2013年6月30日日曜日

蓼科だより・298号〜田舎暮らし情報

★ーーーーーーーーーーーーーーーー2013年6月29日(土)★
★テーマ:ガス問題,長野県の教育再生とほっとステイ,
     勝てば官軍!,一曲 ”Hero”
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 稲作りの失敗の始末を断続的にやっています。慣行農法で行われている方法は,水を排水して田面を出しガス抜きします。しかし,私は除草剤を使っていないので,水を落とすと草が一斉に出てしまいます。
 わたしは水を落とさずに,羽根がたくさんついたローラーで土を撹拌して行く「田転がし」と言われる道具を使って,除草を兼ねてガス抜きをしました。
 動かす度に,足を踏み入れる度に,ブクブクと大量のガスが大きな泡になって上がってきます。よくもまあ,こんなにガスが土中にあるものだと驚きます。

 しかし,ガス抜きをするとその直後は量が減っていますが,3日もすると同じになってしまいます。何時になったらガスの発生が収まるのか,先輩に聞いても状況が違うので判らないといいます。
 除草剤を使えば,簡単に解決するのですが,どんなに収量が減ってもそれだけはやりたくありません。

 先輩方に相談していろいろ対策を考えていますが,不耕起栽培の仲間が,有機物の分解を早めるには田んぼにEM活性液を大量投入したら良いと教えてくれました。EM活性液は大量に作ってあるので,明日のでも早速やってみます。

 ガスは,化学肥料を使えば出ません。有機栽培故の問題です。しかし,必ず解決法はあると思います。まだ駆け出しですから焦らずに行きます。
 こうなればじたばたしてもしょうがないので,ガスが永久に出続ける訳ではないでしょうから,やれることをやって待つことに決め,来年に備えます。

ーーーーー長野県の教育再生とほっとステイ

 信州せいしゅん村の小林村長(むらおさ)がたった今電話をくれました。長野県の教育再生方針を憂えて提言したという話でした。小林さんのfacebookにその意見が載っていたので引用します。

<【地域社会の教育力】が無い。

28日の信濃毎日新聞トップページに、新聞社が全面広告気味で、「教育県」再興に向けて 本誌取材班提案 が書かれていた。

本気で新聞社が取り組んでいてとても頼もしく思え、良い事するじゃーねーかーと独り言を言いながら読み進めてみる。

ところが信州せいしゅん村が掲げている『交流学習での教育=地域社会の教育力』の観点が無い。長野県も教育再生を掲げているが同じ。地域社会が担う教育力を受け止めていない様だ。先に生まれた人=先生が社会には沢山いることを知らないのだろうか。長野県が率先して私達の「ほっとステイ」導入を行ったらどうかな!>

 続いて,阿部知事の普通のコメントを挟んで,次のように述べています。

<《祖父度世代が孫世代を育てる》
「ほっとステイ」は都会の孫世代と田舎の祖父母世代の交流学習だと位置付けています。場所は農村の家や田圃や畑。世界中を歩いた民俗学の先生が『どこの民族でも、その民族の歴史風俗習慣は祖父母世代が孫世代に伝えている』と報告しています。例外の国は日本だとも言っています。
 日本の子供の育ちに関わる大人は学校の先生と塾の先生と親だけ。その大人は『勉強したか?何点取った?』が関心ごとで、人間性を高めてくれる機会は少なく、また地域社会の大人が関わった子育て環境は少ないのです。これを農村社会の祖父母世代が行うと云うコンセプトなのです。>

 信毎に掲載されていた「教育県再興へ七つの提案」には,学校中心の観点しかありません。小林さんが,「地域社会が担う教育力を受け止めていない様だ。」というのはごもっともです。
 私が付け加えるなら,「家庭教育」も無視されていますね。学校だけで子どもが育つと思っているのでしょうか。
 昨年12月に長野県主催で行われた「農村ツーリズムシンポジウム」では,フランスのグリーンツーリズムが紹介され,その中に子供たちの教育ファームのことが報告されていました。教育的効果はもちろん,人間形成の面でも高い評価がされていました。そのシンポジウムをまとめたYoutube動画がありますのでご覧下さい。

 このシンポジウムで基調講演をされた大島順子先生の著書には,オランダでは小学校から農業が授業に組み込まれているとありました。土=自然,農=生命科学という本質が理解されているのでしょう。大島順子先生のブログは下記です。とても素敵です!
 「ブルゴーニュだより」http://www.bourgognissimo.com/

 昨年秋,阿部知事が信州せいしゅん村の提言を受けて「国際青少年交流農村宣言」(下記URL)を制定・発表し,12月には上記シンポジウムまで行ったのに,社会教育の視点がないのはどうしてでしょう。

 わたしも昨年からほっとステイの受入を始めて,今までに20校以上の中学生(一つの高校と小学生があった)を受入れて,楽しくて有意義な体験と勉強をさせてもらいました。おまけにお金まで頂けるので最高です。

 神奈川県,千葉県,東京都が主ですが,学校により生徒と先生の様子は様々です。行儀とマナーの悪い学校もあれば,驚くほどすばらしい学校もあります。発達障害という病気のことも学ばせてもらい,哀れな子どもの姿にため息もでました。

