2015年1月25日日曜日

蓼科だより・379号〜田舎暮らし情報

★ーーーーーーーーーーーーーーーー2015年1月24日(土)★
★テーマ:本物農業者、無責任は評論家、歴史修正主義者、

     鞭で懲罰、国際社会は嘘ばかり、
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 すばらしい青年をユシカフェで紹介してもらいました。4年前に霞ヶ関の役人を辞めて、Iターンで佐久市に奥さんと引っ越してきた。時に本人は33才、今はこちらに来てから生まれた赤ちゃんが増えました。

 農業は全くの素人だというのに、たった4年でしっかりと立っている感じでした。農業の将来性を見越したのでしょう。そして度胸がある。1年間有機栽培農家で研修し、翌年独立。全部借地ですが、現在は3ヘクタール=3町歩の畑を有機栽培でこなし、多品種の野菜を作り、宅配直売等で販売しているといいます。

 3町歩の内1町歩は2年がかりで林を開墾したそうです。その畑も見せてもらいましたが、ほとんど平らな良い畑です。以前の地主が20年近く放置してあって開墾は大変だったようです。長者原は高原野菜の産地なので、人気があって空地がないようです。良い商売になっているんでしょうね。

 旧望月町の里山裾の住宅団地にまだ真新しい感じの中古住宅を自宅として手に入れ、倉庫は廃業した日本酒醸造業者のものを借り、繁忙期の従業員宿舎として別のところに2階建て民家を借りて、現在自分で改修工事をしていました。夏は10人ほど臨時雇いするそうです。地域経済への貢献は大きいですね。

 すばらしいと思ったのは、彼はただ野菜を売るだけでなく、加工を始めていました。前回紹介した『スマート・テロワール-農村消滅論からの大転換-』の世界です。宿舎に改装中の軒下では、試作中だとのことでしたが、寒干し大根を1万本?とか干してありました。
 帰りには、子供を抱いた素敵な奥さんからイタリアン風なビン詰めペーストを頂きました。今日、パンに塗ってピザ風に仕立てて食べてみましたが美味しかったです。立派な商品でした。

 私は彼に聞きました。「貴方は本物の新規就農者ですが、同じような若者はどの程度長野県にいると思いますか?」と。彼は少し考えた後、「多くはありません。県全域の交流会がりますが、判っている範囲ですが、多くて片手でしょう」とのことでした。本物はそうはいないのでしょう。
 彼は農業の将来性をしっかりと捉えているようです。今、日本中にはびこっている「農業はダメ」という、誰がそうしてしまったのか判らないおかしなプロパガンダが常識になっていますが、彼にはそのことが格好の追い風になると思います。10年後どうなっているか楽しみです。

 彼は何と、1月31日に長野県農業大学校の就農体験研修のなかで講演をします。「長野県で就農をお考えの方、長野への移住を検討されている方、長野県の冬の厳しさを体感したい方、お待ちしています。」とfacebookで呼びかけています。下記ホームページの1/31日午後を見て下さい。
http://www.pref.nagano.lg.jp/nogyodai/boshu/kenshubu/agriturnh25/syuunoutaikenn26.html

 昨日は、不耕起栽培の長野県のメッカ、高山村の園原先生のところで「新春の集い」があり、武石の宮下さんと共に参加しましたが、そこに若い男女が多いのに驚きました。私は2期生でしたが、今は6期生になっており、かなり構成年齢が若返っていました。
 奥さんは大学の先生で、3才と4才の子供を連れて「私は主夫です」と名のった見るからに逞しい家族がいました。夫婦別姓ですが、お若いのに堂々としていて素敵な家族でした。不耕起栽培をやるのだと張り切っています。

 明らかに時代も農業の世界もが変わりつつあることを実感させられます。佐久市でも若者の就農があちこちで聞かれます。何だかこの数日で、私の若者観が変わってしまったようです。すばらしいです。希望が湧いてきました。
 ただ、私が知らないだけかも知れませんが、立科町でこの種の話しを聞かないのが寂しいです。

ーーー批判して稼いでいる人が・・・
 長年ご指導頂いている方から、政治と経済問題について納得のコメントを頂きました。

<・・政治と経済は難しい関係ですね。行政の現場にいると、リスクをとってビジネスをしている経営者には政府や自治体のやることなどなんと他人事だろうと見透かしているのが肌でわかります。責任をもって成長戦略を推し進めることなど政府(地方政府も含めて)にできるわけがない。

