2013年8月18日日曜日

蓼科だより・305号〜田舎暮らし情報

★ーーーーーーーーーーーーーーーー2013年8月17日(土)★
★テーマ:新盆,神道の葬儀,古希,対抗できる物差し,
     就社と就職,環境危機の本当の問題
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 慌ただしいお盆でした。妻の母の新盆がその実家であり,その法事の最中に,隣町に住む大変お世話になった従兄弟が亡くなってしまい,昨日その葬儀がありました。

 妻の実家は旧家ですが,義父は妻が生まれる前に戦病死しておらず義母一人で守っていましたが,数年前にたった一人の兄が亡くなり跡取りがいなくなってしまいました。
 義母の死後は手入れが行き届いていなかったので新盆準備が大変でした。しかし,何とか体裁を整え,光徳寺のご住職と見舞客を迎えることができました。

 終ってみて妻と思うことは,今後この家をどうしょうか,でした。いろんなことを考えていますが,何れにしてもこの数年で決めなければなりません。
 妻の実家は中山道芦田宿の中にありますが,ご他聞にもれず芦田宿も且つての賑わいは消え失せて,住人のいない家がぽつぽつとあり,一人暮らしのお年寄りの家も多く,10年後を想像すると恐ろしい気がします。

 以前に「撤退の農村計画」というSNSを紹介したことがありましたが,引き算を足し算に変える”まちづくり”だと思います。マイナスに思えることも前向きに取組むことによってプラスに転じようという考え方です。今こそ,これに取組むべきです。下記URLをご覧下さい。


 私は,今「田舎暮らしコミュニティ」づくりを企画中です。
 
 従兄弟は享年82歳でしたが,昨年末まで働いていました。終戦後,岐阜からこの地へ来て,建具屋に弟子入りし,やがて独立し家と工場を建て,働きづくめに働いてきた勤勉そのものの人でした。
 病気を知らない人でした。体調がおかしいと言い出して4ヶ月であの世に行ってしまいました。まさにピンコロの最期でした。

 最終的に不治の癌だと判った時に,故人は「もう充分生きた」として入院も延命治療も一切拒否し,自宅で自然死の道を選びました。だんだん食べられなくなり,ジュースも飲めなくなりましたが,全家族に見守られて,苦しむこともなく感謝の言葉を口にして静かに息を引きとったそうです。
 私はふと思いました。これが悟りでなくて何でしょう。
 これって「即身成仏」じゃないか,と。
 これ以上の死に方はないと思います。
 私もこうありたいと思っています。

 神道の葬儀でした。故人は3人の子供に6人の孫がいますが,中学生の男子が出棺に先立ち三味線で別れの曲を奏でていました。お金は残せなかったようですが,最高の財産・家族を残したと思いました。
 
 神道の葬儀はとても質素で判りやすくて,かつリーズナブルなお値段で良いと思いました。
 我家は曹洞宗ですが,仏教は改革すべきといつもご住職に申し上げています。

 下記Wikipediaに「即身成仏」があります。いろんな解釈があるようです。難しいことは判りませんが,自己流の判断では,従兄弟の死に様こそ即身成仏だと思っています。神道の場合は神になるのですが・・。

ーー
 話題を変えます。12日にカンボジアからこの春帰国した次男一家が帰郷し,16日朝名古屋に帰っていきました。半年に一回の再会だと孫の成長にいつも驚きます。ぐんぐん伸びる,という実感です。
 毎年のことですが,次男の長男が私と同じ誕生日なので,間違いなく誕生祝いをやってもらえますが,主役は孫です。(笑)

 私はついに古希になってしまいました。子供達から地酒の最高級酒と好きなものを買うようにと金一封をもらいました。お酒とお金,何時もらっても嬉しいですね!
 大勢のみなさんからfacebook等でお祝いを頂戴しました。そして,新たな気持ちで頑張れ!と。ありがとうございました。

 次男一家が帰る時は大変です。普通乗用車に親子4人ですが,トランク内はもちろん,足の踏み場もないほど車の中はお土産で一杯です。お米を初めとして,畑にあったものをありったけ詰込みます。完熟してないトマトまで採ってしまうので,翌日私たちの食べる分がありません!

 病虫害と狸から守り抜いたトウモロコシもたくさん持っていきました。
 ちょっと自慢させてもらいます。トウモロコシは農薬無しには作れないと言われていますが,宮下さんから教わった「スギナの煎じ液+竹酢+水」の点滴によって,無害で作ることができました。

 処方については状況によるということなので,当初は薄めにやりましたが効果が悪かったので,現在はスギナは20倍,竹酢100倍でやっていますが,今のところ病虫害は受けておらず,過去最高のできとなりました。1週間に一度は噴霧器で点滴します。薬草を使う場合は点滴というのだそうです。
 参考までに:竹酢100倍液はpHは7,つまり中性です。
 狸・ハクビシン対策は前回書きましたラジオ・電灯のコンビネーションです。

