2014年8月3日日曜日

蓼科だより・355号〜田舎暮らし情報

★ーーーーーーーーーーーーーーーー2014年8月2日(土)★
★テーマ:トノサマガエル、鹿避け、玄米と食育、

     自然治癒力、第三の矢、電力コスト
★ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー★


 昨年までお借りしていた田んぼに、トノサマガエルを捕獲しようと思い行ってみましたが、やはりいませんでした。
 そこに見えたのは、稲と水と土だけ、実に透明でスッキリしていました。周りの田んぼも皆同じです。草はもちろん、動く生きものも何もいません。私には冷たく寂しい風景に見えました。

 でもこれが世間では常識の世界であり、私の田んぼのように、草が目立つなんていうのは非常識の誹りを受けるのです。
 ですが私は密かに、こうしている自分を誇りに思っています。昨年はほんの数時間草取をしただけで、全くの無農薬で有機肥料だけで、籾でですが1反歩当り10俵の収穫を得ました。この辺りのほぼ標準だと思います。
 今年の田の草取りは、新規の田んぼの諸事情に起因した特殊な状況です。

 不耕起移植栽培に挑戦を始めて今年で5年目になり、試行錯誤しながらですが、この栽培理論の正しさを確信しています。
ーー
 今春の豪雪で潰されたビニールハウスから解体したパイプを利用して、鹿が来ると忠告を受けている田んぼに鹿避けネットを設置しています。
 友人が鉄工所をやっているので、工場の設備を使わせてもらいとても重宝しました。切断し、曲がりを直し、ちょっとした加工をしたりです。やはり、それなりの設備がないとできません。

 建設業の経験は農業には役立つと誰かが言っていましたが、それを実感しています。過去のつき合いと自分の経験が全て役に立つので、廃品を利用すれば出費はほとんどゼロでできます。しかし、時間だけはダメです。今年は新規の田んぼと畑のために、耕作以外の時間をかなり使いました。
ーー
 私の3枚の田んぼの稲はどれも好調に生育しています。何れも数年休耕してあった田んぼなので、全くの無肥料ですが、稲の青さは周りより濃いくらいです。
 6年前に初めて、やはり数年休耕してあった田んぼで稲作りを始めた時、指導員から「肥料分は十分溜まっているから、肥料をくれてはダメですよ」と言われましたが、その年はできがすばらしく標準以上に採れたのを思い出しています。自然(草と虫達と雨)が蓄積する地力の凄さに驚きです。

 そこで、最近考えています。田んぼの面積を充分確保して、1回作ったら、3年休耕する。これを繰り返していけば無肥料で米を作り続けられることになります。そして無農薬なら、大幅なコスト削減になります。但し、維持管理費とのバランスを計算しなければなりませんが・・。

ーーーーー玄米、一分づき、食育

 当立科町に一台しかない一分づきができるコイン精米所の中に、「一分づきと標準白米との比較」が掲示されていました。改めてなるほどと思いました。下記データです。

・ビタミンB1 約4倍 神経機能を正常に保つ働き
・ビタミンB2 約2倍 成長促進、代謝を活性化する働き
・カルシウム  約2.5倍 骨をつくり精神を安定させる働き
・食物繊維   約5倍 体内の有害物質を排出する働き

 しかし、玄米食は養分があっても、食べづらかったり吸収できないと言われ敬遠されてきました。それを解決したのが、発芽玄米とか長岡式酵素玄米だと思います。

 私は、長岡式酵素玄米(下記URL)方式で一分づき玄米をいただいております。正直なところ科学的に不明な部分がありますが、現実にとても美味しいので良しとしています。
http://www.n-kousogenmai.co.jp/index.html

 何故一分づきなのかですが、一般に玄米をつくる農協や精米所にある籾すり機では、どうしても籾が僅かですが残ってしまうからです。何ヶ所も精米所を訪ねてみましたがダメでした。
 食べている時に、ガリッと籾を咬む感じは折角の玄米食の良さを削いでしまいます。困っていたところ、今春、一分づきのできる最新の精米機が農協に設置されたのです。
 一分づきの良いところは、純粋の玄米より少し柔らかいので胃の悪い人でも食べられることですが、玄米と目視で比較しても違いは判らないくらいのものです。

 米飯と玄米食の良さを実践で示したすばらしい記録があります。いろんな方がこの事実を書いていますが、一番判りやすいと感じた「致知」2008年8月号に掲載された「子どもたちをよみがえらせる」のURLを添付します。是非お目通し下さい。

 最近、信じられないような酷い殺人事件が続いていますが、脳と神経の異常としか思えません。幼い犯罪者たちは加害者でしょうか?私には殺されてしまった人と共に被害者に見えます。
 報道では、犯人は「何故そのような理由なき猟奇的殺人を犯したのか」ということを根掘り葉掘り究明していますが、これでは問題の本質は解けないと思います。探求すべきは、「何故このような異常な犯罪を起こす人間ができてしまったのか」ではないでしょうか。

