田市)さんの下記ブログは農業の楽しい情報がイッパイです!
 息子さんが後継している「美ヶ原ベリー園」(ジャム製造・販売)のホームページにもリンクしています。
 本人が化学薬品過敏症なので,この無農薬は本物間違いありません!無農薬の情報がイッパイ!
http://kuiin.blogspot.jp/

ーー「たかすけの米」をお買上げください!
 シツコクすみません。出荷実績が50kgになりました。残り50kgです。
 詳細は下記URLをご覧下さい。
http://daylanbo.blogspot.com/
 ここで,買って下さった方から嬉しいお知らせを頂いておりますので披露させて頂きます。
 東京都A様より:
<先週末から送って頂いたお米を食べています。
美味しい!甘味があって本当に美味しいです。
はじめは「高いお米ねぇ」と言っていた女房も、「たしかに美味しいわ、これなら納得」と曰わっています。(^^)
有難うございます。
息子夫婦にもお裾分けしました。>

 埼玉県Y様より:
<お米は昨日届きました。早速夕飯にいただきました。
炊飯器を開けた瞬間にフワーッとただようほんのり甘い香りはまさにコシヒカリ!
炊き上がりの米粒の白さは今まで食べていた「一目ぼれ」に比べてちょっと薄いかな?
その昔一世を風靡したササニシキに近い感じです。
かみしめた後にジンワリとくる甘味は他の地方のコシヒカリとなんら遜色なし。
お米の味や品質をうんぬんするほどの味覚と見識の持ち主ではないのでこの辺にして
おきますが、おいしかったことだけは強調しておきます。>
ーー
 ここで少し能書きを言わせて下さい。

 実は不耕起移植栽培が目指している米作りは,味は並プラスです。
 我々が一番大切にしているのは,安全な米と豊かな水田環境です。
 お米は主食です。このお米を食べ続けることにより,病気にならない体をつくる,病気を治す手助けになれることを目指しています。

 そのために,重視しているのが,微生物,水中生物と天然ミネラルです。当然,農薬は使いませんし,有機肥料のみです。

 結果として,我々の田んぼには,天然肥料を作ってくれる夥しい数のイトミミズとたくさんの水中・水辺生物が生きています。稲も環境も生き活きしています。

 周囲の慣行田を覗くと,草一本,虫一匹いません。実にきれいです。害虫と雑草だけ殺してくれるなら良いのですが,そんなに都合よくいく筈がありません。有用な生物も殺してしまいます。
 私は,怖いと思います。

 ただ,残念ながら,我々が目指している目標は,一般的には計測ができません。現時点としては信じて頂くしかないのですが,必ず良い結果がでると思っています。

 農薬の害はよくご存知だと思います。以前にメルマガに書き,OECDのグラフもお見せしましたが,日本の単位面積あたり農薬使用量はダントツ世界一なのです。念のためURLを添付します。
 日本の農政と農協の指導の結果です。
 どうしてこんなことになってしまったのでしょう!
http://www2.ttcn.ne.jp/honkawa/0540.html

 アトピーやアレルギーや発達障碍が増え続けているのは,農薬の使用料と無関係とは考えづらいです。判りきったことを申し上げて失礼ですが,人間の体は自分の口から入る水と食べ物によってしか作られません。

 植物の耐病性や耐腐蝕性をつけるのに,微量ミネラルが重要であることは定説となっております。それらを科学肥料で補うことには限界があります。
 人間についても同様であることも周知のことです。

 多少手間が余計かかっても,収量が減っても,安全な主食を作ることが不耕起移植栽培が目指している目的です。
 ご理解ください。

ーーーーー農村ツーリズムシンポジウムのお知らせ!

 264号でお知らせしたシンポジウムの追加情報です。
 長野県のホームページに掲載されました。

 講演する大島先生は,フランスのど田舎・ブルゴーニュ地方にお住まいです。ワインとエスガルゴの匂いのする”田舎暮らし”が聞かれるかもしれません!
 申込み締め切りは11/30日です。私は申込みました。

ーーーーー姪(ピアノ)のディナーコンサートのお知らせ

場所:蓼科牧場・女神湖商店街 レストラン・プチホテルベル
日時:12月15日 17:00よりお食事会(バイキング/要予約12/8まで)
          19:00より演奏会
料金:お食事会と演奏会 5,000円
   演奏会のみ    2,000円
   宿泊・朝食   + 6,500円
コンサート ピアノ 斎藤寧子 ショパンの曲
   ギター・歌  黄金井脩

お申し込みは:0267-55-6200
  或いは:bell2000@sas.janis.or.jp

ーーーーーHAL通信は読み応えがあります!