ーーーーー(暴)力を正しいとする物差しに対抗できる物差し

 メルマガ303号について,安中さんがコメントを下さいました。<>内です。

< 川上村の藤原忠彦村長のTPP論は、一考に値する考え方だと思います。
どんな場面でも生き残る工夫・努力が大事なのではと思います。

 「(暴)力を正しいとする物差しに対抗できる物差し」を興味深く拝読しました。
 私の考えは、以下の通りです。
それは、柳生流や一刀流といった優れた剣法の奥義です。
柳生流の奥義「真剣白刃取り」や一刀流の奥義「切り落とし」は、攻めの剣ではなく、守撃の剣です。
相手が斬りかかってこない限り、使えない技です。
しかし、相手が斬りかかってきたならば、必殺の剣なのです。
現代でいうと、「専守防衛」の剣といえるでしょうか。
イージス艦のイメージも少し重なるかもしれません。

これが私のモットーでもあります。
「こちらから攻撃を仕掛けることはない。
しかし、攻撃されたならば、相手の攻撃力を逆手に返す・・」です。

「専守防衛」のことを述べます。
これが可能なのは、攻撃側より優れた防衛能力を有する場合だけです。だから、敵のミサイル基地を発射寸前に攻撃することは「防衛」の範疇に入るとされています。(実際には困難ですが)

 日本の対潜哨戒能力が世界一と言われたりしていますが、これも「専守防衛」のたまものですね。ミサイル防衛網も「専守防衛」と言えるでしょうが、攻撃能力を上回る防衛能力は、セットを変えれば卓越した攻撃力になります。
 その意味から、「専守防衛」には軍事的意味合いだけでは不足で、「外交」や「政治」の力が合わせて必要です。 >

(私)守撃の剣は知りませんでした。考えてみれば,自主自立で防衛できるというのは,国が心身共に健康でなければできませんよね。弱みをみせたらつけ込まれますものね。
 攻撃と防衛と,どうもよく判りません。料理の包丁と人を殺す包丁は同じです。心一つの置きどころではないのでしょうか。

 実は,安中さんは「縮み志向の日本人」(イー・オリョン著)の解釈について小林様の解釈には異論があると仰っています。しかし,私自身まだその本を読んでいませんので,これについては読み終えてからにさせて頂きます。いろんな味方,解釈の仕方があって良いと思っています。

ーーーーー就社と就職

 我々日本人の会社と就職というものに対する考え方について,尾中泰さんがメルマガ「人生50年?」5/19の中で衝撃的な提言をしています。わたしはこの通りだと思います。日本が長い低迷から抜け出せないのはこのためではないでしょうか。

< 先週クライアントの新入社員歓迎会を思い出しました。
 挨拶のひとつに ー 大学卒業時から自分はサラリーマンにはならない。 ビジネスマンになると言い聞かせていました ー と話しました。 サラリーマンという言葉には、月末になれば給料が貰えるニュアンスを感じていました。
それが嫌いでした。
 一流大学であれば何学部でも良い、一流企業であればよいという寄らば大樹の陰と同じスタンスがサラリーマンという言葉に同じニュアンスを感じてしまいます。
 やりたい「職」に就くのでなく、安定性を求め「社」に就く。
 職に就くから就職です。 不満から逃げ出すのは「転職」ではなく、実は「転社」でしょう。 起業となるともっと厳しくなります。 会社は登記する受皿です。 起こすのは会社ではなく、事業(仕事=職)です。
 就職であって就社であってはならない。
 転職であって転社であってはならない。
・・後略。 >

 
(私)この考え方は正しいと思います。仕事とは何か,労働とは何か,会社とは何かを考える時の基本となる考え方だと思います。
 日本は現在変りつつあるのだと感じていますが,組織を絶対視する社会主義的価値観から個の確立によるもっと自由な創造的価値観への転換ということでしょうか。ご感想をお聞かせください。

ーーーーー環境危機の本当の問題

 このスピーチはすばらしいです。考えさせられます。

<リオ会議でもっとも衝撃的なスピーチ:ムヒカ大統領のスピーチ (日本語版)
なんということでしょう。リオ会議(Rio+20)は環境の未来を全世界で決めて行く会議で、日本メディアも新聞やテレビで大きく取り上げてきたのに、もっとも衝撃的で環境危機の本当の問題を唯一示し、考えさせられるウルグアイ大統領の本音スピーチを誰も日本語に訳していません!

http://hana.bi/2012/07/mujica-speech-nihongo/ >

ーーーーーフッター

「穏やかな道」
http://shinshumachidukuri.blogspot.jp/2013/08/blog-post.html

「田舎暮らしコミュニティ」のすすめ!
http://shinshumachidukuri.blogspot.com/2011/10/blog-post_9187.html

農楽のすすめ!
http://tateshinadayori2.blogspot.jp/2011/08/blog-post_26.html

”田舎暮らし”動画がYoutubeに300本以上
http://jp.youtube.com/user/takasukey

メルマガ「蓼科便り」のアーカイブス
http://tateshinadayori2.blogspot.com/

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