2013年2月2日土曜日

蓼科だより・276号〜田舎暮らし情報

★ーーーーーーーーーーーーーーーー2013年1月26日(土)★
★テーマ:玄関の塗装,信州せいしゅん村が日本農業優秀賞,

 イギリスの家・日本の家,経済と幸福・数字のトリック
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 20日の大寒から一週間経ちますが,14日に降った35センチの雪がまだ半分は残っています。Wikipediaによると,大寒はその日を意味するだけではなく,立春までの期間も意味するのだそうです。
 外の仕事を敬遠して,前々からの宿題になっていた玄関周りのペンキ塗り替えをやりました。ドアとその枠,玄関げやの破風(はふ)と柱です。
 だいぶ以前に小屋の壁を塗ったことがありましたが,家屋の玄関をぬるのは初めてでしたから,慎重にやりましたがうまくいきました。

 まず,サンドペーパーで古い塗料を落とします。とはいっても完全に落とせるものではありませんが,落とせるだけ落としました。陽当たりの多い部分はやはり風化が進んでいて,埃になって舞い上がります。これが一番良い運動になった仕事でした。
 サンドペーパーで擦った後を刷毛で払い布で拭き取って,塗装に移ります。近くのホームセンターでオイルステインとハケとバケツを買いました。いずれも以前と同じ色ですが,破風と柱はウォールナット色を,ドアと枠用にはメープル色をそれぞれ1リットル入りを買いました。

 部材と壁との際には塗装飛散防護用のテープを貼り,下には新聞紙を敷いて,塗り始めました。やってみると,思ったより楽にうまく塗る端からキレイになり,気分よくできました。
 作業は3日に渡りましたが,正味2日というところでした。二回塗りしましたが,見窄らしかった玄関が,木目もきれいによみがえり見違えるようにキレイになり,我ながら満足しています。
 欧米の住宅記事を読むと家族総出で家のメンテナンスをしていますが,きっと楽しんでやっているのだと思います。息子がお世話になったオレゴン市の中学校教師の家庭もそうでした。

ーーーーー小林一郎さん,おめでとうございます!

 たった今ですが,信州せいしゅん村からステキなメールが届きました。

抜粋:<昨年応募していた『日本農業賞』の「食の架け橋賞部門」の「優秀賞」を受賞しました。最優秀賞の大賞に次いでの栄えある受賞が出来ましたこと、本当に嬉しく思っております。
  今朝、6時のNHKニュースで瞬間的に全国放送でも紹介されましたし、長野県ニュースでは2分弱の紹介を2度(3度)に渡って流して頂きました。
 全国へ呼び掛けて募集している中で、選に入ったことは皆様方のご指導ご鞭撻の賜と、ここに関係者の皆様に深く感謝致すところでございます。

 『日本農業賞』はJA全中とNHKが主催し、農水省も後援している全国規模の権威ある表彰制度です。過去8回、三重県「モクモクファーム」や大分県「安心院グリーンツーリズム」や愛知県大府の「元気の郷」等の名だたるところが受賞している栄えある賞です。
『食の架け橋賞 優秀賞 信州せいしゅん村』
表彰理由として,
1.上田市武石地区で平成14年から農作業などの体験取り組み続ける
2.大規模施設に頼らず事業を行い地域経済活性化などに貢献
3.「グリーンツーリズム」の可能性を示すものとして高く評価
となっていました。・・・・>


(私)小林村長(むらおさ)さん,重ねてお祝い申し上げます。上田市武石の信州せいしゅん村の谷間に太陽が射し込んだように感じました。私も朝のテレビは見ました。
 ですが,小林村長が「これからさ!」と呟いているのが聞こえてくるような気がします。

信州せいしゅん村:http://www.murada.com/

ーーーーー「古くて豊かなイギリスの家 便利で貧しい日本の家」

 戸谷先生の奥様から,井形慶子著の本をご紹介頂き読み終えましたが,大きな感銘を受けました。2000年の刊行ですが,ベストセラーになったようです。

 著者は「この本を書いたのは,人の暮しの中心である家を丹念に解剖することによって,そんな両国の根底に流れる価値観のちがいが見えてくると思ったからだ。」と書いていますが,その通りでした。
 私もこの分野はかなり勉強したつもりですが,イギリスについてここまで書いた本は初めてでした。前回のメルマガで書きましたフランスの農村ツーリズムの内容と根底は同じだと思います。
 北欧のエコヴィレッジといい,やはりヨーロッパは生活大国が多いですね。