 編集後記に下記のような記述がありましたが,私もそうしようと考えています。中国の新体制についても詳細に書かれていました。

<猪突に解散・総選挙になったことで、多くの国民は選挙の実感が乏しいのではないかと思います。
ですが、これから報道が過熱していきます。否応なしに選挙の実感が湧いてくるでしょう。
日本国民は、バラ色の公約やバラマキの弊害を、いやと言うほど味わったはずです。
私は、自分で政治に期待することを一点だけ決め、それに合致する人(小選挙区)と政党(比例代表)に入れたいと思います。
複数の候補が合致した時のことを考え、第二、第三の期待も決めておきます。
今度ばかりは悔いのない投票を心掛けます。 >

下記からメルマガ配信申込みができます。
http://www.halsystem.co.jp/mailmagazine/index.asp

ーーーーー動画アップロードのお知らせ

「我家の秋」をアップロードしました。同じ画像ですが,日本の歌・故郷とホイットニー・ヒューストンの歌”I will aways love you”の二つです。

ーーーーー国際派日本人養成講座

 このブログには,俗に右翼と評されるような論者(私は,一概にそうとも言えないと考えています)も多いので敬遠される向きがあるかと思いますが,ここからメルマガ配信されている「歴史教科書読み比べ」はすばらしいと思います。
 下記URLからメルマガを申込むことができます。
 教科書出版No1の東京書籍にはない記述をしている自由社版の記載例が紹介されていました。

<日本の国の成り立ちは、8世紀に完成した日本で最も古い歴史書である『古事記』『日本書紀』に、神話の形で書かれている。神話や古い伝承は超自然的な物語をふくみ、ただちに歴史事実として扱うことはできない。
 しかし、これらの神話・伝承は、古代の人々が、自分たちの住む国土や自然、社会の成り立ちを、古くからの信仰なども取り入れながらまとめたものと考えられる。神々が織りなす物語は一貫したストーリーに構成され、大和朝廷の始まりにつながっている。>

 
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「田舎暮らしコミュニティ」のすすめ!
http://shinshumachidukuri.blogspot.com/2011/10/blog-post_9187.html

農楽のすすめ!
http://tateshinadayori2.blogspot.jp/2011/08/blog-post_26.html

”田舎暮らし”動画がYoutubeに300本以上
http://jp.youtube.com/user/takasukey

ケイタイ 090-3148-0217
Skype名 takasuke6(夜可。スカイプ同士は無料です)
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2012年11月19日月曜日

蓼科だより・266号〜田舎暮らし情報

★ーーーーーーーーーーーーーーーー2012年11月17日(土)★
★テーマ:初雪,冬支度,アメリカ視察,日中関係論,東京裁判
★蓼科便りは,”田舎暮らし”と地域(長野県東信地区)の情報をお伝えします
★発行:田舎暮らし世話人・安江高亮
★後援:NPO法人信州まちづくり研究会
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  15日の夜更けに雪が散らつきました。すぐ雨に変わり融けてしまいましたが我家の初雪でした。しかし,標高1500mの蓼科の観光地ではもう2度も除雪出動がありました。

 冬支度に気ぜわしいこの頃です。晩秋の数少ない植付け・ニンニクとタマネギの定植も終りました。今シーズン最後の収穫はダイコンとヤーコンですが,来週の予定です。
 ビニールシートで防寒したトマトも,未熟なトマトをたくさん残したまま,数回の霜と雪の寒さでついに葉がダメになってしまいました。青いまま残ったトマトはピクルスする予定です。
 食べるホウヅキは,かなり弱ってはきましたがまだがんばっています。案外寒さに強い植物です。驚くのはラズベリーです。今のところ健在です。来年はもっと増やそうと思います。

 先週から始めた田んぼの不陸(高低)直しがまだ終了しません。雨が降ると2日ほど入れないからです。このような作業が実際の稲作りより多くの時間がかかっています。何でも軌道に乗せるまでが大変です。段取り八分とか苗八作とか言いますが本当です。
 昨日は,春から秋まで楽しませてくれたキュウリ,ナス,ピーマン,シシトウ,ゴーヤ等の樹を全て抜き取りました。だんだん野菜造りのコツが判ってきて,何れの野菜も昨年より良いものがたくさん採れました。70点と自己評価しています。