 ここでは,すばらしい学校をひとつ紹介致します。
 昨日のことでした。東京都小金井市立小金井第二中学校です。私の所へは2年1組6班6名が来てくれました。バスから降りて対面した時の先生と子供たちの挨拶が素敵でした。
 休憩所に入って着席させると,何と全員キチンと正座したのです。初めてでした。
 コミュニケーションもチャントできて,仲間への気遣いや連帯感(責任)も感じられ,作業も真剣で,昼食に出したみそ汁と天ぷらはキレイに食べ終えました。

 こんな素敵な子供達は初めてでした。5段階評価になっている終了レポートで,10項目前項に5をつけてやり,最期にバスに送る時,先生に「今までで最高の子供達でした。すばらしい学校ですね。」と申し上げました。
 こういう子供達がいるということは,地域も学校も先生もすばらしいのだろうと思います。

 一方,とんでもない学校も子供もあります。率直に言って,親と教師をはり倒してやりたい心境にもなります。そして,子供達が可哀相でなりません。悪い学校の先生は挨拶も満足にできません。
 一番可哀相なのは発達障害です。これは親の責任であり,政治の責任だと思っています。でも,我が農村であれば,その彼らを直せるかもしれないと思っています。
 ねえ,小林さん!

 最近初めて県内の高校からのほっとステイがありました。判ったことは農業に関しては首都圏の子どもと変わらないことと,残念ながら質が悪かったことです。長野県の教育再生が急務です。

 別件ですが,教育がらみで一つ。私は阿部知事を支持している一人ではあるのですが,今回の県立大学の一件は理解に苦しみます。学生が減っていく時勢である上に,全国的に大学が多すぎるという強い批判もあり,県内に競合する私立大学もあるというのに,税金を使ってまで民業を圧迫して良いのでしょうか。

ーーーーー信州せいしゅん村

 信州せいしゅん村活動を長期間に渡りNHK長野放送局が取材し、6月14日に長野県内に放送し、6月22日には全国放送もされましたが、昨日,今度は国際放送の「NHKワールド」の番組で流されました。
 テーマは,
「過疎の農村に“お宝”あり〜長野 上田・ある農家の挑戦〜」でした。世界の信州せいしゅん村になったのです。
 おめでとうございます。同時に期待と責任が重大ですね!

 ほっとステイは,台湾からも中国からも子供達が来るようになりました。日本社会より国際社会の方が反応が早いかもしれませんね。

ーーーーー勝てば官軍!

 先月でしたが,次のようなコメントを安中氏から頂いており,全く同感しています。

<慰安婦問題の論点は、実に単純なものです。問われているのは、当時の日本政府や日本軍の公式命令による慰安婦の「強制連行の有無」。これだけです。そして、結論は出ています。何度調査しても「あった」とする証拠が出て来なかったのです。

 唯一、元慰安婦の中から「私は強制連行された」という証言が出てきたわけですが、この証言を裏付ける証拠や他の証言が出て来ないことから、信ぴょう性に疑問符がついています。
 彼女らの証言が事実としても、当時10代から20代初めの彼女らに、強制が「政府や軍の指示」であったかどうかなど、分かるはずはありません。たとえ、その場所に日本軍の服装の兵隊がいたとしてもです。
 当時、朝鮮半島に駐留していた日本兵の中に悪事を働いていた者は必ずいたと思われます。しかし、それをもって国家や軍の指示とは言えないわけです。
 沖縄の米兵の犯罪が米国政府や米軍の命令ではないことと同義です。公式の命令書や高位の軍人などの証言が出て来ない限り、国家犯罪とはならないわけです。この一点こそ一番大事な論点で、もし、確たる証拠が出てきた場合は、日本は認めるべきです。

 歴史は、常に勝者が自分の都合で書き変えてきました。でも、改ざんされた歴史は、どこかでつじつまが合わなくなります。中国や韓国の主張も矛盾だらけです。
 最近、韓国は、日本のことをナチスだと言い出しています。どうやら、自分たちはユダヤ人のように迫害されたと言いたいらしい。その代表が慰安婦だと言わんばかりの主張です。かってのドイツはユダヤ人を根絶やしにしようと大量虐殺しました。
 かっての日本は、併合した韓国に投資し、韓国に維新を起こし近代化させようとしました。朝鮮王室も日本の王室と同等に扱いました。朝鮮の人も日本の学校だけでなく陸軍士官学校や海軍兵学校にも入ることが出来ました(今の大統領のお父さんは日本の陸士卒業のはずですね)。
 このどこが、ユダヤ人ホロコーストと同じというのでしょうか。

 それにしても、敗戦国はいつまでも叩かれるのですね。それが悔しいです。>

(私)最近,NHKの会津のドラマを見ながら「勝てば官軍」の意味を考えています。戦争というのは,非常時故に,お互いに悲惨なあってはならないことが起きると思いますが,勝った側のそれらは不問にされ,負けた側は全てを断罪され,おまけに捏造までされて虐められるんだと・・。
米中韓は官軍で,日本は賊軍ですからね。

 安中さんは,「始末が悪いのは,中国には勝者の想いが持てないこと。日本もアメリカには負けたけれども中国に負けたという意識は希薄なこと,おまけに経済的にも文化的にも戦後大きく後塵を拝してしまったことが余計に中国人の意識を逆なでする。」とも言っています。
 憎さのあまり捏造する。その通りではないかと思っています。

ーーーーー気分直しに,一曲 ”Hero”

 京都のメル友からMariah Careyの素敵な歌を頂きました。
 自分が”hero”になった気分になり,勇気を与えてくれます。(笑)
 本当に,素敵な歌です!

