2013年9月1日日曜日

蓼科だより・307号〜田舎暮らし情報

★ーーーーーーーーーーーーーーーー2013年8月31日(土)★
★テーマ:逞しい稲,百田尚樹に感銘,日本人の英語力,
     全国学力テスト
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 全会の蓼科便りに書きましたように出穂数が少ないのではと心配だったので,今日田んぼに入り,数カ所穂数を数えてみました。岩澤先生の本によると,既に出穂期は終り登熟期(とうじゅく:籾の中に米が満杯になること)にはいっていると思ったからです。

 改善していました。少ないのは1株当り15本の株もありましたが,多いのは25本もあり,これなら平均20株,つまり反(10アール)当り10俵(600kg)はいけるかな,と捕らぬ狸の皮算用!

 雑草の様子も観察しました。量は,昨年と比べると5分に1位の感じでした。現在あるのはホタルイだけです。深水管理は,ホタルイ以外にはほぼ完璧に近い効果を発揮しています。ヒエは,今日4株採りました。以前に5株ほど採ったことがありますが,問題の内には入らないと思います。

 私の米づくりは「手一本植33」を命名しました。手植えで縦横33センチ間隔で,1本植えとする。これが「手一本植33」です。今年は除草目的で半不耕起(浅い代掻きをする)ですが,基本は不耕起移植栽培です。

 今日も稲の姿をみながらその逞しいな生命力に想いを馳せました。たった一本の苗がどうしてこんなに逞しく数を増やすのだろうと。慣行農法の株を見ると,4~5本植えてあっても20本前後です。
 ただ慣行農法は,省力・機械化のための農法ですから,単純に数字を比較しても意味がありません。

 問題は結果である収量です。慣行農法ではしっかり反当り10俵を確保しますから問題ありません。比較して欲しいのは品質です。私どもは有機肥料で無農薬です。これをどう評価するかがポイントです。
 何れにしましても,私が目指しているのは農楽(業ではなく)です。自給自足の米づくり,野菜作りです。ですから,私の言ってることを農業者(それで飯を食ってるプロ)に聞かれたら,きっと馬鹿にされると思いますが,それは承知の上です。

 特に私の場合は自給自足を考えている人達に,人並みの体力があれば,機械がなくてもできますよ,ということをアピールしたいのです。しかも,健康と安全とやりがいがついてきます。
 私は今,そのお世話をする自信をつけているところです。

 稲刈りは今月29日(日)の予定です。私と一緒に楽しんで頂ける方はお知らせ下さい。参加要領は田植えの時と同様です。下記<>内の通りです。
<募集条件は,朝9時から終るまで,終らなくとも最終は夕方5時とします。昼食はバーベキューを召し上がって頂き,秋にはこの田んぼから収穫したお米5kgを送らせて頂きます。>
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 今週は,ダイコン,玉葱,ニンニクの種蒔き・植付け準備をしました。昨年お借りした新しい畑にしました。今までの場所(自宅の目の前)は,自然環境は抜群ですが東西に小高い山があり大木が生い茂っているので日照時間がかなり短いのです。今までの不作をそのせいにしているところがミソですが!
 ですが,今年は土づくりを1ヶ月前にやり,ここで床作りしたので,今までと比べると大きな改善です。立派なダイコンと大きな玉葱を妻に見せてやらなければなりません!
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 最近雨が多いので,野菜と草が良く育ちます。
 孫の家に週一位野菜を届けることができます。孫から「おじいちゃん,美味しかったよ」と言われるのを期待して!
 私の期するところは無農薬の効能です。しかしこれは経年結果をみないと判りませんが,必ずあると考えています。
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 前回のメルマガで重要な間違いがありました。「即身成仏」のところで,弘法大使と書いてしまいましたが,弘法太子の間違いです。お詫びして訂正致します。誤字脱字はいつものことでお恥ずかしい限りです。

ーーーーー百田尚樹に取り憑かれました!

 大先輩から薦められて「海賊とよばれた男」を読み,現在「永遠のゼロ」を読んでいます。両著とも 百田尚樹著で,すごい感銘を受けています。
 他に先に読まなければいけない本も仕事もあるのですが,読み始めたら取り憑かれてしまいました。

 日本の近現代史の一番重要なことがらが書かれていると思いました。
 「お前が今まで勉強してなかっただけのことだろう」,と言われればその通りですが,反発するなら,我々は(たぶん今でも)自国の近現代史を教わっていないと言いたいのです。
 現状は,戦争でも事業でも,命をかけて闘った人々に対して正しい評価をしているとは思えないのです。
 同和教育は暴露の嵐でしたが,戦争と戦後については欺瞞と隠蔽が続いてきたように感じています。ありのままの事実を知りたいと思っています。私ごときが書く事柄ではないと思いますが,率直な想いです。

 両著とも大筋については旧知のことでしたが,その内幕と現場描写は鮮烈でした。
 この両著で語られていることは,大きくいえば,国家とは愛国心とは何か,人間の罪と罰とは何か,戦争とは何か,歴史とは何か,というような根源的なことだと思いました。
 戦後日本社会でタブーとされてきたことが真っ正面から語られていると思いました。

 国のため,社会のため,人類のため,自然のため等のきれいな言葉が頻繁に使われていますが,真にこれらを守ろうとしたら命がけであることがよく判ります。この両著はそれをやった人々の記録です。
 私のような人間にはそれができないために妥協に妥協を重ね目先の利を求めて顧客と社会に迎合してきました。それでも巧く行かず失敗しました。結果として良い方向に向かう訳がありません。

