2014年11月2日日曜日

蓼科だより・368号〜田舎暮らし情報

★ーーーーーーーーーーーーーーーー2014年11月1日(土)★
★テーマ:脱穀、不耕起の成果、新米を買って下さい!

     続・日本の司法制度、増税より公約、大西中将、
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 今週の火・水と脱穀をしました。近所の友人を助っ人にお願いし二人で1日半ばかりで終了しました。ワラの片付けが残りましたが、昨日済ませました。
 3枚とも今春からお借りした田んぼですが、来年の準備をする前に、補修・整備しなければなりません。特に畦と給排水整備です。やはり、落ちついた作付け管理ができるようになるまでには3年くらいはかかりそうです。やってみて、いろいろ問題が見えてくるのです。

 嬉しい話があります。今年は数年作っていなかった田んぼだった(自然の肥料が溜まっている)ことと、EM活性液の大量投入が原因だろうと分析していますが、周囲の1割不作に反して豊作でした。
 とは言っても、落ちついて分析してみると玄米にして1反部当り10俵でした。この収穫量はこの地方の平均値だと農業指導員が言ってました。
 ですが、不耕起栽培と有機栽培の世界では8俵くらいが目標ですから、かなり出来が良かったことになります。但し、私たち不耕起栽培の仲間「ほたるの居る田んぼを創る会」では、多収穫を目的とはしていません。品質第一です。何といっても無農薬が一番の売りです。

 先週でしたが、仲間の宮下さんが「良い研究材料があるから見にこないか」というので、取材に行ってきました。彼は私とほとんど同じ考え方で不耕起栽培を積極的に進めて規模も拡大を続けています。

 標高900mの場所で、地主が「もうダメだ」と言って放り出した田んぼを借り集めて、不耕起とEM活性液の活用で、生まれ故郷を蘇らせてみせるとがんばっています。彼がやっているのが農業であり、私のは農楽です。ですが、農林系金融機関は不耕起と無農薬を掲げる彼を無視し、絶対お金を貸さないのです。
 この現実は何を意味するのか考えています。

 昨年すでにこれは行けるぞ、という感触は得ていましたが、今回の取材で、不耕起栽培とEM活性液の効果と実績ははっきり証明されました。今年の成果はまだ充分とは言えませんが、不耕起栽培への3年間の取組みで、その理論と農法がほぼ確定したのです。取材していて私も嬉しくて、元気が出てきました。下記Youtubeをご覧下さい。

すばらしい不耕起とEMの成果・蓼科田舎暮らし日誌375号
https://www.facebook.com/takasuke/posts/782255065166834

ーーーーー再>私の新米をお買い上げ下さい!

 全くの無農薬で有機肥料だけで、蓼科の水で育てました。
 太陽のパワーをいっぱい吸ったハゼ掛け米です。
 昨年より1kg当り200円料金を下げ600円にしました。
 自信がついてきましたので。(笑)
 脱穀が済みましたので、発送は直ぐできます。
 現在ご注文を頂いているのは約500kgですが、
 あと500kgほどお買上げ頂きたいのです。

 少量定期発送もお受け致します。
 宜しくお願い申し上げます。
 詳細は下記URLをご覧ください。

http://daylanbo.blogspot.jp/2013/11/blog-post.html

ーーーーー続・日本の司法制度は腐っている

 前回のこの記事に関連して、上海のアクアビジネスコンサルティングの高田勝巳社長からご本人に密着したコメントを頂きました。長いですが、深い内容の文章ですので、ご了解を頂いて転載させて頂きます。紙面の都合であちこち省略してあることをお許しください。(・・・の部分は省略があります)

< 「中村修二氏のノーベル賞受賞について思うこと」
東京でタクシーに乗車中、携帯電話で朝日新聞の速報を見て、中村さんの受賞を知りました。早速、タクシーの中から同氏のメールアドレスに「ノーベル賞受賞おめでとうございます。」とだけ、お祝いのメールを出しました。翌日米国にいる同氏から「ありがとう。ところで○○の件は無事うまく行きました。」と、普段通りの返事がありました。
・・・
中村さんとはかれこれ10年近くのお付き合いになるでしょうか。武漢の友人に頼まれて中村さんを武漢に招待したのがきっかけです。
・・・
中村さんが私の話で特に気に入ってくれたのが「天然の鮎」の話です。私は「天然の鯛」といったのですが、中村さんは「鮎」で覚えてくれていて、講演の際にもこの話をしてくれているそうです。
要するに、豊かな海で育った天然の魚のほうが自然界で健全な危機意識を持って自分の潜在能力を発揮しながら生きて来たので、より健康的でおいしいはずだという話です。