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2013年6月23日日曜日

蓼科だより・297号〜田舎暮らし情報

★ーーーーーーーーーーーーーーーー2013年6月22日(土)★
★テーマ:又してもミス!,泣かせるね!,「戦場のピアニスト」,

     私があなたを選びました!
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 又しても,稲作りで大きなミスを犯してしまいました。
 不耕起栽培に移行してから3年目ですが,新しいことに挑戦する度にミスを重ねています。我ながら懲りない人間でまいりました。
 苗は立派にでき,田植えも無事できて意気揚々としていたところに落とし穴が待ち受けていました。
 苗が活着していなかったのです。
 18日にそれを発見したときは大ショックでした。

 慌てふためいて近くの尊敬するお二人の篤農家先輩に,苗を持参して見て頂いた結果,ガスによる発育障害でした。

 今年の新しい挑戦は,半不耕起にしたことです。以前に書いたことがありましたが,全くの不耕起ではなく,草退治と普通の田植機で植えるという二つの目的のために,代掻きだけ行うというシステムです。
 この選択そのものは間違っていなかったと思いますが,失敗してみて判るのは,新しい農法に対する研究・勉強不足です。

 良い苗を植えたのに,なかなか分げつが進みませんでした。ですが,「1本植えは分げつが遅いよ」と聞かされていたので,我慢していました。
 しかし,丈だけは倍近くに伸びましたが全く分げつ進まないので疑問に思い,2~3本抜いてみました。そして判ったのです。

 何と,真っ赤なか細い根がほとんどで白い根がほんのチョッピリしかありませんでした。田んぼに手を入れて根の部分をまさぐってみると,ほとんど浮き苗に近くフワフワしていました。活着していなかったのです。これでは分げつする訳がありません。
 隣の慣行田から良く分げつしている苗を頂戴し,更に一本植えの先輩の苗も頂いて比べて見ました。頂いた苗はどちらも白く太い根がびっしりと着いていました。私のがダメなのは一目瞭然でした。

 実は,田植えの時(6月2日)に,歩くとぶくぶくとガスが出ていたので気にはなっていました。「ガス抜き」については,稲作りを始めた2年間は慣行栽培だったのでJAの指導通りやっていましたので,知ってはいました。
 しかしそれは,田植えより約1ヶ月後のことで,苗の活着への影響など考えたことがありませんでした。

 二人の先輩の最初の質問は同じでした。「ガスが湧いてなかったかい?」でした。
 田植えの時もチェーン除草の時も出ていました。
 そして,その数日,田の中を歩くと大量のガスが大きな泡になってブクブクと吹き出していました。しかし,そのガスが苗の活着にこれほど重大な影響を及ぼすとは知らなかったのです。

 化学に強い先輩の分析によると,
 「佐久地方は非常に寒く(マイナス15℃〜20℃)雪も少ないので,ワラを全量入れてそのまま,或いは堪水して冬越ししたのでは冬期間の有機物の分解はほとんど進まない。
 秋の内にトラクターで撹拌した上で乾田にしてあれば,土と混じって好気性発酵するのである程度の分解がある。しかし,そうでなければほとんど有機物の分解はなかったと思う。
 堪水してあれば,嫌気性発酵になり更に分解が遅い。」


 「3月から堪水して2度の代掻きをしたことにより,気温・水温が上がってきた時に,一気に分解が進んだのだろう。メタンと硫化水素が出るのだが,それが影響するというよりは,有機物の発酵・分解の時に大量の窒素を必要とするので,窒素飢餓を起こしていると見た方が良いかも知れない。」

 「農業技術は,その地方の気候や土壌条件によって大きく変わる。他所の農法をそのまま持込んでもダメなんだよ」

 まずいことに,私は昨秋の元肥の不足分を2度目の代掻き前に有機肥料で撒いたのです。それが昨秋のワラ全量と堆肥と重なって,約20日後の田植えの日以降大量のガス発生となってしまったのです。
 結果として,ガスの湧いた田んぼへは田植えをしてはいけない,というより,田植えの時期にガスが湧くようなことをしてはいけないということが,よお〜く,身に沁みました。
 ガスの発生は当然なのですが,その時期のコントロールが大切ということです。

 半不耕起をやる皆さんは私の失敗を繰り返さないでください。
 厳しい寒冷地における秋の田んぼに入れる有機物の分解については相当の研究と工夫が必要です。

 今日の昼まで3日半日,述べ21時間,田転ばしでガス抜き兼除草を行いました。フワフワして活着していない苗を直しながらでしたから普通の3倍の時間がかかってしまいました。

 先輩は,「ガスが抜ければ,分げつも進み,ある程度回復すると思うよ」と慰めてくれましたが,心細い限りです。
ーー
 今日,やっと佐久市のシネマコンプレックスに配給になった木村秋則さんの「奇跡のりんご」を見ましたが,大逆境の下での家族愛に支えられた凄まじい挑戦に何回も泣かされました。
 私のやっていることなどその比較にはなりませんが,木村さんが9年間の失敗の果てに気づいた真実は実に単純なことでした。
 どんなことでも判ってみると単純なことが多いですね。
 私の失敗も,少し勉強し考えれば気がついても良いことだと思うのですが,悲しいかなできませんでした。

ーーーーー泣かせるね!