 一番の自己評価は完全無農薬・無化学肥料で育てたことです。大した病気も出ずに良いものが採れたのはEM(Effectve Microoganismus:有用微生物)の効用があったのではないかと考えています。私の土作りは,腐葉土と籾殻燻炭とEMボカシと草堆肥+EM活性液が基本です。
 特に主食の米が無農薬で作られるのはすばらしいと思います。10年以上も不耕起移植栽培を続けている先輩方の話しではアトピー等の病気が改善された,直ったというような話しも出ています。こういう話しは眉唾に思われるかも知れませんが本当です。

ーー「たかすけのお米」をお買上げください!
 詳細を,「デーランボー」のホームページにアップロードしました。僅かばかりで恥ずかしいですが,ご注文をお願いいたします。
 100kg販売予定のところ,出荷したのは現在まだ20kgです。普通のお米より高いですが,内容はあるつもりです。主食は無農薬で!
 詳細は下記URLをご覧下さい。
http://daylanbo.blogspot.com/

ーーーーーアメリカへ視察に行きませんか?

 私の”まちづくり”の恩師戸谷英世先生の企画・コーディネイトしている質の高い視察です。
 内容が盛りだくさんですが,私が強調したいのはフェニックス(アリゾナ)の「農業と住宅を一体にしたアグリトピア」と,ラスベガスのインターナショナル・ホームビルダーズショー(毎年一回)の視察です。

 下記URLからこの視察企画をご覧下さい。申込みもできます。その際,「安江から聞いた」と告げて頂ければ幸いです。
http://www.hgkk.co.jp/new/201210291864.html

 アグリトピアについては,NPO法人信州まちづくり研究会のホームページに説明を掲載しています。判りやすく書いたつもりです。下記URLからお読みください。
アグリカルチュラル・アーバニズムの実践

 インターナショナル・ホームビルダーズショーについては下記を:
National Association of Home Builders (NAHB)

ーーーーー在中国日本人の刮目すべき日中関係論!

(facebookにも掲載しました)
 NPO法人信州まちづくり研究会斎藤理事長のご縁で,緊迫している日中関係について,(株)アクアビジネスコンサルティング 代表取締役社長高田勝巳氏より, 現実的で斬新で高邁な論文を頂戴しました。
 多くの皆さんにお読み頂きたいと思います。賛否両論あると思います。ご本人もご意見を頂きたいと述べておりますのでお願いいたします。
「今後の日中関係について」

 ごく一部分を引用します。 
<日本では、今回、2010年の漁船の衝突事件で、中国側が一方的に挑発をして来たという意見も根強いようですね。仮に本当にそうだとしら、それは反日的な保守的な勢力の仕業かもしれませんし、本流のリーダーたちが、日本に対して報復したい衝動を抑えられなかったのかもしれません。だとしたら、何なのでしょうか、挑発されたらすぐに反撃するのが唯一の毅然として態度なのでしょうか。挑発したい勢力をうまくいなすのも、同じく毅然とした態度ではないでしょうか。日本は、過去の日米開戦において、米国に挑発されて真珠湾で仕掛けた結果、米国の思うつぼになったのでないのでしょうか。二度と同じ過ちを起こすことのない様に肝に銘じたいと思います。>

 下記は締めの文です。
<最後に、日本の皆さまにご理解いただきたい事があります。それは、東日本大震災の日本人の勇気ある行動を見て、多くの心ある中国の人たちはすでに十分日本人の芯の強さ認識し、尊敬しているということです。
 強い日本を再認識した、だからこそ、日本が誤った方向に進んでしまうと大変なことになると誤解して、過剰反応してしまうところもあるのだと思います。
 どんなに中国が経済、軍事大国になろうとも。ですから日本人も絶対に焦ってはいけないと思います。真の強さとは何かを考え、もっと自信をもっていきたいものです。>

高田氏については下記ホームページをご覧下さい。

(私)の友人である中国人女性(日本人と結婚して上田市に住んでいる)も下記のように書いてきています。<ありがとうございます。私もそう信じています。テレビのニュースに出ている中国人はすべての中国人の代表じゃありせんし、大体そういう人は生活に不満があって、ただ自分の不満を発散したいだけです。日本に友好的に思っていいる人が本当にほとんどですよ。>

ーーーーーすごい本を読みました:「東京裁判」!

