2016年2月12日金曜日

蓼科だより・432号

★ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー2016年1月30日(土)★
★テーマ:大豆の選別、ライ麦のパン、国立長野種馬所、蓼科高校、
     なぜホンダアコードは、国境なき医師団日本
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 昨日の雨が夜半には雪になったようで、上は真っ白でも下はベタベタのシャーベット状になっていました。除雪機は掃き出し口が詰まってしまい使えず、除雪は人力になってしまいました。

 サラサラな雪ならサッサと短時間で済んでしまいますが、ベットリしていたのでいつもより良い運動になりました。それにしても大寒だというのになんという気候でしょう。自然界も春の準備スケジュールを狂わせていることでしょう。

 今週から、大豆の選別を書斎の中で始めました。食を楽しめるように4種類作りましたが量は全部で30kgほどです。篤農家からお借りした選別の道具を机の上に置いて、少し斜めにして、少しづつ流しながら悪い豆だけ拾い除きます。
 道具を貸してくれた人は、以前に脱穀のところでご紹介した方ですが、何でも教えて、貸して頂けるので本当にありがたいです。

 facebookにその様子をアップロードしましたので、下記を覗いてみて下さい。
https://www.facebook.com/takasuke

 大量に処理するにはこの道具を挟んで、両側に人が立ち選別するのだそうです。
 本当は動画でお見せしたいのですが、実は、ビデオカメラが悪いのかパソコンが悪いのか判らないのですが、昨年春から動画のアップロードができなくなってしまったのです。古いのでメーカーのサポートも切れているので、残念です。

 ちょっとコマーシャルさせてもらいます。facebookには主に農村自給圏(スマート・テロワール)関連のトピックスを載せますので、皆さん、リンクと友達リクエストをお願いいたします。応援して下さい!
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 前号で、家畜改良センター長野支場で作った厳選ライ麦を使って作ったパン「佐久ミッシュ」のことを書きましたが、一昨日佐久へ出向いた折に買いました。
佐久市野沢地区に、工場とカフェを併設した瀟洒なお店「りあん」がありました。
お母さんがそこの生まれというのが縁でお店を構えたようです。


 お店にいた可愛いお嫁さんから察するにまだシェフも30代だと察しますが、このシェフは佐久地域の職人グループ39BAR(さくばる)の代表で、今後、彼を含めて数名の関係者とともに、CFV(千曲川フードバレー)構想を進めていくことになっていると聞きました。すばらしいですね。
 我々NPOとリンクさせてもらうようにお願いするつもりです。

 パンの味は、加藤さんが仰るライ麦のものなんでしょう、一般のパンとは違うほのかな香りがして、中身がしっかりしていて、これがパンだという感じです。
昨日、今日と食べていますが美味しいです。加藤さんはワインに合うよ、と仰っていました。味は少し違いますが、地粉で焼いてるユシカフェのパンに似ています。

パン屋リアン
http://www.lien2008.jp/

ーーー国立長野種馬所のこと

 前号に続き、「お世話になった先輩」から、家畜改良センター長野支場(旧国立長野種馬所)に絡む貴重なお話を頂きましたの披露致します。

<・・佐久の種畜牧場の件では思い出があります。小生の父は陸軍の騎兵連隊の獣医官でしたが、昭和の初めころ除隊し、長野県衛生部に勤務した時、種畜牧場の前身である当時の国立長野種馬所へ出張になり、1日がかりで佐久へ行き、夜は接待を受け、翌日仕事が終わったので少し遅くなったが須坂の自宅へ帰り、次の日の朝、県庁へ出勤したところ、「あなたは今日は帰ってくる移動の日だから、出勤してはいけない」と注意され、乗りもしない2等車の旅費と2日分の宿泊代を支払ってくれたので、「1泊しかしていない」と申し出たら、「皆そのように清算しているのだから黙ってもらいなさい」と言われ、厳しい軍隊で育った者から見て、役所は楽でかえっていづらかったそうです。

父は高田師団の騎兵連隊にいましたが、軍縮で軍隊が縮小され高田師団は廃止になり、また、その後花形であった騎兵の時代は終わり、馬は軍隊では最も卑下された輜重(しちょう:軍需物資)隊の運送馬になり、獣医も馬と一緒なので、次の招集時は宇都宮師団の輜重連隊と言う部隊に配属されたようです。
輜重兵は運送人夫のことから「輜重輸卒が兵隊ならば、電信柱に花が咲く」と言って輜重兵をバカにした小唄が流行ったそうですが、体格が貧弱で兵隊扱いされなかった輜重兵には、高等教育を受けた立派な人も沢山いたと言っていました。・・・>

(私)昔からあの場所を皆が「しゅばしょ」とか「種畜牧場」と言ってましたが、今その意味が判りました。「種馬所」だったんですね!