 ほたるの居る田んぼを創る会のメーリングリストに次のような記載がありました。

<ようやく今日から機械植えを再開できるかと思ったら、また故障。
明日明後日は、新型の田植機がとどきます。感謝感謝です。 
 
 それなら空いた時間に、大豆の畑の除草にトラクターをひととおり、夕方、新しく借りた畑に行ってみたら、綺麗に起こしてありました。

 地主さんだと思いお伺いしましたら、

「君が忙しそうにして一生懸命やっているけど、間に合っていないようなので、今朝、起こしておいた。」
「また何時でもやってやるよ。応援してるからね。」
 有り難くて、涙が出ました。
 
 違う地主殿は、「やあ、遅植のイネが伸びてきたな。良かったよかった。」
 「まあ、昔なら今頃が、田植えの最盛期だったよ。頑張ってな。」
 
 こちらの方にも、頭が下がります。>

(私)早速エールを送りました。
「すばらしい美談ですね,もらい泣きです!」

ーーーーー「戦場のピアニスト」

 唯臥独村から前号「沖縄」へのコメントを頂きました。

<沖縄方言には平安時代やそれ以前に中央で使われていた古い日本語が今も残っているそうです。
 また、妻の実家・岩手では「自分」を「わ」、「タヌキ」を「マミ」と言いますが、これは中央の言葉が東北へ伝播した結果、今でもその時代の言葉が生きている例だそうです。片や東北に、片や沖縄へと伝播していった古い日本語が南と北に残っているというのはとても興味深い話ですね。
 遺伝子から見ても、最近の研究では沖縄の人々とアイヌの人々は近く、本州の人々はその中間に属するとのことで、言葉からしても人種からしても、沖縄の人々は日本人に間違いないようです。>


(私)昨夜,「戦場のピアニスト」をVHSで見ました。有名な映画ですからご覧になっておられると思いますが,私は初めて見ました。久しぶりのナチスの映画でした。感動というよりは,悲愴感に襲われたと言った方が適当かもしれません。
 戦争映画はどれも悲惨な光景はつきものですが,やはりナチスのユダヤ人虐殺は格別です。
 さすがだな〜と思ったのは,映画のできた経緯です。Wikipediaを見ましたら次のように出ていました。

「第二次大戦におけるワルシャワを舞台としたフランス・ドイツ・ポーランド・イギリスの合作映画。2002年公開。ナチス・ドイツのポーランド侵攻以後、ワルシャワの廃墟の中を生き抜いたユダヤ系ポーランド人のピアニスト、ウワディスワフ・シュピルマンの体験記を元にしている。
 カンヌ映画祭では最高賞であるパルムドールを受賞した。アメリカのアカデミー賞では7部門にノミネートされ、うち監督賞、脚本賞、主演男優賞の3部門で受賞。他にも各国で多くの賞を受賞している。」
 中国がつくる日本との戦争映画のようなものだったら意味無いと思いましたが,関係国の合作であれば信用できます。
 この映画のことを書きましたのは,国家間・民族間の問題は非情で不理尽で過酷なものだということを再認識したからです。
 最近の安中さんのメルマガもこのことに触れていました。

 しかし,ヨーロッパはやはり進んでいますね。ヨーロッパ共通の歴史教科書も戦争映画も関係国が共同で作っているので信頼性が高いと思います。

 「ヨーロッパの歴史」には,第一次大戦で1,500万人,第二次大戦で5,500〜6,500万人(500万人のユダヤ人虐殺を含む)の犠牲者が出たと書かれています。(太平洋戦争における日本人犠牲者は政府発表で320万人)
 同時にこの時期はロシア革命が起こっていますから,その犠牲者を合わせると,ヨーロッパだけで1億人になんなんとするのです。
 恐らく人類史上最大の犠牲者ではないでしょうか。にもかかわらず,です。激しく殺し合った敵同士が共同で歴史書や映画を作っています。感動的ではないでしょうか。
 日中戦争や大東亜戦争について,アジアの関係国で歴史書や映画を作る日は来るのでしょうか。

ーーーーー私が あなたを 選びました!