 戸谷英世先生からご紹介いただいて,初めてこんな重い本を読みました。
「東京裁判ー第二次世界大戦の法と秩序の追求」(戸谷由麻著:みすず書房)です。 456ページの文字ぎっしりの単行本です。近所にはなくて,長野県立図書館から借りました。(インターネットで申込むと往復の送料図書館もちで貸して頂けます!)
 
 私は「東京裁判」に関する他の書物を読んでいないので,比較することなどできませんが,浅学を顧みず感想を述べさせてもらえば,非常に冷静な目で,偏らず,裁判の証拠書類と賛否両論の諸論文を解析・論評しています。しかも,その判断の価値観が私には公平・普遍に思えました。
 よく話題になるパール判事のことも検証はもちろん,近年のアメリカ世論がパール判事の反対意見に近いことなども冷静に分析し,功罪両面を詳細に論評しています。

 私が今まで東京裁判について漠然と疑問に思っていたことのほとんどの謎が解けました。
 事後法論争の経過,天皇の戦争責任はどうなったのか,平和と人道に対する罪とは,共同謀議とは,原爆は虐殺ではないのか,連合国側には戦争犯罪はなかったのか,朝鮮と台湾の植民地統治が何故とりあげられなかったのか等々です。

 著者は,戸谷先生の娘さんです。
 2005年カリフォルニア大学バークレー校で博士号取得(歴史学専攻)。ハーヴァード大学エドウィン・O・ライシャワー日本研究所を経て、ネヴァダ大学の歴史学部助教授。2008年からハワイ大学の歴史学部助教授。(みすず書房ホームページより)

 膨大な裁判記録と証拠書類,諸論文を検証してこの本は書かれています。内容については,余りにも多岐にわたり膨大すぎて,短い文章の中でとても書けるものではありません。

 著者が結果として『まとめ』の中に下記のようなことを書いていました。(私が意訳しています)
<ニュルンベルグ裁判と東京裁判は,人道主義の思想を現実的な国際法として発展させていく過程に貴重な遺産を残したのであり,この事実は積極的に評価されていくべきであろう。>

 この本を読むと上記のことが納得できます。ただ,これだけ読むと東京裁判を無条件に肯定しているように感じられるかと思いますが,そうではなくて,東京裁判には負の部分もあるとして,それらも詳細に論述しています。
 下記は安中さんから頂いたのですが,ニュルンベルグ裁判と東京裁判の歴史的位置付けが大局的に理解できます。
<ニュルンベルグ裁判と東京裁判は、戦争の後始末を、初めて裁判という形で行った画期的な試みと評価しています。
 それ以前の処理方法は、領土の割譲と賠償金でした。日清・日露戦争、第1次世界大戦の処理を見れば明白です。
 さらに、それ以前の時代は敗戦国のリーダーの斬首、さらに以前は、敗戦国の国民の奴隷化でした。
しかし、第1次世界大戦後、多額の賠償金に苦しめられたドイツがナチスを産んだことを反省し、第2次世界大戦の処理には裁判が用いられたわけです。>

 戦争裁判は,人類史上初めての試みだったんですね。こんなことも知らなかったと恥ずかしい限りです。

 私の読後感は,近現代史の重要性,特に第二次世界大戦の敗北とその処理について理解することの重要性に気がついたということです。全て我々の親達がやったことです。
 このことは,今の日本人の出発点であり,自分の立ち位置を知る座標軸の原点なのではないかと思うようになりました。

 近年,日本の漂流とか,アイデンティティの喪失とか,政治の混迷とか,若者の無気力とか,いろいろ社会不安を憂えることが言われていますが,この座標軸の原点を認識していないために起こっているのではないでしょうか。

 またしても,難しいことを長々と書いて恥さらしをしましたが,大勢の人にこの本を読んで欲しい気持ちでいっぱいです。
 どなたかこれを読まれた方,或いはこれからお読みになる方は是非ご感想をお聞かせください。

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「田舎暮らしコミュニティ」のすすめ!
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農楽のすすめ!
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”田舎暮らし”動画がYoutubeに300本以上
http://jp.youtube.com/user/takasukey
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2012年11月10日土曜日