 今まで、家畜改良センターはどちらかというと脇に押しやれていた感じもしますが、由緒もあり、日本農業の再生がかかる耕畜連携の拠点として是非大切に温存・発展させて頂きたいものです。
 TPPに関する政府の動きを見ていると、畜産関連施設に危機が迫っているように感じるのは私の思い過ごしでしょうか。
関係の皆さん、アドバイスをお願いいたします。

ーーー地元蓼科高校について

 立科町の同郷会・横浜すずらん会の太田会長さんから届いた挨拶状に地元蓼科高校のことが書かれていました。私自身は蓼校の卒業生ではありませんが、地元なので、応援します。次のようなアピールをされています。

< 第一に蓼科高校は、立科町の先輩が学校組合を作りその組合立の学校として創立された、いわば立科町の学校であります。
第二に県下でも9番目に古く、115年の歴史と伝統のある高校で、多くの立派な卒業生を排出している立科町が誇れる学校です。

第三に少子化などで全国的に高校の定員割れが発生している中で、蓼科高校は定員に近い応募が続いている頼もしい、地域でも重要な高校であります。
第四に最近ではジャズバンドで全国的に、更には国際的にも名を馳せたことでもみられるように、みな明るく礼儀正しい在校生が活動している高校です。>

(私)遠くから応援して下さる方が大勢いらっしゃいます。特に横浜市には長野県人が多いと聞いています。明治から昭和にかけて、長野県が生糸生産高日本一を誇り、出荷が横浜港が多かった関係で関連の商売人が移り住んだとも聞いています。ともかくありがたいことです。なのに、町を消滅させてしまっては面目が立ちません。

ーーーなぜホンダアコードは
アウディA6の半額なのか?

 上海で活躍している(株)アクアビジネスコンサルティングの高田さんのメルマガからです。

<・・・日本企業でブランディングが上手く行っているところはどの企業と思いますかと、車を運転しながらそのイギリス人に聞いてみた。その時私が運転していた車がホンダだからかどうかわからないが、ホンダは上手くやっているとの回答があった。・・・

・・・ただ、私が素人目に見て残念なのは、私が上海で乗っている広州ホンダのアコードはUSアコードがベースになっており、エンジンは3リッターで走行状況によって6気筒と3気筒に変わる日本では売っていないモデルだが、車格、スペック、内装、性能はアウディーのA6、BMWの5シリーズ、ベンツのEクラスとおそらく同クラスかそれ以上(とホンダの関係者も言っていた)であるが、それらの中国での販売価格は概ねアコードの倍。この差は何であろうか?(私はいい車を半額で乗れて全く文句はないのではあるが)。・・・>

なぜホンダアコードは
アウディA6の半額なのか?
http://wedge.ismedia.jp/articles/-/5933?page=1

 (私)ブランディングという言葉はよく使っていますが、私にとって判っているようでいまいち判らない言葉です。そうしたら、次のようなコメントを頂戴しちゃいましたので、真剣に勉強しなくちゃ!

<・・・安江さんの農法もブランディングを意識されると将来の付加価値が違ってくると思います。いずれにしましても日本人共通の課題だと思います。ところで日本人がブランディングで学ぶべき一番短な先生は誰だと思いますか。
私は天皇家だと思います。神話の時代からのストーリーが正にブランディングだと思います。>

(私)な〜るほど、ですね!言われてみれば、絶対的なブランドですね。今年は皇紀2676年ですから、世界最古のブランドですね。すごすぎて参考にしようがありません。誇るべき日本のブランドだと思います。

ーーー国境なき医師団日本 Medecins Sans Frontieres Japan

 無視できないものがまた届きました。
 1992年に設立された国境なき医師団日本は、2014年には、70〜80名のスタッフを126回世界に派遣したそうです。民間の寄付金だけで運用されており、約70億円集まり、内約50億円が援助活動・支援金として使われているようです。

 フランスが発祥の地だそうですが、ヨーロッパという地域は、植民地政策で世界から搾取した一方、赤十字やこの医師団等のような崇高なこともしますね。
 現在のアフリカや中東の悲劇は、かつての植民地支配の結果とみることもできるような気がしますが、その罪滅ぼしかといったら叱られるでしょうか。

http://www.msf.or.jp/library/annualreport/pdf/AR/AR2014.pdf

★フッターーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー★
農村消滅論から大転換
http://shinshumachidukuri.blogspot.jp/2015/01/blog-post_17.html
「スマート・テロワール : 農村消滅論からの大転換」を読んで
http://shinshumachidukuri.blogspot.jp/2015/07/blog-post_9.html
農楽しながら「”田舎暮らし”コミュニティ」を創る
(月刊『ザ・フナイ』より)
http://shinshumachidukuri.blogspot.jp/2014/11/blog-post.html
無農薬玄(白)米の販売
http://daylanbo.blogspot.jp/2013/11/blog-post.html
農楽のすすめ!
http://tateshinadayori2.blogspot.jp/2011/08/blog-post_26.html
”田舎暮らし”動画がYoutubeに300本以上
http://jp.youtube.com/user/takasukey
メルマガ「蓼科便り」のアーカイブス
http://tateshinadayori2.blogspot.com/
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