2012年3月18日日曜日

蓼科だより・231号〜田舎暮らし情報

★ーーーーーーーーーーーーーーーーー2012年3月17日(土)★
★テーマ:寒すぎる立科,生きている奇跡,メル友さんとの原発討論,

     信州明治維新,原発興国論(渡部昇一)
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  先週土曜,約40センチの雪が積もり,2日もすれば融けてしまうでしょうと書きましたが,陽当たりの良いところは融けましたが,私の畑はまだ半分残っています。
 お彼岸を目前にして,今日お墓掃除に行きましたが日陰部分の雪が深くて,軽トラを四駆にしても行き着けませんでした。ちょっと寒すぎますね。
 でも,バイオマス温室の中では野菜の苗が元気に育っています。一番大きいのがダイコンで5~6センチになりました。外気温がマイナス9℃になっても,ビニールで覆った苗トレイの部分は14℃をキープしています。
 電気も石油も使わないのだからスゴイ,と自己満足しています!
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 3月11日前後は,東日本大震災の追悼と,1年を振り返った様々なドキュメントでテレビが埋め尽くされていました。私も当日14時46分には黙祷させて頂きました。
 あまりテレビを見ない私ですが,食事時などに垣間見た時に,なるほど,そうだったのか,そうだよな~と頷かされる言葉が幾つかありました。

 一番心に残ったのは被災地の女子高校生の言葉でした。「親兄妹を亡くし,家も無くして気づいたことは,生きているということが奇跡であるということでした」と話したのです。
 表現のしようのない悲惨な現実に直面し,自然の非情さと命の儚さをいやという程感じたのでしょう。自分も親兄妹を失い,周りには一家が丸ごと亡くなった家もあり,命の継承の激しい断絶に直面したからではないでしょうか。

 何故この言葉が心に残ったかというと,私は「ほっとステイ」で来てくれる子供たちに「生きていることの奇跡」に気づかせようと無い智恵をしぼっていたからです。それが理解できれば自ずと感謝の念が生まれるだろうと思っているからです。

 わたしは子供たちに話します。「親からもらった命には違いないが,親から親へのさかのぼってごらん,何百年,何千年も何億年も途切れることなくつながっていることが判るだろう」。
 「もし,どこかで途切れていたとすれば今の自分はないんだよね。自分の命のルーツは,結局地球の生命の誕生にまで行き着くんだよ。今の自分の命が何千年,何億年もつながっているなんて奇跡だと思わないかい」,
「もし君たちが大人になって自分の子孫を残せないとしたら,何億年も続いてきた命の連鎖を自分で断絶することになるんだよ」と。
 子供たちが驚いたように頷くところをみると,理解してくれたようだなと感じています。子供たちには,命の奇跡と土の生命力のすごさを判ってもらおうと工夫しています。

ーーーーーメル友さんとの討論
 原発問題に絡んであるメル友さんと見解が対立し,お互いに感情的にはなりませんでしたが際どい意見交換をしました。おかげで,自分の考え方を整理することもできました。
 毎回メルマガで勝手なことを書いていますが,その元になっている考え方を披露させて頂きます。メル友に差し上げたメールです。ーーとーーの間です。
ーー 
私の基本的な考え方を申し上げます。
物事には,何事に対してもいろんな考え方と学説があります。結果的に真実が確認されたこともあるし,確認されないものもたくさんあります。

そのような状況の中で,私は,確認できていないことに関しては,専門家のいうことを,自分が気にくわなくても否定しません。専門家に対抗することなど不可能だからです。
むしろ,自分の意に反したものであれば,より積極的に聞こうと心がけます。

 放射能に関して言えば,あなたはLNT理論(閾値無し論:放射線はその量に正比例して害も直線的に増大するとする)を正しいとされておられますが,
 ホルミシス論(放射線も一定の範囲では人間に良い影響を与えるとする)が実証されているのも事実です。研究論文が何千とあるのです。
ただ,それが全てに言えるかどうかはまだ実証されていないので,専門家でない私には断定はできません。