蓼科だより・265号〜田舎暮らし情報

★ーーーーーーーーーーーーーーーー2012年11月10日(土)★
★テーマ:落葉と農楽,お米の販売,アメリカへ行きませんか,

     田中文科相は何をしたのか,
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 このところ朝は5℃前後です。霜の降る時は零度です。平年並みでしょう。2週間ほど前から落葉が舞いはじめましたが,だんだん多くなっています。西に傾いた太陽に映える落葉の光景は実にロマンチックです。隣に誰もいないのが残念です。
ーー
 今年のトマトは雨よけだけでなく寒さ対策をしたので,今でも5日に一度ほど採れています。熟成に時間がかかっているので,美味しくなっています。特に料理用のボンジョールノが良いです。
 毎日採れているのは,少しづつですが,食べるホウヅキとラズベリーです。食べるホウヅキはすばらしい味です。今年は霜よけをしたので今月一杯くらいは採れそうです。
 ラズベリーは10日位貯めて,妻がジャムにしますが,光るような鮮やかな赤と味は抜群です。
ーー
 今週は,近所に住まいの叔父からミニバックホーと2トンダンプを借りて畑の環境整備をしました。古い機械なので最初の2日はエンジンの修理をしましたが,楽しかったです。来週は田んぼをやります。
 若い頃,父の手伝いで発動機の分解修理をしたり,土木の現場でいろんな機械を操作したことがとても役にたちます。農業は土をいじる仕事なので建設業から入りやすいと言われますが,その通りだと実感です。
ーー
 先週予告しました「たかすけのお米」の販売を,「デーランボー」のホームページにアップロードしました。僅かばかりで恥ずかしいですが,私の貴重な越年資金にしますので,ご注文をお願いいたします。
 値上げをしちゃってすみません。実は当初から目指していた価格です。ご理解ください。詳細は下記URLをご覧下さい。

ーーーーーアメリカへ視察に行きませんか?

 私の”まちづくり”の恩師戸谷英世先生の企画・コーディネイトしている質の高い視察です。
 内容が盛りだくさんですが,私が強調したいのはフェニックス(アリゾナ)の「農業と住宅を一体にしたアグリトピア」と,ラスベガスのインターナショナル・ホームビルダーズショー(毎年一回)の視察です。

 アメリカの”まちづくり”,家造り,住宅文化を学ぶには最高のツアーだと思います。(アメリカのとは言っても,彼等はヨーロッパから学んでいます)

 まず,下記URLからこの視察企画をご覧下さい。申込みもできます。その際,「安江から聞いた」と告げて頂ければ幸いです。

 Cコースがいいと思っています。私も費用が工面できれば行きたいのですが,家計から支出する訳にはいきませんので,今思案しているところです。
 実は,私が拘っている「田舎暮らしコミュニティ」づくり実現のために本を書こうと考えています。その研究の一つとしてアグリトピアを見たいのです。
 今世界が直面している省エネと食の安全の確保を可能にする理想的な開発手法だと思っています。

 アグリトピアについては,NPO法人信州まちづくり研究会のホームページに説明を掲載しています。判りやすく書いたつもりです。下記URLからお読みください。

 更に詳しくお知りになりたい方は下記英文の記事とホームページをご覧下さい。


 下記URLは,インターナショナル・ホームビルダーズショー主催者のホームページです。この中にショーの詳細が載っています。

National Association of Home Builders (NAHB)


 15年以上も前のことですが,全米ホームビルダーズショーには数回行ったことがあります。本当にすばらしかったです。規模と内容において日本の住宅展を遥かにしのぎます。  

 アメリカの住宅産業界はすばらしい組織をもっており,カーペンター(大工)を要請する仕組みもキチンと整備されています。
 オレゴン市の私の友人の息子はその仕組みを使ってカーペンターになり,現在は大きな建築現場のスーパーバイザー(現場監督)になっています。日本では家を造る大工が消滅しようとしているのに羨ましい限りです。

ーーーーー田中文科相は何をしたのか?

