2012年3月10日土曜日

蓼科だより・230号〜田舎暮らし情報

★ーーーーーーーーーーーーーーーーー2012年3月10日(土)★
★テーマ:
大雪40センチ,野菜の発芽,ブルーリボン,米価の不思議!,
「世界で最も安全で信頼できる原発」論議!,農業による”まちおこし”
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昨日の午後から降り始めた粉雪が今日の昼まで降り続き,1月20日と同じ約40センチ積もりました。この雪が年末に降ってくれると,雪が断熱材になり,大地が凍らずにすむのです。
私が子供の頃はお正月には外は雪に覆われているのが当たり前でしたが,今は雪が無いのが普通になってしまいました。今日の雪も2日もすれば融けてしまうでしょう。
統計的には平均1℃以下の温度上昇のようですが,こんなにも違うものなんですね。
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4日にコカブ,シュンギク等,5種類の野菜の種を128穴プラグトレーに蒔き,バイオマス温室に入れましたら,8日朝見事に発芽しました。
一番早かったのはコカブでしたが次の日は全部発芽しました。今草丈は1センチほどです。心配した保温は,床から40センチほどの位置にビニールシートを架けることにより,バイオマスから上がってくる熱を逃がさないようにしました。

その頃の外気最低温度は0℃前後でしたが,その場所は14〜5℃に保つことができました。日中は温室内の気温が上がり過ぎてしまうので,入口扉とその反対側の壁シートを一部解放することにより20℃〜30℃に保つことができました。
結果として,4日目で発芽しました。先輩にそのことを報告すると「それは上等だ」と誉められました。8日にもサヤエンドウはじめ4種類の野菜種と蒔きました。今月内には畑に植えつけることができるでしょう。

ーーーーーブルーリボンを買いました!
以前にこのことを聞いたことがありましたが忘れていました。昨日新聞で目にして「日本ブルーリボンの会」をWikipediaで確認しました。<>内です。

<一向に進展しない北朝鮮による日本人拉致問題が解決に向けて少しでも前進することを祈念し、国内外における更なる「ブルーリボン運動」の推進を期して、2009年(平成21年)6月23日に設立された拉致被害者救出支援団体。>
(私)日本人の8割がブルーリボンをつけてくれれば拉致問題は解決する,と新聞にありましたが本当のような気がします。私はとても他人のことなど考えていられる実情にはないのですが,これだけはと思い,500円のブルーリボンを一つ注文しました。
皆さんもこの運動を広げませんか。下記URLから注文できます。
日本人の尊厳に関わる問題であり,これこそ経済より大事だと思います。

ーーーーー米価の不思議!
3/9日付産経紙面に,西友が中国産米を輸入し,5kgで1299円で販売する,米国産米より30%安いとありました。
MA(ミニマムアクセス)米だということです。MA米をWikipediaで読むと,ウルグァイランド貿易交渉で決められた関税率ゼロないし低率による一定枠の輸入米とありました。
記事の中国産米は,キロ当りに換算すると約260円です。この値段は日本産とあまり変りません。農協が農家から買い上げている価格がキロ当り約200円ですから。
TPPで反対している人達の言によれば,10倍とか違うので日本の米作は壊滅するというのですが,産経記事はそれを否定する内容です。米価問題はどっかおかしいな,とず〜と感じていましたがやはり,です。
こういう現実を知らされると,農水省と農協がやっていることはますます不可解です。

ーーーーー「世界で最も安全で信頼できる原発」論議!
前回のメルマガ記事について尊敬するメル友より際どい質問を頂き,私の手には負えないので安中さんに助けてもらいました。

(メル友Mさんの質問)さて、文中にある「世界で最も安全で信頼できる原発」と言う根拠を教えてください。根拠を示していただかないことには信頼ができませんから・・
私は「思考停止的ヒステリックな原発反対派」ではありませんが、でも、使用済み核燃料の始末が宙に浮いたまま、原発の稼働を議論するのもナンセンスだと思うのですが?
(安中さんのコメント)「世界で最も安全で信頼できる原発」の根拠を示せというご質問ですが、難しいですね。世界中の原発の性能や安全性を比較できる資料を持っているわけではありませんし、比較になる指針があるわけでもありません。
私は、「最も安全・・」という言い方は避けてきたつもりです。
(もし、あったら「ごめんなさい」ですが・・)


