2013年8月5日月曜日

蓼科だより・303号〜田舎暮らし情報

★ーーーーーーーーーーーーーーーー2013年8月3日(土)★
★テーマ:モグラの穴,立科えんでこ,判りやすい相対性理論
     バンクーバーの”まちづくり”
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 先週,田んぼの最後の田の草取りを2時間ばかりやりました。目的は,ところどころですが,我が物顔にY字型の葉っぱを高々と伸ばしているオモダカを取るためです。
 全面を歩く中で,数カ所,分げつ数を数えました。ありがたいことに多いところでは25本ほどありました。まだ10本以下の部分もありますが,平均で20本にはなったかと推測できるようになりました。

 どうなることかと心配していたので本当に嬉しいです。しかし,今でも,以前ほどではありませんが,歩く度にガスは湧いています。この現実を見ると,あのガス抜きは必要だったのかどうか疑問が残りました。
 「リンゴが教えてくれたこと」(木村秋則著)を読んで,農業の常識に間違いが多いことを知ってしまったので余計懐疑的になってしまいました。ですが,楽しみが増えたとも言えます。

 次は分げつの抑制です。多すぎるのも良くないからです。4日ほど前からより深水管理にしました。そうしたら,水深18センチ位のところで,畦から水がジャンジャン漏れている箇所を発見し,スコップで掘り調べたら,モグラの穴でした。補修し,現在は20センチを越しています。
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 今日は,我が町の夏祭り第24回「立科えんでこ」でした。毎年,8月の第一土曜日と決まっています。「立科えんでこ」は,亡き父が建設業の社長を務める傍ら商工会長を引き受けていた頃,父と同志が運動して立ち上げた祭でしたので,不詳な息子である私にとっても意義深い年中行事の一つです。
 「えんでこ」という言葉はこの地方の方言で,「歩いておいで」という意味です。

 今年は廻り番で地元町区の部落長を仰せつかっている関係で,踊りの責任者が割り当てられました。祭は,子供みこし,「よさこい立科」と「たてしな音頭」の踊り,そして大人神輿が主要行事です。傍らで,地元中学・高校のブラスバンド演奏や御泉水太鼓(祭と一緒につくられた)が披露されます。

 一つの特徴は,わが町区が神輿をひとつ提供して地元蓼科高校の生徒達に担がせていることです。1年生から3年生までの男女混成のグループですが,礼儀正しく神事から神輿の煽りまでキチンとこなしていました。見せ場では,校長先生を神輿の上に載せて煽り,喝采を受けていました。

 若干の雨予報にもかかわらず,幸い降られずに,例年より盛り上がった感じでした。町区のおどり連も区長の気合いもあって昨年より5割増ほどの踊り手が集まりました。もちろん,私も踊りました。ウマイものですよ!(笑)

 ひとつ大きな問題を見つけてしまいました。地元に神社あるにもかかわらず,神輿に「ご神体」が載っていなかったのです。何のための神輿なのか祭なのか考えてしまいました。いかにも戦後日本的な曖昧な日本を象徴する現実だなと思いました。
 ただの箱を担いでいるのです。複雑な背景があるようです。この問題は機会を改めます。

ーーーーー判りやすい相対性理論?

 お恥ずかしいながら,本当の相対性理論は判りません。ただ,たぶんこういうことだろうという概念的ことは判っているつもりです。

 少し前の号に「心の時計がゆっくりになると,現実の時間が短くなる」ということを書きましたが,数日して「それって相対性理論じゃない」って思ったのです。笑わないでください。(笑)

 ちょうどそんなことを考えていた時,カナダ・バンクーバーで建築デザインの仕事をしていたK様(数年前にリタイアー)から同じ趣旨の小話を頂きました。すてきな小話なので披露させて頂きます。
(ただ,この小話の転載はご遠慮下さい)

ーー
 『ミコちゃんと鈴』

「お父さん、この鈴なあに」
ミコちゃんは、お父さんの釣りの道具箱の中から、鈴を見つけ出したのでした。
「ああ、それか、ハハハ」
「なにがおかしいの」
「いや、思い出したんだよ」
「なにを」
「お父さんが、はじめて川釣に行ったときの話さね。その鈴を腰にぶらさげて、シャンシャン鳴らしながら、釣り場を求めて歩いていたんだ。
その鈴は熊避けなんだよ」

