2015年10月16日金曜日

蓼科だより・416号〜田舎暮らし情報

★ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー2015年10月10日(土)★
★テーマ:田圃落水、東信地区と自給圏構想、中国から作家さん、
     TPP論、中国海軍
★蓼科便りは,重農主義を尊重し、地域自給圏構築をめざします!
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 このところ雨がなく助かっています。
 3日前に田圃の水を落としましたが、水切りが今日まで断続的に続きました。この当りの地層はほとんど粘土質なので、田圃を乾かすのに時間がかかります。因に、長野県の地形・地質について下記Webから引用します。

 フォッサマグナが生まれ、裂けて陥没し、海になり、隆起してきて湖になり、更に陸になった・・。
 この過程で、水の中で沈殿したのが粘土なんでしょうね。


 田面の水を払った後、次はトロトロの粘土に含まれている水を抜かなければなりません。避け掘り(よけほり)と言って、田圃の畦際を鍬で溝を作り出口に誘導します。これが結構シンドイのです。しかし、これをやらないと機械が入れません。
 私などは小さな機械ですからまだ楽ですが、コンバインを入れる田圃はしっかり乾かさないと機械が土にもぐり込んで大変なことになります。他の機械を持込んで引っぱりださなくてはなりません。

 避けを掘っていると、ドジョウがたくさん出てきます。今は拾ってる暇はありませんが、秋の作業が一段落したら、泥んこになってドジョウ捕りをやるのが楽しみです。小さなのは柳川にして、大きいのは甘露煮にして酒の摘みにします。美味いですよ!

 3種のダイコンが順調に育っています。秋物の葉物野菜、春菊、水菜、コカブなどが次々と採れています。葉物野菜はおろ抜き(疎抜き)をサラダで食べると最高に美味しいです。それで考えついたのですが、ダイコンは発芽が早いので、サラダ用に少しづつ、次々と蒔いて大きくしないで食べています。夏なら2日で、今でも3日目には目がでます。これ、良いですよ!

 ニンニクを植えました。先週マルチをしたところに、Mさんと二人で200個ほど。種は今春掘出した自分のものを使いました。今年の土づくりには、米選機下玄米で作ったEMボカシを使ってみましたが、果してどういう結果になるか、来春が楽しみです。

ーーー東信地区と自給圏構想(スマート・テロワール)

 阿部知事がこの構想へのサポートを決めて下さってから、県庁内、そして周辺のいろんな組織、幹部の皆さんが関心を強めてきていることが感じられます。やはり、知事の決断が及ぼす影響は大きいです。

 東信地区にはこの構想にピッタリの凄い人達がいて、法人があります。全国市町村会長をお務めの川上村長藤原忠彦さんは高原野菜農家を育て上げた本物の農業を育てる人です。Wikipediaをみて下さい。子供が増えています。

 玉村豊男さんは、言わずと知れた、高名なエッセイストであり、「ヴィラデスト ガーデンファーム アンド ワイナリー」の創設者です。ワイナリーの事業化に成功し、今年から「千曲川ワインアカデミー」を立ち上げ、当NPOの会員の一人がそこで勉強しています。著書「千曲川ワインバレー・新しい農業への視点」は気づきがいっぱいで良い勉強になります。

 規模本州一を誇る長門牧場があります。私の家から車で15分ほどの所にあります。30年ほど前から、自前で乳製品の加工・販売を始め、今では全国で高い評価を受けています。最近、その牧場長さんに本「スマート・テロワール」を買って頂き、近々お会いすることになっています。
 自給圏構想には欠かせない畜産・酪農なので、耕畜連携(飼料作物と堆肥の交換)のモデルを創りたいものです。

 全国中小スーパー業界のトップを誇るスーパーツルヤがあります。生鮮食品ではナンバーワンと評価され、自給圏構想で重視する農工連携の基本となる契約栽培には以前から取組まれており、身障者の授産施設がつくる有機堆肥の販売なども積極的に行っています。自給圏構想を引っぱっていって頂きたい会社です。