 メル友Sさんよりステキな詩を頂きました。
 私は武者小路実篤の人生論が好きで,ほっとステイの子供たちにいつもこの話しをしていますが,この詩はそれと同じ思想で書かれています。読んでみてください。
 下記の言葉で始まります。

<おとうさん、おかあさん、 あなたたちのことを、こう、呼ばせてください。 あなたたちが仲睦まじく結び合っている姿を見て、 わたしは地上におりる決心をしました。 きっと、わたしの人生を豊かなものにしてくれると感じたからです...>

http://www.geocities.co.jp/HeartLand-Himawari/6637/watasi.html

ーーーーーお願い

 ご返事は不要ですが,コメントやご意見を頂けるとありがたいです。

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2013年6月16日日曜日

蓼科だより・296号〜田舎暮らし情報

★ーーーーーーーーーーーーーーーー2013年6月15日(土)★
★テーマ:除草の困難,発達障害,米中首脳会談,
     沖縄の領土問題,ヒマラヤを越える鶴
★ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー★


 6月2日に「手一本植33」の田植えをして,6月7日には第1回チェーン除草を縦方向に,8日には第2回を横方向に,13日には第3回目を行いました。

 第3回チェーン除草を行った後,効果を確認しました。アチコチに白い根のついた小さな草が浮いていて,風下の畦際にはその小さな草がビッシリと集まって浮いていました。長さは根共2~3センチでした。
 かなりの効果があったと思われますが,定かではありません。田に入って,土をそっとすくい上げて観察すると,前よりは大きく減っていましたが,ゼロではありませんでした。

 チェーン除草とは,チェーンを引きずって目を出したばかりの草を取り除いてしまおうという無農薬稲作で使われている除草法です。
 この道具は,2m程の軸(VPφ50)に長さ25センチ程のチェーンを5センチ間隔で簾のように取付けたものです。この軸の両端にロープをつけて,そのロープを首と肩に架けて田んぼの中を引きずって歩くのです。

 2年前,滑車とロープを使って,自分は畦の上を往復するだけで,田んぼに入らずにチェーン除草する方法を開発したのですが,試行錯誤の末,直接田の中を歩いてしまった方が早かったのです。
 今年は3回とも1時間以内で終了しています。16アールを50分とすると,100アール(1町歩)やっても5時間程です。軽労働でもありませがヒドイ重労働でもありませんので,2〜3町歩まででしたら十分対応できると思います。

 しかし,それ以上の規模の無農薬稲作を目指すとしたら機械力を導入するか(既に仲間が開発済),チェーン除草に頼らない除草法を確立するしかありません。この課題の克服が無農薬稲作の最も重要なところだと思います。

 ですが,私が目指している自給自足の米作りであるなら,一人分たったの10m四角ですから,何の道具がなくとも,手作業で除草が可能です。運動の範囲です。

 不耕起移植栽培の除草は,20センチの深水を維持することにより,水草の発芽を抑制するのが基本です(科学的に論証されている)。しかし,田植えの前後と稲刈りから脱穀までの間は,どうしても水位を下げざるを得ないので,その間に発芽してしまった草は取り除かなければなりません。

 農業をしたことが無い方に除草への取組みの困難さをご理解頂くのは難しいと思いますが,農業の難しさの第一関門は草退治だと言っていいと思います。昭和30年代までは「田の草」と言って,人間が炎天下の田んぼに這いつくばって手で草を採ったのです。それを最低3回はやったそうです。
 今の我々にはとても耐えられない重労働であり,それで昔のお年寄りは皆背中が曲がってしまったのです。
 そして,この過酷な重労働から解放してくれたのが除草剤です。薬剤を振りまくだけで田んぼは畳のお座敷のように草が一本もなく美しくなるのです。その結果,安定生産と多収化が進み,兼業も可能となり,日本の米作りが成立っていると言って良いと思います。

 しかし,一方に薬害問題があります。
 もし,薬害を恐れてこれを禁止するということになれば,現在の農法と常識から察すれば,99%の農家が米作りを止めてしまうと思います。この現代にあって半世紀前の奴隷のような労働に戻れと言ったら,死んだ方が良いと思うのではないでしょうか。

 ここに,薬害を恐れながらもそれを規制できない大きな理由があります。農協が,農薬と化学肥料で儲けているからだという主張も多くありますが,需要が大きいことも事実です。

 こういう現実を認めながらもそれを良しとする訳にはいかないので,我々「NPO法人ほたるの居る田んぼを創る会」は,不耕起移植栽培(無農薬)に取組んでいるのです。

 農薬と発達障害の関連性の疑い,ネオニコチノイド系農薬と蜜蜂異変の関連性の疑い,何れも欧米の方が対策が進んでいます。
 欧米と日本の大きな違いは,前者は「疑わしきは採用せず」,後者は「害が立証されない物は規制しない」です。
 私はこの世界に「疑わしきは罰せず」の原則を適用するのは違うのではないかと思っています。この原則は「第三者に罪をきせる時」に使われるのであって,「第三者を救う時」には「疑わしきは採用せず」でなければおかしくないでしょうか。

ーーーーーS様より発達障害についてコメント

 <農業の事、原発の事、慰安婦の事全て納得ですが、発達障害の事には異論が在ります.前にも家内がメールした孫の男の子について、数ヶ月前迄担任の先生、教頭先生から発達障害児で困っているとさんざん言われていたのですが、担任の先生がいなくなった後1週間で元気に成りました。

 先日孫に聞いてみたら当時は学校に行くのが嫌だったとの事でした。疑問に思う事を何でも、とことん聞く子供だったのが疎まれたのでしょう。1年前に私が教えた将棋も4級になり、私は敵わなくなり将棋教室へ行っています。
 空手、ピアノも、しっかりやり1年から一人で遠くの学校にも通っています。全て先生の都合の良い生徒だけが優良児で、他は発達障害児で切り捨てる公立学校のやり方、或は日教組の方針なのでしょうが、どんどん発達障害児を増殖させているのだと思います。
 私も小学2年のとき半年京城の国民学校で不登校生になりました.今の基準から見て発達障害児でしょうね。>(6月12日)