お父さんは、釣具店のオヤジさんのアドバイスに従ってその鈴を買ったのでした。
ですが、歩いているうちに、次第にその鈴が邪魔に思えてきたのでした。

「あのオヤジのいうこと聞いて、こんな大きな鈴を買ってしまったけど、歩くたびにうるさい音だよな」と、後悔しはじめたのです。

そのとき、ジャランジャランと、もっと大きな音がしだし、やがて前方の草むらを掻き分け、釣竿を持った一人の男が現われました。

その男、「ハイ!」と声をかけ、「熊が出るから気をつけな」と云いつつ、ジャランジャランと去っていきました。

その腰にさげた鈴の大きかったこと。

お父さんは思わず、自分の腰の鈴と見比べてしまったのです。

すると、つい先程まで、大きくて邪魔だと思っていたその鈴が、急に小さく頼りなく見えだしました。歩きだすと可愛い音がシャンシャン。

「こんな音で大丈夫かな。熊が遠くからでも聞こえるかな。耳の悪い熊だったらどうしょう」と、お父さんは心配しきり。

しかし、釣りに格好な場所を見つけたとたん、鈴のことは忘れ、しばらくは釣に熱中してしまいました。

ところが、ふと気付くと、鈴が無い!

どこに落としたものかと、お父さんは慌てて探しはじめました。

「ああ、今にも熊がでてくるんじゃないか。」と、焦る気持ちで必死で探し、やっとのことで、岩の間に落ちていた鈴を見つけました。

「ああ、あった!あった!」

そのときの鈴は、お父さんには、とっても大きく見え、振ってみると頼もしく大きな音でジャランジャランとなったそうです。

「フウン、面白いね。同じ一つの鈴が、比較したり、気持ちだけで、大きくも小さくもなるんだね」

遠くに目を移しながら、ミコちゃんは、
「幸せもそんなものかも知れないな」と思っていたのでした。

ーー

(私)その時々の自分の心の有りようが見る物の大きさを変えてしまうのですね。日々の対人関係も社会観も同じなんでしょうね。自分の心の持ちようで,相手が小さく見えたり大きく見えたりする。

 中村天風さんのだと思いますが,「心一つの置きどころ」という言葉があります。本当にそうだなと思います。誰もが自分の物差しでしか世間を見ることができません。その物差しが小さければ世間は大きくなり,逆に物差しが大きければ世間は小さくなることになります。

 これって,相対性理論と考えても宜しいのでしょうか?

ーーーーーバンクーバーの”まちづくり”

 同じ方ですが,下記の情報を下さいました。日本も注意しなさいという警鐘だと思いました。

< 私は、バンクーバー市の隣のバーナビー市に住んでいるのですが、リタイアしてからは、バンクーバーに行く事は、めったにありません。それに、あまり行きたくもなくなっております。バーナビー市の方が、まだ、緑がずっと豊かなので、穏やかな感じがしますね。

 かって、シンガポール建国の父、リカンユーが、バンクーバーに立ち寄ったとき、その美しさに魅せられて、バンクーバーを理想として造ったのが、シンガポールだったそうですが、そのバンクーバーも、どんどん変化してきております。
 特に、バンクーバー空港のあるリッチモンド市はひどいですね。原因の大半は、やはり、中国でしょうね。

 中国は経済成長が著しいというものの、内部は酷い状態で、このままでは存続出来ないことを一番よく分っているのは、独裁し、富と権力を握っている共産党の幹部党員自身ですので、すでに、彼らは、中国破綻に備えて、かなり以前から、私財を外国に持ち出しつつあります。

 バンクーバー空港でも、不法大金を所持した中国人が、多数捕まっているのが現状ですが、彼らの投資マネーにより、バンクーバーの不動産が買いあさられ、そのため、値上がりし、普通のカナダ人が、もはや、買い難くなってきているのは、まことに心苦しいことです。
 最近のこちらの新築建築も、大半は、それら中国の投資マネーが絡んでおりますので、私も、まあ、はやくデザインの仕事を切り上げて良かったと思っております。 >

(私)軍事力と経済力だけで環太平洋を二分しようとオバマ大統領に提案する中国は恐ろしいと感じます。しかしそれは,鈴の話しに照らすと,自分の物差しが小さいからですよね。
 ですが,(暴)力を正しいとする物差しに対抗できる物差しは,いったいどんな物差しになるのでしょうか。私には判りません。どなたかご教授をお願い申し上げます。

ーーーーーフッター

新しい国づくりの考え方「公と私」
http://shinshumachidukuri.blogspot.jp/2012/01/blog-post_28.html

「田舎暮らしコミュニティ」のすすめ!
http://shinshumachidukuri.blogspot.com/2011/10/blog-post_9187.html

農楽のすすめ!
http://tateshinadayori2.blogspot.jp/2011/08/blog-post_26.html

”田舎暮らし”動画がYoutubeに300本以上
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