2013年12月23日月曜日

蓼科だより・323号〜田舎暮らし情報

★ーーーーーーーーーーーーーーーー2013年12月21日(土)★
★テーマ:産直サミット,ゲルマニウム,永遠のゼロ,

     長岡式講習会,和食,そばシンポジウム,
     廃校の憂き目,憎しみと戦争,高校生の意識
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 18日夜に10センチばかり降った雪が翌日雨となり融けて,金曜日には霰が舞い,土曜には又雨となりました。毎年のことですがこの季節は激しく天候が変化します。
 現在外気温4℃,曇です。

 今日は,不耕起栽培仲間のMさんと,2月27日~28日に参加を決めた「産直サミットin上田」への方針を打ち合せするために,立科町営温泉「権現の湯」で昼食と入浴を兼ねて落合いました。
 不耕起栽培(主として無農薬)と玄米食についてPRすること,玄米食の試食をして頂くこと,玄米食炊きの実演をお見せすることを基本方針とすることを決めました。

 Mさんと二人で話すとだいたい玄米食の科学的根拠の話しになります。今回は私が持参した「ゲルマニウムと私」(浅井一彦著:玄同社)がテーマになりました。Mさんは科学的知識が豊富なのでとても勉強になります。
 浅井一彦博士(明治41年~昭和57年)の本では,ゲルマニウムの効用がバラ色に書かれていますが,Wikipediaで読むと異論・反論もあり未解決な問題を抱えていることが判りました。

 ゲルマニウムは抗がん性のある健康食品としても販売されている動植物に必須の物質のようですが,疑問も残っているようなので研究課題です。
 ですが,この本は感銘を受ける記述に満ちています。第二次世界大戦末期を家族と共にドイツにいた博士の必死の帰国劇があり,帰国後高い理想と情熱によって日本の復興に寄与したことも書かれています。

ーー永遠のゼロ
 今日,記憶を辿れないほど久しぶりに妻と封切り映画「永遠のゼロ」を見にいきました。本を今春読んだばかりだったので,かなり泣かされるだろうと思って劇場に座りましたが,途中から最後まで涙が止まりませんでした。シニア料金は助かります!

 「自爆テロと特攻は違う!」と,友人達の無理解に声を荒立てる佐伯健太郎が姉と共に,祖父が何故特攻で死んだのかという疑問を解明していくストーリー。
 戦争とは,闘うとは,死とは,祖国とは,家族とは,愛とは,憎しみとは,恩返しとは?
 無謀で非常な戦闘により海に散っていった特攻隊員の生き(死に)様を通して,国,家族,愛という生存の原点を考えさせる映画でした。
 子供達には是非見せたい映画です。

ーーーーー長岡式酵素玄米の講習会日程

 表記の説明・実演講習会が1/13日~1/27日にかけて,県内14ヶ所で開催されます。受講料は会場費として500円ほどです。時間はまちまちです。講師は本部の新井郭之先生で,ボランティアで全国を行脚しておいでです。

 ここでは,私の近くの開催だけ掲載致します。ご希望の方は直接お電話ください。他地区の情報を知りたい方は下記長岡式酵素健康の会本部までお問い合せください。

1/18日 午前9:30~ 上田市真田町長4437-1
    早津よし子様宅 0268-72-3657

1/18日 午後1:30~
    小諸市天地4743-27様宅 0267-22-5071

長岡式酵素健康の会本部 049-245-0050
http://www.n-kousogenmai.co.jp/

 講習を受けたからといって強要されるものは何もありません。
 どなたでも安心してご参加ください。
 
ーーーーー「和食 千年の味のミステリー」

 NHKスペシャルで15日夜放映した表記はスゴイと思いました。
 和食が無形文化遺産になりましたが,麹(糀)菌はカビの仲間ですが,日本にしかなく,我々の先祖が造りだしたのだそうです。他のカビは核が一つなのに,麹菌の細胞の中には複数の核があるのだそうです。

 麹菌は,味噌,醤油,日本酒等を造りだしますが,こく,旨味,風味,甘み,酸味等を醸し出し,これが日本食がユネスコの無形文化遺産になれた大きな要因だとか。
下記NHKオンデマンドURLで見ることができます。
http://www.nhk-ondemand.jp/share/search/#/千年の味のミステリー//1/0/0/0-1-2-3/1-2/0/0//0/

ーーーーー国際そばシンポジウムがスロベニアで!