民間投資の意思決定は民間企業の社長であって政府が公共事業を行うようなわけにはいかないのは当然のことと思います。

日経をみれば政府の成長戦略を批判する記事ばかり。大学の教授も、シンクタンクのエコノミストも、マスコミ人もそこらへんの有識者と称する人々も、みんな評論家でその矛先を政府のアベノミクスに向けている。批判して稼いでいる人がくだらない情報を垂れ流し、まじめに自分の持ち場で努力している経営者のマインドをどんどん委縮させる。

ケインズが言った「アニマルスピリット」は経営者が自分のやるべきことを自覚し、将来への期待を持てた時に初めてしっかりと動き出す。

政府にできることは、そのとき背中を押して、励ますことぐらいしか実はできないのです。無責任で無能な評論家があふれて、国の衰亡を囃し、政府を貶め、将来への期待を引き下ろすことからは国の将来も地方の創生も生まれませんね。>

(私)無責任で無能な評論家を見抜く方法って、ないのでしょうか?私が考えられる範囲では、社会・経済のできるだけ実態に近いデータを常に判りやすく公開することです。
 正しい現実が見えていれば、その判断はそれほど間違うことはないように思います。前回書いた食料自給率や平均寿命のデータでは、知られるべき実態が判らず、国民は適切な判断を下すことはできません。

 世の中、何かと対立が生まれるのは、ある事柄に対して抱いている実像がお互いに違うからではないでしょうか。実像が一致すれば和解できるかも知れませんね。
 「農業はダメ」と「農業には大きな可能性がある」などはその典型ではないでしょうか。だれが実態を判らなくしているのでしょうか。

ーーー米国こそ「歴史修正主義者」である
 HAL通信1/18日号に安中さんが歴史問題の一端を判りやすく書いてくれました。一部を引用します。

<・・・米国は、米国が作り上げた戦後秩序の維持を何よりも大事だと思っている。それに対し、安部首相が目論んでいるのは、戦後秩序から脱却し、真の日本の独立を達成することである。この動きを、米国が「歴史修正主義」や「右傾化」と批判するのであれば、中国の利害と一致するわけである。

日本の外交にとっては、やっかいなことになる恐れがある。しかし、日本国民の多くは「日本が全面的に悪者」になっている戦前史を「おかしい」と思い始めている。私は、それが「まっとうな考え」だと思う。戦後、米国が日本人を洗脳するのに作り上げた「自虐史観」が、ようやくほころびを見せ始めたのである。
そもそも、戦前の日本が「100%悪かった」なんてことはないはずである。米国が広島・長崎に原爆を落として20万人の一般市民の命を奪ったことも、「日本が100%悪くて、米国が100%正しい」と言えるであろうか。

歴史の事実を丹念に集めて検証していくと、我々が学校教育の場で学んだ歴史にウソが多いことが分かる。特に、戦後教えられてきた近代史は、米国の思惑で作られた捏造された歴史である。このことは、GHQの情報将校であったヘレン・ミアーズがGHQの命令で調査結果にまとめた「米国の鏡、日本」を読めばよく分かる。

日本人が全く関与していない、このGHQの報告書には「米国が日本を戦争に引き込んだ」様子が詳細に書かれている。米国こそ「歴史修正主義者」であることの証拠である。・・・しかし、残念なことに、ほとんどの日本人は、この本を読むどころか、存在すら知らないのである。>

(私)「アメリカの鏡・日本」については何度か紹介させて頂きましたが、中学の歴史教科書に採択すべきだと思います。マッカーサーの部下であった米軍の女性将校が書いた文章ですから、信用できるのではないでしょうか。日本人が自国擁護のために書いた文章ではないからです。

ーーー「我々は普通鞭で打って息子を懲罰する。」

 吉田松陰について唯臥独村さんが詳しくブログおらほねっとで特集しています。全部読みきれないのが残念ですが、勉強になります。最近は「花燃ゆ」に因んで吉田松陰関連が多いですが、本当に凄い人だったんですね。
 下段のURLから全文をどうぞ。

<・・現代では、実の親による我が子への虐待が絶えません。今朝の読売新聞によると、「全国の自治体が実施した乳幼児健診を受けず、所在が確認できない乳幼児が37都道府県の334市区町村で計4176人に上ることがわかった」そうです。そしてそれらの乳幼児は、虐待されている恐れもあるということです。

所在の確認できない乳幼児が4176人も・・・。何ともおぞましいことですが、虐待は親から子へと受け継がれるもので、現在虐待をしている親も子供の時にその親から虐待を受けていたのだ、というのが“定説”となっているようです。もしそれが本当なら、日本人は昔から虐待を繰り返してきたことになります。本当にそうでしょうか?