それに対し、養殖で育った魚は、養殖筏の中にいて狭い環境に我慢さえすれば、危機を感じることなく、生きていける、しかしながら、潜在能力が発揮されず感覚が鈍ってくる中で抗生物質は投入されるし、不健康になってしまい、味も天然にはかなわない。

この養殖の環境は日本そのものではないか、だから我々は日本の養殖の枠から飛び出したほうが、潜在能力を生かせて、自己実現をし、より充実した人生を送り味のある人間になれるのではないかと。
日本人は去勢されて本能が鈍っているのではないかという話もしましたが、この意味を中村さんと二人で英語でスティーブに説明するのに苦労したのを思い出します。

この話を、中村さんは、日本を飛び出して米国で活躍する中村さんご自身のことだと感じてくれてのではないかと考えております。ですから、今回の受賞を受けて、「天然の鯛」の中村さんが「養殖の魚」である日本のメディアからのインタビューを見ていて、大いに違和感というか、噛み合わなさを感じております。

日本のメディアは、日本に現存する数少ない保護産業のひとつですから、そういう意味では上記にいう養殖筏のなかの住人なのではないかというのが私の見立てです。

そもそも、日亜との訴訟の話も私が聞いている話とはずいぶんと違います。私が中村さんと中村さんを相当取材している小平さんから聞いている話では、最初に訴えを起こしたのは日亜側と聞いております。
(詳細は中村さんの著書をご参照いただければお分かりいただけると思います。)

カルフォルニア大学教授のスティーブに三顧の礼で招聘されて米国で充実した研究生活を送っていましたら、日亜が研究差し止めの訴訟を中村さん個人、カルフォルニア大学、その他関連会社に対して米国で起こし、それに対抗するために日本でも訴訟を起こしたというのが真相のようです(米国での訴訟では中村さんが完全勝利したそうです。)。

中村さんは金が欲しいから日亜を訴えたような印象を我々は持たされていますが、元はといえば、自分の研究生活を守るために戦ったわけです。ですから中村さんとしては、一審の200億円の判決が二審で8億円の和解になりましたが、元々は自分の研究を続けるための訴訟でしたので、それで中村さんの当初の目的は達成されたとも言えるわけです。

それにしても、日本のメディアはなぜ米国での訴訟のことを一言も触れないのでしょうか。中村さんが「日本の司法は腐ってる」といったことは言い過ぎとは思いますが、中村さんが一番言いたかったのは、両国の証拠開示制度の違いからくる裁判の公平性、透明性の問題なのだと思います。

何でも、米国では原告被告とも証拠をすべて裁判所に提示しなくてはならず、更に承認も宣誓をし、偽証をしたら厳罰に処せられますので、相当透明性が確保されるとのことです。
それに対し、日本では、証拠を開示する義務がないので、都合の悪い証拠は出さなくていいそうです。ですから、証人は都合の悪い証拠は開示されないという前提で証言するので、証言の信憑性に対して疑義を感じることが中村さんの裁判でも多く見られたそうです。

特に、かつて共に働いた元部下の証言には氏も心を痛めることが多々あったとのことでした。
中村さんによると、この点は、米国における知的財産権に関する訴訟でも大いに関係があり、個人や中小企業の弱者であっても、世界的な大企業に対しても十分対等に戦える素地があり、だからこそ、大企業が高い対価で個人や中小企業の知的財産権を買うこともするのだそうです。

中村さんが本当に言いたいのはこうしたシンプルなことです。中村さんの「怒り」は、200億円を取れなかったからではなく、こうした理不尽感からから来ているのです。今回私が見る限りでは、日本のメディアではこうした話は聞けなかったので、私から皆さんにお伝えする次第です。

なお、今回テレビを見ていて、今回中村さんがカルフォルニア大学でのインタビューに対し、モチベーションを支えたものとして「怒り」といっておりましたが、これは中村さん一流のウイットであるのではないでしょうか。
最近中村さんの話を聞いていると、日本に対しては「怒り」ではなく、「残念」、「憂慮」というのが中村さんの本心のような気がいたします。
・・・
中村さんの件、日本の多くの人は、歪んだ情報しか植え込まれていないので、歪んだ認識をしてしまうのではないでしょうか。安江さんの言われる「アメリカによる日本罪悪国家の日本人への刷り込みは」と同じことと思います。
アメリカが日本を刷り込み、その刷り込まれた日本のエリートとメディアが日本国民を刷り込む構造と思います。