(私)コメントをありがとうございます。こういうこともあるかと思います。先生方が軽率だと思います。先生方の方にも問題ありと思っている一人なので,教師の質の向上が急務だと感じています。
 私自身も子供たちを見る時に気をつけなければいけないと自戒しているところです。

ーーーーー農薬と発達障害

唯臥独村さんよりコメントを頂きました。

 <ミツバチ大量死事件とネオニコチノイド系農薬や発達障害の問題については、既に『蓼科だより・272号』で述べられていましたね。その後の、『蓼科だより』でも何度も言及され、『275号』では、『脳の発達と化学物質・子どもの脳が危ない』を紹介されています。
 私の子供の頃(昭和30年代まで)は、「発達障害」の子供は一人もいませんでした。当時は農薬などはほとんど無く、パラチオンなどの農薬が問題にされ始めたのは、もっと後のことだと思います。
 残留農薬と発達障害は科学的にハッキリと証明されたわけではありませんが、以上のことからも、私は何らかの因果関係があると言わざるを得ないと思います。
 ダイオキシンの問題も含め、一刻も早く何らかの手を打たないと、外からばかりでなく、内部から日本民族が滅んでしまいます。
 文科省や教育界は、この問題をどう捉えているのでしょうか。>

(私)ありがとうございます。発達障害の子供は厚労省の発表では小中学生だけで60万人となっています。もし薬害が原因として考えられるとすれば,むしろ農薬を激しく使った昭和30年代から昭和60年代にかけて育った世代にもっと多いのではないないでしょうか。

 オーム真理教事件に関わった者達,誰でも良いから殺したかったと言いながら無差別殺人をした者達等は皆そうではないでしょうか。更にカウントされていない小学生未満を加えると恐ろしい数字になるような気がします。
 残念ながら発達障害が脳の欠陥であるなら,脳の異常は直らないと聞いています。もしそうであるなら,社保庁は障害者としてカウントしなければならない筈ですが,やっているのでしょうか。
 これからの若者は,我々高齢者だけでなく彼らも養わなければならないのです。
 日本は大丈夫なんでしょうか。

ーーーーー米中首脳会談について

表題について,「アクアビジネスコンサルティングの6/12メルマガ」より納得の日米中の関係論だと思いました。

<米中首脳会談についての日本のメディアの報道を見ていますと、米国は、日米同盟よりも、米中関係の方を重視していること(少なくとも首脳会談の時間では間違いなく)に対する懸念に満ち溢れていますね。
 何か、日本と中国で米国の寵愛を争っているかのような錯覚さえ感じさせられます。なかには「密約」があるはずとかいう報道もあります。

 あるに決まってますよね。「密約」は、外交にはつきものだし、キッシンジャーの北京訪問のときからあるそうですから。なんで今さらそんなに心配なのでしょうか。冷静に考えれば、米中はかつてよりお互いに仮想敵国という側面と、日本に対する戦勝国としての立場と両方あるわけですよね。
 経済的には、第二第三の中日ですけど、片や中国は核武装もしている軍事大国であり、更に米国国債の最大の債権者であるのが中国ですから、米国の対応が違って当然のことではないでしょうか。
 我々日本人はそうした現実を当然のこととして、平然とした態度で自分の立ち位置を考えればいいのではないかと思うのですが。
・・後略。>


(私)全部掲載できないのが残念ですが,発行者高田さまのご許可を頂いておりますので,ご希望がございましたら別メールで添付致します。
 日本のメディアでは読めない視点からみた論評だと思います。
 下記URLからこのメルマガ(ブログ)の配信を申込むことができます。
ーーーーー中国が沖縄の領土問題

 正直なところ沖縄の歴史はほとんど勉強していませんでしたが,「国際派日本人養成講座」の下URLに概要が書かれていました。その一部に下記のような記述がありました。
<沖縄の歴史が明瞭になってくるのは、12世紀頃からだ。源為朝が沖縄本島南部の豪族の娘との間にもうけた舜天(しゅんてん)が王となり、沖縄を統一したと言われている。沖縄の旧家の長男に「朝」の字が多いのは、「為朝」にあやかりたいという願望からだと言う。
・・中略。
 慶長14(1609)年、薩摩軍が約3千人の部隊をもって琉球に進攻した。慶長5(1600)年の関ヶ原の合戦以降、外様となって財政難に陥っていたこともあって、琉球王国の朝貢貿易に着目したのである。>

ーーーーー「ヒマラヤを越える鶴」

メル友T様より感動の下記Youtubeをご紹介頂きました。
テレビでも放映されたそうですが、素晴らしいです。
この詩の和訳も頂きました。
ご希望の方には別送致します。

http://www.youtube.com/watch?v=_skh3a-h_uA
以下はインターネットにあった解説です。
Demoiselle crane or Mongolian common crane

