2015年12月20日日曜日

蓼科だより・426号〜田舎暮らし情報

★ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー2015年12月19日(土)★
★テーマ:ガイアシンフォニー、知覧特攻平和会館、
     大御宝(おおおみたから)の経済学、中国崩壊はない、
★蓼科便りは,重農主義を尊重し、地域自給圏構築をめざします!
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 我家の辺りでは、散らついたことはありましたが、積雪はまだありません。この数日は零度を下廻り霜が降りていますが、予報を見るとまた暖かくなりそうです。
 立科町の2つのスキー場は15日開場予定を延期し、昨日、片方は辛うじてオープンしましたが、妹夫婦がプチホテルとレストランをやってる方のスキー場は再延期となりました。私の記憶ではこんなことは初めてだと思います。
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 昨日、ようやく上映の運びとなった「ガイアシンフォニー第八番」を上田市のサントミューゼで見ました。第7番から5年ぶりの公開です。
 <『地球交響曲(ガイアシンフォニー)』とは、イギリスの生物物理学者ジェームズ・ラブロック博士の唱えるガイア理論、「地球はそれ自体がひとつの生命体である」という考え方に勇気づけられ、龍村仁監督によって制作されたオムニバスのドキュメンタリー映画シリーズです。>
(オムニバスとは、すでに発行された独立した作品を集め、ひとつにまとめて 一作品としたもの)

 ラブロック博士は、「地球は生きている」と言ったそうですが、ちょっとオカルトっぽく感じられます。ですが、何故か惹かれて、見るとすばらしくて、1992年公開の第1番から全編を見ています。実は、以前に書かせてもらいましたが、望月のテロワールカフェ「ユシカフェ」さんのおかげです。
 このDVDはお値段が良いのでとても買えません。ユシカフェのマスターに話したところ、「店で買うので見て下さい」と、全編、サービスしてくれたのです。ただ、最近、「返ってこないのがあるんです」と困っていました。無料で、彼は貸出しの控えもとらないのです。そういうマスターです。

「生きている」について思いました。地球本体が生物であるかどうか、私には判りませんが、仮に無機物であるとしても、地球をすっぽり包み込んでいるのは無限とも言える生物であることは間違いありません。そう考えれば、生きていると言っても間違いではないように思います。
 それに、地球本体と我々生物と切り離して考えることはできるのでしょうか。一体と考えるしかないように思います。

 第八番のテーマは「宇宙の声が聞こえますか」。NPO法人「森は海の恋人」理事長畠山重篤さん、上田市出身のバイオリニスト中澤きみこさんの夫でバイオリン製作・修復家の中澤宗幸さん、能面打ちの見市泰男さん等が登場します。いずれもたくさんのメディアで採り上げられている方ばかりです。
 宇宙の神秘というか、生命の元というか、そんな不思議な何かと会話できる皆さんだと思います。すばらしいです!今回はおまけに中澤きみ子さんのバイオリン演奏を聞くこともできました。

 この映画は自主上映できますが、今回は地元のボランティアの主催だと聞いていますが、メインスポンサーのAmwayにも感謝です。チョット気になるのが、アムウェイのマルチレベルマーケティング方式(ねずみ講?とも言われる)の評価ですが、良いことをサポートしている企業は良い企業だということにしましょう。


ーーー知覧特攻平和会館のこと

 前回、このことを書きましたが、貴重なコメントを頂きましたので披露致します。
 Aさんからです。
< 私が初めて知覧に行った後、その話を、特攻隊の生き残りである伯父に話した時、伯父は、こう言いました。
「知覧か・・、陸軍の特攻隊のやつらは本当に可哀想だ」
私が、「陸軍も海軍も、特攻隊はいずれも悲劇ではないですか」と問うたら、伯父は、「我々海軍特攻隊を指揮した大西中将は、終戦の日に腹を切った。
しかし、陸軍特攻隊を指揮した富永中将は、終戦の日に台湾に逃亡した。陸軍の連中はずっと可哀想・・」と言ったのです。
このことを伯父以外から聞いたことはありませんが、伯父の話は事実でした。

伯父は新潟に住んでいて、今は90歳を超えた老体で東京に来ることは出来ません
が、以前は毎年、靖国参拝していました。
伯父は、靖国参拝をこう言っていました。
「靖国参拝が良いとか悪いとかは何の意味もない。特攻で散った仲間たちと、『靖国で会おう』と誓い合った。なのに、自分は生き残ってしまった。彼らとの約束を果たすには、靖国に行くしかないのだ。そこでしか彼らに会えないからだ」

伯父は痛恨の思いを込めて参拝していたのだと思います。伯父と同じ思いを持つ人たちが一人でもいるならば、靖国は必要なのだと思うのです。>

 Sさんからです。
<・・・鹿児島に行かれたとの事、私は年に一度は行っています。それは京城で兄弟同様 にしてもらった叔父が鹿屋の海上自衛隊にある海軍の特攻の記念館に祀ら れているからです。昭和19年に12月11日にスリガオ海峡西口で駆逐艦を攻撃し戦死しました。学徒動員で海軍に入り、特攻を志願して国や私たち家族の為 に散ったのです。
笑顔の写真がNHKで放映され驚き、海軍が鹿屋に祀られていて 知覧ではない事を知りました。私は今でも、このような生き方に共感していま す。戦争を礼賛するのとは違い、そのときに応じて自己犠牲を辞せずの考え方を 自分も取りたいと思って来たのです。
ところで私は鹿児島県庁に勤めた時代があり、当時屋久杉を伐採していた屋久島 を国立公園に指定して東京に戻りました。第二の故郷として大事に思っている土 地です。>

