2016年3月24日木曜日

蓼科だより・436号〜田舎暮らし情報

★ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー2016年2月27日(土)★
★テーマ:マックの入替え、オペラ「夕鶴」、ダーティーなスイス銀行、

     国勢調査と銀行、地方の農業離れ、ヒラリーとトランプ
★蓼科便りは,重農主義を尊重し、地域自給圏構築をめざします!
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 うっかりがちょいちょいありますが、先週も日付の変更を忘れました。
 今週は、パソコンの入れ替えによるマッキントッシュの新OSと付属アプリケー
ションのバージョンアップの対応にかなりの時間が奪われました。
 古い方はちょうど丸8年使ったので、不具合が発生しても、アップルは旧バージ
ョンの製造もメンテナンスも停止しており、変えざるをえませんでした。

 スクリーンのサイズは21.5となり、若干大きくなりましたが、価格は40%
ほど安くなり、仕様も全てが数倍になっており、すばらしい進歩です。
競争がもたらした良い側面なんだろうと思います。

 マッキントッシュは一般的に必要なアプリケーションは全部ついていますので、
便利ですが、バージョンを数段階いっぺんに飛び越えたので、かなり使い勝手が
違ってしまい、戸惑いました。ですが、1ヶ月間はフリーダイヤルで無料のサポ
ートをしてくれるのでありがたいです。

 アップルのユーザーサポートシステムは最高だと思います。難しいトラブルを
完璧に解決してくれます。言葉づかいも気の使い方も、非の打ち所がありません。
さすが、パソコンの雄アップルだと感心します。30位はあるかと思えるアプリケ
ーションもすべて自社製なので、その使い方までサポートしてくれます。

 そんなわけで、今週はほとんど外へは出ずに、NPOの文書づくりをしながら
次々と発生する不明を解決しながらの一週間でしたが、ほぼ、大丈夫です。

ーーーオペラ「夕鶴」を鑑賞!

 日頃大変お世話になっている方から、上田市自慢の新文化会館サントミューゼ
で上演された「夕鶴」のチケットを頂戴しました。オーケストラのついたオペラ
を観たのは初めてです。たか〜いチケットです。私の音楽好きと貧乏が幸いし
たのだと思います。ただただ感謝です。

 ひと言、感動しました!人間の声って本当にすばらしいですね。ずいぶん前で
すが、テレビで「夕鶴」を観たことがありましたが、それとは全く違った斬新な
演出、舞台、衣装でした。わたしなどオペラを批評する知識はありませんが、
それだけは判りました。

 下段のURLの出演者・スタッフのところを見てください。この世界では日本の
最高峰のメンバーです。圧巻はソプラノの佐藤しのぶさんでした。隣にいた友
人から教わったのですが、小澤征爾さんが育てたと言われるオーケストラ・アン
サンブル金沢を指揮した現田茂夫さんはしのぶさんのご主人だそうです。ご主人
の指揮するオーケストラで歌えるなんて最高でしょうね。
 私は作曲の團伊玖磨が好きですが、音楽も素晴らしかったです。
 佐藤しのぶさんのホームページ(下段URL)から引用します。

<・・・もともとは鶴の恩返しという民話を木下順二先生が戯曲になさり、そこ
ですでに「夕鶴」という作品となり、助けた鶴が恩返しに来て、布を織り、その
姿を覗か れてしまい帰らなければならなくなった、というだけでない、深い普
遍的テーマをもつ日本の名作となりました。それが團伊玖磨先生のオペラ「夕鶴」
となった とき、「人間の普遍的な葛藤」というものがより強く浮上してくるので
す。純愛というものが、社会におけるお金や欲望という価値観によって引き裂か
れてい く。・・・>


ーーー世界中のダーティーなカネが集まるスイス銀行

 決してスイスの悪口を言いたい訳ではありません。私の無知を証明しているだ
けですが、安中さんが前号の阿部知事に絡む記事について、「さもありなん」の
コメントをくださったので披露させて頂きます。

<・・・スイスのツエルマットの電気自動車は、かなり古くからの歴史がありま
す。今でも採算にのらない電気自動車しか走れない町がなぜ維持できるのかが問
題です。それはスイスという国の特殊性にあります。

スイス経済を支えている柱の一つが、ご存知、スイス銀行です。この銀行は、
大昔から、預かるカネは無利子なのに、貸すカネには利子を付けます。ゆえに、
巨額の利益をスイスにもたらします。

その一方で、預かるカネの出処は一切問わないし、守秘義務は徹底しています。
だから、無利子であっても、世界中のダーティーなカネが集まるわけです。
その利益があってこそ、ツエルマットの電気自動車も成り立つわけです。
そして、他の国では真似できません。
しかし私は、スイスを羨ましいとは思いません。
このように、全てのことに表と裏があります。

私は、スイスの考え方を批判しているわけではありません。
このようなことを「ねずみ小僧の倫理」と名付けています。
ドラマでは悪役扱いが多いですが、江戸時代の老中、田沼意次も同じですね。
彼は、大商人たちから賄賂を受け取りながら、それを施策実行に充てていまし
た。