ただ,福島の事故があっても、「日本の原発の安全度は高い」とは言えると思います。下記の理由です。

1.福島第一原発は、地震と津波に襲われた時、稼働中の1~3号機は自動で緊急停止した。
⇒つまり、原子炉の「緊急停止」という安全機能は正常に機能したということです。

2.1~3号機は交流電源喪失に陥ったが、緊急炉心冷却装置は稼働した。これは、無電源(または直流電源)で稼働する炉心を冷却する装置。1号機では「非常用復水器」、2~3号機は「隔離時冷却系」という。稼働した時間は、1号機が8時間、3号機は20時間、2号機は70時間。

⇒つまり、最後の砦と言われる「緊急炉心冷却装置」は規定どおりの時間、作動したということです。

この2点の安全装置は、設計どおりの機能を発揮しました。この2点を持って、「世界で最も・・」と言えるかどうかは横に置いても、「安全で信頼出来る原発」と言えると思います。電源喪失後も一定時間は原子炉が「制御可能」な状況にあったのですから。

しからば、なぜ、事故が起きたかですが、以下の要因が色濃いと思います。
1.安全装置が稼働している間に、外部電源の引込みが出来ていれば、事故にはならなかった。しかし、緊急時の外部電源の引込訓練が行われていた形跡がない。
結果として、東電の持つ非常用電源車は渋滞に巻き込まれ到着出来ず、慌てて要請した東北電力の電源車は電圧が合わなかったという「おそまつ」さを露呈した。

2.電源回復がダメでも、最後の手段である「海水注入」の時間はあった。注入が行えていれば、メルトダウンは防げたし、水素爆発も防げた。事実、現地では、その準備は整っていたという。
注入を止めたのは東電首脳ということであるが、そうであればトップ人事の不備であり、首脳に情報が上がらなかったのであれば、組織機能の不全である。
また、官邸が東電に海水注入を強制できる法整備がなされていなかった。あの事態でも、官邸は「要請」しか出来なかったわけである。

つまり、典型的な「人災」です。人災は、技術力で完全に排除することが出来ません。それは原発に限らず、なんでも同じです。

最後に津波ですが、「想定外」はウソです。津波の襲来は想定していましたし、原発の海面からの設置高さが足らないことも認識していました。
その証拠に、福島第一原発の後に建設された、近くにある福島第二原発や女川原発の設置位置は、福島第一より数m高いところにあります。福島第一の設置高さの不足が分かっていたことの証拠です。

これだけの説明をしても、反原発派の方々は決して納得しないと思います。最初から納得する気持ちが無いのですから、何を言っても信用してもらえません。いやになるほど経験したことです。

使用済み核燃料の始末の技術は確立しています。
しかし、最終処分地は未だに決まりません。
手を挙げた町もありましたが、住民の猛反対で潰されました。

ですが、使用済み核燃料に対する誤解が大きいと思います。使用済み核燃料は、臨界はしていない状態で保管されています。ですから、処理施設は、臨界状態にある原発本体より安全です。
私は、処理施設の設計にも携わりましたが、ずっと簡単でした。この誤解を解くことが必要ですね。

間もなく1年です。感情論ではない、地に足の着いた議論が望まれます。

(私のメル友への返事)わたしは単純でして,日本の製造業トップ企業の優れた技術者の言葉は信頼してもよい,と思っているのです。
「世界で最も安全で信頼できる」かどうか証明できる資料はなくとも,当事者自身がそう言うのであれば,本人も「証明しろ」と言われればできないのかもしれませんが,わたしは当らずとも遠からずだと信じます。真剣な本人の心情を信じたいと思います。(かなり非科学的ですが!)

ーーーーー農業による”まちおこし”の実例報告
NPO法人信州まちづくり研究会のブログに掲載しました。
世界各地で始まっている大きな動きです。その一例です。
現代版アメリカンドリーム「アグリカルチュラル・アーバニズムの実践」
http://shinshumachidukuri.blogspot.com/2012/03/blog-post.html

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ソプラノ森麻季さんに魅せられています!

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