(私)これらの内容を、人によっては軍国主義者の言い分だという批判があることも知っていますが、私はそれには組しません。一国民として当然のことであり、軍国主義とは全く関係ないことだと思っています。実は私の亡くなった伯父は回転特攻の生き残りの一人でした。

 いつも気になっていることがあります。それは戦争責任のことです。戦争責任というと、戦前の軍と東條英機と天皇のことがでてきます。戦争を遂行した当事者ですから何らかの形で責任があったに違いありませんし、現実的には連合国による東京国際軍事裁判により決着しています。
 その評価については専門家の中でも賛否両論が激しく交錯していて、素人は確信的なことなど言える筈はなく、その時々の主張になびかされて、その時の思いを口に出すことしかできません。

 気になるというのは、戦争犯罪者として彼等を処断することが戦争責任・原因の解決であるがごとき風潮があることです。彼等の行動の背景にあったものこそ究明すべきだと思っています。それをしない限り、また同じことが繰り返される気がします。何か違うような気がしてならないのです。

 彼等が個人的にあんな大それたことができたのでしょうか。国民は純粋無垢で関係ないのでしょうか。戦前のマスコミが戦争を煽り立てたことは周知のことです。その風を送っていたのは国民だったのではないでしょうか。彼等が100%加害者で、国民と世界は100%被害者なのでしょうか。

 誤解されると困るのですが、戦犯と判決された人達が無罪だと言っているのではありません。そのことについては私ごときに判断できるような問題ではありません。

ーーー大御宝(おおおみたから)の経済学
 
 
国際派日本人養成講座からですが、書かれているのは、安倍政策の評価、韓国のグローバル資本主義の惨状、経済民本主義のこと。農村自給圏(スマート・テロワール)構想を考える上でとても参考になりました。経済民本主義は大正時代からある考えのようですが、私は初めてです。下段のURLから全文をお読み下さい。
< 民本(みんぽん)主義とは、大正デモクラシーの指導者であった吉野作造が唱えた概念で、民主主義が「民衆に主権がある」という権力のあり方を主張しているのに対し、民本主義では「民の福利を図る」という目的に着目した思想である。この場合の「民」とは、無国籍の「人民」ではなく、ある一国の「国民」である。
したがって、経済民本主義とは、国民の幸福を目的とした経済運営ということで、上記の「経世済民」そのものであり、中野氏が「経済ナショナリズム」で説いていることとほぼ同じであると言えるだろう。・・・
・・・この理想は、初代・神武天皇の出された詔(みことのり)に「元元(おおみたから)を鎮むべし」として次のように謳われている。
「人々がみな幸せに仲良くくらせるようにつとめましょう。天地四方、八紘(あめのした)にすむものすべてが、一つ屋根の下の大家族のように仲よくくらそうではないか。なんと、楽しくうれしいことだろうか。」>
 
大御宝(おおおみたから)の経済学
http://blog.jog-net.jp/201512/article_3.html

(私)この考え方に農村自給圏(スマート・テロワール)の考えをプラスすれば最強の国策になるのではないかと思いました。
 グローバリゼーションとアメリカが主導するグローバリズム(新自由主義)とは違うと「新自由主義の自滅」(菊池英博著文春新書)に書かれていて、その功罪が論争されていますが、私達(NPO)が進めようとしている農村自給圏構想はそれらに対立してしまうかもしれない考え方です。

 しかし、悪玉視されている向きがある新自由主義にも良い面がありますし、一方で農村自給圏も必須だと思います。単純にみると対立するしかないように思えますが。冷静にみれば、対立させるものではなくて、調和させていくものではないかと考えています。これをうまくやっているのがEUのような気がします。
 地域主権と地域だけで自立できるかという対比も同じ構図になるように思います。

ーーー中国崩壊が実現しないのはなぜ?

上海の高田勝巳さんの記事がWEDGE Infinityに掲載されました。高田さんは中立的な立場で書いていらっしゃると思いますのでご紹介します。中国問題は私の判断能力を超えています。

< ・・・日本で中国崩壊説が語られ初めてどのくらい経つであろうか? 私が中国に留学していた1984年から1986年の時もすでに語られていたので、少なくとも30年は語られているはずだ。
・・・日本で根強い中国崩壊説について考えてみました。・・・>
中国崩壊が実現しないのはなぜ?
http://wedge.ismedia.jp/articles/-/5707

フッターーーーーーーーーーーーー

農村消滅論から大転換
http://shinshumachidukuri.blogspot.jp/2015/01/blog-post_17.html

「スマート・テロワール : 農村消滅論からの大転換」を読んで
http://shinshumachidukuri.blogspot.jp/2015/07/blog-post_9.html

農楽しながら「”田舎暮らし”コミュニティ」を創る
(月刊『ザ・フナイ』より)
http://shinshumachidukuri.blogspot.jp/2014/11/blog-post.html

無農薬玄(白)米の販売
http://daylanbo.blogspot.jp/2013/11/blog-post.html

農楽のすすめ!
http://tateshinadayori2.blogspot.jp/2011/08/blog-post_26.html

”田舎暮らし”動画がYoutubeに300本以上
http://jp.youtube.com/user/takasukey

メルマガ「蓼科便り」のアーカイブス
http://tateshinadayori2.blogspot.com/
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