意次の言葉が残っています。「この銭を賄賂を送ってきたヤツのために使わず、
庶民のために使えば、悪銭も良銭になる」

似たような考え、私もしています。でも、悪行は悪行ですから、その罪は自分
が被るとの覚悟を持って行っています。スイスも意次も同様だと思います。
「倫理」とは、自分で決める自己規範であり、他人の評価など意味はありませ
ん。・・・>
(私)ねずみ小僧の倫理!ですか。世の中に、罪滅ぼしにこういう倫理で善行
をしている人が結構いるかもしれませんね。わたしなど、もう時効ですから言
えますが談合で得た利益でやってました。ですが、談合には2種類あります。
癌に良性と悪性があるように、です。その話は後ほど・・。
 いずれにしても、美味しい話も美しすぎる話も要注意ですね。

ーーー国勢調査と人口減少

 2015年の国勢調査で初めて日本の人口が減少したと報道がありました。
 一瞬、どこの国の話?と思いました。立科町では、昭和30年に合併した時に
は1万人超いましたが、今は7300人と過去半世紀以上減り続けているからです。
30%減っています。全国のほとんどの地方がそうだと思います。

 全国の人口移動分析グラフ(下記URL)があります。これを見ると、
2003年頃、三大都市圏と地方の人口が逆転しています。
 数より、問題は人口構成だと思います。わたしのような年寄りばかりが多くて
若年層と働き世代が少ないのです。
 前回、「維新の志士達も現代のやる気のある若者達も同じだなと感じます。」
と書きましたが、面白いことに気がつきました。
 明治維新は、地方の若者が国を立て直しましたが、平成維新は大都市圏の若者
が日本を救う番かもしれませんね。両方に共通しているのは、世界に目を開いて
いることのように感じます。
 こんなことを書くと叱られそうですが、地方の若者の方が都市部の若者より
思考が内向きのような気がします。実は、今書きかけの農村自給圏(スマート・
テロワール)の説明のために書いた文書があります。

「残念なことは、田舎の若者が農業を見限ってしまっていることです。
これには訳があります。零細のため農業が成立たない農家だったために、
両親から「百姓では飯が食えねえ、学校を出たら良い会社に就職しろ。」
と言われ続けて育ち、跡取を残して若者は都会に就職し、残った者は町
役場か農協、或いは通勤範囲の工場勤務になり兼業農家となったのです。
 私の世代の話です。

 子供時代に味わった過酷な農業体験も原因しています。祖父から子へ孫へ伝
承されています。事実、農業が成立つ形態ではありませんでした。ですから、
無理もないのです。今では跡取りさえも家を出てしまうケースが増えています。
 一方、そんな苦労を知らない自然志向をもった都市部の若者たちは、田舎と
農業に関するさまざまな情報を手にして、憧れを抱いて田舎に乗り
込んできま
す。そして、彼等が成功している事例が多くあります。
 
 私達の
NPOの会員の中にも六年前まで東京で国家公務員だった若夫婦が
ます。五ヘクタールほどの畑地を借りて、夏期には10人もの人を使い、野菜
の加工も手がけ、しっかりと経営しています。もう10年もしたら彼は大地主
になっているかもしれません。

 町内の高原野菜地域には茨城県に本社を持つ有機栽培会社が数年前から
入っており、小諸市の若い女性が農場長として頑張ってます。田舎の若者たち
が目覚めるまで都市部の若者の力を借りざるを得ないようです。」

ーーーヒラリーやトランプならアメリカは沈没する
 アメリカで活動している台湾民進党支持者である台湾人が書いているブロ
グが興味深い、真偽のほどは私には解りませんが、私の感覚とすれば的を得
てる話の気がします。下記の書き出しで始まっています。
 下記URLからどうぞ。

<・・・オバマはアメリカの衰退を作ったが、次の大統領が嘘言や暴言の
ヒラリーやトランプならアメリカは沈没する。・・・>


http://melma.com/backnumber_53999

★フッターーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー★

農村消滅論から大転換
http://shinshumachidukuri.blogspot.jp/2015/01/blog-post_17.html

「スマート・テロワール : 農村消滅論からの大転換」を読んで
http://shinshumachidukuri.blogspot.jp/2015/07/blog-post_9.html

農楽しながら「”田舎暮らし”コミュニティ」を創る
(月刊『ザ・フナイ』より)
http://shinshumachidukuri.blogspot.jp/2014/11/blog-post.html

無農薬玄(白)米の販売
http://daylanbo.blogspot.jp/2013/11/blog-post.html

農楽のすすめ!
http://tateshinadayori2.blogspot.jp/2011/08/blog-post_26.html

”田舎暮らし”動画がYoutubeに300本以上
http://jp.youtube.com/user/takasukey

メルマガ「蓼科便り」のアーカイブス
http://tateshinadayori2.blogspot.com/

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