2012年11月10日土曜日

蓼科だより・265号〜田舎暮らし情報

★ーーーーーーーーーーーーーーーー2012年11月10日(土)★
★テーマ:落葉と農楽,お米の販売,アメリカへ行きませんか,

     田中文科相は何をしたのか,
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 このところ朝は5℃前後です。霜の降る時は零度です。平年並みでしょう。2週間ほど前から落葉が舞いはじめましたが,だんだん多くなっています。西に傾いた太陽に映える落葉の光景は実にロマンチックです。隣に誰もいないのが残念です。
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 今年のトマトは雨よけだけでなく寒さ対策をしたので,今でも5日に一度ほど採れています。熟成に時間がかかっているので,美味しくなっています。特に料理用のボンジョールノが良いです。
 毎日採れているのは,少しづつですが,食べるホウヅキとラズベリーです。食べるホウヅキはすばらしい味です。今年は霜よけをしたので今月一杯くらいは採れそうです。
 ラズベリーは10日位貯めて,妻がジャムにしますが,光るような鮮やかな赤と味は抜群です。
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 今週は,近所に住まいの叔父からミニバックホーと2トンダンプを借りて畑の環境整備をしました。古い機械なので最初の2日はエンジンの修理をしましたが,楽しかったです。来週は田んぼをやります。
 若い頃,父の手伝いで発動機の分解修理をしたり,土木の現場でいろんな機械を操作したことがとても役にたちます。農業は土をいじる仕事なので建設業から入りやすいと言われますが,その通りだと実感です。
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 先週予告しました「たかすけのお米」の販売を,「デーランボー」のホームページにアップロードしました。僅かばかりで恥ずかしいですが,私の貴重な越年資金にしますので,ご注文をお願いいたします。
 値上げをしちゃってすみません。実は当初から目指していた価格です。ご理解ください。詳細は下記URLをご覧下さい。

ーーーーーアメリカへ視察に行きませんか?

 私の”まちづくり”の恩師戸谷英世先生の企画・コーディネイトしている質の高い視察です。
 内容が盛りだくさんですが,私が強調したいのはフェニックス(アリゾナ)の「農業と住宅を一体にしたアグリトピア」と,ラスベガスのインターナショナル・ホームビルダーズショー(毎年一回)の視察です。

 アメリカの”まちづくり”,家造り,住宅文化を学ぶには最高のツアーだと思います。(アメリカのとは言っても,彼等はヨーロッパから学んでいます)

 まず,下記URLからこの視察企画をご覧下さい。申込みもできます。その際,「安江から聞いた」と告げて頂ければ幸いです。

 Cコースがいいと思っています。私も費用が工面できれば行きたいのですが,家計から支出する訳にはいきませんので,今思案しているところです。
 実は,私が拘っている「田舎暮らしコミュニティ」づくり実現のために本を書こうと考えています。その研究の一つとしてアグリトピアを見たいのです。
 今世界が直面している省エネと食の安全の確保を可能にする理想的な開発手法だと思っています。

 アグリトピアについては,NPO法人信州まちづくり研究会のホームページに説明を掲載しています。判りやすく書いたつもりです。下記URLからお読みください。

 更に詳しくお知りになりたい方は下記英文の記事とホームページをご覧下さい。


 下記URLは,インターナショナル・ホームビルダーズショー主催者のホームページです。この中にショーの詳細が載っています。

National Association of Home Builders (NAHB)


 15年以上も前のことですが,全米ホームビルダーズショーには数回行ったことがあります。本当にすばらしかったです。規模と内容において日本の住宅展を遥かにしのぎます。  

 アメリカの住宅産業界はすばらしい組織をもっており,カーペンター(大工)を要請する仕組みもキチンと整備されています。
 オレゴン市の私の友人の息子はその仕組みを使ってカーペンターになり,現在は大きな建築現場のスーパーバイザー(現場監督)になっています。日本では家を造る大工が消滅しようとしているのに羨ましい限りです。

ーーーーー田中文科相は何をしたのか?