中村さんは、単純で、優秀、天才的な、職人、研究者、学者です。自己のPRは下手で余計なことも言いますが、人類に貢献する実績を残しました。
日本はそうした天才を海外に流失し、流出した天才を正当に評価しないばかりか批判し、自らの体制の弱みに目を向けず、日本国内の優秀な芽を摘んでいるのです。このままでは日本は取り残される、中村さんが批判してやまないのはそういう日本です。
・・・
安倍さんの第三の矢は、アベノミクスのキーコンテンツともいえるものとおもいます。それがうまくいかないのは、彼自身がが米国の筏の中から抜け出そうとする覚悟と戦略が不十分だからのような気がします。>
(私)とまあこんな判りやすい内容です。中村教授は非道で非常識な人間だという厳しい批判の情報も届いていますが、私は高田様の良識と言葉を信じます。安倍首相の第三の矢は養殖筏に向かってこそ放たれるべきなんですね!

ーーーーー 増税よりも“公約”を全力で実行して欲しい!

 昨日のHAL通信から引用します。安中さんの主張は的を得ていると思います。

<・・安倍首相はケツでもかぶって、頭を冷やして冷静になって欲しい。裏付けの乏しい「強気の見通し」の発表は、かっての「大本営発表」とダブってみえます。まして、税制の歪みを放置したままの増税が良い結果を生むはずがありません。

安部首相は、増税よりも“公約”を全力で実行して欲しい。まずは、国民に約束した国会議員の定数削減の早期実現です。最近の首相は、この課題に関しては「知らん顔」です。それは、無責任過ぎませんか。
それと並行して実現すべきは、新しい経済を作る障害になっている規制の撤廃です。
・・・
首相は自らを「岩盤規制を崩すドリルになる」と宣言しました。あの決意はどこへいったのでしょうか、今では影すら見えません。あの宣言こそ「第三の矢」の扉なのにです。・・>


(私) 政治家が自らを正さなくて国民が納得する訳がなく、自由化=規制撤廃こそが進歩・発展の根本だと思います。歴史の流れを素直にみれば、共産・統制経済は廃れ、自由経済が栄えていることは明白です。

 農水省が、平成21年に一般法人の賃借による農業参入を自由化し、個人に関しては「農地取得は、地域の実状に合わせて自由に設定可能」としました。ですが、これができるのであれば、何故、法人も個人も自由に農業に参入してください、と言えないのでしょうか。

 農業生産法人への個人出資制限も10分の1から4分の1に緩めましたが、他産業の一般法人では考えられない規制です。個人的な働きを嫌う共産主義思想に犯されているのでしょうか。

 農業の国際競争力をつけるために大規模化を重要な政策に掲げていますが、工業や商業にそんな政策があったでしょうか。自由経済に任せれば、競争力をつけるために必然的に起こってくる現象であり、政府が口を挟む必要などない筈です。補助金を餌にして手綱を握っていたいだけの話ではないでしょうか。
 つまり、原則規制は変わっていなくて、小出しに手綱を緩めているだけです。補助金と手綱を持っている限り自分達の仕事は確保し続けることができるからです。思想などという高邁なものが原因ではないかもしれませんね。

ーーーーー大西中将のこと!

 前回、『「特攻の創始者」と呼ばれた大西瀧治郎(たきじろう)海軍中将』と書きましたが、大きな間違いがありました。安中さんから「事実」に基づくというコメントを頂きました。

<・・特攻隊については、私のメルマガで何度も書いていますが、軽々しく事実以外のことは言えません。大西中将が「生みの親」と言われていますが、私の知る事実は違います。

大西中将は、特攻実施に追い込まれてしまった犠牲者の一人です。当時の日本国内は、敗戦必死の状況の中でも、原爆を落とされても、ごくわずかを除いて「切迫感が薄かった」のです。
その状況を作ったのは、大本営の参謀たちとマスコミです。ここにスポットが当たらない限り、特攻の悲劇は繰り返される恐れがあります。・・>

 
フッターーーーーーーーーーー

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無農薬玄(白)米の販売
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