 私が現役時代にお店を造らせて頂いた佐久市のそば屋「磊庵(らいあん)はぎわら」さんのブログ(下段URL)に「第12回国際そばシンポジウムin スロベニア」のことが載っていました。下に引用しました。
 写真もたくさんあり,楽しいです。イモトのような眉毛をしたおじさんが磊庵のご主人です。
 スロベニアは,人口たった205万人の四国ほどの大きさの国ですが,日本人の倍のソバを食すとか!
 そばの原産地は中国らしく,そばは世界で食されているようです。

< 8月21日から25日にヨーロッパにありますスロベニアにて12回世界そばシンポジウムが開催されました。らいあんでは庵主の萩原正人が参加して来ました。世界15カ国約300人の参加者がありました。研究者のプレゼンテーションは全て英語で行われ内容を十二分に理解は出来ませんでしたが、開催国のクレフト会長初めスタッフの皆さんが大変親切に接して下さり居心地の良いシンポジュウムでした。>

「磊庵(らいあん)はぎわら」のブログ
http://raianhagiwara.blog.fc2.com/blog-entry-27.html

(私)磊庵さんのそば切りは何種類もあり,そこにそば粉を使った創作料理が加わり,とてもすばらしい高級なそばコースを味あわせてくれます。ご案内は下記URLをどうぞ。
http://r.gnavi.co.jp/s1u8zj2s0000/

ーーーーー「なんぞ廃校にして地方教育の退歩を座視するに忍びんや」

 地元蓼科高校の校長が出している「校長室の窓」というA3折りたたみのコピーが一年に数回回覧板で廻ってきます。その中にハッとするような記事がありました。ここ数年,蓼科高校は県立高校の統廃合問題に直面しています,それに絡んだ内容でした。

 明治33年に学校組合率によりできた高校ですが,明治44年に郡営に移管されました。その後県営移管が行われた際この高校が取り残されたのだそうです。
 学校の存続が危ぶまれる中で,立科町の当時の先達は再び学校組合を組織して,自らの負担で学校を存続させる道を選びやり遂げたという史実です。

 その檄文の中に,「なんぞ廃校にして地方教育の退歩を座視するに忍びんや」とあり,立科町の先達の情熱と気概と誇りに強く心を打たれます。
 こうして蓼科高校は存続され,やがて県営となり現在に至っていますが,再度統廃合の危機に晒されているのです。

 今私達はことあるごとに地元行政や政府に陳情し,救済と補助金を要求します。何もかもおんぶに抱っこが当たり前になっていますが,上記の文章を読み現状を鑑みると,何だか気恥ずかしくなるのは私だけでしょうか。

ーーーーー憎しみと戦争が文化・文明を生む?

 この便り320号で掲載しました「スモール・イズ・ビューティフル」とエレサレムの宗教について,安中さんと意見交換がありました。ご了解を頂き掲載致します。ありがとうございました。

(安中) エルサレムを聖地とするつの宗教は、根は同じ宗教です。だから聖地が一緒なのですね。つまり、お互い身内ゆえ、憎しみが募ってしまうのではないでしょうか。

 日本と中国、韓国も、同様のところがあります。お互いに、自分が格上と思うがゆえの葛藤です。戦争に負けたことで、日本人における格上意識は薄くなっていますが、消えたわけではありません。まして、中韓両国民の意識からすれば、一番格下の日本が一番威張っているとの認識です。
 また、両国の教育がそれを煽っています。「100年はダメかもしれない」と思っています。

 『スモール・イズ・ビューティフル』の書評には素直には賛同できません。人間の欲望が、ここまで文明を発展させ、文化を創ってきました。「世の中の本質について学び」には賛同しますが、「満足することを知る」は無理です。飽くなき前進が私のモットーですから(笑)。
 「善を求める」に至っては、「悪を知らぬ善は滅びる」と思っていますから、到底ムリです。

