2014年11月17日月曜日

蓼科だより・370号〜田舎暮らし情報

★ーーーーーーーーーーーーーーーー2014年11月15日(土)★
★テーマ:大豆の収穫、新田んぼの整備、米価の暴落、
     味覚と嗜好、侵略・人種差別、
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 今週初め、岩手みどり豆(大豆)の収穫が終り、現在天日干し中です。稔りが良いので、今年は妻に誉めてもらえるだろうとほくそ笑んでいます。
 干す装置は、短管パイプと竹竿を使って造りました。あるもので間に合いました。竹竿も妻の実家の竹やぶを開伐した時のもので、役にたちました。
 今年のトウモロコシは、10月末に採れる筈の2作が天候不順のため、形にはなりましたが実りませんでした。やはり今週、諦めて刈り倒しました。孫を喜ばせる筈が残念です。

 10月に新しくお借りした1反歩の田んぼの整備を始めました。まず、一番の基本である用水と排水の、深水管理のための設計をします。そして、水を温めるための避け(田の端につくる小さな水路)づくり、畦シート張り、排水枡の取り付けと進めます。僅かですが、平坦性も直します。

 いずれもバックホーで作ります。私、昔とった杵柄で、うまいものですよ。重量2トンのバックホーをレンタルし、昨日、今日と作業しましたが、もう半日ほどかかりそうです。
 畦シートは、本来は市販の畦波板を使うのですが、数年前にリサイクル業者からタダでもらった採石場のベルトコンベアのベルトを使いました。ゴムの厚さは5ミリはあるので、結果をみないと判りませんが、畦波板より強度がありそうで長持ちするのではと期待しています。

ーーー「コメの価格が下がったら大規模農家だけが生き残る」という間違い

 JBpressのブログに掲載された記事ですが、大変なことが起こります。
 データの基づいた論説で判りやすいです。言いたいことは下記引用部分のようです。

<・・コメの年間1人あたり消費量は60キロ程度です。現在、市中に出回るコメの価格を10キロ3500円とすると、1人が年間2万1000円分のコメを消費 している計算になります。これをもっと安くしたい、これより高くなってほしくないと消費者が考えるのは当然ですが、かつてないレベルにまで農村が荒廃して もかまわないというのでしょうか。農村の荒廃と引き替えにしてまでもコメを安く食べたいのでしょうか?・・>

大規模コメ農家を吹き飛ばす米価暴落
http://jbpress.ismedia.jp/articles/-/42177

(私)しかし、この著者は農業協同組合新聞の論説者です。当然のことながらJAを擁護する立場で書かれていますので、産業政策としての農政をやってこなかった延長線上の論理です.一般的にマスメディアもこの論調に載っています。
 ですから、農業政策を考える上で出発点となる農業と農家の問題に全く触れていません。上記の引用部分にあるように、環境保全を人質にとって、農水省とJAを守ろうとする考え方は、日本の農業をもっと悪くすると思います。

 日本が発展途上国と同じ農業をやっていたらダメに決まっています。日本の工業をみれば判ります。他国・他社が追随できない技術と営業力が結果を出しているのは明白です。
 農業も発展途上国に真似のできない高品質・高付加価値の米と農産物を作って世界に輸出すれば、オランダにも負けない結果を出せると思います。本来の産業政策がなかった結果が現在ではないでしょうか。

ーーーーー団塊世代の地方移住が日本を救う!

 前号で掲載した内容ですが、NPO法人信州まちづくり研究会のブログに掲載しました。我々がやろうとしていることの背景がずばり語られています。特に、堺屋太一氏が言ってる下記の言葉は傾聴すべきです。
『団塊の世代に対し、「今こそ必要なのは、本当の新しい時代を次の世代のために用意することだ」』

団塊世代の地方移住が日本を救う
http://shinshumachidukuri.blogspot.jp/2014/11/blog-post_10.html

ーーーーー「味覚と嗜好」

「続ナチュラル☆ライフ実践メルマガ 第54回」より引用します。

<・・そもそも、「味覚」と「嗜好」は分けて考えねばならないという学者がいます。味覚はご存知のとおり五感の中のひとつの感覚ですよね。
触覚・嗅覚・視覚・聴覚・味覚。
・・・
感覚はタンパク質の受容体というレセプター(感知するところ)がその情報を感じて電気信号で脳に伝達されるといいます。ところが、他の感覚に比べて、味覚はレセプターが非常に少ないというのです。

味覚には苦味、うま味、甘味、塩味、辛味の5つの基本味があり、これが合わさってさまざまな味を感じます。味覚のレセプターは口の中の舌にありますが、甘味とうま味はわずか1つのレセプターしかありません。あまり、さまざまな情報を分類できないのだといいます。
・・・
嗜好は次の4つの要素があるといいます。「生理的欲求」(食欲)、「食文化」(習慣)、「情報」(   ブランド)、「依存症」(中毒性)です。
・・・
こうしてみると、嗜好とは、習慣と情報の蓄積によって形成されているといえます。ナチュラルライフにおいては、自らの感性を磨いて、食べたいときに食べたいものを食べたいだけ食べることをおすすめしています。
そのかわり、より自然なものを食べ、判断する軸を持とうとします。