 新聞・テレビでは田中文科相を変人扱いしていますが,彼女が「認可前に何故校舎ができちゃってるのか?」と呟いているのがとても気になりました。
 「確かに不思議な話」だと思い,私の”まちづくり”の恩師の一人である帝京大学地域経済学科長溝尾良隆先生にこの不思議の訳をお聞きしてみました。溝尾先生は立教大学の観光学部新設(二台目学部長)に関わっていたからです。

 下記のような答えを頂きました。
<ほんとうにおかしいのです。認可の条件に、ちゃんと教室や図書館、運動場、体育館があるか調べるのです。これで落とすわけにはいかないでしょう。
 わたくしも新しい観光学部をつくるとき、バカじゃないかと思いました。
 例えば、2年前に書類審査して、OKを出したら、建物を用意することにしたり、教員をそろえ、それが予定通りに行っていたら、最終的にOKにすべきです。建物や設備をすべてそろえ、教員人事も終えてからの審査なんておかしい。
 ・・中略。
 彼女は正しいのですが、いまNOではまずい。来年度以降から厳しくするといえばいいのです。>

(私)更に次のようにお尋ねしました。
<先生の文章から類推すると,実質的には当初に条件付き認可になっているけれども,認可証を出すのは「諸条件が整ってから,審査して」ということでしょうか?
 もし,そうだとすれば認可拒否は有り得ないことになります。つまり,法律そのものがおかしい。

 田中大臣がこんなことを知らない筈はないと,私には思えます。彼女は,このことを承知の上で,放置されている制度改革を進めるために敢えて拒否と言ったのでしょうか?

 とすれば,「3校を認可する。大学設置のあり方の見直しはかなりの方が賛成していると分かった。これが私が知りたかったことだ」と田中さんが言ったことは理解できます。
 学校を造らさせ,先生を採用した後で審査なんていうシステムは,バカげていて話しになりませんね。

 このシステムは,関東軍が本国政府の承諾無しに満州の侵略を進め,その結果を政府が事後承諾していったことの逆の現象ですね。この結果が日米開戦につながってしまったと教わっています。
 関東軍がやったことを指弾しなければいけない筈の政府が容認してしまった。片や条件を満たした大学を認可するしかないのに最後に審査・認可するシステム。この二つは同じ政治風土ですね。整合性を求めようとしない風土です。
 満州事変等の大きな国家的問題の原因が日本の統治システムにあったというのは多くの論客が指摘している通りですが,この大学認可の問題も,統治システムの一つと考えれば,文科省の統治システムが戦前と変わっていないことになりませんか?
 こういう問題があらゆるところにあるように感じています。少なくとも農地法にはあります。>

 再度ご返事を頂きました。
<その通りです。田中真紀子さんのいうのは本当です。ひどい大学が多すぎます。某大学の某学部は、120名のところに無試験で入れたり、軟式野球部から入れたり、授業料と住居費を無料にした外国人を入れたりして辻褄合わせをしています。
 他の学部が儲けているから大丈夫。学長と理事長が同じなので、分けたら、最初は文科省の役人、次があの年金でいじめられた厚生労働省の次官?柳沢です。長野大学の観光学科もなくなりました。>
(私)田中さんは「制度の見直し」を引き出したかったのですね。そういう意味では「正しい」。しかし,やり方は下手でしたね。自分を危うくしてしまいました。

 それにしてもマスコミの捉え方は浅薄だと思います。この一件の本質は,「大学の認可制度システムがおかしい」という点にあるのに,そのことを問題にせず表面的な事象だけ追いかけています。本質に気がつかないのでしょうか。
 もしそうではなくて,意図的に本質から目を反らしているとすれば,報道の責任を放棄し国民を欺いていることになると思います。
 民放は視聴率のために良心を売っているのでしょうが,公共放送であるNHKまで同じなのはどう理解したらいいのでしょう。

 更に,歴代文科省事務次官は東大卒が多いようですが,「変なおばさん」にここまでやらせなければ制度の見直しができないとは,本当に優秀なのでしょうか。

 私はこういう問題の度に,「人間を幸福にしない日本というシステム」(ウォルフレン著)を思い出します。法とシステムの問題だと思います。「アイマイ」ではダメなんではないでしょうか。

ーーーーー元松下政経塾頭上甲晃先生が
「どういう教育をしたのか?」と毎日攻められていると話しています!

とても考えさせられる動画でした。

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「田舎暮らしコミュニティ」のすすめ!
http://shinshumachidukuri.blogspot.com/2011/10/blog-post_9187.html

農楽のすすめ!
http://tateshinadayori2.blogspot.jp/2011/08/blog-post_26.html

”田舎暮らし”動画がYoutubeに300本以上
http://jp.youtube.com/user/takasukey
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