 「海賊とよばれた男」(百田尚樹著)のモデルは,出光興産の創業者出光左三(明治18年生,昭和56年95才で没)だそうです。
 石油は第一次世界大戦の時「油の一滴は血の一滴」と言われたそうです。太平洋戦争(大東亜戦争)は石油を求めて始まり,石油の枯渇で負けたと本の中にありました。その通りだと思います。
 戦後は「油は産業の米」と学校で教わりました。この本を読むと,日本の経済発展のエネルギーとなった油を守ったのは出光左三だと言えると思います。

 長編大作なので一部分を抜粋しても意味が無いようにも思いますが,昭和48年のオイルショックの翌年,東京新聞の取材に対して次のように述べています。89才の時の言葉です。

「ガソリンがなければ,車に乗らないで,歩けばいい。終戦後は長い間,冬は事務所でも外套を着ながら仕事をしている人がいくらでもいた。終戦直後の数年間の苦しみは,こんなものではなかった。あれを経験した者にとっては,今度の石油ショックなどどうということはない。
 たしかに今後,インフレも起きるろう。しかし経済というものは数年周期で,好不況がめぐってくる。今度のはそれが少しばかり大きいだけの話だ。それでも戦争に比べれば,何ほどのことはない。何,この騒ぎもまもなくおさまる。
 いちばん大事なことは日本人の誇りと自信を失わないこと。それさえ失くさなければ,何も恐れることはない」

 この通りだと思いました。日本人の誇りと自信,果して今どうなんでしょうか。誇りと自信が持てるよな教育をしているでしょうか。すごく不安を感じます。

ーーーーー日本人の英語力についてコメントを頂きました

 前回,TOEFLについて国際派日本人養成講座の記事を引用しましたが,そのことについて,通訳案内士のKN様から次のようなコメントを頂戴しました。スペースの都合で,後半を割愛させて頂きました。

< 私の通訳ガイドとしての勘では、、TOEFLの成績が日本と北朝鮮と同程度言われるとハテナと思います。先進国の大学や大学院に合格するのに、クリアーしなくてはならないTOEFLの最低点数が設定されています。
 受験者は主にその理由で受けるはずですし、受験料も高いです。円高の日本では、海外留学がそれほど難しくなく、普通の家庭の子弟でも可能ですが、北朝鮮で誰が受験しているのでしょうか? 私には超エリートとしか思えないのです。明治期の日本と同様に。

 国民が飢えに苦しんでいると言われる北朝鮮ほどではなくても、他のアジアの国でもやはりエリートクラスではないでしょうか? 平均的な国民が受験しているわけではないでしょう。(といっても、私はTOEFLの受験者の内訳に関してデータをもっているわけではないのですが!・・・これが発言する際に問題です・・)
 統計は対象を同じに設定しないと、あまり意味をなしません。

 現在、日本でも国際ビジネスが盛んになってきました。
 海外に出向く日本ビジネスマンは当然ながら、現代の国際語である英語を使います。私の世代では(50歳台後半)、最初海外に出た時、英語が得意だと思っていても、聞くことも話すこともままならないのがわかって、日本で習った英語は何だったのか?と憤ることが多かったようです。
 ところが、リスニング・スピーキングと格闘すればだんだんその方面の能力は伸び、そうなると英語の文法やリーディング・ライティング能力が高い人は強いです。自分の主張をより正確に伝える基礎があるからです。
 日本の英語教育が水準がいいとは決して思わないのですが、私は今では学校で英語を教えてもらったことを感謝しております。そこで足りなかった部分は自分で勉強し、その後も子育ての中でも少しの時間を使って勉強してきました。・・後略 >

(私)プロのな~るほど,ですね!通訳さんが仰っていますのできっと正しい見解だと思います。統計の見方・読み方は難しいですね。ただ欲を言えば,日本の一般人は北朝鮮のエリートに負けて欲しくないですね。

ーーーーー「全国学力テスト」は福井県と秋田県がトップクラス!

国際派日本人養成講座8/26より

< 平成19(2007)年に始まった「全国学力テスト」で、福井県と秋田県が3年も続けてトップクラスを維持した事に、大手進学塾の栄光ゼミナール広報室室長、横田保美(やすみ)さんは、こう驚きを語った。
 「・・・一番ショックだったのは、福井県、秋田県が上位を占めたということです。東京では、小学生の5人に1人以上が受験をして中学校を選ぶ時代。塾に通うのは当たり前になっています。
 だから、東京をはじめとする関東圏がトップクラスに入ると思っていた。それなのに、通塾率の低い福井と秋田が上位を独占。そういう意味では大きく期待を裏切られた結果でした。

 受験だとか知識を身につけさせる教育が先進的だと思っていたけれど、実は見落としていたことがいっぱいあったのでは・・・と思い知らされました。>

(私)全文を載せられませんが,これを読むと,塾に行こうと行くまいと要点は「本当に勉強しているのか?」という一点にあるように感じました。
 福井県から東大に入って学生が次のように言っているのが印象的です。
「大学に進学して驚いたんだけど、有名私立校出身の子とか予備校に通っていた東大生の話によると、合格するために毎日10時間くらい勉強していたんだって。自分はそんなに勉強時間(2時間ほど)は長くなかったなあって。」

ーーーーーフッター
「穏やかな道」
http://shinshumachidukuri.blogspot.jp/2013/08/blog-post.html

「田舎暮らしコミュニティ」のすすめ!
http://shinshumachidukuri.blogspot.com/2011/10/blog-post_9187.html

農楽のすすめ!
http://tateshinadayori2.blogspot.jp/2011/08/blog-post_26.html

”田舎暮らし”動画がYoutubeに300本以上
http://jp.youtube.com/user/takasukey

メルマガ「蓼科便り」のアーカイブス
http://tateshinadayori2.blogspot.com/
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