 新聞・テレビでは田中文科相を変人扱いしていますが,彼女が「認可前に何故校舎ができちゃってるのか?」と呟いているのがとても気になりました。
 「確かに不思議な話」だと思い,私の”まちづくり”の恩師の一人である帝京大学地域経済学科長溝尾良隆先生にこの不思議の訳をお聞きしてみました。溝尾先生は立教大学の観光学部新設(二台目学部長)に関わっていたからです。

 下記のような答えを頂きました。
<ほんとうにおかしいのです。認可の条件に、ちゃんと教室や図書館、運動場、体育館があるか調べるのです。これで落とすわけにはいかないでしょう。
 わたくしも新しい観光学部をつくるとき、バカじゃないかと思いました。
 例えば、2年前に書類審査して、OKを出したら、建物を用意することにしたり、教員をそろえ、それが予定通りに行っていたら、最終的にOKにすべきです。建物や設備をすべてそろえ、教員人事も終えてからの審査なんておかしい。
 ・・中略。
 彼女は正しいのですが、いまNOではまずい。来年度以降から厳しくするといえばいいのです。>

(私)更に次のようにお尋ねしました。
<先生の文章から類推すると,実質的には当初に条件付き認可になっているけれども,認可証を出すのは「諸条件が整ってから,審査して」ということでしょうか?
 もし,そうだとすれば認可拒否は有り得ないことになります。つまり,法律そのものがおかしい。

 田中大臣がこんなことを知らない筈はないと,私には思えます。彼女は,このことを承知の上で,放置されている制度改革を進めるために敢えて拒否と言ったのでしょうか?

 とすれば,「3校を認可する。大学設置のあり方の見直しはかなりの方が賛成していると分かった。これが私が知りたかったことだ」と田中さんが言ったことは理解できます。
 学校を造らさせ,先生を採用した後で審査なんていうシステムは,バカげていて話しになりませんね。

 このシステムは,関東軍が本国政府の承諾無しに満州の侵略を進め,その結果を政府が事後承諾していったことの逆の現象ですね。この結果が日米開戦につながってしまったと教わっています。
 関東軍がやったことを指弾しなければいけない筈の政府が容認してしまった。片や条件を満たした大学を認可するしかないのに最後に審査・認可するシステム。この二つは同じ政治風土ですね。整合性を求めようとしない風土です。
 満州事変等の大きな国家的問題の原因が日本の統治システムにあったというのは多くの論客が指摘している通りですが,この大学認可の問題も,統治システムの一つと考えれば,文科省の統治システムが戦前と変わっていないことになりませんか?
 こういう問題があらゆるところにあるように感じています。少なくとも農地法にはあります。>

 再度ご返事を頂きました。
<その通りです。田中真紀子さんのいうのは本当です。ひどい大学が多すぎます。某大学の某学部は、120名のところに無試験で入れたり、軟式野球部から入れたり、授業料と住居費を無料にした外国人を入れたりして辻褄合わせをしています。
 他の学部が儲けているから大丈夫。学長と理事長が同じなので、分けたら、最初は文科省の役人、次があの年金でいじめられた厚生労働省の次官?柳沢です。長野大学の観光学科もなくなりました。>
(私)田中さんは「制度の見直し」を引き出したかったのですね。そういう意味では「正しい」。しかし,やり方は下手でしたね。自分を危うくしてしまいました。

 それにしてもマスコミの捉え方は浅薄だと思います。この一件の本質は,「大学の認可制度システムがおかしい」という点にあるのに,そのことを問題にせず表面的な事象だけ追いかけています。本質に気がつかないのでしょうか。
 もしそうではなくて,意図的に本質から目を反らしているとすれば,報道の責任を放棄し国民を欺いていることになると思います。
 民放は視聴率のために良心を売っているのでしょうが,公共放送であるNHKまで同じなのはどう理解したらいいのでしょう。

 更に,歴代文科省事務次官は東大卒が多いようですが,「変なおばさん」にここまでやらせなければ制度の見直しができないとは,本当に優秀なのでしょうか。

 私はこういう問題の度に,「人間を幸福にしない日本というシステム」(ウォルフレン著)を思い出します。法とシステムの問題だと思います。「アイマイ」ではダメなんではないでしょうか。

ーーーーー元松下政経塾頭上甲晃先生が
「どういう教育をしたのか?」と毎日攻められていると話しています!