<鶴は何千・何万という群れとなって、たった数日間だけしか吹かないという上昇気流を捉えて、9000メートルの上空に巻きあがり、みごとな隊列を組んで、その年にシベリアで生まれた雛鳥も隊列に入れ、越冬地のインドに向かってヒマラヤを越えていくのです。先頭を飛ぶリーダーの鶴を後ろの鶴が励ますように鳴き交わします。
お念仏を称え、称えしながらみんなで力を合わせて、誰をも落伍させることなく向こうに連れて行ってやるとヒマラヤを越えてゆくのです。リーダーの鶴が疲れると後ろに下がります。するとまた別の鶴がリーダーとなって飛ぶのです。
カメラがとらえたその姿の懸命さとけなげな息遣いは、こちらにまで伝わってくるような感動でした。>

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新しい国づくりの考え方「公と私」
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2013年6月9日日曜日

蓼科だより・295号〜田舎暮らし情報

★ーーーーーーーーーーーーーーーー2013年6月8日(土)★
★テーマ:「手一本植33」田植え,橋下発言,

     かわいそうな子供たち
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 6月2日(日)には予定通り田植えをすることができました。
 助っ人は,東京から参加して下さった6才の女子と1才3ヶ月の男子を連れた若夫婦と,お馴染みの武石の宮下さん一家3名でした。1才3ヶ月の男子は,丸一日泣きもせずに,お母さんと一緒に我々の癒し役をしてくれました。

 手植えは,宮下和美さん以外は全員が初めてでした。もちろん私もです。しかし,交代でやると,疲労も大したことはなく楽しくできました。
 9時に開始して,夕方5時には僅かを残して終了しました。
 晴時々曇り。お天気も暑くなく寒くなく,そよ風が吹いて最高の田植え日和でした。

 お昼は恒例のバーベキュー。妻が前日,肉の買い出しをし味付けしたものを焼きます。バーベキューコンロは,20年程前になりますが,オレゴン市で買ってきたダンコック製スタンドBBQコンロです。とても使いかっても恰好も良いコンロです。近い内にYoutubeにアップします。
 爽やかな新緑の青空の下で,仲間と食べるバーベキューは最高です。牛,豚,鶏,ニジマス,野菜,そして天然ミツバの天ぷらとおむすびで完結です。

 この稲作りシステムを「手一本植33」と名付けることにしました。

 この由来をお話しします。
 昨年春でしたが,佐久市望月のIさんがが手植えの一本植えで条間30センチでやっていることを聞き,夏から秋の収穫まで観察させて頂きました。結果はすばらしいものでした。
 20本以上に分げつし,1本の穂には150粒もの籾がついていました。一粒の籾(もみ)が3000倍以上になるということです。ビックリ仰天でした。宮下さんにも見て頂き,農楽の米作り方法として考えたのが「手一本植33」です。


 33センチメッシュは宮下さんから教わりました。条間も株間も33センチということです。一般的には条間は30センチで株間は15センチ~20センチです。田植機がそのように作られています。

 この農法は,既に故人になっていますが,兵庫県の井原豊さんが研究開発したものでした。下記URLにその詳細が載っています。

 井原さんは,33センチのことだけでなく「ヘの字稲作」という農法も開発しました。現在,一般的には「V字稲作」が主流のようです。この内容については次回に譲りますが,私は「ヘの字稲作」でいくことに決めました。
 今日のことですが,「ヘの字稲作」について望月のIさんに教えを請いに行ってきました。一本植えと「ヘの字稲作」の特徴について,手植えの終った田んぼを見ながら丁寧に説明して下さいました。

 昔は,「手一本植33」を大勢の人がやっていたということですが,現在は自分一人になってしまったと話していました。完全に機械の時代になったということです。Iさんができるのは,提携している東京の大学生が体験のために大勢植えに来てくれるからです。
 産学恊働の一つの形だと思います。今後の課題です。

 私が手植えをする理由は,この便り291号で説明致しましたが,自給自足稲作りの為です。基本的に機械力無しで非常なローコストでできる農法の開発です。下記URLに詳細があります。
「何故,私は稲を手植えするのか!」
http://tateshinadayori2.blogspot.jp/2013/05/blog-post_8726.html


 植え方は,33センチピッチの目印マークをつけた白いナイロン紐を1mづつ移動し,その間に一本の苗を3ヶ所に植えて行きます。これは以外と早いです。
 結果的に計算しますと,16アールを植えるのに,総勢4名で,2人づつ2パーティーで交代で植えると8時間となります。労働時間は,交代ですから各自4時間です。交代すると疲れがたまりません。

 驚くのは,この時間を一人が年間に食べる米の量(1アール)に換算すると,たったの120分(一人で)です。ですから機械など要らないのです.ちょうど良い運動です。

 初めて作った苗も,最高のできだと誉められました。
 5.5葉となり,丈は20~22センチ,分げつも多いのは4本となって,太くガッシリとした良い苗でした。やはり,直播き保温水苗代の強みだと思います。
 今後は,管理をしっかりやって,秋の豊作を目指します。

ーーーーー「松下発言とマスコミ報道を考える」

 前号にコメントを頂いた唯臥独村さんが,ご自身のブログ(下にURL)に朝日新聞の偏向について書いています。
 参考情報として,大山五郎さんや私のブログ,Wikipediaから,「慰安婦」,「ラオダイハン」,「朝鮮戦争・慰安婦」や「第2次世界大戦以後の戦場の性」等が添付されています。