(安江) 骨肉の争いは激しいですね。しかし,キリスト教社会が生み出した文化・文明は,哲学・科学を土台にして,音楽,絵画,建築,まちづくり等,本当にすばらしいものがあります。
 激しい憎しみと戦争がこれらの文化・文明を生み出したのでしょうか。アフリカの原住民達のように,もしかしたら,平和だと文化・文明は発達しないのかもしれませんね。

 「満足することを知る」というのは,経済的充足だけが幸福の指標ではないという事実を学ぶことではないでしょうか。経済的充足が大きいことは決して悪いことではないと思います。ただ,何のための充足かによって意味が違ってくるように思います。
 難しいです。何れにしても,私にとってこれは研究課題です。

(安中) 安江さんの仰る通り、憎しみと戦争が文化・文明の源泉かもしれません。それに愛と正義が混ざると言っても、愛は憎しみに、正義は戦争へと転化します。同じものと言えます。現代でも、そんな事例に事欠きません。北朝鮮の政変だって、その裏返しですから。

 私個人も、若い頃から、この感情を原動力として成長してきたといえます。その果てに「悪を知り尽くした善」が最強であるとの考えに至っています。
 孫子を興した孫武も、春秋戦国時代という憎しみと戦争の渦の中で、「戦わずして勝つ」という不戦の勝利の教えに到達したと教わりました。
 この教えは、単純な平和主義ではありません。むしろ、そんな浅い考えを排したものです。

 しかし、難しいですね。その領域に到達しようともがいていますが、やすやすとは行けません。ただ、今の道を「二河白道」(にがびゃくどう/下記URL参照)の道と思い、ひたすら歩き続けていきます。
http://ja.wikipedia.org/wiki/二河白道

(安江)「悪を知りつくした善」は悪がないと成立たないところがミソですね。平和のありがたさも戦争がないと判らないのと同じですね。

ーーーーー主要国の高校生の意識調査

 321号で掲載しました「日本は,『自分はダメ人間」世界一!』」についての追加情報です。下段に添付したURLの中に,調査方法やサンプル数,そして調査結果の要約がありました。
 日本の子供たちの現状がよく見えてきます。かなり嘆かわしい結果ですが,自分の子どもや孫達を見ると責任を感じます。下にごく一部分を抜粋しました。

< 調査結果の要約 生活意識 1. 関心事
●日本は「大衆文化」「クラブ活動」「流行」への関心が高いが、「家族」、「勉強や成績」、 そして「友人関係」は、4カ国中最も低かった。

 また、米国は「進路」「家族」「勉強 や成績」「友人関係」、中国は「コンピューターやインターネット」「国」「地域」、韓国 は「容姿・ダイエット」への関心がそれぞれ他の国と比べて相対的に高い。
2005 年調査と比較してみると、日本の高校生はほぼすべての項目で関心の度合いが 低下している。韓国も同じ傾向である。
 米国は日本の高校生とは対照的に、ほとんど すべての項目で関心の度合いが高まっている。特に、「勉強と成績」「お金」「携帯電話 やメール」でその伸びが著しい。中国の高校生の関心が高くなったのは、「大衆文化」 「携帯電話やメール」「流行」である。

http://www1.odn.ne.jp/youth-study/reserch/2012/gaiyo.pdf
 >

(私)この他にも,「大事にしていること」,「自己評価」等,3節15項目にわたり結果を分析してあります。子育てしている親達と教育関係者には是非読んで頂きたいと思いますが,悩んで,ノイローゼにならないようにしましょう!

 全体を通して感じたことは,たくさんの問題を抱えながらもアメリカの民主主義は相対的に健全であるように思えます。家族と友人関係,自分や国に対する考え方,勉学や将来への意欲等が上位にあるからです。やはり,一国家の未来は若者にかかっていると思うからです。

フッターーーーーーーーー

無農薬玄(白)米の販売
http://daylanbo.blogspot.jp/2013/11/blog-post.html

籾殻燻炭の販売
http://daylanbo.blogspot.jp/2012/02/blog-post.html

農楽のすすめ!
http://tateshinadayori2.blogspot.jp/2011/08/blog-post_26.html

”田舎暮らし”動画がYoutubeに300本以上
http://jp.youtube.com/user/takasukey

メルマガ「蓼科便り」のアーカイブス
http://tateshinadayori2.blogspot.com/
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