とても考えさせられる動画でした。

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「田舎暮らしコミュニティ」のすすめ!
http://shinshumachidukuri.blogspot.com/2011/10/blog-post_9187.html

農楽のすすめ!
http://tateshinadayori2.blogspot.jp/2011/08/blog-post_26.html

”田舎暮らし”動画がYoutubeに300本以上
http://jp.youtube.com/user/takasukey
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2012年11月9日金曜日

蓼科だより・264号〜田舎暮らし情報

★ーーーーーーーーーーーーーーーーー2012年11月3日(土)★
★テーマ:初霜,中山道ウォーキングin たてしな,

   農村ツーリズムシンポジウム,うれしいコメント,南欧の街並
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 朝8時に畑は0℃,文化の日に初霜が降りました。冬の到来を肌で感じました。
 食べるホウヅキに設置した霜よけシートは役にたちました。外にはみだした部分は白くなっていましたがシートの下はOKでした。
 ダイコンやネギ類は真っ白になっても平気ですが,ミズナやコマツナは影響がでます。先輩に教わった散水を初めて実行しました。「霜が融ける前に霜を散水で融かすと害はでないよ」というものです。
 ミズナ,コマツナ,ピーマン,ナスなどを噴霧器で霜を流して,昼間確認してみるとシャンとしていました。これもOKです。

 トウモロコシの栽培が計画通り10月31日で最後の収穫を終えました。モロコシ作りの達人と言われる先輩から教わり,4月10日に第1回を種蒔きし,7月末までに都合6回種を蒔き順次収穫しました。
 成熟までに約90日。10月31日に最後の収穫をしたのは7月末に種蒔きしたものでした。ただ,2作目は土地が悪くて失敗し,4作目はハクビシンと狸にやられ全滅しました。しかし,他のものはまあまあに収穫できて孫達を喜ばせることができました。
 そしてあのラジオと電灯と暗闇のコンビネーションは成功でした。

 自慢するのも気が引けますが,自分の米を一昨日初めて食べてみましたが,すばらしく美味しかったです。問題は収量です。今年のリベンジは失敗してしまいましたが,来年こそ成功させます。
 少しばかりで恥ずかしいですが,100kgほど販売させてもらいます。詳細は下記デーランボーのブログに明日掲載致します。無農薬で有機肥料のみで育てたお米を味わってみて下さい。

ーーーーー好評だった「中山道ウォーキングin たてしな」

 10月21日(日),柿色鮮やかな秋晴れの下で行われました。
 中山道唯一の松並木,往事のままの屋敷が残る芦田宿本陣,200年以上の歴史を持つ現役の金丸土屋旅館,1000年以上の歴史の津金寺,銘酒をつくる二つの酒造会社等々を見ながら,説明を聞きながらのウォーキングでした。
 私も一緒に歩かせてもらい,宿場のボランティアのみなさんや,可愛い小学生の茶坊主や袴姿の中学生のおもてなしを受けながらウォーキングをビデオ取材しました。
 地元にいながら恥ずかしい話しですが,私は初参加でしたので知らないことも多くて大変勉強になりました。また,このイベントのために大勢の人々が裏方でがんばっていることが判り,すばらしいと思いました。
 私は食べられませんでした(お客様のみ)が,昼食「和宮御膳」がすばらしかったとの評判でした。
 1861(文久元年)に和宮親子内親王が徳川家に降嫁された際,中山道を辿りこの芦田宿で御昼食をとられたことに因んで,残っていた当時の食材記録を元に池の平ホテルの和食料理長が腕をふるったものです。
 「参加費3000円でこんなすばらしい食事を食べさせてくれるなんて安すぎる」という声がありました。(来年は,お出かけ下さい!)


 尚,ついでに下記URLで「皇女和宮について」読みましたが,幕末の凄まじい歴史の渦中に生きたんですね。我々は明治維新をもっと知るべき,学校で教えるべきと思いました。

ーーーーー農村ツーリズムシンポジューム開催!

1 開催趣旨
 「国際青少年交流農村宣言」の普及を図り、市町村、地域と一体となったグリーン・ツーリズムと農村の癒し体験を取り入れたニューツーリズムを推進することを目的として開催する。
2 日 時 平成24年12月19日(水)13:00~16:30
3 会 場  長野市「ホクト文化ホール」
4 主 催 長野県、長野県学習旅行誘致推進協議会、
      農村セラピー協会(ほっとステイの仲間が参加),他

(私)基調講演は以前にご紹介した「フランス田舎めぐり〜田園で過ごす癒しの旅のすすめ」や「フランスの教育ファーム」を著した大島順子先生です。グリーンツーリズムでは先進地であるヨーロッパの様子など今後の参考になると思います。
 一般参加ができます。問合せは下記です。
 長野県 観光部 移住・交流課
 Tel:026-235-7248(内)3553