 逃げ口上のようですが,断定していません。理由は,素人にはできないからです。この曖昧な現実は,専門学者の皆さんの怠慢だと思っています。
 ですから,両論を承知の上で,結果として,今の私はこう思っていると言っているだけです。今の私はホルミシス論に傾いています。

飢餓が戦争の原因と思っているのは次の理由です。
第一次大戦の結果,ドイツに多額の賠償金を課したためにドイツ国民を窮乏に追い込んでしまい,それが第二次大戦の原因になってしまったという反省に立ち,
 第二次大戦の敗戦国には賠償金をかけなかったと,連合国が言い,実行し,それが歴史書に書かれているからです。逆に大量の食料援助をしてくれたのです。

日本の満州の問題も,表面的には様々なこと(陰謀も野望も暴走も外交や戦略の過ちも)があります。しかし,根底にあるのは生活の防衛と窮乏だと思います。
 維新の時に3000万人台だった人口がその後どんどん増えました。たしか1945年には6000万人台だったと思います。約倍になったのです。マルサスの人口論が現実化したのです。
3000万人でも食えなくて一揆が絶えませんでした。それが倍になったのです。

ですが,これは私の受け止め方です。所詮素人ですから,絶対的真実などとも思ってもいません。違う考えの方があれば傾聴するつもりですし,納得の論説があれば考えを変えます。

「原発が無ければ国の経済が破綻する」
これについて申し添えます。
私はこのような物言いは一度もしていません。「もし経済が破綻したら」と心配しているだけです。原発に代わるものがあれば全く心配ないからです。ですから「原発が無ければ」などとは言わないのです。

では何故,経済の破綻を心配するかといえば,日本のこれほどまでの驚異的な経済成長は,良質な電力供給なしにはあり得なかっただろうということが一点。もちろん,それが原因の全てではありません。
もう一つは,世界の経済戦争は非常に激しいということです。釈迦に説法で失礼ですが,企業は0.1%でも利益が出るのであれば,存続できます。しかし,逆であれば滅亡します。ほんの僅かなコストの差で存亡が決まるのです。

 アメリカも最近原発2基の新設を決めたようです。中国始めほとんどの国(全部ではありませんが)が原発増設計画を持っています。現に日本の原発が輸出されています。
 そのような状況下で,電力コストが少しでも上がることは,競争に負けることを意味します。既に日本は負けはじめています。原因は電力だけの問題ではありませんが,安価な電力供給は大きな要因のひとつだと思います。

原発電気が本当に安いかどうか私には判りませんが,要するに安価な電力を求めなければならないということです。原発に代わるものがあれば全く心配ないのです。

日本の法人税は,良かった頃に比べると半分(10兆円以上)に減っているようです。税収より借金の方が多い国家経営が続く筈がありません。
そのような訳で,「もし経済が破綻したら」と心配しているだけです。
私はその可能性が高いと心配しています。

久しぶりにこんな真剣な会話を致しました。率直な意見交換ができて良かったと思っています。本当にありがとうございました。

ーー「街道を駆けた『信州明治維新』柏企画出版」
 佐久市出身で浦和(現さいたま市)で鉄工所を経営,市会議長まで務められた大先輩から頂いた本を読みました。明治維新直後長野県内で起きた百姓一揆についてまとめたものです。

 この本によると県内27ヶ所で騒動が起き,100人位(?)は打ち首になったようです。我が立科町でも明治2年に勃発し,その首謀者として二人が捕らえられ明治5年に小諸城で打ち首になりました。そのご子孫とはつきあいもあります。
 凄まじい窮乏と飢餓の歴史が書かれています。

ーーーーー原発興国論
 いつも貴重な情報を頂くW氏から,渡部昇一上智大学名誉教授が書かれた表記の記事を頂きましたので,下記ブログに掲載させて頂きました。雑誌「WiLL 平成24年4月号」に掲載されたものです。

NPO法人信州まちづくり研究会ブログ

ーーーーーYoutubeに「雪どけ 立科の里」をアップしました。
ーーーーー農業による”まちおこし”の実例報告
世界各地で始まっている大きな動きです。その一例です。

やはり,NPO法人信州まちづくり研究会ブログ
現代版アメリカンドリーム「アグリカルチュラル・アーバニズムの実践」
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