 道徳教育も英語教育も大事ですが、まずまともな人間でなければなりません。その重要な要素の一つが食事だと思います。人間の体は、口から入ったものからでしか造られないからです。

http://www.h2.dion.ne.jp/~apo.2012/ootsuka-mitsugu.html

ーーーーー自然治癒力

< 外科医はなぜ患者さんの皮膚を切る事ができるのか?
メスで切る。違います。。。縫えばくっつくことを知っているからです。しかし、なぜ、切った組織がくっつくのかは分かっておりません。 > 上記は田中佳先生のブログからの引用です。
 いつも納得させられます。下記URLをお読みください。
 この考え方は上記の食育の話に通じていると感じています。

自然治癒力は医学で未解決
http://ameblo.jp/emkanayoshi/entry-11899437908.html?frm_src=favoritemail

 このブログの中にあった下記の言葉はすごいと思います。
<・・大切なことは、医学とは、この自然治癒力の上に成立しているということです。医者はそのことを意識しておりません。かなりの医者は「俺が治した」などという傲慢さを持っています。もっともっと謙虚さが必要です。・・>

ーーーーー「第三の矢」とは・・

 HAL通信7/29号からです。 
「安倍政権の第一の矢と第二の矢は、日銀が主役なのでやり易くそれなりに効果は出ている。しかし、第三の矢は勝手が違う」という安中さん。「第三の矢」について意見交換しました。

(安中)第三の矢「成長戦略」は、政府ではなく民間主導である。日銀と違い、民間の金融機関の腰は引けたままで、企業の投資意欲を削いでいる。安倍政権が描く成長戦略のシナリオの成功率は、今のままでは低いと言わざるを得ない。

(私)そう思います。第三の矢とは、民間=社会の事業経営に対する意識改革を誘発する政策と解釈しています。この半世紀、日本社会が優先順位を置いている安全と平穏から、前進・向上のためにはリスクを分ち合うことが必要なんだという価値観への転換が基本ではないでしょうか。

(安中)まさに仰る通りです。原発問題は、この象徴ですね。マスコミは、安全と平穏を絶対視しながら、第三の矢を批判します。そして、古い価値観に凝り固まっている連中を「リベラル」と呼ぶのですから、救いようがありませんね。

(私)つまり第三の矢の成功は、放たれる矢そのものが良くても、我々が新しいものには必ずつきまとうリスクを分ち持つ気持ちに意識改革できるかどうかにかかっていると思います。失敗の責任を安倍首相に求めるようではこの矢は折れてしまうと思います。

 金融機関が間接投資するのではなく、個人がベンチャーや起業に直接投資しやすい環境整備をすることが大事ではないでしょうか。これがリスクの分担であり、意識改革ではないでしょうか。
 自分は変わりたくないが、世の中は変わって欲しいとというのはあり得ないですよね。

ーーーーー再生可能エネルギー、日本の常識は世界の「真逆」

 発電コストについて、どっかおかしいと思い続けていましたが、やっぱりそうか、という記事です。サブタイトルが「ドイツや米国の太陽光や風力が安い理由」というこの記事は、日経ビジネスONLINE7/31からです。下に一部を抜粋しました。下段のURLから全文をお読みください。

<・・政府が2011年に公表した火力の発電コストは、石炭火力で1キロワット時当たり9.5円、天然ガス火力は同10.7円。一方、固定価格買い取り制度における2014年度の買い取り価格は、太陽光発電が1キロワット時当たり32円(税別)。風力発電は同22円だ。
 買い取り価格は、発電コストに適正利潤を上乗せしているとはいえ、価格差は23倍もある。
 ところが、米国エネルギー省によると、2013年末時点の米国における太陽光発電のコスト(発電事業者と購入者の契約価格)は1キロワット時当たり平均11セント(約11円)。風力に至っては、2012年の平均でわずか同3.83セント(約3.83円)だという。・・>


(私)日本の電力事情が1995年に自由化されたとはいえ、実質的に9電力会社により独占が続いているのではないでしょうか。このような電力事情が日本の電力コストを高止まりさせているとしか考えられません。この状況は農業・農協問題とよく似ているように思います。

 表題のように「日本の常識は世界の「真逆」」であり、「人間を幸福にしない日本というシステム」の大きな要因なのだと思えてなりません。

フッターーーーーーーーー

田舎暮らしコミュニティ・中山道 芦田宿:企画書
http://shinshumachidukuri.blogspot.jp/2014/03/blog-post.html

無農薬玄(白)米の販売
http://daylanbo.blogspot.jp/2013/11/blog-post.html

籾殻燻炭の販売
http://daylanbo.blogspot.jp/2012/02/blog-post.html

農楽のすすめ!
http://tateshinadayori2.blogspot.jp/2011/08/blog-post_26.html

”田舎暮らし”動画がYoutubeに300本以上
http://jp.youtube.com/user/takasukey

メルマガ「蓼科便り」のアーカイブス
http://tateshinadayori2.blogspot.com/
ーーーーーーーーーーーーー

0 件のコメント:

コメントを投稿