 箇条書きで下に一部を抜粋してみましたが,前後がないと意味がとりづらいと思います。著書を読んでみてください。日本にとって一番重要なことが書かれているように思いました。

<・イギリスでは築60年の家をオールドハウスとは呼ばないーー誰もがそう主張する。イギリスではこの類いの家を「キャラクターハウス」(個性的な家),または「マチュアーハウス」(成熟した家)と呼ぶ。
 最大の敬意を表すのだ。・・
 それは住まいが人権ともっとも密接に結びついているからだとイギリス人は言う。そして,人権を尊重した暮しこそが国づくりの出発点なのだーーと。

・日本では,家を買ったら最後,主人はローンを払うためにせっせと働き,残業もいとわない。そして手に入れた家は奥さんと子供の城になっていく。
 主人は仕事に追われ,ペンキ塗りも補修もやらず,不都合や故障があると奥さんが専門業者を電話で呼びつけ修理してもらう。その結果,子供や孫は,家は故障したら専門業者を電話で呼びつけ,修理してもらうものだという考えしか持てない。
 親も子供達も家や建築に興味が持てず,家具から庭の草花までどうケアしていいかも判らにまま大人になっていくのだ。
 そうして,親から独立して自分で部屋を借りても,ステレオタイプの発想しか持てない。ファッション雑誌やデパートに並んでいるインテリア雑貨や家具をカードローンでたやすく買い,雑に扱い,引っ越す時には邪魔だから容赦なく捨てる。

・何故なら,心から満足できる充実する暮らし方のお手本が彼らの家庭にはなかった。だから,若い日本人は料理もできず,棚一つ作れない。人間としての基本的生活能力を持たないまま結婚し,子供を育てる。そして,これは確実に次世代に引き継がれ,さらに物欲にまみれた日本人を作りだしていく。

・イギリスでは,家を持った時からが始まり。家を持つことは,継続して関わり続けることーーオン・ゴーイング・プロジェクトーーと言われている。 >

(最後に作者は次のように書いています)
 「これはイギリス「礼讃」や「信奉」などではけっしてない。あまりにも劇的な日本社会の変化を自らの生活として受入れてきた昭和30年代生まれである私の,ささやかで切ない唯一の「抵抗」なのである。」
(解説者の蟹瀬誠一は次のように締めくくっています)
 「私は日本人が目指すべき姿は無駄の多い消費に明け暮れる米国ではなく,質素だが豊かな心をもって生きている英国ではないかと思っている。「くらし」の文化が英国には生き続けているのが嬉しい。」
著者紹介:『井形慶子’s Room』
http://www.mrpartner.co.jp/file/igata_room/f_igata.html

ーーーーー経済と幸福の関係,数字のトリック

・『藻谷浩介さん、経済成長がなければ僕たちは幸せになれないのでしょうか?』
http://d.hatena.ne.jp/MaedaYu/20120701/1341148769

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・OECDは2011年5月22日に,"Your better life index"を発表しました(下記URL)。
抜粋:<36カ国について、住宅、所得、雇用、教育、環境、健康など様々な指標から国民の幸福度について指数化したものです。
 日本は36カ国中、21位でした。1位はオーストラリア、2位がノルウェー、3位は米国でした。日本は安全で1位、教育で2位でしたが、生活満足度では27位、仕事と生活のバランスが34位でした。日本はバブル崩壊以降経済が長年低迷し、所得も減り、政治への不満も高まっています。>


(私)この他にもOECD東京センターのホームセンターにはあっと思わせる情報がたくさん入っています。覗いて見てください。自分の常識を疑うことばかりです。

「your better life index」
http://www.oecdtokyo.org/theme/macro/2011/20110524bli.html

ーー
・これもOECD発。画期的な貿易統計(下記URL)!
 日経にも掲載されたようですが,大前研一さんのメルマガに紹介されていました。
日本の輸出先No1が中国からアメリカに変わりました!
これだけでなく,世界の諸統計が載っています!
デフレの国は日本だけでないことも判ります。
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「田舎暮らしコミュニティ」のすすめ!
http://shinshumachidukuri.blogspot.com/2011/10/blog-post_9187.html

農楽のすすめ!
http://tateshinadayori2.blogspot.jp/2011/08/blog-post_26.html

”田舎暮らし”動画がYoutubeに300本以上
http://jp.youtube.com/user/takasukey

メルマガ「蓼科便り」のアーカイブス
http://tateshinadayori2.blogspot.com/

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