 永禄6(1563)年、31歳で来日したポルトガル人宣教師・ルイスフロイスは、前後34年にわたる滞日で『ヨーロッパ文化と日本文化』や『日本史 』など多くの著作を残していますが、『ヨーロッパ文化と日本文化』には「我々は普通鞭で打って息子を懲罰する。日本ではそういうことは滅多におこなわれない。」

ただ言葉によって譴責するだけである」などとあり、この本を読んだ限りでは、ヨーロッパの子育てに比した日本のそれを口を極めて褒めそやしてこそいれ、虐待らしきことは一切書いてありません。・・>


松陰神社(吉田松陰) ③--幼児教育論
http://sns.orahonet.jp/blog/blog.php?key=13979
(私)このブログは、長野大学の先生が運営しているSNSで、馬鹿がつく位真面目で勉強になります。ご希望があればご紹介致します。次のキャンペーンも広めましょう。

「朝日新聞を糺す国民会議」
(http://www.asahi-tadasukai.jp/ )が発足し活動しています。

ーーー国際社会は嘘ばかり〜

 国際派日本人養成講座のメルマガからですが、私はこの論調に同調します。このような考え方を、戦争をしたがっている人間のいうことだと決めつける人達がいることを承知していますが、本当にそうでしょうか?少なくとも私は違います。私の認識では、戦争は戦争に備えなかったことにより起こっています。

<1.中国の「平和的台頭」という嘘
2010年に起きた尖閣諸島における中国漁船体当たり事件は、日本中を震撼させたが、その2年前に「尖閣諸島から日中対立が起こる」ことを予測した識者がいる。本誌にもたびたび登場いただいているモスクワ在住の国際関係アナリスト北野幸伯氏である。

氏の最新著「日本人の知らない『クレムリン・メソッド』世界を動かす11の原理」では、なぜそういう予測ができたかの種明かしをしている。それは簡単なことで、「アメリカが撤退した後に、中国が何をしたのか」に関する事実を見てみればすぐに分かるという。

(1) 1973年にアメリカは南ベトナムから撤退。翌1974年1月、中国は西沙諸島の南ベトナム実効支配地域に侵攻し、占領。その後、同諸島に滑走路や通信施設を建設。

(2) 1992年、アメリカ軍はフィリピンのスービック基地、クラーク空軍基地から撤退。1995年1月、中国はフィリピンが実効支配していた南沙諸島ミスチーフ環礁に軍事監視施設を建設し、そのまま居座った。

要は、中国は米軍が後退した真空地帯にはすぐに侵出する、という事実である。尖閣諸島も当時、米軍が日米安保の対象にするかどうか明確にしておらず、また民主党政権の弱腰もあって、軍事的には真空地帯であった。

2.『国益』のために国家はあらゆる『ウソ』をつく
中国は口先では「平和的台頭」などと言っているが、「国益のために、国家はあらゆるウソをつく」というのが、国際社会の原理であり、それを見破るためには、「真実は、言葉ではなく行動にあらわれる」というのが、氏の考え方だ。

中国の「平和的台頭」に呼応するように、日本国内でも「沖縄に米軍基地はいらない」「平和憲法を守っていれば戦争は起きない」などと言う人がいまだにいる。そういう嘘に騙され続けたら、我々の子孫はベトナムやフィリピンのみならず、チベットやモンゴル、ウィグルのような目に逢うかもしれない。

それを避けるためには、こういう嘘を見破るだけの見識を我々は持たなければならない。・・>

国際社会は嘘ばかり ~ 北野幸伯『クレムリン・メソッド』を読む
http://blog.jog-net.jp/201501/article_5.html

(私)憲法の前文に、「・・平和を愛する諸国民の公正と信義に信頼して、・・」とありますが、上記の内容とこの文章は整合しませんよね。もし、上記の内容が正しいとすれば、この前文は世界の常識から外れていることになりますし、その逆だとしたら、世界が狂っていることになります。どちらなんでしょう。

フッターーーーーーーーーーー

農楽しながら「”田舎暮らし”コミュニティ」を創る
http://shinshumachidukuri.blogspot.jp/2014/11/blog-post.html

団塊世代の地方移住が日本を救う
http://shinshumachidukuri.blogspot.jp/2014/11/blog-post_10.html

無農薬玄(白)米の販売
http://daylanbo.blogspot.jp/2013/11/blog-post.html

籾殻燻炭の販売
http://daylanbo.blogspot.jp/2012/02/blog-post.html

農楽のすすめ!
http://tateshinadayori2.blogspot.jp/2011/08/blog-post_26.html

”田舎暮らし”動画がYoutubeに300本以上
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メルマガ「蓼科便り」のアーカイブス
http://tateshinadayori2.blogspot.com/
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