ーーーーー嬉しいコメントを北海道から頂きました

かつてお世話になったガーデニングの白井温紀(しらいはるき)先生から,前号で書いた自然栽培に絡んで嬉しいコメントを頂きました。3年前に鎌倉から北海道に移住され,現地で活躍なさっています。
 長野県伊那市ご出身で,「蓼科便り76号」にご紹介させて頂いたことがあります。下記URLをご覧下さい。
http://www.hgs.co.jp/designers_a.php
 ご承諾を頂いてメールを転載させて頂きます。最近の先生のご様子が判ります。<>内です。

<安江さま 北海道へ移住して、まもなく3年が経ちます。
 関東の首都圏で暮らしていたころと、環境は激変しました。今日は、そのお話を少しと、それに関連して、来月全国でロードショーとなる映画についてお知らせをさせていただきます。

 私は長く東京、神奈川で暮らしましたが、日々の暮らしは全く別物となりました。著しい違いは、住まいのすぐ隣に手つかずの自然があること、そして十勝ならではの広大な農地面積です。
 鎌倉に居たころは、主に都市生活者のために庭づくりをしておりましたが、十勝へきて、自然の中に身を置き、人間について、人間の文化について改めて考えさせられました。

 お陰様で、移住後に、北海道初のガーデンショーに招待作家として庭造りを依頼され、今年6月~10月、十勝清水町の大庭園「十勝千年の森」(下記URL)で開催された「北海道ガーデンショー」にて庭の展示をさせていただきました。
URL: http://www.tmf.jp
題して「あなたに会いたくて -楡の木蔭の庭で」

 これまでお世話になった方々、過去に出会った素敵な人たち、これから出会うであろう新しい友人・知人を想い、私の知る限りの十勝の素晴らしさを庭という形に込めて、「素敵な庭を造って待っているから会いに来て」、という思いで作品を創りました。

 私の出会った十勝の素晴らしさの中には、最近安江さんのおっしゃる、「自然栽培」も含まれます。
青森のリンゴ栽培農家の木村秋則さんが十勝へ指導に来られ、運動は高まりましたが、それ以前からも、徹底した無農薬・無肥料の栽培をする農業者たちがいます。

 彼らの世界観、宇宙観に触れたのも、手つかずの自然に囲まれて暮らすことと同様に、庭造りの原点に返らされる衝撃でした。庭造りと農業は決して切り離せない、と確信するにいたりました。

 十勝千年の森でも自然栽培の試みは続けられ、食と風景の結びつきもまた、庭の考え方の一つとして重きを置かれています。その流れの中で、ショーのクロージングイベントとして、日本の宝と言える料理家・作家の辰巳芳子先生(下記URL)の講演が開催されました。
 十勝の旬の食材を用いた、辰巳先生のレシピによるランチも出され、宇宙と結びついた、いのちと食べることとの、深く感動的なお話がありました。

 辰巳芳子先生の映画(「天のしずく」下記URLにあります)が、来月3日から全国で封切られます。詳細を添付します。いま大切なものや、ものごとが、凝縮された価値ある映画です。
http://www.tatsumiyoshiko.com/

白井温紀 北海道広尾郡大樹町より>

(私)の妻も芳子と言いますが,「スープの先生」として尊敬していると話していました。

ーーーーー[matiza] 10/28メルマガより
 
 ”まちづくり”にご興味のある方はどうぞ!
 南欧の街並についてたくさんの写真と共に,興味深い街並論を展開していて,ステキです。

「世界の集落に魅了されながら日本の集合住宅のあり方を提案し続けられている江川直樹さんは、昨年4~7月の3ヶ月間じっくりと、南仏の小集落を巡りました。
 それは自らの仕事を振り返り、持論の「場所の声を聴く」旅であり、これからの日本の都市デザインのあり方を再考する旅でした。」という紹介です。

 Youtubeに投稿された下記動画から見ることができます。
「揃えないこと・揃えること~美しい南仏小集落から」

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「田舎暮らしコミュニティ」のすすめ!
http://shinshumachidukuri.blogspot.com/2011/10/blog-post_9187.html

農楽のすすめ!

”田舎暮らし”動画がYoutubeに300本以上
http://jp.youtube.com/user/takasukey
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