2011年9月3日土曜日

蓼科だより・203号〜田舎暮らし情報

 ★ーーーーーーーーーーーーーーーーー2011年9月3日(土)★
★今回のテーマ: ホームページの刷新 & 農地法の怪!
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 台風12号さんはゆっくりで困りますね。土が乾かないので,土作りができず,他の畑仕事が進みません。雨が気にならずにできるのはミョウガの収穫です。とても良いミョウガが毎朝小ザルに一つづつほど採れます。妻がアチコチに自慢して送っているようです。
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稲刈り体験イベントの予告です。
9月24,25のいずれかで行います。どちらになるか,1週間前には決めます。
参加ご希望の方は予定調整をお願いいたします。
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 昨日は思いきって,問題だったブログのホームページを作り直しました。googleのブロガーを使っているのですが,Youtubeとの関係でアカウントが混乱してしまい,ログインできなくなってしまったのです。
いろいろやってみて,ブロガーにも問合せしたのですが返事ももらえず解決できないので新規に作り変えることにしました。雨のおかげでできました。
ぼつぼつリニューアルしなければと思っていたので,バージョンアップもできて丁度良かったです。URLが変りましたので,下記よりご覧下さい。前より見やすくしたつもりです。「蓼科便り187号」以降はブログにも載せてあります。

「自己紹介」の中にある「私の想い」や「世話人の”まちづくり”奮闘記」などお目通し頂ければ幸いです。
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 これも雨読の巧妙ですが,島根県の尊敬するメル友さんが発行した冊子「志高く生きる」をご紹介します。元山口県立高校長佐古利南先生の講演録でした。
人間の尊厳に係ることを誰でも知ってる有名人を例に取り,子供にも判るように書かれていました。日本中の中学生・高校生に是非読ませたいと思う冊子です。
下記(有)大島建材店(社長が発行者)さんのホームページに内容がありますのでご覧下さい。
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以前に一度書きましたが,パール・バックが日本にいた時に遭遇した「つなみ」が詩になり,それが素敵なアニメ動画になってYoutubeにあります。その死生観は上記冊子に共通するのではと感じています。
「人は死に直面することで たくましくなるんじゃ。」,「だからわしらは 死を恐れんのじゃ」,・・・。
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 今回は農地法のことを書きます。
 先月から,私が関係している農地のことで,農地法第3条「農地の所有権移転許可」申請をやっていますが,20年程前に自分のことで同様の手続きをやった時と全く同じ問題がそのままになっていました。
 2年程前だったと思いますが,立科町に田舎暮らし移住をされた方が,約300坪の畑を買ったが登記できなくて困っているということを「蓼科便り」に書きました。その事実が発生したのは7~8年前だと思います。
今夜,その方に「その後どうなりましたか?」と確認したところ,役所から「1500坪(5反部)の土地を1年間借りれば登記できますよ,と言われている」とのことでした。

この言葉が何を意味するかお判りでしょうか?「5反部(1500坪=5000m2)買うか借りるかしなければ,非農家は農地を使うことはできない」という農地法の条件をクリアするためのごまかしを指導しているのです。
このようなゴマカシを役所自身が指南している根拠になっている農地法とはいったい何のためにあるのでしょうか?5反部という数字が遵守されなければならないものであるとすれば,このようなゴマカシを指南できない筈です。
ですから裏返せば,役所自身が現在の農地法が現状にそぐわないものであることを,認めていることに他ならないと思うのですが如何でしょうか。
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 今申請しているのは首都圏の方で,一昨年その農地の一部に自宅を造り移住するとして分筆し,農業委員会の許可を受けて宅地に転用し,買取り,登記も完了しています。
今回は,その周りにある現在仮登記(決済も済んで)になっている農地を所有,登記しようとしているのです。そのことは宅地転用を申請した書類にも全て書かれています。
なのに,です。一通り書類審査も聞き取り調査も終った数日前,「再調査することになった」と連絡があったのです。担当者に理由を尋ねると,「本当に農業をやる気があるか疑問だから」とのことでした。
「ちょっと待ってよ。それを言うなら,最初の宅地転用の時に言ってよ」ですよね。

農政が一番恐れるのは,農業をすると言って買っておいて,後で農地転用して高く売り飛ばすことです。しかし,その時も転用許可を審議するのは上記農業委員会です。仮に騙したとしたら,それを理由に却下できる筈です。そんな危険なことを敢えてやる人間がいるのでしょうか。
 しかも,その土地は元々長年放置された荒廃農地なのです。何をか言わんやではないでしょうか。最終的には,その方は本気ですし,委員会の方にも拒否する正当な理由もないと思うので許可を降ろすと思いますが,もしそうなるとしたら,いったい何のための審査なのでしょう。

増え続ける荒廃農地を横目で見ながら,上記のような審査を「農地を守るため」と称していますが,私には農地を守っているとは思えません。許可しなければ従来の荒廃のままとなるからです。
第一,農地が農地のままで売買されていくのであれば,買い手がどんな個人であろうと法人だろうと,無条件で売買させれば良いと思うのですが,わたしの考えはおかしいでしょうか。農地としての諸条件に違反したら没収してもいいと思うのです。
お店や工場には,土地利用規制はありますが売買には何の制限もありません。
有り余っている荒廃農地を,あうでもない,こうでもないと言っていじくり廻して得をしている人はどこにいるのでしょうか?

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 別件ですが,一昨年メルマガに載せた内容ですが,当時私は下記の新聞記事を真に受けていました。<>内です。
<「産経新聞21/2/27,石破茂農水相の「ポスト麻生」という記事の中。」
「・・前略。むしろ怖いのは,主に農業に従事している基幹的農業従事者の6割が65才以上のことだ。あと10年で75才以上と,極端な高齢化になる。平成2年から15年間の農業総所得も6兆1千億円から3兆4千億円に半減した。農地面積も減り,転用の歯止めがかからない。耕作放棄地は39万ヘクタールだ。産業として持続可能性があるといえるだろうか。後略・・」>

(私)ところが,平成2211月のことでした。「日本は世界第5位の農業大国」(講談社新書)という本にであい私の農業に対する認識は全く変わりました。上記産經新聞の記事は事実だとは思いますが,日本農業の負の側面だけを表している内容だと判ったのです。良いところもたくさんあったのです。
 判り易く説明します。日本中どこでも問題になっている旧商店街を想像してください。旧商店街はどこも衰退しています。しかし,日本の商業(小売業)は衰退しているでしょうか?当然平気変動も,激しい競争もありますが大きな衰退はありません。
そこで考えて下さい。全てが下がって行く旧商店街のデータだけ見せられて日本の商業を語ったらどうなるでしょうか?全く夢も希望もなくなります。上記産経記事はそういう書き方なのです。

田舎の財産と言えば農地しかありません。その農地がこのあり様で,どうやれば地方が良く成れるのか大きな疑問です。
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またしても長くなってしまいました。
外からちょっと寂しげな虫の鳴き声が聞こえています。
去り行く夏への惜別のようです。 

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<わたしのサイト>・リンクを貼って頂けませんか?
田舎暮らし情報館(蓼科より): http://tateshinadayori2.blogspot.com/
田舎暮らし動画: http://jp.youtube.com/user/takasukey
186号以前のアーカイブス: http://archive.mag2.com/0000200505/index.html

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