食のあるべき姿を考えるとき、「食」という字は人に良いと表されるように、本来、人を心身ともに高めるものでなくてはなりません。身体を蝕むような食生活はやはり心も蝕んでしまう。
・・・
自らの感覚で、現代の物質と情報の汚染と氾濫の中を切り抜ける必要があります。だとするならば、信じるに足る感覚と感性を持つ必要があります。・・>


(私)「信じるに足る感覚と感性を持つ必要があります」、これが問題ですね。私は『農楽しながら「”田舎暮らし”コミュニティ」を創る』の中で、「コンクリートとアスファルトとステンレススチールの環境では、まともな感覚も感性も育たないだろう」と書きました。
 私には科学的根拠はありませんが、そう信じています。以前に、東京の大学生が、「都会でショッピングセンターに行けば、何でも手に入る。田舎に行かなければならない理由が判らない」と言った言葉を紹介しましたが、私が書いたことが当っていると思います。

 この問題を解決するためにも、”田舎暮らし”コミュニティづくりを成功させなければならないと思いを新たにしています。

ーーーーー侵略・人種差別

 HAL通信11/15号「☆朝日新聞に限らず、マスコミは真実を書け」より抜粋しました。編者である安中さんは史実主義者です。これも史実です。何故かこんな重要な、国の尊厳に関わることがあまり知られていません。HAL通信はアーカイブスがないので、長いですがこの項は全部引用しました。リンクして広めて下さい。

< 歴史の復習をしたいと思う。西欧においても、第一次世界大戦までは「侵略」なる概念は存在していなかった。白人たちが形成した「国際法」も普遍的に明文化したものはなく、各国どうしの個別の条約にしか過ぎなかった。

しかも、西欧以外の地域は、西欧と同等の国とみなされず、武力によって植民地化するのは自由だと考えられていた。だから、その地域の住民を奴隷にするのも虐殺するのも白人たちの自由だった。
この原則によって、欧米列強は競ってアジア、アフリカ、南米などの有色人種の地域を武力で植民地化し、住民を殺し、奴隷にしていった。

しかし、白人どうしの全面戦争に発展した第一次世界大戦では、一般市民まで巻き込まれたことで、犠牲者が急増し、無差別に戦争を行なえば世界は破滅するとの認識が生まれ、1919年のパリ講和会議で「国際紛争を解決する手段としての戦争を放棄する」との不戦条約が結ばれた。
しかし、前号で述べたように、自衛の戦争は除かれ、しかも「侵略」の定義は「当事国の自国裁量権に任せる」とされ、結局は骨抜きにされた。

もうひとつの大きな問題は「人種問題」であるが、西欧の白人たちの「有色人種=劣等民族」という概念は全く改善されてはいなかった。その改善を、国際舞台で初めて要求したのが日本である。日露戦争でロシアに勝利し、第一次世界対戦でも戦勝国となった日本は、パリ講和会議で国際連盟の規約に人種差別撤廃条項を入れるよう要求した。

しかし、人種差別当然の国であるアメリカやイギリスなどの白人国の反対で日本案は否決された。今日に至るまで、これらの白人国は、このことを公式に謝ったりはしていない。

米英やソ連は、東京裁判で「満洲事変以降の日本の政策」を侵略と断罪し、侵略を主導したとして、A級戦犯たちを有罪とした。パリ不戦条約の「自衛戦を禁止するものではない。自衛か否かは当該国に決める権利がある」を無視した判決であった。
だから、連合国は日本の戦争を「侵略」とこじつけるため、「日本は中国との不戦条約を破った」とする解釈を行った。

東京裁判でこの解釈に反対したのは、インドのパール判事ただ一人であった。だから、日本はインドに対する謝意を忘れてはならないのである。
しかも、実際の不戦条約侵犯の第一号はソ連なのである。1929年、満州を支配していた張学良政権はハルピンのソ連領事館を捜索し、満州での共産革命計画の証拠を押収し、東支鉄道の実力回収に踏み切った。

これに対し、ソ連は空陸からソ満国境を越え、満州に侵略した。アメリカ、イギリス、フランス、イタリアは、不戦条約違反として、ソ連に抗議したが、ソ連は「自衛行動」と言い張り、第三国の干渉を拒否した。

その2年後、日本は満州事変を起こしたが、ソ連と同様に「自衛行動」と主張した。しかし、米英主導の国際連盟は、日本が不戦条約に違反したとして、日本の自衛主張を否認した。
このような二重規範が第二次世界大戦の火種を作ってしまったのであるが、いまの戦勝国たちにその反省の色は見えない。それどころか、かって被害を受けたはずの中国が、戦後、チベットやウイグルを侵略し、今は、米国と並ぶ覇権国家を目指すという横暴ぶりである。

マスコミは、このような事実を、もっと国民に伝え、世界に発信せよと言いたい。>

(私)このような内容を読む度に思い出すのですが、マッカーサーの部下だったヘレン・ミアーズは次のように言っています。
「日本は、明治維新以来、先生として崇敬してきた西欧の国々のやっていることを真似しただけだ」
 人種差別と二重規範があったことは間違いないと思います。

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