 上記の情報を全部読みこなせませんが,唯臥独村さんの主張はこれらの情報の内容に合致していると思います。Wikipediaの記事の信憑性が判りませんが,客観的評価は高いのではないでしょうか。

 Wikipedia「慰安婦」の中に,次のような記述もありました。
 <親日的な著作で知られる韓国の評論家、金完燮は2004年に「軍隊という血気さかんな若者の集団にどうやって性欲を発散させるかは、どの国の軍隊にとっても重要な問題であり、“性奴隷”というのは反日キャンペーンのために発明された用語だ」と批判している。

 商社員として約三年半の間、中国漢口の慰安所について見聞きして来た小野田寛郎は2005年の文章で、慰安婦制度の背景について、「兵士も、やはり(女性を求める)若い人間であり、一方にはそうまでしてでも金を稼がねばならない貧しい不幸な立場の女性のいる社会が実際に存在した」とし、
「『従軍慰安婦』なるものは存在せず、ただ戦場で「春を売る女性とそれを仕切る業者」が軍の弱みにつけ込んで利益率のいい仕事をしていたと言うだけのことである。」と述べている。>

 唯臥独村さんのブログの一部に次のような記述がありました。その通りだと思いました。
<なぜ日本だけが「レイプ国家」としていつまでも断罪され続けなければいけないのか、という橋下市長の疑問は、それこそわれわれ国民が一番知りたいと思っている事柄なのではないでしょうか。
 しかし、今日までの朝日の記事ではこの疑問は完全に無視され、何の回答も与えてくれません。>

 唯臥独村さんのブログ
http://sns.orahonet.jp/blog/blog.php?key=13063

ーーーーーかわいそうな子供たち!

 以前に発達障害について書いたことがありましたが,ほっとステイで来る子供たちの中に必ず一人はいると思われる現実に戸惑っています。

 10年位昔だったと思いますが,岡本行夫氏の話しの中で広汎性発達障害(こうはんせいはったつしょうがい、PDD, pervasive developmental disorders)のことを初めて聞きました。
 社会性の獲得やコミュニケーション能力の獲得といった、人間の基本的な機能の発達遅滞を特徴とする「発達障害における一領域」のことである。

 それ以来,このことがず~と気になっていて,昨年から始めたほっとステイの子供たちと接するようになって,一層その深刻さを感じています。たしか,厚労省発表では全小中学生の6~7%,約60万人とどこかに書いてあったように記憶しています。

 岡本氏はその時,「人間の前頭葉に異常が生じて,ことの善し悪しの判断がつかなくなる」と話していました。

 6人パーティーで来る子供たちの中に,確率として一人は「おや,この子は何!」と思わせる子供がいます。丁寧に教えてあげても,ごく単純な作業ができない。易しい会話が成立たない。単純な団体行動がとれない。上記にある「人間の基本的な機能の発達遅滞」なのです。

 たまに,一人もそのような子がいないパーティーがあったかと思うと,次には二人いたとかになるのです。その症状が果して発達障害であるかどうかは判りませんが「人間の基本的な機能に異常がある」ことは事実です。そんな子供が,わたしの感覚では15%はいることになります。

 話しが変わりますが,昨日でしたか,若い男性が好きになった既婚女性の夫を,夜,ベットルームに忍び込んで,その女性の隣に寝ていた夫を刺し殺したというニュースがありました。
 報道しているキャスターもコメンテーターも「ひどい事件だ」というばかりでした。この数年,思い返してみるとオーム真理教事件辺りからのような気がしますが,この手の「ひどい事件」が続いています。

 いつも「どこかおかしい」と思いながらニュースを聞いています。「ひどい」ではなく「異常」としか思えないからです。これらの事件は,「人間の基本的な機能に異常がある」から起きていると考えるべきではないでしょうか。どう考えても「まともじゃない!」と思います。

 何故誰も「異常」を口にしないのでしょうか。私の察するところでは,精神異常者と刑法の関係からではないでしょうか。責任能力の問題です。
 つまり,どうみても異常な犯罪者を有罪にしたいから,「異常」を口にしないのではないでしょうか。

 これはおかしいと思えてなりません。わたしは,ず~と思っています。例え異常者であっても罪は罪だと。異常者なってしまった原因が本人の責任でないにしても罪は罪とするべきだと思っています。

 おかしな言い方ですが,キャスターもコメンテーターも私と同じ考えだから「異常」を口にしないのではないでしょうか。「異常者だと言えば,責任を問えなくなる。だけど罰したいから『異常者』だとは言ってはならぬ」と。

 わたしは「ひどい」「訳の判らない」事件の原因は発達障害ではないかと思っています。
「ことの善し悪しの判断がつかなくなる」人々の犯罪なのでは・・。

 発達障害になったのは,本人に責任は無さそうです。
 本当にかわいそうです。
 いったい,原因は何でしょう。

(参考)


「田舎暮らしコミュニティ」のすすめ!
http://shinshumachidukuri.blogspot.com/2011/10/blog-post_9187.html

農楽のすすめ!
http://tateshinadayori2.blogspot.jp/2011/08/blog-post_26.html

”田舎暮らし”動画がYoutubeに300本以上
http://jp.youtube.com/user/takasukey

メルマガ「蓼科便り」のアーカイブス
http://tateshinadayori2.blogspot.com/
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