 他にも、評価の高い農場や加工場がたくさんあります。書き切れませんので特に知られていることを書きましたが、晴天率が高く気候風土と住民性も穏やかなこの地域は、自給圏構想のモデルを創るには最適の場所だと思えてきました。

 嬉しいことに、松尾さんも長野県の持つポテンシャルを高く評価されていて、強力なご支援を約束し実行して下さっています。それだけに、NPO側の責任も重大で、理事の一人として身の引き締まる思いです。

ーーー中国から作家さんが訪ねてきました。

 上海で経営コンサルタントをなさっているTさんが、日本の紀行文を書くためというので、作家夫婦を案内して私のところに寄ってくれました。私の家庭菜園をみて、この辺りの農家の状況を話すと、零細農家が多い中国と良く似ていると言ってました。松尾さんが言っているように、アジアのどの国も農業では失敗しているようです。

 Tさんに、本「スマート・テロワール」と「里山資本主義」を差し上げ、概要を説明すると強い興味を持ってくれました。版権を買って中国で出版したらどうですか、と勧めました。
 少し、政治問題も話しましたが、ここでは書くのを控えます。

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TPP合意で、アメリカ国内ではさらに賛否両論が噴出
 WEDGE Infinityの記事(下にURL)を読むと、それぞれの国内は日本と変わらないようですね。
< TPP合意で、アメリカ国内ではさらに賛否両論が噴出しそうだ。「環太平洋での主権」を優先するのか、経済面でのデメリットが優勢となるのか。・・・
・・・最大の批判者は現在共和党大統領候補としてトップ支持率のドナルド・トランプ氏で、「TPP
により小規模ビジネス、農家、生産業者などが不公平な競争にさらされ、安価な労働力が米国民の仕事を奪い、経済が混乱する」と舌鋒鋭く批判している。・・・>

WEDGE REPORT
 20151008日  (土方細秩子)
TPP、賛意が大勢を占めるもトランプ氏が猛批判
http://wedge.ismedia.jp/articles/-/5464?page=1 

(私)TPPの評価は様々ですね。専門家によって様々な見方・評価があり、本当を見分けるのは難しいです。
米の海外価格差など、農政アナリスト山下一仁氏に言わせれば、既にカリフォルニア米は日本米より高いとか言ってます。いったい、どうなってるんでしょう!

 同じトランプ氏が、日米同盟の片務性を非難しているようです。JBpress8/25よりです。

3万人の聴衆に訴えた「米国を守らない日本」の特殊性 
http://miu.ismedia.jp/r/c.do?qiO_D5y_KX_sds
ーーー張り子の虎の中国海軍

 国際派日本人養成講座のメルマガからです。こういう文章を読むと、国際政治っていうのは、プロパガンダ戦争ですね。記事のサブタイトルは、「中国の軍事力を過度に恐れることは、その野望を増長させ、暴発の危機を増大させる「戦争への道」。」
フッターーーーーーーーーーー

農村消滅論から大転換
http://shinshumachidukuri.blogspot.jp/2015/01/blog-post_17.html

「スマート・テロワール : 農村消滅論からの大転換」を読んで
http://shinshumachidukuri.blogspot.jp/2015/07/blog-post_9.html

農楽しながら「”田舎暮らし”コミュニティ」を創る
(月刊『ザ・フナイ』より)
http://shinshumachidukuri.blogspot.jp/2014/11/blog-post.html

無農薬玄(白)米の販売
http://daylanbo.blogspot.jp/2013/11/blog-post.html

農楽のすすめ!
http://tateshinadayori2.blogspot.jp/2011/08/blog-post_26.html

”田舎暮らし”動画がYoutubeに300本以上
http://jp.youtube.com/user/takasukey

メルマガ「蓼科便り」のアーカイブス
http://tateshinadayori2.blogspot.com/
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